11月14日 白鳳小学校の授業・検討会に参加して(吉田)

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11月14日白鳳小学校の算数の授業・検討会に参加させていただいた。小学校1年生の算数をされており、色板を用いて陰になった形を作っていくという活動のある授業であった。検討会では3+1の検討を取り入れ、より深まる検討会をされており、多くのことを学ばせていただいた。大きく3つのことについて取り上げて書かせていただこうと思う。

 1つ目は授業の雰囲気である。いわゆる授業規律といわれる部分である。拝見させていただいたクラスには多くの工夫を先生がされていた。
授業が始まる前は机の右上に教科書の道具を置き、学習スペースを作る、
指示が的確でみんなが同じように動ける、
前で児童が発表するときは「自分の意見とあっていたら、拍手をしよう」と促し、認め合いが行われていた。
ちょっとしたことかもしれないが、こだわりを持ち、やりきることで児童が楽しそうに授業に取り組んでいる。授業を受けていても、していてもよい気持ちになれるクラスで自分が担任を持つ時はこうなりたいと強く感じた。今後もそのような工夫を見つけ、生かせるようにしていきたい。

 2つ目は貫くことの大切さである。検討会で多くの先生とお話をさせていただいた時に「この指示をしたのには意図があるのかもしれないが、授業を通して貫かないといけない。」ということを教えていただいた。確かに先生の1つの指示でその部分にこだわる児童が出てきていた。授業の中でここに注目してほしい、焦点化させたいという考えがあり、発問する。その発問がほんとに必要なものなのかと考えること、授業を通してその考えは貫いていくことがいるということを教えていただいた。

 3つ目は授業の作り方の部分である。検討会時に玉置先生は「あること」を投げかけられた。
「子供が授業の時にどんなつぶやきがあればいいと思いますか」
 児童がペア活動、拡大提示装置、全体交流でたくさん言葉を発している中で変化していく児童の姿を捉えること、つぶやきを生かし、深めることは先生になったら特にやっていかなければならない。そのように考えるとこの活動で「こんな意見が出るなぁ」「この意見は違う考えを誘発させるなぁ」ということは、教育実習中も考えていたが、「こんなつぶやきが出たら、ボケて、より説明させても…」「これを提示したらどんな声が聞こえるかな」という側面でも考えていく必要があるということを学ばせていただいた。

考えれば考えるほど授業を組み立てるというのは難しいと感じるが、逃げずに向き合うことで役に立つことがあると思うので、取り組んでいきたい。(吉田)

11月14日 白鳳小学校の授業・検討会に参加して(堀江)

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 11月14日(月)白鳳小学校の算数の研究授業と検討会に参加させていただきました。

 今回は、1年生の授業でした。私は、つい先月まで幼稚園教育実習に行っていたので、1年生だと、あまり幼稚園の子どもと変わらず、落ち着きのない子どもがたくさんいるのではないかと思っていました。しかし、授業を見ていると、私の想像していた1年生とは違う様子でした。学習規律がしっかりしていて、聞く姿勢ができており、教科書や筆記用具を右上に置くよう先生が指示を出すと、子どもたちはすぐにそれに従っていました。先生と子どもとの関係がよく、みんなが楽しく授業を受けているという印象を受けました。

 検討会での玉置先生のお話の中で、一番心に残ったことは、「子どもが最後どんなことをつぶやけば授業が成功したと言えるのかを考えて授業を考える」ということです。よく玉置先生は「その時間で一番大切なことを子どもが言うことが授業、教師が言ってしまうとそれは講義である」とおっしゃっています。このように子どもが最後どんなことをつぶやけばいいのかを想像しながら考えることで、子ども中心の授業を考えることができると思いました。

 初めて1年生の授業を見させていただいて、1年生は特に手や体を動かすことを取り入れた授業を考えていくことが大切だということが分かりました。
 白鳳小学校の先生方、ありがとうございました。(堀江)

第5回教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して (松井)

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11月12日(土)に行われた第5回教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師は田中博史先生。「算数好きな子どもを育てる授業づくり」について学びました。

◯形式を押しつけない
算数の問題を解くときの定番となっている「分かっていることは何ですか」「求めるものは何ですか」を形式的に聞いていては意味がないと田中先生。それよりも「この問題を解くために大切なことは何ですか」と聞く方が子どもが考えるようになると仰っていました。形式を押しつけることで子どもがあまり考えず、注意力が高まらなくなるということを知りました。

◯人間を育てるときの2つの側面
人間を育てるときには「開発」と「伝達」の2つの側面があり、伝達の大切さについて田中先生はお話しされました。「対話は差がある人同士でやるからこそ相手のことを考えるようになる。相手の分かり方に応じて伝え方を考えることが大切である」という言葉がとても印象に残っています。できる子どもほど伝達の力を高める必要があるということも覚えておきたいと思います。

