大切な仲間の存在(高桑)

 「教採は団体戦」という言葉をよく耳にしますが、私は今その言葉にとても強く共感します。

 私には大学で出会った大切な仲間がいます。つい最近までは、その人たちと一緒にいると「楽しい!」という気持ちが1番にありました。しかし、今はその気持ちよりも、「お互いを高め合うことができる本当に大切な仲間だ」という思いが大きいです。この思いの変化は、玉置ゼミに入ったことが理由の一つだと思っています。

 玉置ゼミに入るまでの私は、自分の意見をみんなに同意してもらえるのかが不安で、積極的に発言することができませんでした。教師を目指すためにこの大学に入学しましたが、自分に自信がなく人前に立つことが苦手だったのです。

 しかし、玉置ゼミに入ってから、様々な人に出会い、その人それぞれの考え方や生き方から学ぶことが多くありました。そのような恵まれた環境の中で、学びを積み重ねることが自信につながったのです。意見を交換した際に、「あなたのその考え方は、私にはなかった」と言われると、今までの学びが認められたような気がして、自信が持てます。そして今では、「もっと色んな人の意見を聞きて、自分の引き出しを増やしたい!!」という思いが強くなり、学びを通して高め合うことの楽しさを実感しています。

 教採を通して、これからさらに仲間と高め合うことができると思うと、わくわくした気持ちが止められません。充実した半年間を過ごせるように、大切な仲間と共に日々学び続けていきたいです。(高桑)
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2月17日佐々木先生の教師力アップセミナーでの学び(安藤、生田)

 こんにちは!先日参加させて頂きました、佐々木昭弘先生の教師力アップセミナーでの学びを、4期生の安藤と5期生の生田で書かせていただきます。

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。今日は大口中学校で行われた教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。

 今日のセミナーも多くの学びがあり、「問いと答えの明確化をしながら国語と連携する理科の授業」などとても勉強になりました。その中で、最もなるほど、と思ったことを1つ取り上げます。

 それは観察について。「子どもは見たものではなく知っていることを書く」という佐々木先生の言葉にとてもはっとさせられました。

 確かに子どもが最初から観察の視点を持っていたらすごいことで、「子どもは観察しようと言っただけで見えるはずがない」のです。自分の経験からしても、何に着目して観察したらいいのか、何を観察記録に書けばいいのか分からなかったし、子どもたちの多くがそうではないかと思いました。そのためにまず昆虫や植物など観察対象の基本を教えることが大切だと分かりました。そうすることで、観察のポイントが分かり、意識して観察ができ、また絵や言葉にすることができる。そして今まで見えなかったものが見えてくる。観察の授業をする際にはぜひ基本を学んでから観察、理解という流れに留意していきたいです。

 子どもの頃の観察を通して得た「こんな形をしていたんだ!」などの発見は、とても面白く、感動すら覚えます。佐々木先生のご講演を聞いて私は、そんな子どもの頃の感覚を思い出し、初心にかえることができました。世界に溢れている不思議が理解を通して分かった!そうだったのか!に変わっていく楽しさを子どもたちにも経験してほしいと感じています。今日学んだことを踏まえて、子どもたちの「もっと」という知的好奇心が高まる理科の授業を作っていきたいです。

 素晴らしい先生方のお話を伺うことができる教師力アップセミナーを私は毎回楽しみにしていました。今年度はこれで最終回であることが大変名残惜しいです。このような貴重な場を設けてくださった玉置先生はじめ関係者の方々、ありがとうございました。来年度もまたよろしくお願い致します。(安藤)


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 こんにちは!5期生の生田朋也です!2/17教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は佐々木先生の「理科の授業づくり」でした。この講演で感じた事を今回は書いていこうと思います。

 まず自分は理科が大好きで理科の授業も大好きでした。実際こうなれたのも小、中学校の先生のおかげだと思います。実験や、外にでての観察、ものづくり、物質のしくみ全ての興味を引き出してもらったような気がします。なぜ勉強嫌いな僕がこうなれたのか、この講演で考えてみたいと思いました。

 佐々木先生によると先生の特徴としては
・学習指導要領指導型
・流行キーワード飛び付き型
・オリジナル教材マニア型
の3つをあげられました。しかし自分が教えてもらった先生はどれにも当てはまりませんでした。そう、佐々木先生は教科書を工夫するだけで楽しい授業ができると仰られました。自分の先生もたしかにそうでした。

 それもそのはず授業づくりには多忙な先生にとって時間が限られています。その中で楽しい物を作るためにはある程度出来上がった物を使って、そこから工夫することが生徒の事を考える時間も当てられます。
不人気の理由(2M2K)
・めんどくさい
・むずかしい
・きたない
・きけん
を脱出するため、時短するためにも教科書を利用することは欠かせないことなのだと勉強になりました。教師力アップセミナーに関わる皆様方、佐々木先生、ありがとうございました。(生田)


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2月28日 小牧市立味岡中学校・芝田先生の数学授業での学び(酒井・古川・遠藤)

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 こんにちは。大学で来年度の新入生を見かけるようになってなんだかわくわくしている5期生の酒井です。

 今回は2月28日に授業を見させていただいた味岡中学校での芝田先生の数学授業からの学びについて書きたいと思います。この日は数学の授業を2つ見させていただき、その後に授業をされていた先生のお話を聞かせていただきました。

 授業を見て真っ先に、先生がほとんど話していないということに気が付きました。私が中学生の時受けていた授業を思い出すと基本どれも先生が指示したことをして先生の話を聞くものばかりでした。しかし味岡中の授業は子どもたちの発言が授業の中心となっており、先生は子どもたちの発言の架け橋となる言葉や授業を通して得てほしいものに近づかせる言葉をかけているだけでした。

 先生が話す時間が少ない分子どもたち同士での会話や教え合いの時間が十分に設けられおり、まさに子どもたちによる学び合いの授業がそこにはありました。先生はかける言葉は少ないだけではなく、的を得た言葉だからこそあのような授業ができるのだと思いました。

 もう一つ気が付いたことがありました。それは、どの生徒も課題に向き合う姿が見られたことです。数学は好き嫌いが顕著に分かれる教科の一つだと思います。自分の中学生時代を思い返してみても、ぼーっと他事を考えていたり、先生が答えを書くのを待っていたり課題に取り組もうとしない子は少なくありませんでした。

 しかし味岡中の授業ではみんなが課題と向き合い、答えにたどり着こうとしていました。子どもたちがあそこまで授業に入りこめるのは課題や教材が良いからだと私は思っています。やはり、授業時間がスタートする前から授業は始まっていて、課題や教材を考えることは難しいけれど重要であるということを改めて感じることができました。

 授業後に設けていただいた先生のお話を聞く時間でも印象に残っていることがあります。それは、教師の使命とはなんだと思いますか?という問いへの答えです。「教師の使命は子どもたちが学校に居場所があると感じさせることであり、学校生活で一番時間を占めている授業が楽しい、よく学べたと思えるようにすること」。とてもなるほどなあと思いました。私自身、学級づくりに興味があり一人ひとりに居場所があって、子どもたちを繋ぐことができる学校・学級について学んでいきたいと思っているので今回もまた良い学びができた一日となりました。素晴らしい授業を見せてくださってありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは!5期生の古川です。今回は2月28日に見学させて頂いた小牧市立味岡中学校で行われた授業参観での学びについて書かせて頂きます。

 まず衝撃を受けたのは、授業に対し自分で問題に取り組んだり、周りと意見を交換したりして全員が授業に参加していたことです。それは教員が強制的にやらせているのではなく、生徒自身が疑問に思って考え、取り組むことができているからだと感じました。

 その状況を作るためには芝田先生は課題設定が大事であると仰っていました。クラスの全員が考えてみたい、確かめてみたいと感じ、取り組むことができるような課題設定の難しさを感じながらもその重要性について考えさせられました。

 生徒が主体となって授業が進められているのもとても印象的でした。グループ活動中の机間指導に教員が発言している生徒の対角に入ることで、視線をグループ全体に向けて意見が発信できるようにしたり、生徒の発言をもう一度他の生徒に発言をさせて理解出来たか確認したり、生徒の発言に関連付けて他の生徒に発言をさせ、教員が何かを教えるのではなく、生徒同士に考えさせ、その意見を繋げながら授業を展開していました。

 教員の立つ位置や視線、声の掛け方など何気なく見えるような動作でも全員が活動に参加でき、生徒同士を繋ぐきっかけづくりになること、また意見を上手く繋がれ、活かされることが自信をつけることになることを学び、一つひとつの教員の言動が生徒に与える影響の大きさを感じさせられました。

 今回、素晴らしい学び合いの授業を見させて頂きましたが、学び合いの授業をする為にはまず講義が出来るようになることが大前提であることを学びました。いつか私もこの様な授業が出来るようになりたいです。そのためにも大学の模擬授業、教育実習で今回学び得たことを踏まえ、努力をしていきたいと思いました。

