最新更新日:2024/06/28
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昼のカフェ講座「楽しい冬休みが迎えられる論文の進め方〜夏に見通しを持っちゃいましょう!」

 8月4日(金)13:30〜生涯学習センター学習室2で 昼のカフェ「楽しい冬休みが迎えられる論文の進め方〜夏に見通しを持っちゃいましょう!」をテーマに東小学校教諭 世古健一先生のお話を伺いました。
 参加者は、本年度の裾野市の教育論文に応募を予定している先生方を中心に、12名の先生方でした。
 まず始めに、参加者の緊張をほぐし、全体の雰囲気を柔らげるための「アイスブレイク」を行いました。2人組を作り、「この夏休みに知りたいこと」を自由に話したり、聞いたりします。すると、さっきまでの硬い雰囲気から、お互いに親しみを持って、楽しく研修しようとする雰囲気に変わりました。
 次に、本日のテーマに近づけていく対話に入りました。それは、「最近、学校業務や教育実践をしている中で、感じていることや思うこと」について、相手を代えて、3回行うことでした。自分の頭の中にあるぼんやりとしたものが、徐々に明確になっていきました。
 そして、飲み物やお茶菓子をいただきながら、和やかな雰囲気の中で、『論文のテーマが決まらずに、悩んでいること』を前提に、どのような準備をすればよいのかを、ご自分の論文を提示しながらお話してくださいました。
 教育論文は、これまでの研究(自分のものでも、人のものでも)に、自分の現在の実践のエキスを加えるというイメージで書くという大枠を教えてもらいました。
そして、研修会のアイスブレイクで体験したように、「日頃、感じていることや考えていること、思うこと」を先輩や同僚の先生方に話したり、意見をもらったりして、自分の思いを明確にしていくことが大事であるとのお話に、皆さん頷かれていました。
「一人で悩むより話すことで明確になることもある。」ということです。
 また、『他の人が定義づけた考え(先行研究)をベースにして、その考えを自分が実践してみて、分かったことにまとめる』という、示唆も大変わかり易かったです。
 そこで、書き出しの試し書きを実際にやってみました。社会的背景からの問題意識(発表されている研究論文、文科省や国立の研究所や県教育委員会から出されている考え等)をベースにして、書き手が持っている問題意識を述べるということで、各自が持参したパソコンに、頭でもやもやとしていることを打ち出してみました。
 文字にしてみて、見えてきたことがあったと、アンケートに書いている先生もおりました。

 2学期からは、実践で、何を明らかにするのか、何が明らかになるのか、どうやって明らかにするのかの研究の方法へ進んでいくことになります。
 記録(写真、ノート、ワークシート等の記録など)をとっておくことも、論文をまとめるために、忘れないようにとのアドバイスは「どうしよう、どうしよう」という気持ちの負担を少し軽くしてくれたように感じました。

 今更、聞けない論文の書き方を、丁寧に、且つ、フレンドリーにお話しいただいた今回の昼のカフェは、学びの森に相応しい「勉強」の機会でした。


<参加者の感想より>
★論文のテーマが決まっておらず、何を書いたらよいのか分からなくて、途方に暮れていましたが、今日、書き方等について周りの方と共に、勉強することが出来て良かったです。自分が今、学校のことで問題意識を持つことが、何点か有り、この時間にテーマは決められませんでしたが、夏休み中には決め、2学期から実践の記録をしっかりとっていきたいです。

★書きたいことは、漠然とあっても、どう書いたらいいのか分かりませんでした。でも、今日のお話を聞いて、書きたいテーマが、一つポンと浮かんで来ました。そして、そのために必要なことや今から自分がやらなければいけないことが見えてきました。こつこつと頑張ろうと思います。

★論文というものが、どういう見通しを持って、まとめていけばいいのか分かりました。今日のこの研修がなければ、9月、10月、11月、12月でデーターを集められなかったと思います。論文はデーターが命。世故先生に相談に乗ってもらえたことも、とても勉強になりました。

★論文を書くことになって、一体どのように進めればよいか、全く見通しが立たなくて、困っていましたが、今日の昼のカフェに参加して、アイスブレーキング等で対話していくと、自分の中の問題意識が表面化されて、テーマが決まりました。楽しい冬休みが迎えられるように頑張ります。

★自分が取り組めるものを進めていかないと、論文は、苦しいということ、社会が求めていることも視野に入れないと、いけないということを知りました。実践できることを調べたり、確認したりしながら、進めていきたいです。頭の中でボヤッとしていたことを実際にパソコンで打ったことで、少し整頓出来ました。

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裾野市教職経験2・3年目教員研修会

 裾野市教職経験2・3年目教員研修会が、7月31日(月)9:00〜12:00裾野市役所402会議室で行われました。

 最初に、朝倉学校教育課長から、「子供をしっかり見ること、そして、その実態を掴むために、その子にあったアプローチの仕方を考えてほしい。子供は、教師の一言一言をいつまでも覚えているということを忘れないで」と挨拶がありました。豊富な経験を通してのお話は、若い先生方へのエールになりました。

