最新更新日:2024/05/13
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学びの森だより 2月号

写真は、生涯学習センター3階から見た今日(2月2日)の富士山です。
この時期としては御殿場方面の雪がかなり少ないように感じます。冬は、雲も少なく一日綺麗に眺められる日が多いですね。

さて、2月の「学びの森だより」「支援員だより」を作成しました。

2月20日に開催予定の「夜のカフェ講座」の案内も掲載されています。

是非、ご一読くださいませ。

学びの森だより第12号29.2.1
支援員だより第10号29.2.1
↑ここからどうぞ〜♪
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訪問研修「森の道標」富岡中 社会

 1月26日(木)富岡中学校の社会科教諭、森口智裕先生(2年目教諭)の授業を参観させていただきました。題材は1年生歴史的分野『鎌倉幕府の成立』です。
 今回は事前に授業検討の時間を設定しました。そこで感心したことは、森口先生がその一時間ではなく、単元全体の流れの中で本時をどう位置づけて扱うか、という視点を大切にしていることでした。武家社会の中で最も押さえたいことはと問うと、先生は「御恩と奉公の主従関係」と答えました。的確です。
 そこで本時は、「なぜ頼朝は(京都ではなく)鎌倉に幕府を開いたのだろう」(共有の課題)と、「頼朝は武士たちとどのような関係でなりたっていたのだろう」(ジャンプの課題)の2つの問いだけとして、授業内容をシンプル化することで生徒の学び合いの時間を確保しようと構想しました。
 授業は、とても元気な挨拶から始まりました。生徒の反応もよく、学びに向かう姿勢がきちんとできています。(学級の成長を実感します)
 最初に日本大地図を前に掲示し、鎌倉の位置を確認します。そして、共有の課題を提示します。生徒たちは班になり、ホワイトボードに自分の考えをそれぞれ書いて説明をしていきます。各班ともに熱心な話し合いが続いているため、先生は予定より長く時間をとりました。(これが後半、時間不足になってしまいました)
 生徒からは、地形的な面からの優位性や、東国の武士を地盤としていることが出されました。想定した「京都には朝廷勢力があること」「(平氏政権から)都に行くと貴族化の危険があること」は出ませんでしたが、そこに繋がる意見は出されました。
 そこで、先生は「東国の武士を地盤にしている」の意見から繋げて、頼朝と武士(御家人)の関係を問うていきました。
 再び班で話し合い、図でわかりやすく説明していた班を指名して全体に発表させましたが、やや時間不足で消化不良気味となり、残念でした。(次時で整理したと思います)
 森口先生の授業から気づいたことがありました。それは、主従関係を押さえた後、もう一度なぜ鎌倉であったのかを、主従関係と繋げて考えてみることです。(ここをジャンプの課題としてはどうでしょう)
 本領安堵するためには近くにいることが大事です。都など遠くに行ってしまえば、地方の武士は自分の土地をいざという時本当に守ってくれるのか不安です。また、いざというときに馬ですぐ駆けつけられる距離であることも必要です。だから京に幕府を置いた足利政権は信頼されず、武士は地方にいる守護を頼り、守護大名、そして戦国大名の力が増大していったのでしょう。頼朝のすごさは、武士が何を望んでいたか、よく知っていたことです。だからこそ鎌倉を動かなかったのかということに気づくと、2つの問いがつながり、新たな捉え直しができるのかもしれません。また挑戦してみてください。

