2022年5月24日仕事日記

 7時15分ごろ研究室着。いつものように珈琲とパンで朝食。アロマを焚いたり、BGMを流したりしながら、授業振り返りを読む。明日のゼミ準備をする。

 9時から2コマ、第6回教師論。今回は算数授業に焦点。始めにある課題をもとに、数学的活動について考えさせて解説。

 盛山隆雄先生の授業動画をもとに、子どもの言葉でつくる授業づくりについて考える展開。盛山先生の教材解釈、工夫された授業展開、確かな授業技術などに気づかせながら、全体で共有化。盛山先生の授業で感動している学生が、2コマとも何人もいる。振り返りに「このような授業をしたい」という思いを書いた学生も存在。さすが盛山算数授業。

 12時30分から教職専修会議。重い課題提示あり。う〜む。

 13時から授業と学び研究所会議。学びの天気普及方策をEDUCOM関係者と話し合い。充実した2時間。その後、1時間弱の会議。いくつかのことが明確になって終了。16時前に終了。

 「教師論」の振り返り読み。2コマで140名を超える振り返り。読むのは楽しく自身の授業も振り返ることができてよいが、さすがに時間がかかる(泣)。

 18時30分から来週授業をする安藤さんから依頼があって、ミニレクチュア−。導入部分を使って、よりよい授業を作るためのノウハウを伝授。寺尾さん、新谷さんも同席。みんなで共有化できるといいなと思う。

 新たな依頼がきていて、その対応。目処がたったところで大学を出る。途中で外食。帰宅。

 しばし休んでやらなければいけないことを必死に!ここ数日、僕と一緒に学校を訪問したEDUCOM社員の方の感想が届く。実に確かな目で現場を見ている人ばかりで感心の連続。

 研究室HP記事は教師力アップセミナーの学び第4弾。高橋さん、吉久さん、芝田君が発信。
 

教師力アップセミナーでの学び (高橋、吉久、芝田)

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 こんにちは 7期生の高橋奈優です。

 5月14日、教師力アップセミナーに参加しました。
コロナの影響で始めての対面での教師力アップセミナーでした。今までオンライン上で一方的に勉強させていただいていた授業名人の方とお会いできて、とても嬉しかったです。

 では、学びを綴っていきます。

 まずは、栗木先生の授業動画での学びです。
 栗木先生の授業を見て、これから大切にしたいと思ったことは、「聞き合い」です。栗木先生の授業では、仲間の意見を受けて更に深め、比較する場面がよく見られました。また、栗木先生は、授業の学びを深めるために使える子供のつぶやきや反応までも把握していました。

 これからの授業は「主体的・対話的で深い学び」と言われていますが、対話が生まれるためにはまず、聞きあうことが必要です。また、指導者は、子どもが聞きたいと思う授業構成にしなければならないということを学びました。

 次は、和田先生の模擬授業での学びです。

 本当にありがたいことに、児童役として模擬授業に参加させていただきました。授業を受けてみて一番感じたことは、いい意味で気を抜けないということです。和田先生の授業は、同じ発問に対して多くの子どもが話す機会があります。そのため、常に自分の意見を共有するという意識をしなければいけません。また、同じ考えでも一語一句同じことを言ってはいけません。そのため、仲間の意見を一層注意深く聞く必要があります。そのため、気づいたら授業に前のめりになっていました。
 
 また、和田先生の授業のすごいところは算数の授業なのにすぐ式がどうなるか、それによって答えがどうなるのかではなく、どんな考え方をしたのか、その考え方をどんな言葉で表現するのかを重視しているところです。このような学びは、塾ではできない、たくさんの仲間がいる学校という環境だからこそできることだと思いました。

 今回のセミナーも自分の教育観や授業観を更に追求する機会となりました。
初めて、セミナーの運営側としても動き、多くの学びを得ることができました。このような学びの機会を作っていただいた酒井先生、玉置先生、栗木先生、和田先生、また多くの先生方ありがとうございました。そして、現場で活躍をされているゼミの先輩方の姿を見てまた勉強頑張ろうと思いました。8期生ともお話できてうれしかったです。7期生あとちょっとがんばろう!(高橋)


 こんにちは。7期生の吉久です。今回のセミナーは、初の対面です。動画でお目にかかっていた先生方をこの目で拝見し、この耳で拝聴できるということなので終始ワクワクドキドキでした!!

 さて、今回の学びを記していきたいと思います。

 はじめに、栗木先生の授業で学んだことです。
 栗木先生の授業では、生徒同士が「聴き合う」ことの大切さを学びました。「聴き合う」とは、ただ自分の考えを話し、ただ話を聞くことではありません。生徒同士がお互いの考えの相違を聴き合い、疑問を共有し合うということです。考えの違うところは受け止め、同じところは共感したうえで、自身の考えを共有し、学級全体で考えを深めている様子が印象的でした。

 次に、和田先生の授業で学んだことです。
 和田先生の授業では、「自分の言葉で自分の考えを述べる」ことの大切さを学びました。
 あえて先に発言した子どもの言葉は使わないように指導することで、自分の言葉で必ず言いますし、その出来事について、その言葉について自然と深く考えます。
授業において自分の言葉で自分の考えを述べることで、どのような場面でも自然と発言することができるように感じました。私は何気なく発言していることが多いと実感したので、一つの一つの言葉を大切にしていきたいですし、言葉の意味を考えて発言していきたいと思いました。

 セミナーの運営も携わり、改めてセミナーは多くの方との繋がりで成り立っているのだと実感しました。その一員として自分も参加でき、今回のセミナーで多くのことを学べ嬉しかったです。運営に携わっている先生方ありがとうございました。また、8期生、先輩方と交流する機会があり、改めてタテで繋がれるってすごいことだと思いました!(吉久)



こんにちは。8期生の芝田彬良です。
 今回のセミナーは私にとっては初めてづくしで、学ぶことがたくさんありました。
そのセミナーで私の心に残ったことを2つ書かせていただきます。
 