◯問題をイメージさせる
小学生の算数の問題は中学年くらいまで、問題を適当に読み取っても計算できてしまいます。「5と7があるから足して12だ」と問題のイメージをしないまま計算していては、将来つまずいてしまう子どもになる。それを防ぐためには「合わせて は足し算」などと形式を早くから与え過ぎず、問題の場面をイメージさせることが大切であるということを学びました。田中先生のお話を聞いて、問題のイメージは算数には欠かせないものだと改めて感じました。

セミナーの後には田中先生に質問をする機会があり、あまりのあるわり算でどのように「あまり」をイメージさせればよいか質問したところ、絵を描かせればいいという答えをいただきました。「教師は勝手に必要ないと決めつけてしまう。絵を書いて分かるようになれば、絵を書かなくても分かるようになる」と田中先生。「待つ」ことの大切さに気づかされました。

専門が数学である私は、算数の授業を特にがんばりたいと思っていますが、算数の世界もこれから学ぶことがたくさんあると思います。田中先生のような児童を引きつける教材を作れるようがんばります。(松井)

第5回教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(堀江)

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11月12日、第5回教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、田中博史先生でした。田中先生は、とても気さくな方で、会場には、たくさんの笑いがありました。

田中先生の話の中で、1番心に残ったことは、「問題を出した後、すぐに答えを聞かない。」ということです。私はこれを聞いた時、問題を出したら、すぐに答えを出すのが普通なのではないのかと思いました。田中先生は、答えを聞くのではなく、「低学年の子にこの問題を出したら、どんな間違いをすると思う?」と聞く、とおっしゃっていました。ただ答えを聞くだけでは、子どもにとってはあまり面白くない授業になってしまいますが、上のように聞くことで、子どもは熱心に考えることができ、説明したいという意欲が出てきます。
このような、子どもが「説明したい!話したい!」と思うような発問の仕方を考える必要があると思いました。

セミナーが終わり、集合写真を撮らせていただいた後、田中先生から「教師になって、何か行き詰まったりしたら、一度は自分も生徒だったことを思い出して」というお話をしていただきました。このような考え方をすることで、子どもの気持ちを考えることができると思います。
教師になって、うまくいかないことがあったら、この言葉を思い出したいと思います。(堀江)

中学校教育実習を終えて(吉田)

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 10月17日から11月12日の4週間、私は中学校実習へ行かせていただいた。
「思春期の子に受け止めてもらえるだろうか?」
「自分自身の専門性が乏しいのに、本当に教えることができるのか?」
不安が多い中、スタートした実習だったが、多くのことを吸収できる日々で、生徒の言葉から沢山のことを学んだ。そのことについてここでは述べたい。

 まず、多くの生徒と生活している中で「思いの伝え方が生徒によって違う」と改めて感じた。直接話してくる子、目線で訴える子、生活ノートなどの文章で伝える子など様々だ。私はその思いをもとに、一人一人に寄り添い、「その子にとって」・「集団にとって」言葉がけと働きかけを欠かさず行った。些細なことでも生徒は覚えていて、最後にもらった色紙には「嬉しかった、よかった」などの声が多く書かれていた。人の気持ちに立場に立ち、話をし、尽くすことはどんな社会でも必要なのだと強く感じる。

 次に「自分の経験があるからこそ伝えられることがある」ということだ。
この実習では、合唱の指揮者の子へアドバイス、リーダーの子への共感、自分が言われて嬉しかった言葉をかけるなど自身の経験から言えることが多かった。このことでより強い信頼関係を作ることができた。また、生徒はより聞きたいと感じてくれたらしい。兼ねてから自分の経験を語ることができる人になりたいと思っていたのでとても嬉しい。中学生だからこそ、知りたいと思い、悩むことが多い中で教師の中に多くの引き出しがあることは大切だと感じることができた。

 「授業内で曖昧な表現・具体的にするといい表現に突っ込む」ということだ。
私は一人の意見にすぐに食いつき、全体に広めるのが苦手である。担当の先生は「どういうこと」「どうなるの」とその意見をより深めることをされたり、今の説明を自分の言葉で言ってみようなどという広め、よりよくしていく工夫が見られた。実際に私も最後にやった状態変化の粒子モデル授業になると「なんでこんな絵を描いたの」と突っ込むと
「粒子の動きが小さくなって集まっている」
「同じ数で大きさも同じでないと、質量が変わる」
「粒子の隙間を広げた」
などキーワードとなる言葉がどんどん出てきて、深まっていく授業ができている感覚があり、生徒の思いを生かすことの大切さを感じた。

 最後に道徳についてである。本当に苦しんだ。
授業では「挫折から希望へ」という題材をよりよく生きる喜びという価値項目で行った。自分の頭のイメージをどういう言葉で発問し、どこに気付かせることで深まるのか、範読の質、どんなリズムで進むのか、意見をどう生かすのか、授業や模擬授業をしてわかったことも多いがやはり難しいと感じた。簡単であってほしいと望んでいるということではない。自分を見つめ、心を考えるのだから簡単ではないことは事実である。しかし、私自身その時間が人の人生に直結していると思うからこそ、少しでもその価値を見つめ、考えられるようにしたいのだ。まだまだところがあるが、学び続けたい。

