10月2日 後期第1回ゼミ 模擬授業の反省(高桑)

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 こんにちは、4期生の高桑です。今回は、後期1回目となる4期生ゼミで教師役として模擬授業を行った感想や反省を書いていきます。

 今回、私は模擬授業をやるにあたって、玉置先生に相談したところ、坪田耕三先生の「算数好きにする 教科書プラス 坪田算数」という本を参考にするといいよとアドバイスをいただきました。本の中には、今まで受けてきたことがない、いい意味で自由な算数の授業実践が多く掲載されていて、読み進めるうちに自然と算数に夢中になる子どもたちの姿が浮かび上がるほどでした。

 その中で私は、分数を使ったゲームを通して通分について学ぶ授業を選びました。私は、アルバイト先の塾で小学生の子どもたちに勉強を教えているのですが、分数でつまづいて、「算数なんて嫌い」と言っている子どもをたびたび目にします。その子どもたちに分数の質問をされるたびに、分数がどういうものかという基盤が曖昧な子どもにどう教えるべきなのかと困ってしまいます。

 言葉や絵に描いてその場しのぎの説明しかできないことに無力さを感じながら、学校の先生は子どもたちが分数がどういうものなのか身をもって実感できるような授業すべきだと考えていました。ですので、今回の授業は「算数なんて嫌い」と嘆いている子どもが分数ゲームを通して、「なるほどね!算数って楽しいんだ!」と思えるように授業準備に時間をかけました。自分の中では子どもの反応を思いつく限り出して、それにどう答えていくかも考え尽くしたつもりでしたが、いざ教壇に立つと自分本位に考えていたなぁと感じる場面が多くありました。反省として3つあげたいと思います。

 まず1つ目は、ゲームのルール説明不足です。私の中ではゲーム中に相手からもらったパーツを元々の形である六角形をつくるように並べるのが当たり前だと考えていて、その説明を省いていました。ゲームが始まってみると、パーツを六角形ではなく私が予想しなかった形に並べる子どもがいました。今回は大学生が子ども役だったので数名で済みましたが、相手が小学生だったらと考えると自分が当たり前と思っていることもしっかり伝える必要があることを学びました。

 2つ目は、復習のつもりで行った確認で予想外に子どもがつまづき、対応に困ったことです。「1を6つに分けた1つ分だから6分の1」という答えがすぐ出ると思っていたところ、「2分の1、3分の1と来たから4分の1」や「3分の1の半分の大きさだから3分の0.5」などの子どもらしい発想が多く出ました。この意見が出たとき、焦ってしまい、正しい方向に導いてしまったのですが、玉置先生がいつもやってらっしゃるように「そっか、2、3、4って1つずつ増えていくっていう規則を見つけたんだね、すごいことに気づいたね」と声を掛けるなどして、間違えである子どもの意見も価値づけ生かすことができたらよかったなと思います。

 3つ目は、意図的に指名したいと考えていた部分もあり、全体で見ると指名が偏ってしまったことです。教師から一言でも声をかけてもらったり、指名されることで、子どもたちはクラスの一員として授業に参加していることを実感できると思います。今回のように偏りがあると、自分は関係ない、いなくても成立すると考える子どもも出てくると思います。次の模擬授業では、必ず全員とのコミュニケーションを心がけたいと思います。

 今回の模擬授業で、玉置先生から子どもとの関わり方が上手いと褒めていただきました。何よりも先生からの価値づけが自信につながります。今回は緊張が解けないうちに授業時間の20分間が過ぎてしまったので、次回は自分に自信をもち余裕をもって授業を行えるよう、また今回の3つの反省を生かせるよう、さらに力を入れて授業研究を行いたいと思います。(高桑)

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