まず1つ目は、和田先生、栗木先生、パネルディスカッションの際のパネラーの先生方が、口々に言っておられた、「子どもの言葉」をとても大切にするということ。また、「子ども”たち”」ではなく、「一人ひとりの子ども」であるということです。
 実際に模擬授業で生徒役で授業を受けさせていただいたときも「自分の言葉」を評価してもらえたことは非常に嬉しく心に残る体験でした。たとえ同じ考え方や、意見であっても必ず子ども一人ひとりに少しづつ違いがあり、その違いに気づき、大切にしてあげられるようにと心に刻むことができました。
 
2つ目は、授業を多くの人から見てもらい、意見や想いなどを伝え聴きあうことの素晴らしさです。
 前回の記事で、ズバズバと切り込み問題点を上げていただいたこと、そしてそれが少し悔しい経験であったことについて触れさせていただきましたが、授業のプロの先生方でさえ自身の問題点について思案していること、毎授業で挑戦していることを聞き、改めてゼミやセミナーでものすごい体験をさせていただいているなと感じました。一回一回のセミナー、ゼミでの学びを大切にしたいと感じました。
 
それぞれの言葉の重要性、そしてその言葉を聴き合うことの素晴らしさ・凄さについて再確認し、さらにこのような素晴らしい企画に関わらせていただけたことに喜びを感じています。ありがとうございました!(8期生 芝田)

5月14日 教師力アップセミナーでの学び【下野・村松・安藤】

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【下野】
 こんにちは、7期生の下野です!
 5月13日 2年ぶりの教師力アップセミナーが開かれました。私たち7・8期生にとっては、初めての対面でのセミナーです。ドキドキとワクワクと緊張が入り交じった気持ちでこの日を迎えました。

 栗木先生の授業実践、和田先生の模擬授業。「こんなにも『いい授業』がこの世にはあるのか!」が率直な感想です。さらに、玉置先生、野木森先生、大西さん、牧野先生の『いい授業の観方』。これもまた、大変学び深いものでした。

 現場に出たことは、未だ経験の少ない学生である私たちが今できることは、この『いい授業』と『いい授業の観方』を足し算していくことです。直ぐに身につく授業技術や授業観察力ではありません。しかしながら、こうして学生うちから『いいもの』『すごいもの』に触れることで意識して授業を展開することができます。目指すべき姿、理想像を持って教職の道を歩めることがとても幸せだと本セミナーを通して私は感じました。

 教壇に立った時、忘れたくない授業の景色を、その感動を沢山心の引き出しに詰め込んで子どもたちと一緒に学んでいきたいと思います。

 教師力アップセミナーの運営委員の皆様、先輩方、ありがとうございました。次回は、またもっとパワーアップしたスムーズな運営をと思っております。
そして、一緒に頑張った7・8期生のみんなありがとう。
(下野)

【村松】
 こんにちは、8期生の村松です。
 初めての教師力アップセミナー、現場で活躍する先生方の授業から学ばせていただける貴重な機会にどきどきしつつも「出来るだけ多くのことを吸収して帰るぞ!」と意気込んで参加しました。

 お二人の先生方の授業を拝見して、いい授業というのは、視線の使い方や生徒への質問、全体での共有の仕方、板書等、全てに無駄がなく意図があるのだと気付きました。また、本当に良い授業とは、教科の知識や技術をつけるだけでなく、日常生活で汎用的に活用できる「生きる力」をつける授業であると感じました。

 塾講師のアルバイトをしていて、生徒からよく「勉強したって大人になってから使わないじゃん。なんで勉強しなきゃいけないの?」と言われます。こう聞かれると私はいつも答えに困ってしまいます。今回、「生きる力」をつける授業を目の当たりにして、このような授業であれば、生徒たちが学ぶ意義を感じることができるのではないかと考えました。

 私はまだ現場で授業した経験がなく、教科の指導のことを考えるだけで手一杯になってしまうのですが、「生きる力」をつける授業にするためにはどうすればいいのかを考えていきたいです。そのために、これからも先輩の先生方の授業からたくさんのことを学び、吸収していきたいです。

【安藤】
 こんにちは、8期生の安藤です!5月14日に教師力アップセミナーへ参加させていただきました。初の対面での参加に緊張する反面、人生の大先輩といえる多くの先生方や玉置ゼミの先輩方とお会いでき、心から嬉しく思います!

 今回はそんな貴重な体験の中、栗木先生の授業実践、和田先生の模擬授業から学んだことを中心に記事を書こうと思います。

 栗木先生の授業実践では子どもたちの「聴き合う」姿がとても印象に残りました。子どもたちが他の子の意見を聴くときは、発表する子の方へ体や顔を向けて聴く姿勢をとる子ばかりで、先生の方を向いていたり、よそ見していたりする子がいませんでした。これは、友達の意見を理解しようと耳を傾け、さらに疑問を持ったり、考えを共有したりして「
学び合うぞ。」という気持の表れだと思います。
 ここで重要なことが、子どもたちが主体的に学ぼうとしていることです。この主体的な学びの秘訣は、栗木先生の「子どもの疑問を大切に拾う」というサポートがあってこそだと思います。
 
 私は子どもたちの思いもよらぬ疑問に戸惑ってしまう時があります。子どもの疑問はピンチではなく、むしろ学びを深めるチャンス。実習では、子どもの疑問を育てることを大切にして、学びのある授業ができるよう頑張ります!

