「子どもがどんどんやる気になる国語教室づくりの極意 国語授業編」(二瓶弘行編著 夢の国語授業研究会著)から1(山下)

◯ p12〜
授業での発言やスピーチで、ぼそぼそと小さな声で話す子がいます。声を出すことに精一杯で、教室の仲間に「届けよう」という相手意識まではもてていない姿です。仲間に届く声で堂々と話す自信を育てるには、「音読」が、大変有効です。書かれている文字をそのまま読めばいいので、話すことよりも抵抗感が少ないからです。音読で、声を出す楽しさを味わわせることが、仲間に声を届ける自信を育みます。

●以上のことから
みんなの前で話すときに声が小さくなるのは自分の考えに自信がないからだということがわかった。音読は書かれていることをそのまま読めばいいので自信がない子に読んでもらい、褒めたり回数を重ねることでいつでも仲間に届く声で話すことができるようになると考えた。大勢の前で話すことが難しいならばペアやグループで読むことから始めることも効果的である。話すことはあらゆる学びの土台になるので早い段階で身につけさせたい力である。

「スペシャリスト直伝!小1担任の指導の極意」(宇野弘恵 著)から2(岡田)

○ P.11〜
「 大人の思い通りに育たないからといって,脅したり叱りつけたりするのではなく,あたたかなまなざしをもって待つのです。どなりつけてやる気をなえさせることなく,教え諭しできた喜びをともに味わうのです。
 時には厳しく時には優しく,太陽となり北風となり,光り輝く彼らの可能性を信じ,ともに笑い,怒り,迷いながらずっとそばで励まし成長を見届けるのです。たった6年間しか生きていない子どもたちと感情をともにする,そんな柔軟性が小1担任には必要なのです。」

●児童の目線に立って一緒に色んな感情をともにし、寄り添い続ける。こうすることで自分のことをわかってくれているという安心感が生まれるため、信頼関係を築いていくための一歩となる。

「学級づくりカレンダーをもとに創る わくわく算数授業」(志水廣 編著 和田裕枝 著)から6(嶋藤)

○ P63 4行目より
でも、よく見ると発言する子が限られています。教師が指示を出しても質問が出てきてしまいます。「34ページを開いてください」という教師の指示の後に、「先生、34ページでいいんだよね」「えっ、どこ開くの」という質問の声が出るのです。教師の指示に対する反応に時間差ができると授業は進みにくくなります。B学級をよく見てみると、次のような現象が起こっていました。

*下を向いていたり、違うページを開いていたりしても教師はそのまま授業を進めてしまっている。
*板書を「見る」、人の話を「聞く」、考えを「書く」という学習活動が全員同時にできていない。聞く時間に書いていたり、見る時間に書いていたりする。

 つまり、一斉への指示の徹底がなされていません。とても効率が悪いと言わざるを得ません。
〜略〜
 「見る」「聞く」「書く」が一斉にできるように時間を設定しましょう。
 見ながら考える、聞きながら考える、書きながら考えるは重要ですが、板書の内容を書きながら考えることは小学生には高い能力を必要とします。ですから、「書く」のではなく、「写す」作業をしているにすぎないことが多いのです。写している間、考える作業は中断されているととらえましょう。
 ですから、「今は、友達の考えをよく聞いて考えましょう」、「では、自分の考えを振り返って書いてみましょう」と時間設定して一斉授業ができる学級をめざしましょう。

●以上のことから
「見る」「聞く」「書く」が全員出来ているか教師が確認することで、授業に全員参加させることができると分かった。一つ一つ、「今は見る」「今は聞く」「今は書く」時間だということを子どもに伝えることが大切だと考える。

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から5(松田)

○ P92 7行目
ディベートや話し合いの活動を通して、子どもたちは自分の意見をつくり、相手の意見と戦ったり、受け入れたりしていきます。これを繰り返しながら、やがて一つの方向性を見出していくのです。話し合い活動は、みんなで認め合う学級づくりの大きな核の一つになります。

● 以上の記述より、子どもがお互いを認め合うことができるようにするために話し合いが大きな役割を担っていることが分かる。話し合いは自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を聞き相手を尊重する気持ちが必要であるため話し合いにより、相手を認めることができるようになると考える。(松田)

「学級づくりカレンダーをもとに創る わくわく算数授業」(志水廣 編著 和田裕枝 著)から5(嶋藤)

○ P60 22行目より
 「褒める」というのは、教師の価値観を子どもに示すことにもつながります。算数で言えば、式と答えを発表できる子だけに「すばらしいね」と教師が言うことは「式と答えを言える子だけが優秀で、先生から褒められる」と自然に子ども達に示していることになります。
 「答えは、まだだけど、〜したらできそう」と発表した子を教師が褒めれば、「結果だけでなく、今の自分の考えを発表しても、この学級では認めてもらえる」という安心感を広めることになります。
〜略〜
 あなたの褒める観点は正しいでしょうか。
 正しい評価の観点をもちましょう。
 また、子どもも教師を評価しています。子どもが自慢できる教師になりましょう。

● 以上のことから
 教師が褒める観点を間違えてしまえば、発言する子どもが少なくなってしまうかもしれないので、褒める観点を気を付けなければならない。自分の考えを発表できる子をしっかり褒め、そういう子を教師は認めていると子どもに分かってもらうことで、たくさんつぶやいたり発言したりする学級になると考える。

教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯ P82 11行目
どうしてもいっておきたいという注意がありましたら、ちょっと子どものノートの端に書いてやる程度にとどめ、声に出して注意したりして、教室の雰囲気を乱さない方がいいと思います。

