子どもの姿で伝えよう(大西)

新型コロナウイルスによる休校からの学校再開が一部の地域を皮切りに進み始めています。とはいえ、新型コロナウイルスの脅威が完全に去ったわけではありません。学校では子どもたちの安全を確保するために多くの対策をとることが求められます。地域や学校の状況によって異なりますが、机や昇降口の消毒といったことも先生方の負担となっているところもあります。除菌シートを求め、先生方がスーパーマーケットを手分けして探しているといった話も聞きます。学校の再開は先生方に大きな負担をかけることになります。それでも先生方は嫌な顔をせずに子どもたちの安心安全のために全力を尽くされるのだと思います。頭が下がる思いです。

子どもたちの安全のために、座席の配置や給食の配膳方法など新しいルールや方法が考えられ実施されることと思います。先生方は子どもたちにはそのルールの意味や大切さを毎日の生活の中できちんと伝え、徹底されると思いますが、ここで忘れないでほしいのは保護者の中には学校再開を不安に思っている方もいるということです。そういう保護者のためにも学校がどのような安全対策をするのかを正しく伝えることが大切です。伝えるということは単に対策を書いた紙を配ればいいのではありません。保護者が不安なくお子さんを学校に送り出していただけて初めて伝わったということです。

学校の安全対策は多岐にわたります。その一つひとつをていねいに説明すると膨大な量になります。文部科学省や教育委員会からの通知をそのまま載せて、これに沿って対応しますといったものは論外にしても、せいぜい、代表的な対策を例にして、「三密をさけて」「しゃべる量をへらす」といったキーワードを使って大まかな方針、方向性を伝えるにとどまらざるを得ません。十分とはいえないまでもこういった文書を配布することは重要です。紙で配布するに加えてホームページで文書を公開することもよい方法ですが、それでもすべての保護者が目にするとは限りません。伝えたい人に確実に伝わる方法が必要となります。保護者全員、特定の学年学級の保護者を選択して、必要な情報をスマホのアプリを通じて届けることや、アンケートをとることができるツールを利用している学校もあります。緊急配信用のメールを利用してもよいでしょう。まずは、保護者の手元に確実に情報を届けることが必要です。

しかし、先ほども述べたように、文書では学校側が行っている対策を伝えきるのは限界があります。そこで威力を発揮するのが、ホームページの記事です。授業の様子の写真と共に、「ソーシャルディスタンスを確保するためにこのような配置をしていますが、子どもたちは元気に頑張っています」「話すことを削減するために、サインを出して自分の考えを伝え合っています」と説明を付け加えるのです。休み時間の様子や給食の様子、学校がとっている安全対策を子どもたちの姿と共に説明することで、わかりやすく納得のいくものになるはずです。合わせて、保護者の手元に記事の更新やリンクを伝えることで、確実に学校の安全対策が伝わり、理解を得ることができると思います。

子どもが登校するようになれば、課題の指示や配布の必要性がなくなるので、ホームページでの発信は少し休んでもよいと考える学校もあるかもしれませんが、それは間違いです。保護者に安心してもらい、学校の信頼をえるためにも今まで以上にホームページでの発信を心がけてください。

(株)EDUCOMでは、アンケート機能付きのホームページ作成ソフト「スクールWebアシスト」と、学校と保護者を結ぶツール「C4th Home & School」を現在無償提供中です。是非この機会をご活用ください。
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