 和田先生の模擬授業では記録係をさせて頂きました。後ろからみていて、常に教室全体の様子を把握し、置いてきぼりにされている子が一人もいない授業をされていていることがよく分かりました。これはきっと生徒全員の様子が和田先生には見えていたからだと思います。黒板の方を見て書いている時でも、和田先生が全体を把握されているので、背中にも目があるのでは?と一瞬考えてしまいました(笑)

 そして和田先生は答えまでの「考え方・過程」を重要視されているように感じました。先生が子どもたちが発言する機会を沢山もうけたり、答えが出るまでの過程を自分自身の言い方で説明するように促したりしている姿がとても印象的です。

 私はよく、「こんな答えを言って欲しい」という願望から生徒の言っていない言葉を口走ってしまいますが、和田先生の授業は子どもたちの言葉で授業が作られていて驚きました。子どもの言葉をそのまま活かした授業がおこなえるように沢山経験を重ねていこうと思います。

 加えて、授業の後の深堀りや、昼食後の先生方からのお話はとても勉強になることばかりで、この「教師力アップセミナー」という企画がとても良い刺激になりました。ゼミでは模擬授業の練習を行っているので、ここでの学びをしっかりと実習で活かせるように取り組んでいこうと思います。参加させていただき、ありがとうございました!(安藤)

2022年5月23日仕事日記

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 7時30分ごろ研究室着。珈琲とパンで朝食。小論文添削。朝から必死。

 9時から「第6回教育課程論」。今回は「キャリア教育」がテーマ。文部科学省の「キャリア」の定義や能力を押さえ、キャリアパスポートの詳細を動画で把握して論議。代表3人による鼎談を設定し、それを学生が評価する流れ。これまで以上の良い授業になったと思う。

 10時40分から7期生ゼミ。教採過去問をして、中田方式を使っての面接練習。「教室マルトリートメント」を紹介し、それにまつわる四方山話。

 山田貞二先生と月曜日勤務の和田裕枝先生としばし雑談。こういう時間も貴重。

 可児市立旭小学校へ向かう。依頼を受けて「GIGAスクール構想の実現」に向けての講演。声をかけてもらったきっかけは、月刊誌「日本教育」に連載している原稿。その中で紹介した「心の天気」実践にとても興味を持っていただいたことから。

 校長室であらためて依頼内容を確認。端末の使い方だけではなく、「主体的・対話的で深い学び」に関しての授業づくりの話をした方がよいと判断。プレゼン修正。

 1時間30分、時々、先生方にやりとりしてもらいながらの講演。頷いたり、声で反応したいただいたりする方が多く、予定にないことまで話す。2分間延長(汗)。

 帰路の時間は短く、17時30分ごろ帰宅。ちょっと休んで、いくつかのメール処理。

 研究室HP記事は、5月14日の教師力アップセミナーの学びの記録。岡君、今井さん、寺尾さんが発信。

5月14日 第1回教師力アップセミナーでの学び(岡、今井、寺尾)

 5月14日に第1回教師力アップセミナーが開催されました。その学びについて、岡、今井、寺尾の3人の学びを書いていきたいと思います。 

【岡】
 今回は玉置ゼミに入って初めての対面での教師力アップセミナーに参加させていただきました!

 まず、今回初体験だったのがプロ教師の方の模擬授業の生徒役として参加することができたことです。初めは子どもに寄せるように考えているつもりでしたが、自然と和田先生からの発問に対して、素で答えるようになっていました。本当にいい授業では学年や人に関係なく、発言を引き出す発問なのではないかと感じました。

 今回のセミナーを通して、ゼミの先輩方にも会うことができてゼミの歴史も感じることができました。次回のセミナーも楽しみです!(岡)

【今井】
 初めての教師力アップセミナー。素敵な先生方と玉置ゼミの歴代の先輩方との運営の手伝いは、新鮮であり、感慨深いというか(笑)
 私たちは玉置ゼミ7期生。私たちの前に6代という歴史があって、直接会ったことのない先輩と私たちが作っている玉置ゼミ。今では大学1の人気ゼミです。何人かの先輩にお会いできたことをとても光栄に思いました。芸能人にあった気分でした(笑)

 栗木先生と和田先生の授業は、「流石だ」という言葉以外出てきません。素晴らしい授業をされていたお二人とも、最初から出来たわけではないということをおっしゃっていました。最初から完璧な授業をしようと思わず、良い授業をしようという気持ちを持ち続けていくことが大切だということを学びました。

 セミナー後の昼食、先生方と先輩を目の前に黙食。おしゃべりな私には拷問でした(笑)。子どもにしゃべるな、前向けというのは、ひどいことだなと改めて思いました。現実的ではないけれど、何もかも我慢するのではなく、出来ない中でも、どうにか話せる方法を考えられるといいな〜なんて思いました。(今井)

【寺尾】
 今回は栗木先生と和田先生の授業の深堀から多くのことを学びました。その中でも、記事では和田先生の模擬授業を取り上げます。

 和田先生は、机間指導・問題・板書など全ての場面で言葉を大切にしていました。生徒を当てる時も、他の子とは異なる語尾や言い回しを使うように指示していました。私は和田先生の模擬授業に生徒役として参加させて頂いたのですが、後の方に当てられると他の言い方を探すのに大変でした。また、他の子の意見を聞いていないと、自分の意見も言えないと感じました。
 このように、児童生徒に多くの言葉に触れて欲しいという和田先生の思いがひしひしと伝わりました。
 そして、和田先生のような素晴らしい授業が出来るようになるには、私自身もより多くの言葉に触れると共に、一つ一つの言葉をさらに大切にしていかなければならないと思いました。

 私は今回、初めて教師力アップセミナーに参加させて頂きました。授業の本質を学ぶだけではなく、大人の方との関わり方や運営の仕方なども学ぶことが出来ました。
 また、生きていく中でプロ教師になりたいという思いが強まりました。そのためにはまず、次の模擬授業をする際に今回の学びを活かしていきたいです。(寺尾)


 教師力アップセミナーの運営委員の皆様、先輩方、私たちを沢山助けてくださり、ありがとうございました。また、沢山協力した7,8期生の皆、お疲れ様でした。ありがとう。

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2022年5月22日仕事日記

 今日から山田貞二先生と始める「モーニング情報交流会」。夢の中で会が始まる前のシート案が浮かび、5時30分に目覚める(笑)。さっそくシート作成。

 依頼を受けた「授業力&学級経営力8月号」の原稿書き開始。求められたのは「書く」ことについての自分の知見。日ごろから「書くことによって学ぶ」と言っている手前、これを明らかにする原稿に仕上げたい気持ちは山々。

 9時30分から「第1回モーニング情報交流会」開始。21名の参加を得て、「働き方改革、どうしていますか?」をテーマに、まずは情報提供を受ける。詳細な資料を作っての提供は深謝。続いてブレイクアウトルームでの話し合い、それを受けての全体交流。

