6月10日 岐阜聖徳学園大学 教育フォーラムから学ぶ(早川・鏡味・山田)

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 おはようございます。3期生の早川です。6月10日に行われた教育フォーラムで学び得たことを当日の時系列に合わせて、4期生の鏡味と山田との3人で以下に簡潔にまとめました。少し長くなりますが、御覧ください。

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【道徳授業から授業づくりを考える】(鏡味)
 道徳が教科になり、これからの道徳のあり方、そして授業の作り方を学びました。その学びを2点述べたいと思います。

 1点目は教科になった道徳のあり方です。本学で道徳教育を専門にしている龍崎先生は、「道徳が教科になったからと言って別に特別なことはしなくていい。今までの道徳をまずは考える」、そうおっしゃっていました。教科になったからと言って難しく考えるのではなく、今までの道徳をベースに考えることが大切だと分かりました。

 2点目は、道徳の結末をどうすべきかということです。道徳は価値観を育てる教科です。しかし、今子ども達が持っている価値観はそれぞれ違います。その上で授業をし、最後どのような結末で終わるかは、とても難しいことだと思います。最後の討論会では、「子どもの心に残ればいいのではないか」という意見が出ました。確かにその通りだと思いました。それぞれの価値観がある上に、子ども達なりに考え、その考えたことや授業の内容が子どもの中に残っていればいいと私も思いました。そのことが後々生活する上で生きていけば尚授業した価値はあると思いました。

 今回の午前中のセミナーでは道徳について深く学ぶことができました。今後道徳の授業を行う時に今日学んだことを生かして頑張りたいと思いました。(鏡味)

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【奈須先生による講演「深い学びを作る」】(早川)
 新学習指導要領が告示され、授業改革が求められる中で教師にはどのような指導が求められているのかを様々な視点で述べられていました。大きく2つのことが強く印象に残っています。

 1つ目は、見方・考え方についての説明です。理科の授業では動物には寿命があり生き返らないと教えるのに対し、国語の授業で動物が生き返る内容の物語を扱ったとしても、「こんなこと起こるわけない」といって切り捨てることはない。つまり、それぞれの教科の特色に応じた認識の方法があり、それを活かしていかなければならないということでした。

 2つ目は、図工は「ゴミでゴミを作り出す」という奈須先生の言葉です。(奈須先生もどなたかの先生の言葉を引用されていたかもしれません)

 この言葉で講演を聞いていた会場も学生のサテライト会場も笑っていましたが、よく考えるとそれは事実かなと思います。重要なのは、できたものが本当にゴミなのかということではなく、創り出す過程において子供が何らかの楽しさやおもしろさを感じることができたかという点であると感じました。量よりも質が求められるこれからの教育では、その質をいかに教師が高めてあげられるかというところにますます重点がおかれていくなと感じました。

 奈須先生の講演は昨年度の講演、岐阜聖徳学園大学で行われた日本個性化学会での講演に続いて3回目の聴講でしたが、頭の回転の早い方なので今何について語られているのか自分自身が追いつくことに必死でした。また機会があれば積極的にお話を伺いたいと思いました。ありがとうございました。(早川)

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【参加型アクティブ討論会】(山田)
 討論会では、「真の問いを生み出すためには」という疑問に対して先生方に答えていただきました。

1.教材研究
・教科書の問題を実際に解いてみる 。→児童目線のつまずきや疑問が見えてくる。
・まとめをよく練って考える。→まとめが明確ならば、自然と次の問いは見えてくる。

2.わかったことわからなかったこと
・児童に最後のまとめで今日わかったことと、わからなかったこと(疑問)を書いてもらう。→今日わからなかったことから、つぎの問いは生まれてくる。子供の"え?"を生み出す 。

3.動的に変換する
・教科書の情報は静的なもの。自分でそこから資料を作り動的な情報を生み出す。→動的に変換することで児童の中でストーリーに。

4.児童のつぶやき
・児童から生まれてくるつぶやきを拾いつなげていく。→児童が自分たちで真の問いを見つけたと思わせる。

 授業づくりの上で問いがとても大切であるということは、ゼミや今までのセミナーで何度も学んで来て染み付いています。しかし、これが大事!という知識だけでは不十分で、私たちはこれから、実際にそういう問いを作っていかなければならない立場になるので、今回具体的なお話を聞けてとても勉強になりました。ゼミの発表の中、また9月に迫る教育実習で実践しながら身につけていけたらいいなと思います。(山田)

6月10日 教育フォーラムから学ぶ (丹羽、安藤、秋田)

 皆さんこんにちは。先日名古屋で行われた教育フォーラムに参加させていただきました。そこで学んだことを3期生の丹羽と4期生の安藤と秋田で紹介させていただきます。

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 3期生の丹羽 亜由美です。私からは午前の部である若い教師向け授業づくりセミナーを通して学んだこと、教員になってからどんな道徳の授業がしたいかをお伝えします。

 岡村先生の道徳の授業をみて、最も印象に残っているのは、教員の揺さぶりの発問です。岡村先生の揺さぶり発問のあと、子どもたちの考え方に深まりが生まれました。やはり、表面的に考えている子どもだったり、綺麗ごとをいう子どもも中にはいます。ですが、教師が子どもの本音を引き出したり、考えを深めさせるためには、揺さぶりがいかに大切かを学びました。

 また、私が教員として道徳の授業をする際には、揺さぶりの発問に力を入れるとともに、資料を子どもたちに渡さず、教師が範読し、子どもたちがストーリーの中に入り込めるような道徳の授業ができるように取り組んでいきたいと思いました。1時間半という短い時間でしたが、大変勉強になりました。ありがとうございました。(丹羽)

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 こんにちは。4期生の安藤です。私は奈須先生の「深い学び」の講義から学んだことを「教科の捉え方」から書いていきます。

 奈須先生は''深い学び=教科の「本質」を大切にした学び''であると仰っていました。最初どういうことかよく分からなかったのですが、奈須先生の講義の中で、教師は教える「対象」ばかり重要視して、「対象」そのものを教えることに必死になりがちだが、教師は「対象」ではなけ「対象へのアプローチ」を教えなくてはならないといったことを仰っていて、なるほど、その都度の知識・技能だけでなく、学びに向かう力であったり、思考力・判断力・表現力などの資質・能力がともなって、子どもは対象はのアプローチができるので、その力を育てていくのが今回の新指導要領で教師に求められていることなのだと理解できました。

 そして、子どもたちが教科を武器にしてAIが発達していく未来を生き抜いていく・よりよい国を作る担い手になっていけるようにという教育の意図や教師としての心得を持って新指導要領や教科を捉え、子どもたちと向き合っていける教育者になりたいと思いました。(安藤)

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 こんにちは!4期生の秋田です!私は、この間、参加させていただいた教育フォーラムの午後に行われた、討論会でのことを紹介させていただきます!

