2022年1月30日仕事日記

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 久しぶりに出向く喫茶店へ。朝刊に目を通して帰宅。仕事日記を書いたり、昨晩のKumamoto Education Week のお礼を出したり、感想をいただいたり。

 2月3日は小牧文化協会依頼で「これからの学校教育・文化を展望する」と題した文化講演会。本日中に講演内容を確定してプレゼンを完成させようと思い、これまで貯めてきた講演ネタのメモをもとに展開を決める。午前・午後かかって完成。できてしまうと、不安がなくなってワクワクしてしまうこの性質(笑)。

 2月2日は豊中市立第一中学校へ。送られてきた総合的な学習の時間の指導案ならびに研究協議内容を見て、資料作り。

 7期生・8期生へ問いかけた事柄の返答あり。またまた思いついてしまった新企画。さっそく提案。

 研究室HP記事は6期生金子さんの「最近のわたし」。心境が素直に綴られている。

 今日もiPadでいくつかの設定。YouTubeで関連動画視聴。アクセサリー購入。appleにはめられている感じ(笑)。

 20時から全国フレンドシップ企画代表の萩野さんと岡君とzoom相談。計画通りにいかないことはこれから何度も遭遇することを伝えて、次なる手を考えてもらう。

 人生本、GIGA本、落語本の並行読書。立川志の輔落語を聴き、YouTubeで桂宮治インタビューを楽しむ。iPad活躍。

最近のわたし(金子)

 こんにちは、玉置ゼミ6期生の金子です。先日最後の講義とゼミが終わり、大学生活の終わりが近づいてきました。あっという間の4年間でした。最近は、友達とおしゃべりをしても、「来年から働くなんて信じられないね」「大学生活本当にすぐ終わっちゃった」というような話ばかりです。いよいよ社会人のスタートだということを実感しています。

 最近は自分の時間が増えていきました。ゆっくりする時間は今後少なくなると思います。時間を有効に使いたい!と思い、ずっとしてみたかった「ひとり○○」を始めました。1人でカフェに行ったり、ラーメンを食べに行ったり、ゆっくり自宅で映画を見たり、断捨離をしたり、食べることが大好きはほとんどが食関連ですが、とても有意義に過ごしています。

 そんな時間のなかで「花束みたいな恋をした」という本を買いました。映画が昨年公開されて、私は3回その映画を見ました。切ないですが、伏線が多くて何度も見返したくなる映画です。本もずっと欲しくて、時間ができたので本屋さんに買いに行きました。

 その映画のなかに「はじまりは、終わりのはじまり」という言葉があります。何事にも終わりがあるという意味です。これから私の「教員人生」が始まります。もしかしたらすぐ終わってしまうかもしれないし、定年まで続くかもしれません。どうなるかわからない未来や終わりを考えて働くことは良いことではないかもしれません。ですが、振り返った時に後悔のない未来になればいいなと思っています。どうしたら後悔なく終われるかはまだわからないので、働いてから実践と反省を繰り返していきたいなと思っています。

 働くことに対して、不安やわからないことはたくさんあります。ですが、働くことに楽しみ!と思うこともたくさんあります。自分なりに前向きに頑張っていきたいです!(金子)

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2022年1月29日仕事日記

 7期生の素早い動きに感心しながら、さっそく斎藤さん、大西さんへメッセージを送信。お二人とも温かい対応。「雨降って地固まる」というように、7期生は今回のことでさらにまとまりを高めた様子。となると、なおさら彼らのために何をしてやりたい気持ちに(笑)。

 こんな気持ちでいて、ふと浮かんだ新企画。ある方に相談。快諾をいただいて新たなオンライン学びが実現へ。日程調整を7期生・8期生に指示。虹天塾近江運営者の北村さんからも嬉しい情報提供。この好企画は6・7・8期生へ連絡。期せずして今日は一気に新イベント企画日になる。

 2月1日の姫路市初任者研修はオンラインへ変更。それを意識して新たにプレゼン作成。できるだけ双方向にしようと思い、あらかじめ「問い」を入れたシートも挿入してプレゼン完成。資料送付。

 下野さんがまとめてくれた先日の「学級経営の困った!を一人で抱え込まないで」の議事録をサイトに張り付けて発信

 19時から楽しみにしていたKumamoto Education Week での「一人一台端末活用で子ども一人一人の心をつかむ」(クリックすると動画が見られます)の発信。皆さんの協力を得て自分が作ったコンテンツなので内容はわかっているのだけどドキドキ(笑)。放映終了後、さっそく感想を届けていただいた方もあって、嬉しいこと。「スクールライフノート」のよさが少しでも広がればいい。

 iPadアプリでGoodNotesを購入。YouTubeで活用法を勉強。こうしたことがすぐにできる時代になったのだとオジサンはつくづく思う(笑)。さっそく送付されてきた数学評価レポートにこのアプリを使って書き込み。いやあ、便利!一人感激状態(笑)。メールに添付して返信。

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【学び合う学び研究所】初めての講演会に参加して(小林)

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 今日、副島孝先生の講演『誰もひとりにしない教育』へ参加してきました。内容は難しかったけれど、とても学びある経験になりました。