 最後にこのような学びの場を与えてくださった玉置先生をはじめ、芝田先生、味岡中学校の先生方、生徒の方々貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。(古川)

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 こんにちは、五期生の遠藤です。今回は、先日行われた、小牧市立味岡中学校での芝田先生による数学の授業から、学んだことについて書きたいと思います。

 今回の授業は確率の内容だったのですが、まずテーマが面白く、どうなるんだろう、と疑問を持てるような課題であると感じました。「学び合い」の数学の授業を見るのは初めてで、今まで自分が受けてきた授業との違いに衝撃を受けました。

 私にとって数学の授業とは、先生に与えられた問題を解き、公式を覚え、また別の問題で活用し、という繰り返しでした。しかし、芝田先生の授業は常に子供達が疑問を持ち続け、意見を交わしながらまた新たな疑問について討論する、という繰り返しでした。

 芝田先生は授業の間、常に教室中を歩き回って意見を引き出しては子供たち同士をつなげていました。けして必要以上には喋らず、それでいて子供達がみんなに向けて語りかけるように説明するよう習慣づけるなど、学級づくりのヒントが詰まった授業でした。

 私は自分自身、数学が大の苦手で、子供たちには数学を好きになってもらいたいという思いがありました。今回芝田先生の授業を見ていて、時間が過ぎるのがとにかく早く、それでいて授業の内容は非常に濃密で、充足感を得られる時間でした。私もこんな風に、頭をフル回転させて取り組める授業、子供同士で自分の意見を示し合える授業を展開したいと思いました。

 これまで学び合いの授業について学んだことはありましたが、自分が実際に見たことはなかったため、今回見せて頂けて本当に良かったです。貴重な経験をさせて下さった芝田先生、味岡中学校の皆様、そしてこうした場を設けて下さった玉置先生、ありがとうございました。(遠藤)
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「あこがれにあこがれる」(竹内)

 こんにちは、4期生の竹内です。

 僕は今卒業研究として、玉置先生の著書である「中学校数学科授業 成功の極意」という本を読ませていただいています。この本には玉置先生が数学授業であこがれた相馬一彦先生の名前がありました。実はこの本の前に、相馬一彦先生の「数学科 問題解決の授業」という本を読ませていただき、その際にも相馬一彦先生に対する想いを実際に聞かせていただいてました。卒業研究として玉置先生が認めた指導法について研究できることは、新任になってからも他の人にはない強みであると思い本当に嬉しく思います。

 玉置先生の本の中には齋藤孝さんの「あこがれにあこがれる」という言葉がありました。相馬先生に対する玉置先生の想いが詳しく書かれているところを読み、この言葉が見つけたのですが、この言葉が胸に打たれ、僕もこれから始まろうとする教員生活の中であこがれる先生に出会いたいと思いました。

 先日の味岡中学校での授業見学を始め、玉置先生には数え切れない程素晴らしい先生方とのご縁を作っていただいています。そこから学んだことは自分だけの財産でもあるのでこれからも玉置ゼミの活動を通してたくさん学び、吸収していきたいと思っています。玉置先生、いつもご指導をありがとうございます。これからもよろしくお願いします。(竹内)
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サークルでの最後の仕事を終えて(鏡味)

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 こんにちは!4期生の鏡味春佳です。久しぶりの四方山話です…(笑)

 先日、私が所属しているサークルの追いコンを無事に終えました。追いコンとは、卒業される4年生さんを追い出す会のことです。私はサークルの幹部として3年生の夏休みくらいから追いコンの企画、運営を頑張ってきました。企画をしていく中で、3年生の仲間と意見が合わずぶつかることもあり、悩むこともありました。しかし、ぶつかりながらも全員で一つのものを作り上げるのはやはり楽しいことだなと改めて感じました。

 追いコン当日は、お世話になった4年生さんが楽しそうにしている姿や「ありがとう」と言ってくれる姿、涙する姿を見て頑張ってきてよかったと思いました。

 私自身、このサークルを3年間続けてこられたのは、顔を出すといつも優しく温かく迎えてくれる4年生さんがいたからです。また、3年間続けてきたことで大きく成長することもできました。4年生さんが築き上げてくれたこの居場所を受け継ぎ、これからも大切にしていきたいと思いました。

 私はこれで、サークルの幹部としての最後の仕事を終えました。ほっとした気持ちと少し寂しい気持ちがありますが、これからは全力で教員採用試験に向かって頑張っていきたいと思います!(鏡味)

3月17日 人間共育道場での学び(高桑、安部、小谷川)

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 こんにちは、4期生の高桑です。先日卒業式を終えて、3期生の先輩方を含め4年生がいなくなることの寂しさに浸っています。4月からそれぞれの場所でご活躍されることを心から応援しています!

 さて、2度目となる人間共育道場に参加し、寺田恭子先生の考えをもとに、「幸せとは何か」を話し合いました。今回は、そこで学んだことを書いていきます。

 まず、私は寺田先生の「ピンチをチャンスに変える」というような物事の捉え方が本当に素敵だなと感じました。辛いことや危機があってもそこで立ち止まってしまうのではなく、人とつながり、とりあえず動いてみることで、色んな人を巻き込みながら新たなステージを迎えていくという寺田先生の生き方は、エネルギーが溢れていて輝いて見えました。

 私は、2月上旬に膝の靭帯を損傷してしまい、思い通りに動かない足に落ち込んだ時期がありました。しかし、今思い返せば、家族や友人以外にも電車内で松葉杖の私に席を譲ってくれる方がいたりと、人の温かさに触れるとても良い機会でした。この経験から、幸せはやはり周りの人がいて初めて感じるものだと思います。幸せは人それぞれの基準があるため、世間一般の「普通」という固定概念にとらわれず、自分なりの幸せの軸をしっかり持ちながら、これまで以上に色んな人つながりたいと強く思いました。

 今回で2度目の参加となる人間共育道場でしたが、いつものセミナーとは違って、先生の話を聞いて感じたことを感じたままに伝えたり、普段では交われないような方々の経験や考え方を聞くことができます。深く話し合うことで、学びが自分の中にスッと浸透するように入ってくるため、とても有意義な時間を過ごすことができたと感じています。今後もぜひ参加させていただきたいと思っています。また、今回学んだことを生かし、当たり前となってしまっている幸せに目を向け、言葉にすることで、日々幸せであることを実感していきたいと思います。

 寺田先生、玉置先生を始めとした関係者のみなさま、素敵な学びの場をありがとございました。(高桑)

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 こんにちは。4期生の安部です。先日、初めて人間共育道場に参加させていただきました!これまでに何回か参加している加藤奨基のくんをいつも羨ましく思っていたので、今回やっと参加することができてわくわくしていました!

 今回のゲストは、大学教授でありながら車いすダンスを実践していらっしゃる寺田恭子先生でした。私は以前、命の授業で寺田先生の講演を聞かせていただいていましたが、今回は玉置先生との対談という形だったので、前回よりも近い距離で寺田先生の声を聞くことができ、改めて先生のエネルギッシュな姿に魅了されると共に、先生の生き方はやっぱりすごいなぁ、と感銘を受けました。

 対談後、いくつかのグループに分かれて3つのお題に沿って意見交流をしました。初めて会う大人の方たちの中で、自分の意見を言うのはすごく勇気のいることでしたが、いろんな人の意見が合わさって新たな考えが創造されていく感覚はすごくいいものだということを改めて感じることができました。この感覚を子どもたちにもぜひ味わせてやりたい!と思わず考えてしまいました。

 2つ目のお題、「あなたにとっての幸せの基準とは」はすごく考え甲斐のあるもので、様々な意見が出ましたが、結局は何なのか分からないという結論に至るほど深いものでした。私はみなさんの意見を聞いて、自分の中にすごく落ちたものがありました。それは、「人とのつながりを実感したときに幸せを感じるのではないか、人はピンチをチャンスに変えるために人とつながるんだ」ということです。幸せを感じることは日常色々な場面でありますが、人とつながっていて良かったと思えたとき、人ととの繋がりを実感したときは、やはり幸せを感じるのではないか、と自分の経験も振り返って改めて思いました。人とつながることの意義を再確認できた瞬間でした。自分自身、そして子どもたちに多くの幸せを感じてもらうために人ととつながることをやっぱり大切にしていきたいなと思いました。

 教育という範囲に留まらず、自分の生きた方についていろんなことを考えさせられ、多くのものを得られました。寺田先生、玉置先生を初め、関係者の皆さま、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは、特別に参加させていただきました教育学部3年小谷川です。今回は人間共育道場での寺田恭子先生の話とグループワークをして感じたことについて書かせていただきます。

