2022年1月16日仕事日記

 今日は終日大学業務。6時30分ごろ家を出て会場に7時15分ごろ着。業務終了が18時少し過ぎ。帰宅が19時ごろ。終日、神経と体力を使ってヘトヘト。横になったら記憶なし。目覚めて、いくつかの仕事。

 研究室HP記事は8期生安藤さんの【読後感想】「全員を聞く子どもにする教室の作り方」を読んで。多賀一郎先生の本。おそらくこれから何度も出会う先生。何度も出会ってほしい先生。

【読後感想】「全員を聞く子どもにする教室の作り方」を読んで(安藤)

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 こんにちは!8期生の安藤里奈です。今年に入ってもう9日が過ぎようとしています。早いですね。今年はゼミが本格的に始まるということで、昨年よりもさらに気合を入れて学びを深めていきます!

 さて、今回は玉置先生が貸してくださった多賀一郎著「全員を聞く子どもにする教室の作り方」から学んだこと、感じたことを記事にさせて頂きます。

 聞いてもらう工夫をする事の大切さを学びました。本書ではたくさんの工夫が挙げられていたのですが、特に「オウム返しをしてはいけない」という部分に衝撃を受けました。なぜなら、聞こえなかった生徒のために復唱した方が良いと思っていたからです。でもすぐに納得しました。私の経験談ですが、友達の発言が聞き取りづらいと感じた時、生徒に代わって先生がもう一度言い直してくれる、と考えてしまい一回でしっかり聞こうという気持ちが薄れてしまう時がありました。言い直したいという気持ちをぐっとこらえて一回で聞き取らなければいけない状況をつくり、自分たちで聞こうとする意志を生徒に持ってもらうように気を付けたいと思います。

 さらに、もう一つ気を付けようと思ったことがあります。話し方です。同じ内容でも話し方次第で興味・関心の持ち方に差が出てきます。落語は強弱、間、リズム感等話し方の参考になるポイントが多いです。落語に留まらず、人を引き付ける話し方をする芸人さんをよくテレビで拝見します。このように教育の分野だけでなく、落語やお笑い等の分野にも視野を広げて教育に生かせる技量を高めていこうと思います。

 この本を読んで、まだまだ私の知らない有効なテクニックがあることを改めて感じました。これから玉置ゼミで、沢山の知識や技術をしっかりと身に付けていきたいと思います。本書を読むことができてよかったです。ありがとうございました。(安藤)

2022年1月15日仕事日記

 今日はゆっくりする日と考えて、いつもより2時間ほど長い睡眠。喫茶店に行き、モーニング。

 昨日、教職実践演習最終回のオンデマンド用動画が完成したので、今日は該当グループへの周知のための設定。未だに自信が持てないユニバーサルパスポート設定。予定日時(17日)に学生に配信されるはず。

 コロナ感染のために講演中止となった2校から改めての打診。3月末までのスケジュールを睨み、まずは返信。

 志賀内さんから教えていただいた柳家喬太郎の「歌う井戸の茶碗」。さすが喬太郎!!!

 6期ゼミ生に貴重な情報提供。全ゼミ生へは「学び合う学び研究所」の講演(1月22日副島孝先生)紹介。

 奈須正裕先生の新刊読了。ICT活用の意義をこれほど示されるとは思っていなかったが嬉しい内容。高橋純先生の動画を見付け視聴して学ぶ。

 大学パンフレットの修正依頼を受けていて、新クリスタルプランページに赤を入れたり、原稿をそっくり入れ替えたり。新たに書いているうちに、さらに自分の考えが固まってくる。心地よさを感じながらの作業。勢いがついて、次回CP委員会への事前意見提出。

 研究室HP記事は、田中君の「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」。実践しているからこそ生まれる説得力。

 研究室HPには、以下の講演チラシ掲載。小牧市内のあちこちで掲示中とのこと。
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「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」(田中)

 新年明けましておめでとうございます。今年は教育実習を頑張るぞと心に決めて2021年を迎えた1年前の年越しが懐かしいです…あっという間に1年間が過ぎていき、充実している反面なんだか寂しさも覚えます💦2022年、今年はいよいよ教員採用試験があります。試験に向けての準備は勿論のこと、残り1年の大学生活も全力で楽しみたいです!

 今回の記事では、「私が小学校担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」という題で、自分が『心の天気』を利用している体験などを踏まえて、新米教師になったつもりで『心の天気』について書いていきます。

 まずは、『心の天気』を実際に利用していて感じることから書いていきます。私は、『心の天気』に記入する天気によって自分の今の心境を整理することができています。また、先生が気にかけて下さるのでとても有意義な活動であると感じています。その日にあった出来事を振り返りながら、天気を記入したり、コメントを書いたりすることで、自分自身と向き合う時間を作ることが出来ます。自分自身と向き合う時間ができることによって、今どのようにしたいのか、どんな気持ちなのかを自分自身が把握して、次の活動に移していけるなと感じています。

 また、雨や雷などの、マイナスな心境を表す天気を記入したときは、先生が直接連絡を下さいます。はじめは中々上手く話すことが出来なくても、先生からの連絡が来るだけで、自分は1人じゃないんだな、助けてくれる人が近くにいるんだなととても心強く、ほっとした気持ちになれます。『心の天気』を実際に利用して、私はこのような良さを感じています。