 私が一番印象に残っているのは、『わか者、ばか者、よそ者は、役に立つ』という書籍のお話です。ここでいう「若者」とは、年齢的なものではなく、積極的に活動に取り組む"実行"できる人のことであり、常に前向きな人のこと。「ばか者」とは、いわゆるアイデアを出す人で、時には、羽目を外すアイデアや大胆な企画を出すこともある人のこと。「よそ者」とは、第三者の視点を持った、冷静な分析をする人のことだそうです。

 「どの子も大切にする」と教師は言うけれども、果たして教室ではこういう子どもが大切にされているだろうか、という問いかけでした。日本は経済停滞に陥っていますが、変化を起こすためには、この『わか者、ばか者、よそ者』が大切だと言われているそうです。確かに、教室で大多数とは異なる意見を述べることができる子どもは、他の子どもたちに新しい視点を与えたり、教師にも大きく影響を与えることができるとても大切な存在です。しかし、実際にこのような子どもに集中して時間を割くことは難しいだろうなとも思いました。『誰もひとりにしない』これを本当の意味で現実にすることは、とても厳しいことだろうなと感じましたが、「子どもたち」としてひとくくりにしないことを目指していきたいと思いました。

 初めて講演会に参加させていただいて、講演会の内容も学びとなりましたが、現場の先生と意見を交わしたり、先生方のメモの取り方、講演の聴き方をこの目で拝見できたことは、私にとってとても貴重な経験になりました。ぜひまた講演会があれば参加したいです。(小林)

2022年1月28日仕事日記

 今日はゼミ生対象に研究室を一定時間開放すると決めた日。8時30分から大丈夫と連絡したこともあって、目覚めた時刻を見て焦る(笑)。

 8時35分ごろに研究室着。いつものルーティン。仕事日記書き。昨日訪問の東員第一中での学びをしっかり書く。

 9時30分に9号館へ。教育実習連絡協議会がオンデマンド開催となったため、昨日作ったプレゼンを見せながら説明する動画撮影。「幼稚園・小学校・中学校教育実習」「外部講師依頼」「スクールパートナーシップ事業」について説明。無事一発撮り。

 11時ごろ7期生の面々が研究室を訪問。昨日判明した(笑)ゲスト対応の不備を僕にも謝りたいとのこと。こうして顔を見せてくれると怒るにも怒れない。もっとも元はといえば、僕が教えるべきことを教えていなかったこともあって自身も反省。

 気持ちが高揚したこともあって、いつの間にか愛狂亭三楽オンステージへ。振り返ってみたら、僕の数々の失敗談を伝える機会がなかったこともあって、極上の笑いを提供できる噺を次から次へ。話が止まらない(笑)。誰か止めてくれ〜という状況。「今日は授業はしないよ。先生の面白い話だよ」と宣言して落語をした小学校教師時代を思い出す。教師として子どもに話すネタづくりのためにもいろいろなことに挑戦してほしいと伝えて締める。

 13時ごろ、6期生金子さん、8期生柴山君来研。ちょっとした四方山話が楽しい。

 13時30分に15分間ほど、EDUCOMインターンシップお手伝い役としてオンライン。自己紹介をして中座。

 14時から1時間ほど、大学業務説明会に参加。説明書を熟読。

 15時20分から、再びEDUCOMインターンシップのお手伝い。校長役としてヒアリングを受ける役割。優秀な学生に感心するばかり。17時30分ごろ終了。

 大学業務に集中。実習課から相談電話あり。大学ルールを調べてもらい、それに則ることに決定。稲垣先生が心温まる相談で来研。

 20時過ぎに帰宅。ゼミ生の下野さんから「学級経営の困った!と一人で抱え込まないで」の議事録、ならびに7期生の総意をまとめた報告が届く。「雨降って地固まる」という通り、今回のことで7期生はさらにまとまった感じ。

 研究室HP記事は、7期生今井さんの「言い訳をする勿れ」。タイミング的にはバッチリ(笑)。

 実は数日前にiPad第9世代が到着。1か月余待っていたのだが、届いてもすぐに開封して設定しようという元気がなく(泣)、歳をとったなあという気持ち。ようやく余裕ができたので、しばし設定。
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言い訳をする勿れ(今井)

 今日、午後から用事があり,それまでの時間を勉強しようと思っていた。しかし、「ミステリと言う勿れ」というドラマを観てしまった。
観て後悔はしていない。主人公久能整(くのうととのう)のセリフに考えさせられる言葉があったから。

 「あの・・、僕は常々思っているんですが。どうして いじめられているほうが逃げなきゃならないんでしょう?

 欧米の一部では、いじめているほうが病んでいると判断するそうです。いじめなきゃいけないほど病んでいる。だから、隔離してカウンセリングを受けさせて癒やすべきだと考える。でも日本は逆です。いじめられている側に逃げ場を作って何とかしようとする。

 DVもそうだけど、どうして被害者側を逃げさせるんだろう?問題があるのは加害者のほうなのに・・。たとえば、歩いてて知らない人にいきなり殴られたら、すぐ周りに言うでしょ。それと同じように、先生や親に『あいついじめられたよ』って、『あいつ病んでるから、カウンセリング受けさせたほうがいいよ』って、みんなが簡単に言えるようになればいいと思う。」(ミステリと言う勿れ:第2話.フジテレビ,2022-01-17)

