6月23日教師力アップセミナー(永田繁雄先生)での学び'(高桑、高橋、鏡味)

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 こんにちは!先日参加させていただいた、大口中学校での教師力アップセミナーでの学びを4期生の高桑、高橋、鏡味で紹介させていただきます。

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 こんにちは。4期生の高桑です。先日、永田先生による教師力アップセミナーが行われました。教育実習が2ヶ月後に迫った私たち4期生にとって、道徳の授業に対する不安を和らげることができた、とてもいい機会でした。今回は講演での学びを記事に書いていきたいと思います。

 私は永田先生が講演の中で強調しておっしゃっていた、「授業は冒険をすべき。そうしないと可能性は広がらない。」というのが印象に残りました。私がもし道徳の授業をするとなったときには、教材中のある場面に即して登場人物の心情などを問う「場面発問」から主発問を決め、それを中心に授業を指導案通りに進めてしまうと思います。しかし永田先生はこのような教師のやりやすい授業では子どもがつまらない、多様でなければ活力はうまれないとおっしゃっていました。そのためには教材のもつテーマに関わり掘り下げていくための「テーマ発問」が中心となり、教科書に答えが書いてあるがみんなで解決策を考えていくような柔軟な授業をしていくべきだと教えていただきました。

 私はこの話を聞いたときに少し前に講義で見せていただいた、玉置先生の道徳の授業を思い出しました。その授業は永田先生の考え方と同じく、教科書を閉じて進められていました。玉置先生の朗読を聞いて、そこから子どもたちが場面や登場人物を想像し、それぞれが「きっとこうなんじゃないかな」という自分なりの意見を持てていたのを思い出し、今回の講演のキーワードである「柔軟さ」とつながっているなと感じました。

 玉置先生の見本となる授業と永田先生の詳しい解説を通して、授業の方針はしっかりと理解することができました。道徳教育の特質を踏まえ、子どもたちが本音で意見を言い合えるように教師として柔軟な指導ができるよう、今後も学びを深めていきたいなと思いました。永田先生、素敵な講演をありがとうございました。(高桑)

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 こんにちは。4期生の高橋です。今回は、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加して学んだことについて書かせていただきます。

 わたしが心に残っていることは2つあります。1つ目は、誘導型ではなく、追求型の授業をしていくということです。教師が決めたレールに沿って授業を進めていくのではなく、子どもたちが流れを作っていく授業をするべきだと学びました。むしろ、指導案どおりにいく授業は失敗だ、という言葉に驚きました。子どもから様々な意見が出てくるのは当然だし、それを教師の価値観でコントロールしてはいけないということでした。だから、授業の最後は1つの価値に持っていく必要はなく、「みんなが大事にしたいことは見つかりましたか?それを大切にしましょうね。」で終わってもよいのだそうです。

 2つ目は数値で評価しないということです。土に隠れている根っこのように、子どもたちが持っている個性や価値観の部分は見えないから、数値で評価せず、その見えない部分を信じてあげなければいけない、という言葉が印象に残っています。道徳が他の教科のように数字で成績をつけられないことは当たり前のことかもしれないけれど、「子どもの見えないところを信じてあげる」という言葉を大切にしていきたいと思いました。そして、教師はその根っこの部分を伸ばしてあげるような授業をしていくべきだと分かりました。
わたしたちは9月に実習を控えています。実習前の今と、実習後ではまた今回のお話についての感じ方が違うと思います。実習が終わった後、さらにこの学びへの理解が深められるように、生かしていきたいと思います。今回は、ありがとうございました。(高橋)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。今回の教師力アップセミナーでの学びを2つ書きたいと思います。

 1つ目は、道徳をプラスのイメージを持つことです。道徳が教科になり、どんな風にしたら良いのか、今までの道徳と何か変化があるのかなど道徳をマイナスに考えてしまう人は多いと思います。しかし、今回のセミナーでプラスのイメージを持つことが大切であると学びました。プラスに考えることができると、授業を様々にしたいという思いから、授業作りに力が入り、道徳の授業が弾力化、活性化します。そうすると、道徳授業の可能性をより強く感じることができるようになります。授業を行う教師自身がまず、プラスに捉えられないといい授業は行えないし、子どもも道徳の授業を楽しい、道徳の授業を受けたいとは思わないのだ分かりました。

 2つ目は、道徳の授業を中心発問で誘導するのではなく、全体を視野に入れ追求していく道徳の授業が良いということです。教師が授業を誘導し、教師の持っていきたい価値観に持っていく授業はよくないそうです。子ども自身が学びを追求していくことのできる、子ども自身が価値観を育てられる授業が良いと思いました。私は道徳の授業をどう終わっていいのかよく分かりませんでしたが、「授業の最後が1つの価値観で終わらなくてもいい」という言葉を聞き少し安心しました。子ども達が持っている価値観はそれぞれ違います。それを育てることができる授業を行うことが大切だと分かりました。

 2ヵ月後には実習を控えています。もちろん、道徳の授業も行います。今回のセミナーで道徳について深く学ぶことができました。道徳の授業を行うことに少し自身もつきました。今回の学びを生かして実習を一生懸命頑張ろうと思いました。(鏡味)

6月30日「第8回教育と笑いの会in福岡」に参加して(吉田)

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 こんにちは、2期生の吉田です。ご無沙汰しております。

 私は今、山口県で小学校3年生34人と波乱万丈な毎日を過ごしています。失敗の連続の中に小さな幸せを感じるそんな日々です。

 先日、福岡で行われた教育と笑いの会に行かせていただきました。この記事では、そこでの学びを書かせていただきます。

1つ目は和田先生の模擬授業です。
 和田先生の授業の中で「子供の気付きを大切にして、何度も学ぶ機会を設ける大切さ」を感じました。和田先生は授業で子供に学んでほしいことは決して言いません。必ず子どもの気付きから導いて来られます。これは本当に難しいことだと思います。

 そして、何度も発表する・何度も考えるといった活動の中で1人の理解が3人に、3人が10人にと広がっていくのだと感じました。とても凄い授業でした。

 私はすぐにこんな素敵な授業はできません。いろんな授業を行う中で「ここで子供が困っていた、このミスはどんな気持ちからきたのか。」という視点を持ちながら、日々授業に取り組みたいと思います。

 2つ目は笑顔・元気でいることの大切さです。教育と笑いの会では本当に笑顔にさせていただきました。笑顔でいると本当にいい気持ちで過ごせます。

 私のクラスの子どもにこんなことを言われて事があります。
「先生、今めっちゃ笑顔やったね、学校、楽しいやろ?」
 この言葉を聞いた時に「私が今まで子どもの前で元気がなかったこと・子どもが僕を笑顔にしたかったのだ」と気付かされました。笑顔と元気は忘れてはいけない教師の姿だと心から思います。

 3つ目は教師理解をすることの重要さです。
 「子供理解より教師理解」という言葉が信頼関係を気付くための話で出てきました。教師理解とは、教師が子供にどう見られているかという視点をもっていた方がよいということを伝えています。実際そうだと思います。

 私も子供の言葉・姿からいつも反省をします。
「先生は、昼休みに時間通り来てくれないよね。」他の用事で忙しくても、子供との約束を守っていないと信頼どころではありません。
「先生、少し焦りすぎだよ。」授業を進めようとするあまり子供が言った言葉です。
 子供の視点に立って考えるという教師の姿を改めて考えることが出来ました。

 「書くことによって学ぶ」これは教員になっても同じです。所見を書きながら、子供のよさに気付けていない自分に気付く。」「研究授業の記録から、先生の姿を学ぶ。」「子供の記録を残し、保護者の方に伝える準備をする。」など、書くこと・学ぶことが多くあります。幸いなことに私は同僚の先生に「あなたの文章、いいね。」「私もこの表現を使いたくなった。」と言っていただけます。玉置ゼミでの2年間の学びの1つの成果が実を結んでいるのだと感じています。

 今日の学びもいつか生かせる自分になりたいです。(吉田)

6/23(土)「教師力アップセミナー(永田繁雄先生)からの学び(井上、中澤、加藤奨基)

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 6/23(土)の永田繁雄先生による教師力アップセミナーに参加させていただきました!
そこでの学びを、井上、中澤、加藤奨基の3人で記事にさせていただきます!