 その上で、子どもに、「君たちが1人じゃないためのアイテム」だよと伝えたいです。私は、学級開きの際に、子どもたちに、ひとりひとりが活躍できるように応援したいことや、誰1人として不必要な人はいなくて、みんな大切な仲間ということを伝えたいです。そこにプラスαで『心の天気』の良さも伝えたいです。みんなのことを逃さずに見ていたいけど、先生も人間だから時には失敗することや、見れていない時もあります。そこで、そんな先生や、先生に話したいみんなのお助けアイテムとして『心の天気』に助けて貰います、といった具合に子どもたちに伝えたいです。

 読み返していて、所々文章がおかしいように感じます💦自分の考えや思いを文字に起こすことは本当に難しいと常々実感します。拙い文章ですが、自分なりの体験や『心の天気』の伝え方を考えて記事にしました。最後まで読んで下さりありがとうございました。(田中)

※写真はEDUCOMサイトから。
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2022年1月14日仕事日記

 屋根には雪が積もっている。名神も一部通行止め。北里市民センターへのルートは幹線道路なのでまだ積雪している心配はないが、早めに家を出る。予定より早くに到着できたので、隣接する喫茶店でしばし休憩。

 9時30分から2時間、北里ゆうゆうつつじ合同学級で「笑う門には福来る 落語を楽しみ笑いのある生活をしましょう」と題して講演。

 まずは笑いの効用、小咄(よく笑ってもらえた)、落語の歴史を伝える。その後、動画で東西の落語家、古典、新作の紹介をする。動画とはいえ、笑いは多い。自分も久しぶりに観る落語があって、やっぱりいいもんだなあとしみじみ思う。

 名古屋市西区のなごのキャンパスに向かう。キャンパス内のレストランで昼食。その後、スペースAでEDUCOMインターンシップへの協力。提出シートから感じた通りの意欲ある学生さんばかり。校長役として登場して、ヒアリングを受ける。

 16時20分に中座して、なごのキャンパス内のコワーキングスペース(下写真)で、オンライン・大学アセスメント会議に出席。快適な環境で話し合いに参加できた。18時15分ごろ終了。

 19時少し前に帰宅。いくつかの連絡、調整。この状況になって講演中止連絡が入ってきて、その後の対応を考える。悩みは続く。

 研究室HP記事は、8期生寺尾さんの【読後感想】授業の腕をあげる法則を読んで。30歳当時、この本との出会いは衝撃的だった。基本部分は今なお色あせていない。それを感じることができる寺尾さんの感想。

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【読後感想】 授業の腕をあげる法則を読んで (寺尾)

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 新年明けましておめでとうございます。8期生の寺尾祐里奈です。今年は様々なことに対して積極的に挑戦していきたいです。玉置先生、そしてゼミ生のみなさん今年もよろしくお願いします。

 さて、今回は向山洋一さんの「授業の腕をあげる法則」という教育書を読んだ感想を述べていきたいと思います。

 本書は「どうやったら教師の腕があがるのか」、「何をどのように努力していけばいいのか」という疑問に対し、具体的に答えを述べたものです。「定石を身につけて技量を高める」という上達の法則を示しています。教師にとって愛情と熱意はもちろん大事な要素ですが、それだけではいい腕を持つ教師とは言えません。

 私は今まで自ら教育書を手に取った経験が少なく、教育に関する情報にも疎かったのですが、この本を読みそんな自分を変えようと心から思うことが出来ました。それはこの本を読み、その中で紹介されていた向山さんの他の本をもっと読んでみたい、そして自らが努力して良い教師に近づきたいと思ったからです。

 まず、「1 授業の原則」について。この章は、授業の原則十ヶ条についての説明がなされています。授業が上手い人は、授業の技術や法則を上手く使いこなしており、何気ない一つ一つの指示や発問の中にも原則が貫かれています。

 例えば、指示や発問をする際には短く語りかけるようにし、多くの指示をしたい場合は黒板に指示内容を順番に書くということを行う必要があるということ。また、指示をする際には児童生徒が理解できるように具体的な内容にすること。他にもいくつかの原則がありますが、教師がこれらを無視して指示をし、児童生徒が指示内容を忘れてしまった場合、これは教師が悪いということになります。児童生徒の発達段階にもよりますが、基本的に一度に何個もの情報を詰め込みすぎては児童生徒は覚えきれません。大学生の私でさえ、一度に多くの情報が詰め込まれた指示をされると何かを忘れることがあります。

 また、個別評定を行う際には、誰が良くて誰が悪いのか、そしてどこが良くてどこが悪いのかをはっきりさせることが大切であると述べられていました。一人一人に何をしたら良いのかということを明示することで、児童生徒は教師が自分のことをよく見ているのだということを感じ、良くないところを直さなければという意識が高まるのではないだろうかと考えます。

 それから、課題をやった人にシールなどの褒美を与える教師がいます。それは一時的には児童生徒のやる気が上がるものの、シールをあげる行為をやめた時に、ものを目当てに競争してきた子の知的好奇心を減退させてしまい、単純な形式的繰り返し行為を身につけさせてしまうということを学びました。人を動かすにはもので釣るのではなく、人をやる気にさせたり励まして自信を持たせたりすることが大切であると考えました。

 次に、「2 教師の技量」について。本章では様々な教師について紹介されていました。特に「伸びようとする子どもの可能性をしっかりと伸ばしてあげられる教師、これが子どもが教わりたい教師の第一位なのである。」という文が印象に残っています。

 ここでは『跳び箱は誰でも跳ばせられる』という本に書かれている「向山式指導法」について学びました。この指導法を実践し、今まで跳べなかった子を跳ばせることが出来たという教師が多くいるそうです。「鉄棒や跳び箱を出来るように教える」ということは技術や方法を学ぶ意志があればどんな教師でも可能なことです。その為、技術や方法を学ぼうという姿勢を持つことから始めていくべきだと考えさせられました。また、「明るく、優しく、公平で、知性的」な教師は誰でもなれるわけではないが、限られた時間の中で多くの子どもに寄り添い、先に述べた教師になれるよう努力しようと思いました。

 そして、「3 授業の腕をあげる法則」について。ここでは特に、教師の技量を向上させる常識的方法というものに注目しました。まず、自分の抱える問題点を改善するために身近な信頼できる先輩に教わるのがよいということが書かれています。さらに、自分が読んでいて面白いまたはためになる本を多く読むことが大切であると述べられています。人がこれはいいとすすめる本は是非目を通すべきと著者は述べているため、玉置先生やゼミ生のオススメする本も読んでいきたいです。是非オススメの本を教えてください!!