 この実習でたくさんの思いや学びをさせていただいた。多くの方の支えがあるからこそ、私は無事に終えることができ、また高めたいと思うことができた。この経験を生かしていきたい。(吉田)

中学校教育実習を終えて(牧野友)

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 私は、10月17日から11月11日までの四週間中学校教育実習をさせていただきました。

 国語の先生として「字のない葉書」の授業をしました。戦争を背景としたこの作品を読み深めていくことはとても難しかったです。私には戦争の経験はもちろんありませんし、体験談を聞いたこともありません。ですから、戦争についての知識はなんとなくあっても、当時の人の気持ちまではわかりませんでした。それでも伝えなくてはいけないことなので、自分の言葉で伝える努力をしましたが、なんとなく薄いような気がしていました。担当の先生にこのことを相談すると、先生は、戦争を背景とした書物を読んでいることを教えてくださいました。歴史書ではなく、あえて背景として書かれたものを読むことで、当時の気持ちや様子がよりわかるそうです。教材研究には、それくらいの努力が必要であることを改めて感じました。私も学生の間に戦争を背景とした書物を読みたいと思います。

 また、授業をしてみて子ども達の意見を繋いでいくことの難しさを体感しました。国語ではありますが、なんとなく私の中に出して欲しい答えがあって、それを意識するあまり子ども同士で繋げられたことを私が解決してしまうことがありました。先生の授業を拝見させていただいて、教師はあまり話していないことに気づいてはいたのですが、いざ自分がやるとなると必要以上に話してしまいました。経験を積まなければ直せないことかもしれませんが、今の自分にできることを探して直す努力をしたいと思います。

 貴重な体験をこの一ヶ月させていただきました。受け入れてくださった学校にとても感謝をしています。ありがとうございました。この体験を糧にして日々努力をしていこうと思います。(牧野友)

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(牧野友)

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10月15日授業深掘りセミナーに参加しました。伊藤先生の国語「熟語の構成」、神戸先生の数学「中点連結定理」の授業を生徒役として見させていただきました。

伊藤先生の授業で、「うけの授業」を体験しました。教師が教えたいワードを子どもの中から引き出すようにやりとりをするのです。例えば、子どもの発言を「そうなの?」「〜なのね。」と答えとして受け止めず、「他の答えがあるのでは?」と子どもに考えるさせる。ずれた答えに対して「え?」「あれ?」と揺さぶりの言葉をかけて、本人につきかえす。などです。肯定も否定もされないため、子どもはやる気をなくすどころか別の考えを探そうとします。これは、生徒役をしてみて感じました。そして、教師の欲しいワードに近づいていくのです。また、この授業をするには、テンポやスピードが大切だと先生はおっしゃっていました。確かにそうだと私も体験して思いました。教師が作り出す「間」に、子どもが巻き込まれる時、授業を受けていて楽しいと感じます。そして、楽しいから授業を聴き、学習内容に興味をもちます。このような「うけの授業」を私もしてみたいと思いました。子どもの心が動く授業とは何か考えていきたいと思います。

神戸先生の授業では、前時の復習で、よい答えが出ない場合について教えていただきました。まずは、教師がどんな言葉を子どもたちから引き出したいか考え、意識することが大切だそうです。意識をしていると、子ども達のたくさんの発言の中から欲しい言葉をピックアップすることができます。本時につなげる復習を短い時間でやるための工夫だと思いました。さらに、ノートや教科書を手掛かりにする学級をつくっておくことで、より時間を短縮できるそうです。学級づくりと授業は、やはり関係しているのだなと感じました。また、先生の授業はタブレットを使われていました。GCというアプリを使って、図形の問題を考えました。このアプリを使うことで、図形を固定化せず子どもの考えを広げることができると感じました。ただ、あくまでもタブレットは一つの力を拡大する道具であり、考えるためのきっかけであることを忘れてはいけないとおっしゃっていました。使えばよいという訳ではなく単元によって使い分けるとこが大切だと学びました。

教師は子どものために様々な工夫をして、授業を盛り上げ、学習内容に興味を持たせる努力をしなければなりません。今回のセミナーでその工夫の一部を学ぶことができました。ありがとうございました。他にもどんな工夫があるのか調べたり、考えたりしてきいたいと思います。(牧野友)

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(石川)

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10月15日、私は「第5回授業深堀セミナー」に参加させて頂きました。今回は、まず伊藤先生による国語の授業、次に神戸先生による数学の授業という流れでした。

どちらの授業も生徒役として参加させて頂いたのですが、今回は神戸先生の数学の授業について書きます。

神戸先生の数学の授業では、中学3年生の「平行線と線分の比(中点連結定理)」をやりました。この単元は、中学校教育実習で授業をする予定の単元だったこともあり、いつも以上に集中して臨むことができました。

