本日の全校朝礼では、下記の表彰も行いました。(敬称略)
【ソフトテニス部】第4ブロック大会
男子団体 = 第5位 男子個人・金丸&岩下ペア = 第2位
【卓球部】区春季大会 女子団体 = 準優勝
おめでとうございます。 都大会での活躍も期待しています。
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今週の木曜日(17日)から、1学期中間考査が始まります。 2・3年生はもちろん初めて定期考査を体験する1年生の皆さんも、計画的に勉強に取り組んでいるでしょうか。
勉強の目的は、人それぞれ違ってよいと思います。 しかし、目的がはっきりしないから勉強する気になれないというのであれば、それは困ります。 そんな人のために、今日は次の話をしたいと思います。
タレントの黒柳徹子さんが司会を務める『徹子の部屋』というTV番組があります。毎回さまざまな分野の第一線で活躍しているゲストを招いて、黒柳さんが対談を進めるトーク番組です。
今年で放映開始43年を迎えた長寿番組で、出演したゲストも1万人を超えています。 そして、それら大勢のゲストについて黒柳さんは、ある書物で面白いことを言っていました。
実は、招いたゲストの中で子どもの頃からその道に進もうとしていた人は、ほとんどいなかったというのです。 子どもの頃の夢を実現して現在の仕事に就いたゲストは、わずかに約5%。
残り95%のゲストは、はじめから現在の仕事が夢だったわけではなく、その時々にやらなければならないことをやっているうちに、少しずつ「なりたいもの」の輪郭が見えてきたのだそうです。
将来の夢がはっきりしている人は、それを実現するための努力をします。 夢は、自分の進路を切りひらくモチベーションやエネルギーになるのです。 では、皆さんには今、将来の明確な夢があるでしょうか。
もし、なかったとしても、決して焦る必要はありません。 『徹子の部屋』のゲストと同様私自身も、皆さんと同い年の頃は明確な将来の夢などなく、教師になろうなどとは全く考えていませんでした。
ですから、繰り返しになりますが、今「なりたいもの」がないからといって、焦る必要はないのです。 ただし、今「なりたいもの」がない中学生に、私は必ずこう言っています。
「学校の勉強だけは、しっかりやっておきなさい。」
さあ、なぜ私はそんなことを言うのでしょうか? それは、いつか「なりたいもの」見つけたときの自分に、その夢に挑戦する可能性を残しておいてあげるためです。
この先何年かたって皆さんが自分の夢、つまり「なりたいもの」を見つけたとき、その夢を実現するためには、必ず何かしらの知識や技術、資格が必要となるでしょう。
ところが、中学校の勉強をしっかりやっておかなかったばかりに、そうした知識や技術、資格を得る道に進めない、あるいは、うんと遠回りしなければならないケースがたくさんあります。
それが良いか悪いかは別として、現在の日本のシステムは、その時々にやるべき勉強をしっかりやってきた人ほど、挑戦できる夢の幅が広がるようになっているのです。
現在、将来の夢がはっきり決まっている人が、その実現に向けて一生懸命勉強する…。 これは素晴らしいことだと思います。
その一方、まだ「なりたいもの」は決まっていないけど、とりあえず目の前にある勉強に一生懸命取り組む。そして、将来の自分の可能性を広げ、いつか人生のどこかで見つけるであろう、夢の選択肢を増やしておく…。 これもまた素晴らしいことです。
中学校の勉強をしっかりやらないことは、中学生の自分を苦しめるだけではありません。 将来の自分の可能性を奪い、選べる夢を減らしてしまうということを忘れず、日々の授業や家庭学習に励みましょう。