最新更新日:2024/05/30
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森の道標(学校訪問) 授業の紹介 小学校

9月15日(金)に向田小学校の石塚保子市講師の音楽(3年生)を参観懇談しました。

題材は、「拍の流れにのってリズムを感じ取ろう」(5/6)
本時の目標 「楽しく自分のパートを演奏している子どもたちが、4分の2拍子に乗って、友達の楽器や他のパートに合わせて、良いところを見つけて、演奏できるようになる」でした。

 ワクワクしながら、授業に集中し、授業後の子どもたちの表情に、満足感が見られたこの授業から、再確認することをいくつかを紹介します。

1 <継続>
 導入に、ピアノ伴奏に合わせて、リトミック活動を行いました。子どもたちは、体を動かしながら、階名で歌ったり、リズムの模倣をしました。継続した活動が子どもたちの動きを開放的にして、どの子も、安心して、気持ち良さそうに楽しんでいました。小さな事を積み重ねる事の大事さを改めて感じました。

2 <言葉> 
 子どもたちに投げかける先生の言葉が、子どもたちにやる気と自信を持たせていました。肯定的な言葉が子どもの内からの意欲を喚起する事で、授業への集中度が深まっていました。
・よくできました  ・耳を澄ませているね 
・和音に反応するといいよ  ・さすが、いい耳  
・そうっとね    ・きれいな音 
・Aちゃんの言ってくれたこと、詳しくいえる人  
・体を動かしてのってるね! 
・いいとこ、たくさん見つけられるといいね 等

3 <視覚に訴える>
本時の課題「4分の2拍子ってどんな拍子なのか、考えてみよう」では、
1小節に4分音符が2つあることを確認してから、♪に置き換えました。
その際、大きな音符のカードを用意し、代表の子供が黒板に貼ることで、
視覚にも訴えながら、確認しました。今、いろいろな場面で、「見える化」
することの効果について、話題になっています。聞いて、見て、感じて、
考える場を大事にすることが、子どもの学びを支えているのだと改めて感
じました。

4 <体で感ずる>
 4分音符でのリズムと8分音符でのリズムを聴き比べた後、「ゆかいな木きん」を歌いました。子供たちは、軽快な拍に乗って、2拍子の曲の感じを掴むことができました。その後、掴んだ感じを自分の楽器を使って、2拍子の感覚を実感しました。

5 <緊張感>
 4人グループごと、「ゆかいな木きん」の演奏を発表しました。主旋律が鍵盤ハーモニカで「♪」のリズムを、副旋律がリコーダーで「♩」のリズムを演奏しました。演奏場所は、全員が見える黒板前でした。子どもたちは、緊張感の中にも、ちょっと誇らしげな表情で前に出て演奏しました。
 発表の場をあえて、自分の席にしない環境は、本人だけでなく、周りの子たちにも良い緊張感を与え、新たな力を発揮させる効果もあると思います。
 そして、発表前後の挨拶や友達の発表に拍手したり、うなずいたりする習慣をつける場にもなり、人としての振る舞い方も学べると思いました。

6 <書く>
 発表を聞いてワークシートに自分の感想を書く場面では、演奏を聴きながら書く訓練ができていたので、どの子も時間内に書き終わっていました。学びを充実させるためには、同時進行(聴きながら書く)と言うことも必要に応じてやる事が大事だと改めて感じました。

 子どもたちの長い人生の中で、音楽は欠かせません。音楽に癒やされ、音楽に活力をもらって、豊かな人生を送ってもらいたいとの先生の思いが伝わってくる授業でした。


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森の道標(学校訪問) 授業の紹介(小学校)

 9月26日(火)に訪問させていただきました西小学校 下山胡桃県講師の1年算数「たしざんとひきざん」の授業を紹介させていただきます。

 目標は「三つの数の加法を学習してきた子どもたちが、三つの減法を絵などから想像することを通して、立式、計算方法を考えることができる」です。

(1)授業の入りでは「百玉そろばん」で順序数の復習です。子どもたちは、授業者の問いにてきぱきと答えていました。
(2)問題文の視写です。授業者は書くことに苦戦している子ども二人に、なぞり書きができるように問題文をノートに書いてくださいました。
(3)本時の中心的な場面では、色紙を9枚用意して、船を3個、鶴を2個折ってあり、残り4枚をそれぞれ掲示しました。授業者の問い「残りは何枚ですか?」を、視覚に訴えてあるため子どもたちは容易に理解したようです。
(4)授業者は同時に問題文の、数字に〇、キーワードに□、単位にアンダーラインとこれまでの学習に従って三つの印をつけるよう促しました。
(5)子どもたちの発表です。色に注目してしまったため何人かの子どもは迷いましたが、多くの子どもの発表によって授業の目標に近づいていきました。

 この授業を参観させていただいて、数への親しみ、短期記憶の訓練(学習の下支え)、視覚の活用、座席の配慮、問題文の記号による焦点化など、ユニバーサルデザイン、特別支援教育への取り組みなどがなされていると思いました。

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森の道標(学校訪問) 授業の紹介(小学校)

 9月14日(木)に訪問させていただきました西小学校 関 弘美教諭の1年国語「うみの水はなぜしょっぱい」の授業を紹介させていただきます。

 目標は「兄、弟、坊様の3人に・・・・どんな言葉をかけたいかを通して、登場人物に対する自分の考えをもつ」です。

(1)昔話を、声に出して、みんなで読みをした。
(2)問「三人のうちだれかにお手紙を書いてほしい」支える問として「1〜3時で、思ったことあったよね! 伝えたいことあったよね!」その自分の気持ちを、手紙にしたい。
(3)子どもたちは“学習シート”に記入する。書く時間を十分に確保する。
(4)子どもたちの発表へとつなげていった。

 この授業を参観させていただいて、“自分の思いを手紙に書き表す”ことは非常に高い能力を要する作業(学習)ですが、授業者は書く時間の確保と共にヒントとなる例を提示して子どもたちの思考を助けていました。友達の発表を聞くことによって、自分の思いを振り返り、書き加えたり、修正したり、より手紙文に近づく文章に取り組む子どもたちの姿が見られました。

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森の道標(学校訪問) 授業の紹介(中学校)

 7月5日(水)に訪問させていただいた須山中学校佐野真也教諭(5年目教諭)の、3年社会科公民的分野「現代社会の特色と私たち」〜グローバル社会のよさと課題の授業を紹介します。

 本題材は、公民的分野の導入に当たります。生徒にとって「公民」は初めての分野であり、どんなことを学習するのか期待と不安を持っています。授業者としては ぜひとも「公民って面白そうだな。」と興味・関心をもってもらいたいところです。

 そこで、現代社会の特色である「情報化」「少子高齢化」「グローバル化」の中で、特に「グローバル化」に焦点を当てて、ワークショップ形式の「貿易ゲーム」(7月3日に実施)を取り入れた「グローバル化」のよさと課題について、「対話」を通して学び合う授業を構想しました。
 
 以下に、指導案と事後の分析の資料を添付します。特に、中学校社会科の先生方に参考に見ていただければ幸いです。

(指導案)0705須山中 社会科学習授業案
(事後分析資料)巡回訪問記録0705須山中
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