日の出小学校道徳授業参観(浦)

 3月10日、弥富市立日の出小学校にて6年生の道徳の授業を参観させていただきました。

 先生の範読の仕方、ゆさぶる発問、児童の発言を広げる一言など、工夫が多くある授業で、その中で私は児童の発言を聞くときの先生の様子に注目しました。

 授業中、児童の発言をメモをする時に先生は話している子はもちろん、学級全体を見渡しながらメモをしていました。それが児童の話しやすさにも繋がっているように思います。

 私は教育実習を通して、授業中学級の様子を把握しながら進めることは簡単なことではありませんし、児童が話している時に他の児童の表情も見ることはさらに難しいことだと感じました。

 しかし、授業中の児童の表情を確認することは、授業の内容をより濃くするため、児童との信頼関係を築くために必要なことであると強く思いました。

 改めて、道徳の授業は先生の個性、学級の様子が現れるものだと思いました。見せていただいた学級は、とても雰囲気が良く、児童の先生に対する信頼感が分かる学級だったように思いました。その理由は、先生が児童をしっかりと見、理解しているからだと考えます。

 その後の研究協議会では玉置先生のご指導のもと、グループで「3+1」の授業検討をしました。「3+1」は3つの良かったこと、1つの改善点をグループで絞り、順に発表していくというものです。

 先生方に混ざり、話し合いに参加させていただいたことはとても貴重な経験でしたし、私が気付くことがなかった良い点や改善点、新たな見方、考え方ができるようになりました。

今回も学びが多くありました。実際の授業を見せていただくことで、私も教師となり授業をしたいと思え、教採に向けての意欲にも繋がりました。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。(浦)
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特別記事(お母さんの学びメモ「第3回 授業深掘りセミナー」)

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 昨日(3月15日)で、第3回授業深掘りセミナーに参加したゼミ生・準ゼミ生の記事発信が完了しました。今回は、保護者の立場で深掘りセミナーに参加された前小牧中学校PTA会長の斎藤早苗さんに許可を得て、「お母さんの学びメモ」をここに掲載させていただきました。このときのセミナーに参加したゼミ生には、特に参考となると思います。ありがとうございました。(玉置)

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お母さんの学びメモ「第3回 授業深掘りセミナー」
斎藤 早苗·2016年3月11日
2/27(土)「第3回 授業深掘りセミナー」でのお母さんの学びをメモしておきます。

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・模擬授業1: 国語 伊藤 彰敏先生
・模擬授業2: 小6理科 野木森 広先生
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●「考える」ことを考えた授業
伊藤先生の国語の授業も、野木森先生の理科の授業でも、「考える」ということをずっと考えさせられる授業だった。

2つの授業を通して私が感じたのは「先生方が、子どもに付けたい力として念頭におかれているのは『考える力』だな」ということだ。

国語では、ユニークな教材を扱いながら(トイレの話とはビックリした)、予想外の発問の連発(知られていないことや考えたこともなかったようなこと)で、正解がわからないからじっくりと考えた。

みんなが同じように「初めて考える」状態だったので、「間違っていたら恥ずかしい」という気持ちを持つことなく、頭をフル回転させて、適度な緊張感と静かな時間を共有できた。

あとで振り返ると、「沈思黙考」の字のごとくだなぁと感じた。
十分に考えさせて、それぞれの意見を全体で共有する場面では、子ども役に「どうしてそう思うのか」という根拠を示させる。
最初に意見を聞いただけでは「?」と思うようなことでも、その人なりの根拠を聞くと、「なるほど、そんな考え方もあるんだ」と妙に素直に受け入れられる。
根拠が示せるようになるためには、じっくり考える必要がある。そして、言葉を取捨選択する必要もある。
たくさんの言葉を獲得すること、適切に使えることなど、伊藤先生が言葉を大切にされていることを感じた。

理科では、子どもが大好きな「実験」。見ている方もワクワクする。
ペアでわいわいやりながらも、ここでも「考えることの大切さ」が見えた。

実験は、予想を立てて、それを実験してみて、結果から何がわかるのかを考えるという流れだ。

野木森先生が振り返りのトークセッションで指摘されていたことの中で、「『考えたことが正しいかどうかを実験で見つける』パターンと『実験してそれはどういうことなのかを考える』パターンと、『考える』には2パターンある」というお話があり、「おぉ〜たしかにそうだ」と共感した。

子ども役の皆さんは、ただやみくもに実験を繰り返していたのではなく、「こうしたらこうなるかな?」という見通しを持って実験をしていた。また一方では、「こんな結果になったけど、これはどうしてだ?」という疑問もわいてきて、お隣の人と積極的に意見交換をしていた。まさに2パターンの「考える」があった。