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 こんにちは!4期生の井上です。私が講演を聞き、大切だと思ったことは「教師の価値観を押し付けない」ということです。教師が教材研究をしていくうちに、これがいい、これを学ばせようと決めて、それを一方的に押し付けてしまう。こういった授業はいい道徳の授業とは言えないと思います。授業をしていると、きっと教師が考えてもいなかったような意見を言う子供達もでてくると思います。そういった時に、これは違うだとか、教師の価値観に寄せていく誘導していく授業をしてしまうと、クラス全員が教師の価値観に染まってしまいます。そんな時は「どうしてそう考えたの?」と、声をかけその子なりの価値観を聞き、認めてあげることが大切だと講演を聞き感じました。

 次に、上で子どもなりの価値観と書きましたが、どうやって持たせるか?それは子どもたち自身が、道徳的問題を「自分事」として、道徳的価値に向き合うことが必要だと学びました。自分事として子どもたちに向き合わせるには、問題意識を持たせて主題に取り組ませること。授業に体験的な活動を取り入れ、「当事者意識」を持たせる工夫をして問題を追求させること。など、子どもたちに自己の納得解を見出させていくことで生まれてくるものだと知りました。そして上でも書きましたが、その一人一人の自分事として考えた道徳的価値観を教師は大切にしてあげなくてはならないのです。

 また、個人的になるほどなと思ったことは、ワークシートには花丸を書かないということです。道徳は数字では評価しません。そのため花丸を書いた時に、花びらの数が違うと、その数で評価されていると思ってしまうことがあるそうです。全て同じように書ければいいですが、急いで丸をつけているとなかなか難しいと思います。子どもたちは細かいところまでよく見ているなと感心しつつ、注意していこうと考えました。

 教師力アップセミナーではいつも多くのことを学ぶことができます。実習もあと3ヶ月に迫っているため、学んだことを少しでも活かせるよう頑張っていきます!(井上)

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 こんにちは!四期生の中澤です。私は今回、記録係に初挑戦しました。私は元々、大学でノートを取るときに、先生の発言を一語一句そのままノートに取ろうとしたり、スライドを全文書ききることを目標にしてきました。なぜなら、せっかく先生が教えていただくことを書く時間の問題で取捨選択してもったいないと思ったからです。そのため、耳で聞くのと同時にノートにすばやく文字起こしすることは得意でした。そのため、記録係に対して自信がありました。しかし、記録はノートでなくパソコンのワードでした。当たり前の話ですがノートみたいに自由に手を動かすことができません。必然的に先生の語りとタイピング速度に遅れが発生してしまい、講演の間、記録できなかったと感じることが多々ありました。申し訳ない限りです。しかし二時間集中して記録することができました。

 その後、パソコンで編集をしていきました。私は、酒井先生に感謝の気持ちでいっぱいです。私は、期限内に提出をしなければという焦りから、誤字脱字・ページ数のつけ忘れなど、細かいミスをしたものを提出してしまっていた。けれども酒井先生は、ありがたいことに短時間で丁寧に修正箇所を手書きで教えていただきました。そのお陰で、期限内に提出することができました。私は、酒井先生がしていただいたことを自分で自分に行い、成長していくことが大切であると考えています。酒井先生、私の製作したものに適応し、修正箇所を教えていただき、本当にありがとうございました。

 私は、教師力アップセミナーに参加させていただき、多くの先生方と関わり、様々な話を拝聴しています。このこと事態が大変貴重で恵まれていることであると私は常に考えています。これからもゼミ活動を通して、教師の卵として実りある経験を積み重ねていきたいと考えています。本日も学ばさせていただき、ありがとうございました。(中澤)

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 こんにちは、4期生の加藤奨基です。今回は永田先生の教師力アップセミナーに参加させていただきました。そこでの学びを記事にさせていただきます。

 今回の教師力アップセミナーでの一番の学びは、やはり「道徳では、教師の価値観を子どもに押し付けてはならない」ということです。教師は価値観を押し付けるのではなく価値を提示するのに留め、そこからどのようにその価値を噛み砕いていくかは子ども自身の価値観に委ねるということを学びました。

 自分が小学四年生だった頃、道徳で戦争について学びましたが、今思うと当時の先生の価値観がかなり含まれていたと感じます。こんな見方・考え方もあるのだなと捉えることができたので今は何とも思っていませんが、当時は「またこの話か」と話を聞いては先生の機嫌が悪くならなさそうな答えを言い、その時の道徳(=戦争の授業)にちょっとうんざりしていた記憶があります。このように、道徳で扱うテーマが重く、大切になればなるほど、教師の価値観は入りやすくなってしまうのではないのでしょうか。これから先こういったテーマを扱うことは避けられないので、特に気をつけたいと思います。

 また、大学では道徳の授業の最後は必ず教師の説話を話すものと学んだのですが、今回のセミナーで必ずしもその必要はないと聞いたことも新しい発見でした。確かに教師の説話=教師自身の価値観になってしまいがちだと思うので、適した説話がないのなら無理に話さず、子どもの価値観を尊重したほうが良いと考えることができました。

 道徳は基盤となる大切な教科ですが、その分取り扱いも難しいのだとこれまでのセミナーを通して感じています。しかし難しいからと疎かにしてはいけないと思います。現場に出てから疎かな道徳授業を子どもたちに提供してしまわないように、今からしっかりと学びを深めていきたいと思います。永田先生や玉置先生をはじめとするセミナーを開催してくださった先生方、ありがとうございました。(加藤)

6月23日(土)教師力アップセミナー(永田繁雄先生)に参加して(松田、岡田、丹羽)

 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。6月23日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は永田繁雄先生が道徳について講演して下さいました。そこから学んだことを3期生の松田、岡田、丹羽で紹介します。

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 私が講演で特に印象的であったのは、子どもが納得できる価値観を持つことができれば良いということです。

 子どもが納得できるようにするには、道徳の問題を「自分事」として捉え向き合うことができるような教師の発問が鍵となることが分かりました。

 私が教育実習で行った道徳の授業の価値はきまりを守ることは大切という「公共」で、遠足のときの話で主人公が飛んでいったビニール袋を取りに行くのか、それとも友達と遊ぶのかという気持ちの葛藤の末、ビニール袋を取りに行き、清々しい気持ちになったという話でした。私は始めに、遠足に関わる体験を子どもに問いました。しかし、遠足という狭い範囲の中での出来事しか子どもは思い出すことができず、他人事としか考えられない状況を作り出してしまったと反省しました。そうではなく、「何かきまりを守って気持ちが良かったことはあるか」と広く聞くことで、自分の体験を思い出す幅が大きくなったのではないかと感じました。

 また、自分事として考えられるように講演の中で紹介された「実話をもとにした道徳ノンフィクション資料」という本を手に取り、昔いじめをした相手に会って謝りたいという話である「いじめと生きる」という資料を読みました。人を傷つけたり人を裏切ったりすることは、相手が傷つくだけでなく、した本人も傷つけたという事実を一生背負って生きていかなければならなくなるという、リアリティを感じるものでした。自分事と考えることができるようにするために、実話の資料も有効であることが分かりました。

 子どもを教師や教材が位置づける価値に近づけようとするのではなく、子どもが納得できる価値を持てるよう問題を自分事として捉える問いをし、広く受け止めることを大切にしていくことを学びました。ありがとうございました。(松田)

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 こんにちは。3期生の岡田です。今回は学んだうちの二つのことを書いていきます。

 一つ目は、枠に囚われてはいけない、ということです。
 これまで、自分が道徳をするときはこのやり方でやろうと考えているものがありました。しかし、今回のお話を受け、それでは全く柔軟性がないのだということに気付かされました。

「フレーム」から「パターン」へ、さらに「スタイル」へ…!

