2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)に参加して(池戸・松浦)

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 こんにちは!玉置ゼミ6期生の池戸です!今回は2月8日に参加させていただいた教師力アップセミナーについての記事を書いていきたいと思います!

 今回の先生は筑波大学附属小学校の山本先生で「算数授業のしかけとしこみ」について講義をしていただきました。
 
 このセミナーで僕はここには書ききれないくらい多くの事を学ばせていただいたのですが、ここでは2つに絞って書いていきます。

 一つ目は山本先生がおっしゃった「対話的であるとは話し合う目的、つまり問題意識を子ども間で共有しているということである。」という言葉について、模擬授業内で山本先生は「〜君は今、何を考えたと思う?」といった発問をし、子どもに他の子どものことを理解させるということを多く実践しており、また子ども同士での話し合いの機会も多く設けることで子どもたちは対話的になり、全員参加型の授業を完成させていました。
 
 問題意識を子どもたちが持っていないまま授業を進めていては子どもたちは何のために学んでいるのかが分からず、学びも少なくなってしまいます。そこでしっかりとした問題意識を子どもに持たせ、またそれを共有させ合うことが大切になるということを学ぶことができました。
 
 二つ目は授業は最初に何をやるか分からないから面白いということです。今まで僕は授業において、導入でその日に勉強する課題を提示し、それにそった学習を展開していくという授業展開を学習していました。ですが、山本先生の授業では最初に提示されたのは「山本先生と運試しをしよう。」という題名だけで課題は提示せず、その言葉のまま子どもたちは運試しをしていったらいつのまにか整数の勉強をしていました。また、子どもたちは遊んでいる感覚で授業が進んでいるので主体的に授業に参加することができていました。

 この授業を受けさせていただいて僕は自分も子どもたちが楽しみながら授業に参加し、学ぶための授業ではなく、いつの間にか学んでいる授業を目指していきたいと思いました。
 
 この教師力アップセミナーでは自分の考えの中では革新的なことを多く学ばせていただきました!この学んだことを自分の力にしていけるよう頑張っていきたいと思います!山本先生、このセミナーを運営していただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました!(池戸)
 
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 こんにちは!6期生の松浦です。今回は2月8日に大口中学校で行われた教師力アップセミナーについて、書きたいと思います。
 
 私が特に印象的に思ったことは大きく2つあります。1つ目は算数授業の楽しさとは何か、ということです。山本先生は、算数授業の楽しさはは変容することだとおっしゃっていました。授業の中で自分の考えがどんどん変わっていったり、授業を通してできるようになったことを自覚することが、子どもたちが楽しいと思えるポイントであると知りました。

 そこで山本先生が実践されていた「仕掛け」として、子どもたちをあえて躓かせることで、起き上がる過程を身につけさせ、それがより深い学びにつながるということや、子ども自身に問題意識を持たせることで主体的な授業を作り上げるということを学びました。「主体的」という概念に関して、山本先生の講演から私が特に大切だと思ったのが、主体的とは子どもが教師を乗り越えることであり、そのために教師は子どもの姿から学ぶという気持ちを常に持ち続けるということです。

 私は来年度の教育実習があるので、このことを特に大切にしたいと思いました。不安なことや上手くいかないことがあっても、目の前の子どもたちから目を逸らさず、子どもたちから学ぶ姿勢を忘れずに臨みたいです。

 2つ目は、授業を通して人間を育てるということです。私は、山本先生の講演を受けるまで、授業はその時間で身につけさせたい教科の力を育てるものだと認識していました。しかし、山本先生の講演の中で、子どもたちに主体的な力を身につけさせたいのであれば、まずは授業から学級経営をしていく、授業を通して価値付けをし、人間を育てていくという教師の意識改革が必要であると知りました。山本先生は授業の初めに何気ない質問をして、その時の挙手の仕方から子どもの積極性を見抜いたり、全員に最低10回は声を出す場面を作って自己表現をする機会を作ったりしていました。授業の中で子どもに「喋らずに説明して」と伝え、ジェスチャーで説明させるという場面は特に印象的でした。ただ話を聞いているだけでは「分かったつもり」になってしまうことでも、「ジェスチャーで」と指示することで、全員がちゃんと聞きたくなるような場を演出されていました。それが追体験になり、「わかる!」という変容が見える瞬間になります。このような「仕込み」が授業を楽しくさせ、人間を育てることにも繋がっていくと分かりました。
 
 子どもたちの素直な反応を上手く利用して、「仕掛け」をすることで、偶然ではなく、必然的に子どもたちから問題意識を持つようになり、変容する姿を肯定的に価値付けする「仕込み」によって、主体的で対話的な授業を作ることができると学びました。

 今回のセミナーでは、その他にも教材研究や板書計画など、様々なテクニックを学ばせて頂きました。山本先生、関係者の方々、ありがとうございました!!!(松浦)

2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)での学び(生田・二宮)

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 こんにちは!5期生の生田朋也です。最近は黒糖かりんとうにハマっていてバイトの休憩中やゼミ終わった後によく食べています。

 今回は2/8(土)に行われた、教師力アップセミナー筑波大学附属小学校 山本良和先生の算数の「しかけ」と「しこみ」ということで、講演と模擬授業で学んだこと感じたことを書いて行こうと思います。

 山本先生の講演と模擬授業は大変楽しんでしまいました。自分は同じ5期生の二宮くんの講演記録のサポート役だったのにも関わらず、小学生の頃に戻ったように授業に夢中になってしまいました。

 山本先生の模擬授業はとにかく「しかけ」が沢山あり、5期生の酒井さんと「すごくワクワクするね」と話していました。

 そして自分は山本先生から次のような3つのポイントを学びました。1つめはとにかく自分の選んだ数字、記号そして考え、など自分を表現することで全員参加させる。お客さんをつくらない。

 2つめは生徒のちょっとした仕草、様子を見逃さない。これは模擬授業中でもそうでした。山本先生は生徒役のうなずき、何か言い出そうな生徒を見逃さず、つっこんでいました。

 3つめは子どもに考え説明させる。これは少し詳しく書いて行こうと思います。これは今回1番印象にのこりました。山本先生自体ほとんど答え、説明を話すことはあまりなかったのです。ほとんど子ども役の人が話していました。この姿は目指すべき姿だとおもいます。具体的にやっていらっしゃったのは、まず発表したいことがある人はサイレントでみんなに伝え、他の人がその人が何を伝えたかったのか説明するというものです。これは喋らず説明するこで、他のみんなが必死に解釈しよう聞く姿勢が生まれるからです。わからないからききたくなる。まさしく興味を引き出している姿でした。そして音声だと聞いてわかったつもりになってしまいます。サイレントにすることで思考をはたらかせ、答えだけきいてそこで終わってしまわないような工夫が大切なんだなとかんじました。

 今回の山本先生のお話、講演、模擬授業はもっと聞きたい、勉強したいと強く感じるものでした。まずは山本先生の書籍に手を伸ばし、山本先生のやり方、工夫、考えを盗んでみたいと思いました。またお話を聞ける機会があったら是非聞きたいです。山本先生はじめ、教師力アップセミナー関係者の皆様、ありがとうございました。(生田)

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 こんにちは、この記事を書いた日に年齢を一つ重ねました、五期生の二宮です。今までの自分を変えて、その変化を楽しめる一年にしたいと考えています。(笑)

 さて、今日は2月7日に参加させていただいた山本先生が講演の教師力アップセミナーで学んだことを二点書いていきたいと思います。

 一点目は「主体的・対話的で深い学び」の対話についてです。模擬授業の中で山本先生は「喋らずに説明しなさい。」とジェスチャーを使ったりホワイトボードを指差して自分の考えを伝えさせることを指示されていましたが「対話」が口で伝えるだけではないことを学びました。

 例えば模擬授業の中であれば、「喋らず発表できる人?」とジェスチャーで発表させ、別の児童役に口で説明させたり、立方体の展開図を考える時にその根拠をジェスチャーで表現したりするなど子どもが相手の考えを知りたいから必然的に聴く状況を作り、対話を生み出すきっかけになるということを思いました。ジェスチャーが自然に使える場面は、自分の専科である英語にはあると思っていましたが算数でも、使える場面があるとわかったので授業で仕掛けて対話を生み出したいと思いました。

 二点目は「もし〜〜なら……。」と発問することについてです。運試しと言って授業の導入をした後、山本先生は「もし、もう一度数を書いていいならラッキーセブンは他にもあるのかな。」と板書に起こしていました。授業の課題はこちらから提示すると主体的ではなく、やらさせれることになってしまいますが、このように尋ねることで自分なりの問題意識を持つことができ、全員参加につながるように感じました。教師の目線で課題を提示することは、授業の出来はさておき、自分も実習でしましたが、これでは子どもに問いや疑問を持たせることはできず主体性は生まれないなとわかったので、自分でも発問の仕方を見つけ算数だけでなく、すべての授業で活かしていけるようにしたいです。

 今回初めて文字記録をさせていただいて普通に講演を聞いたり、模擬授業で生徒役をしたりするより、授業の流れがよくわかり、変化に気づくことができました。聴きながら文字を起こすのでとても大変でしたが面白くもあると自分にとって新しい発見をしました。関係者の皆様、講演をしてくださった山本先生ありがとうございました。(二宮)

【20200218指導助言】豊中市立第一中学校(玉置)

 校長先生にお迎えをいただき豊中市立第一中学校へ12時前に着。お弁当をいただき、研究主任と授業者から説明を受ける。

 14時15分から保健体育の授業参観。日頃から指導がきっちり出来ていることがよくわかる授業で、授業者の指示は実に短い。言い直しもなし。あっという間に終わる指導言。もちろん生徒はよく聞いていて、素早い動き。技の学び合いをするポイント説明後、グループ活動開始。ここまでは実に見事。

 側方倒立回転をそれぞれのグループで習得していく場面では、級友の運動を見てコメントするのが、生徒にとっては実に難しく、関わり合いはしっかりできているのだが、ねらいとするところまでは残念ながら達せず。

 動画撮影をしての振り返り、グループでの振り返りもしっかりできている。グループ活動での指導充実が今後の課題のみ。

 研究協議会は、以前に僕が提案したワールドカフェ方式。先生方の同僚性が随所に感じられて、先生方が学んでおられるな、と感じることができた時間。

 35分間の時間をいただき、僕から指導助言。この学校が心がけている授業作りの3視点「子どもが惹き付けられる、子どもが考え始める、子どもの声が聞こえる」を常に意識して地道に積み上げることがさらなる授業の充実に繋がると伝える。もちろん授業写真も多用。この学校は、僕の指導助言を受けて、いつも何らかの動きがある。だからこそ関わらせていただこうと正直思う。(玉置)

 ※仕事日記より
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2月6日味岡小学校での学び(酒井・北神)

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 こんにちは。5期生の酒井と北神です。2月6日に味岡小学校で授業及び分科会に参加させて頂きました。今回はそこでの学びを書かせて頂きます。