 また、学校でやっている研究活動に取り組み研究授業をやることが大切です。この本で何回か述べられていますが、研究授業を避けるような人は教師としての技量が伸びるはずがないのです。自分の頭で納得しながら研究授業を行う事に意味があるのです。このようなことが教師の技量を向上させる従来の方法でしたが、「教育技術を学ぶこと」、「教育技術を使ってみること」、「自分の実践を発問、指示、留意事項という観点から文章化すること」という方法の方が自然成長に近いと言われています。

 優れた指導技術にはいくつかの定石が組み合わされていますが、多くの参観者はあれども見えずという状態になります。良い点がなぜ良いのか、良くない点がなぜ良くないのかを論理的かつ技術的に言語化して批評することは簡単ではありません。そのため、書くという経験を重ねて自分磨きを行う必要性があると考えました。

 最後に「4 新しい教育文化の創造」について。残念なことに、私たちの時代(1985年当時)が共有する教育文化が見当たらないのですが、教育技術の法則化運動は二十一世紀にかけての教育文化の創造の中心になると思うと述べられています。子どもにとってより価値のある優れた教師になりたいという願いを持ちながら、この教育技術の法則化運動の応募論文を書くことを通して授業を見る目を少しずつ磨いていきたいと思いました。

 今回この本を読み、ここには書ききれないほどの多く学びを得ることが出来ました。それと同時に教育書に対する興味がさらに深まったので、引き続き興味を持った本を読んでいきたいと思います。上手く文章化できず非常に拙いですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。(寺尾)

2022年1月13日仕事日記

 7時ごろに家を出る。途中で粉雪。この雪では積もることはない。安心。8時前に研究室着。いつものルーティン。

 このルーティンに山田先生との交流が入りつつある。いつも刺激をいただく。今日は山田先生最新刊「学校を動かすスクールリーダーの言葉かけ」(単著・明治図書)をいただく。

 9時から「教育課程論」の最終回。前田康裕先生著の「まんがで知るデジタルの学び」から資料を作成して、「ICT活用のベストミックス」と「振り返りのデジタル化」をキーワードに深掘り。実によく話し合い、深く考える学生たちの意見をもとに全体での話し合い。自分が目指した段階まで到達できたと把握。

 研究室に戻り、8期生小林さんに情報機器貸与。大学を出て自宅へ向かう。

 12時49分に地元駅乗車。途中で電話あり。これから向かう先でコロナ感染者が出たとのことで、講演会急遽中止連絡。致し方ないことで途中駅で降車。駅隣のロッテリアでしばし休憩して、地元駅へ戻る。

 思わぬ時間が生まれたので、さっそく「教育課程論」の振り返りを熟読。「こんなに考え続けた講義はなかった」をはじめ、講義展開に満足してくれている記述多し。自分で言うのもなんだが、これまでの同講義より、かなりバージョンアップさせることができた。それが振り返りから感じることができて嬉しい限り。

 次週の「教職実践演習」のプレゼンを完成させる。4月から学級担任をする際の重要点を野中信行先生、中村健一先生の書籍をもとに構成した講義。最終回は大人数が集まることになるので、オンデマンドにするため、動画づくりまで進める。

 コロナ感染が広がってきたらしい。講演中止の連絡あり。明日も含めて、今月はまだいくつかの依頼を受けている。さて、どうなるだろうか。

 研究室HP記事は、【担任課題】「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」を下野さんが発信『心の天気』は「心の癖見つけ」であること、そのための「先生との秘密の交換ノート」がキーワード。ぜひご一読を。

【担任課題】「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。

 EDUCOMさんからChromeBookを貸与して頂き、1年が経とうとしています。今では、様々なセミナーの議事録やホームフレンド活動の報告書、教育実習の指導案や資料、講義資料等々、沢山のファイルがこのChromeBookに保存されています。その中でも取り分け1番に活用しているのは、スクールライフノートです。

 この1年、毎日心の天気の入力を行なってきました。継続は力なりです。今では、自分がどのようなことにつまづき、どのようなことで心の状態が変化するのか、または、安定するのか、そんなことが分析できる程の「心の天気」のデータが集まりました。一言で言い表せば、「心の癖見つけ」です。

 私たちがChrome Bookを貸与された背景には、スクールライフノートの活用者でありながら、教職を志す学生として将来教師となった時、どのように子どもに伝えたいか、子どもならどう捉えるのかといった観点を率直にお伝えする役目を担っています。本記事では、小学校学級担任になった時、この素晴らしい『心の天気』と子ども達との出会いをどのようにサポートするか、といったことを綴りたいと思います。