「考える」ことや「思考力」は大切!とよく言われる。そのとおりだと思う。
でも、なんとなく漠然としていて、具体的なイメージがわきにくい。思い浮かぶのは「う〜ん」というポーズで知られるロダンの「考える人」かな(泣)
そんな「『考える』ことを考えていた」今回のセミナーだったが、それぞれの模擬授業で、ちょっぴりその形が見えたような気がした。(考えたような気になっているだけかもしれないが・・・)

スピード感のある授業もありつつ、じっくり考える静かな授業もある。授業って奥が深いな〜と思った。

【おまけ】
今回の子ども役は「国語」の授業。
トイレつながりで「かわや」の話題になり、「漢字で書いてみてください」となった。
自信はなかったが、なんと正解していて、一番最初に「○」をもらったことが超うれしくて、ほめられるとうれしい子どもの気持ちを実感した(笑)

特別講座を受講して<1>(佐藤)

 2月13日(土)、大学で教育実践養成講座がありました。『未来を担う子供たちのために〜教師を志すみなさんへ〜』というタイトルで、岐阜市立長良小学校の小出直弘先生のお話を聞きました。岐阜県の教育ビジョンより3つの求められる教師像から、教師に大切な資質や心構えを学びました。

(1)誰一人悲しい思いをさせない、愛情と使命感あふれる教師
 子どもから信頼される教師であるためには、子ども一人一人を心から信頼しなければなりません。子どもの行動には何らかの理由や思いがあるはずので、まずじっくり話を聞くようにしたいです。また、「感化の教育」と呼ばれるように、自分の姿で示すことは基本になります。姿で示すということは、子どもに課したことは自分にも課しているかどうかが大切になってきます。正直、今の自分の行動を振り返ると、まだまだ至らないところばかりで、日々の生活の中でもっと目的意識をもって過ごさなければならないと強く感じました。そして、小出先生の講話の中で特に印象に残っている言葉があります。それは「教師が頑張れば頑張る程子どもは返してくれる」という言葉です。どんな子どもを育てたいのか、今から具体的なイメージをしていきたいです。

(2)指導法を工夫し、児童生徒に確かな学力をつける教師
「腹を空かせた子どもに賢くない親は魚を与える。賢い親は魚の捕まえ方を教える。」
こんな言葉があるように、子どもは発見することで自分のものにしていきます。実際に「じどう車くらべ(小学校1年生下)」を例に考えていきましたが、自分がパッと短時間で思い付いた授業展開は、小学校1年生の児童には難し過ぎました。どうしたら分かりやすい授業ができるのかを考えて教材研究を行い、工夫に工夫を重ね子どもたちに考えさせることで、扱う教材の奥深さに触れられるようにしたいです。

(3)幅広い教養と高い専門性をもち、常に学び続ける教師
 ここでは特に「聞く力」について取り上げられました。教育実習では全く意識したことがありませんでしたが、教師の立ち位置によっても子どもの聞く姿勢が大きく変わることに驚きました。クラス全員に伝えたいことは教卓前の真ん中で、全体を見渡す時は教室の端から、子どもに大きな声で話してほしい時は子どもと対角線の位置でというように、立ち位置1つにも念入りに工夫を凝らし、どうしたら子どもの「聞く力」を育てられるのか。正解がある訳ではないかもしれませんが、自分なりのルールとして確立するためには、やはり教師自身が考え続けることが重要だと改めて分かりました。

以上のように、現職の先生のお話は大変参考になりました。教員採用試験に向けて、先の自分が教壇に立つ日に向けて、今回学んだことを自分なりに考え直そうと思います。(佐藤)
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授業深掘りセミナーに参加して(河合・準ゼミ生)

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 2月27日、授業深掘りセミナーに参加しました。

 前半は伊藤先生の国語の授業でした。語感を磨くことをねらいとした授業で、「トイレ」という言葉の他にどのような言葉があるのか子ども役に答えてもらい、それを臭い順に並べさせたり、根拠を答えさせたりして、言葉によって感じ方が違うということに気づかせていました。

 最後には本の紹介と次回の予告がありました。教科書を使わない授業をしていたのが、とてもいいなと思いました。また、子どもが興味を持ち、かつイメージしやすいネタであったため、国語があまり好きでない僕でも楽しんで授業を聞くことができました。子どもたちにとっては、とても楽しんで考えることができる授業ではないのかなと思いました。

 数学は答えが一つしかないのに国語は答えがたくさんあります。なぜそうなのか自分で根拠をもって答えることが大切なのだと思いました。ただ線引いて覚えろは授業ではないと思います(僕の時は覚えろという先生が多かったです)。とても参考になる授業でした。改めて言語は面白いと思いました。

