最新更新日:2016/03/31
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3月31日で学文路中学校が閉校となりました。長い間ありがとうございました。

卒業式

3月8日(火)卒業式 朝7時半の体育館の様子です。 1,2年生が昨日卒業式の準備や清掃をしてくれました。準備万端 あとは式を待つばかりです。天気も晴れ、いい卒業式になりそうです。
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話そうはしもと

3月5日(土)、6日(日)産業文化会館で「第5回橋本市公民館まつり」が開催されました。市内の各地区公民館が出す模擬店、様々な作品展や舞台発表がありました。その中に「話そう!はしもと」という催しがあり市内の小中学校の児童生徒や一般の方が大ホールで自分の意見を発表しました。本校からは、1年生の辻野雄也君が「今僕が大切に思うこと」と題して発表してくれました。内容は、「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉の大切さについてでした。辻野君お疲れ様でした。
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図書だより8

第8号です。月曜日に印刷したものは配布しますが、一足先にHPにアップしておきます。

早いもので明日は卒業式。3年生の皆さんとはお別れです。進路が決まった人、県立高校の受検を前にドキドキしている人。好きな人に思い切って告白しましたか?後で悔しいと書いて後悔といいます。
後悔しないように今できることは、今しようね。
 今回のテーマ
        卒業生に送る本。

『1分間でやる気が出る146のヒント』 
              ドン・エシッグ著
 1分でやる気を出すヒントが146載ってます。長所は自分で手に入れる。大切な人は誰か考えてみる。人生に対して情熱を燃やす。ピンチをチャンスに変える。まわりの人をほめる。物事をよい方向に考える人とつき合う。笑う。最後までやり遂げる。いっしょにいて楽しい人になる。つらいときこそ、上を向く。言い訳はをやめて、やってみる。なりたい自分になる。あとがきにバーナード・ショーの言葉「人々は今の自分の状態を環境のせいにばかりにしているが、私は環境など関係ないと思う。社会的に成功している人は、自分の望む環境を積極的に探し求めて、もし見つからなければ自らそれを創り出す人だ」という言葉を紹介しています。ショーは一五歳までしか学校教育を受けていないそうです。一五の春を迎える君たちへ、環境は創り出すものだ。

『空に描いた歌』 俵 万智選
 平成10年に出版された本です。1988年から1998年までに「現代学生百人一首」東洋大学発行に掲載されたものを俵さんが選びました。君たちが生まれた頃の学生の思いが詰まった歌集です。

ボール追い土にまみれて笑う君流れる汗より光り輝く犬のごと受験戦争終わるまであれもおあずけこれもおあずけ
部活動続けてよかった三年間敵には負けたが自分に勝った
手をつなぐタイミングさえつかめずに少し離れて歩く公園
「これでいい?」そう言いながら引きちぎり渡してくれた第2ボタンを

『おぼえておきたい日本の名詩100』
 詩を読むと気持ちが落ち着きます。好きな詩人は中原中也に萩原朔太郎。谷川俊太郎も良い。結構詩集を集めますが、その入門編。多くの詩人に会えます。ドラマなどでも有名になった茨木のり子さんのこの詩

自分の感受性くらい
 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにするな
 みずから水やりを怠っておいて
 気難しくなってきたのを 友人のせいにするな
 しなやかさを失ったのはどちらなのか
 苛立つのを 近親のせいにはするな
 なにもかも下手だったのはわたくし
 初心消えかかるのを 暮しのせいには するな
 そもそもが ひよわな志にすぎなかった
 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
 わずかに光る尊厳の放棄
 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

『だいじょうぶ だいじょうぶ』いとうひろし作・絵 絵本です。「おじいちゃんが いまより ずっと」元気だった頃、幼い少年とおじいちゃんは「まいにちのように おさんぽを たのしんでいました」。家の近くを歩く二人は冒険をしているような気持ちで楽しく魔法にかかったように世界が広がるのでした。楽しいことだけでなく、困ったことや怖いことにも出会いました。怖がって不安になっている少年におじいちゃんは「ぼくの てを にぎり、おまじないのように つぶやくのでした。「だいじょうぶ だいじょうぶ」」この言葉を聞いて少年はどれほど心強く思ったでしょう。成長した少年は「ずいぶん としを」取り入院してしまったおじいちゃんのベッドの横でおじいちゃんの手を握りながらこう繰り返すのです。「だいじょうぶ だいじょうぶ」と。自分も君たちの手を握り、言ってあげたいものです。
 「だいじょうぶ だいじょうぶ」

『あしたのぼくは』 みやにしたつや 作・絵
 これも絵本。「ぼくはハンバーグはだいすきだけど、ピーマンとニンジンはきらい。でもあしたのぼくは・・・」ページをめくると「ピーマンむしゃむしゃ。ニンジンぱくぱく。おいしい!おいしい!」今は嫌いで出来ないことでもきっとあしたのぼくは出来るはずさって思って過ごしましょう。

『はらぺこヘビくん』 みやしにたつや 作・絵
 同じく絵本。これは何とも言えずばかばかしい。落ち込んだときにはお薦めです。はらぺこヘビくんが散歩していたらリンゴが落ちています。「どうしたとおもう?」丸呑みです。バナナも三角おにぎりもパイナップルも。最後にはリンゴの木を見つけます。大きな口を開け・・・傑作です。