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第5回夜のカフェ開催♪〜 1

 1月23日(月)に裾野市役所地下多目的ホールにて第5回夜のカフェが開催されました。講師は今回も静東教育事務所地域支援課の先生方です。

 前半は「デジカメとドローンで風景を楽しむ」のテーマで滝口宜男先生からお話を伺いました。デジカメの使い方の例として、以前勤務していた学校の体育館が新しく建て直される時に同じ場所から定点撮影をしてみたそうです。その画像を繋げて編集すると、体育館を壊していく様子からできあがっていく様子を動画の早送りのように見ることができ興味深かったという話をしてくださいました。また、夜が明けていく様子の富士山や、空を雲が流れていく様子を「タイムラプス」という機能を使って撮影した映像を見せてくださり、次々と様子が変化していく映像に参加者は見入っていました。この機能を使い富士山に笠雲がかかっていく動きを撮影したら、理科のちょうどよい教材になるのではないかとのことです。
 滝口先生が最近はまっているという「工場夜景」は川崎や四日市が有名ですが、この近隣では富士市も盛り上がってきているそうです。学校訪問の帰りなどに田子の浦周辺で撮影してきたという発電所や工場の夜景写真をいくつか見せてくださいました。
 続いて、グーグルマップのストリートビューでも使用されている「全天球カメラ」の紹介では、実物の「全天球カメラ」を使ってその場の映像を撮り、すぐに画像を見せてくださいました。上下左右全方位の360度のパノラマ画像の不思議な写真に参加者からは驚きの声が上がりました。学校現場では運動会で円陣を組んだときなどにこのカメラを使うとおもしろいのではないかとのことです。
 最後は、最近よくテレビなどで目にする機会が増えてきた「ドローン」の紹介です。実物をお持ちになってくださいましたが、室内では制御が難しく、残念ながら実際にドローンを飛ばす実演はありませんでした。その代わりに以前にドローンで撮影した映像を見せてくださいました。サファリパーク近くで撮った富士山周辺の映像や、御殿場の市街や山々が徐々に日が暮れていく様子を上空から撮った映像はどれも美しかったです。地上250メートルほどの高さからの空を飛ぶ鳥の眼で見たような通常では見ることのできない美しい風景の世界に、参加者の皆さんは身を乗り出して見入っており、映像が終了した時には自然と拍手が起こりました。

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第5回夜のカフェ開催報告♪〜 2

 続いて後半は、「生き物を育てる part2」と題して田中亮輔先生からお話を伺いました。田中先生は、昨年度の夜のカフェでも一度カブトムシについてのお話をしてくださっています。卵・幼虫・さなぎ・成虫と変態していくカブトムシの生活環や、その実際の飼育方法などを説明し、また方法の一つとして、大きめのプラスチックの衣装コンテナを飼育ケースとして使用する方法を紹介してくださいました。プラスチックの蓋に、はんだごてなどで穴を開けておくと、乾燥しすぎずに湿度の管理がしやすいとのことです。
 そして今回のメインテーマである「カブトムシの幼虫を大きく育てるには?」についてです。カブトムシの成虫を大きくしたいならば、幼虫の時代に大きくしなければなりません。そこで「昆虫マット」「市販の園芸用腐葉土」「自然の腐葉土」を使用し、「餌の種類によって成長が変わるかどうか」を、自由研究のネタ探しをしていたお子さんと一緒に実験したそうです。実験方法は、それぞれの餌を入れた飼育ケースに、孵化後まもなくの同じ大きさの幼虫を5匹ずつ各ケースに入れ、2週間ごとに体重を記録し、餌の種類ごとに平均値を記録する。体重測定時に、ふるいを使って糞を取り除き、餌を補充する、という方法です。
 実験の結果は、
(1)「昆虫マット」・・・序盤から中盤にかけて順調に成長し、24g程度にまで達する。成長が早い。安定した効果がある。
(2)「園芸用腐葉土」・・・中盤で成長が止まってしまい、18g程度。
(3)「自然の腐葉土」・・・成長は緩やかであるが、最終的には昆虫マットと同程度に成長する
という結果になったそうです。お金をかけない自然の腐葉土でも意外にしっかり成長させることができるのですね。
 また、今回の実験で使用しなかった幼虫(体重測定せず、大きめの飼育ケースに入れて比較的放置気味だったその他の幼虫)が、実験で用いた幼虫よりも大きく成長していたことに途中で気づいたそうで、人間と同じ「ストレス」が影響しているのかもしれないというお話は妙に納得感がありました。次は、どれくらいの間隔で餌を替えたら幼虫が大きくなるのかを調べてみたいとのことです。
 最後に、子どもの知的好奇心を引き出すためには、様々なものとの体験的な出会いが大切なので、生き物を飼うということはそういうことに繋がっていくのではないかとお話を纏められました。終了後には、実験に使った3つの飼育ケースを空けて見せてくださり、参加者はその幼虫の大きさを間近で感じることができました。