 後半は野木森先生の理科の授業でした。ものの燃え方をテーマにした授業で、30分間の設定でしたが、その中でも自分たちで考えた様々な実験をして考える授業でした。

 前回の復習がありましたが、記憶が戻ってくるのでこれは絶対入れたほうがいいと思います。今日は何やるのだろう?とワクワクする気持ちが高まりやすくもなると思います。

 動画を使って実験を見せるのは前に出て実演するよりスムーズにいくので、とても参考になりました。子どもたちにペアでやってみたい実験を考えてやらせることは、まさに思考力がつく授業だとも思いました。

 野木森先生の授業で、1番参考になったのはペアを変えてどんな実験をしたのかを交流し合う時間を設けたことです。なるほど、全体で発表ことではなく、こういう方法もあったのだと思いました。それに結論が導きやすくなると思います。実験後の部分もぜひ見たいと思いました。

 玉置先生と面談する機会があり、ゼミに入れなくても、何かの機会に勉強したいと話したことから、今回の機会を与えていただきました。とても感謝しています。(河合)

授業深掘りセミナーに参加して(山口・準ゼミ生)

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 大学も集中講義なども終わり、本格的に春休みに入りました。教員採用試験に向けて机に向かって最近は生の授業を見れていないなと感じ始めたころにまた授業深堀りセミナーに参加させていただきました。

 伊藤先生の国語(トイレからの語感)と野木森先生の理科(燃焼実験箱)の模擬授業を参加、参観させていただき、前回とはまた違ったものを学ぶことができたと思います。今日の深掘りセミナーでは一貫して、「直感は根拠の上に成り立っている」ことだったと思います。どうしてその疑問が出てくるのか、何を知りたいのか、何がわかっているのかを明確にしていくことは大切だと思いました。

 国語では、辞書によって新語の違いで、久しぶりに日本語の面白さに気付き直すことが出来たかなと思います。理科では、考えたことから見つけたことにもっていくのか、見つけたことから考えたことにもっていくのか、その道中でも展開が大きく変わっていくことが分かりました。

 如何にして仕掛けを順番に展開して授業を進めていくのか、先生方の大好きな「電車道」に今日も落ち着きました。次回は玉置先生の数学か道徳なので楽しみです。(山口)

授業深堀りセミナーに参加して(百瀬)

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 2月27日に行われた授業深堀りセミナーに参加させて頂きました。今回が私にとっての初ゼミでした。

 伊藤先生の国語の授業は、「トイレ」を題材としていて、授業中は何をゴールとした授業か分からずに質問に対する答えを自由に発想していました。最後に次回の授業についての話で語感というワードが出てきて、語感について学ぶというゴールがあることがわかった時に、ここがゴールなのか!とすごく驚きました。

 先生がイメージや感覚でいいよという一言で皆がとても意見をしやすい雰囲気になっていて、誘導の仕方や声がけからも学ぶことが多かったです。深堀りでも、ネタの考え方など教師目線の話を聞くことが出来、今までにない話が聞けたとてもいい機会となりました。

 野木森先生の理科の授業は、実験する条件を自分たちで考えていく授業でした。このことから、考える中で発見することがあったり、子どもから自主的に参加しようと思えるのだと感じました。

 深堀りでは、先生方の様々な意見からいろいろな視点でのいろいろな指導法がある事を学びました。その中で、教師の意図や目的がはっきりとあることは共通して言え、大切なことだと思いました。

 ただ授業を見るだけでなく、深堀りの時間に先生方の意見を聞くことが出来、自分にない視点や考え方が知れてとても貴重な経験となりました。これからもたくさんの視点や考え方がもてるよう積極的に参加していきたいです。(百瀬)

授業深堀セミナーに参加して(白井)

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 私は、2月27日に授業深堀セミナーに参加した。初めてこのセミナーに参加させていただいて、たくさんのことを学び、感じさせていただきました。授業を様々な視点から話し合い、深掘りをしていく様子はなかなか経験がなかったので、とても良い経験となりました。たくさん学んだことの中から、主に2つのことを書きます。

 1つ目は、先生の問いかけ次第で子どもたちの思考が変わってくることを学びました。

 これは、伊藤先生の国語の模擬授業で学んだことになるのですが、先生の授業を聞いていると、知らないうちに、先生が何を求めているのか、次に何がくるのかとワクワクしながら考えさせられている自分がいました。問いかけでも、「理由を付けて考えてみよう」というものがあり、限定されることで、自分の勘だけで考えたものに経験や学びから根拠を考えていくようになっていきました。教師の意図ある言葉は、子どもたちを授業にひきつけ、考えを深くさせていくのだなと思いました。