『鈴の鳴る道』 星野 富弘著
 不慮の事故で手足の自由を失い、僅かに動く口に筆をくわえて詩画を描き続ける星野さんの作品集です。高校の時、盲腸の手術をして入院中に担任の先生に差し入れしたもらった本でした。すばらしい作品の数々。
その中からひとつ。

いのち

いのちが一番大切だと
思っていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより大切なものが
あると知った日
生きるのが嬉しかった

三年生の皆さん。卒業おめでとう!文責 学中 坂本
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予餞会

3月3日生徒会主催の予餞会が開催されました。坂本先生が作ってくれた「3年間の思い出のDVD」を見ました。3年生が中学校に入学してから現在までの様子が次々と画面にあらわれました。3年間の成長の様子が約30分間に凝縮されていました。そのあと、「ベック」という映画をみんなで鑑賞しました。
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図書だより7

図書だよりです。
第7号

一月は「いぬ」二月は「にげる」三月は「さる」と言うように、あっという間に年度末となりました。三年生は残り数日・・・。楽しい思い出はできましたか?友達に言い忘れたことはないですか。残りの日々を大切に過ごして下さい。図書室で借りた本は返してくださいね(笑)

今回のテーマ
 最近読んだ本と、卒業しても読んで欲しい本。

『遠まわりする雛』 米澤 穂信著
『氷菓』で文化祭用の文集を作り始め、『愚者のエンドロール』で他のクラスの映画作りを手伝った古典部。『クドリャフカの順番』でいよいよ、文化祭当日を迎えた古典部。今作は、この三冊の物語の合間の話と文化祭後の話。古典部メンバーの一年間の出来事を季節感豊かに描いた全七編の短編集。折木奉太郎と千反田えみの微妙な距離が少し近づいたかなぁって思った「あきましておめでとう」。その距離はやっぱり遠かったかと思う「手作りチョコレート事件」。いやいや折木の気持ちがぐっと動いた表題作「遠まわりする雛」。これからの二人の関係が気になります。雛人形に扮したえみにドキッとするホータロー。その雛が村をまわるのにいつもの橋が工事中。まわる日は工事を止める手はずがなぜか工事が行われ、通れない。遠まわりすることになるのですが・・・想像力が乏しいので真相を映像で見たい物語。きっとすてきな画になると思います。この時期にぴったりです。

『アンフェアな月』 秦 建日子著
 何年か前にアンフェアというドラマがありました。犯人を射殺した刑事「雪平夏見」を篠原涼子が演じて面白かったのですぐに原作を買って読むと、ドラマとの違いが大きすぎて愕然とした本でした。『推理小説』というタイトル。キャラクターが立っていました。ドラマが面白くて原作は・・・第2作避けていました。読んでよかった。面白いです。誘拐もの・・・でも何かが変。雪平の行動力がものを言います。元々は脚本家の原作者、今も『スクール』っていいドラマの脚本書いてます。今クール一押しのドラマです。

『99のなみだ 第2夜』 
 本当にあったこころを癒す10の物語と副題にあるように本当にあった物語。「嘘」という話は大学生の彼と高校生の彼女に子供ができ、堕胎する話。彼女の母はシングルマザー。理容師をしていて忙しい。こっそり堕胎し食欲のない娘を食事に誘い「違ってたらごめんやけど・・・妊娠した?」と聞く。彼と別れ誰にも話すことができず母にも嘘をついて苦しい思いをしていた娘は一気に話す。でも母は責めるでもなく「ごめんね」と呟く。この母は何かあると死んだ父親が夢に出てきてアドバイスをもらうのだが、子供の水子供養に行った帰り母はこんな夢を見たという。「おじいちゃんが性別のわからない子供を抱いて、大丈夫だよ、この子はおじいちゃんが見てるから心配しなくても大丈夫だよって」娘の目を見ずに母が言う。嘘の嫌いな母がついた優しい嘘だと気づく娘の目に涙。ついでに自分の目に涙。

『くじけないで』 柴田 トヨ著
 トヨさん、98歳。トヨさんのやさしい言葉で語られます。

くじけないで

ねぇ 不幸だなんて 溜息をつかないで
陽差しやそよ風は えこひいきしない 
夢は 平等に見られるのよ
私 辛いことが あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに

『枝豆まめしばとアラスカの冷蔵庫』
         キムソクウォン・渡辺祥子著
ねぇ知ってる?ゴボウの花言葉は「いじめないでなんだって。
ねぇ知ってる?カメレオンはびびったとき、体の色が白くなるんだって。
ねぇ知ってる?晩年、コロンブスは転職して予言者になったんだって。
ねぇ知ってる?考える人は実は地獄をのぞいてる人なんだって。

『14歳からの哲学 考えるための教科書』
   池田 晶子著
テーマは「考える」「言葉」「自分とは誰か」「死をどう考えるか」「体の見方」「心はどこにある」「他人とは何か」「家族」「社会」「規則」「理想と現実」「友情と愛情」「恋愛と性」「仕事と生活」「品格と名誉」などなど。哲学は難しいというイメージがありますが中学生でもわかるように書いてます。「考える」ことが出来るのが人間。「人間は考える葦である」「我思う(考える)ゆえに我あり」どちらも有名な哲学者の言葉。考えるヒントになればと思います。

