愛知教育大学落語研究会50周年機関誌届く(玉置)

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 大学時代のほとんどは落語研究会生活だったと言ってもいい過ぎではない。それほど落語にどっぷりはまった。

 その落研が今年50年を迎え、機関誌「熊ん八」が発刊された。僕は昭和50年度から53年度に在籍。どのページを見ても懐かしく感じることばかり。

 年表を見ると、落語会だけではなく、「パンチdeデート」などTVで脚光を浴びている番組を下地にイベントを開いたり、1081分落語会(ロングラン落語会)を開催したりしている。その企画のほとんどに携わった。今なおいろいろなイベントを開いているが、その原点はこの落語研究会時代にあるといってもいい。

 機関誌初代顧問の長沼先生らが編集していただけた。長沼邸には、なんと落語資料館もあって無料公開もされている。僕の高座記録も保存されている。久しぶりに訪問したくなった。(玉置)

8月29日野口芳宏先生の道徳授業での学び(宮野・大久保)

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 こんにちは!5期生の宮野と、大久保です。今回初めて野口先生の講演会に参加しました。そこで学んだこと、感想をまとめていきます。

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 私は卒論で作文教育をテーマに設定してわいるため、野口先生の出している作文教育に関する著書を何冊か読んでいました。いつか野口先生のお話を聞きたいと考えていた中で、このような機会を玉置先生に設けていただき、「参加するしかない!」と思い、すぐに申し込みをしました。

 野口先生の道徳の授業は、今まで学んできた道徳とは一味も二味も違ったものでした。私の学んできた道徳では、児童の発言を、「なるほど」「そう思ったんだね」といったように受け止める授業でした。しかし、野口先生は児童の発言の後に、野口先生自身の考えを述べている場面を多く見受けました。しっかりと児童の心に言葉を置いてくるように、一つ一つの言葉に重みがある伝え方でした。

 野口先生の模擬授業後に、講義がありました。そこで先生が仰っていたことで特に印象に残っていることがあります。

 野口先生は、道徳の価値項目を教科書にある言葉で理解させるのではなく、適切な熟語、言葉に置き換えて教師が伝えることは有効な手段であるということを仰っていました。例えば、今回の模擬授業では、目に見えない心遣いが価値としてありました。野口先生はそれを目に見えない徳、陰徳と呼んで児童に伝えていました。こうすることによって、児童の思考の整理につながるということです。

 この考えに、強く心打たれました。このような授業の仕方、考え方があったのかととても勉強になりました。

 2時間の講演会の後、玉置先生と1期生、4期生の先輩御三方と5期生の宮野さんと私を合わせた6名で話す機会を作っていただきました。そこで、現場での苦悩であったり、何を考えて道徳の授業を行っているかという先輩方の貴重な話を聞かせて頂きました。
話を聞いていて、何度も道徳の難しさを痛感しました。私は残された大学生活、4月から現場で活躍できるよう力を付けていこうと思います。

 講演をして下さった野口先生、運営委員の皆様、このような場を設けていただいた玉置先生、本当にありがとうございました。(大久保)

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 野口先生の道徳授業を拝見して、先生は、1つ1つの登場人物の行動から、そこに理由があると捉え、それを気づかせるということを終始大切にされていると感じました。なぜ主人公の晶子はすぐに立ち上がって電話のところに走っていったのだろう、など私なら読み飛ばしてしまいそうな部分を、拾い上げ、深めていく先生の道徳は、今まで見たことがなく、とても新鮮でした。
 
 また、野口先生は、徳=自分の持つ良さであり、陽徳(見えるところで良い心遣いを持って行動する)陰徳(見えないところで、良い心遣いを持って行動する)がある。などとても深く心に染みる多くの言葉を与えてくださいました。野口先生だからこそ1つ1つの言葉に重みがあり、深くなるのだと感じました。
 
 今回の道徳の授業を通して、いかに物語文の研究をすることが大切かということと、普段からより良いものに出会い、教材化しようとする意識が大切かを学びました。

 また、セミナー後の玉置先生はじめ、学校現場で活躍しておられるゼミの先輩方、5期生の大久保くんと振り返ることで、学びをさらに深めることができました。野口先生、またこのような機会を紹介してくださった玉置先生、ゼミの先輩方、5期生の大久保くん、ありがとうございました。(宮野)
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8月27日中学校教育実習集中講座で5期生大活躍(玉置)