 私は、『心の天気』を前述した通り「心の癖見つけ」と子ども達に伝えたいと考えています。私自身が実感したように、『心の天気』の継続は、ある一種の自分自身の癖が顕在化します。生きていく上で、自分の心の癖に気付くことは、生きやすさにも繋がることでしょう。何かにつまづいた時に、「前にもこんなことがあったぞ。私/僕っていつも同じようなことでつまづくなあ。いつもの癖か。」と多少の安心材料になるはずです。
 
 子どもが自分自身の癖に気付く為には、教師のサポートが必要です。例えば、「晴れ」マークが基本の子どもの場合を挙げてみます。「曇り」や「雨」、「雷」のマークがついた時、事象に応じた声かけは勿論ですが、「どんなことで、心がモヤッとするのか」ということを言語化させることがポイントだと思います。一方で、「晴れ」のマークが続く時でも、心が安定する期間の癖があるはずですから、教師が「最近の〇〇さんって、素敵な笑顔で毎日生活してるけど、どんなことがあったの?」等、子どもにその時の環境について言語化させることで意識付けが可能となります。

 『心の天気』は、学級の子どもの心の癖を見抜くものです。教師は、子どもを見る職業。子どもを見取る一つのルーツとして『心の天気』は、子どもと教師を繋ぎます。上記において、子どもには『心の天気』を「心の癖見つけ」と伝えると述べましたが、ここで一つ項目を追加したいと思います。心の癖を見つけるための「先生との秘密の交換ノート」です。こう思うと少しワクワクしてしまいます。私は、先生に話しかけることが苦手な子どもでした。先生に話したくても話せなかったことが沢山ありました。「ああ、きっと私が子どもの時に『心の天気』があればもっと私のこと分かってもらえたのかなあ」なんてことをよく考えます。そこに『心の天気』の良さが溢れているのだと思います。

 つまり、私が小学校学級担任として『心の天気』を始めるにあたって、子どもに伝えたいことは、『心の天気』は「心の癖見つけ」であること、その為の「先生との秘密の交換ノート」だという二点です。

 子どもは、見えていることや話していることだけが全てではありません。何かきっと伝えたい嬉しいこと苦しいことがあるはずです。そんな時、先生を頼って欲しい。気軽に頼ることのできる環境づくりに『心の天気』は大きな力を発揮します。そして、これから子ども達が未来を生きていく為に自分の心の癖に気付くことは、まさに「生きる力」の育みにもなるのではないでしょうか。(下野)

※写真はEDUCOMサイトから。
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2022年1月12日仕事日記

 6時50分に家を出て、研究室到着が7時40分。安定の通勤50分間(笑)。アロマを焚いて、珈琲を入れてパンで朝食。BGMはピアノ曲。山田先生と情報交流。

 来週の教育実践演習の最終講義プレゼンづくり開始。これまでは、野中信行先生の書籍をもとにしていたが、今年度は中村健一先生の書籍も参考にしての展開と決めて講義を構成。50%ほど完成。

 10時40分に6期生ゼミへ。今日は年末に赤入れ返却をしておいた卒論を持参して、互いに見合って最終チェックをするゼミ。卒業論文発表会は対面で行うことを決める。7期生の岡君、丹羽さんが来てくれて、6期生と発表会運営についての相談。彼らの様子を見て安心して研究室へ戻る。

 11時40分ごろ大学を出て昼食へ。いよいよ8期生稼働開始で、まずはつながりを作るための食事会。僕は会議のため中座。「心の天気」の一言を読むと、一気につながりができた模様。よし!

 13時15分から簡単に委員会打ち合わせ。13時30分から20分間ほどで実習委員会。実習評価の審議が中心。ゼミ指導者に判断を仰いだ方がよい案件があり、その後に相談。

 研究室訪問者ありで、いろいろと事情を聴く。6期生金子さん来研。書籍返却と選択。

 15時から大学パンフレット作成のインタビューと写真撮影を受ける。新生CPについて大いに語ってしまった(笑)。

 大学を出る。久しぶりにスタバにより、ほうじ茶 meets キャラメル クリーム ティー ラテを味わう。

 帰宅。事前に送られてきたオンライン質問に対してメモ書き。

 18時30分から、ライターの林さんからオンライン質問を受ける。大きなテーマは「個別最適な学び」。1時間30分ほどのやりとりで、「個別最適な学び」をより具体的に、学校現場でも実践できるように語れるようになったと妙に嬉しくなってしまったインタビュー。まさに良い聴き手のおかげで、スパークさせていただけた。何か大きな仕事ができた感じ(笑)。

 研究室HP記事は8期生の読後感想シリーズ第3弾。伊藤君による「『できる先生が実はやっている学級づくり77の習慣』を読んで」。学生が心動かしている箇所を知ることが、今後の参考になる。
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【読後感想】『できる先生が実はやっている学級づくり77の習慣』を読んで(伊藤)

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 こんにちは。8期生の伊藤勇人です。今回は、教育書の読後感想を記事としてまとめます。

 僕が読んだ教育書は『できる先生が実はやっている学級づくり77の習慣』です。この教育書は、1章「クラスがまとまる!」2章「言葉でクラスは変わる!」3章「指導場面で光る!」4章「子どもを見つめる!」5章「子どもを巻き込む!」6章「教師をもっと楽しむ!」と、6つの項目に分けられ、作者の森川正樹さんが思う、できる先生が実はやっている、学級づくりに関する77個の習慣が書かれていました。各々の習慣を紹介するページには、例として、教師と児童生徒の会話や作者の実体験が書かれていたので、とてもわかりやすかったです。