『小惑星探査機 はやぶさ物語』 的川 泰宣著
「はやぶさ」は、工学実験を行うために開発された探査機。小惑星を探査し、将来の本格的なサンプルリターン探査に必要な技術を実証するのが目的。小惑星とは、太陽系の太陽および9つの惑星とそれぞれの衛星以外に存在している小さな星を指します。「はやぶさ」が探査するのは、地球の軌道と似た軌道を持ち、日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなんで「イトカワ」と名付けられた小惑星。「はやぶさ」はイトカワまで飛行し、自律的に小惑星に近づき、その表面から物質のサンプルを持ち帰りました。回収された試料が少量であっても、地球上で最新の精密な分析を行うことができるので、その科学的意義は極めて大きい。この「はやぶさ」の打ち上げから帰ってくるまでの苦労がよくわかる物語です。日本の科学技術はやっぱりすばらしい。「二番じゃだめなんですか」「だめなんです!」
  文責 学中 坂先
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図書だより2 再

同じく第2号も


 週刊で発行するために時間があれば本を開いてま
す。なかなかお薦めできる本には出会えませんが、
新作・旧作、よりとりどりで読んでは書いてを続け
たいと思います。
それでは、


今回のテーマ
冬休みに読んだ本その2です。

『赤い指』 東野 圭吾著

 またまた東野圭吾です。偏ってるなぁ。新春ドラマの原作です。原作が始まる直前に読みました。ドラマを見てからだと読まないと思ったので。加賀恭一郎シリーズ。阿部さんは良い役者ですね。また加賀恭一郎シリーズでドラマを見たいです。『新参者』も良かったですし。『新参者』はテレビドラマの途中から読みました。ドラマ実は見てなくて。読んだあとから見始めるとなかなか面白かったです。『ガリレオ』シリーズだけでなく、どんどんドラマ化してもらいたいものです。『赤い指』タイトルの意味が最後になってなるほどって思えた秀作です。

『謎解きはディナーのあとで』 東川 篤哉著

執事とお嬢様刑事が、6つの事件を名推理!
ミステリ界に新たなヒーロー誕生! 主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子ですが、彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは、なんと日本初!?の安楽椅子探偵、執事の影山です。
 彼は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」、宝生家のお嬢様麗子のお抱え運転手です。本当は、プロの探偵か野球選手になりたかったという影山は、謎を解明しない麗子に時に容赦ない暴言を吐きながら、事件の核心に迫っていきます。この暴言がなかなかのものです。
 本格ものの謎解きは本格好きには物足りないかもしれませんが、ユーモアたっぷりのふたりの掛け合いが楽しい連作ミステリです。
 

『九杯目には早すぎる』 蒼井上鷹著

本作は9編の短編やらショートショートやらが収録された作品です。その中でのお薦めは、始めの
「大松鮨の奇妙な客」
旦那が浮気をしているから尾行してくれないか、と妻の友人から依頼があり、探偵小説が大好きな蓑田はその旦那とやらを尾行することにするのだが、大松鮨という寿司屋で大将を怒らせるようなとんでもない食べ方をする奇妙な男で…さてその行動の本意は?。これは最後まで読んで、なかなかやるなぁって思いました。
いくつかあるショートショートでは
「九杯目には早すぎる」
本のタイトルになってます。推理小説が好きな人なら「九マイルは遠すぎる」を連想するタイトルですね、ってあとがきにこのタイトルにした、その狙いが書いてありました。バーでの会話の中に「九杯目には早すぎる」というセリフが出てきます。その言葉の真意は?
全体的に読みやすい本でした。ただ、この作者は人が悪いのではないかと思われる内容で…人の良い自分には馴染まない作品でした(笑)

『天使の耳』 東野 圭吾著

 交通事故などを扱う交通警察物の短編集。どの作品も東野テイスト満載でした。その中でもやはり表題作の「天使の耳」は秀逸です。交差点で交通事故が起こるのですが、一方の運転手は亡くなり、もう一方の運転手は自分は青信号で交差点に進入したと言う。目撃者はない。死亡した運転手の車の後部座席には目の不自由な少女が乗っていた。信号機は見えない。しかし彼女は事故のときに車で流れていたラジオ放送を覚えていた・・・。彼女の耳の良さが事件の真相を暴いていく・・・ように思えたのですが、最後に描かれるもう一つの真相。すっと終わってくれないなぁ。この他にも違法駐車の車が起こした悲劇からの復讐劇などなど。これは当たりの東野作品です。

『海のある奈良に死す』 有栖川有栖著

 海のある奈良・・・福井県小浜市のことです。現在でも多くの歴史的な仏教建築、美術、仏像が残っている希にみる仏教文化の宝庫。 読み進め、行きたいと思いました。実は何年か前に読んだ本だったんですが本屋で郷土の本として紹介されていたので久しぶりに読みなおしました。そこで・・・○○○の○○が出てくるではないですか。近くなのに行ってない。見ていない。詳しく書いたらネタが割れてしまうので書けません。が、読んだら見に行きたくなります、きっと。自分もそのうち○○を見に行きたいと思います。 

『氷菓』 米澤 穂信著

 何事にも積極的に関わろうとしない省エネ主義を信条とする高校生の折木奉太郎は、姉の折木供恵の勧めで神山高校の古典部に入部する。そこで出会った仲間と共に、日常に潜む数々の謎を解き明かしていく内に、古典部の文集「氷菓」に秘められた三十三年前の真実に挑むことになる・・・面白い!実に面白い!!久しぶりにヒットです。このシリーズ、すでに第5弾まで出ているようで、次の作品にもチャレンジします。そして早々に紹介したいと思います。殺人事件や大掛かりなトリックだけが推理小説ではないのだ。高校生の会話もなんかしっくりきて良いですねぇ。デビュー作とは思えません。中学生にも読みやすい本でした。
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図書だより1 再