 討論会では、柴田好章先生、鈴木明裕先生、寺田光宏先生がお話してくださいました。
私は今回、柴田好章先生の講話について紹介させていただきます。

 柴田先生は、深い学びの鍵は、「切実性」だとおっしゃっていました。子どもが、知りたい、理解したい、考えたいと思い、教師が、知ってほしい、理解してほしい、考えてほしいと思う。このように、教師と子どもも共に授業の価値を見出し、内在的価値を高めることが必要であると学びました。

 そのために、教師が児童生徒の十分な学びの機会を保証し、教室で生き生きと子供たちが学べるような環境も必要であるとわかりました。

 また、柴田先生は、学ぶとは、絶え間ない自己否定の連続による自己肯定とおっしゃっていました。物事や出来事に対し、「本当にそうといえるのか?」と批判的に捉えることが必要だそうです。ちょっとした疑問が強い考えになり、学びが生まれるのです。学ぶことは変わることであり、危機でもあるので、自己肯定感が必要ともおっしゃっていました。

 柴田先生のお話は、学ぶとは何かという根本的なものを追求したものであり、改めて学びとはどこに生まれるのか、どうしたら子どもたちは学びたいと思えるのかと考えさせられました。私自身も、常に学んでいる教師でありたいと思いました。貴重なお話ありがとうございました。(秋田)



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6月10日(日)教育フォーラムから学ぶ( 4期生 高橋、安部、加藤奨基)

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 こんにちは。4期生の高橋、安部、加藤奨基です。今日は先日行われた我が大学主催の教育フォーラムで学んだことことを書かせていただきます!運営のお手伝いをしながらの参加でしたが、内容としてはとても深いもので、多くのことを学ばさせていただきました。一日で学んだことがより分かりやすいよう午前の道徳の授業づくりについてを高橋から、午後の奈須先生のお話及び討論会についてを安部と加藤から書かせていただきます。


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 私は午前に行われた道徳の授業づくりセミナーで学んだこと2つについて書きます。

 まず1つ目は”揺さぶり発問”がやはり道徳の授業を深める上で大切だということです。授業づくり楽会でも揺さぶり発問の重要性については学びましたが、今回のセミナーで見た附属小の授業からも、揺さぶり発問に大きな効果があることが分かりました。

 ここで驚いたことは、子どもたちの意見を引き出すための発言のさせ方に工夫があったことです。挙手をさせ、意図的指名をするのではなく、挙手した子全員を立たせ、発言した人と同じ意見だったら座り、少しでも違っていたら全員に発表させるというスタイルでした。この方法をとったのには、意図的な指名をしていると、児童が教師が言ってほしいことを言うようになってしまうため、少しでも違う意見があれば共有し、みんなで議論して行きたいというねらいがあったそうです。道徳は正解がないからこそ、子どもたちの様々な考え方を受け入れていく必要があるし、これからの“考え、議論する道徳”を創っていくために、工夫できることがたくさんあるのだなと感じました。

 2つ目は、子どもたちを物語に引き込むということです。今回、1時間の授業のうち、いろいろな方法で子どもたちを物語に引き込もうとしていらっしゃいました。例えば、全員が内容を読む上で同じスタートラインに立てるよう教材は配配付しなかったり、途中で登場人物のセリフや心情を考えさせたりしていました。相手の立場や気持ちを想像し、道徳的価値に気づかせるために、子どもたちが集中して物語を聞けるよう、自然に耳と心を傾けられるように働きかけていることが分かりました。

 前回の授業づくり楽会に引き続き、道徳の授業づくりを学ぶことができました。以前学んだこととリンクさせながら話を聞けたのでより深い理解に繋がりました。今回は運営のお手伝いにも関わらせていただき、様々なことを経験できた1日でした。ありがとうございました。(高橋)


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 こんにちは、4期生の安部です。私は午後からの奈須先生の講演とその後の討論会から学んだことを書かせていただきます。

 午後からの講演、討論会は共に「深い学び」についてのお話でした。私たち学生にとっては理解するのが難しく、何となく分かるけど、うーん、まだまだ勉強が必要だなぁ、という感じを受けました。ですから私が学んだことは、もしかしたら講演の内容と多少のズレがあるかもしれませんが、どうかお許しください。(笑)

 奈須先生のご講演の中で度々出てきたのが新学習指導要領にも明記されている、「見方・考え方」についてでした。新学習指導要領の各教科の目標には「◯◯的な見方・考え方を働かせ‥」と記されており、その重要性は確かによく分かります。しかし、「各教科の見方・考え方」っていったい何だろう、どんな見方?どんな考え方?と最近、ずっと疑問に思っていました。奈須先生は「見方・考え方」=「その教科等の本質」とおっしゃっていました。

 では「その教科等の本質」って一体何だろう?と考えてみると、私は国語が専門なのですが、国語の本質と言われてもなかなか答えらません。小学校の先生になればほぼ全教科を子どもたちに教えなければなりません。子どもからしたら全ての教科のスペシャリストでなければならず、また、子どもたちにそれぞれの教科でどんな考え方、捉え方をしてほしいか、そうしてどんな力をつけていってほしいか、教師の中で持っておく必要があるなと思いました。各教科の「見方・考え方」をまだまだ捉えられていませんが、これから勉強していく中で見つけていきたいと思います。最後に奈須先生はこんなことをおっしゃっていました。「ベイシックな概念を教える初等教育はとても難しいけれど、大切なものなんだ」と。普段の生活から当たり前のことを当たり前のものとして片付けず、そこから学べる多くのことに気づけるような教師になりたいと思います。(安部)

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 自分は午後の最後に行われた、深い学びを作るための討論会での学びについて記事にしたいと思います。主に奈須先生と柴田先生のご指導が中心になっています。

 特に印象的だったことが、奈須先生の話題にあった、低学年教育の充実についてです。普段の大学の講義から低学年教育には幼児教育との接続の働きがあるとは学んでいたのですが、子どもが高学年化した時への中核的・本質的な概念の基礎にもなると聞いて驚きました。

 具体的には、小学校一年生の内容が概念的に捉えきれず、中学校二年生(!)の内容でつまづくことがあるとのことです。また、柴田先生は高学年で養う複合的な思考は、小学校低学年で養うようなベーシックな概念を組み合わせて、「どうなるのか」を考えた方が考えやすいとおっしゃっていました。