授業は、ICTを用いて行われ、教材には以前2期生のゼミで古川さんが発表をしてくれた「GC」が使われていました。中点連結定理の応用問題をまずは全員が解き、その考えを深めるための手段としてICTが使われており、実際に動かせることから興味を持って深めることができました。

ICTを用いた授業を受けてみて、ICTを授業に取り入れることはとても難しいことだなと感じました。ただICTを取り入れれば生徒の学力が伸びるわけではないからです。そのことについて討論会では、「ICT(タブレット)はその人の力を拡大するもの。」と話されていました。確かに、ICTを用いれば、視覚的に、体験的に問題の核に迫ることができるというメリットがありますが、生徒の能力によっては、扱うことすらできない場合もあるなど状況の見極めなどにまだまだ課題があるように感じました。

今後、ますますICTを用いた授業を見る機会が多くなると思うので、どのように使っていけばよいのか、自分なりに答えが出せるよう、まずは中学校実習を頑張りたいです。

(石川)

9人で42.195キロ

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先週の日曜日、木曽三川公園で開催されたリレーマラソンに私は部活のメンバーと出場しました。9月に出場した際は「6時間耐久」でしたが、今回は1周2キロのコースをチームでリレーしてフルマラソンの距離「42.195キロ」を目指すというリレーマラソンでした。陸上部としては毎年出場しているものの、昨年は教育実習中で出場できなかったので、今年はとても心待ちにしていました。

私の出番は3回。スタートの1番目、真ん中辺りの12番目、アンカーの21番目でした。重要な役どころだったため、正直今まで以上に緊張していました。そして、その緊張感をさらに高める要因がもう一つあったのです。
それは、陸上部から出場した自分たちを含む2チームが、最高にデットヒートしていたからなんです。前半こそ相手チームにリードを譲りながらも、中盤は抜いては抜かれての一進一退。そんな激戦が楽しみではありましたが、私の緊張感をどんどん高めていったのです。

そして迎えたアンカーの出番。私たちのチームは相手チームに1分40秒ほどの差をつけていましたが、相手チームのアンカーは長距離のエースだったので、気を抜けない状況に変わりはありませんでした。私は懸命に走りました。さすがに3本目で疲労も溜まっていましたが、途中で応援してくれた仲間の声を聞いて「あと少し、あと少し頑張ろう!」と思いました。
結果は、相手チームの追い上げを振り切ってフィニッシュ!!ゴールでは、共に頑張った仲間と喜び合いました。また、接戦を繰り広げた相手チームともお互いの健闘を称え合いました。

今年が大学生として出場する最後のリレーマラソンだったので、とても楽しかった反面少し寂しい気持ちでもあります。しかし、この木曽三川公園で開催されるリレーマラソンには、毎年陸上部のOB・OGの方々もチームを作って出場しています。来年からはOB・OGチームの一員としてこの場所に帰ってきて、みんなで走る喜びを分かち合いたいと思っています。(佐藤)

10月19日ゼミ記録 末松さんの模擬授業

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10月19日のゼミでは末松さんが模擬授業を行いました。
江戸から明治にかけての人々の暮らしの変化についての6年生社会の授業です。

「江戸の次の時代は?」という質問に対して「昭和」と答えた子どもがいました。もちろん昭和も間違いではありませんが、ここでは「明治」という言葉が欲しい場面でした。
求めている答えと違う答えが出たときは、
「なるほど」向きを変えて「どう?」
という方法を玉置先生は使うとおっしゃっていました。
正解、間違いということをはっきりさせるのではなく、「どう?」と子どもたちに戻すことでもう一度他の子どもも考える機会ができます。たとえ正解であったとしても「どう?」と他の子どもたちにも振ることで先生と発言した子だけのやりとりからその子の発言をクラス全体で共有することができると思いました。
1期生の初ゼミのとき玉置先生が「なるほどは魔法の言葉」とおっしゃったことを思い出しました。

また、課題について「くらしはどう変わっただろう」よりも「何がどう変わっただろう」の方がシャープになり良いというお話もありました。
これは授業の中で変化を「〇〇→△△」と比べるように取り上げるという展開があったことと、「何がどう変わった」とすることで「どう変わっただろう」という漠然とした課題がより明確になるからです。
さらに、授業の中で「比べてみて、違いを見るとよく分かるね」などと伝えることで社会科での見方、考え方について子どもたちに教えることも大切だと分かりました。

末松さんのの模擬授業で私は授業に前向きに取り組めない児童役を演じました。このことに気づいた末松さんはちょっとした指示をした後、大丈夫かなとちらっと私のことを見てくれたときがありました。設定上での役でしたが私はこのときとても嬉しかったです。
後で聞いてみると意識してこちらを見てくれたそうです。
子どものそばに行って気になる児童に働きかけることもできますが、黒板の前に立っていても、気になる子から離れていても「先生は見ているよ」というサインを送ることはできるのだと感じることができました。
私もまねしていきたいです。(渡部)