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 8月27日午後の中学校教育実習集中講座で、5期生の皆さんが大活躍をしてくれました。仕事日記には次のように記録しました。

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 午後の前半は、中学校での集団づくり、人間関係作りのための一手法「構成的グループエンカウンター」をテーマに講義。当初は3教室をオンラインで繋いで、僕が一人で講義をする予定だったが、どうもうまくいかないという情報が入り、5期ゼミ生9名が協力をしてくれたので、3名ずつ、各教室に分かれて説明と動画視聴まで展開してくれた。僕は3教室を行き来して、その様子を把握する役目。わずかあれだけの打合せで、これほどうまく展開できるとは!いやあ力をつけてきているなあ、と我がゼミ生に感心するばかり。

 後半こそ3教室をzoomで接続してオンライン講義をしようと接続を始めたが、うまくいかず(泣)。走り回って調整していてもうまくいかず、相当な焦り。

 そこにゼミ生から「私たちでやりますよ」という申し出。これがベスト!と判断して、急遽、教育実習からの学びと教員採用試験での面接伝授を1時間で終えるように依頼。ゼミ生はさっそく3教室に分かれて講義。

 我がゼミ生ながら、その展開に驚くばかり。どの教室に行っても、参加学生の集中度は半端ない。いやあ凄い。

 この気持ちをあらためてゼミ生に伝えたいと思い、帰宅して次のメッセージ発信。

 あれからずっと感激が続いています。午後全てを初めから任せればよかったとつくづく思っています。みんなの力は予想を遥かに超えていました。確かな力をしっかりつけてきています。誇るべきゼミ生です。どこまで伸びるのだろうと、ますます期待ができます。後期ゼミで、さらに鍛えたくなりました。今日は本当に助けられました。感謝感激です。ありがとう。(玉置)

8月25日小学校教育実習集中講座・桂源太さんから学ぶ

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 8月25日、小学校教育実習集中講座の一コマでは、桂源太さんをお招きして、「落語から学ぶ教師の話術、落語修業と教師修行、落語を楽しむ」を行いました。

 上の写真は、源太さんと対談をしているところです。落語とは何か、なぜ落語家になったのか、師匠である桂雀太師匠からの教え、落語家修業などについてお聞きしました。

 真ん中の写真は、学生に上がってもらい、声を一調し上げる体験をしてもらいました。

 下の写真は落語を一席やってもらっているところです。

 翌日のことです。ある学生は、その日、さっそく家で落語をYouTubeで見たそうです。落語に興味をもった学生は確実に増えたと思います。(玉置)

8月25日小学校教育実習集中講義で桂源太さんと講義(玉置)

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 8月25日小学校教育実習集中講義の二日目のプログラムの一つ、「落語家から学ぶ教師としての話術、落語家修行と教師修行、落語を楽しむ」が大好評でした。

 私にとっても久しぶりの打合せなしの80分間のライブ。源太さんは若いとはいえ、さすがプロ。24歳の青年落語家に挑んだ63歳の素人落語家(笑)。ことごとくうまく切り替えされました。

 こうしたコミュニケーションの楽しさはもちろん、挨拶や礼儀の仕方は落語家というより社会人として大切なことにあらためて気づいた人も多かったと思います。また初めて「生落語」を聞く人がほとんどでしたが、ポイントを外さず笑っている学生の様子を見ながら、我が学生は知的レベルが高い(笑)とも思った次第です。

 源太さんは学生を絶賛していただきました。「学ぼうという気持ちがどの教室からもしっかり伝わってきます。また笑いも、うなづきも多く、楽しい時間が過ごせたのは、学生さんのおかげです」とも言っていただけました。

 写真は4年生のゼミ生です。落語家さんから直接学ぶ機会はめったにありませんので紹介したところ、3名が参加してくれました。

 なお、源太さん(私の左隣)が私服なのは、大切な高座着ですし、このあと昼食をとることもあって、控え室に入られたらすぐに着物を脱いできちんとたたまれたからです。ズボラな私は、1日中、着物でした(玉置)。
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大丈夫。(二宮)

 こんにちは、五期生の二宮です。突然ですが、タイトルにもある「大丈夫」という言葉の意味をご存知でしょうか?