 これらから、低学年教育はただの接続ではなく、子どものこれからの思考の基礎となる役割もあるということを学びました。算数でいえば、ただ足し算のやり方を教えるのではなく、「足す」ことはどういうことなのかなどしっかりとした概念で教えていく必要があるのではないかと思います。そうしなければ中学でつまづき、高校でつまづき、果ては子どもの人生に関わってくると思います。小学校低学年での、大人から見れば何気ない簡単な概念こそが子どもの成長に関わってくるのかなと考えました。

 今回の討論会は難しい話題も多くピンとこないこともたくさんありましたが、教育について新しい考え方を深めるきっかけになったので、参加して良かったなと思います。普段はゼミなどで授業技術を学ぶことが多いですが、たまにはこういったセミナーもいいなと思いました。ありがとうございました。(加藤)

6月18日(月)3期生ゼミ記録(静谷)

 こんにちは。3期生の静谷です。

 今回のゼミでは、まず始めにいつも通り過去問に取り組んだ後、3人グループとなり、教育時事についての重要用語をそれぞれ覚え、確認し合いました。これまでうる覚えで通ってきたせいか、始めはなかなかうまく説明することができませんでした。ですが、みんなの考えを聞いたり、プリントの解説を読むことによって、用語についてより理解することができ、ある程度説明することもできるようになりました。

 その用語についての穴埋め問題であったり、説明を選択肢から選ぶ問題が解けたりしてもそれは本当に覚えたことにはならないと実感しました。自分の口で相手がわかるように説明することができたら、初めて覚えたことになります。個人面接や集団面接でも教育時事については、聞かれると思います。自分の口で説明できるようにするとともに、実際に教育現場でどのようにしていくかという考えも深めていきたいと思いました。

 教採まで1ヶ月を切っている自治体もあります。もちろん焦りもありますが、ここまできたらあとは自分次第であると思います。悔いが残らないよう1日1日の時間を大切にし、過ごしていきたいと思います。(静谷)
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6月2日の授業づくり楽会を終えて(加藤諒、加藤奨、中澤)

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 こんにちは。今回は6月2日の授業づくり楽会について加藤諒、加藤奨、中澤が書きたいと思います。

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は6月2日の授業づくり楽会と名人会について書きたいと思います。

 午前は授業づくり楽会があり、道徳教材を元に20〜30分ほどの授業を作り、教員2年目の先生方に模擬授業をしていただくという内容でした。自分たちも授業計画を作ったのですが、展開や深く考えさせる方法など流石だなと思う部分ばかりでした。特に最後の揺さぶりの発問は流石だなと思いました。道徳の授業ではよく子どもたちは良い方向に考えるそうです。それを揺さぶる発問を取り入れることによって、本音で語らせるという意図があったそうです。本音で語ることこそ道徳の授業だと思います。そのような道徳ができるよう勉強していきたいと思います。

 僕たち4期生はこの秋に教育実習を控えています。教育実習では、道徳の授業をやることも多いと聞きました。今日学んだことを生かして、教育実習では授業を行いたいと思います!!

 午後からは名人会ということで、野木森先生に理科の模擬授業をしていただき、インゲンマメの秘密を見つけようという内容で行っていただきました。理科の実験教材を用いて行いましたが、この授業を受けて「実物に勝る教材はない。」ということを改めて感じました。インゲンマメの成長の様子を実際に芽を出し始めたインゲンマメを時間差で観察することができ、インゲンマメについて深い学びと発見をすることができました。また、机間指導においてはヒントを与えすぎず、目をつけるポイントだけを与えていくことによって、見方・考え方を養っていた。?で始まりオープンで終わるということが大切だと学ぶことができた。

 今回もとても貴重な体験、学びをすることができた。このような場を用意してくださった玉置先生ならびに先生方、野木森先生ありがとうございました。(加藤諒太)

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 こんにちは!4期の加藤奨基です。6月2日の授業作り楽会の名人会と前座会に参加させていただいての学びを記事にさせていただきます!

 午前の前座会では、初めて見る教材をもとにその場で30分程で道徳授業の指導案を作り、教員2年目の先生方に模擬授業をしていただきました。グループで指導案を作るところまでは同じくさせていただいたのですが、実際の授業ではさすがプロ!というのを実感しました。

 特に印象的だったのは「ゆさぶりの発問」です。自分たちゼミ生のグループでは、指導案作成の時にいくつかの発問は考えられたのですが、ゆさぶりの発問に目を向けることができませんでした。前座会の先生方は、道徳の授業をより深めるポイントであるゆさぶりの発問をしっかりと捉え、授業を子どもたちの生活へ生かす方向性を明確にしていました。このことから道徳の授業を作る時は(道徳に限らず)、この授業を通してどんな子どもを育てたいのか、どんな力を身につけさせたいのかを明確に意識して授業を組み立てていく必要があると学ぶことができました。そしてそれらの身につけさせたい力を育むため、深めるために「ゆさぶりの発問」があるのだということを学ぶことができました。

 またこの前座会では多くの授業技術も知ることができました。黒板を斜めに使って心情変化を表したり、十字に切って意見を種類分けしたりなど、ここでないと知れないような非常に実践的な授業技術です。板書は個人的に興味があるので、実習前に知ることができたのは大きな収穫だったと思います。

 午後の名人会では野木森先生の理科の授業に参加させていただくことができました!
以前にも野木森先生の模擬授業に子ども役で参加させていただいたのですが、その時と同じく、野木森先生の授業では「これ欲しい!」「これ見てみたい!」と思った物をすぐに出していただけるのです。興味を持ったものがすぐ出てくることで授業にのめり込むことができ、子どももどんどん主体的になると思います。

 また、「子どもにヒントを与えすぎない授業を続けていると、自然と子どもから主体的にヒントを求めるようになる」という言葉が印象的でした。なぜ印象に残ったかというと、これは確かに子どもの主体性を引き出すには効果的ですが、もともとその教科を苦手だ・嫌いだと思っている子どもには効果が薄いのではないかと思ったからです。そういった子どもにヒントを絞る授業を続けても、「あの授業は難しいからやっぱり嫌いだ」とより消極的になってしまうのではないかと感じました。そのため、ただ漠然とヒントを絞って授業をするのではなく、「この子はこの教科が苦手だから個人指導を多くしてフォローしよう」など、「子どもを見極める力」と「見極めて効果的に対処する力」がなければならないと思いました。