文字ベースの図書だより。第1号を載せていなかったので。


 新年明けましておめでとうございます。今年は図書室にある本をかたっぱしから読んで紹介しまくろうと考えています。目指せ週刊!!無理かな・・・それでは、
今回のテーマ
冬休みに読んだ本その1です。

『白銀ジャック』東野圭吾著
 
 新月高原スキー場でリフトやゴンドラの運行を行う索道事業部で働く倉田玲司。スキーヤーが気持ちよく滑走できるよう、トラブルの回避やスキー場整備に常に心を配る毎日だったが…
 一通のメールで平穏な日々が一転してしまう。何者かが、スキー場に爆薬をしかけたというのだ。3日以内に3000万用意しなければ、取引中止とみなし、タイマーを作動するのだと脅迫文を送りつけた犯人。
 警察に届けようと提案する倉田に、スキー場の収益のことを考え、犯人の要求に従おうとする上層部。パトロール隊員の根津が、身代金の運び屋として名乗り出たが…。
東野圭吾は本により出来不出来が大きいような・・・。はずれではないけど大当たりではないって感じの本でした。年明けると百万部突破ってなってびっくりです。
 
『六とん2』 蘇部 健一著

○最後の事件
いきなり壮大にバカな作品で笑えます。
○三色パンの秘密
ミステリ分が強くていまいち。バカ要素もあるにはあるのだけれども。
○甘い罠
この本では絵でオチをつけているものがいくらかあるのだけれども、この作品は途中のカラー写真を見てもまったくオチがわからなかった。
○行列のできるパン屋さん
オチが読める作品ではあったけれども、なかなかいい話でした。が納得がいかないかな。
○読めない局面
面白かった。自分もコレを「ヒカルの碁」で知りました。

○誓いのホームラン
これはひどい。病気の少年のためにホームランを打つ約束をする話・・・よくある話なのだが、とにかくひどいとしか。
その他・・・ひどいのもあります。ひどいばっかりだなぁ。が、面白いのもあります。
 
『ソウルケイジ』 誉田 哲也著       

 ドラマになったストロベリーナイトの主人公姫川玲子シリーズ第2弾。多摩川土手に乗り捨てられたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された!姫川たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで捜査にあたる。しかし、手首の持ち主と思しき男の周辺を調べていくうちに、つぎつぎと意外な事実が浮かび上がって・・・。
 ドラマを見たのでストロベリーナイトは読んでませんが、なかなかのストーリー展開。ネタは途中で分ってしまいますが、人物造形は秀逸。さすがです。

『これからの「正義」の話をしよう  いまを生き延びるための哲学』マイケル・サンデル著

 例えば、あなたは時速百kmのスピードで路面電車の運転しているとする。その走行中に、ブレーキ故障に気が付く。直進すると前方の工事作業5人をひき殺すことになるが、横の待避線入れば1人の作業員を巻き添えにするだけで済む。どうすべきか? やむを得ないのであれ1人の方へハンドルを切るという答えもあるだろう。では、第2問。前方5人は変わらずだが待避線はない。あなたは運転手ではなく線路を見下ろす橋にいる。そしてデブ男の後ろいる。デブ男を待避線上に突き落とせば、デブ男1人の死体で電車は止まり、5人が救える。あなたは電車を止められるほどデブではない。どうすべきか?が一番この本で有名な話ですね。あとは難しい。ハリケーンのあと、物の値段が軒並み上がるって話。どこに正義があるのか・・・考えてみましょう。

『往復書簡』 湊 かなえ著

『告白』でブレイクした作者なのでかなり期待して読みました。3編からなる物語。手紙のやり取りだけで話が進んでいきます。『告白』も基本そうかな、手紙ではないけど一人称物語。きっと得意なんでしょうね、この形式。ちょっとだけ最後に驚きがあります。期待して読むと期待はずれなので、あまり期待せずに読みましょう。そうすると素直に「へぇ〜」って言えると思います。

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3年生 大掃除

昨日は教室、今日は廊下の大掃除でした。
残り7日。最後の奉公です。
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1年生予想問題

テスト発表中の総合の時間に、予想問題を班で作ってみました。
テスト範囲が広いためなかなか予想が立てられませんが、とりあえず頑張って作りました。配布物にもPDFファイルで載せてあります。
生徒は月曜に学活で予想問題に挑戦します。
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1年生

予想問題です
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1年生予想問題

予想問題です
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下の配布物にもPDFで予想問題を載せています。
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1年生予想問題

1年生の予想問題です。
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花だより

ついこの間雪が降ったと思ったのですが、暖かくなってきたのか、ベランダから外を見ると・・・春ですね。
教室のヒヤシンスも花を増やしています!
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図書だより6

図書だより6です。

平成二三年になって早七週目、三年生は残り三週ほどで卒業となります。もしかしたら学校の図書室に一度も入ったことがないままに卒業になってしまう人もいるかもしれませんね。最後に一度覗いてください。ただ最後に借りて返すの忘れたってことのないように!
一・二年生はテスト期間ですね。勉強も大事!大事ですよ。息抜きに本を読もう。息抜きすぎて勉強するの忘れてたってことのないようにしてください。