 危なげがなく安心できる様、強くてしっかりしている様、まちがいがなく確かな様。が主な意味だそうです。色々な場面で何気なく使っていたこの言葉ですが、教員採用試験に臨む私は「大丈夫」と言える状況ではありませんでした。今日はそんな自分が試験勉強を経て成長したことについて書いていきます。

 私は試験勉強を経て、精神面が大きく成長したと思っています。そのきっかけとして、自分の過去の苦しさや、コロナウイルスの自粛生活のストレスを自分の中に溜め込んでしまうことがありました。しかしある時限界がきて、玉置先生にその苦しさの一部を話した時「大丈夫」と言われました。その一言があったおかげで立ち直ることができ、多くの成長に繋がりました。

 その成長の多くは面接、模擬授業で現れたと私は思っています。面接の中で目を逸らさないように話をしたり、考えたりすること、模擬授業で笑顔のキープや揺さぶりかける時の声のトーンや表情の変化など、多くのことが昔に比べできるようになりました。それ以上に試験の本番ではかなり悔しい失敗もありましたが、その失敗を受け止めることができました。それは、自分の長年の短所である「完璧を追い求めること」の克服の一歩であり、最大の精神面の成長だと感じています。
 
 正直私は自分の成長を認めることが苦手です。ですが、玉置先生から何度も褒められたこと、面接練習を一緒にやったゼミ生や仲間からのアドバイスのおかげで少しは自分を認めることができました。ありがとうございます。

 この記事を書いていて、今の自分なら「大丈夫」と言えること、教員採用試験の成長で終わらず、残りの大学生活でさらに成長することの2点を大切にしたいと思いました。そして、これから生きていく上で「大丈夫」とこれからの自分に、将来自分が関わる子どもや周囲の人に言えるように様々な力をつけていきたいです。(二宮)
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教員採用試験を終え(生田) 8/23

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 こんにちは!五期生の生田朋也です。今回は教員採用試験を終えた自分の素直な気持ちを書いて行こうと思います。

 私は2つの自治体を受け、一つは二次試験の結果待ち、一つは残念ながら落ちてしまいました。

 教員採用試験を終えてすぐに記事に自分の気持ちを書こうと思っていたのですが、予想もしなかった結果になにも言葉が出てきませんでした。この二週間やっと少しずつ気持ちに整理ができ始め、こうして記事を書かせていただいています。

 正直まだ立ち直れていません。ひどく劣等感を感じてしまいます。どう気持ちを保てばいいかもわかりません。しかしまだ一つ合否発表が残っています。講師をやるのか、ご縁のあった自治体で正規でやるのかまだなにもわかりません。とりあえず結果がでるまではじっくりもう一度自分と見つめ合って行きたいと思います。
 
 この教員採用試験での学び、ゼミでの学びは必ず現場で生かしていきたいと考えています。ここで学びを止めないようにもう一度頑張っていこうと思います。
 
 教員採用試験は思うような結果は出ませんでしたませんが、まずは真摯に結果を受け止めます。そしてここまでやってこられたのも支えてくださった玉置先生はじめ、沢山の先生方、ゼミ生の皆様本当にありがとうございました。ここで終わりにしないよう諦めず、立派な先生になれるようこれからも精進していきます。(生田)

愛知県環境局地球温暖化対策課からの依頼講演(玉置)

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 今日は愛知県環境局地球温暖化対策課からの依頼で、ウインクあいちに出かけてきました。2時間の講話「全員の子どもが授業にのってくる授業の技」と模擬授業「ストップ温暖化」です。

 対象は、推進員(ボランティア)として学校へ出向き、子供たちに地球温暖化の授業をやっておられる皆さんです。お見受けするかぎり、ほとんど人生の先輩でした。1時間は授業の基本技術を紹介、その後、それを活用した模擬授業をさせてもらいました。

 意欲的な皆さんで質問も多く、少しでも良い授業をしたいという気持ちは教師にも負けないのでは、とも感じました。ただ模擬授業では、子供になりきれない方も多く、技術を駆使して、子供と共に作る授業の面白さを伝えました。(玉置)

教員採用試験を終えて(大久保)

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こんにちは!5期生の大久保です!
教員採用試験の区切りがついたので、久しぶりに記事を書きます。

8月19日、教員採用試験が終了しました。
私なりに小学校全科、一般教養、教職教養を勉強して、面接も様々な先生方にやっていただいて、しっかり準備をして挑めました。

しかし、面接本番は緊張し過ぎて、正直何を言ったかも覚えておらず、結果はどうなるか分かりません。やれるだけのことはやったと捉え、気持ちに整理をつけていこうと思います。