弥富中学校 佐古先生のお話を聞いて(ゼミ女子)

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11月16日、わたしたち一期生のゼミに佐古先生が訪問してくださいました。
佐古先生がわたしたちに話してくださったことについて特に印象に残っていることが4つあります。

まず、佐古先生のお話の中に「丁寧に取り組む」という言葉がありました。これから現場に立つ私たちにはできることは限られているかもしれません。しかし、その中でも自分にできることを丁寧に行うことを大切にしていきたいと思いました。

2つめに、教員生活で何か困ったことがあったら、「何がしたくて先生になったのか」を思い出すようにするということです。教師になったら、たくさん悩むことがあると思います。しかし、この根本をしっかりしておけば、芯はぶれずに頑張ることができると思います。教壇に立つ前に、このような話を聞けてよかったです。

3つめに、"愛"の大切さを感じました。教師になって何をしたいのか、子どもとどう向き合っていくのか。すべては子どもに対する"愛"につながる。佐古先生のように大きな"愛"をもった教師になりたいと思いました。

最後に、常識を疑うということです。先生の部活動のお話にもあった、みんなが大事だと言っていることをやるだけでは勝てない、感性を信じ、オリジナリティを大切にしてほしいというお話は、聞いていてはっとしました。新任だからこそ、何も知らないからこそ、常識を疑い、自分らしい何か新しいことができたらなと思います。新任であることに不安を抱いていましたが、先生のお話を聞いて、働くのがとても楽しみになりました。

佐古先生、忙しい中貴重なお話をしていただき本当にありがとうございました。
佐古先生がしてくださったお話を糧に来年度からそれぞれ頑張っていきたいと思います。(玉置ゼミ女子)

弥富中学校 佐古先生のお話を聞いて(ゼミ男子)

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11月16日(水)の1期生のゼミに、弥富中学校の佐古先生が参加してくださりました。ゼミ生の模擬授業の後には佐古先生から講話をいただき、とても充実したゼミになりました。

佐古先生のお話を聞いた玉置ゼミ男性陣の感想をまとめてみました。

◯佐古先生のお話を本日のゼミでは聞くことができました。教員になって、「なにがしたいのか」をはっきりと持ち来年教壇に立ってほしいと佐古先生は話してくださいました。私は教員になることが中学校からの夢でした。この夢を描いたのは恩師の憧れが大きいです。しかし、恩師のようになることが私のしたいこととはちがいます。改めて考え出すと止まりません。なにがしたいのかを自分なりに持つことで、自分を見失わず、職場の人たちが応援してくれるようになるよと話してくださいました。なので私も「なにがしたいのか」をもっと明確にし、来年はその思いを持って教壇に立ちたいと思います。

◯教師になるきっかけとかそういったものはやっぱり人それぞれで、でもそこで子供たちの幸せのために動こうっていう風に考えられるのがすごいと思った。
自分もいろいろやりたいけど、それってやっぱり結局は子供たちに幸せになってほしいのであって、そのための過程だから、そこを大切に思って動いていきたいなって思った。常に勉強する姿勢とか、子どもをつかもうと本を読んでいたりとか、やっぱり自分もやらなきゃいけないし、もっともっと話を聞きたいと感じた。

◯佐古先生の話の中で1番印象に残っているのは、「幸せになりなさい」という言葉だ。教え子がどこかで幸せに生活できるように、学校の学校活動全体を通して、幸せの種を見つける練習をさせている。教師にとってのやりがいは人それぞれ違うかもしれないが、自分の受け持った子たちが将来「幸せ」になってもらいたいという願いは教員である以上持っていなければならないなと思った。

◯佐古先生のお話を聞いて、子どもたちに対する「愛」を持ち続けることが、教師には必要だと改めて実感した。
私は子どもたちがそれぞれに持っている可能性を、大いに広げてあげるために、教師になるつもりだ。そのためにも、自分らしさを忘れずに心で感じたことを大切にしたい。
今、子どもたちの置かれた立場や状況は多様化している。しかし、どんな子どもたちも将来幸せにしてあげられる、そんな教師を目指して自分のやるべきことを頑張りたい。


私は佐古先生のお話を聞き、どんな教師になりたいのかをもう一度考えました。憧れていた先生のようになりたい自分もいれば、新しいことに挑戦してみたい自分もいます。佐古先生のように「こんな教師になりたい」という気持ちを持って春から勤められるように、自分の中にブレない軸を持ちたいと思います。佐古先生、貴重なお話をありがとうございました。(松井)

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(百瀬)

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10月15日に深堀セミナーに参加させていただきました。今回は、伊藤先生の国語、神戸先生の数学の授業共に生徒役として授業を受けました。授業を見るだけでなく実際に受けることで先生とのやりとりから感じることが多くありあり、とても貴重な時間となりました。