今回のテーマ
 似たような本で悪いのですが、最近読んだ本で。豆しばシリーズは可愛いです。

『背の眼』 道尾 秀介著
 道尾さんのデビュー作。シリーズキャラクターといってもまだ三作(一つは短編集)しか出てませんが、ホラー作家の道尾秀介と霊現象探求所を構える真備庄介が霊が絡む謎に挑む、京極夏彦氏の京極堂シリーズとパターンは似てます。内容は、児童失踪事件が続く村を道尾が訪れ、そこで霊の声を聞いた道尾が霊現象探求所を営む友人の真備のもとを訪れる。探求所で目にしたのは被写体の背中に人間の眼が写り込んだ4枚の心霊写真。そして被写体の4人は次々に自殺していた。真備と道尾は真備の助手北見(彼女も不思議な力を持ってます)を連れ村を訪れる。そこで、新たな事件が起こる!霊は存在するのか?第5回ホラーサスペンス大賞特別賞に輝いた本作。道尾さんの本は視点によって読みやすいものと読みにくいものがあります。これは前者です。直木賞受賞作は後者ではないでしょうか。『背の眼』がおもしろく感じた人は『骸の爪』にも挑戦してみてください。

『空想オルガン』 初野 晴著
 「ハルチカ」シリーズの3作目です。これまでと違って何か事件が起こって新入部員が増えるパターンではなく、遂に吹奏楽部の甲子園、普門館出場への予選がスタート。といってもまだまだ人数が足らず小編成のB部門への出場だが。今作の前作・前々作との違いは悪意を感じること。何かあっても、みんないい人だったのが、悪意を感じる登場人物が出ることで、読後感がこんなにも変わるのかと。それでもチカちゃんの「つまずいたっていいじゃない。上に向かってつまずけば高く飛べるかもしれないじゃない。手足をじたばたすれば、もっともっと飛べるかもしれないじゃない」ってセリフ。勇気が出ます。この人の本はすてきな言葉に出会えます。

『悪意』 東野 圭吾著
 東野作品を何作か紹介してきましたが、この作品も加賀恭一郎シリーズで第4作目。タイトルの「悪意」とは何なのかが気になって読み始めました。犯人はすぐにわかります。問題は動機。動機に関しては語りません。ある小説で、「人間は他者の行動に理由付けをしたがる。理由が分からないことを納得しない。また自分が理解できない理由は否定する。本当に動機は必要なのか?」と書いてありました。この作品に関しては最後まで読めば納得できます。

『クドリャフカの順番』米澤穂信著
 『氷菓』で文化祭用の文集を作り始め、『愚者のエンドロール』で他のクラスの映画作りを手伝った古典部。『クドリャフカの順番』でいよいよ、文化祭当日を迎えます。ちょっとしたトラブルが持ち上がっています。基本的に祝祭、ばか騒ぎ。文化系部活が活発な神山高校で、一大イベント文化祭の当日、展示場やイベント会場からあるものが無くなります。連続で。犯行声明文も残されます。誰が・どうやって・目的は?
 いつもの古典部メンバーがいつものように活躍します。この犯行には「悪意」は感じられません。「善意」ですかね。最近ドラマで「悪意は心を蝕んでいく。でも無邪気で無垢な善意が蝕んだ心に止めをさす(正確ではありませんが)」というせりふを聞いてドキっとしました。「悪意」と「善意」難しいものです。

続いては、「善意」のかたまり?豆しばのシリーズです。

『豆しばのねぇこれ漢字で書ける?』
 豆しばたちがテーマに分けて漢字を出題してくれます。漢字の問題より、左のページのまめ知識が面白いです。少し紹介します。
料理に関しての問い カタカナを漢字に、漢字は読みを。 
 蕎麦 茹でる 灰汁 出汁 ウデマエ 溢れた
 レイゾウコ ビミョウ 曖昧 コク シキイ 包丁 捌き 慇懃 舌鼓 贅沢 寛いだ タノム 堪能
          読めますか?書けますか?
まめ知識 客にスッポンスープを出し渋ったらその客に恨まれて殺された王様がいた
北京原人はパンダを食べていた

『豆しばのねぇこの語源知ってる?』
 同じく語源を紹介してくれます。紹介されている言葉は、
 ぴかいち だべる ぐれる いちころ ぼんくら  どんちゃん騒ぎ お開き みっともない など
    語源わかりますか?この本に載ってます。
まめ知識 北海道には「ウカルキナイ川」という川がある
     モグラは泳ぐのも上手い

『豆しばのねぇこの難読漢字読める?』
 同じく難読漢字です。読めますか?
 鮪 烏賊 鮑 蝦蛄 小鰭  鰯 干瓢 鰹 鮃 善哉 外郎 金鍔 最中 汁粉  
      めっちゃ難しいですね。
まめ知識 冷たいものを食べて頭がキーンとなることを、アイスクリーム頭痛という
     キリンは自分の舌で耳掃除ができる
  文責 学中 坂先
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図書だより3

図書だよりを週刊で発行していますが、なかなか家庭に届いていないのではと思い、HP上で画像で紹介していました。
が、字が細かすぎて読めないという難点があり、今回テキストデータにして紹介したいと思います。下にカラー画像で雰囲気を味わってもらおうと発行したものも載せておきます。取り急ぎ、第3号〜第5号までです。

新年も早、三週間が過ぎようとしています。皆さんも目標を立てましたか?個人的な目標ですが自分は「ルービックキューブを六面完成させる」という目標を立てました。パターンがあるのですが、なかなか覚えられません(泣)みなさんも何でもいいので目標を立てましょう!