教員採用試験に向けて勉強している中で、苦しかったことが1つあります。
どのような教師になりたいのか、どういう学級にしたいのかを面接に向けて、ずっと自問自答し続けました。ずっと考えていると、学級経営の難しさが常に私の心を遮りました。

「素直に気持ちを言えるクラスにしたい」
そのクラスにするには具体的に何をする?
それでも中々素直に意見が言えない児童にはどうする?
素直に言うことでマイナスな面もあるのでは?
など、様々な難しさが頭の中に降りかかりました。いくら壁を乗り越えても、乗り越えても、その先には壁がそり立っている、そのような感覚でした。

このような数多くの難しさに直面しながらも、柔軟に対応して、クラスを支える現場の先生方は改めて凄い方ばかりだと感じました。

もし私が担任を受け持ち、学級経営をしていくとなったら、本当にできるのだろうか私で大丈夫なのだろうかと何度も自分には向いていないと思うことがありました。

しかし、教育実習で感じた児童一人一人の圧倒されるほどのパワフルさ、短い期間でもグングンと成長していく姿、それら全てが教師としてのやりがいだと実習を振り返った時、やはり教師になりたいという思いが強く残りました。

上でも述べましたが、結果はどうなるか分かりません。もし残念な結果になったとしても、現場に出ることはできるので、目の前の児童に「このクラスで良かった!」そう思って貰えるように、残された大学生活を私自身の教師力の向上の時間に費やしていこうと、前向きに過ごしていきます。

教員採用試験に向けて多くの時間を掛けてくださった玉置先生、お忙しい中話をしてくださった4期生の先輩方、一緒に勉強した5期生13名、本当にありがとうございました。(大久保)

20200817西尾市立東部中学校講演

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 8月17日は、西尾市立東部中学校の先生方を対象にしてオンライン講演。

 事前に1時間弱のYouTubeで限定公開説明動画を見ていただき、11時からオンラインで皆さんにお話しするという新展開。

 メールでいただいた感想は、

・具体的でわかりやすかった。
・「つなぐ」ことの大切さを感じ目の前の子供の顔が浮かんできた。
・幅広い視野に立たれていてすごい。
・やってみないとわからないという言葉で勇気をもらった。

 お役に立てたようでなりより。
 

GIGA HUB WEBで「心の天気」紹介される

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 GIGA HUB WEBで、GIGAスクール構想実現のために、私が提案している「ステップ0(ゼロ)」提案が紹介されました。

 ベースになっている考え方は「子どもが入力した情報(心の天気など)を教師が見る」ことから始めましょう、というものです。

 ここをクリックして詳細をご覧ください。

20200815第10回授業UDカレッジに登壇(玉置)

 8月15日、16日に開催された第10回授業UDカレッジに登壇しました。

 私は「学級経営」の部門の「学級経営と職員と保護者との連携」で90分間話しました。

 時々、zoomのチャットで皆さんの考えを聞きながらの展開。これは初体験。テキスト「授業のユニバーサルデザイン特別支援教育・学級経営」の一部も書かせていただき、とても良い勉強をさせていただきました。

 ちなみに、私の講演までは、赤坂先生、上條先生の講演からしっかり学ばせていただきました。(玉置)
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今考えないといけないこと (矢崎)

こんにちは。5期生の矢崎です。
今日の夕方見たニュースについて書かせていただきます。

明日、日本は終戦75年を迎えます。
今年は、コロナウイルスという予想がつかなかった事が起こりました。
日本人はこのウイルスとの共存にあたって、戦時と同じことを繰り返してしまいそうなのだと、戦争を経験された方はおっしゃいます。

何を繰り返してしまいそうなのか。それは「他人を監視すること」です。

戦時中、戦争に勝つ為に様々な制度ができ、多くの人が耐えながら生活していました。
その耐える生活で心に芽生えるのは「私は我慢しているのに何故あの人は我慢しないの」という思い。
そして、その思いは「他人を監視すること」に変わります。
常に誰もが誰かを監視する日本が生まれました。

今の日本はどうでしょうか。
感染を広めない為、多くの人が「我慢」しています。
この「我慢」は感染を広めない為には必要であることは確かです。
しかし、この「我慢」が「他人を監視すること」に変化してきてはいないでしょうか。
日本に住んでいる人は一人ひとり容姿が違うように、一人ひとり違う生活スタイルを持っています。
それを全て統一することは不可能です。統一すれば誰かが生きづらくなります。
その「我慢」がその人の生活を左右することにもなりかねないのです。