 今回もとても多くのことを学ぶとともに、実際のプロの先生方の凄さというものを改めて知ることができました。特に前座会の先生方は、自分たちゼミ生が今、必死に学んでいる授業技術をしっかりと自分の力にされていました。玉置先生がおっしゃっていたように、授業技術に裏打ちされたより良い授業をするために、授業技術を磨いていけばこんな素敵な教師になれるんだ!ということを信じて頑張っていきたいと思える会でした。ありがとうございました。(加藤奨基)

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 こんにちは、最近、玉置ゼミ書籍販売人となっている中澤です。今回は6月2日に開かれた名人会について記事を書きます。

 午前中は、道徳の授業づくりに参加しました。その中で私は、いかに考えさせたいことを揺さぶるかということが、道徳の授業を作る基盤になるということを学びました。私はその時、教材を読み、場面をいくつかに分けて、場面ごとで人物の葛藤を考えていくかを考えてしまいました。今振り替えると、その考え方は国語の授業を作る考え方になっていました。

 松井さんの授業を見たときに、揺さぶりたいところまでは、テンポよく進め、揺さぶるところで板書を細かくし、子どもの発言と先生の追求発問を繰り返していました。このことから私は、授業時間45分が想像以上に時間が少ないことと、細かい進行が積み重なって授業が出来上がっていることも学びました。ぜひ活用していきたいです。

 午後からは、野木森先生の理科の授業を受けました。授業を受けて学んだことは、実物は教科書を勝るということです。『教科書で授業をするという言葉はよく聞くが、現実的に普段の授業では、教科書に書いてあることを子どもが教科書を見ずに自分自身で再現することで精一杯になってしまう。』と書物で読んだことがあります。そのため、芽が出る過程を示した実際の植物が出てきた時は驚きました。まさに教科書で、書かれていない細かいことを子どもが発見し、学ぶように授業が構成することを可能にしたからです。私は、実際に本物を用意すること以上に、教科書で授業をすることがどういうことかを教えていただいたことに感謝の気持ちを抱き、考えを深めていきたいと思いました。

 最後に、毎度のことではございますが、大変素敵な会に参加させていただいたことに感謝の気持ちを申し上げたいと思います。ゼミ生としての日々が、自分が学校の先生になったときに、心強い励みになると日々感じています。玉置先生を始め関係者の皆様、ありがとうございました。(中澤)

国語を学ぶ理由(小学五年生に分かるように)(安藤)

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 私たちは自分の言いたいことや考えを相手に分かってもらうために言葉を使って相手に伝えたり、相手の話を分かろうとして、相手の言葉を聞いたりしますね。

 お互いの思いを伝えるための道具が言葉です。そしてその言葉の使い方を学ぶのが国語です。私たちは言葉として日本語を使っていますね。

 したがって、日本語で自分の言いたいことを上手に表現し、相手の考えを聞き取って、意思疎通ができるようになることが生きていく上でとても大切なことです。国語をしっかり学んで、きれいな日本語を使いこなせるようになりましょう。そうすればもっとみなさんの人生が豊かになります。(安藤)

体育を学ぶ理由(小学五年生に分かるように)(井上)

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 なぜ体育を学ぶのか?

 体育は運動ができるようになることが目的ではなくて、人間関係の築き方を学べる唯一の教科なんだ。

 だから運動ができなくても気にしないでいいんだよ。体育でやった経験や理解を通して少しでも人生の中で運動に親しんだり、健康を保って明るく楽しく過ごせるように、体育を学ぶんだよ。(井上)

6月2日授業づくり楽会に参加して(高橋、鏡味、高桑)

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 こんにちは!6月2日の授業づくり楽会で学んだことについて、4期生の高橋と、鏡味と、高桑で書いていきたいと思います。

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 4期生の高橋です。先日の授業づくり楽会で学んだことを3つ、まとめていきたいと思います。

 まずは、道徳の授業づくりで学んだことについて書きます。2人の先生の模擬授業を見て学んだことは、この教材を通して子どもたちにどうなってほしいかを考えることの大切さです。わたしは生徒役で「本当に負け続けていいの?」という問いを投げかけられたときに、「道夫くんを誘う」という結論が出で終わりではダメなんだ、と思いました。建前で終わらず、本音で語り合うことや、実生活での解決の方法まで考えていくことが、集団を高め合うことだということが分かりました。

 また、授業内での明確な指示が子どもにとって重要であることも実感しました。「ペアで話し合って。」「左から右の人へ伝えよう」という指示で、すんなりペア交流に入ることができて、とてもやりやすかったです。ぜひ真似してみたいと思いました。

 野木森先生の理科の模擬授業では、机間指導での「ヒントを与えすぎない一言」というのが印象に残っています。机間指導で、子どもに応じた言葉がけをして、考える視点を伝えてあげることで、思考が深まっていくことが分かりました。

 そして、最後に立川談慶さんこお話で心に残っていることについて書きます。それは、「基礎基本を大切にする」ということです。授業技術の基礎、話し方の基本をしっかり身につけ、そこで初めて個性を出すことができるというお話にとても納得しました。落語家さんは、最初は師匠の息継ぎの仕方まで真似てやるんだと知り驚きました。いきなり自己流でやるのではなく、まずは基本に忠実にやってみることが大切なんだと思いました。わたしも、これから授業名人の授業技術や、良いところをたくさん吸収して、その通りにやってみることを実践してみたいと思いました。
 
 今回は、あまり経験することのできない道徳の授業づくりと理科の模擬授業で子ども役をすることができて、とても勉強になりました。教育実習でも使えそうな技を教わることができ、とても充実した1日になりました。ありがとうございました。(高橋)

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 今回のセミナーでは午前中に道徳の授業、午後は理科の模擬授業、そして落語を見させていただきました。その中での学びを3点述べたいと思います。

 1点目は、授業は、最終的な子どもの見たい姿から授業を考えることです。特に道徳は、子ども達がそれぞれ違った価値観を持っているので、子ども達が最終的に考えることはそれぞれ違ってしまいます。

 その考えを教師が否定するのではなく、授業の中で教師が子ども達にこれだけは押さえてほしいことを明確に持っておくことが大切であると学びました。

 2点目は、机間指導のやり方です。理科の模擬授業をしてくださった野木森先生は、個々の机間指導をとても丁寧にしてくださいました。その時に、考えられた部分までをまず評価してくださり、その後に考える視点を与えてくださいました。こうすることで次にどのように考えていけば良いかが明確になります。検討会では、学校が始まる4月は考える視点が必要だが次第にその視点を与えなくても生徒が考えられるようになることを学びました。

 3点目は落語を見て、授業には落語のような話すスキルが必要であることです。私は落語を見ていて、すぐに心を掴まれました。このような、子どもを引きつける話し方ができると授業力がさらに上がるのだと分かりました。

