本日の朝礼では、下記の表彰も行いました。 おめでとうございます!
【税の作文】高橋さん(都納税貯蓄組合会長賞)村上さん(区長賞)
阿部さん・荒木さん(区納税組合・入選)
【区読書作文コンクール】渡部さん(佳作)
【ソフトテニス部・区1年生大会】第1位=岡村&宮崎ペア
【卓球部・区民大会】男子カデットA1部第2位=浅井さん
女子カデットB1部第2位=岡野さん 同・第3位=湯浅さん
女子カデットA1部第3位=大島さん 同・B2部第1位=矢頭さん
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現在本校では、皆さんのリーディング・スキル(RS)を育成するために、様々な取り組みを行っています。もう言うまでもないと思いますが、RSとは「読み解く力」のことです。
学力を向上させるためには、まず教科書に書かれている文章の内容や、グラフや図などの資料が示す事柄を正確に理解しなければなりません。 一例として、皆さんが使っている1年生の理科の教科書から「水溶液」について説明した文章を引用します。
(全員にプリントを配布しました)
【砂糖を水にとかすと、砂糖水ができる。 この場合、砂糖のように、とけている物質を溶質といい、水のように、溶質をとかす液体を溶媒という。 溶質が溶媒にとけた液全体を溶液という。 溶媒が水である溶液を水溶液という。】
繰り返しますが、以上の説明文は1年生の教科書に載っているので、今ここにいる皆さんは、すでに学習済みです。 では、質問します。水溶液とは、何ですか? 答えられる人は手を挙げてください。
(全体の2/3ぐらいの手が挙がりました)
一番わかりやすい答えは「溶媒が水である溶液」ですが、合っていた人は改めて挙手してください。
(同じぐらいの手が挙がりました)
では、そのままの状態で、さらに尋ねます。その正解の中に含まれている「溶媒」「溶液」の意味も含めて説明できるという人は、そのまま手を挙げておいてください。
(手の挙がっていた人のうち半分ぐらいの手が下がりました)
さあ、これで実感できたかもしれませんが、皆さんはよく「勉強が分からない」と口にします。しかし、果たして本当にそうなのでしょうか?もしかしたら「勉強が分からない」のではなく「教科書が読み解けていない」だけなのではないでしょうか。
最近ある調査によって、皆さんに限らず多くの小中学生、高校生が、教科書の内容を理解できていないという実態が明らかになりました。それを受けて板三中の先生方は、いち早くその解決に向け、全校態勢で研究と実践に取り組んでいます。
先ほどの例でいえば、「溶質」や「溶媒」「溶液」などを空欄にして、穴埋め式の選択問題にすれば、正解できる人は増えるでしょう。しかし、それが、教科書に書かれていることを、語順どおりに暗記しただけの知識であってはいけません。これからの時代に求められる学力は、それだけでは不十分です。
深く理解した知識を応用したり組み合わせたりしながら、新たな課題を見つける力、さらに、新たな課題解決に向け主体的に判断し行動する力が、今後必要とされる学力です。
そして、そうした学力の源泉になるのが、教科書の内容をしっかり理解できる力、つまり、RS(読み解く力)なのです。
そのRS育成に向け、本校で取り組んでいる活動を挙げてみます。
●全校一斉に行う「新聞コラムの書き写しと意味調べ」RSタイム。
●全教科の授業で語彙力の向上を図るミーニング・タイム(MT)。
●RS(読み解く力)だけでなくWS(ライティング・スキル=正しく書く力)SS(スピーキング・スキル=わかりやすく話す力)の育成を目指す各教科の学習活動。
それらに加えて今後は、やはり全教科の授業で「共書き」を導入します。これは、学習の要点やまとめ等を先生がゆっくり読み上げながら黒板に書き、皆さんはそれと同時並行でノートに書き写すという取り組みです。
前回の朝礼で、奇跡の生還を遂げたアポロ13号の話をしました。 その際にも述べたように、前例のないミッションを成功させるには、前例にとらわれない発想で、ダイナミックな挑戦をする必要があります。
他校に先駆けて、ひるむことなくその挑戦をしている板三中の生徒と先生方を、私は誇りに思っています。