最新更新日:2024/05/30
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訪問研修「森の道標」深良小

2月25日:訪問研修「森の道標」で深良小学校へ伺いました。

小学1年生の算数「とけい」の授業です。

授業者は昨年度は新採で2年生の担任でした。その際に1年生で学ぶ「とけい」の定着が十分でなかったことを踏まえて今回の授業構想をたてました。

一番大切にしたことは、子どもたちの生活の節々に流れている時刻を時計盤に表すということに工夫をしてきました。

「朝、教室で一番先にするのは何でしょう?」「朝の会ね」「8時に時計を合わせましょう」
全員の子どもたちは“あっ”という間に、それぞれが手にしている時計盤の針を8時に表しました。

「今日は8時15分に1時間目が始まりました。」先生の質問にたちまち時計盤の針をセットする子どもたちです。・・・授業者は戸惑っているAさんを素早く見つけ、支援に入りました。支援員の方も気にかけていられるAさんです。Aさんの理解で全員が針を合わせることができました。

Bくんは時計盤の「5」飛びを前に出て説明しましたが、出発(0)を「5」としてしまったため、一周が60(分)になりませんでした・・・「あれっ、変だな・・」と思う子どもたち。この場面で授業者はじっと我慢してBくんに任せました。やがてBくんはスタートを間違ったことに気づきました。安心した表情でした。

時計の長針が5(分)、10(分)、15(分)・・・・と5飛びが早くできることを学んでいきます。どの子もみんな納得している・・・すごいな!と感じる参観者。

最終の質問は夕食あたりの7時7分です。今度は1分きざみ、とまどう子がちらほら・・・支援員と授業者が協力して・・みんな納得。あっという間の45分間でした。

授業後に授業者と参観者が当日の授業を振り返る懇談の際、授業者は、「この成果を大切にして定着を図りたい」と述べて懇談が終わりました。
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訪問研修「森の道標」富岡第一小

2月18日:訪問研修「森の道標」で富岡第一小学校へ伺いました。

授業は、3年生の国語「わにのおじいさんのたから物」<物語> 作 川崎洋です。

この物語は、おにの子の視点に立って書かれているため、おにの子の言動や内言を子供たちがたどっていく中で、読み手である自分とおにの子を重ね、主人公に寄り添い、主人公の気持ちになって読むことができるという特徴があります。

また、直接的に登場人物の人柄や気持ちを表す表現は少なく、おにの子やわにのおじいさんの言動から、その心情や人柄を読み取ることを可能にする優れた表現が多いことも特徴です。

たから物を勘違いしながらも、おにの子がわにのおじいさんに対する感謝の気持ちをもっていることに気づいている子供たちが、もし、わにのおじいさんが生きていたら本当のことを伝えたかどうかについて考え、意見交流を行い、お互いの読みの共通点や相違点に気づくことができることを目標にした授業でした。

桃太郎がおに退治の時、鬼ヶ島の宝物をそっくり持って行ってしまったので、鬼の子は、宝物がどんな物か知らないばかりか、たから物という言葉さえ知らないおにの子だから、たから物のことを教えてやった方がいいとか

口で言えないほど美しい夕焼けを見たおにの子は、これがたから物なんだと<美しい勘違い>をしているのだから、わにのおじいさんが言っている宝物は教えないなど、それぞれの表現から、読み取った気持ちを発表し合いました。

子供たちは、自分の思いを叙述をもとに感じた気持ちを発表しているけれども、それを聞いている他の子供たちにしっかりと伝えるには、「・・ページのこの文やこの言葉から、このように感じたということを可視化したり、皆でその箇所を読み合ったりすることが大事だなあと感じた授業でした。

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訪問研修「森の道標」富岡第一小

2月16日:訪問研修「森の道標」で、富岡第一小学校へ伺いました。

 年に数回、ALTと外国語活動を経験する2年生です。今回は担任が英語も専門なので、有意義に、そして、楽しく学び合いたいとの思いから行なった授業です。

 先生が金髪のロングヘヤーのかつらを被って登場しました。子供たちの驚く声と笑い声で教室は盛り上がり、先生は45分間、英語とジェスチャーだけで子供たちとやり取りしました。