というお言葉があったように、その時その時で児童の思考や発言によって柔軟に対応できる「スタイル」を確立したいと思います。

 二つ目は、数値で評価をしない、ということです。
 私はそのことを知っていたつもりでしたが、数値とは、単に1.2.3……と数字等のことだけを指すのではなく、花丸の丸の数や花びらの枚数等、少しの違いが同じ意味を持つのだということを学びました。

 自分の実習中のワークシートを思い返すと、波線や二重傍線を用いており、知らぬ間に数値で評価をしてしまっていました。少しの違いも数値評価に値するのだということを忘れず、統一させることを徹底したいと思います。

 この他にも、多くのことを学ばせて頂きました。今回のセミナーを受け、もう一度自分の中で道徳について考えたいと思います。ありがとうございました。(岡田)

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 こんにちは。丹羽亜由美です。私が永田先生の話を聞く中で最も大切にしていきたいと思ったことは、「教師の価値を押し付けない」ことの大切さです。実際に教育実習で、道徳の授業をさせてもらいましたが、私の考えている価値観で進めてしまったために、子どもたちの柔軟な考え方を潰してしまったように感じます。

 本日の講演では、道徳の授業の際には、子どもたちがどれだけ理解したかではなく、どれだけ自分のこととして考えられたかということが大切であったり、マイナスな質問から入ったりするのではなく、絵や写真をみせるすることで、子どもたちの日常や経験と結びつけることができると学びました。

 私が教員となって授業をする際には、教師がやりやすい授業をするのではなく、子どもにとって楽しい授業をするために、1時間に1つは仕掛けを用意することを心がけたいと思います。素敵な講演をありがとうございました。(丹羽)
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6月23日 教師力アップセミナー(永田繁雄先生)に参加して(早川・菱川・静谷)

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 こんにちは!!3期生の早川です。今回は6月23日の教師力アップセミナー「考え、議論する道徳の具体像(永田繁雄先生)」に参加し、学び得たことを3期生の男子組3人で1つの記事にしたいと思います。

 まずは私、早川からです。一番印象に残っていること1つに絞って書きます。

 それは、道徳の授業をワンパターンにせず、子どもたちの発言や議論を活発にするためには「発問の立ち位置」を変えて深めていかなければならないということです。道徳の授業というと(あくまでも私自身のイメージです)、「このときの◯◯さんの行動をみんなはどう思う?」「自分が△△くんだったらどうする?」といった読み物資料の中の人物と自分を重ね合わせた発問が立て続けになされ、一般論として模範的な行動や発言を述べることができれば道徳の授業を受ける態度とし良しとされる傾向があると考えます。

 しかし、特別の教科化された道徳は週1回行われます。毎回が先述した道徳の授業では、子供も「道徳の授業」に慣れてきてしまい道徳の”形骸化”が再び起こってしまいます。

 そこで永田先生は主に4つの区分の発問の立ち位置を述べられていました。

1.主人公の心情や考えを明らかにする。
2.主人公を客観的に見る。
3.主人公に自分を重ねる。
4.自分自身の気持ちや考えを持ち意識する。
以上のように、「主人公と自分を重ねるのか客観視するのか」(主人公との距離感)×「主人公と自分どちらの考えを元にするのか」(自他の意図)がポイントになってくると話されていました。

 実際に私が教員になるころには、道徳が教科化されて1年が既に経っている状況です。
そこで週1回の道徳の授業に困らないようにこの大学生活のうちに学びを深めておきたく思います。(早川)

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 3期生の菱川です。大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加してきました。
今回の講師の先生は永田 繁雄先生でした。考え議論する道徳について様々なことを学ばせていただきました。

 その中でも道徳授業の3つの方向性が僕の心に響きました。

 一つ目に主体的な取り組みです。子どもにが教師の方向付けに留まらず、子ども自らが問いをもって臨む。つまり問題意識をしっかりともつことです。教師が考えるテーマと子どもが考えようとするテーマの二つが重なるところを大切にしていくべきとおっしゃってました。

 二つ目に協働的・対話的な追求です。人物の共感に留まらず、価値や生き方を話し合う。つまり問題の追求をどうするかということです。例えば教材の中の主人公の葛藤、感動、気付きを浮き彫りにして自分自身の立ち位置を変えてその主人公への考えを問うなどです。

 三つ目に能動的な学びです。多様な感じ方・考え方を並べて終わらず、自己の納得を求める。つまり磨き合いをしていくこと。多様な考えをもとに比べ合い、違いの意味を認め合うことや、対立し、議論、討論し磨き合うこと。このように様々な意見に対して活動をもたせて自己の考えの納得に導くことが大切であると学びました。

 道徳の授業は実習の時本当に苦しんだ授業の一つです。このようなたくさんの学びを得ることのできるセミナーにぜひまた参加させていただき教師になる前に様々な知識をつけておきたいです。(菱川)


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 こんにちは。3期生の静谷です。今、教採の勉強をしている中で私は、道徳科の目標にもある「多面的・多角的」という言葉の意味があまりイメージができていませんでした。ただ単に、「多面的・多角的」とは、多様な考え方や感じ方という抽象的な考えしかしていませんでした。そこで、これについて少しでも考えを深められたらいいなと思いながらセミナーに参加していたので、今回の記事は「多面的・多角的」についてまとめていきます。

 まず、多面的についてです。多面的思考とは、主として「みとめ(深め)あい」ということです。見る立場を変えたり、多くの人の見方を生かし、対比させ合い、深め、掘り下げること。つまり、分析的思考で、ことがらについて考えていきます。さらに多面的思考は、導入や展開部分に多く考えさせることであると学びました。

 次に、多角的についてです。多角的思考とは、主として「みがきあい」ということです。自己の考え方の主張や生き方の選択肢について、他の人と対立し議論し合うなどして、より明確にすること。つまり、選択的思考で、ことがらについて考えていきます。さらに多角的思考は、終末に深く考えさせることであると学びました。

 私は、以上のことから特別の教科・道徳の授業づくりは、他の教科の授業づくりとほとんど変わりがないと感じました。授業は、子ども主導でつくり、導入では子どもに問題意識を持たせる。そして、多面的な考えで追求し、多角的な考えで納得解を深める。この納得解だけは、他の教科と変わってきますが、その他はほとんど変わりません。

 今までどのように道徳の授業を考えれば良いかわからない部分も多かったですが、今回の永田先生のセミナーで授業の構成が確立したと思います。永田先生、本日はありがとうございました(静谷)

※ 菱川君はセミナー後に用件があり、すぐに会場をあとにしたため、この写真になったようです。(玉置)

国語を学ぶ理由を小学五年生に分かるように(秋田)

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 私たちは、何のために国語を学ぶのでしょう。

 日本語を話せればいいじゃんと思う人もいるでしょう。

 国語は自分の考えを相手に伝えたり、また、相手の考えをちゃんと理解するためにあるものだと思います。人間関係においてコミュニケーションはとても大切なものです。そして、言葉は、コミュニケーションをするうえでとても大切なものです。

 たくさんの言葉を知っていたり、相手に伝える力や相手を理解する力をもっていれば、自分の成長につながったりして人生は豊かなものになります。(秋田)

6月18日4期生ゼミ2回目の発表を終えて(鏡味)

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 こんにちは。4期生の鏡味です。今回は私の2回目のゼミでの発表について書きたいと思います。

