本日4時間目、1学期の終業式が行われました。
約2ヶ月前の始業式と同様コロナ対策で、全校生徒が一堂に会することができません。そのためウェブ会議システムZoomを使用して、私が校長室から、生活指導主任の先生は職員室から話をしました。
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明日から夏休みが始まります。その夏休みを前に、私が校長として生徒の皆さんに話すことは、毎年どの学校でも決まっています。それは、【三つの落とすな】です。
8・9年生の皆さんの中には覚えている人もいるかと思いますが、今から皆さんに「夏休み中に落としてはいけない三つの事柄」についてお話しします。ぜひ、それら三つすべてを心に留めて、有意義な夏休みを過ごしてください。
まず一つ目の【落とすな】は【学力落とすな】です。
普段学校があるときの学習は、どうしてもその日の授業の復習や、翌日の予習などが中心になります。そこで、夏休みには、ぜひ普段できないような学習に取り組んでみましょう。
例えば、漢字や英単語、簡単な計算問題の反復練習など「基礎・基本の定着」にも、腰を据えて取り組めます。また、小学校や前の学年で積み残した学習に目を向け、時間をかけて取り組んでみるのも大変有意義です。
その上で余裕のある人は、興味・関心のあることでの自由研究、作文や絵画など各種コンクールへの応募、少し難しい書物の読破など「発展的な内容への挑戦」にも取り組んでください。
コロナ禍の影響で夏休みが短縮されたこともあり、今年は例年のような宿題は出しません。先生方のアドバイスも参考にしながら、限られた時間を各自の課題解決に役立ててください。
二つ目の【落とすな】は、【品格落とすな】です。
「品格」とは、人の内面からにじみ出るような好ましい様子や雰囲気のことです。したがって、それはその人の行動や言葉遣い、生活習慣、身だしなみにも表れます。
「昼夜逆転した生活」「夜遅くまでの外出や外泊」「Gentleman(紳士)と言えないような身だしなみの乱れ」「万引きなど法律に触れる行為」は、すべて自分の品格を落とす行為です。
また、場所や時間をわきまえずに騒いだり、ゴミを散らかしたりといった地域に迷惑をかける行為、さらには情報モラルに反するスマートフォンの使用やSNSへの書き込みも同様です。
「東京で一番の学校」を目指す板三中は、生徒の品格も「東京で一番」であってほしいと思います。
三つ目の【落とすな】は、【命落とすな】です。
短縮された夏休みとはいえ、旅行やレジャーに出かける人もいるかもしれません。その際には、水の事故や登山での遭難、落雷、台風など、自然を甘く見たことによって命を落とすことのないよう、細心の注意を払ってください。
また、保健体育の授業で学習したように、熱中症にはくれぐれも注意し、特に暑い中での運動は水分・塩分補給を心がけましょう。体調のすぐれないときは無理をせず、早めに休息をとったり部活を休んだりすることも大切です。
交通事故にも、気をつけてください。特に、二人乗りやスピードの出しすぎなどによる自転車事故は、自分が被害者となるだけでなく、加害者となって他人を傷つけることもあります。
そして、当然のことながら、夏休み中も「新型コロナウイルスへの感染予防」は徹底しましょう。手洗い・消毒を励行し、人混みへの外出はなるべく控えたほうが良いと思います。
学力や品格も落としてはいけませんが、何より命だけは一度落としたら取り返しがつきません。命を落とすことは絶対ないように、くれぐれもお願いします。
では、Plase repeat after me. 私に続いて【三つの落とすな】を復唱してください。
【学力落とすな! 品格落とすな! 命落とすな!】