 確かに、いじめられる側のケアに重きを置きがちだが、実際問題を抱えているのは、いじめる側の子どもたちなのかもしれない。最近ニュースで目にする殺傷事件。その問題にも繋がる気がした。

 人間とは、弱い生き物である。そして、自分に甘い。ドラマを観て良いセリフに出会ったのは事実であるが、勉強時間が1時間削られたこともまた、事実である。私は自分の犯した罪を正当化したかっただけなのかもしれない。言い訳をせず、勉学に励みたいと思います、、、、。

 ドラマは面白いので、ぜひ観てみてください!(今井)

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2022年1月27日仕事日記

 今朝も仕事日記を書いたり、いただいた依頼へ返信したり。メールチェックをすると、いくつかの不義があって冷や汗。

 10時30分ごろに東員町立東員第一中学校へ向けて出発。名阪集中工事という情報を得ていて、渋滞が心配なための早出。ところが渋滞は一切なし。学校近くには11時30分ごろ着。ガストで昼食をとりながら45分間ほど仕事。2月3日の小牧文化講演会のプレゼンづくりをようやく開始。後半はこれから見る授業指導案の熟読。子どもたちがどのような疑問を出すのかが楽しみ。

 13時に学校着。前回訪問時の僕の模擬授業をベースにご自身で授業をされた方が多いとのこと。このようなその後を聞けるのは、心から嬉しい。

 1年生国語授業参観。単元としては第2時。初発の感想発表があったが、この3人の感想が秀逸。生徒がよく育っている証。

 落書きと称した書き込み。教師から読み取るときのポイントが明示されていて、黙々と取り組む子どもたち。コロナ禍のため、グループ交流ができないため、書いたものを廻し読み。これはいい手段。級友から戻された自分の書き込みにさらに加筆する子どもたち。まさに他人の書き込みを見て、自分の書き込みをメタ認知できたということ。

 話し合いの場面では、もう少し交流があってもよいと思いつつ、コロナ禍であるので致し方ない。僕の指導助言の場面で、さらなるバージョンアップを図るための指針を提示。こういう指針が出せるのも、ここまで子どもたちが育っているからこそ。

 先生方の協議の盛り上がりは、いつもの通り。一つの授業から学ぼうとされている教師集団を見ることができる気持ちよさ。僕はギリギリ編集ができた動画を使って、授業者とやりとりしながら授業の振り返り。おかげさまで僕もたくさんの情報を得ることができた。

 終了後、急いで帰宅。オンライン会議のための資料づくり。齋藤さんから7期生へ対しての貴重な助言が届く。さっそく7期生へ連絡。すぐに動きがあることは褒めてやりたい。今回の助言については、出発点は僕が反省すべきこと。有り難い、有り難い。ゼミ生としっかりと信頼のリカバリーをしたい。

 19時30分から21時までオンライン会議「学級経営の困った!を一人で抱え込まないで」。終了後に助言者の和田裕枝先生からいただいたコメントが嬉しい。「昔、子どもが帰った後に職員室で話したみたいに、雑談のように見えても中身のある学年会になっているという感じ」。まったくの同感。本音を語り合いながら、確かな方向へ話し合いが進んでいることは確か。メンバーの総力も向上してきている。

 明日は教育実習連絡協議会の録画撮り。そのためのプレゼンづくり。うっかりしていて基礎データがないことに気づき、就職課へいきなりのお願いをしたところ、すぐに返信していただき感謝。2時間ほどかけてプレゼンづくり。明日に間に合わせる(笑)。

 本日、研究室HPへのアクセスは75万を超えた。開設からほぼ毎日更新をし続けている。それというのも平均1日300ものアクセスがあって、大いなる励みをいただいているからこそ。

【感謝】75万アクセス

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 本日(2022年1月27日)、この研究室HPへのアクセス数が75万を突破しました!

 いつも訪問していただきありがとうございます。

 2015年4月20日がHP発信開始日ですので、2475日目に75万に達しました。1日平均303アクセスとなります。

 これからもどうぞよろしくお願いします。(玉置)

2022年1月26日仕事日記

 6時30分ごろ目覚めて、昨晩の原稿書きの続き。これなら大丈夫と判断して、ぎょうせい編集部へ送信。そして自宅を出て大学へ向かう。

 9時15分ごろから教育実習課長とある相談。動いていただけるとのこと。さっそく関係学生に伝える。

 10時ごろ、8期生前野さん、寺尾さん、安藤さん来研。研究室書籍を返却して、次の書籍選び。僕は、8期生のあるイベントのための協力。7期生田中君、下野さんが来研。同様に書籍選び。

 11時から卒業論文発表会のリハーサルでzoom接続。6期生が40分間ほどでプレゼンが提示できることを確かめたり、司会の岡君、タイムキーバーの今井さんとの打ち合わせしたり。下準備も完了した模様(笑)。

 13時からzoom接続。13時15分から、6期生卒業論文発表会開催。運営はすべて7期生で8期生も参加。斎藤さん、大西さん、山田先生や興味を持ってくれた本学学生も参加の発表会。プログラムは次の通り。