 私が今回取り扱った本は、「聞く」ことの大切さが書いてある本でした。みんなにどのようにしたら上手く伝わるのか、どんなことを考えてほしいのか、悩み考えました。

 授業の構成として短い時間ですが導入、展開、終結を意識しました。導入では、「子どもの◯◯能力を育てることができれば授業は何をしてもうまくいく」と板書し、「◯◯に入る言葉は何?」と簡単な問題を出しました。答えは、「聞く」で「聞く」に意識を向けました。その後に、生徒が教師の話を「聞く」ことの大切さをみんなに説明しました。展開では、「聞く子どもに育てるためにどんな指導が必要だと思う?」と聞きました。個人で考えてもらい、その後に友達と交流させて、全体で発表してもらいました。終結では、みんなが出してくれた意見を参考にしながら、本に書いてある指導方法を紹介しました。

 今回、私は前回玉置先生に指導していただいた3つのことを意識しました。1つ目は、指示を的確に出すことです。ペンを置いて前を向いて下さい、自分の考えをノートに書いて下さいなど指示を的確に出しました。2つ目は、全体が見える位置に立ち、伝えたいことは止まって注目させて言うことです。3つ目は、体を生徒側に開け、なるべくみんなの方を見ることです。話すときはもちろん、板書の時も意識しました。

 また、今回玉置先生に指導していただいたことは、全体で意見を発表してもらう時に時間が足りず、全員の意見が聞けませんでした。その時に私は「ここで一度やめます」と切ってしまいました。しかし、玉置先生に「今出てる意見と違う意見を持っている人?」と聞くといいよと教えていただきました。是非、実習で使いたいと思いました。

 今回は意識していた3点を玉置先生に褒めていただき嬉しかったのと同時に、さらに課題も見えてとても充実したゼミでした。今のうちにたくさん失敗をし、そこから学び、もっと成長したいと思いました。次の発表も頑張ります!(鏡味)

6月18日4期生ゼミ活動竹内くんの発表について(加藤諒)

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 こんにちは。4期生の加藤諒太です。今回は6月18日に行われた4期生のゼミ活動の竹内くんの発表について書きたいと思います。

 今回、竹内くんは授業での切り返しについて、◯つけ法で心がけることについて発表しました。授業中では、児童・生徒の発言に対し、即座に切り返すことが求められます。そのためにも意味付け復唱法が基本だそうです。

 意味付け復唱法とは、1.子どもが良い発言をする。2.教師が内容を理解し、認める3.教師が子どもの発言を復唱する4.他の子どもに復唱を求める5.この後に「どうしてこうなんだろう?」など問い返すという流れでその後、子どもたちから「こういうことだよ」と発言が続いていくことが理想です。また、この意味付け復唱法を行う際にはキーワードを板書して短く切ったりと工夫が必要であり、先生がまずそのまま復唱できることが条件に挙げられます。また切り返す際には教師が持っていきたい意見を優先してしまいがちであるが、求めていた答え出なくてもても相手を認めた上で持っていくということが大切だそうです。

 次に◯つけ法です。以前にも一回◯つけ法については学習しており、今回改めて大切な点を学ぶことができました。まずは今回の発表にあった大切な五点をあげたいと思います。

1.全員に丸をあげる
2.わかった・できる喜びを与える
3.部分肯定から始める
4.スピード、正確さ、声かけ、実際把握、次への指示・判断に気をつける
5.9割の子どもが見通しを持った時点で回るようにする

 またこれらの点を意識するとともに、声かけにも工夫をすることが大切です。子どもたち個人個人のレベルに合わせたりしながら声かけ、指導をしていくことが大切だということがわかりました。今回竹内くんが発表したことは教育実習で活きると思います。今日学んだことだけでなくこのざまで学んだことを教育実習に活かしていけるよう学んでいきたいと思います!竹内くん発表おつかれさまでした!!(加藤諒太)

あま市立正則小学校の授業見学をして(岸本)

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 今回は、違うゼミ生の私にあま市立正則小学校の道徳授業見学の機会を設けてくださり本当にありがとうございました。

 なぜ、私が今回授業見学を希望したのかというと柘植先生が「愛知県の授業も見てきて、勉強してきなさい」という言葉からでした。確かに私は岐阜県ばかりの授業を見てきましたし、私の出身地である愛知県で、しかも今年から位置付けられた、特別の教科である道徳の授業を見学できるというのは私にとってとても魅力的なお話でした。

 そして当日になり、配付された指導案には私が教育実習で授業をさせて頂いた教材「およげない りすさん」が取り上げられていました。「きっと、私とは全然違う授業になるんだろうな」と思いながら教室へ向かいました。

 授業が始まると私を待ち構えていたのは中川先生のテンポの良いキレのある話し方、それに惹きつけられる子ども達の姿でした。中川先生の授業では、子ども達の話し合い活動が活発に行われており教材の話に入り込めているからこそ、こんなにもたくさんの意見が出てくるのだと感じました。そしてただ「意見をいいましょう」と指示をして終わり。ではなく、自分の考えを言葉に表す事が苦手な子どもに対しては教師側からの問いかけをしていく事でその考えを形作る支援をしていました。

 そこから子ども一人ひとりに応じて、寄り添う大切さを改めて感じる事ができました。また、私はこの授業の中で初めて「エレベータートーク」というものを知りました。これは限られた時間でいかに自分の意見の要点をまとめて、相手に伝える能力を養うもので、同時にそれを聞く人はその意図を汲み取る能力も養えるというものです。子ども達は限られている時間だからこそ自分の言いたい事を必死で相手に伝えようとしていました。これは、これからの社会で他者と協働していくためにとても必要な力になると思い、私も教員になったら是非取り組んでみたいと思いました。

 授業が終わり、経験のない私がこんな事を思うのはおこがましいですが「私も中川先生のような授業がしたかった」という気持ちでいっぱいになりました。

 そこで、一体私とは何が違ったのかという事を考えてみました。大きく取り上げてみるとこちらが考えられました。

 まずは、私が役者になりきれていなかった点。
 中川先生は表情、声、動作全てがこの「およげないりすさん」ワールドに子ども達を引き込むものだったと思いました。

 次に、子ども達が教材の世界に入り込めていなかった点。
 上記のものと少し関連してしまうのですが、私がその世界に引き込む事ができていなかったため、子ども達の意見を引き出し、寄り添う事ができなかったと思いました。

 私にとって、これらを考えられた事はとても大切でした。「先生は役者であれ」という言葉は様々な意味はあるでしょうが、子ども達の意見を引き出す上でとても重要な役割であると気付くことができました。これからの大学生活でこれらを改善して少しでもいい授業を子ども達に提供したいと思いました。

 今回は本当に貴重な時間を設けてくださり、ありがとうございました。私にとって、とても実りある時間を過ごす事ができました。また機会があればよろしくお願い致します。(岸本)

第10回(6月18日)ゼミ発表について(関口)

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 こんにちは。カラオケに三日間連続で行っている関口です。筋肉痛に襲われ、課題にも追われています。

 さて、今回は6月18日に発表した野口芳宏先生の「国語授業のつくり方」について書きます。

 この本では面白いと感じたことが多く、何に絞って発表するか直前まで悩んでいました。

 一番印象に残っているのが、読字力を育てるために習っていない漢字も板書で使うということでした。本をあまり読んでこなかったわたしは漢字があまり読めません。(国語専修は本が好きというのは偏見です。)本や新聞で培う読字力を板書でつけることができるとは、なんて素敵なのでしょう。

 しかしそれについては高橋さんが「餃子の王将」を使った面白い発表をしてくれたので今回はやめておきました。

 わたしの発表は以下のような感じです。導入では野口(先生)流漢字の教え方を真似、本題に入りました。

 「100点の子には0点を」間違えるということを恥じてはいけない。できることより変わること。この発想には驚きました。しかし同時にとても大切なことだと思いました。教える先生や子どもたちがその考え方を持っていれば同じ勉強をしていても全然変わってくるでしょう。学級づくりで意識したいです。

 次に、「国語も正誤を明確にするべき」読んだときにわたしは明確にしなくてもいいのではないかと思いました。鑑賞にはいろいろな捉え方があり、様々な視点を共有することで学びが深まると思っているからです。そこでみんなに問いかけました。大半が明確にしたほうがいいという意見で理由を聞いていくうちにわたしもその方がいいのかなと思いました。しかし、まだ少し引っかかっています。玉置先生が野口先生と会える機会を必ず設けるとおっしゃっていたので、楽しみにしています。