 会を立ち上げた一人として、とても満足できた1時間30分。参加していただいた方の感想もとてもよく、思い切って始めてよかったと振り返り。

 13時、新築を考えておられる方の我が家訪問があり、久しぶり。15年間住んでの率直なスウェーデンハウス感想を伝える。

 16時からの芝田先生との数学授業情報交流のための資料作りを必死。時間までに約束した3学年分の資料ができず(泣)。申し訳ない。

 コメダで1時間30分の交流会。芝田先生と僕との数学コンテンツ作成方針は一致しているので話が早い。よりよい授業づくりのための話し合いは、実に楽しい。

 良い機会なので、ここのところの授業参観での知見も伝える。ここ1週間で子どもから学んだことの多さを実感。子どもから充実感をもらっていることで幸福感あり。

 帰宅。早朝から取り組んだ「授業力&学級経営力」の原稿を仕上げて、編集部へ送信。明日の講義「教育課程論」の内容を再検討して、新たなコンテンツを加えて完成。明日午後に訪問する可児市立旭小学校でのプレゼンも再チェック。訪問して実情を聞いて、再調整をすることに決める。

 研究室HP記事は、5月13日に愛西市立立田北部小学校を訪問した今井さんの学び記事。学びをコンパクトにまとめる力をより高めてきている今井さん。

 ゼミ生のスクールライフノート一言に、いつものようにスタンプと若干のコメント。スクールライフノートのおかげで、これまでにないゼミ生とのつながりがある。slackでのやりとうも同様。やはりコミュニケーションが大切。

5月13日 愛西市立立田北部小学校での学び(今井)

 こんにちは、7期生の今井美羽です。最近、どれだけ寝ても眠くて、眠り姫になってしまいそうです(笑)

 今日は、先日お邪魔させていただいた、愛西市立立田北部小学校での学びについて書いていきたいと思います。

 参観させていただいたのは、小学4年生の算数の授業でした。教室に入ると、聞こえてくる子どもの元気な声。子どもが授業に意欲的であることが、すぐに分かりました。担任の先生との関係も良好なのだろうなという雰囲気で、良いクラスって、こんなにも一瞬で分かるんだと思いました。

 今回の私の学びは2点です。

 1点目は、やってみる姿勢が大切であるということです。玉置先生も大いに賞賛されていた、授業の「めあて」を子どもが考えるということ、子ども自身で課題意識を持つ大切さというのは、以前から頭にはありました。しかし、私は実習などで挑戦することはできませんでした。そんなことをしたら、授業が終わらないと思ってしまったし、確実にグダグダになると思いました。怖くて挑戦できなかったです。

 今回の授業を見て、改めて「めあて」を子どもが考える重要性を感じることができました。子どもがとても意欲的になっていたのです。今、何が分からないのだろう、何を出来るようになりたいのか、自然に子どもが考えていたように見えました。

 玉置先生が、「子どもがきれいに『めあて』を考えられるわけがない。でも、考えることが大切。そして、教師も聞く姿勢が大事だ」ということをおっしゃっていました。きれいな『めあて』を子どもが言えることが目的ではなく、今日の授業で考えていくことは何かというのを、子どもが考えて、認識することが大切なのだということが分かりました。改めて、「めあて」を子どもが考える重要性を知り、上手くいくかどうかではなく、良いと思ったことをやってみる姿勢が大切だということが分かりました。

 2点目は、子どもを繋ぐということです。これも、実習の際に自分のこれからの課題だと感じたことです。今回の授業では、子どもがとても活発に発言しており、子どもの言葉で授業が進んでいるという感じでした。しかし、後半では、意見が分かれ、一部の子どもの発言によって授業が進んでいく形でした。

 私も実習で、子どもの発言を引き出そうという意識は持つことが出来ていたと思います。しかし、何度授業をしても、私と発言する子、そのやりとりの繰り返しの授業になってしまうのです。子どもの発言を一度自分に返してもらわないと、不安なのです。これを克服するためには、信じる勇気が必要だと思いました。子どもが他の人の発言を聞いていて、理解していると信じること、そして子どもの発言を他の子どもに返す勇気、まず、これが子どもを繋ぐ第一歩かなと思いました。先生が発問し、子どもが答えるという形じゃなくて、子どもが発問し、子どもが答えるで良いのだということを学びました。

 愛西市立立田北部小学校の皆様、ゼミ生の訪問を受け入れていただきありがとうございました。沢山の学びと、子どもならではの発想や発言、とても楽しかったです。
 玉置先生、私たちゼミ生に学びの場を与えてくださり、ありがとうございます。約1時間で、あのクオリティーの講話が出来るなんて、恐るべし。(笑)
 7期生の下野さん、吉久さん!仲間というのは、謎の安心感があるよね〜(笑)ありがとう。(今井)
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2022年5月21日仕事日記

 例によって原稿書き。志賀内さんから3年ぶりの京都賢人変人会議のお誘い。なんとしても参加したいのでスケジュール調整。明日のモーニング情報交流会の案内シートづくり。

 10時から11時30分まで、千々布敏弥先生と石井英真先生のオンライン対談を視聴。二人の著書をもとにした対談だが、今一つテーマが絞り切れていない印象。千々布先生が石井先生に「多くの先生方は石井先生の思考についていけていないと思いますよ」と注意喚起。同感(笑)。

 学び合う学び研究所第2回セミナーに参加のため、愛知文教大学へ向かう。今回は「1人1台クラウド環境を活用した学び ー 春日井市での実践から ー」と題した春日井市立高森台中学校長の水谷年孝先生の講演。13時30分から15時30分までの2時間。

 GIGA環境活用の日常授業やクラウド活用による校務の情報化事例で、圧倒される。ここまで進んできているのかと驚き。昨日の藤山台中学校での実践と合わせて考えると、春日井市の多くの学校では、端末活用は様々な手法で日常化しているので、それが校内で話題になることは少ない感じ。どのような子どもを育てたいかをはっきりさせて、そのための授業づくりをどう行うかが話題になっているように思う。

