千代田区立昌平小学校

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校長先生のお話し

地域、社会、世界に貢献できる人材育成を!

校長 勝又正之

 開校・開園二十周年の佳節に昌平小学校・幼稚園の校園長を務めさせていただき感慨深いものがあります。平成五年四月一日、本校園は新たに淡路小学校・幼稚園と芳林小学校・幼稚園が統合され、昌平小学校・幼稚園として設立されました。平成八年九月には、地域の方々の熱い思いの結晶ともいうべき現在の新校舎が落成しました。開閉式の屋根を持つ屋上校庭・地下二階には一年を通して使用できる温水プールなど子供達にとって夢のような環境が地域の方々の言い知れぬ努力で完成したと聞いております。
 そのことを強く感じたのは、芳林公園改修のための第一回整備検討協議会に出させていただいた時のことです。私がこの学校に着任した最初の夏のことでした。地域の方々が一日の仕事を終え喜々として集い、公園を子供達にとって安全に遊べる場所にしようと様々な意見を出してくださっていました。当初、私はなぜ校長が公園の整備検討協議会に参加するのかいささか疑問を感じていました。ところが、この地域の方々は今まで出会ってきた方々とは少し違っていました。こんなにも多くの方が子供達の環境を良くするために真剣に意見を戦わせ、より良い公園にするため労を惜しまず、あらゆる状況を想定し取り組んでくださっている。その姿に圧倒されました。その時、私も校園長としてできることは何でもしようと決意を新たにしました。
 平成二十年に起きた秋葉原殺傷事件以来、芳林公園で子供達はほとんど遊ばなくなっていましたが、地域の皆さんの熱意でついに平成二十五年四月、新しい芳林公園が完成しました。今では子供達も保護者の方も公園に戻ってきました。小さな子供達を連れたお母さんたちの交流の場ともなっています。地域のコミュニティーの場がまた一つ充実しました。きっと昌平童夢館も設計段階からこのように何度も何度も集い子供達のことを真剣に考え、建設に細部まで携わってくださったと推察ができました。また、今回二十周年を記念して愛唱歌「未来のために」を地域の方のご支援・ご協力で完成させることもできました。  子供達は地域や保護者の方々に大切に見守られています。毎日の登下校時に声をかけていただいたり、昌平子供会の皆さんが、子供達が楽しく、思い出に残る行事を企画・実施してくださったりしています。また、子供達の取り組みに進んでお手伝いをいただいております。いつも、感じていることですが、昌平の子供達には大人に対する尊敬の念が育まれています。この背景には昌平の子供達にかかわってくださっている大人の皆さんが紛れも無く、人としての生き方を行動で示してくださっている。そう感じてなりません。
 昌平小学校・幼稚園の子供達には、日々の学習を大切にしながら、先輩たちが育んできたよき伝統である縦割り班活動、太鼓の取り組み、金管バンドに流れる精神を受け継がせていきます。そのことを通して、地域の絆を忘れず、今自分たちがすべきことはどんなことで、将来この地域に社会にどう貢献していったらよいかしっかり考えさせていきたいと思います。「過去を知り、今を見つめ、未来に生きる」子供達を育成してまいります。
 この素晴らしい教育環境を追い風として地域に、社会に、世界に貢献できる人材育成に邁進してまいります。
 最後になりましたが、区当局、区議会はもちろんのこと、地域、保護者の皆様、そして、歴代校長先生をはじめとする教職員の皆様の多大なるご尽力に心から感謝申し上げます。

記念式典

校長先生のお話し/講堂↓
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金管バンド・記念演奏/屋上校庭↓
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昌平祝太鼓・記念披露/屋上校庭↓
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式次第

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愛唱歌

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