 最後に、今回の全体の反省を書きます。前回玉置先生からご助言を受けた机間指導は、今回「いい感じ。」と言っていただきました。課題を達成できたので、自分に甘いわたしは満足しています。

 次回への一番の課題は子どもの発言に付け足さないことです。自分の解釈を付け足してしまう癖があるのでこれはしっかり気にして直していきたいです。以上首の痛い関口がお送り致しました。(関口)

4期生ゼミ活動 鏡味さんの発表について(高桑)

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 こんにちは。4期生の高桑です。今回は、鏡味さんのゼミでの発表について書きたいと思います。

『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(著者 多賀一郎)

1.「聞く」ことの大切さと学級づくり

 多賀先生が「子どもの聞く能力を育てることができれば授業は何をしてもうまくいく。」と言い切るほど、「聞く」ことは大切だそうです。その理由は「聞く」ことがベースとなり、授業や学級経営を行っていくからです。

2.聞く子どもに育てるために

 聞く子どもに育てる教師の話し方で大切なことが3点あります。1点目は聞く緊張感を持たせることです。突然指名を与える場面をつくることで、油断せず先生の話を注意して聞こうという雰囲気になります。2点目は子どもにおうむ返しをしないことです。子どもが小さな声で発言したとき、教師はよくおうむ返しをしてしまいます。子どもには「先生は友達の話を言い直さないから、きちんと聞いてね」と宣言することが大切です。3点目は子どもに話す場合、暖急をつけることです。小さな声があり、大きな声が生きてくる。多賀先生は、落語の「間」や漫才の「ボケ」を学び、子どもが退屈せずに話を聞けるようにしているそうです。

 深め合いの時間では、3つの「きく」の話になりました。最初に必要になる「聞く」、目と耳と心できくの「聴く」、「なんでそんなことしたんだ」と問いただすの「訊く」。玉置先生は質問できる人はよいという考えから、「訊く」が1番高級であるとおっしゃっていました。

 鏡味さんの強みとも言える抑揚のある話し方で、クリアな発問がなされていたため、生徒側としては今何をするべきなのか明確で受けやすい授業でした。また板書を指しながら話す際に体を開くことが自然とできていました。

 最後に玉置先生から、グループ交流で話したことを全体に共有するときはグループごとに聞いていくと授業がだれてしまうというご指摘がありました。最初は指名し、その後は「つけたしやちょっと違う意見の人はいますか?」と聞くことによって改善するべきとのことでした。鏡味さん、おつかれさまでした。(高桑)

6月7日(木)桑名市立陽和中学校 道徳飛び込み授業・研修会に参加して(津田)

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 今回は、玉置先生のゼミ生でないにもかからわらず道徳の授業見学をさせていただき、本当にありがとうございました。

 なぜ僕が今回見学を志望したのかというと、道徳の授業のなかで軸となる部分を、この授業を通じて見て学び、自分自身で考える機会が欲しかったからです。僕は名古屋に住んでおり、小中学校ではまともに道徳の授業を受けた記憶がありません。そのような僕が、道徳の授業を実際に教育実習で行うにあたって不安でしかありませんでした。道徳指導の際何に気をつければいいのか、授業のどこを中心として組み立てていけばいいのかを大学の講義で聞くだけでなく、実際にこの目で見て学んでみたいと思い、今回見学を志望させていただきました。他にも、中学校という難しい時期に、しかもあまり学習環境が整っていない難しい状況下において玉置先生がどのような授業をされるのか気になったのも理由の一つです。

 それを踏まえて道徳の授業を見学してみて、ポイントであると感じたのは玉置先生が授業の中盤で「ゆさぶり」をかけたときです。生徒の反応から授業の雰囲気まで、一転して変わりました。「ゆさぶり」をかけることで、生徒が自分自身の考えをより一層考えを深めさせる機会になっていました。道徳はありきたりな一般的に求められていることを述べるだけのものでないということをこの授業で実感しました。

 また、なにかアクションを起こした生徒を指名することも授業をする上での大事な工夫であると感じました。アクションを起こした生徒は喋りたがっている。そんな子を当てることによってクラスの雰囲気も和み、授業もスムーズに進むということを自分の目で見て体感できたことが今回大きな成果であると思いました。

 今回の見学を通して、道徳のポイントは自分自身が自分の出した考えを改めてもう一度考える機会を与えることであると思いました。授業の進め方は人それぞれであると思いますが、ポイントとなる発問を決めて、そこから組み立てていこうと思いました。また生徒の指名の仕方に関しても、生徒を自分の授業の雰囲気に包み込むためにも、アクションを起こした生徒を指名する方法や、○×方式やグループでの話し合いの機会を設ける方法を、僕の授業の中でも使わせていただきたいです。今回一回の見学だけでもこれほど自分の中で授業の軸となるものを得ることができたこと、本当に良い経験になったと思っています。

 玉置先生が小学校の授業をするところも見学してみたいと思ったので、もし機会がよろしければまた参加させていただきたいです。この度貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。(津田)

5月28日ゼミ発表記録(秋田)

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 こんにちは!4期生の秋田です!

 先日、菊池省三先生の「授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術」という本について発表させていただきました。

 今回は、この本で学んだ授業技術をいくつか実践してみました。例えば、授業のはじめに黒板に漢字を書いて、「これを読めた人からいい姿勢をしましょう。」と言って、授業に集中させる空気をつくったり、ペアワークでのルールをつくったり、また「手をあげるときは、中指を天井に突き刺すようにあげてください。」といって、手をしっかりあげられるようにするなどです。

 実際にやってみて、「あ!これ使ってみようかな!これをもっとこうしたら子どもたちに伝わるのかな!」などといろいろ考えさせられました。

 私は、前回の反省にもあった、「やっぱり」を「やっぱ」という癖がまだ残っていたのが反省点です。

 自分の言葉を意識していないと、簡単に普段の言葉遣いが子どもたちの前で出てしまうので、友達との会話でもきれいな日本語を心がけたいです。

 また、机間指導において、ただぐるぐる子どもたちの周りを回るだけで、どのような声かけをすればわからずあたふたしてしまった場面もあったので、ビデオや玉置先生から教えていただいた、丸つけ法など生かして、子どもたちのやる気につながるような机間指導ができるようにするのが今後の課題です。(秋田)

6月22日(金曜日)3期生ゼミ記録(林)

 今日のゼミでは、問題を解いたあと、用語の意味や背景などを自分たちで交流しました。自分の中では一生懸命勉強しているつもりでも、自分の言葉で説明できないと本当の理解ではないのだと思いました。

 最近、「努力は報われる」という言葉の意味は、「正しい方向、正しい仕方でしている努力が報われるだけであって、土台が違ってたら報われない」のだと知りました。

 私はどれも完璧に、丁寧に、あれもこれも手をつけたいタイプです。残り2週間もないので、今やらなければいけないことは何か、優先順位は、など今一度自分の勉強を見直したいと思いました。

 また、100%の力を出しているかと言われるとそうではありません。それは、教師になりたいという気持ちがモヤモヤしていて曖昧だからだと思います。この時期に将来の夢を悩んでいるのは自業自得だとは思いますが、仲間とともに「教師になりたい」という思いを少しでも高めていけたらと思います。(林)
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6月10日教育フォーラムから学ぶ(関口、小谷川、嶋藤)

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 こんにちは。6月10日(日)に教育フォーラムに参加してきました。今回は4期生の関口、準ゼミ生の小谷川、3期生の嶋藤で学んだことについて記事を書いていきます。

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 こんにちは。4期生の関口です。私は午前に行われた道徳授業の検討について書きます。