 僕はあらためて関心したのは、組織的に行われていること。出川小学校が学習規律の確立をテーマに研究を始めたころ、公開授業日には市内全教務主任を集めて、別室で、ここの研究を自校に合わせて行うにはどうしたらよいかという研修会がされていたことを思い出す。あのころから春日井市内学校は変わってきていて、継続されてきているのだと思う。その仕掛け人の一人である水谷先生の功績はとても大きい。

 セミナー中にゼミでのICT活用アイデアが浮かび、参加していたゼミ生に「マック集合!」と声をかける。マックで、ゼミ生とある作戦会議(笑)。7期生・8期生の皆さん、お楽しみに。

 帰宅。東京在住の弟家族の訪問があり、夕刻から味大で食事会。いつもの満足の美味。

 研究室HP記事は、第1回教師力アップセミナーでのゼミ生学びを発信。今回は6回シリーズの第1弾。久野さん、柴山君、前野さんが書いている
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5月14日教師力アップセミナーでの学び【久野・柴山・前野】

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【久野】
 こんにちは、7期生の久野舞菜です!5月14日、今年度第1回教師力アップセミナーに参加させていただきました。栗木先生の授業実践と和田先生の模擬授業から学びました。

 栗木先生の授業実践から学ぶ、豊かな授業づくりに終始わくわくしました!なかでも特に、「“話し合い”よりも“聴き合い”」というお言葉が心に残っています。

 「見つけた答えや考えを“話し”たい!」で終わらせるのではなく、その先、さらなる疑問をもち、それを解決するために、友達の考えを「“聴き”たい!」という思いを子どもから引き出すことが大切だと教えていただきました。

 それを実現するために、子どもの素直な疑問、「えぇっ!」「なんでっ?」を大切をにし、子どもの手本となるような聴き上手な教師でありたいです。

 和田先生の模擬授業には、子ども役として参加させていただきました。授業中、和田先生とは、何度も何度も目が合って、何度も笑いかけてくださって、、。えぇっ、もしかして、先生わたしのこと好きなのかな?(照)という気分になりました(笑)一人ひとりを大切になさる和田先生の技術だと思います。

 和田先生のお話から、一人ひとりを大切にするためのポイントを教えていただきました。

 例えば、問題行動が見られたとき。大切なのは、理由より何より、その子の気持ちを聞くこと。子ども時代、「なぜこんなことをしたの!」と叱られたとき、自分の行動の理由などわからない自分はうなだれるしかなく、不服な思いから、先生のことがちょっぴり苦手になりました。問題行動があったときこそ、あなたが大切なんだと、だからあなたの気持ちが知りたいのだと、子どもに伝えられる教師でありたいです。

 教師力アップセミナーの運営委員会の皆様、本日はありがとうございました!!素敵な先生方、先輩方がいらっしゃるということ、共に学ばせていただけること、本当に心強く、有難いことだなぁと感じております。今後ともよろしくお願いいたします!(久野)

【柴山】
 こんにちは!8期生の柴山輝大です。今回は5月14日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。対面形式で模擬授業を見させていただける機会はなかなかないので、終始どんな授業をするんだろうとワクワクしながら参加させていただきました。

「子どもの言葉を耕す」
 今回のセミナーの中で、特に私の印象に残っている言葉です。耕すためには、教師の「言葉の拾い方」や「言葉がけ」が大切なのです。和田先生は模擬授業の中でも子どもの言葉を大切にし、言葉を耕していました。考え方や答えが同じであっても、「同じだね」で済ますのではなく、「違う言い方で言おう」と言葉がけしていたのです。自分の言葉で言うことが難しいのであれば、「語尾を変えてみよう」とできる所から変えていく声がけをしていました。机間巡視の際には、なにを拾うか、板書するかという言葉選びをしておく。板書は子どもの言葉や表現で行う。時には、子ども自身に板書して説明してもらう方法もあることも学びました。答えが出たからと言ってすぐ板書するのではなく、子どもの考えを噛み砕いてから進めることなども今後意識していきたいです。

 栗木先生の授業動画からは、子ども達が自分と違う人の考えの違いを楽しんでいる様子が伝わってきました。様々な考えに触れることは、将来困った時、自分自身の生き方を考える上でも大切なことだと思います。

 お二人のように学びあえる授業を行うために、子どもの考え方や言葉を特に大切にし、その共有の仕方についても考えていきたいと思いました。

 今回の対面セミナーを通じて、多くの先輩の先生方の考えに触れる事ができました。また、自分自身どんな授業を創りたいかの指針にもなりました。これからも学び続け、自分の授業に学びを活かしていけるようがんばります!

 このような学びの場を提供してくださった、運営委の皆様、OBの先輩方、玉置先生、本当にありがとうございました。7期生の先輩方、教採の勉強で忙しい中お疲れ様でした。8期生のみんな、これからも一緒に学んでこう!(柴山)

【前野】
 こんにちは。8期生の前野佐歩です!5月14日に開催された教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回のセミナーで学びを書かせていただきます。

 栗木先生の授業では国語の本質である言葉の意味を考えることの重要性を学びました。題材として取り上げた文章中の言葉の意味を突き詰めていくことで、文章をしっかりと読み味わい、自分の中に文章を入れることが出来ます。この自分の中に文章を入れて自分に役立てていくという考え方は私にとってはすごく腑に落ちましたし、これこそが国語を学ぶ意味なのだろうと感じました。

 和田先生の模擬授業からは、授業における言葉の重要性について大きな気付きを得ることができました。子どもの発言で授業を作っていく上で、子どもの発言を深掘りし学級全員が納得するという過程が必要です。教師が授業を通して習得してほしい概念を活用出来るまでにするには、子どもの発言を学級全体で深く考え、他の子も理解できるようにし、授業内でその概念を使って課題解決をする場面まで持っていかなければならないということを学びました。和田先生の模擬授業に生徒役として参加して、限られた授業時間で深めたい発言を引き出し、子どもたちの言葉で学びを生み出していく素晴らしさを強く実感できました。本当に貴重な経験をさせていただき感謝の気持ちで一杯です。

