本日の全校朝礼では、下記の表彰も行いました。
【板橋区立中学校総合体育大会】●野球部=準優勝 ●ダンス部=第3位
●バドミントン部(男子団体)=第4位
●ソフトテニス部(男子団体)=第3位
●卓球部(女子団体)=第2位 (男子団体)=第3位
女子シングルス第2位=伊波さん 男子シングルス第3位=高橋くん
おめでとうございます。 ブロック大会や都大会に進出した部は、ますますの活躍に期待します。
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先週、ある学年で生徒どうしのちょっとした喧嘩がありました。 幸い、双方とも大きなケガには至りませんでしたが、今後はここにいる全ての人が、問題の解決や感情のはけ口を暴力に求めてはいけません。
その理由を、今から説明させてもらいます。
年齢や性別に関係なく、私たちは等しく「人権」をもっています。 人権とは、簡単に言えば「全ての人間が生まれながらにしてもっている、人間らしく幸せに生きるための権利」です。 しかし、残念ながらその権利を傷つけ、時には奪い取ってしまうものがあります。
その一つが、暴力です。
相手を殴る、蹴るといった身体的暴力、相手の嫌がる言葉を言ったりネット上に書き込んだりする精神的暴力…。 いずれの暴力も人権を侵害するものであり、断固として否定しなければなりません。
先日、3年生の社会の授業で『第1次世界大戦後のアジアにおける民族運動』を取り上げていた際、ガンディーというインドの指導者が紹介されていました。 皆さんの歴史の教科書201ページに出ています。 死後70年以上たった今なお、国民から「インド独立の父」と呼ばれ尊敬されている人です。
かつてイギリスの植民地だったインドを独立させようとしたガンディーは、独立を阻止しようとするイギリス政府の妨害や弾圧を受けます。 しかし、それに対抗する彼の手法は、きわめて単純明快でした。
それは「非暴力・不服従」という手法です。 「非暴力・不服従」。 意味は、わかるでしょうか。
「非暴力」…。 つまり、暴力は絶対につかわないという意味です。 その一方で「不服従」…。 つまり、不当な扱いや間違った命令には、絶対に屈しないということです。
暴力によって独立運動を妨害されても反撃せず、かといって暴力に屈することもしない。 そんなガンディーの姿勢に共感した多くの人が抵抗運動に参加するようになり、やがて独立を勝ち取る大きな力となりました。
「非暴力」は、「暴力」以上の力を持っているのです。
そのことを身をもって証明したガンディーの言葉を、今から三つ紹介します。 どうか皆さんも、自分が暴力を受けたとき、逆に自分が暴力をふるいそうになったとき、どれか一つでも思い出してください。
まず一つ目の言葉です。
【非暴力は臆病をごまかす隠れみのではなく、勇者の最高の美徳である。 非暴力を貫くには、剣士よりはるかに大きな勇気がいる】
二つ目の言葉です。
【非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ】
そして、何より覚えておいてほしいのは、次の言葉です。
【暴力が獣の掟であるように、非暴力は人間の掟である】
いくら自分の暴力に自信があっても、一の暴力は十の暴力の前には無力です。 いくら十の暴力を誇ったところで、百の暴力には全くかないません。 しょせん暴力のもつ力など、そんなものです。 それに対して、一の「非暴力」の信念・勇気は、十・百・千・万の暴力にも決して屈しないでしょう。
私たちは、そんな「非暴力」の強さを身につける必要があります。
なぜなら、最初に話した人権(人間らしく幸せに生きる権利)を守りたければ、まず自分自身が「人間の掟」に従い、他者の人権も自分の人権と同じように大切にできる存在でなければならないからです。