〇 始めのことば 6期ゼミ長 池戸颯
1 池戸颯「これからの時代を見据えた授業におけるICTの活用」
2 名桐大智「社会科のおもしろい授業をするために必要な教材研究及び授業準備」
3 金子奈央「学級経営における「縦糸・横糸理論」」
4 中野紗希「子どもの自己肯定感を育むための授業」
5 伊藤幹太「ゲーミフィケーションを取り入れたアクティブラーニングの実現」
6 松浦遥菜「道徳授業における心の変化を起こす手立てと心の変化を捉える手立て」
7 中江真帆「すべての子どもがすごしやすい学級をつくるための手だて」
〇 斎藤さんからの総括
〇 大西さんからの総括
〇 山田先生からの総括
〇 玉置先生の話
〇 ゼミ長 終わりの挨拶
※ イベント(進行 田中・下野)

 たくさんの質問や助言をいただいたこともあって、すべて終了したのは17時30分。長時間だったが、外交辞令ではなく、3人のゲストの方からお褒めの言葉がいただけたように、指導者として申し分ない発表をしてくれたことが嬉しい。帰宅後、6期生に次のコメントを送る。

 6期生全員が論文より明確に、シャープに主張することができた発表会でした。2年間関わらせてもらって、君たちがここまで達してくれた喜びは格別です!帰宅して、みんなのお陰で、充実した大学人生活を送れていることを家内に報告したところです。そして、なんとなく寂しさも感じているところです。時が経つのは、本当にあっという間ですねえ。

 来研の6期生中野さん、松浦さんには、改めて賞賛。7期生岡君、田中君、下野さんも来研。進行などに感謝。成績処理等で20時ごろまで頑張って大学を出る。コンビニで美味しいものを買って、無事、卒業論文発表会が終わったことを車の中で一人祝会(笑)。

 帰宅。春日井市立藤山台中学校の動画研究報告を見る。とてもよくまとまっていて、校長先生に安心して発信をしてくださいとコメント送信。今日もいただいたいくつかの依頼。有難いことばかり。

 ゼミ生の「学びの天気」を読む。それぞれの視点での書き込みできっと互いに学び合っているはず。読みながら嬉しくなってしまっている自分。

 研究室HP記事は高橋さんの「私が小学校学級担任(あるいは中学校学級担任)になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」。シリーズ最終を飾る良い記事。

「私が小学校学級担任(あるいは中学校学級担任)になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」(高橋)

 こんにちは。7期生の高橋奈優です。私達、玉置ゼミ生は、将来教育に関わるものとしてEDUCOMさんからクロームブックを提供していただいています。また、現在全国1000校に導入されているEDUCOMさんが開発された「心の天気」を実際に利用させていただいています。そんな「心の天気」を利用させて頂いてから一年が経ったので実際に使ってみた経験を踏まえ、「私が小学校学級担任担だったら、『心の天気』のことを子どもたちにどのように伝えたいか」について記事を書きます。

 「心の天気」について子どもたちに伝えたいことは、先生は、「もっとみんなのことを知りたい!」と思っていることです。私が現場に立つ学校の先生ならば、子どもたちのことを常に見ていたいと思います。

 しかし、現実問題、1秒も見落とさないというのは難しいです。また、心のなかで思っている事を、エスパーのように感じ取ることも難しいです。だから、もっとみんなのことをたくさん知るために「心の天気」を使いたいということを伝えます。「今日は、楽しかった」という話も聞きたい。「今日は、お母さんに怒られた」や「なんかわからないけどうまくいかなかったな」と、もやもやした気持ちも知りたいと思っています。特別誰かに話すことではなくても残しておきたい感情や出来事、他愛もないことを記すことによって消化しきれない気持ちや何気なく思ったことの逃げ場や拠り所になっていくことを使いながら実感してほしいなと思います。(高橋)
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2022年1月25日仕事日記

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 8時過ぎに家を出て、なごのキャンパスに向かう。9時から和田フェローに大学関係情報を提供。10時から12時まで、オンライン新昇格研修の様子を参観。中座して帰宅。

 14時からの講演準備。少々の原稿書き。

 鹿児島県垂水市で講演予定だったが、この状況なのでオンライン講演に変更。14時から垂水市GIGAスクール構想推進委員会の皆さんに「子どもと教師のつながりを強め 学校を元気にするICT活用 端末の価値を高めるスクールライフノート活用を通して」と題して、90分間の講演。最後の情報交流では、嬉しいことに「心の天気」を実践されている学校の校長先生より、ある学級の数ヶ月における心の天気の分布を示していただき、好変化をしている話をしていただけた。いよいよこうした事例が出てくるようにもなったと感慨深い。

 本日〆切の「新教育ライブラリPremier2」の原稿書き開始。ほぼできたところで、明朝に完成させることに決めて就寝。
 

【読後感想】中学国語科授業の腕を磨く授業の指導技術50(村松)

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 新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします( ´ ▽ ` )

 冬休みに教育書を読む機会がありました。私が選んだのは、伊藤彰敏さんによる著書「中学国語科授業の腕を磨く授業の指導技術50」(明治図書)です。そのタイトルの通り、この本には中学国語科指導のメゾットや、授業で役立つアイデアが沢山取り上げられています。

 私がこの本を選んだ理由は二つあります。一つは将来現場で使えるスキルを学びたかったため。そしてもう一つは、現在、力を入れている塾のアルバイトにおいて、中学生の指導にすぐに役立つアイデアを見つけるためです。