 寺田先生の話は今までの経歴や生き方について様々なことが聞けましたが、寺田先生の目の前の事柄についての目の向け方、自分の人生との向き合い方にすごく惹かれました。とてもエネルギッシュであり、困難なことを困難に思わず、自分のものにしていく姿はかっこよく、素晴らしい生き方であると感じ、また寺田先生の人との関わり方と関わりの多さ・広さに圧倒されました。寺田先生のポジティブでエネルギーのある姿は、周りからはキラキラと輝いて見え、人生をあるがままに楽しんでいて、だからこそ様々な人たちを引き寄せているのだろうと感じました。

 そして何事も人のために、諦めという概念がなくどうすればできるだろうかということを常に考えている姿は、すごくストイックで、でも寺田先生自体はそのストイックさを自覚していなくて気さくですごく親しみやすい人柄は本当に真似したいと思うような模範的な方だと思いました。また、「自分のことはたかが知れているからこそ、様々な人から意見を求めて解決していく。」という言葉が色々と考えさせられました。自分自身をしっかり把握して認めているからこその思考であり、人になかなか頼ることができない私にとっては刺さるものがありました。

 寺田先生の話の後のグループワークでは幸せについて考えました。改めて考えるとすごく難しいということと、自分にとっての幸せというのは人それぞれであると同時に自分の生き方・信条などにも影響するものであると感じました。

 私は人と思いを共有できたときに幸せを感じると考えました。プラスの思いはもちろん、辛さ寂しさ、悲しみなどのマイナスの思いも当てはまると思います。「幸せの基準は自分を認めること」という意見が出てましたが、何かを認められた時に人はホッとしたり、嬉しくなったり、素になれたりと最高の状態になると思います。そして認める・認められたという思いこそ、私は思いの共有なのではないかと思ったからです。

 この考え自体は以前からなんとなく頭の中にあり、いじめの問題など教師として生徒と向き合うにはどうすればいいのかと考えていると、他人の痛みなどを自分が理解することはできないけれど、共有して認めてあげることはできるのではないかという考えに常に至っていたということを実感しました。今回の話し合いや様々な意見を聞いて自分の考えを改めて整理することができ、とてもよい機会でした。

 寺田先生の話とグループワークから、人生の中での物事の捉え方や、向き合い方について今までの自分はどうだったのか、そしてこれからどうしていきたいのかを考えるきっかけになりました。まだまだ経験が浅いので、幸せを感じる瞬間というのが、やはり中心にいるのが自分の場合が多いなと感じ、寺田先生のように人の幸せを自分の幸せにできるような人になれるように、たくさんの経験とつながりをもって、これからも日々学んでいきたいと思いました。(小谷川)

3月17日人間共育道場での学び(竹内、加藤奨基、中西)

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 こんにちは!4期生の竹内・加藤奨基、5期生の中西です。3月17日に行われた人間共育道場での学びを書かせていただきます。

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は3月17日に行われた人間共育道場について書きたいと思います。今回初めての参加でしたが、みんなで考え、話し合い、深めていくというグループワークに、講演会やセミナーとは違う新鮮さを感じました。

 今回のゲストは桜花大学保育学部教授の寺田恭子先生でした。寺田先生は車イスダンスの先駆者であり、障害の有無に関わらず、車イスダンスを通じて「体が元気になって心も元気になってほしい」という想いを広めています。今回は、寺田先生によるお話や、グループワークを通じて、学んだこと、感じたことの中から、話の中心となった「幸せ」について2つのことを書きたいと思います。

 1つ目は幸せを感じるためには前向きに捉えることです。寺田先生は危機を迎えた時に、一人では抱え込まず、色々な人に相談をし、知恵を出すことで、解決策を見つけるそうです。人とのつながりに対しても嫌な事もあるけど、良い事、楽しい事の方が多い、とお話の中から、寺田先生は何に対しても前向きに考えていることが伺えました。失敗をしてもそこで止めることはせず、その失敗をきっかけとして成功させたり、危機を迎えた時には、「よし、なんとかしてやろう」と決して諦めることはせず、前向きに考えることで結果的に相談を乗ってくれる人の存在に感謝をしたり、危機を乗り越えた時の達成感など、幸せを感じる機会が多くなるのではないかと思いました。

 2つ目は幸せを感じる基準についてです。幸せの基準とは、人それぞれ異なり、また幸せ、不幸せの境目というものではなく、幸せを感じる場面です。寺田先生は、周りの人が楽しいと感じていたり、幸せだと話している時に周りの人に対して、いいなぁ、と幸せを感じるそうです。グループワークでは、この幸せの基準について焦点を当て、話し合いをしました。私は、実家暮らしから一人暮らしになって初めて親のありがたみを感じるなど、今いる状況から新たなことを知った時に、過去の状況について見えていなかった部分に感謝をし、その時の当たり前は幸せだったと感じると思いました。

 またこの考えに対して、人は今の現状を基準として、より高みを目指してしまうため、現状にあまり感謝をせず、当たり前に思ってしまうのではないかという意見があり、その通りであると思いました。きっかけがないと現状に感謝の気持ちや、幸せだと感じる事がないため、これからは小さな事でも感謝の気持ちが生じた時には、積極的に相手に伝えていこうと思いました。そうすることで少しずつではありますが、今の状況についてどれだけ幸せなのか、ということに実感が湧いてくると思います。今まではどのような場面で幸せかということについて考えた事がなく、ふとした時に感じていました。今回幸せについて考えることにより、今過ごしている日々をあらためて考える機会となりました。

 初めての参加でしたが、グループワークを通して、他の参加者の方との新たなご縁があり、みんなで考え、深めていく人間共育道場ならではの学びを楽しく感じました。寺田先生、玉置先生を始めとする人間共育道場関係者の皆様、このような会を開いて頂きありがとうございました。(竹内)

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 こんにちは、4期の加藤奨基です。今回は3回目の人間教育道場に参加させていただきました。ゲストは以前にもお話を聞かせていただいたことのある、車椅子ダンスなどで有名な寺田恭子先生です。

 寺田先生はお話の内容だけでなく、その雰囲気にもポジティブな感じが出ていてお話を聞いているだけでこちらも元気になるような雰囲気でした。そのポジティブさは先生の考え方にも表れていて、「様々な障がいを持つ人がいて、それぞれにどう対応していけばいいか迫られた時のような、危機感のある時が返って想発のチャンスになる」という考え方にとても共感しました。そのためにピンチの時こそ一人で抱え込まず他の人に助けを求めることが大切だということでしたが、やはり、どうしても抱え込んでしまう人にはどのように対応していけばよいのかが課題になると思います。

 自分はそういった人たちに、繋がることで楽しい・幸せだと感じるような経験をしてほしいなと思います。しかし、経験をした上で繋がりたくないと思う人もいるだろうし、セミナー内で斎藤さんも仰っていたように「繋がる意義が分からない」人も多くいるとも思います。これは同じゼミ同期の竹内君も言っていたのですが、そのような人たちと自分がどう関わっていくかで、「一度繋がることができたらその人との繋がりを絶たないこと」が重要だと思います。前回のゲストである青山先生も仰っていた「繋いだ手を離さない」ということです。

 しかし、繋いだ手が思いのほか捻じれてしまったり、相手から振り切ろうとされたりすることもあるかもしれません。それでも、繋いだからには離さないぞ!という強い、広い気持ちが大切なのではないでしょうか。玉置先生や寺田先生のように、そういった大きな心を持っている人のもとに多くの人が集まってくるのかなぁと感じました。

 大人の学び場である人間教育道場では、毎回物事の新たな視点を与えてくれます。今回は玉置ゼミの参加者も増え、この良さをもっと知ってもらえたかなと思います。また、地域の保護者さんたちとお話することもでき、改めて繋がることの良さを感じました。お話してくださった寺田先生、機会をくださった玉置先生、道場の関係者の皆様、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは。5期生の中西です。3月17日に行われた人間共育道場での学びを書かせていただきます。

 今回は寺田恭子先生からお話をお聞きしました。寺田先生は車いすダンスを通して、障がいのある方でも楽しく体を動かせる実践を行なっていらっしゃいます。私は「車いすダンス」について何も知りませんでしたが他の障がい者スポーツに比べて、障がいの重軽度に関係なく誰もが楽しめるスポーツだということを知りました。障がい者バスケや障がい者テニスはある程度障がいが軽度で体力がないと難しい種目に比べて、車いすダンスの場合は一人ひとりに合った動作を無理なくこなすことができます。そして複数人が同じ場で行うことができるので、人とのつながりを通して「楽しい!」という気持ちを共有し合うこともできると学びました。

 また、寺田先生のお話の中で「危機を良い意味でのストレスとして捉える」という言葉が心に残りました。ストレスと聞くとマイナスなイメージがありますが、危機をチャンスとして前向きに考えるストレスは解決に向けて大切なものだということを学びました。そのほかにも一人で抱え込むのではなく、周りの人のサポートを借りることで乗り越えられることも増えます。私は問題なことが起こったときにひとりで解決しようとして思い悩んでしまうことがあるので、ピンチなときはピンチ!と声を出せるような人になりたいと思いました。周りのサポートは、「人とのつながり」あってこそのものです。