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 改めましてこんにちは。最近花粉の到来を感じている5期生の酒井です(笑)。私は午前中に参観させいただいたことからの学びのうち特に印象に残っている2つのことについて書かせていただきます。

 1つ目は学習規律についてです。観させていただいた多くのクラスが入った瞬間から学習規律の浸透に圧巻される空気感でした。例えば4年生の音楽の授業は先生がひとこというだけで子どもたち主体での発声練習が始まったり、2年生の算数の授業の際には先生が「〜について考えてみましょう。1人でもお隣さんとでも、グループでもいいよ。」と仰ったすぐ後から自然と周りの子とああでもないこうでもないと言いながら考える姿が見られたりしていました。

 1年生のクラスでも誰かが話している時には真剣な眼差しでその人の方を見つめていたり、プリントが配られたらすぐ名前を書いていたりしました。基礎が確実に定着している様子が1年生でも見られとても驚きました。

 学習規律が整っていると教師は最小限の指示で抑えることができ子どもたちが主体的に活動できる時間、授業をつくりあげる時間を十分にとることができると考えられます。私は授業は子どもたちが主となり教師のサポートのもとで作り上げられるものだと思っているので学習規律を整えることはそんな授業を行う上で必要不可欠だと改めて感じました。

 2つ目は児童のつぶやきについてです。今回参観させていただく上で私が意識したのは子どもから発せられる言葉です。発表の際はもちろんですがペアやグループでの交流の際や発表を聴いている時でるつぶやきも立派な発言だと捉えています。

 2年生の算数で早々と答えを書き終えている児童Aさんがいました。その児童の隣の児童Bさんと斜め前Cさんの児童も一緒に考えていたので同じ答えを書いていました。1人で考えていた前方にいた児童Dさんが書き終える頃Aさんは周りの児童と自分の答えが違うことに気が付きどういうこと?と呟いていました。それをきいたDさんは後ろを向いて「だってね…」の説明し始めました。Aさんは「そういうことか!なるほど!」と言って答えを書き直していました。「どうして?」と思ったことをきちんと声に出して言えて、その呟きを聞いて考えを伝えられる実際の場面を見ることができた瞬間でした。

 この他にも「分からない」や「今日ちょっと混乱ぎみだね」などたくさんのつぶやきを耳にする内にこう言ったつぶやきを最大限に活かした授業ができたらなあと思うようになりました。加えて安心して呟ける雰囲気や関係づくり、自分や子ども達がつぶやきを拾い合えるような耳や心を育むためにはどうすべきか知りたくなりました。

 丁度1年前も参観させていただいた味岡小学校でしたが何度訪れてもたくさんのことを吸収できる素晴らしい学校でした。有意義な時間をありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは!五期生の北神です。2月6日に味岡小学校で授業を見せて頂きました。今回はそこでの学びについて書きます。

 味岡小学校で学ばせて頂くのは今回で三回目ですが、いつどのクラスを見せて頂いても、子ども達は先生や友達の話をすごくしっかりと聞いているなと感じます。また、少ない先生の指示で授業が進んでいます。これは、学習規律がしっかりしているからであり、普段からの積み重ねがあるからこそだと学びました。

 少人数で授業が行われている教室では、時計の読み方について学習しており、一人の先生に対してニ人の子どもが学んでいました。少ない人数だと、一対一での指導になりがちです。しかし、その先生は、一人の子どもが発言した後に「これでいい?」ともう一人の子どもに確認し、子ども達の表情を見ながら二人の子どもを繋ぐように指導されていました。少人数であっても通常の授業と同じように、教師は子ども達を繋げることが大事だと学びました。

 6年生の教室では、社会科で、一つの国について調べる学習をしていました。安倍さんが、押さえて欲しいことに加えて、自分が関心をもって調べたいことを書くことができるプリントの構成に気がつきました。私は、一つの国について知るだけではなく、一つの地域について知りたい時にはどんなことを調べると良いのかを学ぶことも大事だと思っています。だから、どの国でも変わらずに知ってほしいことを項目としてあげてどんなことを調べると良いか教え、さらに、子ども達の関心も大切にしているこの方法はすごく良いなと思いました。それに気がつくことができる安倍さんもさすがだと思います。私も一年後にはそれぐらい授業を見る力をつけられるよう頑張りたいです。

 体育館では、体育で、4、5人のグループに分かれ、ボールを投げてコーンを動かすゲームをしていました。グループの人数が少なく、一グループにつきボールがいくつかあるため、子ども達の待ち時間が少なくて常に動いていました。どんなに質の高い授業でも運動量が少ないと力をつけることは難しいため、運動量が多くなるように教材やグループの人数を工夫する必要があるということを学びました。

 提案授業は、苦手だと感じる人が多い算数の単元の授業でしたが、教師主体の授業ではなく、子ども達とのやりとりを大切にされている授業でした。授業を見せて頂いて、授業の最後に子ども達に何を言わせたいか、どうなってほしいかということから授業を考えていく重要さを改めて感じました。そのために、ICTを使ったり教材を用意したりするということを忘れないようにしたいです。また、子ども達がどこまで理解しているのかを把握し、子ども達の理解度に合わせて授業を考えることも大事だと学びました。そのためには、教材研究を十分に行い、何通りか指導方法を考える必要があるなと思いました。

 玉置先生、味岡小学校の先生方、貴重な学びをさせて頂きありがとうございました。(北神)

2月6日味岡小学校での学び(葛山・中西)

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 こんにちは!準ゼミ生として特別に参加させていただきました!教育学部3年の葛山といいます。今回は味岡小学校での指導助言についての学びを書かせていただきます。

 授業を1つ1つ見させていただく中で驚いたのは、タブレットPCやディスプレイを使った授業がいたるところで行われているということです。1人1台のPC設置がすぐそこの時代まで近づいているのだということの実感が湧きました。この意識を3年生最後に持つことができたのはとてもよかったと思いました。

 今回、提案授業を2つ見せていただきました。特に印象に残った1年生の算数の授業について書いていきます。授業は、100円でチョコ(20円)、アメ(30円)、グミ(40円)、ビスケット(50円)を好きな組み合わせで買うというものでした。この授業で、私が授業者の白井先生の真似をしたいと思ったところは、児童の発言を掘り下げていたところです。

 白井先生の「いくらお金はありましたか?」という問いに対して「10枚!」という児童の声が聞こえました。それに対して「違うよ!」という別の児童の声も聞こえます。そうすると白井先生は「何が10枚?」と質問されました。児童は「10円玉が10枚!」と答えます。その後に白井先生が「他の言い方した人?」と問い、「10円玉全部あわせて100円」と児童が答えました。「どっちが合ってるの?」と白井先生。「どっちも合ってるけどお金に関係するときは100円がいい」と、最後に結論が児童から出ました。

 私はこれを見ていてびっくりしてしまいました。正確には白井先生の授業を見てメモを取り、それを見返していたときに気づきました。何に驚いたかというと、子どもの発言で結論までたどり着いているということです。ここで白井先生が行ったのは3つです。
 「『10枚!』の主語を補う」「『違うよ!』という児童の言葉の何が『違う』のかを明らかにする質問をする」「最初の問いに対して、考え方(10円が10枚もしくは100円)の統一を促す質問をする」の3つです。
 
 私は教育実習で小学校1年生を担当していました。児童の発言だけで1つの問いを結論まで持っていくことの難しさを実感していました。それをこのような形で導いているのを見て、自分にも生かしていきたいと感じました。
 
 また、2つの提案授業の反省として玉置先生がおっしゃっていたことを自分なりに解釈しました。それは「ゴールの設定」と「優先順位は線分図→関係図」の2点でした。

 「授業の最後に子どもになってほしい姿はなんだ」と自分に問いかけながら授業をすることが重要だと学びました。100円を使って買い物をするということは100円を使い切るということではありません。買い物をして余ったおつりも100円を構成する要素として教える必要があります。子どもの最終地点を意識して授業を作ることの大切さを知りました。

 見せていただいた2つ目の授業では、児童が線分図と関係図を、タブレットPCを用いて描いていました。線分図と関係図を授業で両方用いるのであれば、線分図で倍数の「関係」がどうなっているのか把握し、関係図でその「関係」を表すことが適切です。ただ「図で書いてみて!」というだけではよくない。図の書き方を指定するだけでは不十分。大切なのは、人の思考の流れを考えてどの図を書くことが適切なのか理解した上で、適切な図の、書き方を提示することだと学びました。

 毎回毎回新しい発見ばかりで、特別に参加させていただいてることに感謝しかありません。玉置先生はじめ味岡小学校校長先生、白井先生、菅原先生ならびに先生方、貴重な経験を本当にありがとうこざいました。(葛山)


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 こんにちは。5期生の中西です。2月6日の味岡小学校での学びを書かせていただきます。

 今回の味岡小学校での授業を見させていただいて感じたことは「授業規律」についてです。授業中に他ごとをしないで先生の話をしっかり聞いている姿や自然とつぶやきが子どもの口からでてくる姿が印象的でした。味岡小学校では授業規律が全クラスでしっかりしていました。昨年の今頃に初めて味岡小学校の授業を見させていただいたときは、授業規律がしっかりしているのは当たり前のことなんだなと思っていたのですが、いざ教育実習で自分が授業を行ってみると、クラス全員の子どもが集中して取り組むことの難しさを感じました。授業規律はすぐに身につくものではなく、先生の日頃の指導によって身につくものだと思います。学び合いで有名な味岡小学校は学び合いができる環境、つまり授業規律がしっかりとしていることが前提に行われているということを学びました。

 教材研究や指導案を作成していくなかで最も大切なことは、「この授業が上手くいったら、子どもからどんなことを言わせたいか」を意識することだと玉置先生のお話から学びました。これを意識していくと、どんな問い掛けや発問が必要か、どんな活動を取り入れていくかなど、よりねらいに迫る授業を行っていくことができます。教師が逆思考で授業を考え組み立てていくことが、子どもたちにとってより深い学びにつながるとしりました。

 今回もたくさんの学びを得ることができました。このような学びの場を与えてくださった玉置先生はじめ味岡小学校の先生方、ありがとうございました。(中西)

2月6日 味岡小学校での学び(安部・加藤奨基)

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 こんにちは。4期生の安部と加藤奨基です。2月6日、味岡小学校にて一日授業見学をさせていただきました。学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは。4期生の安部です。まず、2時間目と3時間目は、色々な教室を回り、授業の様子を見させていただきました。玉置先生が言われたように、どのクラスも先生と子どもたちの関係がしっかりとできていて、主体的に学ぶ子どもの姿がありました。また、とても興味深かったのが、ほとんどのクラスでICTを活用しているということです。特に、国語の授業でスクリーンに教科書を映し、子どもの意見を専用のペンで直接描いているが印象的でした。国語の文章読解では、文章を追うことに必死で、友達の意見を聞く際、どうしても目線が下がってしまいます。したがって、黒板に教科書を映し、子どもの意見を反映させることで、全員が前を向いて考えることがでるのはとても良い方法だなと思いました。