 最初は戸惑う子供もいましたが、周りの子たちのつぶやきや発言のおかげで、ぐんぐん英語の世界に入っていきました。

 フルーツの絵カードを出したり、引っ込めたり、ジェスチャーをしたりして、言語を感覚的に捉える工夫がありました。

 また、子供たちが集中力を切らさないように、学習形態を個、グループ、全体へと広げたり全体から個へ狭めたりしながら、最後のゲームへ進みました。

 色分けした丸を台紙にちりばめて貼り、左右の手足を英語で指示された色の所に置くというものです。手と足が交差したり、腰を高く上げないと色の丸に届かなかったりするので、真剣になればなるほど笑いを誘いながらの学習になりました。

 子供たちは、「あー楽しかった」「英語っておもしろいね」「もう一回やりたい」など、英語への純粋なあこがれを持った1時間でした。
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訪問研修「森の道標」裾野東中

2月2日:訪問研修「森の道標」で裾野東中へ伺いました。

 今回は2年生の社会科(歴史的分野)で、「産業革命と欧米諸国」の授業です。授業者は単元を構想するに当たり、子供たちが歴史を自分自身の問題として考えたり、多様な見方・考え方に出会ったりする場を設定したいと考え、産業革命を2時間扱いとして、2時間目(本時)を「産業革命は人々に幸せをもたらしたのか、もたらさなかったのか」という学習課題を設定しました。(授業者は「幸せ」の定義の曖昧さを承知した上での課題設定です)
 本時は、前時に学習した産業革命のプラス面・マイナス面を確認して、まず個人で自分の考えをまとめ、班で話し合い、全体で議論しました。長くなりますが、そのときの生徒の発言を紹介します。

 「当時の子供たちは確かに過酷な労働をしていたけれど、その前の時代の子供たちの資料を見ると(環境の厳しさは)そんなに変わっていない。産業革命で人々の生活はすごく便利になったのだから幸せをもたらしたといえる。」「でも資料を見ると、産業革命で発明されたものの中にダイナマイトがある。ダイナマイトは戦争に使われていくのだから幸せをもたらしたとはいえない。」「ノーベルは産業を発展させ、人々が幸せになるためにダイナマイトを発明した。悪いのは悪用した人。産業革命自体の問題ではない。」「蒸気機関車なども人々の生活を便利にするために作られた。その中で石炭を掘るなどで児童労働が必要だったということだと思う。」「二人が言ってくれたのだけど、自動車や電気や蒸気機関などは、今につながっている。産業革命があったからこそ今がある。産業革命は人々に幸せをもたらしたと言える。」「でも、自動車とか電話とかを作ることによって、低賃金・長時間労働で働く人はどんどん増えていく。資本家と労働者の格差が拡がるのは幸せをもたらしたとはいえない。」「社会問題の資料を見ると、豊かな生活の裏にひどい生活をしている人がたくさんいる。これでは幸せとは言えない。」「一部の人だけが幸せになっているんじゃないかな。」「資本主義と社会主義の資料から、頑張っている人もそうでない人も同じ給料というのはおかしい。資本主義の方が幸せになれる。」「でも、みんな同じ条件ならそれもいいけど、例えば障害をもっていたりとか弱い人もいるのだから、弱い人のことも考えないのはひどい。発展することが幸せなのか、考えないといけない。」・・・
 
 生徒は、その子なりの生活体験や視点から社会的事象を見ている。そして他者の見方、考え方に出会って自分の考えを深めています。「中学2年生、なかなかのものだな。」と感心してみました。
 
 授業後の懇談では、資料提示の位置や議論の中での焦点化と教師の役割、生徒発言に対する教師の価値付けのあり方について話題となりました。

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