 2つ目は、子どもたちで試行錯誤させて考える力をつけるべきだということを学びました。野木森先生の理科の模擬授業では、実験を子どもたちで考えながら、進めていました。子どもたちの疑問や考えを大切にされていて、生徒役をされていた方の顔もイキイキとして楽しそうでした。自分たちの力で考えていくことは、経験として記憶にも残り、その力はどの教科でも必要になってくると思いました。

 最後に、この授業深堀セミナーに参加させていただいて、自分が教師になった時に、子どもたちを思って授業を考えて深めていける先生になりたいと思いました。(白井)

どうして? なんで?(中田昂)

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 今回(2月27日)の授業深堀セミナーで印象に残ったことは、伊藤先生も野木森先生も、生徒側に疑問を抱かせるようにしていたことだ。

 授業のいたるところに、「どうして?」「なんで?」という言葉があった。

 学習者側が発した考えや意見をそれだけで終わらせるのではなく、その考えにたどり着いた理由を引き出したり、事実を見つけた学習者に、事実だけで終わるのではなく、何故そうなるのかという疑問を抱かせていた。

 学習は子供たちの興味・関心の連続によって、続いていくものだと思う。興味・関心を抱くから、その人の人生の一部として学習が続いていく。そのために、「なんで?」「どうして?」という「はてな」を生み出すための手助けを教師がしていかないといけないのかなと感じた。(中田昂)

授業深掘りセミナーに参加して(寺坂)

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 2月27日に、愛知県春日井市のEDUCOMで行われた「授業深掘りセミナーに参加してきました。

 伊藤彰敏先生の国語の授業と、野木森広先生の理科の2つの模擬授業を見させていただきました。

 伊藤先生の授業では、語感の授業でした。「トイレ」という題材を使って展開されていったのですが、最初はどのように授業が進んでいくのか分かりませんでした。そのため、置いて行かれないよう必死で考え続けました。最後で、語感をネタにした授業ということが明かされました。

 語感とか文法のような授業は授業者にとってと受ける側にとってもあまり面白いものではないですが、言葉のニュアンスを意識して授業をすることで感覚的に学ぶことができるのだと勉強になりました。

 野木森先生の授業では、実験を通じてものが燃えるには空気の出入りが必要であることを解き明かすものでした。

 私が、小学生の時に行った実験ではあらかじめ実験する手順、ルールが存在してそれに沿って行うというものでしたが、野木森先生の実験には条件が存在しませんでした。こうすることによって、自動自ら考え、教師の本当の答えにたどり着くそうです。また、ペアで実験を行いました。実験というと、班で行うイメージですが、班だと傍観者がうまれてしまうので、ペアで行ったのかなと。本当のところは分かりませんが。

 授業後に行われる深掘りでは、先生方の意見のぶつかり合いにとてもついていけない時もありましたが、それでも自分なりに考えを深めることができたと思います。(寺坂)

授業深掘りセミナーに参加して(佐久間)

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 2月27日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。今回は伊藤先生による国語の授業と野木森先生による理科の授業を見ることができました。

 まず、伊藤先生による国語の授業で私は生徒役として参加しました。授業を受けていて感じたことがあります。それは言葉のおもしろさです。今回は人間が用をたす場所(トイレ、お手洗いなど)を臭いと感じる順に並べるというものでした。なんとなくで並べたものを今度はその並べた理由を考えました。ここで言葉のおもしろさを感じました。

 例えば、化粧室は化粧というきれいな雰囲気がある言葉を用いているのに対し、便所は濁音が多い言葉を用いている、ということに気づきました。どちらも同じ意味を持つ言葉というだけでなく、そこから言葉の微妙な違いを理由をつけて考えることで、生徒の国語力を引き出そうとしていると思いました。

 また、他にも今回のような言葉の違いを探せるような言葉はあるか考えたくなりました。子どもたちが言葉への興味・関心が高まる題材だと感じました。私もこのような考えることを楽しめるような授業をしたいと思います。

 次に、野木森先生の理科の授業を観察しました。授業の導入で、前時の振り返りを踏まえて、子どもたちに「じゃあ次はどうしようか?」と子どもたちの考えをそのまま実験として行いました。

 子どもが自発的に本時で行う課題や実験を考えさせることで、実験を自由に行っているように思いました。そして児童は実験を行っていく内に、結果から新しい考えを思いついて、実験してみようとしていました。