 今まで、授業でのICT活用は、子どもが個人で操作することが多いと思っていました。しかし、味岡小学校では、2人で一つのタブレット、黒板に映されたスクリーン、TV画面で動画を見せるなど、子どもが一人で作業する以外に、様々な方法でICTを活用していました。ICTの活用はこれからますます広がっていくと思われるため、有効活用できる方法を私もよく考えていきたいと思います。

 また、4時間目、5時間目の研究授業では、教材研究の大切さを学ぶことができました。

 4時間目に授業をされた白井先生はゼミの玉置ゼミの先輩であったため、とても楽しみにしていました。今回、初めて見させていただきましたが、導入から子どもの興味を引くような教具の提示、温かい言葉がけ、考えが深まっていくように意図的指名をするなど、玉置先生がいつも言われる、授業の基本はしっかりできているのが私でもよくわかりました。3年目でこのレベルまでいけるのか、ととても驚きました。

 そして、教材研究で学んだことは、授業の中で行われる一つ一つ学習活動がすべてねらいにつながるものでなくてはならないということです。

 今回でいえば、「100までの数や100を少し超える数を10がいくつという見方でとらえる」、「100までの数や100を超える数を分解して組み合わせることができる」という2つのねらいがあります。だから、最初の導入や途中のワークシートで子どもが作業をする際に、10円玉を意識させ、子どもが自然に10円玉を分解したり、組み合わせたりするように仕込む必要がありました。

 1年生なので、子どもたちは先生の言われた通りに素直に作業に取り組みます。中にはワークシート上の段と下の段を組み合わせ、200円で1番いい買い物をしようと考えている子どもいました。考え方そのものは本時の授業の上回っているため、素晴らしいのですが、ねらいとは逸れてしまいました。教師自身がねらいを意識することの大切さを改めて実感しました。

 1年生ということもあり、子どもとのやりとり、指示の出し方などとても難しいなと感じました。今日学んだことをこれからに十分活かしていきたいです。

 玉置先生、味岡小学校の先生方、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは、玉置ゼミ4期の加藤奨基です。2月6日に、お世話になっている味岡小学校にて、一日学校見学と玉置先生による講演に参加させていただきました。そこからの学びを記事にしたいと思います。

 普段は学習チューターとして参加させていただいている味岡小学校ですが、改めて学校全体を見ると、どのクラスも先生方と子どもたちの関係性がとても良く、雰囲気の良い学級ばかりでした。このような雰囲気の中で、約一年間インターンシップをさせていただけたことが本当に幸せです。

 また、自分はクラスの様子だけでなく、味岡小学校の職員の皆さんの雰囲気もとても好きです。こんな先生方と一緒に働けたらいいな、といつも思うことができました。味岡小学校の校長先生をはじめとする先生方、一年間本当にありがとうございました。

 玉置先生のご講話では、新しいキーワードがありました。「GIGAスクール構想」と「BYOD」という二つのキーワードです。

 GIGAスクール構想とは、2023年までに全国の子どもに一人一台タブレットを配布し、その使用に耐えられるよう新たにネット回線も引き直すという試みです。また、これに合わせて教科書の電子化も進み、子どもの個別最適化学習がより深まります。新たなツールにより個別学習化が進みますが、やはり、大切なのは対面する教育である「繋がる力」です。タブレットなどにより子どもの学習時間を濃密に短縮し、できた時間でいかにして対話し深められるか、「繋がる力」を育てることができるかが新しい時代を生きる教師の役割だと学びました。

 次に、BYODとは、Bring Your Own Device、つまり、個人所有の学習端末のことです。現在は国から与えられたタブレット端末を子どもは学校で使用する動きですが、もっと先の未来では、子どもが各家庭で使っている端末を学校に持ち込んで学習を深めます。驚いたことに、この試みに関して日本は世界に大きく遅れており、世界ではこのBYODが基本の動きになっているそうです。この試みに関しては、端末ごとの仕様の違いや家庭間の差など、考えるべき問題点のほうが多いのではないかと思います。

 以上二点が、今回の玉置先生のご講話の中で特に印象深かったキーワードになります。これらのお話を聞いて、学校教育全体が大きく変わりつつあるのだと、改めて感じます。その過渡期に教員となる自分は、今まで現場で培われてきた大切なものと、これから必要となる大切なものの二つをうまく吸収していかなければなりません。今考えるだけでも大変そうですが、きっとやりがいのあることだと思います。四月から教師として、できることを最大限がんばりながら、できることの範囲をどんどん広げていきたいです。
 
 ご講話いただいた玉置先生、いつも温かく迎えてくださる味岡小学校の先生方、今回もありがとうございました。(加藤)

2月2日(日)教師力向上講演愛知教育会館にて(生田・中西)

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 こんにちは!5期生の生田と中西です!今回は2/2(日)に愛知教育会館にて行われた教師力向上講演での玉置先生の講演会で学んだことについて書いていこうと思います。

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 こんにちは!5期生の生田朋也です。

 最近は名古屋市のインターンシップで岐阜と名古屋を行ったり来たりと忙しい日々ですが、子どもと遊ぶと疲れがリセットされます。
「今を頑張れ。プレーをつなげ」
 昔監督に言われ続けた言葉です。現場に立つためにも「今」を頑張っていきたいです。

 さて、今回は愛知教育会館で行われた「教師力向上講演」に参加させていただきました。そしてそこで玉置先生の「教師としての大切な作法」を学びました。今回はそこで学んで印象に残ったことについて書いていこうと思います。

 今回玉置先生の講演会ということで、内容は玉置先生がいつもゼミでも大切にされていることでした。基本的な事ばかりでしたが、意外と気づかないうちにだれもがやってしまうポイントを的確に説明してくださいました。その中でも「物わかりが悪い教師になれ」は自分にとって今日聞いたなかで1番大切にしたいなと思いました。
 
 自分は小学校教育実習で授業をやってきたわけですが、結論を言うととっても単調な授業でした。楽しく、盛り上がった部分はあります。しかしその授業で学ばせたい1番大切な場面でどうも単調でした。それはなぜか。

 自分は教材研究をやっているためどうしても子どもに答えを求めようとしてしまい、やけに物わかりがよく、答えを半ば無理矢理引き出そうとしていたからです。子どもの曖昧な答えに自分が付け足してしまっていたのです。子どもからは恐らく「多少わからなくても生田先生が自分の言いたいことわかってくれる」と思われていたことでしょう。これでは子どもの思考は働きませんよね。あえて物わかりの悪い先生になることによって、子どもにその授業で一番大切な所を委ねたり、より思考が働くような授業を展開していきたいと思いました。
 
 そして玉置先生が教えてくださったABCDの原則
A=当たり前のことを
B=馬鹿にしないで
C=ちゃんとやれる人こそ
D=できる人

 これはわかりやすくて、本当に大事なことを突いていると思います。これは自分の中学校教育実習先にも貼っていました。玉置先生が考えたなんて本当に驚きでした。他の大学の教育学部のやつに自慢したいです。
 
 今回は教師として基本のことではありましたが、玉置先生がいつも私たちに言ってくれていることをギュッと詰め込んだ内容で、改めて自分の中に刻むことができました。どれもやってみたいことばかりで、明日からのインターンにでも実践できるものはしてみたいと思いました。玉置先生ありがとうございました。(生田)

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 こんにちは。5期生の中西です。2月2日に愛知県教育会館で行われた玉置先生の講演から学んだことを書かせていただきます。

 今回は「教師として大切な作法」という内容でした。私が最も印象に残ったことは、「物わかりが悪い教師になれ」という言葉です。子どもの言葉を、教師側が意図した正しい答えに言い換えてしまうことがあります。

 実は私が教育実習で授業を行ったときに、担当の先生からご指摘を受けました。小学校6年生の場合の数という単元で、子どもが「たぶん12通りだと思います」と答えたことに対し私は「そうだね。12通りだね」と言ってしまいました。「たぶん」と付け加えているということは、どこかで迷いがあったり自信がなかったり、どこか疑問に思ったりすることがあるはずです。12通りで正解であったとしても、「どうして、『たぶん』をつけたのかな?」と聞いてあげることで今その子がどんなことを思っているかをクラス全体で共有することができます。疑問に思っていることがあれば、今度は周りの子同士で相談したり、他の子を指名してつなげたりしていくこともできます。対話の場面を増やしていくことにつながるので、授業での物わかりが悪い教師となることをしっかり意識していくことが大切だと学びました。

 玉置先生がよくおっしゃられる「ABCDの原則」A=当たり前のことを B=馬鹿にしないで C=ちゃんとやれる人こそ D=できる人、は人としてとても大切なことだと思います。慣れがでてきてしまうと、さぼりがちになってしまいますが、教師として授業を行う前の教材研究など当たり前のことを馬鹿にしないでしっかり行うことを心掛けていきたいと思いました。

 今回もたくさんの学びを得ることができました。このような場を与えてくださった玉置先生はじめ関係者の皆さま、ありがとうございました。(中西)

2月2日愛知県教育会館での学び(木下・長谷川)

 こんにちは!5期生の長谷川です。今回は2月2日に愛知県教育会館で、玉置先生に「教師として大切な作法」について講義をして頂きました。1度は聞いたことのある内容も幾つかありましたが、何度聞いても為になることばかりでした。今回はその中でも新たに学び得たことをまとめます。

 私が今回新たに学んだことは「子どもの立場に立って考える」ことです。例えば、テスト1週間前。教師は覚えた方が点数とれるよ!という資料やプリントを子どもたちにたくさん配布します。教師側の思いとしては「少しでも点数が取れるように」と、子どもたちの為を思ってプリントを配布しているつもりです。しかし、子どもたちの立場に立って考えると、「テスト直前に大量のプリントをもらっても、やることが多く結局のところ何を勉強したら良いのか分からなくなってしまう。」ということが本音だと思います。きっと皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

 したがって、教師は子どもたちの為に、と思ってやるのではなく、子どもたちの立場に立って考えることで、本当は子どもたちが何をして欲しいのか、何を求めているのか、が分かるようになるのではないかと思いました。

 また、今回の例であれば、テスト直前に大量の資料やプリントを渡すことは、子どもたちのためではないとすれば、プリントはいつ渡すべきか、どの授業で渡すべきか、などと考えて計画立てて進めることができるようになります。
 
 私は塾でアルバイトをしているので今回のことを参考に、中学生の学年末テストに向けて、生徒の立場になって考え、計画立てて進めていこうと思います!そして、教師になった際も、子どもたちからの視点や考えを大切にした教師でありたいと思います。

 今回も新たな学びをさせて頂きました。玉置先生、ありがとうございました。(長谷川)

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 こんにちは、5期生の木下です。今日は2月2日に愛知県教育会館で行われた玉置先生の講演「教師として大切な作法」に参加させていただいた時のことについて書きます。
 