 今回のグループワークの時間に「幸せの基準」について意見交流を行いましたが、ほとんどの意見の根底にあるものは「人とのつながり」でした。つながりが広く大きなものであれば、危機的なことに対しても解決に向けたサポートを手助けする大きな存在となるので、頑張ろうというポジティブな気持ちへ向かうということに気づきました。

 初参加でしたが、職業や年齢もばらばらな方とのグループワークはとても新鮮でした。自分では気がつかない視点の意見が沢山あり、新たな学びを得るとても貴重な時間となりました。最後にこのような学びの場を与えてくださった玉置先生、寺田先生はじめ関係者の皆様ありがとうございました。(中西)

2月28日 小牧市立味岡中学校・芝田先生数学授業での学び(竹内)

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は2月28日に行かせていただいた小牧市立味岡中学校での芝田先生による「学び合い」の数学の授業見学から学んだことについて書かせていただきます。

 玉置ゼミでの活動を過ごす中で、学び合いという言葉は何回も聞いたことがありますが、実際に学び合いの授業を見させていただいたのは初めてでした。授業前には、芝田先生にお話を聞かせていただく時間がありました。一斉授業型ではない学び合いについて思っていたことをまずは聞いてみました。「学び合いでは生徒が話を聞かなかったり、他ごとをするといった不安はありませんか」と。それに対して「確かにそのようなことを考えるが、学び合いは分からない生徒が主体的となり、全員で学習していくことが保証される学習形態です」と言われました。僕の卒業研究でもある主体的な授業を生み出すには、学び合いの授業は繋がる部分があるではないかと思いました。

 また、芝田先生は主体的にするための授業工夫として、予想をさせることがポイントで、子どもたちが答えを追究したくなるような課題提示が大切だとおっしゃっていました。主体的な授業づくりで有名な相馬一彦先生や玉置先生の著書の中でも同じ事が書いてあり、あらためて予想をさせることの大切さ学びました。

 実際に学び合いの数学の授業を見させていただき思ったことは2つあります。

 1つ目は先生の話が少ないということです。子どもの意見を聞いた後、その意見についての先生の言葉を入れることはなく、その子どもの意見を聞いてみんなはどう思うか、それについてグループで話し合い、考えを深めるといった授業が展開されていました。話し合いの時間には、芝田先生が子どもたちの考えを聞き、それを基に意図的指名をしたり、また話し合いが行き詰まっているグループには、「話していた内容が分かったか」、「今のを聞いて何が分かったか」などと子どもたちに尋ね、グループの話し合いを促していくといった机間指導が見られました。

 「学び合い」の授業とは、先生が説明するといったことはほとんど無いのにも関わらず、授業は進んでいき、先生が子どもの思考を促して、子どもの発言をつなぎ合わせる問題解決の授業だと思いました。しかし、芝田先生は説明をしないとは言っても1時間その課題について話せる講義をする力も必要だとおっしゃっており、教師としての基礎が出来てこそ学び合いの授業が成立するのだと思いました。

 2つ目は問題の大切さについてです。導入での問題というのは、授業の核になると思います。今回の授業でもくじびきの選び方やあみだくじの確率など、すぐには数学的な理屈のある答えを出せそうにない問題でした。予想もバラバラであり、答えが分からないといった状況だからこそ、この時間では答えを追究したいと子どもたちが思うのだと思いました。また、この問題にも工夫がされており、ゴールを目指す過程でそれぞれの達成レベルが設けられていました。問題の答えを出すまでに身につく能力があり、中身の濃い工夫された問題であると思いました。

 今回見させていただいた芝田先生の授業は、発言や立ち位置、教材研究など細かいところまで工夫がされていました。その凄さに感銘を受け、見ていてワクワクするような楽しさを感じたのと同時に、忘れられない授業となりました。このような機会を作っていただいた芝田先生、玉置先生、本当にありがとうございました。(竹内)

祝!玉置ゼミ3期生卒業

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 2019年3月15日、玉置ゼミ3期生9名は卒業となりました。充実した4年間だったと思います。4期生13名が勢揃いしてのお見送りがあり、今回は合唱付きでした。

いよいよ卒業式(丹羽)

みなさん、こんにちは。お久しぶりです。
3期生の丹羽亜由美です。
いよいよ明日は卒業式です。振り返ると大学4年間はあっという間だったように感じます。そして、通学に時間を要するため、大学ではサークルや部活動に所属していなかったわたしにとって、この「玉置ゼミ」というものは特別な場所でした。

玉置ゼミに入ってすぐは、本当についていけるのか、仲間たちとうまくやっていけるのか、など不安なことばかりでした。
しかし、一旦セミナーに参加してみると玉置先生をはじめ、優しく、頼もしい先輩方たちがたくさんのことを教えてくださり、玉置ゼミの暖かさを感じたことを今でも覚えています。
4年生になってからは、後輩たちが玉置ゼミに入って来てくれました。4期生の後輩たちは一人一人に個性があって本当にいい子たちばかりです。この子たちなら玉置ゼミをよりよい場所にしてくれるに違いないと確信しています。

卒業前の今になって、「もっとたくさんセミナーに参加しておけばよかった。」と思うことがあります。とても今更なのですが、、(笑)

私は、4月から小学校の教員となります。この玉置ゼミで学んだことを春休みの間にまとめ、たくさん生かしていきたいと考えています。そして教員になってからも時間を作り、積極的にセミナーに参加していきたいと思っています。

玉置ゼミに関わってくださったみなさん、本当にお世話になりました。これからもよろしくお願い申し上げます。(丹羽)

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2月28日味岡中学校・芝田先生の数学授業での学び(高桑)

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 こんにちは!4期生の高桑です。4ヶ月ほど前に終えた中学校実習を振り返ったとき、何よりも授業に苦戦していたことを思い出します。そんな私たちの姿を見ていた玉置先生は、味岡中学校の芝田先生という方の優れた授業から学ぶ機会をつくってくれました。(玉置先生の行動力、教育に対する熱い気持ちには本当に尊敬、感謝しかないです。)

 今回は、芝田先生の学び合いを主体とした数学の授業から学んだことを書きたいと思います。

 まず、授業を見ていて1番に感じたのは、教師が必要以上にしゃべらないことです。教師は子どもたちの意見を聞いて、「〇〇くんは、どういうこと言ってた?」「うなづいてるけど、△△さんはどう?」と他の生徒に話を振るなど、子どもたちをつなげる言葉掛けがほとんどで無駄がない華麗な授業でした。教師が介入しすぎないことによって、子どもたち同士のつながりは濃くなり、答えを求めることよりも、自由に意見を出し合い考えを深めることに重きが置かれる授業になっていたのだと思いました。

 実際に、子どもたちの様子を見ていると、誰かが黒板を書いているとき、ただ書き終わるのを待つのではなく、グループで新たな考えを出し合って検討するなど、それぞれが何かしら活動をしていました。私はこの様子を見て、これこそが「全員参加の授業」だと感動し、私もこのような授業ができるようになりたいと強く思いました。

 では、具体的にどのような手立てが必要となってくるのか、授業を参観させていただいた後、「学び合い」「全員参加の授業」について考え、自分にとって特に必要なことを次の2つにまとめました。

 まず1つ目は、「ゴールは一人一人違ってもよい」という考え方です。教師がゴールを設定しなければ、子どもたちがそれぞれの能力に応じて自由に考えを深められるようになり、退屈する生徒はいなくなります。また、そのような状態をつくるために、まずは教師が子どもたちの意見をすべて受け止めてあげることが必要だと学びました。

 2つ目は、先生のごく自然で些細な行動が、子どもたちや授業づくりに大きな影響を与えているということです。授業を参観させていただいた素直な感想として、次々と繰り出される芝田先生の技術に、目がいくつあっても足りないなということを感じました。私はヒドゥンカリキュラムについて研究したいと思っているので、芝田先生の細やかで意図的な行動はとても興味深く、見習うべきだと思いました。芝田先生に少しでも近づけるよう、これからも学び続けていきたいと思います。

 芝田先生、またこのような機会をつくってくださった玉置先生、本当にありがとうございました。(高桑)

犬山西小学校での玉置先生講演会からの学び(高桑、高橋、山田)

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 こんにちは!4期生の高桑です。今回は、1月23日に犬山西小学校で行われた、玉置先生の講演会で学ばせていただいたことを書きたいと思います。

 映像で玉置先生の算数授業を見ながら、先生の言動の意図を解説していただいたのですが、玉置先生の授業技術がこれでもかという具合に詰め込まれていて、自分だけでは気づけないことにも注目することができたため、新たな学びが多くありました。

