本日より、分散登校で学校が再開されました。
今週と来週の分散登校期間、本日は出席番号の奇数グループ、明日は偶数グループというように、クラスを2分割しての隔日登校です。密集を避けるため、写真のように全校朝礼も放送により行いました。
その放送朝礼では、私の講話(下記参照)の他、生活指導主任の先生から「学校再開時の注意事項や心構え」等についてお話しがありました。全く同じ内容で、明日も行います。
※校長講話の内容は、下の『おりたたみ記事』をクリックしてください。
校長講話・ここをクリック
前年度の分も含めると、約3ヶ月間に及んだ長い休校期間が終わり、今日から学校が再開されました。
とはいえ、このように学校を2分割しての再開です。また、多くの人が集まる密集を避けるために、朝礼もこうして放送で行っています。そんなことからも分かるように、新型コロナウイルスが終息したわけではありません。
さて、先週私はYouTubeで「校長による道徳の特別授業」を動画配信しました。その特別授業では、小学校の道徳の教科書で多く使われている『花さき山』という話を引用しました。
小学生時代に読んだ人や、私の特別授業を視聴した人も多いと思うので、ここではあらすじを繰り返しません。
『花さき山』では、人が人のために何かを我慢した時、その優しさが一輪の花となって咲き出す…。そんな物語を引き合いに私は、再開された学校生活では、休校前の学校生活では考えられなかったような我慢をしなければならないと話しました。
行事を我慢、友達との会話や接触を我慢、多様な授業形態を我慢、興味ある学習内容を我慢、部活動を我慢、マスクの着用や手洗いの徹底など入念な衛生管理を我慢…。社会全体が「新しい生活様式」を求められているように、今日から私たちも「新しい学校生活様式」へと切り替えなければなりません。
だからこそ私は、『花さき山』を使った特別授業の中で、皆さんに伝えたかったのです。その我慢は、安心・安全な集団生活を築く上で必要な我慢なのだと。集団生活におけるそれらの我慢は、言い方を変えれば、他者を思いやる「優しさ」なのだと。
そうして皆さんに呼びかけたことを、今改めて呼びかけます。
再開された板橋第三中学校を、皆さん一人ひとりの我慢・優しさによって咲かせた花でいっぱいの『花さき山』にしていきましょう。板橋第三中学校を、東京で一番きれいな花の咲き乱れる「東京で一番の花さき山」にしていきましょう。
休校直前と休校中、私たち学校関係者の基本姿勢は「VERSUS(バーサス)コロナ=VS.(ブイ・エス)コロナ」でした。つまり、新型コロナウイルスに立ち向かい、これと闘い、その闘いに勝つことが目標でした。
その基本姿勢は今後も変わりませんが、これからはそこに「WITH(ウイズ)コロナ」という姿勢・考え方も取り入れていかなければならないでしょう。「WITH・コロナ」つまり「コロナと共に」という意味です。
といっても、誤解しないでください。「コロナと仲良く」とか「コロナとの闘いをやめて」といった意味ではありません。
全国で緊急事態宣言は解除されましたが、最初にお話ししたとおりコロナウイルスが終息したわけではないでのです。したがって、第2波・第3波の感染拡大への警戒、あるいは、それを防ぎきれず次に感染が拡大したとき、その影響を最小限にくい止めるための準備が、これからの私たちの闘い方、つまり「WITH・コロナ」という新しい闘い方なのです。
この闘いは、はっきり言って長く続きます。年内はもちろん、来年、再来年、さらにその先までかかるかもしれません。しかし、希望は、あります。そして、私にとって、その希望のキーパーソンは、他でもない板三中の先生方と生徒の皆さんです。
休校期間中、生徒のためにできる学習支援をMAX(マックス=最大限)で考え実行してきた先生方と、それに応えて家庭学習を頑張ってきた生徒の皆さん。
その両者が心を一つに「WITH・コロナ」の学習方法「WITH・コロナ」の学校生活様式を確立し、新しい学校、新しい板三中を創り上げる…。それがこの6月からの新たな希望になると、私は信じています。
今、放送でこの話を聞いている一人一人が、本校の「希望の星」です。希望が輝く限り、板三中もまた輝き続けます。さあ、今日がスタートです。一緒に力を合わせて頑張っていきましょう。