 今回の講演では玉置先生が他のセミナーでおっしゃっていたことや、普段の学校の講義の中でおっしゃっていたこと(ABCDの法則、物わかりが悪い教師になれ、児童生徒の出力場面を増やせなど)がいくつか登場し、自分の中でより深めることができました。その中でも、特に心に響いた2つのことについて内容について書きたいと思います。
 
 1つ目は、児童に「ゴミを拾いなさい。」と言う時にただ「ゴミを拾いなさい。」と言うのではなく、「みんなが過ごしやすいようにするにはどうする?」と趣意を考えさせて、最終的に「ゴミを10個前に持ってきてください。」と指示を出すことが良いことを学びました。この指示を出すことで、児童は必ず10個以上ゴミを拾って持ってくると言うのです。

 これは、以前セミナーの中でも玉置先生がおっしゃっていたことがあり、今回自分の中で深めることができたことの1つです。私は週に一回学校ボランティアに行かせていただいており、偶然ゴミ拾いを児童にさせる場面を見ることができました。この時先生は、玉置先生が良い指示であるとおっしゃっていたように「じゃあゴミを10個拾って先生に見せにきて!」と指示を出されました。実際に先生がこのように指示を出されていることにも感動したのに加えて、児童たちが周りの友達と競うようにゴミを拾っている姿を見ることができ、とても感動しました。

 2つ目は、「トップダウン」という言葉です。これは「トップが下に降りる」という意味で具体的な例として、教師が子供の立場に降りることや会社のトップが社員の立場に降りるということが挙げられます。トップダウンの良さは、私が夏まで所属していたよさこいサークルの中でもよく感じることでした。具体的には、チームの状況が悪くなってしまった時に、サークルの中で長と呼ばれる幹部の人たちが、他の仲間の声を個人的に聞いたり、全員でのミーティングを開くことでチームがより良い方向に向かっていったことを実際に感じることができました。いろいろな場面で良さを感じることができる「トップダウン」という考え方は素敵だなあとあらためて感じ、心に響きました。

 自分の中で多くのことを深めることができたセミナーになりました。講演をしていただいた玉置先生、ありがとうございました!(木下)
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2月15日EDUCOMへPC貸与へのお礼

 玉置ゼミはEDUCOMこころの天気実践に全面的に協力することになりました。そのためにPCが5期生・6期生21名に貸与されました。そのときのお礼の言葉です。生田君が叩き台を作り、5期生で作り上げたお礼文です。

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 こんにちは。岐阜聖徳学園大学 教育学部 玉置ゼミ生の生田朋也です。本日はお忙しい中、Chromebookの貸与式、説明会を開催していただきありがとうございます。

 日頃からお世話になっているエデュコム様の研究に参加させて頂けること、私たち玉置ゼミ一同、大変嬉しく思っております。

 これからの教育現場には、pcが1人1台配付されることが決まっております。そうした新しい時代の中で、どのようにICTを活用し、どのような授業を行うのか、私たち一人一人が常に考えて行く必要があります。まだ勉強中の身である大学生の私たちにとって、このような研究に参加させて頂けることは、大変貴重な経験だと感じております。

 本日お借りしたChromebookを普段の学習から活用し、自分たち自身のスキルを磨くのは勿論、これからの学校現場で活躍するシステムの開発に少しでもお役に立てるよう、取り組んでいきたいと思います。

 エデュコム社長 柳瀬様、そしてこのような場を設けてくださった株式会社エデュコムの皆様、本当にありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。簡単ではございますが、以上で私からのお礼の言葉とさせて頂きます。
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1月27日尾張旭市立渋川小学校での学び(中西・葛山・北神)

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 こんにちは。5期生の中西です。1月27日の渋川小学校での学びを書かせていただきます。

 今回みさせていただいた社会科の授業は、公園に対するいろいろな立場の人の願いをインタビューし、それらをもとにグループでどんな公園を作るとよいか考えるという内容でした。活動や話し合いが多いことで、子どもたちは主体的に取り組んでいたと感じました。

 グループでの話し合いで注意する必要があると感じたことは、ある特定の子だけで話し合いが進められていってしまうことです。あの子の意見は絶対、と思ってしまうと他の子は意見を言わなくなってしまったり、任せっきりになったりしててしまう可能性があります。グループ活動の良さは、さまざまな意見を出し合ってそれを付け加えたり話し合ってよりよい結論を考えることを通して、新たな気づきや学びへつながることだと思います。

 この良さがでるように、まずはグループメンバーそれぞれが自分の意見を言う機会が必要だと考えます。そうすることで、他の人はどう考えていたか、自分と違った点はどこか、誰のどんな意見に対して疑問を持ったかなど、さまざま思うことはでてくるはずなので、そこからのグループ内での対話が活発になっていくと感じました。

 また良いつぶやきが、ある子から出ても、それをグループの他のメンバーが拾ってくれないという場面がありました。積極的な子や自分の意見を相手にしっかり伝える子の場合はこのようなことはないと思いますが、クラスの中でもわりと静かな子や消極的な子だと、とても良い意見であっても伝えられなかったり、言っても他の子が反応してくれないということがあります。こうした子を周りの子が認め合うことや信頼し合える環境を作っていくことが学校生活の中で求められると思います。

 消極的な子や意見を伝えることが苦手な子でも、得意なことはあるはずです。水泳が得意であるならば、体育の時間にお手本で泳いでもらったり、裁縫が得意なら家庭科の時間にその子が作った作品を先生が紹介したりと、活躍の場を与えることでクラスの中で自己存在感を高めていくことができます。そうしてお互いを認め合うことや信頼関係を築いていくことにつながり、グループでの話し合いではどの子も意見を言い合って対話の場面が増え、より深い学びにつながると感じました。

 今回もたくさんの新たな学びを得ることができました。このような場を与えてくださった玉置先生はじめ渋川小学校の先生方、本当にありがとうございました。(中西)

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 こんにちは!準ゼミ生として特別に参加させて頂きました!今回は1月27日に参加した尾張旭市立渋川小学校の指導助言での学びを書かせていただきます。

 見させていただいたのは、小学6年生の社会の授業でした。前時までに東日本大震災での震災復興において市や国がどんなことをしたのか、何を意識して、市や国は政治をしているのかということを学んだ上で、本時では子どもたちに理想の公園を作ろうという課題が提示されていました。

 児童の活動の時間がしっかりと確保された授業でした。自分・親・高齢者・行政・近所の人という5つの視点を意識しての防災公園づくりということで、インタビューから得た情報を根拠にしてグループで話し合う児童の姿が見られました。情報を子供たちが主体的に得て、その情報を基に議論するという流れがおもしろく、とても参考になりました。

 今回私が学んだことは対話の難しさです。

 私はある1つのグループの側で彼らの対話を聞いていました。最初は1人が中心になって他の3人に意見を求めながら、公園作りが進んでいきました。しかし、途中から中心になっていた1人の意見ばかりが公園作りに反映されるようになり、他の子が防災に関することを言っても、別の話題に切り替わり、反映されないということがしばしば起こるようになりました。また、同じようなことが他のグループでも起こっていると、後の検討会でわかりました。このように、グループでの対話の深まりは普段の人間関係や、子どもの性格に左右されるということがよくわかります。

 グループ活動は子ども同士の対話によって学びを深めるために行います。ですが、大学生でも1人の意見がみんなの意見になってしまうことがよくあるように、今回、上記のようなことが現場で起こることはよくあるのだと思いました。教育実習では自分が行ったグループ活動がそのようになってしまったことを思い出しました。

 教師はこのとき、子どものつぶやきをよく聞くこと、子どもたち自身に人の意見もよく聞いて本気で考えさせること、この2つが重要になるのではないかと思います。

 机間指導では教師が子どものつぶやきをよく聞いて拾い、必要があればグループに共有させたり、子ども同士でそれをやらせてみたりするのもよいのかもしれません。自分が教師になったら子どもと子どもが繋がる場面を増やすことを意識したいと思いました。

 今回の山本先生の授業では子どもたちが対話する時間というのが十分に用意されていました。公園の設計に時間がかかった部分もありますが、インタビューで得たことを根拠にして、子どもたちは自分の意見を言っていました。しかしそれだけではうまくいかないのが対話です。子どもたちがお互いに持っている価値観や偏見が及ぼす影響は強いのだとよくわかりました。出た意見についてみんなが考えること、よく正しい意見をいう人の意見がいつも正しいかはわからないということ、これらは1回の授業ではなく普段から意識していくと良いと思いました。

 今回授業を見させていただいた山本先生、渋川小学校の校長先生方はじめ職員の方々、本当にありがとうございました。普段の大学では見ることのない、生の授業を見ることができました。また、参加させていただいた玉置先生、今回も貴重な学びの機会をありがとうございました。(葛山)

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 こんにちは!五期生の北神です。1月27日に渋川小学校で授業を見せて頂きました。今回はそこでの学びについて書きます。

 見せて頂いた授業は、社会科の「震災復興の願いを実現する政治」という単元です。前時までに、東日本大地震を取り上げながら地方公共団体と国の政治の働きについて学習していました。今回の授業は、その単元の最後に位置付けられており、今まで学んできたことをもとに、公園づくりについて話し合うというものでした。子ども達は、防災の観点を入れる、予算は一億円、インタビューをするということを条件とし、自分・親・高齢者・行政・近所の5つの視点からグループで話し合って「みんなにとっての理想の公園」について考えていました。子ども達が活動する時間を大切にされている授業だと感じました。

 私は、一つのグループの様子に注目して見ていました。
 
 そのグループでは、はじめは、グループの四人全員が順番に意見を述べていましたが、一周するとその中の三人で決めていくようになりました。三人は、五つの視点に立って考えようとしていましたが、時間が過ぎるにつれて防災の観点を取り入れることを忘れていました。もう一人の子は何も考えていないのかなと思いましたが、たまに呟いていることに気がつきました。それをよく聞いてみると、防災に関することばかりです。しかし、他の三人にはあまり聞こえていなくて、グループの意見には取り入れてもらえませんでした。

 最後に、それぞれの班で考えた公園の図案を見合う時間がありました。それが終わった後に、あまり話していなかった子がグループの一人に、「やっぱり防災に関することがいるんじゃない?」と言いました。すると、その子は「そっか。防災か…」と言っていました。

 ここで、時間になり、授業は終わってしまいましたが、ここからもう少し話し合えば、このグループは更に深まっただろうなと思います。真剣に考えた上で他の人や他のグループと交流ことは、自分にない考え方や見方を発見するために大事だと感じました。

 また、「学び合い」についてもっと勉強したいと思いました。玉置先生は、研修会で、佐藤学さんの「学び合い」について取り上げられました。グループ活動は、四人の意見をまとめるためのものではなく、四人という少ない人数の前で話すためのものだとおっしゃっています。クラス全員の前で話すことは勇気がいりますが、四人の前であれば気楽に話すことができるでしょう。これをどのように授業へ取り入れていけば良いか詳しく学んでいきたいです。

 玉置先生、山本先生、渋川小学校の先生方ありがとうございました。(北神)

リスタート(酒井)

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 こんにちは。久しぶりに四方山話を書いております5期生の酒井です!