 この教育書を読んでいる期間に、母と妹との間で、妹の担任教師について話しているのを耳にしました。話していた内容は、妹が担任教師に問題の答えが書かれたプリントが欲しいと頼み、担任教師はそれに対して明日渡すと言ったにも関わらず忘れていたことについてでした。この話を耳にしたとき、それは教育書に書かれている「信用貯金高を増やす」に当てはまるなと思いました。

 この会話を聞いた後に教育書を読み、児童生徒とできない約束はしてはいけないな、約束したのなら守らなければならないな、と考えさせられました。このように、僕は年末年始で身内と話しているときに、教師についての話が出たら、この教育書を開いて習慣を確かめることに面白さを感じました。

 この教育書を読んで、特に印象に残っているところは、「アツアツを食べる!」という習慣が書かれているところです。この教育書を読む前には、給食指導について書かれていると思いもしなかったので驚きました。そのページを読み、教師にとって給食指導の大切さに気づかされました。

 このように、この教育書を読み、それぞれの習慣で何が大切なのかに多く気づかされましたが、いざ自分が教師になってこれらの習慣を実践できるかとなると難しいと思います。僕は、この教育書を教師になる前は、自分が習慣化したいことをいくつか定め、教育実習で実践するために、教師になった後は、教師の面白さを感じながら働けるために、手にとって読んでいきたいです。この教育書を読み、できる先生というのは、とてもレベルが高いことであることを実感したため、日々の講義やゼミ活動を抜かりなくやることが、今の自分にとって必要なことであると思いました。(伊藤)

2022年1月11日仕事日記

 新年初の大学講義。暗いうちに家を出る。7時30分ごろ研究室着。久しぶりのルーティン。

 9時から2コマ講義。第13回・第14回教育課程論。13回は「堀川の奇跡」といわれた京都市立堀川高校の荒瀬校長の考え方、取り組みをテーマに深掘り。14回は「社会に開かれた教育課程」をテーマにその理由と意義、そして学校ホームページのあるべき姿を深掘り。2001年放映の映像を提示。今回も濃厚な講義ができたと自負。

 研究室で学生振り返りを読む。自分としての講義振り返り。質問への応答。

 大学を出てルネック勝川へ。小牧ICT支援員研修を参観。人を育てることについて若干のコメント。

 17時前に帰宅。今日も「個別最適な学び」について書籍や文書から入力。ゼミ生の「心の天気」の一言に反応。楽しいひと時。

 研究室HP記事は、7期生へ提示した新課題シリーズ「私が小学校学級担任(あるいは中学校学級担任)になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」発信開始。まずは池戸さんから。嬉しい記述あり

 <プロフィール>に原稿掲載追加。
275 週刊教育資料1月3・10日号(No1641)「連載 玉置崇の新学習指導要領 現場での生かし方」に「対話を支える子ども同士の関係性が大切」掲載

276 月刊プリンパル2022年2月号に「連載 校長の裏ワザ第35回 講話に落語話法を取り入れる」掲載

277 「数学教育 2022年2月号」に「動作を入れて体で納得させる」[Aを説明するのにBを登城させる」「考え方を固有名詞化する」掲載

【担任課題】心の天気は交換ノート(7期生池戸)

 あけましておめでとうございます‼︎7期生の池戸です!ついに私たち7期生にとって勝負の年もなる2022年が始まりました。お正月は地元に戻り、幼馴染や家族とゆっくり過ごすことができました。岐阜に戻り久しぶりに1人になると寂しくて仕方ありません(笑)

 さて2022年1本目の記事は、「私が小学校担任(中学校担任)になったら『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」というテーマで私の考えを発信したいと思います。

 私たち玉置ゼミ生は、将来心の天気を利用する身であり、今現在自分自身が使っている身でもあります。約1年間、心の天気を使ってきたからこそわかる良さがあります。使い始めた頃はなかなか習慣づけされず、天気を押せない日が続いたこともありました。

 しかし、今では『朝起きてまず心の天気を開いて天気を入力する』これが私の1日のルーティーンとなりました。ではなぜ、天気を入力したいと感じるのか。これこそが心の天気の良さだと私は考えました。

 心の天気を入力しなければいけないという義務感から入力したいという願望に変わった瞬間が今回のテーマに大きく関わる気がします。私自身どうしても気持ちが沈んでいる時に雨と入力した日がありました。その時、先生からメッセージが届きました。先生と私はこの心の天気で繋がっているんだと実感し何度も救われました。きっと心の天気を使うみんなも同じ気持ちだと思います。つまり『心の天気は教師と子どもが1対1で繋がれる道具=交換ノート』なのです。

 面と向かって言えないことも心の天気という一つの道具を使えば相手に伝えることができる。『あなたは1人じゃない』この2点を伝えたら子ども達は心の天気を意欲的に活用し、私の目指す『愛し愛される学級』に近づくのではないかと思います。(7期生池戸)

 ※イラストはEDUCOMサイトから。
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2022年1月10日仕事日記

 6期生が和田裕枝先生の授業ビデオを通して学んだ記録「学びの天気」の記事に、早々に和田先生から温かいコメントが届く。さっそく全ゼミ生へslackで紹介。

 連載中の週刊教育資料の第76回原稿を仕上げて送信。今回は「情報端末を自己対話で活用する」というタイトル。

 NHKで映画「スパイの妻」を視聴。こうしてのんびりできるのも今日まで。

 教職実践演習の最終講義のために、これまでの講義資料の見直し。野中信行先生と中村健一先生の著書を参考に講義を構成することに決めて資料作り開始。オンラインでの講義にしなければならない可能性が高くなってきたので、それも考慮しつつの作業。