だから、今大切にすべきことは「誰かに何かを求める」ことではなくて、「自分にできることをする」だと思いました。

このコロナウイルスと生活する中で、この問題はとても難しい問題です。
私が感じた事が100%正しいとは思っていません。
ですが、日本人が誇れる「周りと共存する力」が「周りに強制し合う力」に変わってはいけないと感じます。

コロナウイルスが広まる今だからこそ気づくことができた、人と関わる大切さをもう一度思い出して、自分自身、誰かを想いながら生活していきたいです。(矢崎)

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。
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「授業力&学級経営力」2020年9月号で「よい発問」の条件を掲載(玉置)

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 授業名人が考える「よい発問」の条件として、この雑誌には次のように6条件を示しました。詳細はぜひ本書でご確認ください。


条件1 だれもが考えてみようと思う発問であること

 発問を聞いた途端、子どもが「よし!これなら私も考えることができる」と気持ちを高めるものでなくてはいけません。


条件2 考えれば考えるほど深い思考となる発問であること

 自分なりの考えが生まれても「これでよいのだろうか」と思考を継続させる発問であるべきです。


条件3 こどもをゆさぶる要素がある発問であること

 話し合いが収束に向かっていくときに、さらに考えを深めさせるゆさぶり発問は話し合いの質を高める効果があります。


条件4 様々な面や角度から考えさせる発問であること

 子どもたちに自ずと違う角度から考えてみようと思わせる発問であると意見交流は活発になります。


条件5 子どもから新たな疑問を生み出す発問であること

 考えているうちに「こういう場合もあるのかなあ」など、子どもに新たな疑問を生み出す発問づくりを心がけましょう。

条件6 子どもが思わず発してしまう定番の発問であること

 子どもが「先生はきっとこういう発問をするだろう」と予想できる定番の発問をいくつかもちましょう。(玉置)

前期6期生ゼミを終えて(松浦)

 こんにちは!6期生の松浦です。今回は前期のゼミを通して学んだことについて、記事にまとめます。

 私が前期のゼミで最も大きな学びだと思うことは「子どもの言葉で授業を作る」という意識が常に持てるようになったことです。これは私だけではなく、6期生全員ができるようになったことだと思います。

 前期のゼミでは、模擬授業風の発表、道徳の模擬授業、志水先生の授業を真似た算数の模擬授業を行いました。毎回とても多くの学びがあり、それを次へと繋げていくことで少しずつ自分のものにしていくことができました。

 学んだ技として、教育実習でも活用したいと思うものがいくつかあります。それは、一人の児童の意見をもとに他の児童に「○○さんは○○さんの意見どう思う?」「今の意見を○○さんの言葉で教えて」というように振ることで子どもの意見を繋げていく技や、子どもの意見がぼんやりとした抽象的なものであった時に自分は分かっていてもわざと「ちょっと難しいからもう少し説明してくれる?」「先生よくわからないんだけど、○○さんの考えわかる人いる?いたら説明して」などと言い、物分かりの悪い教師を演じることで、子ども主体の授業を作っていく技などです。教育実習でもこのような技を積極的に使って、子どもの言葉で授業を作っていきたいです。

 もう一つ私が前期のゼミの中で特に印象に残っていることがあります。それは栗木先生が来てくださった時のゼミで学んだ「わからないを大切に」ということです。子どもが素直に「わからない」と言える環境が、学び合いに繋がっていくことを知りました。教師がよく言う「分かる人手を挙げて」は子どもたちにとって何の意味があるのか、と考えさせられました。今までそのようなことを考えたことはなかったし、自分も子どもの頃「わからないことは恥ずかしいことだ」と思っていました。

 しかし、このゼミでの学びを受けて「わからないことは素晴らしいことである」と思うことができ、子どもたちにその価値を伝えていきたいと思いました。実際に、このことを学んでからの模擬授業でも「わからない」という子ども役の声がありました。教育実習でも「わからない」と言う子がいたら、「わからないって言えるのいいね」「先生もわからなかったよ」とすぐに価値付けていきたいです。子どもたちが「わからない」をたくさん言って、学び合えるようになってほしいと思います。

 前期のゼミを通して、今書いたこと以外にも本当に多くのことを学ぶことができました。次は、この学びを現場で実践していくことが課題です。教育実習や後期のゼミも楽しみながら、たくさん吸収できるよう頑張ります。玉置先生、6期生の皆さん、ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!(松浦)
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前期6期生ゼミを終えて(金子)