 「夏の日のこと」を資料に誰に対しても親切にするを主題とした小学校5年生に行われた道徳の授業でした。

 資料の範読は、子どもたちに資料を配らない状態で行われました。合間合間に「イメージしてよ。」「つらいね。」という声かけをしていました。資料を配らなかったのは先に読み進めてしまうという自分の経験からスタート地点を一緒にしたいという思いからです。私自身も道徳や国語の読み物資料は先に読んでしまっていました。また、「この次の瞬間主人公はなんと言ったのだろう。」というような世界に入っているか自覚させるための発問は資料を配ってないからこそできる発問で、こういうやり方もあるのだと学ぶことができました。

 「がんこで有名な職人のおやじさんが怖い顔で近づいてきた。なんて言ったと思う。」という発問は、子どもが振り返って個人内評価をするための発問だったため発表させませんでした。しかし、オープンカンニングをしていました。その理由は書けない子が何もしないでいる時間を作らないためだそうです。主発問の前にしてもらったことを答えさせながら提示していきました。主発問は「主人公は、がんこなおやじさんから、いろいろなことをしてもらったよね。どんなことを感じているだろう。」と親切にされた気持ちを考えさせるものでした。ここは意図的指名をしませんでした。当ててしまうと教師の思い通りに導くように感じるからだそうです。この後揺さぶりの発問を入れました。子どもたちの意見は一見、主発問の時と同じような言葉を繰り返しているようにも感じましたが、「理想の姿」など考えが深まっているように感じました。

 今回この授業づくりセミナーに参加して、発表をどのようにさせるかさせないかも意図があることを知り指導案を考える上で発問の意味も考えながら作っていきたいと思いました。資料を配らず範読するやり方を取り入れたいと思いましたが、資料がなくても聴ける子どもたちの態度は岡村先生が学級として作り上げてきたもので、素晴らしい声かけがあるからこそできるやり方なのではないかと気づきました。

 道徳授業のテクニックを学び、すごさを感じるとともに学級づくりの大切さを改めて考えた午前でした。(関口)

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 こんにちは、特別に参加させていただいた小谷川です。今回は13日にあった教育フォーラムでの奈須先生のご講演についてかかせていただきます。

 今回の講演で私が一番学んだと感じたことは”教科ごとの本質の理解と横断的な視点”というところです。教科ごとの本質というのは要するに見方・考え方であり、理科と国語での生死についての感じ方、考え方が違うように教科によって対象へのアプローチの仕方が違うことです。また横断的な視点とは、教科ごとに特徴・本質は違うがその違いからこの教科ではこのような比較の仕方をする、このような議論をするなどのそれぞれの特徴をおさえた上で教科に合わせた様々な方法があることを理解させることです。教科によってがらりと考え方を変えつつ、教科ごとの方法の違いを並べて考えさせる縦横的な見方の発見ができました。

 しかしこれらのことを理解させるには教師自身がしっかり教科に対しての理解を深めなければなりません。ですが、教科の本質や特徴をおさえるというのはなかなか簡単できるものではなく、曖昧には理解できているかもしれないが確立された定義のようなものがあるかと言われるとまだまだわかりきっていない部分があり、特に他教科と比べてどのような違いがあるか問われると、他教科のこともしっかり理解していないとすぐに答えることができません。教科ごとの特徴を知るためにも今回の新しい学習指導要領の学習の構造の関係性をしっかり理解する必要があります。

 奈須先生としては学習の目標は「資質・能力の三つの柱」と「見方・考え方」の4文構成となっていると言います。この4文を3つの区分にわけます。1つは問題解決力、論理的思考、コミュニケーションやメタ認知などの経験主義から基づいた教材を横断する汎用的なスキル、2つ目は系統主義の知識や技能のスキル、そして3つ目はこれら2つをつなぐ教科の本質に関わるものである見方・考え方です。経験主義と系統主義という全く逆の思考をつなぐような役目が見方・考え方であり、学習内容をこれら3つ及び4つに分けることで教科全体の把握・本質をおさえることがしやすくなるのではと感じました。

 主体的・対話的で深い学び、つい主体的・対話的に目がいきやすいがここで深い学びに注目をして教科ごとの本質にたどりつく奈須先生の思考に私自身様々な発見と課題を作ることができました。また個々の学習にも言えることですが、物事を理解をするにはまずは全体を把握し、構造を捉え、その内容はどのような役割・どの位置にいるのか、本質と合致させることが重要であり、知識を広げることが出来るコツでもあるのかなと感じました。一部分だけ見ていくような盲目な授業ではなく、視野を広げ縦横的な深く広い授業づくりができるよう、教科・教材研究をこれからより勉強していきたいと思いました。(小谷川)

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 私は「参加型アクティブ討論会 深い学びを生み出すために」で学んだことについて書いていきます。

 まず、名古屋大学の柴田好章教授のお話の中にあった「深い学びの鍵は、切実性にある」についてです。「問いが誰にとってのものか?」ということを考えることが大切だそうです。教師だけの問いになっていないか?その問いは子どもも思っているのか?子どもが知りたい、理解したい、考えたいと思っているかが大切だそうです。教師と子どもの差を埋めるには教材研究や児童理解が必要だとのことでしたので、教師が授業を考える際には子どもの目線になって考えられるかが重要になってくると思いました。

 次に、岐阜聖徳学園大学の鈴木明裕教授のお話の中の「真の問いをつくるには?」についてです。真の問いをつくるには、本時の授業で分かったこと、分からなかったことを授業の最後にノートに書かせることが大切だそうです。分からなかったことというのが次の授業の問いになるからだそうです。何が分かって何が分からないか、何をもっと知りたいのかを考えることができれば、深い学びを生み出していると感じました。

 最後に、岐阜聖徳学園大学の寺田光宏教授のお話の中の「多面的理解」についてです。いくつかの側面で考えていくことで深い学びになるとおっしゃっていました。例であげてくださった、「ある面から見たら円、ある面から見たら四角、ある面から見たら三角に見える立体は何か?」という問題からは、一つの面だけ見ていては本質が見えてこないということを言っているのだと思いました。ちなみにこの立体の答えが分かったのですが、他のゼミ生がずっと考えているので答えをここに書くのはやめておきます。(笑)

以上のように、今回も多くのことを学ばせていただきました。岐阜聖徳学園大学主催の教育フォーラムに多くの現職の先生方が来てくださっていて、岐阜聖徳学園大学の名前が広まっていることをとても感じました。誇りに思いました。大学全体で頑張ってくださっているので、私たち学生ももっともっと頑張っていかなければならないと感じました。(嶋藤)

「『じぶん』『いのち』『なかま』を見つめる道徳授業」(永田繁雄)を読んで(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。今回は、今週の土曜日に行われる教師力アップセミナーで講演される永田繁雄先生の「『じぶん』『いのち』『なかま』を見つめる道徳授業」という本を読んで学んだことを書きます。

 この本は「じぶん」「いのち」「なかま」という3つのキーワードそれぞれに合う道徳資料や授業実践が書かれており、それぞれのキーワードでの学びを書きます。

 まず「じぶん」を見つめる道徳にするためには、子どもが自己の問題として受け止めることができるよう、問題意識が鮮明になるような活動の工夫が必要とあり、問題意識を鮮明にするために役割演技を取り入れることが書かれていました。私は、役割演技で資料の人物の気持ちになることができると思っていたのですが、そうではなくその演技になった子どもの思いや願いの「違いを明確にすること」が自己を見つめることにつながることが分かりました。

 次に「いのち」を見つめる道徳では、「いのち」の実感的理解を深め、心が大きく動くように多様な人の協力を得ることとありました。いのちは一度失ったら戻ってこないといういのちに対する意識が、ゲームやデジタルペットの影響により子どもの中で薄れてきています。そのため、いのちに関する体験や医師や看護師などの専門性を持った方の話を聞くことで心を大きく動かすことにつながることを学びました。