 それを展開させるために机間指導で、子どもの考えを聞き、「それを確かめるためにどうしようか?」ときいていました。今回であれば、空気の流れを知るための線香や空気を送り込むためのうちわなどがありました。実験の進み具合に合わせた支援をすることで、子どもたちに常に考えながら実験をさせようとしていたと思いました。野木森先生の授業は子どもの探究心を育てるものだと感じ、とても参考になりました。

 初めてこのセミナーに参加させていただきましたが、勉強になることばかりでした。また参加したいです。ありがとうございました。(佐久間)

授業深堀りセミナーに参加して(吉田)

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 私は2月27日に行われた授業深堀りセミナーに参加させていただきました。伊藤先生の国語の授業、野木森先生の理科の授業を拝見し、勉強させていただきました。とても刺激的でここに書かせていただきたいことは山ほどあるのですが、2つに絞って書かせていただきます。

 まず1つ目に「授業で行うすべて行動に根拠を持たせる」ということです。

 導入での「今日はどんなことを知りたい?」あの一つの言葉で子供からねらいを引き出すこと、資料を出すタイミングと意味、直観に根拠という価値づけしていって意見を明確化することや実験後のわかったことなどをどう共有するか、どこで学びが確立されているのかなど、「題材」「意図的な発問」「実験後の展開」どこを切り取っても根拠があり、進んでいく「電車道」はもう一度授業を見て、研究したいと思うくらいでした。

 また、この根拠の先にあるものは当然なのかもしれませんが「児童・生徒」でした。「こういう力を身に着けてほしい」という教師の考え・願いをどう子供たちに伝え、一緒に学びあうかと考えた時に授業内の行動に根拠を持たせるということの重要性を感じました。授業は「全ての道はローマに通ず」ではなく、「すべての道は子供に通ず」なのかもしれません。

 2つ目は「視野」です。今回初めてセミナーに参加し、多くの先生のご意見が飛び交う中で、私自身が気にも留めていなかった内容をお聞きすることが多く、また「自分なら〜する」という考え(納得のいく説明を付けて)をもっておられる先生がほとんどでした。

 私よりもより洗練された視野、着眼点が先生方にはあるのだと圧倒されながら感じました。このようになられたのは、どの先生も児童のことを考え、努力されているからだと思います。もっと授業を見てゼミの仲間と意見交流することや本などの様々なメディアを活用して、視野をより広くし、一歩でも近づけるようにしていきたいです。「すべての道は子供に通ず」と信じて…

 今後も多くのことを学ばせていただきたいと思います。貴重なお時間ありがとうございました。積極的に参加したいと思います。(吉田)

授業深掘りセミナーに参加して(大澤)

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 私は先日、授業深掘りセミナーに参加させていただきました。

 はじめに、伊藤先生の国語の授業を観察しました。子どもから用をたす場所について、いろいろな言いまわしを確認し、便所・お手洗い・トイレ・はばかり・WC・化粧室の中でどれが1ばん臭いかを問います。

 このとき、伊藤先生は考え込む子どもに対して、「感覚でいいんだよ!」と声をかけます。すると、全員が手をあげました。そして子どもが順番づけをした後、伊藤先生は「国語は、根拠をだして説明してするものです。感覚ではいけません。なぜこの順番づけにしたかメモに書いてください。」と条件を提示します。

 ここに、はっと気づかされる部分がありました。最初に感覚でいいと言われてした順番づけには、実は感覚のなかにも無意識のうちに根拠づけて順番づけしたものであること。そこをついて、子どもから根拠をだして説明すること、いわば国語力を引き出そうとしているところがすごいと思いました。

 次に、野木森先生の理科の授業に児童役で参加しました。野木森先生は、前時の振り返りをした後、「じゃあ今度はどんなことを知りたい?」と聴き、子どもが言ったことをそのまま課題にしていました。

 課題を教師が提示して今日学習する内容を植えつけるのではなく、子どもが自発的にこんなことを知りたいと思ったことを課題につなげていて、同じ学習をするにしても課題の出会わせ方を教師が工夫することで、その授業に対する意欲や期待感が変わるのだと感じました。また、実験中に「何か不思議に思うことはないですか?」と聞いてきてくれました。

 隣の人と発見したことを伝えると、「じゃあそれを確かめるにはどうすればいいかな?」と、さらに考えさせて実験を展開できるようになっていました。子どもの興味関心のままに、また、試行錯誤を繰り返して行われた野木森先生のような授業を受けることができたら幸せだなと思いました。私もそのような授業を目指したいです。

 最後に、今回もこのような貴重な機会をいただいたこと、本当にありがとうございました。(大澤)

授業深掘りセミナーに参加して(江口)

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 私は今回深掘りセミナーを参加させていただき、伊藤先生と野木森先生の授業を見ることが出来ました。