 研究室HP記事は、1本は下野さんの「12月26日 第5回☆みんなで輝くGIGA活用楽会☆ での学び」。授業と学び研究所が開催している楽会の議事録役を担っていてくれるからこその記事。もう1本は昨日から発信を始めた8期生の読後感想シリーズ第2弾。前野さんの【読後感想】子どもたちと向き合い、力を伸ばす担任術。著者の坪田先生からは、書籍を通してたくさんの実践ヒントをいただいた。筑波小での坪田先生の授業も懐かしい。

【読後感想】子どもたちと向き合い、力を伸ばす担任術(前野)

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 明けましておめでとうございます。8期生の前野佐歩です。新しい年を迎え、本格的に玉置ゼミで学ぶことができる1年がスタートするのでとてもワクワクした気持ちで溢れています。実りある1年になるように頑張っていきたいと思います。

 今回は玉置ゼミの方針として掲げられている「書くことによって学ぶ」の実践として、冬休みに読んだ教育書の感想を書きたいと思います。

 今回読んだ本は坪田耕三著「素敵な学級づくり 楽しく・優しくー子どもたちのための担任術」です。この本は小学校教諭を勤められた坪田耕三先生が体験されたことから分かるよりよい学級づくりのヒントが見開き完結で書かれています。たくさんの体験談や学級づくりのヒントが書かれていた中で、私の心に特に響いた2つの章の感想を書きたいと思います。

"給食ご招待"
 この章では給食の時間に毎日一人ずつ子どもが先生の横に来て二人きりで話をしながら給食を食べることで、子どもとゆっくり向き合う時間を作っている様子が書かれています。一つの学級には何十人も子どもがいて、その子どもたち一人一人と向き合う時間をとるにはかなり多くの時間を要することになります。給食の時間を利用して、子どもの顔をじっくり見ながら会話することで普段は見えてこない子どもたちの考えや悩みが見えてくるのだろうと思いました。ICTが発達した現在においても、やはり子どもと一対一で直接顔を見ながら会話することは重要だなと感じました。

"マイ靴箱"
 この章では教室と靴箱があるホールの距離が遠く、休み時間になるとまどろっこしい様子を見せていた子どもたちに、先生が自分たちで靴箱を作ることを提案し、手作りの靴箱を完成させたということが書かれています。他の人がやったことのないことに挑戦し、問題になんとかして対処しようとする子どもたちの意欲は、非常に大きな力が生まれる原動力になるのだなと感じました。また、子どもたちが靴箱までの距離が遠くてまどろっこしいと感じていることに気づき、問題解決のきっかけを作ることが出来る先生の鋭い観察眼に驚きました。担任として、子どもたちの様子をしっかり見ることは大事であると言われる理由には、このような子どもたちの意欲を新たな活動に繋げるということもあるのだと学びました。

 この他にもよりよい学級づくりをするために、先生はどのような姿勢で子どもと接していくべきか、質のいい授業を作るためのヒントをたくさん学ぶことができました。そして、この本を読んで学級担任の楽しさや醍醐味が感じられました。教師になって担任を持つことになったら、子どもたちと共に楽しみ、学んでいく姿勢を忘れないようにしたいと思いました。(前野)

12月26日 第5回☆みんなで輝くGIGA活用楽会☆ での学び(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。

 12月26日に、『第5回☆みんなで輝くGIGA活用楽会☆』に参加させて頂きました。初回は、講義の予定がありましたので今回で4回目の参加となります。

 コロナ禍により、急速に拡大したGIGAスクール構想では子どもに一人一台、端末が配布されました。端末を使った授業とは何か、「夢」と「期待」が膨らむ授業とは何か、といった点について本楽会では議論が行われます。

 私は、現場での経験が教育実習やボランティアのみで乏しいです。現場の先生方のお話を聞くことは、本物に見て触れる具現化でもあり、大変勉強になります。

 私が所属したグループでは、端末を用いた道徳の授業案について話し合われました。学習活動端末支援Webシステム SKYMENU(https://www.skymenu.net)内の機能である「ポジショニング」を用いた授業構成が提案されます。

 「ポジショニング」とは、モラルジレンマを題材とした道徳授業において効果を発揮します。つまり、意見が二極化するような題材(代表例として、『手品師』が挙げられます)にて効果を発揮します。自分や友達の気持ちの変化を端末上で確認できることから、道徳的観点の深めを期待することができるでしょう。教科によって、活用する機能を対応させることができることが分かります。

 地域により、学習活動ソフトウェアは異なります。スクールライフノート、ロイロノート、上述したスカイメニュー等々、GIGAスクール構想により多くのソフトウェアが普及しました。私が教師となった時、配属先でどのソフトウェアが用いられているかは分かりません。

 しかしながら、本楽会に参加していく中で、見えてきたことは「端末活用への挑戦」です。何事も始めることも終わることも簡単です。続けることが難しい。端末活用も同様だと思います。連続性を持って、いかに子どもに活用させるかが重要です。先回、素敵な本楽会では素敵な言葉が生まれました。「まず、大人(教師)が挑戦する。ICTを活用することで、子どもも大人も成長する」。

 コロナ禍によって生まれた一人一台端末の学校現場は、ネット環境、子どもの学習環境の変化といった多様な問題点を含みながらも、着実に良い方向へと進んでいると私は感じます。私が現場に出た時、何を大切にしたいかというねらいを焦点化し、その為にICTを活用することでどのように授業を輝かせられるか、このことを胸に情報端末を活用した授業づくりを行いたいと思いました。

 本楽会での、現場の先生方のお考えやフェローの先生方のご意見が現場経験の浅い私にとってどれ程までに貴重なものか記事を綴りながら改めて実感させられました。宝物のような時間をありがとうございます。(下野)