 今回のセミナーでは授業法についてたくさん学ぶことができました。とてもいい勉強になりました。(鏡味)

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 こんにちは。4期生の高桑です。先日行われた名人会では、偉大な1期生の先輩方の道徳の授業を生徒役として見させていただきました。またとない機会を嬉しく思うと共に、私には全く考えつかないような発想で授業が進められ、得るものが多くありました。学んだことを3点に分けて書いていきたいと思います。

 まず1点目は子どもにこの言葉を言わせたいというゴールを決めることです。私たちゼミ生は模擬授業を受ける前に、5人ほどのグループで1つの板書計画をつくりました。道徳についての知識が全くない私たちは、主人公のコロコロ変わっていく心情を追うことや説明がなくわかりづらい文章への補足に気をとられて単調で何が大切なのかわからない板書になってしまいました。この原因としてゴールが明確に決められていなかったことが挙げられると思います。先輩たちは最終的に子ども達に何を考えさせたいのか、学んだことを日常生活にどう取り入れさせたいか、1つの資料からそのクラスにあったゴールを見つけ、授業の方向性を決めていました。

 また、そのゴールにつなげるために必要な部分(パワーバランスや人物像など)をしっかりとおさえて、そうではない部分はさらっと流すという子どもたちが方向性に気づけるようなめりはりをつけていました。これが2点目です。1回目の模擬授業では「ぼくはどきっとした。」という一文からなぜぼくがどきっとしたのか理由をおさえるために、普段どんなことにどきっとするのかノートに書かせペアごとに交流をしてから全体で交流をしました。これが2回目では生徒1人1人に近づいて「どんなときにどきっとする?」と聞いて回ることに変わっていました。補助発問としてこの一文はおさえておく必要があるが、あくまで主発問の前置きであるため、時間をかけるよりもリズムよく指名していった方がいいという判断だったのかなと思いました。

 3点目は綺麗事で終わらすのではなく、ゆさぶりを入れて子どもたちが本音で語れるようにするということです。今回の主発問である、「みんながぼくだったらどんな行動をするか」という問いかけに対し、多くの生徒が「謝って一緒にやろうと誘う」などと綺麗事を並べました。実際の子どもたちも、人に思いやりの気持ちをもって優しくすることが正解だと認識しています。しかし綺麗事を並べるだけの授業は、よりよい生きる力を引き出すことや関わりを豊かにすることにはつながりません。これを解決するために、「みんな優しいね。先生いじわるなこと言っていい?」と切り出し、ゆさぶりをかけていました。このゆさぶりによって、子どもたちが実生活で体験している内容と関わらせて、「みんなが気持ちよく過ごせるためにはどうしたらよいか」を集団で確かめ合えるような流れができていました。

 私が今まで受けてきた道徳の授業を思い返すと綺麗事で終わるイメージがあったため、この予想もしていなかったクライマックスに度肝を抜かれました。また授業中に細かなテクニックが散りばめられており、「さすが玉置ゼミの1期生の先輩だ」と感銘を受ける場面が多くありました。私たちも3年後、1期生の先輩たちのように道徳の授業をできるかはわかりませんが、まずは3ヶ月後に控えている教育実習にいかしていきたいと思いました。これからも玉置先生のもとで多くのことを学んでいきたいと改めて思えた、充実した1日でした。ありがとうございました。(高桑)

5月28日(月)3期生ゼミ記録(岡田)

 こんにちは。3期生の岡田です。

 先日のゼミでは、故・国語教師の大村はまさんが書かれた文章を元に論作文を書く練習をしました。今回は構成を考えるまでです。

1.自分の考え
2.具体例(二つ以上)
3.総括

 この三点を書き終えたところで、自分たちが書いた内容を元に集団討論を行いました。具体例ともなると、自分では思い浮かばなかったアイデアが出てきたり、大村はまさんを研究している丹羽さんから出てくる知識等があり、良い学びとなりました。

 試験日に少しズレはありますが、全員約1ヶ月前。あと少ないながらにも、出来ることをみんなでやっていきたいです。(岡田)
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6月7日(木)桑名市立陽和中学校 道徳飛び込み授業・研修会に参加して(竹内)

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こんにちは。4期生の竹内です。6月7日に桑名市立陽和中学校で行われた玉置先生による道徳の飛び込み授業・研修会に参加させて頂きました。今回はそこで学んだ事の中から2つを取り上げたいと思います。

 まず1つ目は始めにゴールを見せることです。始めと終わりの主人公の気持ちの変化をあらかじめ子供たちに伝えることで、子供たちはその過程に注目しようとします。話が一通り読み終わった後に、玉置先生は『主人公は何があってどういう気持ちになって変わったか。』を主発問として取り上げていました。それにより子どもたちは主人公を自分に置き換え考えようとするのだと思います。自分自身玉置先生の授業の際に、子どもたちと同じように考えました。

 さらにこの時に大事な事としては、○つけ法をして見て回る時にオープンカンニングをすることだと感じました。自ら答えが出せなくても、他の子の意見を聞いて自分もその考えと同じだと思えば、それでいいのではないかと思いました。
 
 2つ目は道徳は国語の授業ではないということです。これは当たり前のことなのですが、どうしても物語を読むという事で、国語に似たような授業になりがちな気がしていました。しかし、玉置先生は授業中に『想像』という言葉をキーワードにしていました。登場人物を自分に置き換え、自分だったらこうするとか、これを言ったら相手がどう思うのかを考える、といったような想像力が道徳では大切になってくると再認識させられました。

 今年の秋に小学校、中学校の教育実習を控えている自分にとって玉置先生の授業はとても参考になる機会になりました。桑名市立陽和中学校の皆様、玉置先生ありがとうございました(竹内)

6月7日(木)桑名市立陽和中学校での飛び込み授業に参加して(岡田)

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 こんにちは。3期生の岡田です。先日、桑名市立陽和中学校での玉置先生の道徳の飛び込み授業、講演に参加させて頂きました。

 これまで小学校での飛び込み授業には参加させて頂いたことはありましたが、中学校というのは今回が初めてであり、私にとって貴重な経験、学びとなりました。その中で、特に印象に残ったことを一つ挙げさせて頂きます。

 それは、揺さぶることの難しさです。揺さぶることによって深く考えたり、表面上で終わらなくなったりするなど、揺さぶりの大切さはこれまでにも学んできました。今回も大切だと思いましたが、それは容易ではないということを感じました。

