生徒指導とは?

 大学の講義での話です。

 先日、「教育課程論(中等)」で、「生徒指導」をテーマに講義をしました。
 冒頭の指示は、「あなたが受けたきた教育を振り返って、生徒指導とは何かと問われたら、どう答えますか。文章に表しなさい」。

 ご推察の通り、ある列の学生8人ほど指名して発表させたところ、
 「服装をチェックすること」
 「髪の毛が長いときは注意すること」
 「遅刻などをしないように指導すること」
など、「生徒指導=悪い行為を改めるように指導すること」のオンパレードでした。

 だからこそ、講義をする意義があるわけで、学習指導要領や国立教育政策研究所による資料を提示しながら、本質に迫りました。

 学校現場から来た人間としては、学生の反応に思わず考えてしまうことが多々あります。当研究所でやるべきことはとても多いように感じています。(玉置)

書籍紹介

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平成27年4月に発刊した書籍“授業アドバイザーが教える「授業改善」30の秘訣”です。

現場で数多くの授業アドバイスをしてきた経験から、授業改善を考えたときに、授業のどこを見ればいいのか、何を意識すればいいのかを具体的なよくある授業場面をもとに、課題とその解決の方法をまとめました。

子どもたちが授業に集中してくれない、全員が参加していないといった悩みをお持ちの先生や、若手教師の指導をされる立場の先生にぜひ読んでいただきたいと思います。(大西)

教師の仕事はルーティンワーク?

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ゴールデンウイーク明けにある30代の先生が、「教師の仕事はルーティンワークだから、連休で休むとリズムが狂って困る」と発言したそうです。それを聞いていた年配の同僚は強い違和感を持ったそうです。これまで30年以上教師をやってきて「ルーティンワーク」などと思ったことが一度もないからです。同じ単元の授業でも、学級によって、年度によって子どもの反応や様子は違います。それに対応してどう授業を進めるか、毎時間真剣勝負の連続です。創造的な仕事で、「ルーティン」でやれることなどありえないというわけです。
「ルーティンワーク」と言った真意はわかりませんが、その先生の感覚では授業は同じことの繰り返しなのでしょう。そこには、教師がどの教室でも一方的に同じことをしゃべって知識を教える授業の姿が透けて見えます。(大西)

毎日忙しく働いている先生方ですが、その仕事を「ルーティンワーク」と思ったらとても苦しいものだと思います。多忙感ばかりがつのるでしょう。多忙だから授業が「ルーティン」化しているのかもしれませんが、子どもたちを育てる創造的な仕事という意識を最後まで失わないでほしいと思います。

書籍紹介

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 平成27年3月に発刊した書籍「主任から校長まで 学校を元気にするチームリーダーの仕事術」です。

 職員の心を動かすとっておきのフレーズ、仕事が驚くほどうまく片づく時間のやりくり、職員室の雰囲気づくり…など、スーパー校長が明かすとっておきの仕事術。学年主任から教務主任・研究主任、教頭・校長まで、学校の中核を担うチームリーダー必読の1冊。

 このように紹介していただいています。なお、この書籍は、明治図書教育ZINEの「学校を元気にするチームリーダーの仕事術」の連載がもとになっています。(玉置)

ゼミ生からの授業観

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 写真のゼミ生から研究テーマの相談メールをはじめ、様々な学びメールが相次いでいます。

 その中に、「ある講義で『社会科は暗記教科だった』と答えた学生がほとんどでびっくりしました」というのがありました。

 「びっくりしました」という我がゼミ生の感覚は、ゼミを預かる者として一安心しましたが、つい5年前まで中学生だった学生のほとんどが上記のように答えたというわけですから、授業改革が叫ばれ続けている理由もわかるということです。

 「アクティブ・ラーニング」という言葉が流行り始めていますが、その定義を確かめれば、何をいまさらという感じもします。

 もっとも当研究所は、現状を嘆く組織ではありませんので、フェロー同士で十分に考え、具体的提案ができたらとも思っています。(玉置)
 
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