 教員採用試験に向けて勉強する仲間が少しずつ増えてきたの日に日に感じる今日このごろです。味岡小学校を参観させていただい2月6日、私は一足早く退席し大学で開かれた岐阜県の宝の話にも参観させていただきました。宝の話とは教員採用試験を終えた先輩方から対策や試験についてのお話を直接聞くことができる機会のことです。参加させていただいてまず焦りを覚えました。自分を奮い立たせてやらなくてはならないなと強く思いました。

 加えて、頼もしい先輩方のお話を聞くことできる有り難さも感じました。その年その年で単発で終わらせるのではなく、先輩から後輩へと受け継ぎ背中見て励むことのできる環境を用意していただけていることを本当に感謝したいです。

 教員採用試験は自分の夢を叶えるひとつの過程。頑張る目的はその先にあります。仲間や息抜きを大切にしつつ後悔のないように励んでいきます。

 来年度受けるみなさん!!共に頑張りましょうね!!!少し時間にはおわれましたが充実した一日になりました。よし、頑張ろっと。(酒井)

1月23日尾張旭市立城山小学校での学び(加藤諒太・安部)

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 こんにちは。4期生の加藤諒太と安部です。1月23日城山小学校での研究会、講演会に参加させていただきました。学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です。今回は1月23日に参加させて頂いた尾張旭市立城山小学校での学びについて書きたいと思います。

 最初に、算数の授業を見せて頂き、検討会に参加させて頂きました。そこで1番感じたのは、子どもたちをみると言うことの大切さです。教師は間違えてしまった子どもに対してのケアよりも、正解が出るとつい飛びついてしまうと言う言葉で玉置先生はおっしゃっていました。その子どもはどんな心情なのか、子どもたちの気持ちになって考える大切さを改めて学びました。僕は、教育実習で余裕がなく、授業をこなすので精一杯でした。今でも授業作りの際には子どもが見えなくなってしまうのが悪い癖です‥。

 玉置先生もおっしゃっていましたが、まさに「子どもから学ぶ」ことが大切です。そのためには子どもをみることが不可欠であるし、子どもの心情を理解することが大切だと思います。これは教師として、絶対に忘れてはいけないことであるし、自分の磨かなければならない部分です。これからもずっと自分自身に言い聞かせていきたいと思いました。

 そして、玉置先生の評価についてのお話では、記録をとることが大切だとお話を頂きました。学びに向かう力をどう評価するのか、それは振り返りの蓄積だと言うことを学びました。教育実習とは違い、これからは学級を経営し、子どもたちを評価する立場になります。自覚を持ち職務に当たっていきたいと強い思いと責任が芽生えました。

 卒業が近づいてくる中、毎日の経験から多くのことを学び、来年度につなげていきたいと考えています。この度はこのような機会を用意してくださった玉置先生、ならびに城山小学校の先生方ありがとうございました。(加藤諒太)

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 こんにちは。4期生の安部です。尾張旭市立城山小学校での学びを書きたいと思います。小学校2年生の算数の授業を見させていただき、その後の研究会に参加させていただきました。

 まず、授業を見ていて、先生の溌剌とした表情やテンポのよい授業展開が素晴らしく、とても2年目とは思えないほどでした。子どもたちとの関係もよくできていて、子どもたちが毎日楽しく学校生活を送っているのがよく伝わってきました。

 今回学んだことは、玉置先生がよく言われる「子どもに最後何と言ったらこの授業が成功であるのか」これを意識することがいかに重要か、ということです。今回の授業展開をを指導書通りに考えると、課題は「九九にないかけ算の答えのもとめ方をいろいろ考えよう」となります。しかし、九九にはないかけ算4×12の求め方は前回の授業でやっていました。では、今回の12×4は前回と何が違うのか、これを意識させることが今回の授業の要となるところでした。実際に子どもたちからは、12×4の色々な求め方が出てきましたが、前回の授業との違いがわからない様子でした。12個の塊を意識できている子もいましたが、班の中で少数だったため、その子どもの考えが採用されないという班が多く見られました。

 それぞれの班に発表をさせる際、全ての子どもの意見を受け入れ、認めてあげる、先生自身の優しさがとても伝わってきました。しかし、授業はシャープにするところはしっかり突き詰めなければならない、子どもに何と言ってほしいのか、そこは明確にして授業をするのが大切であることを再確認しました。

 また、玉置先生が助言をする中で印象的だったお言葉が以下の2つです。

「子どもを大切にしながら、子どもから学んでいく」
 → 授業の良し悪しは子どもが語ってくれる、事実をもとに授業を検討するのがよい。

「逆思考の授業づくり」
 → 最後、子どもに何と言ってほしいか、そこをスタートにし、だからどのような授業展開にする必要があるのかを考えると授業の流れが自然と出来上がる。

 以上の2つです。色々な学校へ行かせていただき、授業を見て学ぶことはもちろん、玉置先生がおっしゃる一つ一つのお言葉からも本当に多くのことを学ばせていただいています。現場に出るまで残り2ヵ月ほど、一つ一つの学びを体に染み込ませて、現場に出ていきたいと思います。

 尾張市立城山小学校の関係者の皆様、玉置先生、ありがとうございました。(安部)

1月23日尾張旭市立城山小学校での学び(木下・生田)

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 こんにちは、5期生の木下です。今日は1月23日に尾張旭市立城山小学校で行われた授業参観について書きたいと思います。実際に算数の授業をしていただいた2年目の先生は、私の先輩のお姉さんということを知り世間の狭さも感じました。今回はこの授業参観の中で強く感じたことを1つにしぼって書きます。

 『子どもに声を発させる授業の難しさ』このことをあらためて強く感じました。授業参観のある場面で、先生が「これわかる人!」と尋ねると初めと2番目に当たった児童は答えを間違えてしまいました。3人目でようやく正解が出た時に、「そうだね。」と先生は返し、次の場面に進みました。

 この場面を取り上げて、授業を参観した後に玉置先生がされていた助言の中に「正解に飛びつくのではなく他の子どもにリターンをすることが大切。」という助言がありました。3番目の児童が正解を出した後に、間違えてしまった初めの児童と2番目の児童に「どうかな?」と尋ねるその一工夫が必要だというのです。こうすることで、自然と教師が話すことが減ってきます。私も教育実習中は正解を出してくれた児童に飛びついて、リターンをすることは意識できていませんでした。こんなことでは、答えを間違えてしまった児童をほったらかしにしてしまっているようなものであったなと今更後悔をしています。正解が出ても「どういうことだろう?〜さん説明して。」とあえて答えを間違えてしまった児童にふる一工夫を私も意識していきたいです。そして、教師ばかりが声を出すのではなく、自然と児童がたくさん声を発する教室にしたいとあらためて思いました。

 しかし、2年目ということで自分と年齢の近い先生のはつらつとした素敵な授業を参観することができて良い経験になりました。ありがとうございました。(木下)

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 こんにちは!5期生の生田朋也です!今日は尾張旭市城山小学校で行われた公開授業から学んだことを書いていこうと思います!

 授業してくださった西尾先生は教員2年目ということで、自分らと年が近いからこそ学べることがありました。その授業をもとに玉置先生の児童助言がありそこでも学びがありました。

 この公開授業で学んだなかで3つ印象に残っていることがあります。まず1番印象に残っていたのが、自分も実習の時よく言われたのですが「発言にすぐに反応しない」です。どこかの本で「反応の鈍い先生になれ」と聞いたことがあるように先生が答えにすぐに飛びついたり、欲しい足りない発言をいってしまったりなどしないということです。西尾先生は子どもとの関係も大変良好で、一つ一つの活動の指示が明確かつ端的でわかりやすかったですが、たしかにベテランの先生に比べると先生が誘導していて、どうしても先生が喋ってしまう場面が多いことに反省会でわかりました。できるだけ児童生徒が中心で進めれるように児童生徒に答え考えを委ねていくことが全員参加につながるのだなと思いました。

 そして2つ目は、これは玉置先生が教えてくださったことなのですが、先生が正誤判定をしないということです。一つ目とすこし被るとこはあるのですが、12×4の他の考え方が出た時先生が正誤判定するのではなく、子どもに委ねることで子ども同士で判断させ子どもを繋げていく、つまり上でも言った通り全員参加につながるのです。また間違った時は必ずリターンをしてあげるということも学びました。正解した子だけにめをむけるのでなく間違った子への参加も価値付けてあげることが子どもの授業への自主性が高まると考えられます。そして最後はわからないことは恥ずかしいことではないことを子どもに伝えていく必要があるということです。

 自分の教師像としては「教師として人間の弱みを見せることも教育」と考えています。わからないことはわからない、できないことはできないと普通に聞ける、そんな安心感のある学級経営をおこなっていきたいです。玉置先生はじめ、城山小学校の皆様、西尾先生ありがとうございました。(生田)

1月23日尾張旭市立城山小学校での学び(森・宮野)

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 こんにちは!準ゼミ生の森です。尾張旭市立城山小学校2年生の算数の授業を見て、学びを深める機会に参加させていただきました。

 私自身、愛知県で授業を参観したのは初めてでした。まず、子どもたちの授業に対する集中力と積極的に参加しようとする姿が素晴らしいと思いました。話を聞くときは誰一人として手が机上に出ておらず、話す人を大切にしようとしていることが感じられたし、グループや全体で意見交流をする時には身を乗り出してまで話を聞き、考えようとする子どもたちを多く見ました。

 今回の授業内容は、九九にない(2位数)×(1位数)の答えの求め方をいろいろ考えるというものでした。私たちが普段意識しないことをここまで深めて授業することは難しいと思いましたが、子どもたちが楽しみながら学ぶために教師として大切にしなければならないことがたくさんあると気づきました。今回は、特に「子どもの事実から学び、子どもに答えを導かせること」についてまとめます。

 例えば、発問をし、最初に当たった子が求める答えではないことを言ったとき、私はいつも焦って「うーん、他の子はどう思う?」とその子になんのリターンも無しにただ正しい答えを出させることに精いっぱいで進めていってしまいます。その子にはおそらく、「先生は微妙な反応だし、間違えて恥ずかしい。もう発表したくない」というような気持ちにさせてしまったと思いました。教師が正解、不正解を言ってしまうのではなく、どうしてそう考えるのか、違う人の意見を聞いてどう思うのかなどを問いながら、私は授業をコーディネートする役割として、子どもたち同士で学ばせ、子どもたちが創る授業を創りたいと思います。
 
 また、机間指導の際には全体に聞こえる声で「・・・ってどういうこと?」など学びを深める発問をしていくオープン管理で子どもたちによる思考を深めさせる工夫ができると分かりました。
 