今回のテーマ
なんでもありです。今回は学文路中学校 辻校長のお薦めもあります。

『ドン松五郎の生活』  井上 ひさし著

 高校生の時に読んだ本なので、記憶は定かでない。でも、面白かったのは確かである。そこで、登場犬物の名前だけをおさらいしてみた。
 兎に角、ユニークな犬物設定になっている。主人公というか主犬公のドン松五郎が理屈っぽい。この理屈っぽい犬が波潤万丈というか映画で言えばコースタームービーを見ているようなスピード感あるストーリー展開になっているのが楽しい。そこへ、ストリッパーの愛犬プードルのお銀が登場したり、元警察犬のシェパードが現れたり、もうどんどん物語の中に引き込まれていくのは必至である。
 ああ私の文章表現が下手なのが、もどかしい限りである。飼い主の小説家松沢先生のおとぼけが松五郎と対照的でパンチが効いている。ここまで書けば読みたくなったでしょう!スピード感ではある意味、夏目漱石の『吾輩は猫である』を超えているかも知れません。
(新潮文庫から出ていたのですが現在廃版になっているそうです。復刻することを願っています)
               学文路中学校 辻校長
『春宵十話』 岡 潔著
 著者は、大阪市生まれですが橋本市旧紀見村の柱本小学校に小学校2年生まで通っていました。
岡潔は、世界的に大きな業績を残した数学者ですが、教育や人間論についても多くを語っています。この春宵十話で私が気に入っているのは、次の一文です。「京都帝国大学物理学科一年生の期末試験で、私のくせで、むずかしい方から取り組み、一題に二時間のほとんどを使ってようやくわかった。あんまりうれしくて「わかった」と大声で叫んでしまい、前の席の学生はふりかえるし、監督に来ていた安田先生にも顔を見られるし、きまりの悪い思いをしながら大急ぎで鉛筆をとった。このあとも試験があったが、とても受ける気がしないので、放り出して、ぶらぶら円山公園に行き、ベンチに仰向けに寝て夕暮れまでじっとしていた。それまでずっと、変にうれしい気持ちが続いた。これが私にとって数学上の発見、むしろ証明法の発見の最初の経験だった。」
 数学だけじゃなくて「わかる喜び」が体中の毛穴から出てくる気がして楽しく読める本でした。
  学文路中学校 辻校長
『愚者のエンドロール』 米澤 穂信著

 『氷菓』に続く古典部シリーズ第2弾。高校の文化祭で上演される2年F組のミステリー映画。しかし、映画は途中で終わっている。脚本家がプレッシャーのため倒れたようだ。この続きはいったいどのような内容だったのか?2年F組の女帝から依頼され、古典部メンバーが推理します。撮影にかかわったF組の人たちに話を聞いて回り、F組の人たちも独自の推理を披露してくれますがことごとく否定され、古典部メンバーも解決できず、最後にホータローの出番となります。いつものように省エネの彼が女帝によって動かされます。そして見事に解決・・・後味は氷菓ほどはって感じですが、それは人それぞれでしょう。次は『クドリャフカの順番』に挑戦です。なんじゃこのタイトルは。
     学中 坂先
『退出ゲーム』 初野 晴著 

 生徒からこの本の続きの本を図書室に入れてって頼まれたので、面白いのかなぁっと思って読んでみました。自分の好きな日常の謎を扱っていました。日常の謎としての質の高さも勿論ですが、コミカルでリズミカルな楽しい会話、かと思えばしんみりさせる話と様々な要素が詰まっています。登場人物たちも個性豊かで、着々と吹奏楽部の部員を確保していく様子も楽しかったです。一番好きなのは「エレファンツ・ブレス」。実際どこまで出来るか分からないけどオモイデマクラの着想が素晴らしく欲しくなりました。祖父と孫娘二人の描写もいいです。人生の最期の瞬間が穏やかな日々になれるように、生き方を考えたいと思います。また6面がすべて白色のルービックキューブの謎。本当に謎の設定が良いですね。
   学中 坂先

『中学部活応援マガジン バスケ部 1』

 昨年の9月に発行された雑誌です。各クラブの練習方法や中学校の紹介、試合前に聞く歌ベスト10みたいな特集があって面白いです。二か月に一冊発行していくみたいで、まだ第2号まで。一月末に第3号が発行されるのですぐに図書室に入れたいものです。各校定期購読してみたらどうですか。いろいろなクラブが出てますよ。学文路中学校はバスケと卓球があります。次はテニスも購入予定です。テニス部の人は待っててください。                     学中 坂先

 自己紹介をしたいと思います。図書だよりを不定期で出させて頂いています学文路中学校の坂本と言います。最近、名前を載せていなかったのですが、これからは、学中 坂先と署名したいと思います。所謂PN(ペンネーム)ですね。これからもどんどん読んで書いてとしていきます。みんなもPNでいいのでお薦め本を紹介してください。よろしくお願いします。詳細は図書担当の先生に聞いてください。
 
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図書だより4

第144回芥川賞・直木賞の選考委員会が1月17日に行われました。芥川賞は朝吹真理子さんの『きことわ』と西村賢太さんの『苦役列車』の2作品が受賞。直木賞も木内昇さんの『漂砂のうたう』と道尾秀介さんの『月と蟹』の2作品が
受賞しました。芥川賞、直木賞ともにダブル受賞となったのは金原ひとみさんと綿矢りささんの最年少受賞が話題となった第130回以来7年ぶりだそうです。