国語の授業を受けて、生徒の意見が取り入れられて展開されている授業であることを一番感じました。実際に生徒として先生に聞かれても、受け入れてもらえるからという思いがあり意見しやすかったです。このことは深堀りでも話題となり、受けの技術について話を聞くことが出来ました。生徒の意見に対して、「そうだね」ではなく「そうなの」と返すことで生徒がより考えようとすることや、「なるほど」という言葉で受け入れ展開していく技術を学びました。もし、答えがずれていたり間違っていた場合は、「あれ?」などと大げさに言い、ゆさぶり気づかせの言葉をかけて本人につき返します。どれも生徒の意見を否定しない言葉でありました。

数学の授業ではiPadが使われていました。私はそのような授業を受けるのが初めてでやはり視覚的にわかることは楽しいなと改めて思いました。神戸先生は声がけとして、「なんで?」「どうして?」「本当に?」といったつっこみをいれる言葉がけをされていました。このことは生徒が思いつきの言葉ではなくはっきりと根拠があることを考えさせるためだと深堀りでお話されていました。言葉がけとして、先生が見つけた生徒の意見を全体として取り上げ共有することがさらに考えを深めることに繋がることもお話されていました。実践されているのを目の当たりすることが出来、実際に生徒として受けてみて私も自然と先生の言葉を受けて考えようとしていました。

子どもは答えを求め、あってることで満足することが多いと思うため、教師の言葉がけ1つで子どもの学びや考え方が変わることがよく分かりました。また、今回生徒役として参加することで言葉がけの意味や影響力を実感しました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。見るだけでは学びきれなかったと思います。
中学校での教育実習が始まりいよいよ授業実習も入ってきます。言葉がけなど学んだことを生かして意識していきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(浦)

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10月15日、授業深掘りセミナーに参加させていただきました。
伊藤先生の国語の授業は外から、神戸先生の数学の授業は生徒役として見させていただきました。

伊藤先生の授業は外から見たこともあり、教師と生徒のキャッチボールがよく分かりました。
「どうして?」と聞き返すことが多かったため、生徒が悩み、考える様子も多くあり、答えに対してすぐに肯定や否定をしないことも、考える環境をつくるために必要なことなのだと思いました。
また、「授業は聞く力を高める」とおっしゃっていました。
よく聞く言葉ではありますが、みんなが1人の発言を大切にするよう指導することはとても難しいことだと思います。
発言者にはみんなに伝わる話し方を、聞く側には発言者の方を見る姿勢を、私も子ども達にしっかりと指導したいと思いました。

神戸先生の授業は実際に授業を受けさせていただいたため、教師の授業技術を近くで学ぶことができました。
言語活動に繋げるために、生徒が話す場面がとても多かったように思います。
やはり、ここでも「なんで?」「どうして?」で生徒の発言を深めており、教師は「物分かりが悪い教師」であるべきなのだと改めて感じました。
タブレット端末もとても有効に使われており、私も楽しく、分かりやすい授業を受けさせていただきました。
また、深掘りの際に、「一般」と「特殊」のお話がありました。
四角形について、一般とは変な形(言い方が良くないですが…)のもの、特殊とは特別な条件がある四角形、つまり長方形や正方形などです。
しかし、「四角形を書いて」とだけ言うと、一般的なよく見る形の長方形を書いてしまうとありました。条件がないのにです。
確かに、私も塾講師をしていて、中学生や高校生も四角形や三角形を書く際に、何も条件がないのに綺麗な形(長方形や正三角形)を書く子が多いと感じています。
「数学の世界では…」と、意味をしっかり捉えさせることも必要だと思いました。

授業、そして深掘りと、私も考えさせられる場面が多くありました。
子どもから言葉を多く引き出すこと、タブレット端末の使い方など、子ども達にとってより深い学びができるよう考えていきたいです。(浦)

四日市市立山手中学校での飛び込み授業を参観して!!(小川)

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四日市市立山手中学校で玉置先生による公開師範授業研修会が行われました。玉置先生は授業の冒頭にいくつか授業に対する態度について生徒に話をしました。

1.質問はどんどんしていいよ。もちろんふざけた質問は怒るけど、一生懸命質問してくれるのであれば、問題ない。
2.「へー」、「あっ」は発言です。気づいた顔や驚いた顔の表情も発言だよ。
3.授業はみんなのつぶやき。教室はみんなのつぶやきでできて、つぶやきが全部つながっている。

このことは学級経営にもつながっていると考えます。学級の生徒一人一人の発言を大切に、授業を行います。そうすることで、生徒の自己肯定感や授業への意欲や集中力の向上につながっていくのだと考えます。

本時は数学の□にあてはまる数値の求め方について学習をしました。授業が進み、数人が答えまでたどり着き、ほとんどの生徒が見通しが立たないという状況の中で、玉置先生は「数学は答えが出てからが大事なんだよ」と学習を深めていきました。

