最新更新日:2023/04/01
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6月28日 紫陽花

 福岡西陵高校の中庭に花壇があるのは知っていますか?園芸部の顧問の先生が毎日手入れをされています。特に今の時期6月から7月にかけて開花する紫陽花(学名・Hydrangea macrophyllaアジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種)がとても見事に咲いています。雨に打たれ,咲いている紫陽花,花言葉は「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」何かもの悲しい切ない思いも感じます。
 ところで花の色に不思議さを感じませんか。
 紫陽花の花の色はアントシアニンという色素によるものでアジサイにはその一種のデルフィニジンが含まれています。これに補助色素(助色素)とアルミニウムのイオンが加わると青色の花となります。土壌のpHによって花の色が変わり,一般に「酸性ならば青色,アルカリ性なら赤色」になると言われています。同じ株なのに青だったり,赤だったり様々ですよね。それはアルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかにpHが影響するためらしいです。すなわち,土壌が酸性だとアルミニウムがイオンになって土中に溶け出しアジサイが吸収されて花のアントシアニンと結合し,青色を呈します。
 逆に土壌が中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さず,アジサイは吸収されず花は赤色となります。  
 同じ株でも部分によっては花の色が違うのは根から送られてくるアルミニウム量の差があるようです。ただし,品種によっては遺伝的な要素で花が青色にならないものもあります。
 これは補助色素が原因であり,もともとその量が少ない品種や効果を阻害する成分をもつ品種はアルミニウムを吸収しても青色になりにくいと言うことのようです。
 今の時期にしか楽しめないので,休み時間に中庭に目を向けて紫陽花に癒されてはどうでしょうか。
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