教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯P149 7行目より
 授業での発言において、自分を責めていて、しかし言いわけをするのもいやだというのでしおれて出て行く子のほうが深刻ですから、そういう子にはかならず声をかけます。そういう子に限って、受け答えはしませんが、声をかけておいたほうがよいのです。

●以上のことから
 発言しなかった子どもでも、「今日はくたびれてて」「眠くて」と言いわけができる子どもに対してはそれを素直に受け取り、簡単に返すことでその子にとっての切り替えになるのだと思います。しかし、自分が発言できなかったことに対して、本当に落ち込んでしまう子どもに対しては、本人がなにも言わなくても、教師として気づき、心の傷を直してあげることが大切だと学びました。やはり、その日のうちに声をかけることが重要なのではないかと感じました。

「ネタ」開発ノウハウ(有田和正)から(静谷)

◯ P75 7行目
子どもの実態把握は、ひよこをつかむのににている。
確実にひよこをつかんだ - と思ったら、にぎりつぶしている。
ふわっとやさしくつかんだ - と思ったら、にがしている。
ひよこが死なないように、にげないように、しかも確実につかむことは容易ではない。
ひよこは、一日一日成長している。だから、つかみ方も変わってこなければならない。
つまり、子どもをつかもうとする教師も変わらなければ、確実につかむことは不可能である。「進みつつある教師のみ人を教える権利あり」といわれるのは、この辺のことをさしているのかもしれない。

● 以上のことから
子どもは日々成長するため、実態を把握することはとても難しいことである。そうした子どもの手本となる教師も日々成長していかないと子どもに示しがつかない。常に学び続け、子どもと共に成長し、子どもから学ぼうとする謙虚な姿勢を大切にする教師こそ、本当に子どもに教える権利があるのだと考える。教師という仕事の使命感を強く感じさせられた。

「ネタ」開発ノウハウ(有田和正)から(静谷)

◯ P38 8行目
とにかく、子どもを熱中させるネタの第一条件は、具体的で、目に見えるものであること。である。

● 以上のことから
耳から言葉だけで聞くよりも、目で見たもののほうが子どもにとって熱中するし、信頼もする。ネタを子どもに提示する際、具体物を用意し、視覚的に訴えることが大切であると学んだ。

「算数楽しく授業術」(坪田耕三)から5(早川)

◯ P186 オープンエンド・アプローチ

 また、たった一つの正解をいろいろな方法で解く、といった考え方を変えてみるようにしたらどうであろうか。
 問題を、正解がたくさんあるように設定するのである。
 答えがいろいろ登場して、なるほどそういう考え方もあるのかと発想の転換を迫られることが多々ある。
 授業をそのように設定するのが、オープンエンド・アプローチである。
 これも授業の発展・応用と考えてよい。
 いろいろな授業方法を図示すると次のようになる。
(図略)
(1)解き方色いろいろ
(2)オープンエンド・アプローチ
(3)発展的な問題づくり

● 自分の考える子どもが意欲的に取り組む授業のあり方では、多種多様な考えを認めることがとにかく重要だと考えていた。しかし、エンド(問題の答え)がたくさん存在しても全くおかしくない状況にすることで、発言自体を恥ずかしがる・躊躇する子どもはぐっと減るだろう。勝手に自分の頭にはめられた授業の型の中で、授業技術を見つけようとしているということにこの文章から気付くことができた。(早川)
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