ここで、玉置先生は生徒のつぶやきを黒板の右端いっぱいに書きました。これらは問題を解く手がかりとなり、教師がこのつぶやいた言葉を使ってまとめてあげると、言った本人も嬉しく感じ、生徒のつぶやきで課題解決に向かったことが目に見えてわかります。

このようにして、生徒のつぶやきで授業ができていくことが生徒全員を巻き込んだ授業の1つであると感じました。最後に、山手中学校の生徒はとても元気が良く、一人一人発言をたくさんしていました。私もこのような学級を築いていきたいと強く思いました。(小川)

助け合い(佐藤)

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先週の木曜日、私はある用事で名古屋に行っていましたが、その帰りの電車内で思わぬハプニングに遭遇しました。

岐阜駅に到着した際、近くにいた年配の女性が急に倒れて意識を失ってしまったのです。電車内は「え!?」「大丈夫なの!?」というざわめきで混乱していました。
しかし、いつまでも混乱していたわけではありません。近くにいた数名の人たちで倒れた女性の容体を確認したり、電車の外へ運び出したりすぐに行動し始めました。私は電車が走り出してしまっては危ないと思い、近くにいた人と緊急停止ボタンを押しました。

幸いその直後に女性は意識を取り戻し、駅員さんに引き渡すことができたので、ほっと一安心しました。時間にしてほんの5分程度の出来事でしたが、目の前で起きた緊急事態に多くの人が協力して助け合う姿がとても温かいと思いました。微力ながら私もとっさに行動できて良かったです。どんな場面であっても他者と助け合うことは大切だと改めて感じました。(佐藤)

大府南中学校の道徳の協議会に参加して(渡部)

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10月27日に大府市立大府南中学校で道徳の授業を見させていただきました。
題材は東日本大震災追悼式典での菅原彩加さんのスピーチについてでした。
津波に流され、運良く瓦礫の上にたどり着いた彩加さん(当時15歳)は動けなくなった母親を見つけます。
「行かないで。」という母親を残して彩加さんは「ありがとう。大好きだよ。」と伝えてその場を離れます。

15歳の彩加さんはどんな気持ちだったのか、考えるだけでも胸が苦しくなります。
子どもたちも一生懸命考えている様子でした。
発表していく中で「見殺しになってしまう」という意見がありました。私は「見殺し」という言葉にドキッとしました。あまりにもストレートだと感じたからです。
しかし、これが素直な意見なのかもしれないと思いました。
授業者の早川先生は子どもたちの意見を黒板に板書するというかたちで意見を受け止めているということを伝えたいとおっしゃっていました。
私もどんなかたちであっても子どもたちの意見を受け止めらるようにしていきたいと思いました。

子どもたちがグループで話し合う場面では近くに寄って話を聞きました。
近くで話を聞いているとプリントには書いてあっても自信がなく話せなかったり、何度も書いては消している生徒もいたということがわかりました。
近くに寄ってみないと分からないことだったと思います。
子どもたちのそばで、子どもたちの意見を聞くということの大切さを感じることができました。

今回の授業の題材となった東日本大震災での話は簡単に自分の思いを言葉にすることが難しい部分もあったと思います。
子どもたちが悩んで、じっくり考えるだ時間が大切なのだと感じました。
その大切な時間を生み出すためにも、早川先生のように、言葉を精選し、じっくりと待つことが大切だとわかりました。

お忙しい中、授業を見させていただきありがとうございました。(渡部)

大府南中学校の道徳の協議会に参加して(寺坂)

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10月20日に、大府市立南中学校で行われた道徳の協議会に参加させていただきました。先の小学校実習では道徳で躓いてしまったので、もう一度勉強しようと思い参加しました。

授業の内容は、東日本大地震追悼復興記念式典における宮城県遺族代表の菅原彩加さんのスピーチをもとに「命」とはなにか、「生きる」とはなにかについて考える授業でした。

玉置先生がよく仰る無駄のない導入から、彩加さんが実際に行ったスピーチを用いた展開でした。やはり、実際の映像を用いると授業の緊張感が増しますね。前から見ていて、食い入るように動画を見る生徒の姿が印象的でした。自分が同じ立場にいたらどうするのか、彩加さんはどのような思いだったのか、どうしてスピーチをしたのかなど、いろいろな立場から考え文字にあらわし、時にはグループで意見を交換しながら、生徒一人一人が深く「命」や「生きる」について考えることができた授業だったのかなと私は思いました。

グループでの話し合いの中で、私は面白い場面に遭遇しました。"彩加さんはどうしてこのスピーチをしたのだろう"という発問の時に、1人の生徒が「命の尊さと大切さを伝えたいんだと思う」と話しました。すると、グループは「大切」という言葉がしっくりきたのか、話し合いは「大切」という言葉を中心に動いていました。そして、迎えた発表の場面。私が見たグループは、「両親や、自分の命があるという幸せを噛み締め悔いのないように生きて欲しい」と発表しました。私が見ている限りではでなかった言葉が使われていました。前の班の発表を少し取り入れたり、思いついたのかな?とても、興味深く面白い場面に出会うことができました。

