最新更新日:2016/03/31
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3月31日で学文路中学校が閉校となりました。長い間ありがとうございました。

図書だより7

図書だよりです。
第7号

一月は「いぬ」二月は「にげる」三月は「さる」と言うように、あっという間に年度末となりました。三年生は残り数日・・・。楽しい思い出はできましたか?友達に言い忘れたことはないですか。残りの日々を大切に過ごして下さい。図書室で借りた本は返してくださいね(笑)

今回のテーマ
 最近読んだ本と、卒業しても読んで欲しい本。

『遠まわりする雛』 米澤 穂信著
『氷菓』で文化祭用の文集を作り始め、『愚者のエンドロール』で他のクラスの映画作りを手伝った古典部。『クドリャフカの順番』でいよいよ、文化祭当日を迎えた古典部。今作は、この三冊の物語の合間の話と文化祭後の話。古典部メンバーの一年間の出来事を季節感豊かに描いた全七編の短編集。折木奉太郎と千反田えみの微妙な距離が少し近づいたかなぁって思った「あきましておめでとう」。その距離はやっぱり遠かったかと思う「手作りチョコレート事件」。いやいや折木の気持ちがぐっと動いた表題作「遠まわりする雛」。これからの二人の関係が気になります。雛人形に扮したえみにドキッとするホータロー。その雛が村をまわるのにいつもの橋が工事中。まわる日は工事を止める手はずがなぜか工事が行われ、通れない。遠まわりすることになるのですが・・・想像力が乏しいので真相を映像で見たい物語。きっとすてきな画になると思います。この時期にぴったりです。

『アンフェアな月』 秦 建日子著
 何年か前にアンフェアというドラマがありました。犯人を射殺した刑事「雪平夏見」を篠原涼子が演じて面白かったのですぐに原作を買って読むと、ドラマとの違いが大きすぎて愕然とした本でした。『推理小説』というタイトル。キャラクターが立っていました。ドラマが面白くて原作は・・・第2作避けていました。読んでよかった。面白いです。誘拐もの・・・でも何かが変。雪平の行動力がものを言います。元々は脚本家の原作者、今も『スクール』っていいドラマの脚本書いてます。今クール一押しのドラマです。

『99のなみだ 第2夜』 
 本当にあったこころを癒す10の物語と副題にあるように本当にあった物語。「嘘」という話は大学生の彼と高校生の彼女に子供ができ、堕胎する話。彼女の母はシングルマザー。理容師をしていて忙しい。こっそり堕胎し食欲のない娘を食事に誘い「違ってたらごめんやけど・・・妊娠した?」と聞く。彼と別れ誰にも話すことができず母にも嘘をついて苦しい思いをしていた娘は一気に話す。でも母は責めるでもなく「ごめんね」と呟く。この母は何かあると死んだ父親が夢に出てきてアドバイスをもらうのだが、子供の水子供養に行った帰り母はこんな夢を見たという。「おじいちゃんが性別のわからない子供を抱いて、大丈夫だよ、この子はおじいちゃんが見てるから心配しなくても大丈夫だよって」娘の目を見ずに母が言う。嘘の嫌いな母がついた優しい嘘だと気づく娘の目に涙。ついでに自分の目に涙。

『くじけないで』 柴田 トヨ著
 トヨさん、98歳。トヨさんのやさしい言葉で語られます。

くじけないで

ねぇ 不幸だなんて 溜息をつかないで
陽差しやそよ風は えこひいきしない 
夢は 平等に見られるのよ
私 辛いことが あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに

『枝豆まめしばとアラスカの冷蔵庫』
         キムソクウォン・渡辺祥子著
ねぇ知ってる?ゴボウの花言葉は「いじめないでなんだって。
ねぇ知ってる?カメレオンはびびったとき、体の色が白くなるんだって。
ねぇ知ってる?晩年、コロンブスは転職して予言者になったんだって。
ねぇ知ってる?考える人は実は地獄をのぞいてる人なんだって。

『14歳からの哲学 考えるための教科書』
   池田 晶子著
テーマは「考える」「言葉」「自分とは誰か」「死をどう考えるか」「体の見方」「心はどこにある」「他人とは何か」「家族」「社会」「規則」「理想と現実」「友情と愛情」「恋愛と性」「仕事と生活」「品格と名誉」などなど。哲学は難しいというイメージがありますが中学生でもわかるように書いてます。「考える」ことが出来るのが人間。「人間は考える葦である」「我思う(考える)ゆえに我あり」どちらも有名な哲学者の言葉。考えるヒントになればと思います。

『小惑星探査機 はやぶさ物語』 的川 泰宣著
「はやぶさ」は、工学実験を行うために開発された探査機。小惑星を探査し、将来の本格的なサンプルリターン探査に必要な技術を実証するのが目的。小惑星とは、太陽系の太陽および9つの惑星とそれぞれの衛星以外に存在している小さな星を指します。「はやぶさ」が探査するのは、地球の軌道と似た軌道を持ち、日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなんで「イトカワ」と名付けられた小惑星。「はやぶさ」はイトカワまで飛行し、自律的に小惑星に近づき、その表面から物質のサンプルを持ち帰りました。回収された試料が少量であっても、地球上で最新の精密な分析を行うことができるので、その科学的意義は極めて大きい。この「はやぶさ」の打ち上げから帰ってくるまでの苦労がよくわかる物語です。日本の科学技術はやっぱりすばらしい。「二番じゃだめなんですか」「だめなんです!」
  文責 学中 坂先
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学校行事
3/30 県立追募集合格発表
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