 特に、「国語嫌い」の生徒の学習意欲を高める方法については、これまで自分の中だけで試行錯誤して実践してきたのですがうまくいかないことが多く、今回初めて教育書の力を借りることにしました。

 学習意欲を高める方法について、この本の中で特に印象的だったのは、「授業のキャッチフレーズを示す」というアイデアです。これは本書の中では一年を通しての授業の目標を示すものとして登場していますが、私はこれを塾でのアルバイトに活用する際、毎回の授業の冒頭で自分でその日の目標を一つ決めさせてから取り組ませるというようにアレンジしました。これを実践して最初の頃は生徒が自分で決めた目標を守るという意思を持って取り組むことができていましたが、生徒によっては回数を重ねるとまた気の緩みが生じ、元の学習態度に戻ってしまう生徒もいました。

 ところで、私の理想の教師とは、生徒にとって「今日が楽しく、明日もまた来たいと思える学校」を実現できる教師です。そのためには、学校生活の多くを占める授業、ひいては全ての授業の基盤となる国語を生徒が楽しいと思えるものにすることが重要です。

 今回初めて教育書を読んでみて、また、その学びを実践を生かしてみてうまくいったこともあれば、それでもやはり、思うようにいかないこともありました。それでも、常に学び続け、その学びを生かして挑戦し続けること、このインプットとアウトプットの繰り返しこそが理想の教師への1番の近道だと考えました。今後も積極的に教育書を読み、様々な視点から教育・国語科について考えていきたいです。(村松)

2022年1月24日仕事日記

 予定通りなら早朝に家を出て、兵庫県に向かうはずだったが、コロナ感染の急激な拡大で中止。そのために原稿書きやインプットのための読書ができる日となった。

 日本教育新聞社から依頼を受けた原稿書き。昨晩の続きを書いて、精読して送信。77回目となる週刊教育資料の原稿も書いて、何度も手を入れて送信。

 本日(1月24日)発行の日本教育新聞には、「【提言】 教職員が思いを伝えられたと実感できるよう 来年度の人事構想 決定までの過程が大事」が掲載。また、「紙ドリル&デジタルドリルを併用した学習を考える研究会」での基調講演や対談が掲載されたウェビナーレポートが届く。

 明日は鹿児島県垂水市で「スクールライフノート」の活用について講演予定だったが、こちらも対面からオンラインに変更。プレゼンを見直し、新たな資料追加。

 2月1日の姫路市初任者研修会もオンラインに変更。プレゼン見直し。

 研究室HP記事は、7期生久野さんの私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい。次の文章に心動く。

 宿題のように強制されなくたって、気持ちが溢れたときには、書きたくなってしまいます。投稿がなければ、その日は特筆するようなものがなかったということ。それはそれでよいと思います。「なんでもない一日だった」というサインです。

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私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい(久野)

 新年あけましておめでとうございます!7期生の久野舞菜です!私たち7期生にとって勝負の年がやってきました。教員採用試験に向け、一丸となって立ち向かっていきたいです。

 さて、今回は、私たち玉置ゼミ生が毎日利用させていただいている『心の天気』について綴りたいと思います。

 ゼミ生となってから約一年、心の天気を使わせていただきました。その中で見つけた心の天気の良さは、自らの気持ちを整理できる点にあります。

 心の天気を使うと、一日一回必ず、自分と向き合う時間が生まれます。自分を振り返り、今の感情をお天気マークや文章によって表現し可視化する。そうすることで、自分の気持ちを整理し、大切にすることができます。

 自分の気持ちを自分で知ることは、実はとても大切なことだと思います。なんかもやもやする!なんか嫌!その気持ちの正体や背景を自覚していないから、そのもやもやをかき消そうとして不適切な行動にでてしまうのだと思います。「ああ、わたしの気分はいま『くもり』なんだ!」「今日こんなことがあったからくもりなんだ!」そう自覚することで、くもりである自分を受け入れることができます。また、その「くもり」を教師が知ってくれているという安心感を抱くことができます。

 20歳を超えた私でもそれは常々実感します。なんかもやもやする!とき、「くもり」を押し、どんなくもりなのか、どうしてくもりなのか言語化すると、なんだか心が落ち着いてきます。玉置先生が見てくださるということにもなんだか安心します。また、その後、玉置先生にお会いした際に「心の天気のあれ、どうしたの?」と話しかけてくださると、「もう先生聞いてくださいよ〜」と自然に相談することもできます。なかなか、対面で、自分から相談をすることって難しいですよね…。心の天気はそんな大人にも必要なのでは、と感じております。

 心の天気を学級で始める際、子どもに伝えたいことは、「無理をしないこと」です。

 毎日投稿することが原則ですが、無理をしないこと。宿題のように強制されなくたって、気持ちが溢れたときには、書きたくなってしまいます。投稿がなければ、その日は特筆するようなものがなかったということ。それはそれでよいと思います。「なんでもない一日だった」というサインです。(何日も続くとかならそれは心配ですが…)

 私が心の天気を入力し忘れてしまったとき、玉置先生からお叱りではなく心配のお言葉をいただきました。そのとき、とても救われたのを覚えています。心の天気はやらなければならないものではなくて、気持ちが溢れた時に気持ちが溢れるままに記入するものなのだと実感しました。

 自分のペースで、「先生あのね、今日ね」という気持ちが赴くままに、楽しく使ってほしいと思います。(久野)