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第5回夜のカフェ 参加者感想紹介♪〜

 1月23日に開催された「夜のカフェ」に参加した皆さんから感想を寄せていただきました。その中から一部を紹介します。

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◆デジカメとドローンで撮影は、初めて体験する世界で、ただただ感動でした。とても素敵な風景に癒されました。生き物を育てることは大変ですが、すごく楽しみもあるなと思いながら聴かせていただきました。
◆ドローンの映像は、いろいろな場面で使えると思いました。昆虫のお話は来年の自由研究の時に、子どもたちにアドバイスとしていろいろと聞かせていきたいと思います。
◆わくわくどきどきでとても楽しい時間でした。趣味を持つというのは人生が楽しくなりますね。お話を聞いている間は、自分も少年にもどって楽しかったです。
◆ドローンで撮影された風景をはじめてじっくり見ることができました。富士山周辺はドローンを飛ばしがいがあると感じました。カブトムシに対する愛、ご家族への愛を感じるお話で、心が温かくなりました。
◆昆虫マット、園芸用腐葉土、自然の腐葉土の実験はとても興味深かったです。結果から考察するって楽しいですね。どんどん世界が広がってワクワクしました。
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 皆さんの感想を読むと、「夜のカフェ」でほっと一息できた様子が伺えますね。感想を寄せていただいた参加者のみなさん、ありがとうございました。


次回の「夜のカフェ」は2月20日(月)です。
テーマは以下の2本立てです。
◎家族の話〜子どもの成長〜(伊藤賢一先生)
◎「ハナミズキ」を口ずさみませんか?(岡山宗稔先生)

申し込み用紙は、2月上旬発行の学びの森だよりに掲載予定です。

次回が今年度の最終回になります。お見逃しなく!

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訪問研修「森の道標」南小

 1月24日(火)南小 山本直道先生の授業を参観させていただきました。山本先生は新採2年目ということで、今回は、4回目の訪問(森の道標)でした。3回目の訪問は2回目の授業をビデオに撮り、授業を映像と逐語記録で分析を中心に8月に研修しました。そして、最終回の今回は、道徳でした。主題名「やろうと決めたことは最後まで」(勤勉・努力)資料名「ふけるようになったリコーダー」<心ゆたかに>でした。
 気持ちのよい、明るい挨拶で始まりました。まず、自分が立てた目標を途中で投げ出してしまった経験を思い出して発表しました。お風呂の準備や新聞を取ってくることなど毎日やると決めた事が出来なかったり、母親に、「自分でやるからいい」などと言われて止めてしまったりとか。
 次に、先生の「ふけるようになったリコーダー」の範読がありました。子どもたちは、先生の落ち着いた声の範読に全員が集中していました。
 そして、「たかしくんに注意され、泣いてしまった私は、どんなことを考えたのでしょう。」「何回やっても上手にふけない私は、どんな風に考えたのでしょう。」との問いに、素直に思ったことを発表したり、吹き出しに書いたりしました。子どもたちは、友達の発表に、真剣に向き合い、しっかり聞けていました。だから、発表もできたのだろうと思います。そして、何より感心したことは、主人公の絵の吹き出しに、うまくふけない私の気持ちを書く場面でした。どの子もくっくっと脇目もふらずに主人公や自分に向き合って書いたのです。それも吹き出しいっぱいに。どうして、こんなに書けるのだろうか。それは、子どもたちに聞く力が育っているからだろうと思いました。

 次の日、須山小学校で小中連携した校内研修会に参加しました。横浜国立大学教育人間科学部名誉教授の高木展郎先生を講師に迎えての研修会でした。先生のお話の中で、「聞く」は、教科等を超えた学習基盤となる資質・能力の一つで、これは、指導しないと身につかない力であるというお話がありました。
 お話を伺いながら、前日の南小の3年生の姿が浮かんできました。この1年間の山本先生の学級作りの成果をみる思いでした。

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