本日は、本校の開校記念日です。 そこで、本日発行の『校長通信』に掲載した開校記念日特集記事を、下の『おりたたみ記事』に転載しておきますので、クリックしてご覧ください。
校長 武田幸雄
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5月1日は、本校の開校記念日です。 そこで、この紙面を借りて、その開校記念日についてお話しさせてもらいます。
板橋第三中学校が開校したのは、1947年(昭和22)なので、今年は創立71年目を迎えたことになります。 5月1日に開校式が行われたため、開校記念日もこの日になったようです。
なお、この年に入学した1年生は4クラス168名でしたが、以来71年の間に、1万7172名もの卒業生が巣立っています。
1947年といえば、太平洋戦争が終わって2年後です。 まだ東京のあちこちに、空襲の焼け跡など戦争の傷跡がたくさん残っていたことでしょう。
施設・設備や教材教具も満足にそろわない学習環境の中、きっと当時の先生方や生徒は、日本の明るい未来を信じて、授業をはじめとする諸活動に取り組んだに違いありません。
この年には、わが国の最高法規である日本国憲法が施行されました。 この憲法は「等しく教育を受ける権利」を定めています。 また、教育基本法や学校教育法など、現在の教育の根本的なことを定めた法律も、この年に施行されました。
板三中の歴史は、まさに新しい日本の歩み、そして、戦後教育の歩みと共にあるわけです。
その板三中と、同じ歴史を歩んでいる著名人をあげてみましょう。
1947年生まれの71歳といえば、同い年という皆さんのおじいさん・おばあさんも、いらっしゃるかもしれません。
お笑いタレントで映画監督なども務めるビートたけしさん。同じくお笑いタレントの高田純次さん。元総理大臣の鳩山由紀夫さん。俳優で歌手の西田敏行さん。海外で皆さんも知っていそうな方をあげると、映画『ターミネーター』の主演俳優で、カリフォルニア州知事も務めたアーノルド・シュワルツェネッガーさんがいます。
皆さんは、今名前の挙がった人たちと同じ年齢になった時、つまり71歳の自分を想像することができますか? 3年生でさえ、56年も先のことです。 たぶん、ほとんどの人が、そんな先のことは考えられないことと思います。
それほど長い歴史を、この板橋第三中学校は歩んできたのです。
「来し方・行く末(こしかた・ゆくすえ)」 という言葉があります。 「来し方」とは、過ぎてきた方向や時間のことです。 「行く末」とは、これから向かう方向や時間のことです。
5月1日の開校記念日を機に、71年間という板三中の「来し方」に思いを馳せ、1万7000人を超える先輩たちの功績に敬意を払ってください。 多くの先輩たちが繋がれてきた歴史や伝統があるからこそ、今日の板三中は地域の皆さんから信頼され、愛され、温かいご支援をいただけているのです。
同時に、私たちが切り開いていく「行く末」に対し、覚悟を新たにしてください。これからの板三中の新たな歴史は、皆さんが築いていかなければなりません。ただ伝統を継承するだけでなく、新しい時代、新しい価値観にも対応した学校を築いていきましょう。
昨日より今日、今日より明日の板三中がさらに輝いているために、そして、この板三中を『東京で一番の学校』にするために、みんなで力を合わせて前へ進みましょう。