 そして、評価をする際には、教師は意図的に子どもを指名して考えを聞いたり発表の場を設けたりして思考力・判断力・表現力等をみること、振り返り用紙に記入し、それを価値付けることでよりよい授業のフィードバックにもつなげること、授業中に教師ばかりが話すのではなく、子どもたちに自己選択の機会を与え、自分で自分を見つめて課題発見や問題解決に取り組ませることなどが大切だと学びました。

 今回参加させていただいたことで、子どもたちから学び、教師自身もその子どもたちの学びをさらに深めるための授業をコーディネートしていくことや、そのために必要な力を多く学ぶことができました。今後に生かしてさらに学び続けていきたいと思います。ありがとうございました。(森)

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 こんにちは!5期生の宮野です。尾張旭市立城山小学校での学びについて書かせていただきます。

 授業を行う上で大切なことを主に3点学ばせていただきました。1つ目に子供の意見をつなげながら授業を行うには、発言した子供だけでなく他の子供の表情に目を向けるということです。子供の表情を見て、今首を傾げていたけどどうして?うなづいてくれたね、説明してみてと、次の子供につなげることができると分かりました。玉置先生が、4人あてれば核心に迫ることができるとおっしゃっていました。その言葉を念頭において、授業を行うようにしたいです。

 2つ目に、先生は正誤判断者ではなく、コーディネーターであるということです。正しい答えを言った子にそうだよねと飛びつくのではなく、〇〇さんはこう思ったんだね、じゃあ〇〇さんは?と他の子に繋げていかなければ、子供達の主体的な授業にはならないと学びました。私は、教師は子供達にとって話を振る司会役のような役割にならなければならないのだと解釈しました。話を振り、疑問を投げかけ、時に盛り上げるそんな存在を意識したいです。私はお笑い番組が好きで、よくバラエティを見るので、有名な司会者さんから学ぶこともたくさんあるのではないかと思いました。

 3つ目に、振り返りの工夫についてです。先生がエレベータートークという手法を述べておられました。特に道徳では最後に教師の説話をもってくるというイメージが強くありましたが、そうではなく、主体はあくまで子供で、最後も子供に語らせることが大切だと分かりました。

 今回のセミナーを通じて、私はまだまだ子供主体の授業を行うには意識が不足していると感じました。もっと多くの授業をみて、本などを読んで、自分の目指す子供の意見を引き出せる、コーディネーターとしての役割を果たすことのできる教師を目指したいです。
玉置先生、城山小学校の先生方今回はこのような貴重な機会をありがとうございました。(宮野)

1月18日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)からの学び(北神・古川・安藤)

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 こんにちは!五期生の北神です。1月18日に行われた教師力アップセミナーに参加しました。今回はそこで学んだ中で、特に印象に残っている授業づくりのポイントを二つ書きます。

 一つ目は、導入で「解決したい!」という思いにさせることです。佐藤先生は、その例をいくつか紹介されました。私が特に印象に残っているのは、コンビニの写真です。佐藤先生は、おにぎり売り場の写真を提示し、「おにぎりの隣に売られているのは?」という発問をされました。予想として、「温かいお茶」「お弁当」「お惣菜」というような意見が出ました。コンビニは何回も行っているはずなのに、意外と正確には覚えていません。
 また、予想をするだけでなく、なぜそれがおにぎりの隣に売られているのかも考えました。身近なものだからこそ、子ども達はより興味を持つと思います。まさに、「解決したい!」と思わせることができる導入だと思いました。

 このような導入をするためには、毎時間資料を準備する必要があります。それは大変なことではないかと思いました。しかし、佐藤先生は、教科書の資料・事実を活かすことが基本だとおっしゃっていました。教科書の資料・事実でも、一部分を隠して提示したり、順番に提示したりするだけで、子ども達の反応はかなり変わると思います。自分で資料を探すことも大切ですが、教科書の資料も工夫して積極的に活用していきたいと思いました。

 二つ目は、選択・判断の場面をつくることです。例えば、「スーパーマーケットにはどんな工夫があるでしょうか。」という発問ではなく、「あなたがスーパーマーケットの店長なら、どの工夫を一番にしますか。」というような発問にします。発問に「自分ごと」を加えるだけで、すごく面白くなるなと思いました。自分の店だという設定を作るだけで、子ども達はより真剣に考えると思います。

 私がお世話になった中学校の社会科の先生は、このような発問の授業を時々してくださいました。先生が歴史をひたすら説明する授業よりも、このような授業の方が今でも印象に残っています。

 社会科は暗記中心の授業になりがちです。今回学んだことを活かして、導入や発問を工夫し、子ども達が興味を持って深く考えることができる授業を目指していきたいです。佐藤先生、玉置先生、関係者の皆様、貴重な学びをさせて頂きありがとうございました。(北神)

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 こんにちは、5期生の古川瑛理です!今回は先日行われた佐藤正寿先生の教師力アップセミナーでの学びについて書いていきたいと思います。

 今回は真の社会科授業についてのお話を聞かせて頂きました。私は社会科に対して、暗記科目というイメージが強く、苦手意識があります。しかし、教員の意識や工夫次第でそれは改善することができるのではないかと考えさせられました。今回、学んだ意識改善のポイントとして2点挙げていきたいと思います。

 まず第1に資料や事実を上手く活かすことについてです。佐藤先生が海開きの写真を見せ何月かを問いかけたとき、私は「7月くらいかな。」と思いました。その写真が4月と知ったとき、「えっ?」と自然と言葉が出ました。子どもも同じだと思います。予想が外れたときや自然と自分が疑問を持ったとき、子どもは興味・関心が高まります。この様に教科書の資料・事実を活用し、子ども達の興味・関心を引き、学習に繋げるなど、子ども達が「解決したいと思う学習課題」をつくることがとても重要だと学びました。ただ教科書をめくり、写真を見ただけでは驚きは半減してしまいます。佐藤先生がされていた様に、みんなで予想を立ててから、事実を知ることでより衝撃は倍増し、興味・関心は高くなります。情報を隠したり、一部だけ見せるなど提示方法を工夫することが子どもの心を掴むスキルなのだと分かりました。社会科では多くの写真が出てきます。どの様にその写真を活用するのかが社会科が好きな子どもを育てる秘訣の一つであるのだと思いました。

 第2に教材研究を教員自体が楽しむことについてです。私は小学校の教育実習で社会の授業をさせて頂いた時、「どうしたら児童に伝わるんだろう?」ということを考えるばかりであまり自分自身は教材研究をしていて、楽しく感じられませんでした。

 しかし今回のセミナーをして資料から気がついたことではなく、疑問に思うことを挙げていったとき、想像以上に自分にはその資料から疑問に思う点がたくさんあったことに気がつきました。そしてその学習は苦手な暗記ではなく、楽しく感じることのできる探究であると感じました。その疑問を調べていくことが素材研究になります。教員自身が追求心を持ち、探究し学び続けることが子ども達にとっても楽しく学びの深い授業に繋がると分かりました。これは他の授業にも共通することであると思います。子どもの興味関心を引くためにも、まずは教員自身が楽しむことが重要なのだと考えさせられました。

 今回の学びを生かして、教材研究に取り組んでいきたいと思います。最後に貴重な学びの場を与えて下さった、佐藤先生を始め、玉置先生、関係者の皆様、本当にありがとうございました。(古川)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。今回は1月18日に行われた教師力アップセミナーで、佐藤正寿先生から学ばせて頂いたことを書きたいと思います。

 その中でも私が特に印象的だった「どんな資料があればよいかという視点」と、「発問は"自分ごと"を加える」という2つに絞って学びを書かせて頂きます。

 まず、「どんな資料があればよいかという視点」は、今回のセミナーで、社会科は資料提示がとても大切であると実感しました。

 コンビニの棚の半分を隠した写真では、「おにぎりの隣には何があると思う?」と、予想させて、知りたくなる、実際に見に行きたくなる引きつけをされていて、子ども役をしながら、子どもの主体性が生まれる瞬間を体験し、資料提示の大切さを、身をもって実感しました。

 そして、授業が進む中で、先生から資料を与えるのではなく、予想や疑問に対して、「どんな資料を調べたら分かる?」と子どもたちがどんな資料があればよいかも自分で考えて、調べる、というのが、私が今まで受けてきた教え込みの授業とは全く違うところで、社会の授業への固定観念がガラリと変わりました。資料提示の工夫によって、知識で終わる授業ではなく、「見方・考え方」を育てる授業を自分も行いたいです。

 次に、「発問は''自分ごと''を加える」というのは、「あなたならどうする?」と子どもに判断・選択の場面を作ることで、より子どもたちの考えが具体的になり、思考が深まります。また、立場をはっきりさせることで、全員の授業の中で、お互いに意見をぶつけ合って、違う視点や考え方が広がるのだと分かりました。

 発問のポイントとして、考えることが大きすぎる場合は、キーワードを与えることで、考える視点を提示したり、選択肢を与えて絞ったりすることも有効であると学びました。この発問の工夫は、現場に出た時に、すぐに使えると思うので使っていきたいです。また、最後にまとめで、「考えが深まったことは何か」と聞いて、子どもたちが授業を通して、自分の考え方や視点が広がったことを実感できる、そんな授業を私もしたいと思いました。

 佐藤正寿先生のお名前は、研究室の書籍でもたくさん拝見しており、以前からこのセミナーの日を楽しみにしておりました。また、社会科の授業は「教え込み」「暗記」というイメージがありました。どのようにして社会科の授業を行うとよいのか、掴めずにいたので、とても勉強になりました。

 来年からこの学びを生かして教材研究に励みたいと思います。今回も、このような学びの場を設けてくださった玉置先生、関係者のみなさま、そして佐藤正寿先生、ありがとうございました。(安藤)

4期生さんの卒論発表会を終えて(矢崎)

 昨日4期生さんの卒論発表会が終わりました。先輩方の発表はどれも素晴らしいものばかりでした。

 今回は5期生の私たちがこの卒論発表会を進行させていただきました。ゼミ長を中心に進行して、懇親会も滞りなく終えることができました。これも5期生全員で頑張ったことと、周りの先生方や先輩や後輩が支えてくださったからだなぁと改めてこのゼミの温かさを感じました。

 私は卒論発表会に来てくださった水川先生が「玉置ゼミは卒論ていうより、決意表明をしているね」と仰っていたことに、ハッとさせられました。私はこの玉置ゼミの卒論発表会しか出席したことがなく、この卒論の形式が全てだと思っていました。でも、実際は玉置ゼミならではのものであると気付かされました。

 私は個人的にこの玉置ゼミの卒論発表会が大好きです。

 先輩方の人柄やこれからどうしていかれるのかということがよく伝わってくるからです。だから、わたしも先輩方のようにどのようになりたいかという真を持ちたいなと改めて思いました。