 今回初めて教師力アップセミナーに参加させていただき、学生の私達が実際に学校現場で働いている先生方や玉置ゼミ生の先輩方と一緒に学ぶことができるのは本当に有難い経験だと感じています。今回の学びを今後の実習や教師になった時に是非生かしていきたいと思います。

 また、今後のセミナーでも多くのことを学ぶことが出来ると考えるととてもワクワクしています!今後ともよろしくお願いします!(前野)

2022年5月20日仕事日記

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 早朝から原稿書き。日本教育に連載中の「GIGAスクール構想 一人一台端末時代の学校づくり」の第13回は「情報端末は日常活用する文房具という認識を持つ」と題する。家を出る前に完成して編集部へ送信。夕方には初校が届き、校了。

 9時20分に家を出て、春日井市立藤山台中学校へ向かう。10時前に着。校長先生に新年度の状況や今年度の授業づくりに関することをお聞きする。さっそく講話のプレゼンを作成。

 3限、4限、5限で2教科ずつ授業観察。講話で伝えたが、どの授業もとてもいい授業。子どもの発言や活動をもとに展開する授業ばかり。課題提示もゆさぶりも意図的で、気持ちよく授業観察。

 例によって、休憩時間は動画整理で必死。

 研究協議では、各教科別に今日の授業について意見交換。その後の僕の講話では「10月の研究発表会までに高めていただきたい授業づくりの視点」と題してプレゼン。「授業の目標を子どもの姿(特に見方を育むことを重視)で明記してほしいこと、その姿が見られたときには価値づけすることをしていただきたい」の2点を提案。

 動画再生しながらの授業助言では、子どもがつぶやいたり、わかった!と喜んだり、振り返りで学び合ったりしている姿を提示。子どもたちの頑張りをあらためて知り、笑いながら子どもたちを認めている先生たちの姿も、指導助言者として嬉しい。教師主導の授業であれば、このような動画はけっして撮ることはできない。昨年初めて訪問したときには、このような子どもたちの姿は撮れなかったと思う。それだけ授業が子ども主体に変化した証。今日も楽しく気分上々で終了。

 帰路であるところへ寄って、土地のことで父親に代わって動く。予想より状況がよいことがわかったことがなりより。

 帰宅。19時30分から妹尾昌俊さん主催のオンライン「学校をおもしろくする会」に参加。今回のテーマは「教員免許制度廃止に伴う諸々の事項」。妹尾さんから提示されるたくさんの情報から大いに学ぶ。

 研究室HP記事は、いよいよ教師力アップセミナー記録発信。まずはゼミ生の姿を組み写真で提示

第1回教師力アップセミナーでのゼミ生(玉置)

 5月14日(土)は、第1回教師力アップセミナーが開催されました。

 玉置ゼミは、このセミナー運営に全面的に協力をしています。まずは写真にて報告します。

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2022年5月19日仕事日記

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 6時前に目覚め。自宅でも、研究室と同じように(笑)珈琲とパンで朝食。

 7時に家を出て小牧IC→新城IC→東栄小へ向かう。途中の新東名の岡崎SAで15分ほど休憩。それでも10時着予定より30分ほど早いので、車の中で休憩。

 10時から30分ほど、今日の全授業のポイントや今日までの取組をお聞きする。校長、教頭、研究主任からの情報や質問から新年度も良いスタートができていると確信。

 午前2時間は、特別支援学級2つと1年、5年、2年、3年の授業参観。給食をいただき、午前の動画を必死に整理。

 午後1時間は4年、6年の授業参観。終了後、必死に動画整理。

 14時30分から15時30分まで、僕から先生方に指導助言。前半は教員の入れ替わりがあることを踏まえて、これまでの東栄小の研究で注目しておきたいことと最新教育情報を伝達。

 後半は動画をもとに一人一人の先生へ授業感想を伝えながら、10月の研究発表会までに望むことを提示する。

 その後、校長室で10月27日(木)の東栄小学校研究発表会の予定をもとに、様々な確認。

 早朝に家を出て、終日の指導助言で、さぞかし疲れるだろうと思っていたが、気分は上々。というのは、子どもたちと教師のとてもよい関係から生まれている学びの微笑ましい場面をどの授業でもたくさん見ることができたからだ(動画でしっかり記録)。5月の中旬にこの状況なら、秋ごろの子どもたちがますます楽しみだ。

 昨年度からの研究主任の地道な働きかけで、皆さんが力を高めてきていることを確認できたこともある。これまで指導助言したきた事項が、研究構想図や指導案にしっかり反映されていて、僕が提案している文言そのものが明記してあることも元気が出る。「心の天気」も「学びの天気」も日常的に活用されていて、「めあて」や「振り返り」を端末にスイスイ入力している子どもたちの姿を見ることができたのも、アイデアを出した者としては格別の喜びだ。

 帰宅。早々に今日の僕の指導内容がコンパクトにまとめられて届いた。さらに指導助言に関しての質問が届いたことも有難いこと。東栄小ホームページには、今日のことがアップされていて、多くの授業風景写真とともに、僕の指導助言についても書かれていることも関わらせていただいている身としては、こんな嬉しいことはない。県義務教育課時代に苦労を共にした教育長が顔を出していただけたことには感謝。おかげさまの1日となった。

 研究室HP記事は下野さんのエッセイ「準備」。”私のまだ拙い22年間という人生を振り返ると、「苦手」を「好き」に変えてきた人生でした”という一文の意味をぜひお読みください。
 

準備(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。

 教師としてどう在りたいか、人としてどう子どもたち関わっていきたいか。私には何が子どもたちに伝えられるだろうか。

 上記は、私が最近よく考えることです。

 私のまだ拙い22年間という人生を振り返ると、「苦手」を「好き」に変えてきた人生でした。

 私は、人前に立つこと、加えて人前で話すこと。だけに留まらず、そもそも人と話すことが苦手でした。
 私は、書くことが極端に苦手でした。
 本番にもめっぽう弱く、何か大事な場面では必ず良い結果は出せませんでした。