 その中で、私は玉置先生がおっしゃっていた、「算数は答えがわかってからが算数」と言う言葉がとても印象的でした。これは、教師がすぐに答えを教えしまい、そこからどう考えたらその答えにたどり着けるのか考えさせることが大事だということを意味します。
こうすることによって、答えという1つの目標に向かって、子どもたちがそれぞれの意見を出し合ったり、自分たちなりに規則を見つけて議論するというような、主体的で対話的な授業ができあがっていたのではないかと思います。

 また、玉置先生の授業を見てて、やはり教師のつなげる言葉や即時評価が大切だということを強く感じました。そのためには、子どもの様子や表情に着目したり、ノートに書いてある考えを把握しておいたりと、子どもたちの考えを色んな方法で受け止められるようにしたいと思いました。玉置先生、素敵な講演をありがとうございました。(高桑)

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 こんにちは、4期生の山田志摩です!先日、犬山西小学校で行われた勉強会について記事にさせていただきます。

 玉置先生が、自身の算数の飛び込み授業の映像を見せながら講演をしてくださったのを、先生方と一緒にお聞きしました。

 授業の中で特に印象的だったのが、玉置先生が児童の発言に対して、瞬時にそのよさを見出して価値付けていた姿です。「考えるということが大事なことだよ」「仮説を立てるというのは中学生でやることだ。すごいことだよ」と、答えよりも考えた過程に重きをおいて価値付けをされていたので、答えが違っていた子もも、自信とやる気を継続させることができたいたと感じました。このような「その場で、瞬時に価値付けること」を犬山西小の校長先生は「即時評価」と仰っていました。その子の良さを見つめてじっくりと言葉を選んで評価することも大切ですが、授業においては、この「即時評価」が有効だと感じた反面、頭の回転の良さや、語彙力を必要とする難しさがあるなと感じました。

 また、犬山西小学校では、研究テーマとして「仲間とつながり、みがき合う児童の育成」を掲げており、「つながりあう授業」についても先生方の発表の中から学ばせていただきました。子どもたちが授業を通してつながりあっている姿を学年、学校で共有し合うことが大切だと感じました。

 犬山西小学校の先生方、玉置先生、貴重な学びの場を用意していただいてありがとうございました。(山田)

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 1月23日、犬山西小学校での玉置先生の講演会に参加させていただきました。講演会では、形埜小学校で玉置先生がされた飛び込み授業の様子を見ながら、つながる姿、みがき合う姿とはどのようなものかについてのお話でした。

 飛び込み授業は、小学4年生と5年生が合同で、算数の授業を受けていました。授業を見て感じたことは、玉置先生の発する言葉の少なさです。例えば、授業の核に迫る良い発言が出たとしても、すぐに「その通りだね、ここは…」と説明に入るのではなく、「すごいことを言っているよ」とクラス全体に匂わせてから、もう一度児童に説明してもらっていました。教師が説明するのではなく、子どもの言葉をどんどん繋げて授業が進む様子を見て、彼らの考えが深まっているのではないかと思いました。

 また、「いけそうだったら笑顔、嫌だと思ったら困った顔」というように表情発言で子どもを授業に参加できるようにされていたことも印象に残っています。表情発言なら、全員が授業に参加しながら、自分の意思を示すことができるという良さがあると分かりました。

 授業内では、仲間の意見を聞いて考えが変容した子どもの姿があったり、前の児童が使った言葉を引用しながら説明する姿があったりと、子ども同士の繋がる姿が見えました。そして、教師はその子どもの繋がりを生むために、意図的指名や、価値付けをしていく役割があるとわかりました。

 今回、「つながる姿、みがき合う姿」ということについて犬山西小学校の先生方の考えをお聞きできたり、玉置先生の授業から学ばせていただき、まずは繋がりを大切にしなければみがき合いは生まれないのだなと思いました。

 玉置先生は、「繋がれないリスク」という言葉をおっしゃっていましたが、授業を通して子どもの繋がりを作るために、私たちも繋がりを大切にしなければならないと感じました。

 今回はこのような貴重な学びの機会を与えてくださり、ありがとうございました。(高橋)

2月17日 佐々木先生の教師力アップセミナーに参加して (安部、大久保)

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 こんにちは。 4期生の安部と5期生の大久保です。2月17日の教師力アップセミナーに参加させていただいて、学んだことを書きたいと思います!

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 こんにちは。4期生の安部です。今年度最後の教師力アップセミナーに参加させていただきました!今回は理科の専門科でいらっしゃる佐々木先生の講演でした。私はまったくの文系なので、理科には疎い部分が多々ありますが、先生の今日の講演は、紙コップが天井に向かって発射する実験やふりこの実験の再現など具体物で示されるものばかりで、とても分かりやすく、わくわくする内容でした。

 先生の講演の中で特に印象に残ったことは、理科の実験の授業が「ミステリー型問題解決的な学習」と「サスペンス型問題解決的な学習」に分けられるということです。「ミステリー型問題解決的な学習」とは、実験の結果を知らされておらず、結果を予想することで学びを深めていく学習方法で、「サスペンス型問題解決的な学習」とは、初めに結果が示されていて、どうしてそうなるか理由を考え、検証していくことで学びを深めていく学習方法のことを言うのだそうです。

 理科の授業にそのような区別があるとは全く考えもしませんでしたが、今日、佐々木先生の講演を聞いて、なるほどなと思いました。従来の理科の授業は前者のミステリー型が多かったそうですが、どの実験もこの方法を用いると、授業初めに一生懸命予想をしたのに、結果的にその予想が外れてしまった子どもの思考がどこか腑に落ちないままで、もやもやした状態で終わってしまうことがあるそうです。そこで、佐々木先生は、実験によっては、結果をあらかじめ示す学習方法か、示さない学習方法かを考える必要があるとおっしゃっていました。

 私は昔から理科が苦手で、どんな結果になるのかをどう予想してよいのかさっぱり分かりませんでしたが、学校の授業で「どうしてそのような結果になるのか」理由を考える学習をしておくと、色々な因果関係と結びつけて結果を予想できるようになるのではないかと思いました。

 先日のセミナーで大西さんもおっしゃっていましたが、苦手な教科、苦手な分野だからこそ子どもの立場になって考えられることがたくさんあると思うので、「何で?どうして?」という感情を大切にして、それを追求していこうとする気持ちを持ち続けたいと思います。

 今年度の教師力アップセミナーは今回で最後となりましたが、毎回毎回、多様な学びをさせていただいてます。玉置先生、酒井先生を初め、関係者の皆様、そしてお忙しい中、わざわざ来てくださった佐々木先生、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは。5期生の大久保樹です。2月17日に大口中学校にて行われた、佐々木昭弘先生の「教師力アップセミナー」に参加させていただきました。そこで学び得たことを書き記していきます。

 まずとても面白いと思ったことについてです。佐々木先生は、チューリップの絵を描いてくださいと私たちに伝えました。その後、何名か指名して黒板に書かせると、そこには一人一人違ったチューリップが出来上がりました。

 これを児童に置き換えて考えてみます。児童が40人いれば、40人全員に描かせるそうです。「どのチューリップが1番本物に近い?」と児童に発問して、順番に手を挙げさせたあと「どうしてそれが本物?」と追質問すると、児童は「だって葉っぱが〜」といったように回答するでしょう。

 すると、これだけで葉についての問題が出来上がります。線は入ってる? 枚数は?といった感じです。同様に、茎や花についても問題が出来上がります。これが正解だろうと思って描いたものが実は間違っているというのは、児童にとっては印象に残るでしょう。これだけで知識の定着が見込めます。

 大まかな問題が出来上がったところで、児童に実際に見に行かせるそうです。ただ最近は、スマホで調べたり、図鑑で調べたりといった方法になってきていると佐々木先生は嘆いておられました。

 さて、私は今回のセミナーで最も印象に残っている内容を書き記していきます。

 それは、ノートの書き方についてです。佐々木先生は、目のマークとハートのマークを活用していました。

 目のマークには、実際に目で見た事実を書き、ハートのマークでは、その事実に基づいた推察を書かなければならないというものです。これは佐々木先生がセミナー冒頭部で仰っていた「国語や算数で学んだことを理科で活かす」というのに繋がる工夫だと思います。

 さらに、児童の意見を板書する際も目とハートのマークを活用するそうです。児童が言ったことが事実なのか、事実に基づいた解釈なのかを先生の中で篩にかけて板書し、子どもが後ほどノートを書く際の判断材料にするそうです。こういった工夫によって、児童は実験結果を書きやすくなると思います。とても勉強になりました。

 佐々木先生、お忙しい中ご講演いただきありがとうございました。(大久保)

2月17日教師力アップセミナーに参加して(岡田・静谷・嶋藤)

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 こんにちは。3期生の岡田・静谷・嶋藤です。今回は、先日行われた教師力アップセミナーにて、佐々木昭弘先生から学んだことを書かせていただきます。