 最後に「なかま」を見つめる道徳では、集団に前向きにかかわろうとする意識を大切にするとあり、そのために居場所のある集団作りをし、集団のために役に立とうとする気持ちを育てることが大切であることが分かりました。このことから、なかまに対するプラスの気持ちが持てるような居場所を感じることのできる普段の学級づくりが大きく関わっていると思いました。

 小学校の教育実習先の校長先生が、「朝の会と帰りの会は道徳」ということを何度もおっしゃっていました。この本を読み道徳は、子どもに「教える」のではなく「感じさせる」ことが大切であると学びました。そしてそのためには道徳の時間だけで完結するものではなく、生活の中での体験が道徳につながっているという意識を持つことが大切であることが分かり、校長先生がおっしゃっていたことの意味をやっときちんと理解しました。

 土曜日のセミナーではどのような新しい発見があるか楽しみです。(松田)

6月10日 岐阜聖徳学園大学 教育フォーラムから学ぶ(早川・鏡味・山田)

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 おはようございます。3期生の早川です。6月10日に行われた教育フォーラムで学び得たことを当日の時系列に合わせて、4期生の鏡味と山田との3人で以下に簡潔にまとめました。少し長くなりますが、御覧ください。

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【道徳授業から授業づくりを考える】(鏡味)
 道徳が教科になり、これからの道徳のあり方、そして授業の作り方を学びました。その学びを2点述べたいと思います。

 1点目は教科になった道徳のあり方です。本学で道徳教育を専門にしている龍崎先生は、「道徳が教科になったからと言って別に特別なことはしなくていい。今までの道徳をまずは考える」、そうおっしゃっていました。教科になったからと言って難しく考えるのではなく、今までの道徳をベースに考えることが大切だと分かりました。

 2点目は、道徳の結末をどうすべきかということです。道徳は価値観を育てる教科です。しかし、今子ども達が持っている価値観はそれぞれ違います。その上で授業をし、最後どのような結末で終わるかは、とても難しいことだと思います。最後の討論会では、「子どもの心に残ればいいのではないか」という意見が出ました。確かにその通りだと思いました。それぞれの価値観がある上に、子ども達なりに考え、その考えたことや授業の内容が子どもの中に残っていればいいと私も思いました。そのことが後々生活する上で生きていけば尚授業した価値はあると思いました。

 今回の午前中のセミナーでは道徳について深く学ぶことができました。今後道徳の授業を行う時に今日学んだことを生かして頑張りたいと思いました。(鏡味)

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【奈須先生による講演「深い学びを作る」】(早川)
 新学習指導要領が告示され、授業改革が求められる中で教師にはどのような指導が求められているのかを様々な視点で述べられていました。大きく2つのことが強く印象に残っています。

 1つ目は、見方・考え方についての説明です。理科の授業では動物には寿命があり生き返らないと教えるのに対し、国語の授業で動物が生き返る内容の物語を扱ったとしても、「こんなこと起こるわけない」といって切り捨てることはない。つまり、それぞれの教科の特色に応じた認識の方法があり、それを活かしていかなければならないということでした。

 2つ目は、図工は「ゴミでゴミを作り出す」という奈須先生の言葉です。(奈須先生もどなたかの先生の言葉を引用されていたかもしれません)

 この言葉で講演を聞いていた会場も学生のサテライト会場も笑っていましたが、よく考えるとそれは事実かなと思います。重要なのは、できたものが本当にゴミなのかということではなく、創り出す過程において子供が何らかの楽しさやおもしろさを感じることができたかという点であると感じました。量よりも質が求められるこれからの教育では、その質をいかに教師が高めてあげられるかというところにますます重点がおかれていくなと感じました。

 奈須先生の講演は昨年度の講演、岐阜聖徳学園大学で行われた日本個性化学会での講演に続いて3回目の聴講でしたが、頭の回転の早い方なので今何について語られているのか自分自身が追いつくことに必死でした。また機会があれば積極的にお話を伺いたいと思いました。ありがとうございました。(早川)

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【参加型アクティブ討論会】(山田)
 討論会では、「真の問いを生み出すためには」という疑問に対して先生方に答えていただきました。

1.教材研究
・教科書の問題を実際に解いてみる 。→児童目線のつまずきや疑問が見えてくる。
・まとめをよく練って考える。→まとめが明確ならば、自然と次の問いは見えてくる。

2.わかったことわからなかったこと
・児童に最後のまとめで今日わかったことと、わからなかったこと(疑問)を書いてもらう。→今日わからなかったことから、つぎの問いは生まれてくる。子供の"え?"を生み出す 。

3.動的に変換する
・教科書の情報は静的なもの。自分でそこから資料を作り動的な情報を生み出す。→動的に変換することで児童の中でストーリーに。

4.児童のつぶやき
・児童から生まれてくるつぶやきを拾いつなげていく。→児童が自分たちで真の問いを見つけたと思わせる。

 授業づくりの上で問いがとても大切であるということは、ゼミや今までのセミナーで何度も学んで来て染み付いています。しかし、これが大事!という知識だけでは不十分で、私たちはこれから、実際にそういう問いを作っていかなければならない立場になるので、今回具体的なお話を聞けてとても勉強になりました。ゼミの発表の中、また9月に迫る教育実習で実践しながら身につけていけたらいいなと思います。(山田)

6月10日 教育フォーラムから学ぶ (丹羽、安藤、秋田)

 皆さんこんにちは。先日名古屋で行われた教育フォーラムに参加させていただきました。そこで学んだことを3期生の丹羽と4期生の安藤と秋田で紹介させていただきます。

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 3期生の丹羽 亜由美です。私からは午前の部である若い教師向け授業づくりセミナーを通して学んだこと、教員になってからどんな道徳の授業がしたいかをお伝えします。

 岡村先生の道徳の授業をみて、最も印象に残っているのは、教員の揺さぶりの発問です。岡村先生の揺さぶり発問のあと、子どもたちの考え方に深まりが生まれました。やはり、表面的に考えている子どもだったり、綺麗ごとをいう子どもも中にはいます。ですが、教師が子どもの本音を引き出したり、考えを深めさせるためには、揺さぶりがいかに大切かを学びました。

 また、私が教員として道徳の授業をする際には、揺さぶりの発問に力を入れるとともに、資料を子どもたちに渡さず、教師が範読し、子どもたちがストーリーの中に入り込めるような道徳の授業ができるように取り組んでいきたいと思いました。1時間半という短い時間でしたが、大変勉強になりました。ありがとうございました。(丹羽)

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 こんにちは。4期生の安藤です。私は奈須先生の「深い学び」の講義から学んだことを「教科の捉え方」から書いていきます。

 奈須先生は''深い学び=教科の「本質」を大切にした学び''であると仰っていました。最初どういうことかよく分からなかったのですが、奈須先生の講義の中で、教師は教える「対象」ばかり重要視して、「対象」そのものを教えることに必死になりがちだが、教師は「対象」ではなけ「対象へのアプローチ」を教えなくてはならないといったことを仰っていて、なるほど、その都度の知識・技能だけでなく、学びに向かう力であったり、思考力・判断力・表現力などの資質・能力がともなって、子どもは対象はのアプローチができるので、その力を育てていくのが今回の新指導要領で教師に求められていることなのだと理解できました。

 そして、子どもたちが教科を武器にしてAIが発達していく未来を生き抜いていく・よりよい国を作る担い手になっていけるようにという教育の意図や教師としての心得を持って新指導要領や教科を捉え、子どもたちと向き合っていける教育者になりたいと思いました。(安藤)

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 こんにちは!4期生の秋田です!私は、この間、参加させていただいた教育フォーラムの午後に行われた、討論会でのことを紹介させていただきます!

