先生との出会い〜『学校へ行けない僕と9人の先生』を読んで〜(今井)

 こんにちは。玉置ゼミ7期生の今井美羽です!本日は、玉置研究室の書棚からお借りした本の感想を述べたいと思います!私が借りたのは、先日下野さんも感想を書いていた『学校へ行けない僕と9人の先生』です。

 私は、2つの視点からこの本の感想をお話していこうと思っています。まず、「今井美羽」としてこの本を読んだ感想、次に、「教師を目指す身」としてこの本を読んだ感想をお話していきます。

 「今井美羽」としての感想から!まず、読み進める中で一番私の中で一番多く登場した感情は、「理解不能」でした。私と、棚橋くんは考え方がまるで違うんだろうなと思いました。実際に経験をしたことがないので、なんとも言えませんが、棚橋くんの状況に自分が置かれたとしても、私は学校に行っていると思います。これは、私が強くて、棚橋くんが弱いということではなく、物事の考え方、捉え方が違うのだと思います。漫画では、棚橋くんの心の中の声が細かく描かれていて、棚橋くんと自分の考え方の違いに、こうやって捉えるんだと、自分にない新しい考え方を教えてもらっているような感覚でした。

 そして、友達の堀井くんも私の中では印象に残っています。堀井くんいい子だな〜と思いました。学校の場面などでは、棚橋くんが嫌な思いをしていたり、不安を感じていたりして、読んでいる私も力が入ってしまっていました。しかし、堀井くんが出てくる場面は、温かい気持ちになり、安心しました。こういう安心を生まれた時から人は求めているんだろうなと感じました。赤ちゃんは、まずお母さんやお父さんに。そこから、おばあちゃんやおじいちゃん、学校の友達や先生へと、安心の領域を広げていくのかなと思いました。堀井くんの家庭で事件は、衝撃でした。そして、今までとても良くしてくれていたのに、なんとなくいじわるをした棚橋くんに、堀井くん推しとして、とても腹を立ていました。

 この本は、マンガなのでスラスラスラ〜と読めてしまいました。この実体験を世間に公表するのは、とても勇気が必要だっただろうなーと思いながら読んでいました。

 次に、「教師を目指す身」という視点でこの本を読んだ感想を。この本には9人の先生が出てきます。9人の先生には、それぞれ個性があって、私の中でいい先生だなーと思った人もいれば、そう思わなかった先生もいました。正直、棚橋くんにとって良い先生だったのは誰なのかは分かりません。でも、確実に言えることは、9人の先生との出会いが棚橋くんという1人の男の子の人生に影響を与えているということです。先生にとっては、30人のクラスの中の1人であるけど、子どもにとっては、担任の先生は1人だという、当たり前の事実を再確認できました。私もこの20年の人生の中で、沢山の先生に出会ってきました。その中には、私が教師を目指すきっかけとなった先生もいます。子どもと先生との出会いが、その子の人生を良い方向にも、悪い方向にも変えてしまうのだということを、この本を通して理解するとともに、それだけの責任があるのだと身の引き締まる思いになりました。

 とても長くなってしまいましたが、教師を目指す身として、この本を読んでよかったと思いました。私がこの本と出会えたのは、玉置先生との出会いがあったからです。玉置先生との出会いも確実に私の人生に影響していますね。

p.s.写真は、私の部屋にあるもののどアップ写真です。これはいったい何でしょうか。正解は、また私の記事で発表させてもらいます!!お楽しみに〜。(今井)

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