最新更新日:2023/04/01
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小論文コンクール結果発表

 第1回 福岡西陵高校「総合的な探究の時間」小論文コンクールの結果発表を行いました。生徒たちは結果発表の掲示板を見ながら、称賛や喜びの声をあげていました。
 このコンクールは6月に実施したもので、次の目的で行っています。
○ 現在・将来を生き抜く社会への問題意識をもつ。
○ 問題意識と自分の考える解決案をアウトプットして思考を整理する。
 本校2年生の全員が「あなたが関心のある社会問題とその解決について論じよ。」という課題で小論文を執筆し、学校長をはじめとした校内選考委員会で選考しました。
 最優秀賞と学校長賞を受賞した小論文を紹介します。


≪最優秀賞≫
『不登校問題とその解決策』 2年 宗近 優菜

 私は不登校の増加という問題について考えた。不登校はさほど大きな問題と思われないかもしれないが、学校は社会へ出るための大切な場所と時間なので、学校に登校しないと社会へ出たときに大変な思いをする。当事者の子ども達にとっては、人生においてその後を困難にする大きな問題である。
 今の不登校の現状を調べてみると、小学校から中学校へ学年が上がるにつれて不登校生徒が増えており、中学生は27人に1人という割合である。この数はクラスに約2名の不登校生徒がいるということである。さらに調べてみると不登校生徒の数が前年度から上昇していることが分かった。不登校の原因として家庭内不和、友人関係、学業不振が多く挙げられている。友人関係、学業不振という学校の中で悩みに直面する生徒の姿も浮き彫りになっており、教師が適切に対応することで防げる不登校も少なくないはずだ。
 一度不登校に陥った生徒を強引に学校に引き戻そうとすれば、生徒を窮地に追い込みかねない。そこで家でも授業を聞くことができる「オンライン授業」を使うのはどうかと私は考えた。強引に学校に登校させるのではなく、家でスマートフォンやタブレット端末を使って授業を受けられるようにする。そうすることで、家で安心して授業を受けることができ、他の生徒と勉強で大きな差がつくことがなくなる。だがこの方法をとると、学校に行くことが面倒くさいと思っている生徒がこの方法を悪用して、より不登校生徒が増えるかもしれない。そこで、家庭状況をリサーチ、カウンセリングを受ける等の手続きを行い、学校に登校することが難しいと考えられる生徒のみオンライン授業にする。そうすることでこのオンライン授業の方法も悪用できなくなる。
 以上のように不登校問題の1つの解決策として、不登校に陥っている生徒を無理に学校に登校させるのではなく、家で安心して授業受けることができる「オンライン授業」を取り入れると良いと私は考える。だが、この方法をとることができるのは、しっかりとした調査を行って学校に登校することが困難だと判断した生徒対象にするべきだ。


≪学校長賞≫
『プラスチック問題について』 2年 井手 一花

 私が関心を持っている社会問題は、プラスチック問題である。特に、ビニール袋について関心を持っている。
 プラスチックがなぜ問題なのかと言うと、プラスチックは海洋生物、人体に悪影響を引き起こすだけではなく、ゴミの回収や漁業への悪影響、船舶の事故など経済の損失までも起こしてしまうためだ。プラスチックは驚くほど丈夫で、ほとんどすべてのプラスチックは生物によって分解されない。一部は劣化して微細化し、目には見えなくなってしまうが、プラスチックであることに変わりは無い。熱酸化や光分解によって非常にゆっくりと分解されていったとしても、数百年から数千年は分解しないのだ。また、再生可能な資源から作るバイオマスプラスチックは、化石燃料を消費せずに済むというメリットがあるが、主に製造されているバイオマスプラスチックは、石油由来のプラスチックと同じく合成のポリマーであり、海の中で石油由来のプラスチックよりも早く分解されるということは無いため、プラスチック削減にはならない。
 そこで今、世の中では多様なプラスチック削減の動きが起きている。例えば、エコバッグのデザイン性、性能が良くなり使いやすいエコバックが増えていることや、ビニール袋よりも紙袋の使用が進められていること、世界最大の家具販売店IKEAがプラ製品の販売を2020年までに取りやめること、キットカットの外袋が紙になったこと、ナチュラルローソンがレジ袋に小説を印刷して捨てたくなくなるようなデザインにすることなど、企業ごとのプラスチック削減の取り組みも盛んになっている。
 上述のようなプラスチック削減のための取り組みが行われている中、私は新しいプラスチック削減方法として、「ふろしき政策」を提案する。この政策は、日本のほとんどのレジ袋を廃止し、格安にした風呂敷をレジ袋の代わりに買って商品を包んで持ち帰るというものだ。こうすることで、環境に良いことはもちろん、グローバルな社会で大勢の外国人が来日する中、日本の文化もアピールができて一石二鳥だと考えた。レジ袋を買うよりお金がかかることや、少し持ち運びにくいというデメリットから、マイバックを持っていく意識が出てくることもこの政策のメリットになるのではないだろうか。

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