9月10日 立田北部小学校での学び(矢崎、古川、大久保)

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 校門に入った瞬間に「こんにちはー!」「今日見に来てくれた先生?」と元気よく挨拶してくれた3年生さん。学校という場所が久しぶりだった私は、とても元気をいただきました。

 そんな元気な挨拶で迎えてくださった愛西市立立田北部小学校研修会で、私は「教師は子ども達に一生付き合えるわけではない」という言葉に胸打たれました。

 「主体的、対話的で深い学び」これを実現するためにどうしたらいいのか。これは私の論文のテーマにも繋がる課題です。

 この課題を解決するための1つのキーワードが「教師は子ども達に一生付き合えるわけではない」なんです。

 この言葉を聞いただけだと、なんだか冷たい印象を受ける方も多いかと思います。しかし、これは現実です。教師は所詮、学級担任となっても、子ども達と1年間しか関わることができないのがほとんどです。だから、この「一生付き合えるわけではない」を常に頭の中に置いておかなくてはいけません。

 子ども達が自分の手から離れた後の姿を常にイメージし、子ども達がより良く生きられる技を伝えていかなくてはいけません。これはとても難しいことです。

 子ども達を常に見つつ、子ども達が成長するタイミングを潰さない様に手を出しすぎてはいけないのですから。でも、子ども達が成長するタイミングである「出力」を多く作るためには教師が、子ども達の先の姿を予想し、期待し、信じて、待てる心が大切です。

 私は根っからのお節介やきなので、子ども達のことを信じて待てる教師になりたいと思います。そのために今から多くの授業技術を学び、教養を深めたいと思いました。

 勉強をさせていただく機会を下さった、愛西市立立田北部小学校の先生方、ありがとうございました。(矢崎)

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 久し振りの小学校での授業見学、研究会に参加で多くの学びを得ることができました。特に印象に残ったのは、授業展開のきっかけは授業の至るところに転がっているのだということです。

 一つ目に子どもの挙手です。はじめに当てた子どもが正解を答えたとしても、他の子どもも挙手をしていた場合、違う考えかもしれません。また、似ているようで少し違う可能性もあります。正誤反対者ではではなく、物分かりの悪い教師になり、何人か聞いてみることにより、対話が始まったり、主体的な学びに繋がったりする可能性もあるのだと学びました。

 二つ目として、子どもの反応です。教材や教師の言動に対して、子どもたちは一つの授業の中でも様々なつぶやきや表情をしています。それを教員が触れたり、踏み込むことによって、きっかけにもなるのだと考えさせられました。

 今回、なぜかけ算を使うのか考えたとき「いっぱいだから」と答えた子どもがいました。先生は、それを褒めて、受け止めていました。

 子どもの反応は授業展開のきっかけになると言いましたがなければ、授業はとても寂しいものになり、成立しない可能性もあると思います。普段からそうやって、受け止めてくれる教師や学級の仲間がいるから、安心して子どもは反応が取れるんだと感じました。私もそんな子ども達の反応が溢れる学級をつくりたいです。

 教員採用試験を終えた今、来年から本当に授業がちゃんとできるのか等、不安でいっぱいです。もちろん卒業論文などをまとめるのにあたり勉強もしますが、久しぶりに行かせて頂いた小学校、やはり現場で学ぶことにより吸収できることの多さを実感させられました。残り半年、ゼミでのセミナー等にできるだけ参加し、学びを深めたいと思います。

 勉強をさせていただく機会を下さった、玉置先生、愛西市立立田北部小学校の先生方ありがとうございました。(古川)

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 コロナの影響によって、講演会などの学ぶ場が減っていた中で、今回久しぶりに指導助言に参加させていただき、多くのことを学ぶことができました。

 その中で特に印象に残ったことを書いていきます。

 立田北部小学校に着いてすぐ、校長室に案内していただき、そこで教科書のコピーをいただきました。その際、玉置先生が「折角だから教材研究をしよう」と仰ったので、どのように展開していくか、どのような発問をするか懸命に考えました。

 少し経った後、玉置先生が「私ならトマト好きな人? 嫌いな人?」という導入から入ると教えてくださいました。教科書を見るといきなり「30個のトマトを、6人に同じ数ずつ分けようと思います。1人に何個ずつ分けるとよいですか」という問題が記されていました。

 すぐに教科書の内容に着目させるのではなく、児童の中にはトマトが好きな人がいれば、嫌いな人もいるので、「多く貰いたい」「少なくていい」など様々な意見が出てくると思います。そうすることによって、教科書にある「同じ数」が強調されるということです。

 「教科書の内容や学習することを児童に接近させる」

 これが大切だと玉置先生から教えていただきました。

 1〜2分でここまで授業を構想する玉置先生の凄さを改めて実感すると同時にここまで瞬時に考えてしまう玉置先生の頭の中を覗いてみたいと思いました。(笑)

 この他にも、つなぐということや振り返りについてなど様々なことを学ぶことができました。やはり現場で学ぶ機会は、本当に貴重で何物にも代えがたいと痛感しました。

 今回このような機会を設けていただいた玉置先生、愛西市立立田北部小学校の先生方、本当にありがとうございました。(大久保)
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