※写真はEDUCOMサイトから。
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2022年1月23日仕事日記

 早朝から9時30分から打ち合わせをする鈴木中人さんからお誘いを受けた「いのちの授業」本のプロットづくり。追い込まれると(笑)案は浮かぶもので、これならいける!という案が生まれて一気に整理。鈴木さんに送信。

 9時30分から1時間余、鈴木中人さんとzoom相談。互いに合意できて、作業への約束をする。最近の講演状況などをもとに四方山話。

 楽しみにしていたKumamoto Education Week が始まった。今日は、「オープニングトーク」と「カラフルな学校づくり 〜子どもも先生も生き生き 元気な学校づくりを目指して!〜」で住田先生の講演を聞いて、対談を視聴。

 学び合う学ぶ研究所セミナー時に購入した冊子「対談でひもとく なぜ学び合う学びが生まれたのか?」を読了。特に采女先生の発言は、人間関係作りの大切さを体験的に言及されていて、ゼミ生と共有したいと思い、その箇所を転送。感想交流をslackで企画。

 日本教育新聞から依頼を受けた原稿書き開始。いただいたテーマに関連した資料を確認して書き始める。

 副島セミナーで紹介された「若者、バカ者、よそ者 イノベーションは彼らから始まる!」(真壁昭夫)を読み始める。なるほどの展開。
 
 研究室HP記事は、8期生芝田君の【読後感想】追究の鬼を育てる。やはり、名著はいつの時代も色褪せないと確信。

 桂宮治笑点初出演を楽しむ。アップルウォッチの新たな使い方を知り、嬉しくなった日であることも記録(笑)。
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【読後感想】 追究の鬼を育てる(芝田)

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 こんにちは。8期生の芝田彬良です。冬休みの期間で有田和正先生の「追究の鬼を育てる」を読み、学びえたことを記録として記事にすることになりました。

 「材料七分に腕三分」という有田先生の格言を一度、講義で聞いたことがあります。2年間の講義の中で最も心に残っている言葉のひとつです。そのため、玉置先生に多くの本の中から最初に読むべき教育書としてこの本を勧めて頂き少し縁を感じました。これから、本から学び得たことの中で特に考えを深めたいと思った章について述べていきたいと思います。

 私がこれから述べていく章は、有名なイソップ童話の「北風と太陽」を子供と教師の関係に当てはめた話から始まります。

 私自身の小中学生時代にも当てはまることですが、勉強をするのが苦痛だと感じる子供は多いです。筆者はその背景には「勉強がしたくない、勉強は面白くない。」というマントを羽織った旅人(子供)のマントを何とかして脱がそうとする教師が強い北風を送ってしまっていることに原因があると述べています。

 北風とは面白くない授業。言い換えると、子供が完全に受け身の授業のことです。教師が懸命に強い北風を送れば送るほど、子供はどんどん勉強に対しての苦手意識が強くなっていきます。そのため教師が北風を太陽へと変換し、面白い授業を行っていくことが、子供の勉強に対しての苦手意識(マント)を取り除き、より良い方向へと導くことになると述べています。

 面白い授業とは従来の未知(知らない)を既知(そうなんだ、納得)へと変える授業ではなく、既知(よく知っている)と思っていたことが実はまだまだ未知(本質的にな何も分かっていなかったのか)ということに気づき、新たな疑問がうまれ、それを追求してという終わりのない授業です。これらの授業を行うためには、まず様々なことに疑問を抱くことから始まります。

 子供が第一段階の疑問を感じる力、そしてその疑問を解決する力、解決の過程の中でさらなる疑問を持つ力を育てていくために教師側は多くの工夫をすることが非常に重要です。なんでもない日常生活の中での会話や、宿題の内容などの様々な場面で知的好奇心や知的欲求を刺激する力を育てていくための仕掛けが必要になると感じました。

 しかし、一方で教師が色々な用意をしすぎてしまうこと、与えすぎてしまうことは大変危険な状態であるとも言えます。筆者は南極の魚を例にして話しているのですが、良い環境を整えすぎてしまうこと(過剰に与えすぎてしまうこと)は子供の能力や意欲にマイナスな作用を及ぼしてしまうことに繋がります。

 良い環境を整えつつ子供の自主性を伸ばす必要があるのでバランスが非常に難しいと感じました。これらのためには、ひとつの授業だけでなく長期的な計画で子供の資質や能力を伸ばすことが必要になると考えました。教材の作成や引き出す発問など様々な視点で学びを深め、授業の完成度を高めていくことと、多くの経験を積んで子供の実情について、より深く学んでいくことでより良い子供に合ったバランスを見つけることができるのではないかと思います。

 今回読んだ「追究の鬼を育てる」ではさらに、生徒同士での戦争(論争)についての話や、間違えることは面白いことであるという話、追求することをみにつけるプロセスなど多くの非常に興味深い話があり、どれもこの記事に書き記したいものばかりですが、収拾がつかなくなりそうなので。(笑)

 初めて教育書を読み進めていく中で、正直に言うとただただ納得するばかりで反対意見が浮かんだり、批判的に考えを深めること、自身の考えが深まりを感じたりすることは、あまり実感できませんでした。今後、多くの教育書に触れ、異なる意見を知り、比較を繰り返すことでより教育についての理解が深まるのではないかと考えています。今回の学びが玉置ゼミでの記念すべき第一歩になったのではないかと感じています。(芝田)