 その私が今は子どもの前に立って授業をする教師を目指している。
 「書くことによって学ぶ」が代名詞の玉置ゼミの一員としてここにいる。
 自分の100%を出したいと本番に挑むことが出来ている。

 昔の私と今の私が出会ったなら、、、
 「え?教師になるの?やめやあ、向いてないよ。ほらだって、話すの苦手じゃん。学級通信も上手に書けないよ。参観日とかもきっと上手にできないよ。」なんて言われそうです(笑)

 それならば、と今の私はこう答えるでしょう。
 「そんな私が好きだった?本当は、上手にみんなの前で話したいのに。本当は、もっと上手にやり遂げたいと思ってるのに。いつも自信がないのは、自分でしょ?それなら、準備すればいい。全部怖くないぐらい準備するんだよ。今の私はそうしてる。」

 「準備」です。私は、「努力」という言葉があまり好きではありません。なんだか、すごく頑張っているような、頑張らなければならないような言葉だから。なんだか「努力しなさい」という言葉は、終わりが見えないように思うのです。だから、私は俗に言う「努力」を「準備」と置き換えています。

 全ては、「準備」なのです。昔の私は、努力しなきゃしなきゃと思っていました。でも先が見えないから、中途半端に終わってしまうのです。だから、話すこともまとまらず、書くことからも逃げて、本番に弱かったのです。

 いつから、「準備」をするようになったかは分かりません。いつからか、自分を好きになるために「準備」を絶え間なくするようになりました。

 人前でしっかり話すために、初めは話す内容を書いてまとめてそれからやっと話せるようになりました。でも、今では、頭の中の引き出しを要領よく開けて話すことができます。
 書くために、それまた沢山書いて書き直して書いて書き直してを繰り返して、やっとそれなりの文章になりました。それも今では、スラスラと文章を綴れるようになったのです。
 大人として結果を求められる時は、心配性の塊のような動きをして準備に勤しみ、初めて上手に回せるようになりました。今では、様々な経験を糧にこの時はこういう立ち居振る舞いをするといった自分なりのスタイルが出来ました。

 「苦手」を「好き」に変えるためには、「準備」が必要なのです。闇雲に「努力」をするのではなく、何か指針を持って「準備」すること。

 私は、子どもたちの「苦手」にこう寄り添いたいと思います。「苦手」を「好き」に変えてきた人間が今あなたの目の前にいること。「苦手」が少しの「準備」で「好き」に変わっていくと大分人生が面白いこと。

 私と出会う子どもたちには、楽しく笑顔で人生を歩んで欲しいのです。命を大切にして、心を大切にして、楽しく面白く笑って生きて欲しい。そのために、大事な1年間をこの学級でこの仲間で一緒に笑って過ごそうね。と。私は、来る教職人生をこう始めたいと思っています。

 教員採用試験も教師となるための「準備」です。私が大好きな「準備」を惜しまない私であるために。

(下野)

2022年5月18日仕事日記

 7時ちょっと過ぎには研究室着。いつものルーティン。珈琲とパンで朝食も変わらず。

 2限ゼミ自主運営のために、下野さん来研。資料を手渡す。最近のホームフレンドの実際を聞く。まさにフレンドシップ4で報告してほしい内容。

 9時から看護学部「生徒指導論」。今回は発達障害と生徒指導がテーマ。ロールプレイは過呼吸を起こした女子生徒への対応。6名それぞれが自分の考えをしっかり述べ、つなぎながら論議ができるようになってきている。

 10時30分、豊橋聾学校長が来研。10月6日開催の「全日本聾教育研究大会(愛知大会)」で、僕が記念講演を仰せつかっていることもあって、その打ち合わせ。40分間ほど研究室で話をお聞きする。

 7期生ゼミへお連れして、特別支援教育についての質問をゼミ生から受けていただく。現場の生声を聞くのは、学生にとっての学びは大。

 山田先生との定期(笑)交流。僕も忙しいが、山田先生の忙しさも半端ない。お互いに嬉しい悲鳴状態。依頼があるうちが華。

 昨日の「教師論」の振り返り熟読。批判的に物事を見ることの大切さを説いたのが反映されている振り返り多し!

 鈴木先生と久しぶりに対話。「算数・数学授業づくり研究会 創りMath」のこと。鈴木先生のご尽力で続いている勉強会。

 帰宅。今日のゼミの内容についてslackで補足。小牧小、木曾川中訪問で把握したEDUCOM関連の情報を報告。意見を求められた新プロジェクトについての私見を送る。

 19時から味岡児童館地域運営協議会に参加。なんと会長に指名していただきビックリ。会長が会議を進行する役目なので、そうであれば、参加していただいた皆さん一人一人からご意見をいただくことを大切にして、会を進める。児童館が子どもたちの自主活動を大切にしている、さらに強化していこうとしていることを互いに確認。最後は坂本さんに急遽お願いして、子どもが寄せた詩をもとにした歌を一曲披露していただく。良い会になったと思う。

 明日は東栄町立東栄小学校へ1日訪問。送られてきた資料に目を通して事前学習。

 研究室HP記事は5月13日愛西市立立田北部小訪問記録を下野さんが発信。記録のテーマがはっきりしていて、実に明快な文章。

5月13日 愛西市立立田北部小学校 での学び(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。
 5月13日に愛西市立立田北部小学校にお邪魔させて頂きました。

 4年生の割り算の授業。空位のある割り算です。元気いっぱいの4年生のこの元気は担任の先生の笑顔からなのだろうと感じてやまない素敵な学級でした。

 担任の先生が笑顔で明るく元気な学級の授業は、大変活発に授業が展開されていきます。子どもたちの「つぶやき」がそこにあり、子どもたちの「悩む顔」「困り顔」だって、子どもたちが精一杯学んでいる証拠です。