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 こんにちは。3期生の岡田です。先日参加させていただいた教師力アップセミナーにて学んだこと、改めて気付かされたことについて書かせていただきます。

 今回大きく印象に残り、4月から教壇に立つ身として実際に取り上げたいと思ったことは、考えの理由を書くときのルールについてです。

 「おめめマーク」の事実と、「ハートマーク」のなぜそうなるのかという解釈をどちらも書くというものです。片方だけではなく、この二つをどちらもセットで書くことにより、浅い考えだけに留まらず、また、表現力も身に付きます。ただ「理由を書いてね」というだけではなく、この二つのポイントを用いて授業を行っていきたいと思いました。

 今回佐々木先生には、この他にも多くのことを学ばせていただいただき、また、素敵な実験も見させていただきました。今回でしか出来なかった学びや貴重な体験を、ありがとうございました。(岡田)

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 こんにちは。3期生の静谷です。

 4月から教壇に立つ私ですが、いくつかの不安があります。その中の1つに私の苦手(嫌い)な理科の授業をどのように編成すれば良いのかわからないという不安があります。それを少しでも解消したいという気持ちで今回、佐々木先生の教師力アップセミナーに参加しました。

 いざ、佐々木先生の講演を聴くと、「理科ってこんなに面白いのか」と思わされる話の内容で、私の理科への意識もだいぶ変わりました。私はこれまで、理科で学んだことをまったく日常生活で活かすようなことはしてきませんでした。そういったこともあり、理科を学ぶ本質がわからず嫌いになっていったのかもしれません。

 ですが今回、佐々木先生の講演では「ガス爆発」という日常との関連を持ちながら授業を行ったことで、学ぶ本質も知ることができました。また、私はたまたまセミナー前日に冬咲のチューリップをみていましたが、ただ単に「キレイ」としか感想を持たずみていたので、チューリップを完璧に描くことができませんでした。みる視点を持っていたら、もっと1本1本をしっかりみて、特徴を捉えていたかもしれません。理科では、日常生活と関連付けることで、より学ぶ本質を明確に捉えることができるということを学びました。

 今回の佐々木先生の講演で、私は理科をまったく知らないから嫌いなんだなと感じました。理科は、絶対に知れば知るほど面白い教科であると今日の講演を聴いて、感じました。まずは理科に向き合い、理科を知ることからやっていきたいと思います。
佐々木先生、ありがとうございました。(静谷)

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 こんにちは。3期生の嶋藤です。私は今回の教師力アップセミナー(佐々木昭弘先生)で一番印象的だったことについて書きたいと思います。

 それは、板書する際に事実(目のマーク)と解釈(ハートのマーク)に分けているということです。既に分かっている事実とこうではないかと自分で考える解釈とでは全然違うので、そこの区別を教師が板書でしっかりつけていて、みんなが分かりやすい板書だと感じました。

 また、自分でわけを書くときにも、事実と解釈を織り交ぜた形にして書くことが徹底されており、子どもは言語化することに抵抗感がなくなっていると感じました。

 言語化するときに、これは事実なのか、自分の解釈なのかをいつも考えさせることで、事実に基づいたことをぱっと考えられる子どもに育つと感じました。私も4月から取り入れていきたいと思います。

 今回も4月からの教員生活につながる学びができました。玉置先生をはじめとする先生方、ありがとうございました。(嶋藤)

2月20日北里中学校での学び(加藤諒太、長谷川、鏡味)

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は2月20日に見せて頂いた北里中学校での社会科授業について書かせて頂きたいと思います!

 今回は北里中学校で社会科授業を見せて頂きました。自分は中学校実習で行った社会科授業で大変苦戦しました。どのように苦戦したかと言うと、地理の授業で、どうしてもただの作業になってしまい、そこに学び合いの姿や深い学びを作ることができませんでした。社会科としての学びを果たして作ることができたのか、意味のある授業だったのか疑問が残る結果となってしまいました。なので今回はどのようにすれば生徒たちが学び合う姿を作れるのかと言うことに着目して授業を見させて頂きました。

 二つの社会科授業を見せて頂きましたが、一つは明治の地租改正の授業、もう一つは室町時代の文化についてでした。

 地租改正の授業では地券の資料をもとに内容を読み取り、地租改正が行われた背景や仕組みについて読み解いていくと言う形でした。この授業で学びとなったのは資料の提示の仕方です。難読な漢字の資料を最初から出さず、生徒たちが行き詰まってから提示していました。このようにすることで、生徒たちもぐっと授業に入っていき、グループで最初は「ここはこうじゃないかな‥」と言う言葉が交わされていましたが、資料が配られた後は「やっぱりそうだったんだよ!」と対話も加速していきました。このように資料を提示するタイミングというのも生徒たちの対話を加速させる手立てになるのだと学ぶことができました。また小牧市では小学生のうちから学び合いを実践しており、対話の基礎ができているなと感じました。その基礎を先生方がうまく引き出していると感じました。

 室町時代の文化の授業は知識・理解の内容ということで内容をしっかりと抑えていくというものでした。しかしただ、こうだから覚えてというのではなく、京都の成り立ちや文化の名前の由来、特徴などを捉えさせながら進めていました。その後の質問で、2人の先生がどちらも、ときには知識をしっかりと抑えることも大事だと聞き、今後に生きるいい学びとなりました。確かに社会科はある程度の土台から、自分の意見を持ち、対話から学びを深めていくものだと僕は考えています。知識・理解つまり土台を構築することも大切だということを教えて頂きました。また、話し合わなければ知識は定着しないというお話も頂きました。

 そして、学び合いをするために、グループワークの中で気をつけることはグループの中の人間関係で、教える子も聞く子も学び、わからないことはわからないと聞ける、言える雰囲気が大切だと教えて頂きました。指名も対角線上に位置する子どもを確認しながら当てることで全員を参加させるようにすることができるのです。学級全体で問題に取り組み、解決していくことこそ「学び合い」なのではないかと感じました。

 このような機会を与えてくださった玉置先生ならびに校長先生、たくさんのことを指導してくださった水野先生、下村先生ありがとうございました!(加藤諒太)

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 こんにちは。5期生の長谷川朋美です。今回は2月20日に小牧市立北里中学校で学び合いの社会科授業を参観させて頂きました。そこで学んだことを書かせていただきます。

 私は初めて学び合いの授業を観させて頂いたため、どのような授業であるのか、とても楽しみにしていました。授業をしてくださったお二方の先生のお話で特に印象に残ったことは、話し合いをしなければ知識は定着しない、ということです。やはり、インプットだけでは知識の定着は難しいのだと感じました。生徒は一度言ったことに対して一回で理解することは難しく、知識を定着するためには学び合い、話し合いををすることが大切だということを知りました。そのため、授業内では生徒が分かったことや、気づいたことなどに対して周りの子に話をしたり、それらをアウトプットできる授業をする必要があることに気づくことができました。

 一方で、グループワークの授業を行った時に分からない子や学び合いの中から落ちてしまいそうな子がいます。私はそのような生徒に対して教師は直接指導援助を行うのかと思っていましたが、そうではなく、理解していない子の対角線の子に対して働きかけをします。そして、理解している子が分からない子に対して教え、学び合いができるように間接的に指導援助をする方法もあり、教師は生徒と生徒を繋ぐ役割もあるということを知ることができました。指導援助の仕方にしても色々な方法があると思うので、1つでも多く学び得て、実践してみたいなと思いました。

 また、学び合いの社会科授業をやる上で、どのような資料を選び、どのタイミングで資料を提示し、どう課題設定をしたらいいのか、なども沢山学ばさせていただきました。3年生から教育実習が始まるので、今回の学びを生かしたいと思います。

 お忙しい中、このような学びの機会を設けてくださった小牧市立北里中学校の先生方、玉置先生ありがとうございました。(長谷川)

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 こんにちは!4期生の鏡味春佳です。先日、「学び合い」を行なっている小牧市立北里中学校にて社会科の授業を見せていただきました。そこでの学びを2つ述べたいと思います。

 1つ目は授業に提示する課題についてです。私が一番驚いたことは、2時間授業を見せていただいた先生方お二人とも、課題を明確にしなかったことです。私は3年間、岐阜県の授業をずっと見てきて、課題を書くことは当たり前だと思っていました。しかし、課題を書いてしまうと先生の思い通りの縛られた授業をしてしまいます。生徒の「なんで?」「どうして?」を拾いながら授業をしていくことが大切であり、必ずしも課題を提示する授業が正しいとは限らないと学びました。また、社会科の授業の課題では生徒が一番面白いと思ってくれるところや、教材研究をして、出てきた疑問をそのまま課題にすると良いことが分かりました。

