最新更新日:2024/05/21
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朝会(放送) 義足のランナー

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 朝会(放送) 義足のランナー 
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 九合小のよい子のみなさん、先生方、おはようございます!
 
 先週、研修会で、義肢装具士(ぎしそうぐし)の臼井二三男(うすいふみお)さんの講演を聞きました。義肢装具士とは、事故や病気などで手足を失った人のために人工の手足を作る仕事をする人のことです。
 臼井さんは、1955年群馬県生まれの66歳、大学中退後、8年間のフリーター生活を経て28歳で義肢装具士になります。そして、通常の義足に加え、スポーツ義足の製作も行い、障害者の陸上クラブも創り、代表者として義足を装着してのスポーツを指導してきました。200人を超えるクラブメンバーの中から多くのパラリンピアンを出しました。2000年のシドニー大会以降、各パラリンピック大会には日本代表選手のメカニック担当として同行しました。
 こんなすばらしい業績のある臼井さんですが、はじめからうまくできたわけではありません。一生懸命やればなんとかなるとの思いを胸に、人一倍の努力を重ねた結果、めきめきと腕を上げ、5年かかり国家資格の義肢装具士を取得したのです。ポプラ社発行の本、「転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由」の中で、臼井さんは、こう言っています。
「足をうしなった人にも、スポーツを楽しむよろこびを感じてほしい」
「不運な事故や病気に、人生の可能性をつぶされてはいけない」
「もう一度、挑戦する勇気を手にしてほしい」
 講演会では、若いときにバイク事故で片足を切断したパラリンピックアスリートの方も登場し、実際に臼井さんの作った陸上用の義足を取り付けて、走るのを見せてくれました。バネのようなしなやかな動きをする義足でした。義足は一人一人違うそうです。はじめは痛くて歩くのも大変だけど、訓練すると走れるようになり、歩くのも痛くならないそうです。臼井さんのプロとしての仕事は、障がいをもった多くの人たちにとってスポーツができ、生きる喜びをもたらしていることを感じたとても良い講演会でした。                                    
                         終わります。

※ 写真 臼井さんの本、ポプラ社発行「転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由」です。図書室にあります。興味があったら読んでみましょう。
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