 玉置先生も、その真はとても大切だと仰っていました。失敗をしてもブレることない真があることが苦労が多い教師にとって大切なのだと改めて感じた卒論発表会でした。

先輩方、本当にお疲れ様でした。先輩方につづけるよう頑張ります。(矢崎)

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1月18日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(鏡味・関口・高桑)

 こんにちは!4期生の鏡味です。先日、1月18日に参加した教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、佐藤正寿先生の「真の社会科授業をどのように作るか」という内容でした。セミナーでの学びを2つ書きたいと思います。

 1つ目は、発問に自分ごとを加えることです。例えば、スーパーマーケットの工夫を学んだ後に、「自分が店長だったらどんな工夫を取り入れるか」を考える発問を入れます。そうすることで、身の回りの生活について、自分ごととして考えることができます。これは、佐藤先生が仰る社会科の目標、「社会に関心を持ち続ける大人を育てる」ことができると思いました。

 実際、私は教育実習の際に、このスーパーマーケットの単元で研究授業を行いました。私は、スーパーマーケットの工夫を学ぶことで終わってしまいました。発問に自分ごとを加えることで、より子どもたちが社会について楽しく考える授業ができたなと後悔しています。4月から是非使っていきたいです。

 2つ目は、教材研究を楽しむことです。私は、中学校実習で社会科に苦しみ、正直、社会科の教材研究を楽しいとは全く思うことができませんでした。見開きの教科書を読んでいても、何を課題にすべきか、何を考えさせたらよいか、分からなかったからです。

 しかし、今回のセミナーで、教科書を読んだり、資料を見たりして、「なんで?」をたくさん出すことが大切だと学びました。そして、教師の「なんで?」をそのまま課題にすることが大切だと学びました。実際、セミナーの時間に長篠合戦図屏風を見てたくさんの「なんで?」を出すことは、とても楽しかったです。教師が教材研究を楽しむことで、面白い授業が生まれ、子どもたちも授業を楽しく受けられるのではないかと考えました。

 今回の佐藤先生の講演や模擬授業から、やっぱり社会科は楽しいな、面白いなと思いました。私の好きな社会科を子どもたちにも楽しんでもらえるよう、今回学んだことを生かして4月から頑張っていきます。佐藤先生、玉置先生、関係者の皆様、本当にありがとうございました。(鏡味)


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 4期生の関口です!私も続けて教師力アップセミナーでの学びを書きます!

 私は暗記する社会科の授業を受けてきました。暗記ではない社会科の授業を行うために、導入がポイントとなるのは今までも学んできましたが、具体的にどう工夫するかを今回のセミナーでは学ぶことができました。

 例えば、資料提示をする際、佐藤先生はお題を隠して海開きの写真を見せました。その後、お題を見せた時見ている私たちは「えっ」という声をあげました。そのお題とは「4月 海開き 沖縄県」というものです。佐藤先生は私たちの反応に対し、「どうしてえっ、と言ったの?」と聞き、「海開きだから7月くらいだと思った」という素直な反応から「沖縄はどれくらいあったかいのだろう」という課題に繋げていきました。

 他にも、「長篠合戦図屏風」をみせて、不思議だなあと思うところを探させました。私は歴史の絵を初めてこんなにまじまじと見ました。そして不思議だなあと感じることで疑問を持ち知りたいと興味をもつことがわかりました。私としては、「目立つ旗をなぜわざわざ持って戦っているのだろう。こっそり狙えばいいのに」と旗を持つことが不思議だなあと思いました。そしてその理由は、山の上から評価をする人がいるらしく、どこの旗がよく戦っているかを見ているからだそうです。こういう風に興味をもち学んだことは、誰かに伝えたくなるし忘れにくいなあと思いました。

 そして、「不思議だなあ」と思うことは、関心をもち続けることにも繋がるのではないかと思いました。同じ写真や絵を見せるのでも、提示の仕方で大きく変わることを実感したセミナーでした。しかしその提示もすごく準備が必要なわけではなく、知ってるか知ってないかの差ではないかとすごく得した気分です。詳しい提示の仕方はきっと他のゼミ生が載せると思うので、ここまでにしておきます。

 本日も深い学びをありがとうございました。セミナーに行くたびに教材研究が楽しみになります。現実は大変だと思いますが、学んだことは生かせるよう頑張ります。(関口)

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 こんにちは、4期生の高桑です。最近、急に寒くなってきましたね。そのせいか、私の周りでは体調を崩す人が続出してます。これから卒業旅行が立て続けに入ってる私としては、こんなところで体調を崩してはいられません!!マスク着用と手洗いうがいを徹底して、体調管理に努めます!

 さて、今回は先日の教師力アップで学んだことを記事にします。今回のテーマは「真の社会科授業」です。

 私が今まで受けてきた社会科の授業は講義のように先生が説明するものや一部の生徒の発言だけで進むものばかりで、私自身「つまらない、受ける意味はあるのか」と感じていました。今回、佐藤正寿先生に「真の社会科授業」について多くのことを教えていただき、社会科授業のよくあるパターンに問題があるということを学びました。

 社会科授業のよくあるパターンとは、教師が資料を提示して「気づいたことある人?」と発問することです。私が今まで受けてきた授業もこのパターンがお決まりだったため、自分もやってしまいそうだと聞いていて少し怖くなりました。このよくあるパターンは、資料を読み取ることができている数人で授業を進めることになると佐藤先生はおっしゃっていました。授業の初めの発問は、「全員ができる、わかるを目指すべき」です。

 そのためには、まず「赤の丸で囲われているのは何?」などと資料の基礎項目を全体で確認することが必要だそうです。そして、子どもが気づいたことを発表する際には、「例えば?」と聞いて深めること、たまに教師が補足することの2つが大切だそうです。補足するとは、「〇〇さんは、今、2つことをあげて、その違いを発表しました」と子どもの発言の概要を全体に伝えることです。このポイントを意識するだけで、子どもたちも自然と考えられる環境ができると思うので、ぜひ来年度から今回の学びを生かしたいと思いました。

 また、この後、佐藤先生に模擬授業をしていただいたのですが、何よりも先生自身が授業を楽しんでいる様子がいいなぁと思いました。子どもは教師の様子を見て真似して成長します。社会に関心をもち続けられる子どもを育てるため、私自身も社会科の面白さに積極的に気づき学び続けていきたいと思いました。

 最後になりましたが、佐藤先生、素敵な講演をありがとうございました。非常に有意義な時間でした。これで大学生として教師力アップセミナーに参加するのは最後になりますが、これからも積極的に参加して優れた先生方から多くのことを学びたいと思っています。ありがとうございました。(高桑)

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1月18日 教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(二村・大久保・遠藤)

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 こんにちは!5期生の二村です。1月18日に行われた教師力アップセミナーのことを書かせていただきます。

 今回は佐藤正寿先生が「真の社会科授業」をどのように作るか 〜暗記中心にしないために〜 について講義と模擬授業をしてくださいました。

 私は社会専修に所属しており、佐藤先生の本も読ませていただいたことがあり、お会いできるのがとても楽しみでした。中学校教育実習では専門性が高くなったこともあって、授業作りにとても苦しみました。どうしても教え込みの授業になってしまうことが多く、どうすれば生徒を引きつける授業ができるのだろうと悩む毎日でした。

 このセミナーで模擬授業の生徒役をやらせていただき、自然と授業に集中して問題に対して考えることを楽しんでいる自分に気づき驚きました。

 資料提示の仕方で、初めに読み取りやすい資料を提示し授業を展開していく中であとから2、3回にわたり資料を提示されていました。提示方法としても、生徒にICTを活用しすぐ調べさせることで情報収集能力を身につけさせることができたり、ICTの活用を授業の中で積極的に取り入れることで、今の時代に対応する授業であると感じました。

 また授業の流れの中で、生徒が資料を見て、どのような疑問を持つか、なにを調べたいと思うかを教材研究の段階で予測する必要があると思いました。この資料を見てどういう疑問が出るか教師自身が追求心を持ち、書き出してみることで、あとから出す資料を決めることができたり、生徒に揺さぶりをかける資料を提示することができると思いました。また何回かにわたり提示することでその度に次々疑問が生まれ、問題を解決したいという感情が生徒の中で芽生えると思いました。これも生徒を引きつける一つの方法だと思ったので私も実践していきたいです。

 佐藤先生はたくさんの子が発言することができる場面を与え、一人一人の発言に対し、「それはどういうこと?」などと追質問をして子どもの意見を引き出していました。子どもとのコミュニケーションを交えながら温かい雰囲気の授業をされているのを体感させていただき、私もこういう授業をしていきたいと思いました。

 講演をしてくださった佐藤先生、このような貴重な機会を与えてくださった玉置先生、関係者の皆様ありがとうございました。(二村)

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 こんにちは!5期生の大久保です!今回は1月18日に行われた教師力アップセミナーで、佐藤正寿先生から学んだことを書いていきます。

 前半1時間で、佐藤先生は社会科の授業において大切な考え方、授業作りのポイントをとても分かりやすく、丁寧に教えてくださいました。

 その後、ポイントを踏まえた模擬授業を行っていただきました。

 私は生徒役として参加したのですが、暗記中心ではない社会の授業を初めて受けました。

 社会科は、暗記科目ではないということは、大学の講義等で聞き続けていましたが、私自身が暗記中心の社会の授業しか受けたことがなかったので、暗記中心にしないための具体的な手立ては全く分かりませんでした。

 しかし、佐藤先生の授業により、私の中の社会科に対する常識が覆されました。

 模擬授業の導入では、「『未来社会』について聞いたことがあることは?」という発問から始まりました。その後「未来の日本にどのような問題が起こるか」という課題と共に、資料を提示しました。

 資料は、将来人口推計についてでした。資料の読み取りから、少子化問題に繋がっていきました。

 佐藤先生は、「少子化について、他に根拠となる事実は?」「どんな資料が必要だろう?」と生徒役に問いかけました。佐藤先生は、こちらの発言を予め予想しており、全て佐藤先生が考えていた授業展開通りに進んでいました。

 言い方は悪いですが、佐藤先生の手のひらで踊らせれているような感じでした。ただし、こちらが疑問に思うこと、追求したいと思うことが抑えられていて、とても面白かったです。40分程の授業でしたが、とても濃い中身で、学ばせていただくことが多く、すぐに終わってしまった感覚でした。

 私は小学校実習で、ゴミ収集についての授業を行い、「あれで良かったのかな」と、社会の授業に心残りがあったので、もっと学びたいと思い、セミナーで頂いた「wutan」を読みました。

 そこに、偶然一言だけゴミ収集の授業に触れている箇所がありました。

「『ゴミの出し方に決まりがなかったらどうなる?』という問いにより、知識を習っただけで終わらず、なぜ決まりが必要なのかと深く考えることができ、『見方・考え方』の育成につながる」という記事のちょっとしたワンシーンに書かれていたことですが私は強く胸を打たれました。この発問によって、クラスの子たちの考えは深まったかもしれない、もっといい授業になったかもしれないと反省することができました。