今回のテーマ
 そこで本の紹介の前に今回は直木賞、次回芥川賞の紹介をしたいと思います。

直木賞とは?
作家、直木三十五(さんじゅうご)の名を記念した大衆文学が選考基準の新人及び中堅作家が対象の文学賞。正式名は直木三十五賞。直木の友人であった菊池寛の発案で1935年(昭和10年)芥川賞と同時に発足、今日に至る。選考委員の選考により、年2回授賞。運営には当初、文芸春秋社、38年以降、日本文学振興会があたる。受賞作は第二次世界大戦直後の2回を除き『オール読物』に発表される。

直木三十五とは?
1921年(大正10年)『時事新報』に文芸時評を直木三十一の筆名で執筆し、文筆に専念する。当時31歳であった。以後、年を追って三十二、三十三とし、三十四を飛ばして三十五の筆名で定着した。1930年(昭和5年)島津藩のお由良騒動を素材とした『南国太平記』を発表して文壇の流行児となった。直木の功績は時代小説を知識階級に読まれる内容にまで高めた点にあるといわれ、生前の業績を記念して直木賞が設定された。

それでは直木賞受賞作品および受賞作家のほかの作品の紹介をします。

『月と蟹』 道尾 秀介著 第144回受賞
 「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」やり場のない心を抱えた子供たちが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。やがてねじれた祈りは大人たちに、そして少年たち自身に、不穏なハサミを振り上げる、やさしくも哀しい祈りが胸を衝く、俊英の最新長篇小説。
『向日葵の咲かない夏』 道尾 秀介著
 道尾秀介の出世作。不思議な話です。暗いかなぁ。
 一学期の終業式の日、欠席したS君にプリントを届けるためにS君の家を訪れたミチオ。声をかけても応答がなく、中に入ってみると、きい、きいとおかしな音がした。S君はいた、自分を見下ろして。呼んでも返事がなく、よく見ると、S君の首はロープに繋がっており、足は地に着いていなかった。S君は首を吊って死んでいたのだ。
急いで学校に戻り、担任の岩村先生に伝え、ミチオは一旦家に帰される。その後、岩村先生と2人の刑事が家に来るが、ミチオにもたらされたのは、「Sの死体なんてなかった」という知らせだった。「嘘じゃない、確かにS君の死体を見た」と懸命に主張し、結局行方不明事件として捜査されることとなった。
 それから1週間後、ミチオの前にS君があるものに姿を変えて現れ、「自分は殺されたんだ」と訴える。ミチオは妹のミカと共に、S君を殺した犯人を探すこととなる。
『緋い記憶』 高橋 克彦著 第106回受賞 
 高橋克彦さんは自分の中では好きな作家の上位に入る人です。浮世絵シリーズでデビューしていますが、この記憶シリーズにみられるホラーも得意のようです。本書は記憶にまつわる小説集です。ホラーです。が、いわゆるスプラッターの要素はありません。さて、子供時代の記憶で、そこだけ切り取られたように覚えている場面はありませんか?たとえば何百回もやった鬼ごっこなどの遊びの、ただ一回。その日遊んだメンバーや、その雰囲気を明確に記憶している。問題は何百分の一であるその日だけが、なぜ記憶に残っているか?です。そこには無意識のうちに消去してしまった前後の脈略があるのではないでしょうか?しかし、無意識の扉はかたく閉ざされています。その扉を無理にこじ開けようとする時の痛みと、その扉の向こうにある真実を知ったときの戦慄が描かれます。「おそれ」を味わいたい人にお奨めです。
『バンドネオンの豹』 高橋 克彦著
 南米ギアナ高原に8000年前絶滅した翼手竜が出現!一方、大阪で開催中の日本初の万国博では女子高生の失踪事件が。事件の陰で暗躍する怪人サーベルドラゴンに挑むのは、バンドネオンが得意なジャガーと呼ばれる謎めいた男。血わき肉おどる傑作冒険小説シリーズ。少年少女向けに書かれた冒険活劇です。めっちゃ面白いです!!

『容疑者Xの献身』 東野 圭吾著 第134回受賞
 映画にもなりました「ガリレオ」シリーズ第3弾にして初の長編。普通に読んで、読み終わって?と思い、もう一度最初から読み直して「おぉー」と思った作品でした。この作品以降も「ガリレオ」シリーズは続いています。短編も面白いですが、読み応えがある長編にチャレンジしてみてください。
『空中ブランコ』 奥田 英朗著  第133回受賞
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が……。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?絶好調の大人気シリーズ第2弾!深夜ドラマになりましたね。眠たいのをこらえて見てしまいました。先週は尖端恐怖症のやくざの話でした。原作の伊良部一郎とはちょっと違った感じでしたが。最近は面白い本だとすぐにドラマになりますね。ちなみに第一段は『イン・ザ・プール』です。          文責 学中 坂先
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図書だより5

第144回芥川賞・直木賞の選考委員会が1月17日に行われました。芥川賞は朝吹真理子さんの『きことわ』と西村賢太さんの『苦役列車』の2作品が受賞。
直木賞も木内昇さんの『漂砂のうたう』と道尾秀介さんの『月と蟹』の2作品が受賞しました。芥川賞、直木賞ともにダブル受賞となったのは金原ひとみさんと綿矢りささんの最年少受賞が話題となった第130回以来7年ぶりだそうです。