 2つ目は、やはり社会科は資料が大切であるということです。教育実習でも資料が命と教えていただきましたが、北里中学校の2つの授業も資料が多く使われていました。どの資料をどのタイミングで出し、どのように考えさせるかこれが難しいことだと思います。今回の2つの授業で分かったのは、まず資料を見せ、生徒の関心を引き、その後にその資料を考えるヒントとなる2つ目の資料を出すことが大切だと分かりました。また、資料はなるべく原本となるものを見せ、根本から考えさせることや、昔の資料に触れさせ興味を引くことが必要だと学びました。

 私自身、教育実習を終えて、社会科の授業を行うことの難しさを痛感しました。教育実習では、どこに課題を設定すべきなのか、どのように資料を使ったらいいのか悩んだ1ヶ月でした。しかし、今回北里中学校で2つの授業を見せていただき、社会科へのモヤモヤが少し晴れた気がします。「考えさせる授業にこだわらなくてもいい」、「知識を与えてあげる時は、その背景にある事柄にも触れて根本から教えてあげる」などお二人の先生方が教えてくださったことを大切にしていきたいと思います。

 北里中学校の校長先生はじめ、授業をしてくださった水野先生、下村先生、学びの機会を与えてくださった玉置先生本当にありがとうございました。(鏡味)
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見てよかったと心から思える映画でした! (安部)

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 こんにちは。4期生の安部です。寒さが少しずつ和らいできましたが、夏に教採を控えた私たちは、まだまだ寒いままであってほしいなぁと思ってしまう今日この頃です。(笑)

 さて、 先日私は4期生の鏡味さんにある映画の鑑賞会に誘っていただきました!その映画のタイトルは「みんなの学校」というものです。みなさん、聞いたことはありますかね。

 私は全く知りませんでした。大阪のある小学校を一年間密着し、撮影した映画です。この学校は大空小学校というのですが、ここには、特別支援学級という学級は存在せず、不登校もゼロ、特別支援の対象となる子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で一緒に学ぶ学校です。

 私は先日、特別支援学校の実習を終え、先生の人数から子どもへの関わり方、支援の仕方などやはり普通の学校と特別支援学校は違うなぁということを体感してきました。そんな中での大空小学校だったので、最初はすごく驚きましたし、特別な配慮が必要な子どもたちと通常の子どもたちが同じ教室で一緒に生活し、一緒に学習することが本当に実現するのだろうかと疑問に思っていました。それが実現できたとしても、みんな一緒に学ぶことが子ども全員に対して、最高の学ぶ機会を保障するわけではないのではないかと思っていました。しかし、映画を見て、そして初代校長である木村泰子先生の生の声を聞かせていただいて、自分が今まで持っていたインクルーシブ教育の概念が変わりました。

 映画の中では、教室に入りたくなくて脱出しようとする子、全校集会でもずっと講堂を走り回っている子、感情的になるとすぐに暴言や暴力が出てしまう子などいろんな個性を持つ子どもたちが登場しますが、注目すべきところは、その子たちに手を差し伸べ続ける周りの子どもたち、そしてそれを当たり前の環境にしている先生方でした。子どもたちの中には色んな事情を抱えて大空小学校に入ってきている子がいますが、どの子どももみんな平等に学ぶ権利がある、そしてどんな個性を持つ子どもでも周りの関わり方次第、置かれている環境次第でいくらでもやり直しができ、成長することができるのです。子ども一人一人は本当に素直で、みんな同じ教室で学びたいという純粋な気持ちを持っています。

 映画の中で1番印象的だったところ、思わず涙を流してしまったシーンが、暴言や暴力をしてしまうユヅキくんが2分の1成人式の日、みんなの前でやり直しの宣言をしたところです。「僕の今の目標は暴言、暴力を絶対にしないことです。最近、僕はすぐに友達に暴言、暴力をしてしまうからです‥」と涙を浮かべて話すユヅキくんの姿からは、本気で自分を変えようとする気持ちがよく伝わってきました。

 木村泰子先生のお話を聞いていると、みんな一緒に学ぶ環境を当たり前とすることが子ども一人一人にとってすごく大切であり、子どもがお互いを思いやり、子ども同士つながっていくことが一人一人の子どもの成長に欠かせないものであることを学びました。
また、木村先生自身が自分に本当に正直で、自分がやり直しをしたいと思った時には全校の前でやり直しを宣言し、新たなスタートを切ったという経験があるからこそ、それをそのまま子どもに伝えていけるのではないかと思いました。

 映画を見て自分の教育観が広がったことはもちろん、木村先生の人間性からも多くのことを学ぶことができました。私はまだ実際の現場を知らない未熟者ですが、学生時代にこれほど教育について深く考えさせられる機会を与えていただけていることに幸せを感じます。

 これから教採の対策も本格化して、ますます忙しくなりそうですが、色々な本を読み、セミナーに参加するなどして、少しでも自分の教育の視野を広げていけたらなあと思います。

 木村先生を初め、会に携わってくださった関係者の皆様、そしてこのような学びの機会を与えてくださった玉置先生、鏡味さんにも感謝を申したいと思います。ありがとうございました。(安部)

2月17日 佐々木先生の教師力アップセミナーに参加して(高橋、北神)

 こんにちは!先日、佐々木昭弘先生の教師力アップセミナーに参加させていただきました。そこでの学びを、4期生の高橋と、5期生の北神で書かせていただきます!

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 こんにちは!五期生の北神です。2月17日に教師力アップセミナーに参加させて頂きました。今回はそこで学んだことについて書きます。

 「チューリップって知ってる?」「アリって知ってる?」と聞かれると、「もちろん知ってる!」と答えたくなります。しかし、実際に絵で描いてみようとすると意外と知らないことがたくさんあるなと思いました。だから、黒板に全員が絵を描いて、「どれが正しいチューリップだろう?」と問う方法は、チューリップの特徴について詳しく考えるきっかけになっていいなと思いました。

 子ども達は「見たこと」ではなく、「知っていること」を描くそうです。アリが頭、胸、腹でできていることを知らなかった時と知った後では、アリの絵は大きく異なります。つまり、言葉を知らないと物事を認識することができません。「言葉が認識」ということがよく分かりました。

 現状として、問題が何かを考える時間もまとめを書く時間も、何も書くことができない子どもが多くいます。それでは問題解決的な学習には繋がりません。そうならないために、話し合ってから自分の考えを書かせると良いことが分かりました。また、問題とまとめに整合性を図り、条件・事実・解釈をしっかりと区別して論理的に書かせる指導方法は、子ども達の記述力を高めるためにも大切だと学びました。

 貴重な学びができる機会を与えてくださってありがとうございました。(北神)

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 こんにちは、4期生の高橋です。2月17日に、佐々木昭弘先生の、教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、講演の中で、学んだことの中から、特に印象に残った2つのことについて書かせていただきます。

 1つ目は、理科と他教科とのつながりを意識するということです。佐々木先生は、講演の中で、理科と他教科とのつながりを大切にされていました。国語や算数で学んだことを、理科でどのように使うのか、また逆に、理科でやったことを国語や数学で扱ってみる、などのお話がありました。

 特に、理科の実験のまとめを、国語の授業で、文章を書く活動として位置付けることもある、というお話を聞いて、そんな方法もあったのかと驚きました。私のイメージする理科でのまとめは、「予想とは違い、〜でした」や、「〜ということが分かった」など、短い時間で簡単に書いて終わりというものでした。しかし、構成を分かりやすく示したプリントを用意して、文章を書く時間としてまとめを書く活動にすれば、理科の授業としても力が身につけられるのだなと感じました。教科同士のつながりを意識して指導するにはどのようにしたら良いのだろうと思っていましたが、このようにして結びつければよいのだなと分かりました。

 2つ目は、日常生活と実験を結びつけるということです。ビデオで見た実験では、紙コップロケットの実験で、いっぱいのガス、酸素、そして火という条件が揃うとき、爆発が起きることを実際にやって見せていらっしゃいました。その実験で、強烈なインパクトが残り、爆発が起こるときの条件が、ただの学校の勉強としてではなく、日常的に使える力として身につくのではないかと思いました。私たちも実際にこの実験を見せていただきましたが、想像以上に大きな音と紙コップの飛んだ高さに驚きました!子どもたちの中に、知識を実体験として落とし込むことの大切さがよく分かりました。

 今回、佐々木先生がやって見せてくださった実験は、私たちが見ても興味深いものばかりで、自然と立ち上がって見える場所を探したり、「お〜」と声をあげたりと、ワクワクさせられる講演でした。私も、子どもに自然と知りたい!と思わせ、ワクワクさせられるような理科の授業ができるようになりたいなと思いました。このような貴重な学びをさせていただいた佐々木先生、玉置先生をはじめ、関係者の方々、本当にありがとうございました!(高橋)

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2月17日教師力アップセミナー(佐々木昭弘先生)での学び(遠藤、関口)