2022年1月9日仕事日記

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 新年早々に新刊を出すことができた。「中学校学級担任必携 生徒指導要録作成の手引き&所見文例1140」(編著・明治図書)だ。10年前に同種の本を出させていただき、7刷まで重ねることができた。指導要領改訂に伴い、生徒指導要録も改訂となったので、新版の依頼を受けて、皆さんに協力をしてもらって出すことができた。

 以下はサイトでの紹介文だ。
この1冊があれば、指導要録作成は完ぺき!
中学校生徒指導要録の全項目の記入の仕方をコンパクトに完全ガイド。また、各教科の学習状況や行動の記録にかかわる所見はもちろん、特別な支援を要する生徒や不登校傾向の生徒に配慮した所見まで、総計1140にのぼる文例を収録しました。


 4月からも連載継続する「週刊教育資料」の第76回原稿書き開始。もうしばらく「対話」をテーマにすることにして、自己対話を話題にして書き始める。

 並行読書を今日も続ける。ここのところ「個別最適な学び」にこだわりつつ読む。

 講義「教育課程論」の最終回資料作り。前田康裕先生の最新刊「まんがで知るデジタルの学び」からネタをいただいて構成。学生の反応がますます楽しみになる最終講義の内容になったと自負。

 研究室HP記事は2本。1本は下野さんの「議事録」。下野さんは私が関わっている二つの勉強会で議事録を作っていてくれる。その記録はいつも確かに参加者からは大きな評価を得ている。もう1本は、8期生の新谷さんによる読後感想。年末年始に8期生に課した記事。金大竜さんの「一人ひとりの凸凹に寄り添う『気になる子』『苦しんでいる子』の育て方」を読んでの学び。

 デジタル仕事日記を開始して19年目を迎えていることに気づく。日数計算サイトで詳細を調べると、2003年1月4日開始なので、今日で19年8日目。6948日間継続しているデジタル仕事日記。入力しないと落ち着かなくなってしまっている(笑)。

【読後感想】子どもに寄り添うことのできる教師とは(新谷)

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 今回、初めて教育書を読んだ。金大竜さんの「一人ひとりの凸凹に寄り添う『気になる子』『苦しんでいる子』の育て方」という本である。

 この本には、様々な性格や家庭環境を持った子ども、何かで苦しんでいる子に寄り添う教育をするため、多くの葛藤をする教師の姿が描かれていた。その指導法には、学ぶものが多くあった。今回の学びから、子どもに寄り添う事の出来る教師とはについて考えていきたい。

 まず、授業における子どもの発言についてである。このことは、自己主張ばかりで友達の話を聞かない子と、自己表現をしない子という章を基に述べていく。
 
 この章では、自己表現が得意な子どもと不得意な子どものそれぞれの葛藤や相互性について書かれていた。特に私が印象に残ったことは、自己表現をしない子どもに対する指導についてである。

 これは私自身の経験だが、私自身も中学生のころ、自己表現をするのが苦手で、発表をすることがとても苦手だった。なぜなら、間違えた時のことを考えたり、私よりも上手な意見を言える人がいると人任せにしていた部分があったからである。私自身、手を挙げないことが当たり前で、先生も手を挙げている人を当てるという風に授業を進めていたように今思えば感じられる。しかし、このことが、さらに自己表現をしない子どもの意見する場をなくしてしまい、発言ができなくなるということがわかった。

 金大竜さんは、発言をしない子どもに対し、発言する勇気を持つこと、発表に対する固定概念を崩し、再構築させていくことが大切と言っていた。しかし、ただ勇気を持つということではない。発表できるような環境づくりができてこその勇気であると言っていた。そのために、誰でもできる発表(音読など)の時に全員に手を挙げてもらえるようその旨を伝える事、発表することは恥ずかしいことでも怖いことでもないということなど伝える事が大切であることがわかった。

 この指導法は全員に寄り添う意識があるからこそ行える指導だと感じた。発言ができない子には何かしらの理由や固定概念があり、それをそのままにするのではなく、どうにかしようとする金大竜さんの姿にとても感銘した。

 もし、私が学生の時にこのような発言できる環境があれば、もっと積極的に発言することができただろうし、発表することは恥ずかしいことではないと発表に対する概念を崩すことができたのではないかと思った。私が教師になった時にも、全員が発表に対する抵抗感がなくなるような環境づくりができるようになりたい。
 
 次に、宿題を忘れてくる子どもについてである。このことは、「宿題を忘れてくる子ども」という章を基に述べていく。ここでは、町子という生徒が登場する。町子は宿題をよく忘れる子どもで、また、答えだけを写して提出することもあったそうだ。そんな町子に対し、金大竜さんは、やる気がないならやってこなくていいよという。しかし、町子はやる気がないのではなく、難易度が高く宿題をこなすことができないのであった。そのことに気づいた金大竜さんは、町子に対し、難易度を下げた課題を準備することにしたのである。

 私は、この金大竜さんの取り組みに驚かされた。なぜなら、宿題は全員同じ難易度で同じものをやるということが私にとっては当たり前だったからである。私が学生の時も、出された宿題が難しくて解けないこともあったが、出されたからやらないといけないという思いがあった。しかし、この宿題の出し方は、生徒一人一人のことを考えて出していたのだろうかとこの本を読んで感じた。金大竜さんのように、生徒のレベルや環境に合わせた宿題の出し方は、子どもの学習意欲やレベルの向上のために必要であると思い、参考にしたいと思った。ほかにも金大竜さんは、生徒の性格や家庭環境に寄り添った指導を行っていた。