今回のテーマ
 そこで本の紹介の前に今回は芥川賞の紹介をしたいと思います。

芥川賞とは?
 芥川龍之介の名を記念した純文学の新人賞。正式名は芥川龍之介賞。芥川の友人であった菊池寛の発案で1935年(昭和10)直木賞とともに始まり、今日に至る。選考委員の選考により、年2回授賞。記念品および副賞100万円(当初は500円)が授与される。運営には当初は文芸春秋社、38年以降は日本文学振興会があたる。選考作品は選考期間に『文学界』『群像』『海燕』『新潮』『文藝』『すばる』などの文芸誌に発表させれた作品から選ばれる。

芥川龍之介に関しては説明はいらないと思うので、直木賞の大衆文学と芥川賞の純文学の違いについて
 純文学とは一般に大量生産、伝達、消費を前提とする大衆的な文学、読者に迎合する興味本位の通俗文学を大衆文学と称するに対し、純粋な芸術的感興を唯一の必然として書かれた小説をさす。が、芥川賞をとったからと言って純文学と言えるわけではない。とネットで説明されていましたが・・・よくわからないですね。

とりあえず、芥川賞受賞作品および受賞作家のほかの作品の紹介をします。

『蹴りたい背中』 綿矢 りさ著 第130回受賞
 理科の授業で仲間外れにされたハツは、同じ班のにな川が読んでいる女性ファッション誌のモデル(オリチャン)に目がとまる。ハツは中学生のとき、隣町の無印良品でオリチャンに会ったことがあり、そのことを言うとにな川は興味を持つ。放課後彼の家に呼ばれ、そこでにな川がオリチャンの大ファンであると知る。後日ハツはにな川に頼まれ、オリチャンと会った無印良品店に向かう。そしてにな川の家で休憩する二人だったが、ハツはオリチャンのアイコラ(にな川作)を見つける。ハツは異様な気分になり、にな川を後ろから思い切り蹴り倒す。

『インストール』 綿矢 りさ著
 不登校になった女子高生がひょんなことから知り合った小学生とパソコンを使ってフーゾクのバイトを始める。今ではネットをしている人なら常識のチャットを使ったものだった。2001年発行当時には珍しいものだったのかなぁと思いながら読みました。インストール=パソコンを初期化して新しく中身を入れること。主人公も新しい自分になったのだという物語。ただ中学生には過激な表現があり、どうかなって思いますが、YAすてきな物語というシリーズに入っているので中学生でもセーフです。

『蛇にピアス』 金原 ひとみ著  第130回受賞
 ルイはアマのスプリット・タン(蛇のように舌に二股の切れ目を入れること)に惹かれ、シバさんの指導の下、自分の舌にもピアスを入れる。さらにシバさんに、背中に麒麟と龍の刺青を入れてもらう約束も取り付ける。しかし、アマと喧嘩した暴力団風の男の死亡記事を見てから、ルイに不安が襲い始める。2008年には映画となりました。しかしR―15指定のため中学生は卒業してからDVDを見てください(笑)その時のキャッチコピーは「19歳、痛みだけがリアルなら 痛みすら、私の一部になればいい。」

『日蝕』 平野啓一郎著 第120回受賞 
 「三島由紀夫の再来」というコピーとともにセンセーショナルなデビューを飾った。古語や雅語、古めかしい言い回しを織りまぜた衒学的な擬古文体と15世紀の中世フランスという舞台設定の結びつきや、異端とされる知識を探求する僧侶が、答えを得た瞬間にその意味を見失うという鮮烈なプロットが話題となった作品。

全般、芥川賞は中学生には難しいということが分かりました。ので諦めて、今薦めたい作品。

『初恋ソムリエ』 初野 晴著
 「ハルチカ」シリーズの2作目で前作『退出ゲーム』最終章の前半部分、発明部の荻本兄弟の登場のくだりで本シリーズのカラーが確立したのかなっと。本作でも奇人変人キャラが続々登場し、またまた楽しい。一方、ダブル主人公ハルタやチカたちも進級し普門館出場を目指し目が離せない。なかでも『周波数は77.4MHz』は読み終わると自然と頬を涙が・・・。心温まるとともに「地学部」の麻生さんが男前で惚れてしまいました。彼女のような人が学校にいてくれたらなぁ。第3弾『空想オルガン』は次回に!

よもやま話
 本を寄贈してくれた人が、こんな本でもいいのかなぁっと、異常犯罪者の話。例えば綾辻行人の「殺人鬼」なども。スプラッター(血が飛び散る残虐もの)で中学生が読んで大丈夫?って思う内容。今回紹介している『インストール』なんかも毛色は違うけど大丈夫かなぁって思うところがあって。寄贈者は「うちの子は『殺人鬼』を呼んでキャンプに行くときは気をつけると言っていた」と話してくれました。(『殺人鬼』はキャンプ場で殺人鬼が暴れ回るが、ただそれだけではない話。ですが)
 自分はとにかく何でも読んで考えたら良いと思っています。賛否両論あるとは思いますが、何でもありと思っています。ご意見お待ちしています。
文責 学中 坂先

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教室の花

12月から水を入れ、観察していたヒヤシンス。
順調に根を伸ばし、芽を出し、ついに花を咲かせました。
満開まではあと少し。
春の訪れです。
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卒業まで・・・

生徒玄関の黒板に・・・
あと3年生が学校に登校する日は
13日。
あっという間です。
元気に全員無事卒業してほしいものです。
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学校行事
3/8 卒業式
3/10 県立高校入試
3/11 県立高校入試(面接、実技)
橋本市立学文路中学校
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