 こんにちは!六期生の金子です。新型コロナウイルス感染は拡大するばかりで、この先の状況がまだわからず不安はとぎれません。最近悲しいニュースも多い中で、学校の友達や家族とともに健康に生活できていることに感謝したいです。
 
 さて、前期間のゼミ活動が終了しました。たくさんの学びは価値のある濃いもので、数か月間があっという間でした。この期間は自分が想像していた以上の経験をしました。実践するからこそ回を重ねるごとに学びが身についていることが実感でき、すごくうれしかったです。
 
 ゼミ活動を行う前は、子ども主体の授業と言われてもイメージすることができませんでした。模擬授業などを行っていく中で、子どもによって展開し、深めていく授業とはこういうことなのかということが徐々に明確化されてきました。

 玉置先生からは「子どもの発言を宝物にする」とご指導いただきました。私は、自分が望んでいたり求めていたりする答えを子どもが言ってくれたとき、つい「そうだよね!これはね…」と言って説明して、せっかくの宝物をぶち壊してしまいそうになります。授業では、子ども一人一人の宝物をクラスでつないで、共有していく中でみんなの宝物にしていくということを大切にしなければならないと学びました。そのほかにも、ゼミを通して本当に多くの学びを得られました。6期生の仲間は、それぞれいいところばかりで毎回刺激を受けました。みんなの発表や授業を受けるのがすごく楽しみでした。こんなに学べたのは6期生の仲間のおかげです。改めて、玉置先生と6期生の仲間には感謝の気持ちで一杯です。

 最後に、玉置先生のゼミに入りたいと考えていた理由の一つにセミナーへの参加があったため、コロナウイルスの影響により今年の教師力アップセミナーがなくなっていしまったことはとてもショックでした。ですが、その分他の場面で多くのことを吸収していけるように、ひとつひとつの機会を無駄にはせず取り組んでいきたいです。後期には実習があります。ゼミでの学びを実習で生かし、そして実習で得たものをゼミで共有することを目標に頑張っていきたいです。(金子)

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前期6期生のゼミを終えて(中野)

 こんにちは!6期生の中野です。今回は前期のゼミでの学びのまとめを書いていきたいと思います。

 6期生はゼミの活動が初めてでしたが、初回からとても勉強になることが多く、本当にこのゼミに決めてよかったなぁと思いました。

 講師をお呼びして教育実習で失敗しない方法を学んだり、実際に自分たちで模擬授業を行なったり、90分とは思えないくらいの密度の濃い学びがゼミ生みんなでできたのではないかと感じています。また、模擬授業は、自分で考えた授業を行なったり、素晴らしい授業を真似したりしましたが、実際に授業を行わないと自分で気づけないことや、玉置先生に指導をしていただいて初めて気づくことなども多かったです。他のゼミ生の授業のときは、授業を客観的に観察できて、最後に玉置先生からの指導を聞くことができるので、授業を観察するときのポイントを学ぶことができました。
 
 オンラインという点が少し悔しいですが、今自分たちができる最高のレベルのゼミだったと思います。後期も気合を入れて頑張りたいです。(中野)
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授業力&学級経営力9月号表紙に写真掲載(玉置)

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 「授業力&学級経営力2020年9月号」の特集「授業名人だけが知っている発問の技術」で拙稿が掲載されました。表紙にも写真入りで紹介されました。(玉置)

8月8日岡崎市教科・領域指導員夏季研修会にて講演

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 8月8日午前は、岡崎市教科・領域指導員夏季研修会で講演をしました。

 演題は「これからの学校におけるミドルリーダーシップ」。

 コロナ禍で明らかになった真の学校のあり方などの最新情報をたくさん入れての講演。マスク越しでも笑いは十分とることができました(笑)。玉置先生のアイデアそして実行力に憧れるという声が特に嬉しい。

「withコロナの学級経営と授業づくり」に原稿掲載(玉置)

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 緊急出版された「withコロナの学級経営と授業づくり」(明治図書)に原稿が掲載されました。タイトルは「危機に強い組織のつくり方」。

 この書籍はwithコロナを意識した学級経営のポイントから、心のケア、授業マネジメント、家庭学習、保護者対応など全方位の原稿が掲載されています。

 こういう事態となり、このような書籍が発刊されるとは。まさにこの先どうなるかわからない状況。コロナが早くおさまることを祈るばかり。(玉置)
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