 最後に、金大竜さんの指導から、私の考える、子どもに寄り添う教師とはについて考えていく。

 子どもに寄り添うことのできる教師とは、金大竜さんも言っていたが、子どものことを理解し、受け止めることであると考える。子どもは一人一人、様々な性格や家庭環境を持ち、様々な課題を抱えている。教師はそのことを受け止め、教師から子どものことをわかりたい、理解したいという思いを持つことが大切であると、この本を読んで学んだ。

 私は教師になったら、子どものことをたくさん見ていきたい。子どもからたくさんのことを学びたい。子どもは何が好きで何が嫌いなのだろう。この子どもは今どんな気持ちなんだろう。何か悩んでいることはないかなと、子どもについて毎日考え、寄り添っていきたい。(新谷)

議事録(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。玉置ゼミに加入してから、私は初めて議事録を取るようになりました。様々のセミナーで議事録を取らせて頂くことは、正に玉置ゼミの代名詞「書くことによって学ぶ」の具現化です。

 私は、文章を書くことが大好きです。私自身の思考を文章にする時は、頭の中でグルグルしてまとまらない思考をコンパクトに整理してくれます。「思考整理」です。今私ってこんな気持ちなんだな、こういうことが言いたいのかと改めて気付かされます。

 では、議事録はどうでしょうか。私が議事録を取る時に大切にしていることは、「思考整理」です。「一本の木」である「議題」に対し、「枝」という「視点」が生え、「実」という「結論」が生まれます。

 私の取る議事録は、お話されたことをその順番に並べて書くものではありません。「思考整理」を目標としていますから、後で見返した時にどなたがご覧になっても、分かりやすく、こういう過程で話をして、だからこの結論が生まれたのかと分かるようにという点を意識しています。

 この議事録の取り方が正しいかは分かりません。もしかしたら、話の内容を一言一句逃さない議事録の方が良い場合もあるかもしれません。それでも、私らしく議事録を取り続けたいと思うのです。

 人に伝わる文章とはなんだろう。この素晴らしい議論の軌跡を伝えるには、どうしたら良いだろう。そんなことを突き詰め続けていきたいです。

 「書くことが好き」この一点の想いを汲み取ってくださる玉置先生には、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、いつも議事録を見てお褒めの言葉をくださる先生方のおかげで私は議事録を取ることに更なる意欲を持つことが出来ております。

 いつかセミナーでお会いする素晴らしい先生方のような教師となり、私も議論を形成する一員となれれば良いなという思いを胸に、これからも文章に向き合いたいと考えています。(下野)
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2022年1月8日仕事日記

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 早朝から「調べる技術 書く技術」系の本を読破。己の考え方を確認。

 10時30分から鈴木中人さんから出版についての相談をzoomで受ける。1時間30分くらい話し合った結果、とりあえずプロット案をそれぞれが出して、次の話し合いをすることを決めた。

 味噌ラーメン専門店で昼食。春日井市都市緑化植物園内で開催されていた絵画展覧会を鑑賞。その後、久しぶりにカメラで園内撮影。

 新築のときにお世話になった西澤さんが顔を出していただいた。15年経っても快適さは変わらず、自宅への愛着がますますわいていることを伝える。

 研究室HP記事は、6期生ゼミでの「学びの天気」の記載を記事化。志水塾で和田裕枝先生がされた10分間の模擬授業ビデオからの学び。わずか10分間の授業映像からも学ぶべきことはいっぱい。
和田裕枝先生の授業ビデオを見て学ぶ(6期生池戸・名桐・中野・松浦)
和田裕枝先生の授業ビデオを見て学ぶ(6期生金子・中江・伊藤)

和田裕枝先生の授業ビデオを見て学ぶ(6期生金子・中江・伊藤)

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 6期生ゼミで、和田裕枝先生の授業ビデオ(志水塾で行われた10分間の模擬授業)を見て学びました。話し合い後のそれぞれの振り返り(「学びの天気」の記載)です。

(金子)
 今日は和田先生の授業ビデオから授業術を学びました。先生の明るさやテンポが子どもたちが授業に引き込まれる秘密だと思いました。そのテンポには発問の繰り返しや同じような発問をしない、何を考えるのか単純で明確な発問をするということを大切にされているのだと思いました。

 また、出てきた子どもたちの意見に賛同し、繋ぎ、教えられている感のない授業がすごいと思いました。ビデオを見て実際自分が授業を行っていけるのか、不安になりました。ゼミで得た先生の技術を真似したいと思いました。

(中江)
 和田先生の授業技術を見てまねしたいことについて考えた。和田先生の授業はとてもテンポが良くて子どもへパスを出すことがとても上手いと感じた。子どもを褒め、そこから他の子へ投げるときも褒めている。
 
 また、パスの中で大事なキーワードは子どもに言わせている。和田先生はパスを出すために他の子が発言している間に次のパスの子どもを決めようと色んな子どもを見ている。和田先生いわく子どもの合図があるのでそれを見るという。すごいことだなあと思って、私に置きかえたらきっとそこまで余裕がないし間を空けてしまう。これができるというのは、普段の学級の様子もそうだけど子どもの反応をよく見るという力が鍵になると思う。

(伊藤)
 和田先生の授業をみて、授業技術の多さに驚いた。意見を発表したあとに発言者以外の子供に「誰々どこかわかりますか?」などの繋げ方をしている。そのためには発言者2割その周りに8割の注意をしていると聞いた。また発言者に対しても「なにを」とか「どこが」などの声があり和田先生の視野の広さに驚いた。
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