野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(松浦)

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 こんにちは!6期生の松浦です。今回は私がこの本を読んで、特に印象に残っていること、大切にしたいと思ったことについてまとめます。

 1つ目は発問についてです。本の中で「発問の目的は、学力形成である。当然、教師はその発問にはどういう解が正解なのか、明確に分かっていなければならない。正解を知っている教師だからこそ、正解というフィルターを通して子どもの学力を判断でき、子どもの躓きが明らかになり、教えなければならないことが明らかになる。」と書かれていました。

 この部分を読んで自分を振り返ってみると、私は授業で指導案を作ったり、指導計画を立てたりする時、教科書の流れを見てあまり深くは考えずに発問を入れることが多く、「まとめに繋げるために、こんな発問をしておけばいいだろう」という風にしか考えていなかったことに気付きました。これでは、子どもたちのどのような力を育てないのかということが自分の中でも曖昧で、子どもたちも何を求められているのかが分からず、だらだらと授業が進んでしまうと思いました。

 そうしないために、まず自分がその発問の目的を整理し、育てたい力を明確にする必要があります。そして、何を問われているのかということを子どもたちが明快にわかるような発問をし、明快な解を出し、子どもが納得することを積み重ねることによって学力を形成していけるような授業を作りたいと思いました。

 2つ目は、特に大切にしたいと思ったことで、「できること」より「変わること」を褒め、向上心を育てるということです。 本にもあったのですが、教師が「わからない人は手を挙げて」と言っても、できない、わからないということを恥ずかしく思う子どもは多く、手を挙げる子はほとんどいないと思います。

 そこで、教師のあり方として、「できること」より「変わること」を褒め、「できないこと」ではなく「変わろうとしないこと」を責めることによって、子どもの向上心を育むことが大切であると知りました。「わかる・わからない」は子どもの能力であるので、責めることはせずに、一人一人のペースに向き合いながら、わかることの楽しさを伝えられるようになりたいと思いました。「わからない」という自覚と、「だからこそ学ぶ」という姿勢の教育を忘れずに、自分をわからないことを学ぶ姿を子どもたちに見せていけるような教師でありたいです。

 今挙げた2つのこと以外にも、新しい発見や学びが多くありました。この本から吸収したことを忘れずに、自分のものにできるよう頑張りたいです。(松浦)

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