9月7日教師力アップセミナーでの学び(井上・高桑)

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 こんにちは!4期生の井上です。今回は山田貞二先生による教師力アップセミナーの講演を聞いて学んだことを書いていきたいと思います。

 まず、「納得解」を作るということです。納得解とは全体で統一するものではなく、一人一人の考えによる納得できる解を作るというものです。この解を導くのは容易なものではないですが、考える過程が僕は大切だと思っています。時間をかけて、一人一人に納得解ができるように教材や、授業を工夫していきたいと思いました。

 次に、「綺麗事で終わらない」ということです。山田先生は授業の中の最後に、
日本では駅で車椅子の方がいた時には駅員さんが動いてくれて、乗り降りの手伝いをしてくれる。
一方で海外の駅では、駅員さんは何もしません。
ある海外の駅では、日本のように駅員さんがやるのではなく、その場にいる人たちで協力して、車椅子を乗せ、そして降ろします。

 このような話をしていました。私は最後の文を前までは、日本は駅員さんがやってくれて、親切な国だなと感じていましたが、最後の文を聞いたことによって、本当にそうなのか?海外の方が親切なのではないか?といった気持ちが生まれ、モヤモヤして終わりました。

 私はこのモヤモヤが大切なことだと感じました。モヤモヤから疑問が生まれ、考えるきっかけになり、自分事として考え、そして納得解を作る。この流れが重要なのではないか。そう考えました。最後に教師の説話をするだけではなく、こういった少しモヤモヤさせて終わることも必要だと思いました。

 今回の講義を聞き、改めて、道徳について深く考えてみようと思いました。卒業までの半年、有意義なものにしていきたいと思います。山田貞二先生、ありがとうございました。(井上)


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 こんにちは!4期生の高桑です。突然ですが、みなさんはどのような時に秋だなあと感じますか?からっとした空気を感じた時や旬のものを食べた時など人それぞれだと思います。私は、金木犀の香りがしたとき時に秋だなぁ幸せだなぁと感じます。毎年秋は一瞬で過ぎ去ってしまうので、今のうちに秋を満喫したいと思います。

 さて、今回は9月7日に行われた教師力アップセミナーでの山田貞二先生の講演についてです。来年から道徳の授業をする身として、道徳についての理解を深めるとても良い機会でした。学んだことの中でも、特に印象に残ったことについて書きたいと思います。

 それは、道徳の授業をする上で、子どもたちが仲間の意見をしっかり聞き、それをもとに「え、どういうこと?詳しく教えて」と自由に言い合えるような環境づくりが大切になってくるということです。私は、小学生の時、否定されるのが怖くてなかなか自分の意見が言えない子どもだったので、道徳の授業はいつも同じような子が発言し、先生の「みんなも主人公のように友達を大切にできるといいね」などの言葉で終わるのをただ傍観していました。ただ座ってるだけの道徳の授業は、当然楽しいものではなく、何のためにやってるんだろうといつも疑問に思っていました。

 しかし、道徳は「友達は大切にするべき」というような絶対解を導き出すためのものではなく、「友達を大切にするためにはどんなことをすればいいか」「自分にできることは何か」などと子どもたち一人一人が自分なりに考えて納得解を見出すものだということを、今回山田先生から学びました。そのためには、もとの私のような意見を言うのが怖いと思っている子どもたちも含め全員が意見を交わせるような環境をつくるべきだと改めて強く感じました。

 その環境づくりのために、山田先生が行なっていた実践の中から2つ紹介します。
まず1つ目は、セブンイレブンじゃんけんというアイスブレイクのゲームです。ペアになってじゃんけんをするのですが、普通のじゃんけんとは違い、2人の合計の指の本数を7、それができたら次は両手で合計11を目指し、できたペアからハイタッチをして座るというものです。山田先生は、このようなアイスブレイクのゲームを道徳の授業内容に入る前に必ず行うことで、子どもたちの心をほぐすと仰っていました。実際に講演中にもゲームが行われたのですが、やっていくうちにだんだんと笑顔や笑い声が増え、自然と温かい雰囲気になっていました。

 2つ目は、聞き手は必ずオープンクエスチョンで返すペアトークです。オープンクエスチョンというのは、「どういう意味ですか」や「例えば?」などの話題を広げ深めるツッコミです。このようなツッコミをするためには、しっかりと相手の話していることを聞く力が必要になります。この練習を繰り返し行うことで子どもたちの聞く力を育てていくと仰っていました。

 意見を言えなかった私がどのようにして、子どもたち全員が意見を交わせるような環境をつくるのかとても難しい問題だと思っていましたが、2つの実践を実際にやりながら、このような教師の少しの工夫で子どもたちは徐々に自分の意見を伝え合えるようになるのではないかと希望をもてるようになりました。今回学んだことを参考にしながら、子どもたちにとって価値のある道徳の授業を行いたいです。

 最後になりましたが、山田貞二先生、教師力アップセミナーの関係者の皆様、素晴らしい学びの場をくださりありがとうございました。(高桑)
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