2022年1月22日仕事日記

 本日の教科書編集関連会議事前資料を熟読。実は事前に見て意見出しをしておかなければいけなかったが失念していた事柄。必死(汗)。

 9時30分から12時30分まで、オンラインで教科書編集関連会議に参加。教科書を利用する子どもと教師、それぞれの立場から言及。本日でひとまず大方針づくりが完了。次の会議での提案資料を楽しみにすることに。

 13時30分から、愛知文教大学で開催された「学び合う学び研究所」主催の第10回セミナー、副島孝先生の「『誰もひとりにしない教育』の深〜い意味」に参加。

 考えてみたいこととして提示されたことは、次の6点。
・なぜ、このテーマを考えるようになったのか?
・「ひとりにしない」をめぐって―最近読んだ本から―」
・「ひとりにしない」を考えない教育が何を生んだのか?
・「協同的な学び」を捉え直す
・そのうえで、改めて「協同的な学び」の意義を見出す
・「誰もひとりにしない」が、教育や授業をどう変えるか?

 この流れに沿ってのお話。思い起こしたのは僕が校長時代の副島教育長の校長会でのお話。会の冒頭で、今の教育を捉えて様々な視点で考えることを投げかけられていた教育長。いつも多面的・多角的に考えさせていただくきっかけを与えていただいたことを思い出す。今回もまさにそうした時間になる。

 終了後、セミナー参加のゼミ生4名とマクドナルドに行き、振り返り。率直な感想を聞きながら意見交流。学生にとってはこうした時間も、いや!こうした時間こそ重要。僕も学ぶことができる時間。

 帰宅。オンラインに変更した卒業論文発表会の進行具合をゼミ長に確認。6期生卒業論文サイトを完成させて、僕は当日を迎えるだけ。ゼミ生らの頑張りに期待するのみ。

 副島先生講演から思い浮かんだことを参加ゼミ生へ投げかけ。8期生の2名とさっそくやりとり。自分にとっても刺激的な時間となる。なるほど!そう考えるのだという新たな見方あり。

 大学の重要プロジェクトの段取り。どのような展開をすると、僕の思いをしっかり伝わるかと悩む。

 明日の鈴木中人さんとのオンライン相談のための資料づくり。方針がなかなか決まらず(泣)。

 研究室HP記事は7期生今井さんの「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」。担任としての具体的な話提案がとてもいい。

「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えて始めたい」(今井)

 おはようございます。こんにちは、こんばんは、7期生の今井美羽です。年が明けて、もう10日が過ぎようとしていると思うと、今年も一瞬で過ぎ去ってしまうんだな〜と思っております。

 私たち玉置ゼミ生は、株式会社EDUCOMの方々から、Chromebookを提供していただいています。そして、玉置ゼミとEDUCOMの方々が開発された『心の天気』というシステムがあり、私たちもユーザーとして使用しています。今日の気分を朝と帰りの2回天気の晴れ、くもり、雨、かみなりの中から選択して入力します。これは、担任の先生にしか見ることが出来ません。さらに、授業の学びを『心の天気』の「学びの天気」として入力できる機能もあり、これは全体で共有することができます。

 今回は、担任になって、この『心の天気』を始める際に、私は子どもにどのように伝えるかについてお話しします。

 私が伝えるのは2点です。
 まず、私が伝えたいのは、先生はみんなの話を聞きたいと思っているよ!ということです。毎日1人1人に、今日はどんなことをしたのか、楽しかったこと、悲しかったこと、沢山皆とお話をしたいということを伝えます。でも、先生は1人しかいないので、全員とお話していたら1日24時間あっても足りません。だから、みんなの気持ちをこの『心の天気』で先生に教えてほしい!と伝えます。

 次に、この『心の天気』は、先生しか見ることが出来ないということも伝えます。小学生であっても、周りの友達の目は気にするし、気になります。小学生なりに、毎日気を遣っています。先生にしか伝わらないとわかっているからこそ、自分の今思っている本当の気持ちが書けます。これは、自分自身が約1年間使って感じました。自分と玉置先生だけしか見ることのできない、「自分記録」なのです。

 以上の2点を伝えて私は『心の天気』を使い始めます。
 初めは、日記帳のような気持ちで使い始める『心の天気』ですが、使い続けるうちに、自分の気持ちと向き合い、認識する時間になっていきます。それは、自分の気持ち整理することにも繋がるし、この気持ちを先生だけは知ってくれているという気持ちになって、気分が楽になるときがあります。継続して使用することが、この『心の天気』の魅力を最大限に発揮する方法であると私は思います。(今井)

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2022年1月21日仕事日記

 昨日の仕事日記を書いて、研究室HP記事をアップ。下野さんの記事には感動メッセージが届く。志賀内さんから下野さんへ依頼メールも届く。

 10時30分からセキュリティ勉強会。参加者で話し合う時間も設定されていて、飽きさせない工夫があって楽しく参加。評価テストは難しい(笑)。

 12時から6期生によるEDUCOMさんへの「学びの天気」活用報告会。なんと50名ほどの参加あり。報告者の名桐君はさぞかし緊張しただろうが、申し分ない発表。事前チェックなしだったので、実はドキドキしていたが、満点をあげても良いと思う発表。一人一人のコメントもいい。柳瀬社長さんの総括にも感動。ゼミ生のおかげで、とっても良い時間となった。