 研修の前半は、東小学校教諭 佐藤一弘先生による「学級づくりについて」の講話でした。学級経営のポイントをレストランのメニューに例えて、隠してあるキーワードを皆で想像しながら一皿一皿、考えていきました。メニューをベースにした話に、皆が興味津々となった中で、話が進んでいきました。
 その中で、生徒指導のポイントと風林火山の精神が見事にマッチした一皿がありました。

「生徒指導は風林火山」の一皿でした。
 『対応は、風のごとくスピードをもって                 
  見守る(様子を見る)ことは、林のごとく静かに   
  叱る時は、言葉を選んで、きっちりと  
  譲れないことは、山のごとくぶれない、動かない』 です。
  
二皿目は、「迷ったら やはり授業」
 『授業で子供を引きつけるために、自分の授業を振り返り、見つめ直す。テンポのよい授業をする。子供は、予期せぬ発言をするので、大切なのは反射神経(子供の反応に敏感になる) 想定外を楽しむ。間違いではなく、違いから学ぶ。時数を守る。』です。

三皿目は、「あとしまつより 下ごしらえ」
 『授業の中で、無駄になる時間を減らすこと(配布物を何枚も配る時や多くの子に発言させたいのに、決まった子しか挙手しない時などの工夫)は、教師の負担が減るだけでなく、子供への接し方が変わってくる』です。

そのほか、話題になった具体的な項目は、
・先生クイズで担任紹介   ・グッズ(物)にたよる   ・出席番号で管理する
・今月の歌だけじゃつまらない   ・むしゃくしゃしたら掃除をする   
・ネタは町からテレビから   ・決める時の言葉がけ   ・生活の記録を残す
・ネーミングにこだわる   ・教室で子供を迎える   ・悩む席替え 等でした。
 頭も目も耳も働かせ、『肝心なのは、なんとかしてやろうの気持ちと遊び心である』との佐藤先生からの締めの言葉で終了しました。

 研修の後半は、日頃の学級経営について、それぞれが1学期に発行した学級便りや子供との心のノート等の資料を持ち寄って、具体的な情報交換をしました。学級便りの紙面の内容や、発行回数、短時間で仕上げる方法、提出ノートを2冊用意し、少し時間をかけて、コメントを入れる工夫など、同期生からの情報は「よし、それをやってみよう」とやる気スイッチを力強く押す力になった有意義な研修会でした。

<参加者のまとめから>
◆小学校ならではの工夫はもちろんのこと、中学校の学級づくりにも役立つことや心がけ等を知ることができました。忙しい日々の中で、丁寧さは後回しにしてしまいがちですが、ちょっとした工夫をすることで、丁寧に出来ること、また、ちょっとした丁寧さが子供たちとのよりよい関係やよりよい学級を作っていくのだと思いました。子供たちのために、工夫していくことは、子供たちが「自分は、大切にされている」という思いを持つことではないかと考えました。

◆遊び心を取り入れつつも、そこにはしっかりとした目的があるということが大切なのだと感じました。また、あれもこれもすべてを欲張って実践するのではなく、、これはやめるというのを割り切ってやめ、本当にやりたいことに重点を置くことも大事なんだとわかりました。自分でも真似させていただいたり、自分の学級に合うようにアレンジしたりして、実践に取り入れていきたいです。

◆佐藤先生が多くの思いを持って、学級経営に取り組んでいるということです。その点で、自分は、まだまだ個性をもって取り組めていないと思います。また、「失敗しないことが失敗」という言葉も胸に刺さりました。まずは、真似からでもいいと思うので、今日、聞いた実践例から先輩がしていることを取り入れ、自分の学級経営にいかしていきたいです。

◆多くの先生方のお話を聞いて、「ああこのやり方いいなあ。」という実践や「自分だったらこうするかなあ」と思う方法など、考えることがたくさんあり、吸収するものがすごくあった研修会でした。常に、野心と遊び心を持って実践を重ねたいなと改めて思いました。2学期から、試行と思考を積み重ねていきたいです。

◆自分と同じ3年目の先生たちが、様々な工夫を凝らした学級経営を行っていることを改めて実感し、夏休み以降、私も「もっともっと頑張ろう」と勇気づけられました。また、「こんな方法があるのか」という新しい情報も発見できたので、まだ、試してないものは、どんどん取り入れて、経験を積んでいきたいと思いました。

◆自分のやっている学級経営だけでなく、人の話を聴くことは、とても勉強になります。「ああ、やってみたいな、すごいな」と思えたことが今日の収穫です。特に、「子供たち同士で」というところを強く感じ、学級を経営しているのは、自分だけではなく、「自分と子供なのだ」と思いました。2学期からが楽しみです

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