 私は国語専修のため伊藤先生の授業をとても楽しく受けることができました。国語には、理由をつけて考えることが大切だと学びました。何となく考えていることにも何かしらの根拠を持っていることが分かりました。子どもたちは、意見を持っていてもしっかりとした理由がないから手を挙げないことが多いです。しかしその意見を持ったからには明確な根拠を持っています。その意見を聞き出すのは教師の役目であると感じました。

 また子どもたちが授業に興味がもてるために楽しいネタを考える必要もあると思いました。身近なことを利用することで、子どもたちの理解が深まると感じました。そういったネタを話せるためにも自分自身が身近なことに目を向け、興味を示し学んでいかなければならないと思いました。

 野木森先生の授業では、自分自身で考えたように実験を行うことで単元をより理解することができると思いました。ただ自由に実験させるだけでなく子どもたちが今何をしているのか分かるように机間指導をしていかないけないと思いました。また子どもたちは実験が大好きなので、安全に楽しく実験をして、深く学べるようにサポートしていきたいです。

 この度は貴重な授業をありがとうございました。今回学んだことを今後に活かしていきたいです。またよろしくお願い致します。(江口)

後藤先生のお話をお聞きして(堀江)

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 2月21日、味岡児童館で、「学び合う学習」について、後藤孝文先生のお話をお聞きしました。

 普通の授業(一斉授業)と学び合う学習を比較して、学び合う学習について考えていきました。

 学び合う学習を主として行い、必ず指示しなければならないことなどは、一斉授業として教師が言うなどして、場合によって使い分けることが大切だということがわかりました。

 「学び合い」が必要な理由として、後藤先生が特に注目していた点は、「誰も1人にしない」ということでした。確かに一斉授業では、能力の差によって、授業についていけない子どもがいても、それに気付かない可能性があります。その結果、授業についていけずに、1人になってしまって、学習の面に限らず、学校生活においても、影響が出てきてしまうことがあるかもしれません。しかし、学び合う学習では、子ども同士で教え合うことによって、学級のみんなで参加することができ、誰も1人になりません。

 また、後藤先生のお話の中で、「発問は弓矢のよう」という言葉が印象に残りました。
発問にいくまで、どれだけ子どもの興味を引っ張れるかどうかで、その後の子どもの発問に対する態度は変わってくるということでした。

 後藤先生は、各ポイントで、ゼミ生みんなに意見を求め、全員を引き込んでいました。これが学び合う学習であるなと感じました。

 将来、学び合う学習を積極的に行い、誰も1人にしない授業を心がけていきたいと思いました。(堀江)

味岡児童館での勉強会(末松)

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 2月21日(日)、玉置先生のお宅と味岡児童館にお邪魔させていただきました。

 先生のお宅では、理想の教師像を面接風に話したり、愛犬のななちゃんと触れ合ったりしながら楽しく過ごしました。

 味岡児童館は、社会教育活動を行う児童館、多文化共生を行う児童館などの5つのコンセプトのもとつくられた、地域で運営されている児童館です。児童館は18歳まで利用できるとは知っていたものの、私がこれまで見た児童館は遊戯室や図書コーナー(幼児向け図書のみ)が設けられているだけで、中・高生は利用しづらいものでした。しかし、味岡児童館では遊戯室の他に、学習室や音楽室などが設けられており、中・高生でも気軽に利用しやすいようになっていました。また!地域で運営しているということもあり、地域住民の意見が反映しやすいのは、子どもをもつ親さんにとってはありがたいのではないかと思いました。このような児童館がもっと全国に増えていってほしいと思いました。

 今回のゼミの1人目のゲストは、玉置先生の奥様。小学校1年生〜中学校3年生の9学年を受け持ったことのある奥様は、小学校では体力を、中学校では精神力を必要とすることを教えていただきました。また、初めて机を運んだり、解答したテスト用紙を集めたりする1年生に対して、どのように教えるのかを実際の動作を入れて教えていただきました。いつも何気なくやっていることも1年生にとっては初めてこと。丁寧に教えていく必要があるのだと改めて感じました。この他にも、教師になってから役立つ様々なことを教えていただいたので、教育現場で生かしていけたらいいなと思います。

 2人目のゲストは、後藤孝文先生です。後藤先生には、「学び合う学習」についてお話しをしていただきました。まず、普通の授業とは?や学び合う学習の形などの基本のところから入り、授業実践の映像や学び合う学習の課題まで教えていただきました。学び合う学習をしていく上で、後藤先生が一番大切にしていることは、「誰も一人にしない」ことだとお話しされていました。学びは一人ではできない、学び合うことで新たな学びが生まれる。教師は、学びに参加でない、関わり合えない子どもを支援していくことで、よりよい学びにつなげていく必要があることを学びました。まずは、学び合う学習の形から始めていきたいと思いました。