 もし今回の授業を自分がやるとなった場合に、例え生徒たちの最後の姿のイメージが出来ていたとしても、揺さぶるための発問の仕方やタイミングなどを用意していたとしても、それで生徒たちに気付かせることが出来るのかと聞かれれば、自信を持って「はい」とは言えません。

 言えるようになるためにどうしたら良いのかと考えてみても、今の私には発問の仕方を変える、初めの段階でターニングポイントを強調して話す、等と言ったことくらいしか思い浮かびません。これが私の力のなさと経験のなさなのだということをひどく感じました。

 そのため、少しでも力を付けるためにも、今後も道徳に関するこのような機会を頂けた際には積極的に参加し、多くのことを学ばせて頂きたいと思います。

 今回はこの一つのことについて取り上げましたが、この他にも様々な授業技術や中学生ならではの感じ方等、多くのことを学ばせて頂きました。玉置先生、桑名市立陽和中学校の皆様、本当にありがとうございました。(岡田)

4期生ゼミ 井上君の発表記録(鏡味)

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 こんにちは。4期生の鏡味です。今回は井上君のゼミの発表の記録を書きたいと思います。

「発問上達法」(著書 大西忠治)

1.一指示一行動は多指示行動への前段階
 これは一つの指示に対して一つの行動をさせるという意味です。しかし今回は一指示一行動だけで指示をすることが難しいことを学びました。低学年には混乱を避けるため一指示一行動が必要です。しかし高学年では時間がかかります。また高学年になるにつれ多指示で行動できるようにしていかなければいけません。最初は一指示一行動を用いて、できるようになっていったら多指示行動を用いていくことが大切だと分かりました。

2.授業において一番大切なのは発問でなく説明である
 この内容はゼミ内でも意見が分かれました。発問が上手である方が、子どもの学ぶ意欲が引き出せるなど発問を重視するゼミ生が多かったです。しかし本の著者大西先生は授業の中で大半を占める説明が大切であると述べていました。説明が上手であると子ども達の理解が得られると述べていました。

 井上君はまず最初に、「一時に一事知ってる?」という発問から授業に入っていきました。簡単な発問で授業の導入にふさわしかったです。その後に、「全員立って、全文を読んだら座り、この文章で一番大切な一文を選びなさい。」という文章を何個かに分けて下さいという指示を出しました。できた人からプリントの右上に○を書くなど指示が的確でした。その後発表してもらい交流をしました。発表させる時も「まず何個に分けた?」など聞き手に分かりやすい発表の仕方をしていました。この発言を玉置先生から褒められていました。

 また、授業の中で発問が大切かか説明が大切かを考えさせる時は、井上君は意見が持てたり、意見が分かれたことをまず褒めてあげたり、子どもの表情や様子を見て話を振ったりすることができていました。井上君、授業お疲れ様でした!(鏡味)

6月2日授業づくり楽会に参加して(関口・安部・小谷川)

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 こんにちは。6月2日の授業づくり学会について、関口、安倍、小谷川の三人で順番に記事を書いて行きます。

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 午前中、わたしたちは名人会の前に前座会真打会の中に混ぜていただき道徳の指導案づくりに参加しました。

 講義で指導案は一応作りましたが、資料を渡されても何から考えればいいかわからず早川さんに習い、線を引きながら読んでいきました。大事になる箇所をみんなで話し合いながら進めていったのですが、中澤くんの意見は誰も目をつけていなかったところで面白いなと思いました。もしかしたら伝えたいと決めたことから少しずれているかもしれませんが、子どもの意見にもそういったものがあると思います。それをどう生かし深めていくのか。指導案をみんなで作ること自体が初めてだったためそういう視点を見られることが面白かったです。

 前座会の方が授業をしてくださり、わたしたちは生徒役として授業を受けました。指導案を作るために読み込んだにもかかわらず、主発問の前に自分の生活と組み合わせた発問で考えが変わったり自分でも面白いほど揺さぶられててヤラレター!って感じでした。

 午後の名人会では野木森先生の理科の授業を受けました。受ける前、脳内が文系(文系が得意なわけでもない)な私なので、当てられたどうしよう。用語とかわからないどうしよう。と思っていましたが、始まったらそんな不安はすぐに吹き飛びました。一言一句メモしなければと思っていたのですが、授業が楽しくて楽しくて全然メモを取りきることができませんでした。だから記事が書けません。詳しい内容は他の方の記事を読んでください。

 その後、落語を観ました。とても面白かったのですが、その話を客の反応を見ながら選んでいるということに驚きました。何を言ったら笑うのか、気持ちをつかむことができるのか。すぐに真似できることではないですが、できるようになりたいですね。できなくてはいけないですね。本買おうかな。教育実習の自己紹介で参考にします!(関口)

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 こんにちは。4期生の安部です。今回のセミナーでも心が震えるような深い学びをさせていただきました。その中でも特に印象に残ったのは、午前中に行われた道徳の模擬授業です。今回は道徳の資料がその場で渡され、まずはグループに分かれて教材研究を行い、そのあと玉置ゼミ1期生の先輩2人がそれぞれ模擬授業をしてくれました。2年前まで学生だったとは思えないほど素晴らしく、言うことのない、授業でした。

 2人の先生の何があれほど完璧な道徳の授業にしたのか、色々考えてみたところ、多くのポイントが出てきました。計画的な板書、意図的な指名、自然に声をかけながら赤ペンを入れていく机間指導、1番考えさせたいところでの揺さぶり‥‥挙げてみるときりがないほど多くのポイントがありました。教員生活2年でこれほどの力を身につけられているお二人は本当にすごいなぁ、と感心しました。

 また、あれだけの授業を展開できるもう一つの要因は目の前の子ども(今回は私たち4期生が生徒役をやりました)に真剣に向き合って授業をしていたということです。多くの先生方から見られ、緊張したでしょうし、また本物の小学生ではない私たちに向かって授業をするのがどれほどやりにくいか、そう簡単にはいつも通りの授業をできるはずがないと思います。しかし、お二人ともとても落ち着いていて私たちに向き合ってくれているな、というのがとてもよく伝わってきました。

 生徒役の私も自然と授業を受けようという気持ちになりました。子どもたちに授業をするとき、先生の真剣な姿、みんなに向き合おうとする姿を見せるのはとても大切なことだと思います。今回は生徒役としてお二人の先生のクラスの子になった気分を身をもって感じることができました。授業技術や教材研究を勉強することもとても大切なことですが、いざ子どもたちを目の前にし、授業をするとなったときには、先生が先頭になって導いていく授業ではなく、子どもと一緒に考えていく、子どもの表情、つぶやき、発言を大切にしていこうとする心構えが大切だなと感じました。