 討論会では、柴田好章先生、鈴木明裕先生、寺田光宏先生がお話してくださいました。
私は今回、柴田好章先生の講話について紹介させていただきます。

 柴田先生は、深い学びの鍵は、「切実性」だとおっしゃっていました。子どもが、知りたい、理解したい、考えたいと思い、教師が、知ってほしい、理解してほしい、考えてほしいと思う。このように、教師と子どもも共に授業の価値を見出し、内在的価値を高めることが必要であると学びました。

 そのために、教師が児童生徒の十分な学びの機会を保証し、教室で生き生きと子供たちが学べるような環境も必要であるとわかりました。

 また、柴田先生は、学ぶとは、絶え間ない自己否定の連続による自己肯定とおっしゃっていました。物事や出来事に対し、「本当にそうといえるのか?」と批判的に捉えることが必要だそうです。ちょっとした疑問が強い考えになり、学びが生まれるのです。学ぶことは変わることであり、危機でもあるので、自己肯定感が必要ともおっしゃっていました。

 柴田先生のお話は、学ぶとは何かという根本的なものを追求したものであり、改めて学びとはどこに生まれるのか、どうしたら子どもたちは学びたいと思えるのかと考えさせられました。私自身も、常に学んでいる教師でありたいと思いました。貴重なお話ありがとうございました。(秋田)



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6月10日(日)教育フォーラムから学ぶ( 4期生 高橋、安部、加藤奨基)

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 こんにちは。4期生の高橋、安部、加藤奨基です。今日は先日行われた我が大学主催の教育フォーラムで学んだことことを書かせていただきます!運営のお手伝いをしながらの参加でしたが、内容としてはとても深いもので、多くのことを学ばさせていただきました。一日で学んだことがより分かりやすいよう午前の道徳の授業づくりについてを高橋から、午後の奈須先生のお話及び討論会についてを安部と加藤から書かせていただきます。


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 私は午前に行われた道徳の授業づくりセミナーで学んだこと2つについて書きます。

 まず1つ目は”揺さぶり発問”がやはり道徳の授業を深める上で大切だということです。授業づくり楽会でも揺さぶり発問の重要性については学びましたが、今回のセミナーで見た附属小の授業からも、揺さぶり発問に大きな効果があることが分かりました。

 ここで驚いたことは、子どもたちの意見を引き出すための発言のさせ方に工夫があったことです。挙手をさせ、意図的指名をするのではなく、挙手した子全員を立たせ、発言した人と同じ意見だったら座り、少しでも違っていたら全員に発表させるというスタイルでした。この方法をとったのには、意図的な指名をしていると、児童が教師が言ってほしいことを言うようになってしまうため、少しでも違う意見があれば共有し、みんなで議論して行きたいというねらいがあったそうです。道徳は正解がないからこそ、子どもたちの様々な考え方を受け入れていく必要があるし、これからの“考え、議論する道徳”を創っていくために、工夫できることがたくさんあるのだなと感じました。

 2つ目は、子どもたちを物語に引き込むということです。今回、1時間の授業のうち、いろいろな方法で子どもたちを物語に引き込もうとしていらっしゃいました。例えば、全員が内容を読む上で同じスタートラインに立てるよう教材は配配付しなかったり、途中で登場人物のセリフや心情を考えさせたりしていました。相手の立場や気持ちを想像し、道徳的価値に気づかせるために、子どもたちが集中して物語を聞けるよう、自然に耳と心を傾けられるように働きかけていることが分かりました。

 前回の授業づくり楽会に引き続き、道徳の授業づくりを学ぶことができました。以前学んだこととリンクさせながら話を聞けたのでより深い理解に繋がりました。今回は運営のお手伝いにも関わらせていただき、様々なことを経験できた1日でした。ありがとうございました。(高橋)


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 こんにちは、4期生の安部です。私は午後からの奈須先生の講演とその後の討論会から学んだことを書かせていただきます。

 午後からの講演、討論会は共に「深い学び」についてのお話でした。私たち学生にとっては理解するのが難しく、何となく分かるけど、うーん、まだまだ勉強が必要だなぁ、という感じを受けました。ですから私が学んだことは、もしかしたら講演の内容と多少のズレがあるかもしれませんが、どうかお許しください。(笑)

 奈須先生のご講演の中で度々出てきたのが新学習指導要領にも明記されている、「見方・考え方」についてでした。新学習指導要領の各教科の目標には「◯◯的な見方・考え方を働かせ‥」と記されており、その重要性は確かによく分かります。しかし、「各教科の見方・考え方」っていったい何だろう、どんな見方?どんな考え方?と最近、ずっと疑問に思っていました。奈須先生は「見方・考え方」=「その教科等の本質」とおっしゃっていました。

 では「その教科等の本質」って一体何だろう?と考えてみると、私は国語が専門なのですが、国語の本質と言われてもなかなか答えらません。小学校の先生になればほぼ全教科を子どもたちに教えなければなりません。子どもからしたら全ての教科のスペシャリストでなければならず、また、子どもたちにそれぞれの教科でどんな考え方、捉え方をしてほしいか、そうしてどんな力をつけていってほしいか、教師の中で持っておく必要があるなと思いました。各教科の「見方・考え方」をまだまだ捉えられていませんが、これから勉強していく中で見つけていきたいと思います。最後に奈須先生はこんなことをおっしゃっていました。「ベイシックな概念を教える初等教育はとても難しいけれど、大切なものなんだ」と。普段の生活から当たり前のことを当たり前のものとして片付けず、そこから学べる多くのことに気づけるような教師になりたいと思います。(安部)

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 自分は午後の最後に行われた、深い学びを作るための討論会での学びについて記事にしたいと思います。主に奈須先生と柴田先生のご指導が中心になっています。

 特に印象的だったことが、奈須先生の話題にあった、低学年教育の充実についてです。普段の大学の講義から低学年教育には幼児教育との接続の働きがあるとは学んでいたのですが、子どもが高学年化した時への中核的・本質的な概念の基礎にもなると聞いて驚きました。

 具体的には、小学校一年生の内容が概念的に捉えきれず、中学校二年生(!)の内容でつまづくことがあるとのことです。また、柴田先生は高学年で養う複合的な思考は、小学校低学年で養うようなベーシックな概念を組み合わせて、「どうなるのか」を考えた方が考えやすいとおっしゃっていました。

 これらから、低学年教育はただの接続ではなく、子どものこれからの思考の基礎となる役割もあるということを学びました。算数でいえば、ただ足し算のやり方を教えるのではなく、「足す」ことはどういうことなのかなどしっかりとした概念で教えていく必要があるのではないかと思います。そうしなければ中学でつまづき、高校でつまづき、果ては子どもの人生に関わってくると思います。小学校低学年での、大人から見れば何気ない簡単な概念こそが子どもの成長に関わってくるのかなと考えました。

 今回の討論会は難しい話題も多くピンとこないこともたくさんありましたが、教育について新しい考え方を深めるきっかけになったので、参加して良かったなと思います。普段はゼミなどで授業技術を学ぶことが多いですが、たまにはこういったセミナーもいいなと思いました。ありがとうございました。(加藤)

6月18日(月)3期生ゼミ記録(静谷)

 こんにちは。3期生の静谷です。

 今回のゼミでは、まず始めにいつも通り過去問に取り組んだ後、3人グループとなり、教育時事についての重要用語をそれぞれ覚え、確認し合いました。これまでうる覚えで通ってきたせいか、始めはなかなかうまく説明することができませんでした。ですが、みんなの考えを聞いたり、プリントの解説を読むことによって、用語についてより理解することができ、ある程度説明することもできるようになりました。

 その用語についての穴埋め問題であったり、説明を選択肢から選ぶ問題が解けたりしてもそれは本当に覚えたことにはならないと実感しました。自分の口で相手がわかるように説明することができたら、初めて覚えたことになります。個人面接や集団面接でも教育時事については、聞かれると思います。自分の口で説明できるようにするとともに、実際に教育現場でどのようにしていくかという考えも深めていきたいと思いました。

 教採まで1ヶ月を切っている自治体もあります。もちろん焦りもありますが、ここまできたらあとは自分次第であると思います。悔いが残らないよう1日1日の時間を大切にし、過ごしていきたいと思います。(静谷)
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