 今回も新たな学びを得られました。これからも多くのことを学んでいきたいです。(末松)

学び合いの授業のお話(中田啓)

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 味岡児童館での特別ゲストの方二人目は後藤孝文先生です。後藤先生は学び合いの授業についてお話してくださいました。

 学び合いの授業は「基本四人のグループ学習」と「コの字型の机の配列」でできるとおっしゃられていました。その形をつくれば学び合いの授業の型にはなるとおっしゃられており、その先重要になるのが教師の支援です。また、学び合いの授業の最大の目標は「一人一人の児童生徒の学びを保証すること」であり、そこで大切になるのは教室内の環境です。

 「學ぶ(旧字体)」という漢字の成り立ちは「大人の手によって子ども同士が安心して関わりあえる」というものであり、そこからも分かるように「学び」は一人ですることが出来ず、また安心して「分からない」と言いあえる環境も「学び」には必要なものであるということが分かります。

 これらのことに配慮しながら学び合いの授業を進めていくことが形だけの学び合いにならないために大切なことだと思います。

 後藤先生はお話の中で「安心して」「一人にしない」という言葉を多く使っていました。子どもたちが、お互いに「安心して」授業を受けるには、出来る子も出来ない子も「分からない」「教えて」という言葉をお互いに言える関係をつくることが大切です。
全員参加の授業を目指していく上で「分からない子」をいかに授業に参加させるかが大切だと思います。

 私は教育実習中にいろいろな先生の授業を見させていただく中で、分からないからと授業に参加するのを放棄してしまっている子どもを見ました。

 そういった場面で周りの子がその子に対して関わるような関係が出来ていれば、その子も放棄せず、周りに助けを求めるといった行動が出来ていたのかなと思います。また、周りの子たちもその子に対して声をかけてあげることが出来ていたのかなと思います。そういうことが「安心して」「一人にしない」ということにもつながってくると思います。この姿勢を学級経営や授業の中でつくり、育てていくことが大切だとわかりました。

 学び合いの授業の基本的な流れで〈共有の学び〉と〈ジャンプの学び〉の例として配付されたプリントの問題がとてもややこしく解くのが大変でした。(笑)

 最後になりますが、今回とてもためになるお話を聞かせていただいてありがとうございました。今後もお世話になることがありましたらよろしくお願いします。(中田啓)

玉置先生のお宅でゼミ(中田啓)

 先日、玉置先生のお宅でゼミがありました。

 はじめ、玉置先生のお宅におじゃまさせていただき、ななちゃんと遊びました。とてもかわいくてずっと遊んでいたい気持ちになり、溺愛してしまう気持ちが分かりました。

 その後、味岡児童館で特別ゲストの方のお話を聞きました。

 この味岡児童館は今までの私の児童館のイメージとは全く違うもので、幼児から高校生までの子たちが遊んだり、勉強したりと、地域の人の集まることのできるとてもよい場所だなと思いました。

 私の地元にもこんな施設があればなと思いました。この施設には地域の方々、中学生や高校生の意見も取り入れられているということで、様々な視点からつくりあげられているからこそ、こうしてたくさんの人に愛され、利用されているのだなと思いました。

 一人目のゲストの方は玉置先生の奥様、潤子先生でした。潤子先生には学級経営についてとても具体的に教えていただきました。

 小学校一年生から中学校三年生まですべての学年の担任を経験したからこそ分かるそれぞれの違いなどについて教えていただきました。小学校一年生に対する指示の仕方などについての具体例を示していただき、教育実習でも六年生を担当していたので、これほどまでに違うものなのかという驚きと共に、今ここで知ることが出来てよかったという気持ちになりました。ただ、ひとつひとつの指示がその子の今後の小学校生活、その先までつながっていくので、ひとつひとつを丁寧にしっかりとやっていかないといけないなと思いました。

 その他にも教室環境についてのお話もありました。その中で掲示物に関連して、色彩心理学について教えていただきました。教室掲示の台紙や懇談会時のネクタイの色など、とても細かなところから子どもたちの気持ちを変えていこうというその思いがとても大切なのだと思いました。そして色彩心理学についてとても興味が湧いてきたので勉強したいと思います。

 潤子先生は玉置先生のお宅で私たちゼミ生に「どんな教師になりたいか」とお聞きになりました。潤子先生自身は「自分の子どもを預けたい、担任になってほしいと思ってもらえるような先生」とおっしゃられていました。