 今回も本当に多くのことを学ばさせていただきました。ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは、特別に参加させていただきました小谷川です。今回は名人会での学んだことをかかせていただきます。

 この日は午前中に道徳の授業研究を行いました。実習を控えている身としてはとても参考になることばかりでした。特に道徳という教科は実習では必ずやるものであるが、なかなか上手く掴めない教科でもあり、最終地点をどこに持って行くべきなのか、従来の自分が受けてきた道徳と同じようなものにならないためにはどこをどう工夫するべきか、綺麗事で終わらせないためにはどのように発問していけばいいか、また教材選びなども他の教科に比べて正解というものが本当にわからないものでした。

 名人会では模擬授業に生徒役として参加をするという形でそれらの問題・疑問についてなにかしらの糸口となるようなものを学べたらとおもっていたのですが、糸口どころか全ての技などを盗んでしまいたいと思ってしまうくらい完成度が高く教科としての道徳を学んだ感じがしました。

 特に私が取り入れるべきだと感じたことは3点あり、1つはゆさぶりです。「でも〜だと思わない?」、「本当にそう思う?」などの正解のような行動と逆を問うことで生徒の建前と本音を上手くゆさぶり綺麗事だけで終わらせない道徳の授業が作れると感じました。しかしこれによって着地地点をいったいどうすればいいのか、この時もその点についてはかなり議論になりました。とても難しい所ではありますが、様々な持っていき方、考えがあるというところこそ道徳の良さなのかとも受け取ることができ、私なりの着地の持っていき方をこれからの様々な経験から見つけていきたいです。

 もう一つは道徳限らず、授業の基盤ができていたらそれだけでも良い授業になるということです。様々な技法を上手く使いこなすだけでとてもハイレベルな授業になっていてとても感動しました。道徳に限らずということで他の教科でも使えるものがたくさんあり、勉強になりました。

 最後の一つは道徳の教材内容を自分のこととして認識させることです。私が今までに受けてきた道徳の授業だとこれができず、綺麗事としか受け止められなかったという記憶しかなく、自分が道徳の授業をする際にはいかにこの綺麗事だという気持ちを捨て去ることができるかが問題でした。

 今回の名人会ではその問題の解決を手助けできそうなことを知ることができました。まずは登場人物の気持ちを表す言葉などを自分たちはいつどのような時にこのような気持ちになるかと問うことでより身近なものにさせることです。自身の体験を思い出すことで、この時主人公はこのような気持ちだったのかなと連想させやすいのです。またもう一つに内容から読み取ったこと、様々な意見を通してクラス全体のルールを決めるなど、学んだことを通して集団を高めあうというものです。道徳といえば個人個人の様々な考えがあると一人単位で見ていましたが、道徳で学んだことを応用してクラス全体を高めるというのはすごく画期的に思えました。

 今回の道徳の模擬授業と検討会から様々なことを学び、私なりの道徳の授業はどのようなものが作れるだろうかと実習に対してより意欲を増すことができたと思います。

 また午後にはベテランの先生の理科の模擬授業を受けたりしました。二種免許で理科をとっているのでとても参考になるものが多くありました。その後の落語でも教育と通ずるものなど多くあったりなるほどと思うものなど学べたことはたくさんあるのですが、長くなってしまうので今回の記事内容は道徳を中心にかかせていただきました。

 今回の名人会で学んだことは書ききれなかったことも含めて実習や他のセミナーなどに活かしていきたいと同時に、今回参加していた2年目の教師の方やベテランの教師の方、たくさんいらっしゃいましたが、全員がこれからの教育についての考えを持っていたり、より高めあうためにはどうすれば良いのか、より良くしていくにはなにが必要かとどれだけ経験を積んでいても学び続ける姿勢が同じで、自身の目標にしたい素晴らしい先生方の集まりだということと、教師という仕事の奥深さとおもしろさに改めて気づくことができた1日でした。(小谷川)

6月2日 授業づくり楽会に参加して(嶋藤、早川)

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 こんにちは。3期生の嶋藤と早川です。6月2日(土)午前は道徳の授業づくり、午後は名人会(模擬授業+落語家対談)に参加させていただきました。午前は嶋藤、午後は早川が学んだことを書いていきます。

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 午前の道徳の授業づくりで感じたことは、教員2年目にしてあんなにも上手い授業ができるのかということです。2年目の先生と同じ時間で学生だけでも板書計画を考えていったのですが、板書の使い方、書く量からして全く違いました。

 松井先生(玉置ゼミ一期生)は板書の書く位置を下から上にすることで感情の変化を見える化していました。ゆさぶり発問をしてより深く考えさせようとしており素晴らしいと感じました。

 牧野先生(玉置ゼミ一期生)は最後に4つの考えに分け、その中の1つにゆさぶるものを教師の考えとして入れていました。学級目標の「仲間」に触れ、どの考えが自分も他の子も気持ちよくなれる考えなんだろうと考えさせていて、こういうやり方をすれば自然と「考え、議論する」道徳になると学びました。

 お二方とも最終的には実際の学校生活で今回の話のような場面があったときどうするか?という方向に持っていっており、これはとても大切なことだと思いました。読み物の読み取りで終わってしまうのではなく、自分たちがもしこういった場面に遭遇したら実際にどういう行動をとるのかを考えていくことが一番大切だと思いました。そのためにも綺麗事で終わってしまうのではなく、教師が子どもたちをゆさぶる発問をし、より深く考えさせることが重要だと学びました。

 また、お二方の授業を見て、基本的な授業技術が大事だということも学びました。子どもを当てるとき、話し合わせるとき、価値付け、より深く聞きたいときの返し方など基本的なことができているからあんなにも素晴らしい授業ができるのだと知り、改めて授業技術を学ぶことの大切さに気づきました。今回も多くのことを吸収することができました。ありがとうございました。(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の早川です。

 午後は野木森先生による5年理科の模擬授業が行われ、私は生徒役として参加させて頂きました。私は野木森先生の理科の授業が好きなので、今回もとても楽しみでした。生徒役で参加をしましたが、生徒役ということを全く意識することなく自然と教材の中に引き込まれるような授業の運びに今回もあっけに取られるばかりでした。以下に気づいた点とコメンテーターの方々の言葉をピックアップします。

1.気づきは子供自身にさせる。
→ 先生が実験や観察の結果を教えるのでは意味がない。あくまでどのように見ていくといいのかを教える。見方を教えることは、これから先の観察時にも生きてくる。また、机間指導中にノートに書いてある気づきの根拠を直接質問し、考えを深めさせる。