後から聞いたのですが、授業をされた先生はまだ2年目ということでした。若い先生だなとは思っていましたが、まさか2年目だとは。上から目線になるかもしれないのですが、とても上手で中学校実習前に見ることができて良かったです。

校長先生からは、私たちに先生になってからも勉強を続けることが大切だというお話をいただきました。教育基本法第9条、絶えず研究と修練に励みます。そして、それにすかさず反応する玉置先生と松井さんと渡部さん。野口芳宏先生の「までの努力よりからの努力」忘れずに行きたいと思います。(寺坂)

玉置先生による阿久比高等学校での出前授業(松井)

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11月10日(木)に愛知県立阿久比高等学校で玉置先生の授業がありました。今回はその授業を参観して学んだことを書きます。

玉置先生のゼミに入り、多くの小中学校で授業の参観をさせてもらっていますが、高校に行くのは初めて。高校生がどんなことを考え、どんなことを話すのかがとても楽しみでした。

「教師になるには」というテーマで90分間、私たちゼミ生は「生きたパンフレット」として授業に参加させていただきました(笑)
「教育とは」「教師の魅力」などについて生徒と一緒に考えましたが、高校生もしっかりとした考えを持っていたことに驚きました。
中でも「教育はビジネスか」という話題では高校生が賛成派と反対派に分かれて議論をしたのですが、聞いていても「なるほど!」と思う発言をする生徒が多く、答えのない問題を考える楽しさを味わうことができました。

最後に行った算数の題材「17段目の秘密」では、ちょっとしたハプニングがありました。生徒に好きな1桁の数字を聞いた際、「5です」という答えが返ってきたのです。この題材の秘密(最初に5を扱うとおもしろくなくなってしまうのです)を知っている私は、玉置先生も困るだろうなと感じたのですが、先生はそれにとっさに反応し、何事もなかったかのように後ろの生徒に数字を聞いていきました。私が教師だったら瞬時に同じ対応ができなかったと思うので、先生の話術と対応力はさすがだと改めて感じました。

高校生の授業でも、丸つけ法や○×法で全員参加の授業になっていました。授業技術をもっと学び、それが日常的にできる教師を目指していきます。(松井)

田中博史先生の『子どもが変わる接し方 9割の先生が気づいていない学級づくりの秘訣』を読んで

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11月12日の教師力アップセミナーの講師の先生である田中博史先生の『子どもが変わる接し方 9割の先生が気づいていない学級づくりの秘訣』を読みました。この本の中で特に印象に残っていること3つについて、本の中の田中先生の言葉と一緒に紹介していきたいと思います。

まず、「子どもはただほめればいいというものではなく、ほめられた子どもがどう感じるか、周りの子どもがどう受け取るかということまで配慮する必要があります。〔中略〕学校という場では、常に集団の中の個であるということを意識しつつ、一人ひとりのちょっとした表情やしぐさを見ておくことが必要です。(p.104-105)」という言葉です。子どもをほめることは大切だと聞きます。私も子どもたちのよさを見つけて、ほめることのできる人になりたいと思っています。きっと子どもたちをほめることができたとき、私はほめて満足してしまうと思います。しかし、田中先生は子どもをほめたときに表情を見ておくことが必要だとおっしゃっています。子どもをほめるということが自分の自己満足で終わってしまわないように、子どもたちがどう受け止めているのかということまで見届けられるようにしたいと思いました。

次に、「自分が嬉しいと思うことを子どもに返していく(p.114)」ということです。田中先生はこのことについてご自分の経験されたエピソードと一緒に紹介されています。それは子どもたちからの嬉しい「逆ささやき戦術」です。(田中先生はそっと、さりげなくほめることを「ささやき戦術」とおっしゃっています。)大人だってほめられたら嬉しい。「今日はこんな風に伝えてもらえて嬉しかったな。今度は子どもたちにも同じように伝えてあげたいな。」と考えられたら素敵だなと思います。自分にとって嬉しかったことが次は子どもたちにとっての嬉しいことにつながるように、と子どもたちのことを考えられる人になりたいです。

最後は田中先生がこの本の最後のおわりにでおっしゃっていたことです。
「小学校の教師はとてもやりがいのある仕事です。純粋なまなざしをした子どもたちのエネルギーを全身で受け止めて過ごす時間はとても幸せな時間です。でも、子どもたちとの接し方を間違えると、次第に厳しく辛い日々もはじまります。彼らは体は小さくても、繊細な心をもった、もう立派な「人間」です。適当なことを言って逃げたりしているとちゃんと見抜かれてしまいます。くり返していると大人を信用しなくなってしまいます。だから心して向き合わなければなりません。(p.176-177)」
4月からの生活を考えると、期待と不安でいっぱいです。
この言葉を忘れずに頑張っていきたいと思いました。
(渡部)
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