 もし可能なら、もう一度ゴミ収集についての授業を行い、この反省を生かしたいです。2時間という短い間に佐藤先生からとても多くのことを学ばせていただきました。しっかりとこの学びを生かせるような教師になりたいと強く思いました。

 講演してくださった佐藤先生、セミナー関係者の皆様、このような機会を与えてくださった玉置先生、ありがとうございました。(大久保)

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 こんにちは!5期生の遠藤です。今回は、先日参加させて頂いた教師力アップセミナーでの学びをまとめたいと思います。

 今回のセミナーでは、はじめにICTを活用した授業例をいくつか紹介して頂きました。私は卒業論文でICTについて取り扱いたいと考えていたので、そういった面でもとても参考になる内容でした。特に印象に残ったのは、コンビニのおにぎり売り場の横には何が売っている?という問題です。内容としては、最初におにぎり売り場とその隣の棚が写っている一枚の写真を撮り、隣の棚だけクエスチョンマークで隠します。その後その画像をスクリーンに出し、子ども達にクエスチョンマークの部分(隣の棚の中身)を考えさせるというやり方でした。私たち大学生でも「何があったっけ?」と言いながら、思い出そうと一生懸命に話し合ったり、考え込んでしまいました。最終的に答えは教えて貰えなかったので、帰りに絶対コンビニに寄って帰ろう!という気持ちになりました。

 佐藤先生の授業提案から改めてわかったことは、ICTはあくまで手段であり、それを教師が如何に活用するかが大切なのだ、ということです。動画を何の工夫もなくただ見せて、「どう思った?」と聞いても、それは授業ではありません。教師がその教材を用いて子供達にどのような学びをさせたいのか、という意図が明確でなければ、どれだけICT機器を使っていたとしても意味がないのだと感じました。セミナーで頂いた「wutan」には、佐藤先生のICT活用の授業例がたくさん載っていましたが、そのどれもが子ども達の興味や関心を刺激できる内容ばかりで、すぐにでも真似したい、と思いました。

 またセミナーの中で紹介された授業例では、一枚の写真だけを使って子ども達が頭をフル回転させる場を作り出していました。そういった授業の中には、たくさんの授業技術が組み込まれていて、ICTに頼りきりの授業とはかけ離れている印象でした。自分の目指す授業の為、子ども達が考え続ける大人になるためにICTを活用する、佐藤先生のような教師になりたいと感じました。

 余談ですが、コンビニのおにぎり売り場の問題が印象に残りすぎてしまった私は、その後自分の足で複数のコンビニをめぐり、自分の目で答えを確かめてきました。また、このセミナーの後にICTを用いた模擬授業をする講義があったので、これ幸いとばかりにこのおにぎり売り場の問題を使わせて頂いたところ、非常に盛り上がる楽しい授業になりました。その授業用に私が作った画像がありますので、記事に添付させて頂きます。

 素晴らしい授業作りや教材作りについて学ばせて下さった佐藤先生、このような貴重な場を設けて下さった玉置先生、関係者の皆様、ありがとうございました。(遠藤)

1月18日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(杉山・二宮・中西)

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 こんにちは。5期生の中西です。1月18日に行われた佐藤正寿先生の教師力アップセミナーでの学びを書かせていただきます。

 佐藤先生は、「真の社会授業をつくるために」という観点からお話をされました。その中で私が最も注目したことは、「選択・判断の場面づくり」についてです。「〜と〜のどちらをえらびますか?」「〜について賛成ですか?反対ですか?」などの選択肢を示すことで子どもは考えやすくなり、選択するだけではなく理由も一緒に考えるので、新たな対話につながります。

 また、自分ごととして捉える発問は子どもの意見が活発に出てくるということを学びました。具体的には、「スーパーマーケットにはどのような工夫がされているか?」という問いよりも「あなたがスーパーマーケットの店長なら、どんな工夫を一番にしますか?」と視点を変えることで、より主体的に社会科の学習を行う子どもを育てるということです。暗記科目であると思われがちな社会科ですが、子どもの思考力や判断力、表現力などを高めていくことは、選択や判断の場面づくりからできるということを知りました。

 佐藤先生は、「教師が追求心をもって教材研究を楽しみながら行うことが学びを深める」とおっしゃっていました。このことは社会科に限らず、どの教科においても同じことが言えると思います。ですが私は教育実習の時に、教材研究でとても苦労した思い出があります。教師になったら毎日何教科も教材研究をするのかと思うと正直苦痛でした。なので、佐藤先生の「楽しみながら」という言葉には衝撃でした。教師自身が気付いたことだけではなく、なぜそうなるのか?という問いをもって調べていくことが、教材研究を楽しむことにつながっていくと感じました。ただ漠然とではなく、子どもと同じような感覚で「なぜ?」という追求心をもって教材研究に取り組んでいきたいと思います。

 今回の教師力アップセミナーでも沢山の学びを得ることができました。このような学びの場を与えてくださった佐藤先生、玉置先生はじめ関係者の皆さま、ありがとうございました。(中西)

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 こんにちは、5期生の二宮です。今日は1月18日に参加させていただいた教師力アップセミナーにで学んだこと2点を書いていきたいと思います。

 1点目は、教師からの提示の仕方についてです。導入の発問例として、「家庭の場面設定」、「相対する事象の提示」、「対立軸の提示と立場の明確化」の3種類があるという事を学びました。提示方法を工夫する事で意欲を喚起するということができるという事は分かりますが、いざ自分がするとなった時、やはり難しく、できないということを実習を通して経験しました。なので定型化された文やそれを応用した文を見させて頂いて、しっかり理解することができました。力技ではあっても学習課題に取り組みやすそう、その問題について深く考えられそうだという事を感じたので実践する場があればやってみたいと思いました。

 2点目は、教材研究についてです。小学校実習で自分が授業をした時、広がりすぎて何から手をつければいいかわからなくなったことがありました。今回の講演で、資料の気になったことから追究していけばよいことを学びました。地理であれば、「瀬戸内海に太平洋ベルトがあるのはなぜ?」歴史であれば、「長篠合戦図屏風で武田軍はなぜ正面突破しているのか?」のようにまずは資料と対話することが大切だと感じることができました。もしこのことを教育実習で知っていれば実践できたと少し悲しくもなったので、自分が実習で行った単元で振り返ろうと思います。

 佐藤先生の講演のスライドの最後に、「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」という言葉がありました。自分はまだ教員ではないですが、進まないでいるとこれからの時代、教える事はおろか、何もできなくなりそうな気がして、立ち止まってはいられないと感じました。このような格言と出会う度に自分と向き合おうと思えるので、出会えて幸せだなと思いました。

 半日と短い時間でしたが、自分にとっての学びは本当に多く、ここでは書ききれないほどの学びを得られました。佐藤先生、玉置先生、そして関係者の皆様ありがとうございました。(二宮)

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 こんにちは。5期生の杉山です。今回は、1月18日に大口中学校で行われた、佐藤正寿先生のセミナーから学んだことを記します。

 まず、私は、このセミナーを本当に楽しみにしていました。中学校の社会科教師を目指す私ですが、教育実習で授業をすることの難しさを痛感しました。佐藤先生は社会科の授業名人であられ、ゼミでの最初の発表で選んだ本が佐藤先生の本だったので、今回佐藤先生のセミナーを聴くことができて、また、私の疑問に直接お答え頂けて本当に光栄でした。
 
 また、私の卒論のテーマが、「課題を追求し続ける生徒を育てる、中学校社会科授業の在り方」なので、卒論執筆においても深く参考になるようなセミナーでした。
 
 たくさんの学びがありましたが、特に印象に残ったものは、子供たちが解決したと思うような教材作りや学習問題に至るまでのプロセスが大事で、子供たちの問題意識を喚起させ、問いの共有化を図ることで、子供たちは課題解決に意欲的に取り組むということです。

 例えば、小6の社会科において、満州に渡って土地を耕す子供たちの写真を提示して、「何か気づいたことは?」という発問だと、子供たちは深掘りし辛く、なかなか興味が湧かないので、「なんでわざわざ日本から遠い満州へをそんなに行きたいのかな?」という問いとともに、満州へ行く呼び掛けをしたポスターを提示すると、子供たちは因果関係を発見しようと興味を示します。社会科は資料や事実がメインであることを常に頭に置いて考えていこうと思います。
 
 次に、情報収集活動の大切さについてです。知識を教師から一方的に習得するより、子供たち自ら、調べ学習等で習得した知識の方が、自分自身で行ったという事実があるので、より子供たちの記憶に残りやすいし、。また、調べ学習した後に授業を行うと、知識が定着しているため、より授業で深掘りできる場面が設けられるので、自ら学ぶ姿勢を育てることができるのです。

 次に、社会科で情報リテラシーの基礎を養うということです。社会科では、グラフや写真・画像、表などから読み取ることが多いですが、大人になってもその力は必須能力の一つなので、粘り強く読み取りや、それに関する知識面での指導はしていく必要があることです。

 それ以外にも、授業面での子供たち全員を巻き込む布石がたくさん打たれていたり、教材研究は「不思議」と思う視点で行うこと、実際の模擬授業で、本当に明快で課題解決の場面が要所に散りばめられていたことがあり、本当にたくさん学ばせて頂きました。

 今回セミナーに参加して、本当楽しかったし、勉強になりました。ご講演頂いた佐藤先生を始め、教師力アップセミナー運営委員の方々、このような機会をくださった玉置先生など、多くの方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

【20200207講演】全国公立学校教頭会「令和元年度第44回中央研修大会」

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 2月7日は、東京メルパルクホールで開催された全国公立学校教頭会「令和元年度第44回中央研修大会」で、基調講演とシンポジウムの進行役をさせていただいた。

 講演タイトルは教頭会の依頼を受けて「学校を元気にする副校長・教頭のおもしろマネジメント」。演題に「おもしろ」を入れたのは初。講演冒頭では、教頭は話術が大切で、笑いのセンスも必要と話し、小咄をいくつか披露。
 
 新学習指導要領の捉え方を伝えた後、教頭時代のいくつかの実践を紹介。その一つは例によって、授業参観で卵を売った話。文部科学省研究指定校であったときの発表会の話もしながら、既成概念を打ち破ると楽しいという実感話をいくつか。

 午後は「「副校長・教頭に必要なマネジメント〜学校は持続可能な組織になれるのか〜」と題したシンポジウム。私は進行役。

 カラフルな学校づくりで有名な住田昌治校長先生、元巨人の犠打世界一、バンドの神様の異名をもつ川相昌弘さん、全国教頭会副会長の川島政美さんから提案をもらい、それを絡めながら、テーマに迫る。

 「組織マネジメントがうまくいってるとは?」「それぞれの色を出させていいのか?」「ゴールは示すべきか?」「教頭・副校長に伝えたいことは?」「校長と教育観が違ったとき、どうすればいいか?」等々、予想以上に深い話し合いができた。
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