 今回お話を聞いていて、とても素敵な先生だったのだろうなと思い、こういう先生がまさに「自分の子どもを預けたい先生」なのだろうなと思いました。私も真面目に、素直に頑張ってそういう教師になれるよう頑張りたいと思いました。

 今回は玉置先生のお宅におじゃまさせていただきありがとうございました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。そして、大変貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。今後もお世話になることがあったら(第二回玉置先生のお宅でのゼミ?)よろしくお願いします。(中田啓)
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味岡児童館での勉強会 No.3(浦)

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 2月21日、後藤孝文先生から「学び合う学習」についてお話を伺いました。

 学び合う学習の最終目標は、「1人ひとりの児童生徒の学びを保障すること」だそうです。それについて、安心して分からないと言える教室、誰も1人にしない、子どもが主体の授業、がキーワードになります。

見 せていただいた映像から、私は普通の授業(一斉授業)と学び合う学習の大きな違いの1つに、子ども達の表情があるように思いました。一斉授業の時よりも、学び合う学習の方が子ども達の表情が生き生きしているように思えます。それはきっと、学ぶ場が子ども達にとって安心できる場であるからでしょう。分からないところを教えてくれる仲間の姿があること、自分の考えをしっかり聞いてくれる仲間がいることが安心感に繋がるのではないかと思いました。

 しかし、この学び合う学習を進めるにあたり課題も多くあるそうです。授業進路が遅れがちであること、学力には結びつかないのではないかということ、関わり合えない子ども達の支援方法、魅力ある課題づくりなどが挙げられており、確かに難しい課題であると思いました。

 また、私は「分からない」と素直に言える環境づくりも課題ではないかと思います。分からないことを恥ずかしいことだと思ってしまっている児童生徒にとって、「分からないから教えて」と言うことは難しいと思います。そのような児童生徒への支援、雰囲気づくりについても考えて行きたいと思いました。

 私は「居心地の良い学級」をテーマに研究をしています。そして、文献から「居心地の良さ=安心感」であるのではないかと思っているところでした。その中で今回学び合う学習について詳しく知り、「安心」という言葉が出てきたため、学び合える学級は居心地の良い学級にも繋がるのではないかと思います。貴重なお話をありがとうございました。(浦)

味岡児童館での勉強会 No.2(浦)

 2月21日、味岡児童館での勉強会で、玉置先生の奥様が来てくださり、学級づくりについてお話をしていただきました。

 小学校1年生から中学校3年生までの担任をされていたということで、学年での違いや具体的な場面指導など、本当に多くのことを学びました。

 話を伺って思ったことは、小学校1年生にルールを身に付けさせることは、やはり簡単なことではないということです。例えば、掃除時の机の下げ方であったり、紙を1枚取り後ろに回すことであったりと、今でこそ当たり前にできることではありますが、右も左も分からない1年生にとっては、こちらが思っている通りにはなかなかやってくれません。だからこそ、段階的に、見本を見せながら教えることが大切なのだと分かりました。

 また、掲示物についてのお話も大変参考になりました。画用紙などの色の配色についてお話を聞く機会は今までなかったので、新しい発見でした。気持ちや願いを色に表す、ということに面白さを感じ、興味を持ったので、また自分なりに調べてみたいと思います。

 可愛い七ちゃんにも癒され、本当に充実したゼミでした。ありがとうございました!(浦)
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味岡児童館での勉強会 No.1(浦)

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 2月21日にゼミで味岡児童館を訪れました。そこで、児童館についてのお話を伺うことができました。

 児童館に行き、まず驚いたことは多くの利用者の方がいらっしゃったことです。正直私は、児童館は小学生の子ども達が友達と遊んだり、本を読んだり、宿題をするようなところだと思っていました。私自身、住んでいるところの近くに児童館がなかったこともあり、そのような印象を持っていましたが、お話を伺うと全く違うことが分かりました。

 児童館は18歳までの児童が自由に使える場であり、子育て親子のふれあいの場でもあります。乳幼児から高校生まで利用できるということですが、中学生以上になると行き辛くならないのかなと思っていました。

 しかし味岡児童館は、地域の声を取り入れた、幅広い年齢の子ども達が利用できる工夫が多くありました。まず開館時間です。中学生、高校生の下校時間に合わせて、夜まで開館しています。また、バンドの練習ができる音楽室、自習ができる学習室、図書コーナーや親子のための子育て支援室など、充実した設備があります。

 私の地元にも、こんな児童館があるといいな、と思いました。児童館のような公共の施設や設備は、子ども達のコミュニケーションの場にもなると思います。このような素敵な場所を子ども達に紹介することも、教師として、大人として、大切なことなのだと思いました。(浦)
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