保護者の声に耳を傾ける姿勢を見せましょう(大西)

新型コロナウイルによる休校で、学校と保護者の連絡手段としてホームページが大きな役割を果たしました。子どもの姿で伝えよう(大西)でも述べたように、学校の再開後もその重要性はますます高まります。保護者はニュースなどで先進的な学校の安全対策や授業への取り組みなどが紹介されると、自分の子どもの学校はどうだろうとホームページを見ることと思います。その時、安全対策などの情報や子どもたちの様子がきちんと公開されていれば安心できます。逆に、更新が止まっているようだと不安を抱かせてしまいます。たとえ情報が公開されていても、紹介されていた取り組みと比べて見劣りすると、なぜ同じようにできないのかと疑問を持たれるかもしれません。地域や学校ごとに置かれている状況は異なるので同様にはできないことも多いのですが、保護者はそのことを理解できていないので、どうしても疑問や不満に思うのです。それでも、直接学校に電話して質問する方はまれです。学校が大変な時期であることはわかっているからです。自分の気持ちを吐き出せずにもやもやした気持ちを抱える保護者も一定数いることになります。学校も、保護者から質問をいただければきちんと説明できるのに、保護者の不安や不満を解消する機会を失くしています。

この問題を解消するには、保護者の疑問や不安、不満を学校の方から聞く姿勢を見せることが大切です。すぐに思い浮かぶのはアンケートですが、紙のアンケートでは保護者も学校も負担が大きく、回収率を上げることも難しいです。また、学校再開後はどうしても想定外のことがおきたり、不備があったりします。その改善には保護者から素早く情報をもらうことが必要です。ホームページや双方向の連絡システムのアンケート機能を活用することが有効です。例えば、子どもの様子や不安を選択肢で回答してもらうと同時に自由記述欄を設け、心配事、疑問何でもよいので記述してもらうのです。学校が一人ひとりの子どもの様子を気にかけている、保護者の疑問や不安を聞こうとしてくれていると感じるだけで不安は和らぎます。
ここで注意しなければいけないのは、アンケートの後どれだけ素早くレスポンスするかです。この点でもネットを活用したアンケートシステムは有効です。回答の集計やグラフ化は一瞬でできます。また、双方向のシステムでは確実に保護者に届きますし、既読かどうかも確認できるので、アンケートの期限を短くしてすぐに集計に入れます。アンケートの結果が忘れたころに公表されるといったことはありません。
もう一つ注意すべきは、集計結果を公表するだけでなく、簡単でよいので必ずその結果に対して学校の考えを伝えることです。保護者からの回答を学校ではどのように受け止めているのか、特にネガティブな回答に対しては、具体的にそうなっている理由や対応を伝えることが必要です。たとえ実現が難しい要望であっても、その裏にある保護者の思いに寄り添い、難しい理由をてていねいに説明して理解を得ようとすることが大切です。要望が通らなくても、学校が真摯に受け止めてくれていると感じれば、学校は聞く耳を持っていると納得してくれます。不安や不満を減らすと同時に学校のへの信頼を増すことにつながっていくのです。

学校再開後は、保護者からの信頼が学校経営にとって今まで以上に大切になります。そのためには、学校が聞く耳を持っていると保護者に感じてもらえることが何より大切です。忙しく余裕のない時だからこそ、積極的に聞こうとする姿勢が求められます。ネットを活用したアンケートシステムを上手に使って、保護者の信頼を得てほしいと思います。

(株)EDUCOMでは、アンケート機能付きのホームページ作成ソフト「スクールWebアシスト」と、学校と保護者を結ぶツール「C4th Home & School」を現在無償提供中です。是非この機会をご活用ください。
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