 13時30分から「授業と学び研究所」オンライン会議。新昇格主任研修、インターンシップ、新卒研修などの振り返りと相談。

 16時30分からオンラインになった姫路市初任者研修。その打ち合わせ。meet活用と確認して動画配信の事前チェック。できる限り、インタラクティブにすることをお約束。

 13時30分から「授業と学び研究所」オンライン会議。新昇格主任研修、インターンシップ、新卒研修などの振り返りと相談。

 16時30分からオンラインになった姫路市初任者研修。その打ち合わせ。meet活用と確認して動画配信の事前チェック。できる限り、インタラクティブにすることをお約束。

 19時30分から21時まで、妹尾昌俊さんのオンラインの会に初参加。なんと堀田敦士さんが参加されていてビックリ。とっても緩い会議だったが、「心の天気」のPR。終了後、すぐに友達申請あり。

 山田貞二先生からいただいた新書「学校を動かすスクールリーダーの言葉かけ」(明治図書)を読む。山田先生の長年の経験をもとにした、リーダーの言葉かけをテーマにした、いわゆる良質の学校経営論。管理職必須本といっていい。本質は同じだが、僕と違う視点でのまとめ方で、大いに学ぶことができた。

 研究室HP記事は、8期生澤本君の【読後感想】子どもの心を前向きに動かすとは。岩下修先生の「AさせたいならBといえ」という教育界の名著を読んでの感想。本質をついている本は、やはり色あせない。
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【読後感想】子どもの心を前向きに動かすとは(澤本)

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 はじめて教育新書を手に取った。岩下修の『AさせたいならBと言え』という本である。内容はタイトルの通り「AさせたいならA」と直接的に伝えるのではなく、「AさせたいならB」と間接的に伝えることで1.子ども達を知的に動かすことができる 2.子ども達は知的に動くようになる この原則は集団においても個人においても有効的に使うことができる。本書では日常・学校・行事における「AさせたいならBと言え」の事例を多く取り上げていた。その数なんと93。どの事例もわかりやすく明日からでも使うことができる。

 この原則において重要なことはBをどのように伝えるかである。子ども達全員が共通認識でき、全員が理解できる言葉を使う必要がある。本書では『ゆれのないモノ』と表現していた。具体的には「物・人・場所・数・音・色」の六つに分けることができる。

 「物」では、時間が経過してもゆれることなく同一の像としてそこにあるか、クラス四十人のどの子の頭の中に入っても同一の像としてそこにあるか、ということが重要となってくる。また、現場にある物や意外性のある物を示すと印象に残りやすい。
 
 「人」とは、学校現場ではとりわけ先生や友達を示すとわかりやすい。児童にとって先生・友達はゆれることのないものであり、アクションを起こすことでフィードバックが返ってくる。この点において「人」は効果的に働くのだ。
 
 「場所」とは、多くの人が共通認識をすることのできるゆれることのないモノである。
ここでは「○の〇の〇」という公文が使用されていた。作文を書く時のテーマを絞る際に有効である。「大仏殿の大仏の手のひら」「緑のながめが美しい清水の舞台」などテーマが絞られているため作文を書く作業が知的になるのである。
 
 「数」とは、同じ年齢の子ども達ならほとんど共通のイメージとして浮かぶ無機的な存在である。「十個書きなさい」「一マスを五回ずつふきなさい」など数を利用した指示・指導法は多く活用することができる。
 
 「音」では、音を出す、音を聞く、音を立てないと三つのパターンを示すことができる。音に着目させることで無意識的に集中させたり、活動をさせたりすることができる。また、オノマトペを用いて感覚的に指示・指導することができるのだ。
 
 「色」も子どもに共通のイメージを浮上させることができる。色の特徴としては、マンネリ化しないことである。空の色、木の色などをその日、季節によって色が変化する。それに伴い言い方を変化させることで「AさせたいならA‘」になってしまうことを防ぐことができるのだ。


 私はこの原則についてBの言葉を変えていく必要があると考えた。例えば、話を聞いている人の方を向かせるために「おへそを向けなさい」と言う。これは「AさせたいならBといえ」の原則に沿っている。話を聞いてほしいから顔を向けなさいというのではなく、おへそを使うことで子どもは普段と違うことに面白さを感じてすぐに体を向けるのである。しかし、現在この言葉は鉄板の言葉になっていると感じる。多くの人がこの言葉を用いたことで一般的・機械的になってしまったのである。つまり、「AさせたいならB」と言っていたはずの言葉がいつの間にか「AさせたいならA‘」と効果が薄れてしまっているのである。この課題に対する解決策は一つである。使う人が考え、工夫することである。この原則を使うときは同じ言葉を用いるのではなく、その時・場面・人によって変えていく必要がある。

 これからの生活で何かを伝えるときは「AさせたいならBといえ」の原則を思い出したいと思う。どうしても「AさせたいならA」と言ってしまう。これではいけないことを学んだ。この原則は子どもだけでなく大人も知的に動かすことができる。常に知的に思考ができるようにこの原則を意識してこれからの学びに生かしていきたい。(澤本)
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教育資料

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