● 以上のことから
教室の中には色んな子どもがいます。そのため、褒められずに注意されると落ち着きを失わせたり、諦めてしまう子が出てきてしまいます。ですからどんなことでも声に出して注意するのではなく、こっそりと伝え、教室の空気を作ることが大切であると学んだ。(丹羽)

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から4(松田)

○ P71 2行目
簡単なことでも自分の意見をお互いに述べ合っていくことで、子どもたちは「自分も話し合いに参加した」と満足感を得ることができます。
 
● 以上の記述より、ペア、グループ、同じ立場同士、全体と話し合いを進めていくことで、お互いの意見を伝え合うことができるのはもちろん、全員参加の意識を子どもに持たせることができることが分かる。さらに、お互いの意見を交わすことで他人の意見を聞いて考えが変わったり、より考えを深めたりすることができる。教師がペアで話すのか、グループで話すのかということについて意図を持って指示することで、数人が参加する話し合いではなく、全員参加の話し合いにすることができると考える。(松田)

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から3(松田)

○ P25 2行目
「ほめる」「ほめられる」ことをあまり経験しないまま、進級してくる子どもたちも少なくありません。ですから、まずは「ほめる」「ほめられる」心地よさを実感させたいと考えています。普段より背伸びしたような行為も、徐々に少なくなっていきます。なぜなら、必ずしもほめられたいがための行為がほめられる対象にはならないことに気づくからです。

● 以上の記述より
「ほめ言葉のシャワー」で始めはほめられたくていつもより良い行動をしようとする子どもがいるが、自分が意識していなかった部分を見つけてほめてくれる仲間がいることを理解することで、ありのままの自分でも受け入れてもらえているという気持ちを持つことができ、自己肯定感の高まりにつながるということが分かる。このような気持ちを持たせるためには、教師が子どものありのままの良い姿を見つけることや、クラスの子どもたちにその日にほめられる子どものことをよく観察するよう伝えることが必要であると考える。(松田)

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から2(松田)

〇 P5 12行目
学級の空気は学級文化となり、子どもたちの人間性を築いていきます。温かい人間関係が成り立つ学級文化の中では、一人ひとりが自分らしさを発揮し他者を認め、より成長しようとお互い高め合っていきます。

● 以上の記述より
学級は子どもの人間性を築くのに重要な役割を果たしていることが分かる。子どもが自分らしさを発揮し他者を認めることができるようにするために、まずは教師が子どもを認め、価値づけることで子どもが自分らしさを見つけることができると考える。そのために、日頃から子どもの様子をよく観察し、良いところを見つけることを心掛けることが大切である。また、子どもが他者を認めることができるよう、「みんなに認めてもらえている」という気持ちを一人ひとりに持たせることが必要である。(松田)

教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯P64 12行目
ある時、気の散りやすい落ちつきがない、学習態度のくずれやすい子が、実に静かな顔をして、じっと考えながら読んでいるのを見つけました。私は嬉しくなってその横顔を撮ったのです。本人はもちろん気がつきませんでしたが、よく撮れたので、それを焼きまして、その子に贈るときに、「これね、お母さんに僕はこんなによく勉強しているんだよって見せなさい。」と言いました。その子はびっくりして、そして、とても嬉しそうな顔をしました。

●以上のことから
この子は本当はよく勉強していない子です。しかし、写真を撮ったことで、その子にとってたいへん刺激となり、勉強するようになったそうだ。
教師は子どもの悪い部分ばかりを見るのではなく、その子が光っている瞬間を切り取って価値付けしてあげることが大切なのだと読み取れる。

教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

○ P30 6行目より
ほかのことも教師に似ますが、なかでも話というのはたいへん似るような気がします。話と字の書き方とは、実に嫌になるほどよく似るものなのです。ですから、子どもをいい話し手にしたかったら、いい話を聞かせる、いい話を聞いている子どもは知らない間に要領を覚える、とこういうわけなので、教師の大責任です。

●以上のことから
子どもは学校において、長い時間をともにする教師の言動を意識していなくても移ることは予想できる。だからこそ、口癖だったり、朝の会、帰りの会で話す内容は気をつけるべきであると読み取れる。だからこそ、子どもが心惹かれるような、面白くなるような、話出しにすることで子どもたちの聴く力や、話す力も伸びるのだと学んだ。そのためには、話す内容をメモに書いたりし、話が詰まるのを防ぐ必要がある。

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から1(松田)

○ P4 5行目
なにより大切なのは、教師が「この子たちは絶対によくなるし、変わる」と信じること。難しい理論はいりません。絶対によくなるという信念や覚悟の強さが全て。そう信じて指導しないかぎりは、何をやっても無理だろうと思います。

● 以上の記述より、教師が子どもを信じることで子どもが「自分にもできる」と自信を持つことができ、特別な支援が必要な子や家庭に問題を抱える子、外国にルーツをもっている子など、いろいろな背景がある子どもがハンディを感じることなくクラスに所属できると考える。どんな子どもも輝くことができる空間を作ることを意識しなければならない。(松田)



教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯ P24 14行目より
その子も、いけないことをしたということに気がつかないくらいぱっと消して書いたのですから、そんな時に割りこんでいって注意をするということは、せっかく一つのところへ向かって勉強しているみんなの気持をこわしてしまいます。

● 以上のことから
大村はま先生は子どもが間違いをしたとしても注意をするときとしない時を分けており、どんなときでも口を挟むのではなく、言わなくても本人が分かっていることにはあえて何も言わず、言うべきタイミングを逃さないことの大切さが読み取れる。そうすることでその子の気持ちだけでなく、教室の雰囲気までも一つに向かうことができると学んだ。
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