本日の始業式では、下記の表彰も行いました。
【東京都読書感想文コンクール】 佳作 = 明田川さん(2年)
また、産休に入られた美術講師の古川先生に替わり、本日着任された町田先生のご紹介も行いました。 どうぞ宜しくお願いいたします。
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3学期が始まりました。 約2か月半という短い学期ですが、その短い間で皆さんは、この1年間の総括と次の1年間に向けた準備をする必要があります。 といっても、特別難しいことではありません。
まずは、昨年4月から12月までの9か月間における学習面・生活面での課題を明らかにしましょう。 それが、過去の総括です。 次に、その課題を克服するための具体的な努力を始めてください。 それが、未来に向けた準備になります。
2か月半は、あっという間です。 現在の学年をしっかり締めくくり、次の学年のスタートダッシュにつなげてください。
さて、話は変わりますが、冬休み最終日である昨日は「成人の日」でした。 法律ではこの祝日の趣旨を、【おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます】と定めています。
板橋区では地域ごとに『成人の日のつどい』を行っており、私も昨日は2つの地域の集会に参加してきました。 いずれの集会でも、大人の仲間入りを祝う新成人たちの晴れやかな表情が印象的でした。
では、改めて考えてみたいと思います。 「大人」とは、どんな人を指すのでしょうか? 法律的には「大人」ではなく「成年者・成人」といい、成人年齢に達した人、つまり二十歳(はたち)以上の人を指します。
さらに現在は、その成人年齢を18歳へ引き下げることも検討されています。 もし、そうなれば、皆さんは中学校卒業後3年以内、多くの人が高校在学中に成人となるのです。
その一方、年齢が20歳以上になっているにもかかわらず、公共のルールやマナーを守れない成人がいます。 幼稚で軽率な行動をとり、周囲に迷惑をかける成人もいます。
そう思うと、年齢的に「成人になる」ことと、人間的に「大人になる」ことは、必ずしもイコールではないのかもしれません。 もっとはっきり言えば、歳をとっただけの子供は「大人」ではないのです。
まして現代は、20歳で学生という人もたくさんいます。 私もそうでしたが、独立した生活をしている二十歳よりも、親に養ってもらっている二十歳の方が多いというのが現実です。
ですから、現代社会では、必ずしも二十歳で「一人前の大人」になっている必要はないのかもしれません。
しかし、「一人前の大人」でないからといって、それが「歳をとっただけの子供」であっていいということにはなりません。少なくとも20歳になるまでには、大人の仲間入りをする準備だけはしておく必要があります。
そのために、中学生の今からやっておくべきことは何か? その答えはたくさんありますが、私は「人に迷惑をかけない自分」から「人のために何かをできる自分」への成長を挙げておきます。
中学校卒業までには、最低限「人に迷惑をかけない自分」になっておく。 そして、そういう自分になれたら、今度は「人のために何かをできる自分」を目指す…。 私は、他者との関わりという視点から、それも大人の仲間入りをする準備のひとつだと考えます。
大人とは、ある日を境に突然なれるものではありません。 二十歳の誕生日を迎えた人、「成人の日」を迎えた人が、一律なれるものではないのです。 今回の話をきっかけに、今日から少しずつ、大人の仲間入りをする準備をしていってください。