2.発表の仕方一つにも工夫を。
→ 挙手をさせ、順番に聞くだけでは「カラオケ発表会」(=自分の発表が終わったあとはもう何も聞いていないという意味/和田先生)になってしまう。子供の考えが繋がり、発展していく様子を板書を通じて感じさせることが重要。

3.授業内容への引き込みは子供心を刺激して。
→ 授業冒頭に「インゲンマメの性質を調べよう!」と言っても子供からすれば「なんで調べないといけないの」と思うのが自然。今回の模擬授業でいえば、「インゲンマメ皮むき競争」を行うことで自然にインゲンマメとの関わりをもたせることができている。いかに子供を乗せるかがポイント。

以上3つただ学んだなというのではなくて、これからの教員人生に自分なりにどう生かしていくか、また考えなければならないなと感じました。

 そして、この会の最後には玉置先生の趣味の(?)玉置先生と立川談慶さんの落語がありました。

 中でも立川談慶さんの「見方を変えれば今までマイナスにとらえていたものが、宝物に見えてきた」という言葉が印象に残っています。意味がないと思うことでもその時その時、目の前のことを必死に食らいついて頑張ればいい、周りの目なんて気にしていたらもったいないと言われているようでした。今の自分で言えば教採のことか・・?と思いました。がんばります。。。(早川)

算数を学ぶ理由(小学五年生に分かるように)(高桑)

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 算数は問題文を読んでから答えが出るまでに、どんな方法で解けばよいか、グラフから何を読み取るかって考えなきゃいけないことがたくさんあって、1つの答えを出すまでに手間がかかるから苦手って思う子が多いかもね。

 じゃあ今日はみんなに「人生は選択の連続である」っていう言葉を知ってもらいたいな。普段、生活している中でみんなはたくさんの選択をしています。

 例えば、何気なくテレビをつけたときに、バラエティを見るか、ニュースを見るか。一見些細な選択に思えるかもしれないけど、その選択によって自分が作られていくんだ。算数を学んでいくうちに見通しを持って考える力、つまりそのときの自分に最もよい選択をする力をつけることができるんだよ。みんなには算数をたくさん勉強して、よりよい人生を送ってもらいたいです。(高桑)

算数を学ぶ理由(小学五年生に分かるように)(竹内)

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 君たちはこれまでに計算するにおいての基本的なたし算、ひき算、かけ算、わり算を学んできましたね。5年生では百分率や図形の面積を求めたり、この場面ではどういう計算の仕方をしたりするかを考えたりします。

 君たちが実際に社会に出たら、これらの場面というのは無数にあって、例えば、スーパーで買い物をするにしても割引などそういった知識が必要になる場面があると思います。人生を豊かにするためには必要な学びですね。

 かっこよく言うと、国語は人と人とをつなぐのに対して、算数は人と物をつなぐものです。みんなには算数の学習を通して、自分で考えて答えを導き出す楽しさを味わって勉強してほしいと思います。(竹内)

国語を学ぶ理由(小学五年生に分かるように)(山田)

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 みなさんは友達や家族とお話しする時や学校で勉強をする時なにを使っていますか?

 そう、"言葉"ですね。国語は、そんな言葉を通して

1.自分の気持ちを相手に伝えること
2.相手の話や自分が見たり聞いたりした情報を正しく理解すること

ができるようにするための教科です。(山田)

6月15日(金)3期生ゼミ記録(山下)

 こんにちは。3期生の山下です。

 今回は「小学校学習指導要領 総則」の解説の文章を読んで自分の考えと、教師としてどのような取り組みをすべきかを紙に書き出してから話し合いました。

 予測が困難な時代になっていくことから知識・技能を詰め込むだけでなくなぜそうなるのか、ペア学習やグループ学習などを取り入れて仲間と共に考える機会をつくることが重要であるという意見がほとんどでした。私は文章の中に人工知能(AI)に関することが多く書かれていたため人工知能を活用する能力を身につけさせたり将来的に殆どの仕事が人工知能に取って代わられるという問題からキャリア教育の観点で考えましたが他の人の意見を聞き、考えを深めることができました。

 筆記の勉強、面接練習、討論の練習とやることがたくさんあって時間の使い方がとても重要になってきます。残り1ヶ月という長いようで短い時間を工夫してやりきりたいと思います。(山下)

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6月8日(金)3期生ゼミ記録(丹羽)

 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。

 今回のゼミでは主に、教育法規や原理などの復習を中心に行いました。

 どれも一度は見たことのある、聞いたことのあるものでしたが、やはり、完璧にするためにはまだまだ努力が必要だと実感しました。そして、答え合わせをする際にも4月の段階では丸の音があまり聞こえませんでしたが、みんなの丸をつける音を聞き、「もっと頑張ろう」と思うことができました。

 ゼミのみんなとどこが違うのか、という過程を話し合うのはとても勉強になる貴重な時間です。残り1ヶ月ほどですが、高め合いながらいい結果が出せるよう努力していきます。(丹羽)
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5月28日4期生ゼミ2回目の発表を終えて(井上)

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 こんにちは!4期生の井上です。今回は2回目の模擬授業をしました。前回の模擬授業は、あまりうまくいかなかったので、今回は準備に時間をかけました。

今回の発表では2つの課題を見つけました。1つ目は何人かの児童に答えを聞こうと考えていた時に、はじめに当てた子が説明も含め、正解の答えを言った時の対応です。実際今回そのようなことがあり、とりあえず他の考えはありますか?と数人に聞いてから、進めましたが、正直焦りました...。正解を言ってくれるのはとても喜ばしいことなのですが、ある程度こう言うだろうという予想やつまづきがあり、そこから説明していこうと考えていたので、その後の授業の進め方がイマイチなものになってしまいました。

 児童は何をいうかわかりません。そのため、柔軟に対応して、その子だけが分かっている授業ではなく、それを全体に広めていけるような声かけや、授業の進め方を身につけていきたいと思いました。

 2つ目は細かな教師の声かけです。授業でどちらが重要だと思うかで2つの意見に分かれて話し合わせる時がありましたが、その時、「すごいなあ、綺麗に2つに分かれたね、これからの話し合いが楽しみだね」と一言添えること大切だと聞きました。

 たしかに、ただ分かれてそれでは話し合ってください。よりも、一言添えることで、話し合いに興味が生まれ、意見が盛んに出て、活発な話し合いになる予感がします。少しの差ですが、この一言があるかないかでは、やはり大きな違いが出てくるのではないかと感じました。細かいところまで考えて授業をしていきたいです。

 教育実習まで、残すところあと3ヶ月です。できることを見つけて、実りのある実習になるように今から準備していきたいです。(井上)
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