 こんにちは。五期生の遠藤です。今回は、2月17日に大口中学校にて行われた教師力アップセミナーから学んだことについて書きたいと思います。

 佐々木先生が取り組んでらっしゃる教育方針についてのお話で、国語と理科と算数の授業を関連づける、通称「こっくりさん」と呼ばれる授業活用について知り、とても印象に残りました。

 私は国語を専修していますが、これまでも国語の授業だけでは子供達の国語力を上げることは出来ない、他の教科との連携は必須であるということは学んでいました。しかし、今回その具体策として、理科の授業における問題と答えの関係の明確化し、問題に整合した答えを導くことが出来るような授業を蓄積する必要性を学んだことで、私の中で理科の授業に対する見方が大きく変わりました。予想やまとめを書けない児童に対して、授業中の質疑応答で他者の視点に目を向けさせること、具体的には去年同じ授業でどんな意見が出たか紹介するなどのやり方を知り、新しい知識に感動しました。

 理科の授業作りについては大学でも何度か学びましたが、佐々木先生のお話を聞いているとこれまで知らなかった面が沢山見えてきて、改めて児童の言語活動の充実について考えたいと思うことが出来ました。

 素晴らしいセミナーを開催してくださった佐々木先生、こうした機会を与えてくださった玉置先生をはじめとする先生方、そして、会場準備の際様々な面でサポートしてくださった先輩方、本当にありがとうございました。(遠藤)

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 こんにちは!4期生の関口です!今回は2月17日の教師力アップセミナーについて書きます!

 わたしは今まで理科の魅力はマッチをつけることくらいで、実験は先生の言う手順でやるだけやってあとは暗記してきました。覚えなければいけない単語が結構多くて苦手意識があります。

 しかし今回すごい楽しそうな授業をみてこのような授業を行いたいと思いながら、自身の探究心までくすぐられてしまいました。

 チューリップを見本のない状態で描かせて比べることで、チューリップの特徴を掴んでいく授業は、観察のポイントを子ども自身が見つけていけるため、人前で理科の授業することになったら必ずこれにしたいくらいにわたしが行っても褒められる自信のある真似したい授業でした。

 理科を国語や算数とコラボさせるという実践は、すごく子どもたちの力になるのを感じ、これが当たり前になっていかなければならないのだと思いました。こういう授業ができてたら、「なんで勉強なんてしないといけないだろう」って考える子もいなくなるんだろうなと思いました。

 このようなすごい授業をされる佐々木先生が教科書通りやるといいとおっしゃっていたため、教科書のすごさを実感しました。前日の名人会でも算数の教科書になぜ、ケーキが出てきているのか、と玉置先生が話されていて「うわあ!深いいいー!」となりました。
授業を行う際は、教科書を用いて教材研究をしていきたいです。セミナーでは教材研究を行うための視点やさまざまな手立て、方法をさらに学んでいきたいです!佐々木昭弘先生、本当にありがとうございました!(関口)

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【ご案内】復活寄席(元先生たちの落語会)

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 通算13回目となる「復活寄席」を3月24日(日)に開催します。昨年も多数の皆さんにご来場いただきました。「復活寄席参観は春の恒例行事にしよう」と言っていただいた奇特な方があります。今年もぜひ皆様のお越しをお待ちしています。

 なお、今回は愛狂亭三楽(玉置)の出は、開口一番です。最初にふさわしいネタを用意しております。開演に間に合うようにぜひお越しください。私だけ見ていただいただけでもお土産を差し上げます(笑)。

2月17日教師力アップセミナー佐々木昭弘先生からの学び(長谷川、矢崎、加藤奨基)

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 2月17日、教師力アップセミナー佐々木先生からの学びを長谷川、矢崎、加藤奨基の3人から記事にさせていただきます!

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 こんにちは。5期生の長谷川朋美です。今回は2月17日に行われた佐々木先生の教師力アップセミナーに参加させていただきました。私は佐々木先生のお話から、今後理科の授業をする際に意識しようと思ったことが沢山あります。しかし、書ききれないため今回は特に印象に残った「問いと答えを明確にすること」について書かせていただきます。

 私も授業のときに発問が長く、結局何に対して答えたらいいのか、分からなくなったことがあります。まず、このような場合、問いはどのように、をしっかりと明記し、子どもが聞かれた事に対して答えられるような発問にすることが大切であると感じました。また、例えば「温めると、温度はどのように変化するのか?」という実験の場合、温めるとき、冷やすとき、のように条件をしっかり提示し、子どもが何を実験したらいいのか、何に対して答えたらいいのか、はっきり分かる授業にしたいと思いました。

 そして、実験の答えを書く際のポイントは「まず、次に、そして」を使って書くことです。例えば「まず温度がどんどん上がり、次に上がりにくくなり、そして変化しなくなる」のように、国語の作文でもよく使われる形式で書くことによって変化の様子がよく分かる答えになることに気づきました。このように実験後、子どもたちが、どのように変化していったのかが分かるような答えの記述にしたいなと思いました。少し書き方を工夫するだけでこんなにも、分かりやすくなるのだということに気づくことができました。

 私は子どもが理科の授業に対して、実験したい!調べてみたい!というように、子どもの好奇心を引きつけるような授業づくりができるようになりたいなと思いました。

 最後に、このような学びの機会を設けてくださり、ありがとうございました。(長谷川)


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 こんにちは、5期生の矢崎です。春に徐々に近づくと同時に花粉症も同時に襲ってきていて、私の鼻と喉は早く耳鼻科へ行けと言っています。

 さて、先日参加させていただいた教師力アップセミナーについて書かせていただきます。

 今回は理科の授業名人佐々木先生にお話をいただきました。私が佐々木先生のお話の中で特に興味を持ったのは子どもの発言の整理の仕方です。どう整理するのか、それは、授業の中で出てくる子どもたちの発言やひらめきを「事実」と「解釈」に分けて板書をするというものでした。「事実」は「目」で見て分かったという事です。だから「目」のイラストが書いてある欄に「事実」の発言を書きます。そして、「解釈」はその子どもが「感じた」事から分かった事です。だから、「ハート」のイラストが書いてある欄に「解釈」の欄に書きます。そうすると、子どもの発言やひらめきは大きく2つに分類され、子どもたちもその2つの目印を頼りに自分の答えを導き出すことができます。

 このようにして、子どもたちの発言やひらめきを整理して黒板に書くことはとても大事な事だと私は思いました。何故なら、子どもたちは普段から「事実」と「解釈」の違いと関係性を理解することができ、それによって、自分の意見を構築するための方法が分かるということに繋がると考えるからです。そしてなにより、教師の私達自身が子どもたちと一緒に答えにたどり着ける目印になるからです。ただ黒板に並べるだけではせっかくの子どもの発言やひらめきはただの文字となってしまいます。だから、子どもの発言やひらめきを意図的に目印にする為にこのような工夫はなくてはならないと感じました。

 元々理科があまり得意では無い私にとって理科の授業が身近に感じられたお話でした。ありがとうございました。(矢崎)


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 こんにちは、4期の加藤奨基です。今回は教師力アップセミナー、理科の佐々木先生のお話からの学びを記事にさせていただきます。

 今回のセミナーで最も印象深かったものが、アリの観察の授業を題材にした「まずは言葉を教える」という授業技術についてです。子どもたちに動くアリをスケッチさせると、アリが動き回るため難易度が高く、子どもたちは自分の知っているアリの特徴を書き出すそうです。もちろん、その特徴は子どもによってバラバラで、佐々木先生は子どもの意見にバラつきが出たこのタイミングでアリについての基礎知識(昆虫、脚は6本、脚は全て胴から生えている…)を教えます。佐々木先生はこれを、「(まずは)言葉を教える」というキーワードで示されていました。このキーワードは、前回教師力アップセミナーに登壇された白石先生の「原理・原則」と似ていて、第一に言葉(基礎)を知らないと理解することは難しいため、まずは言葉を教えることが大切であるということです。今回のアリのスケッチの例では、昆虫は6本の脚が全て胴から生えているという基礎知識もとに「では、カブトムシの胴はどこ?」というように深めの発問で知識を深めていくこともできると仰っていました。(カブトムシは一見、胴が異様に大きいので知識があっても間違えやすいです。胴が大きいのは、筋力が必要だからだそうです)

 今回学んだこの「言葉を教える」授業技術は、とても子どもの目線に寄り添った技術だと感じます。自分も教えるときは、子どもだけでなく大人でも、まずは言葉を教えることを意識していきたいです。また、この技術は基礎をこちらから与えるので、深めの発問などで子どもが主体的に学ぶ場もしっかり設けなければ講義型になってしまう可能性も考えられます。そうならないよう、インプットした知識を活用できる場面をきちんと用意した授業作りをしたいです。

 学びをくださった佐々木先生、玉置先生をはじめとする教師力アップセミナー関係者の皆様、ありがとうございました。(加藤)


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