 私がとても印象深い授業場面があります。
 「めあて=今日やること/今日の目標」を子どもの言葉で言語化する場面です。実は、私は、中学校の実習でこの「めあてを子どもたちの言葉で」ということに挑戦した際、物の見事に無理矢理子どもの発言をコントロールするという大失敗を犯しています。。。率直に、「ああ、こういう風に子どもの言葉を拾っていけばいいのか」と感じました。子どもの言葉の拾い方、繋げ方ひとつで子どもと教師とが一緒に授業をつくる素敵な学級になることがよく分かりました。

 今回の訪問では、「繋ぐ授業」が大きなテーマとなっていました。「繋ぐ」とは、「子どもの言葉を 『を』繋ぐ」「子どもの言葉『で』繋ぐ」「子供の思考『を』繋ぐ」、、、様々な「繋ぐ」が考えられます。終局、私は、上記の「一緒に授業をつくる」観点とその姿勢が「繋ぐ授業」の根幹のように思うのです。

 子どもたちと一緒に授業を作ろう、みんなで一緒に。この姿勢とこの観点が教師の心の奥底にしっかりと根付いているのなら、誰ひとり取りこぼすことのない授業の展開ができるのではないでしょうか。もちろん、そこに付随する授業技術は経験と共に。教師の良いところは、相手が子どもだからこそ心がしっかりしていればそれが伝わるということです。子どもは、教師を真っ直ぐな瞳で見つめています。立田北部小の児童の元気は、担任の先生からと前述しましたが、子どもたちに「一緒に授業をつくる」という教師の心が伝わっているからです。

 教師として、授業を展開する上で何を核にして仕事をしていく必要があるのかを今回の訪問では学びました。「子どもたちと一緒に授業をつくる」という、挑戦すればするほど難しい課題から目を背けずしっかり心に留めて授業に挑むことです。

 立田北部小学校の皆様、今回はゼミ生の訪問を受け入れて下さりありがとうございました。教師として、大切な授業の視点をお教え頂くことのできた時間でした。

 玉置先生、やはり「現場力」です。玉置先生の訪問にご一緒させて頂く度に、私は授業がどんどん好きになります。それ程までの奥深さと面白さを玉置先生から学んでいます。いつもありがとうございます。
 今井さん、吉久さん、一緒に学んでくれてありがとう。やっぱり同期!とても居心地が良く、時にはアイコンタクトを取り、微笑み合える仲間がとても心強かったです。

(下野)
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2022年5月17日仕事日記

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 7時15分ごろ研究室着。いつものルーティン。「教育課程論」振り返りチェック。

 9時から第5回「教師論」。今回は社会科授業をつかむ。故・有田和正先生が授業づくりの根底においていることを映像で見る。感想交流。佐藤正寿先生の選挙に関わる授業を指導案をもとに話し合う。社会科授業づくりより、二人の教師のあり方に焦点をあてての展開。

 10時40分からの「教師論」も同様。写真のようにプロが授業撮影。プロモーションビデオを作成するとのこと。いつものように、学生の意見で進める活気ある授業となる。

 久しぶりの生協特製弁当。振り返りチェック。

 13時から学長室へ。学長と初の面談。フォーラムでの挨拶依頼を兼ねて、名古屋での本学フォーラム開催で、愛知での本学認知度が向上したことや、愛知でも教育実習受け入れが広がっていることなどを伝える。

 大学を出る。一宮市立木曾川中学校へ向かう。時間の余裕が生まれたので、スタバへ。新作のフラペチーノ味わう。

 14時30分、学校着。校長先生と懇談。14時50分から16時20分まで講演。「学習評価からのよりよい授業づくり」と題して、文部科学省資料をもとに、現場を踏まえた具現化案を大胆に提示。評価は教師だけではなく、子どもにとっても大切な振り返り。子どもの力を高める評価でありたいと強調。今日も持参した書籍をたくさん購入していただく。

 帰宅前に小牧小学校へ。渡辺先生に資料提供。

 研究室HP記事は5月11日の8期生ゼミでの学び。伊藤君がゼミ生で共有したいことをしっかりまとめてくれた。
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5月11日 8期生ゼミでの学び(伊藤)

 こんにちは!8期生の伊藤勇人です。今回の記事では、ゼミでの学びについて書かせていただきます。

 今回のゼミから模擬授業が始まりました。この模擬授業は、実際に7期生の先輩方が教育実習で行った授業の指導案をもとにして行います。今回のゼミでは、柴田くんと柴山くんが模擬授業をしてくれました。この2人の模擬授業を通して、多くのことを学ぶことができました。これから、各々の模擬授業で良かったこと、学んだことを書いていきます。

【柴田くん】
〇 良かったこと
・子どもへの言葉遣いが丁寧だった
・表情が笑顔だった
・聞き取りやすい声をしていた
・オープンカンニングを取り入れていた
・子どものことを毎度褒めていた
〇 学んだこと
・先生が話しすぎていた
→子どもに言わせる
・板書がない
→どんな話をしているのかわからなくなる
・子どもの発言を聞き終えるまでに先生が反応してしまう
→子どもの発言は最後まで聞く

【柴山くん】
〇 良かったこと
・声の抑揚があって聞きやすい
・リアクション、反応が良い
・前の授業者の反省を生かしている
・子どもに発言させる場面が多かった
〇 学んだこと
・一気に質問していた
→どう答えればよいかわからなくなる
・下を見ている
→子どもの方を見なければならない
・チャットで書いていない人に気づかない
→その子が書き込めない子か書き込まない子かを把握しなければならない

 これらのことを2人の模擬授業から学ぶことができました。模擬授業初日であったため、とても緊張したと思います。玉置先生からのストレートなコメントもあり、授業者でない自分も緊張感が出てきました。これからも、みんなで良い授業作りができるように、模擬授業を通して話し合い、学び合っていきたいです!(伊藤)
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2022年5月16日仕事日記

 7時30分ごろ研究室着。レターボックスに文書処理。授業準備。

 1限「教育課程論」。今回は「生徒指導」がメイン。いくつかの要素を織り込んで多面的に展開。最後はスクールカーストへの見解を各自が書いて終了。

 授業終了後、8期ゼミ生の安藤さんとやりとり。こうしたちょっとした時間で心癒やされる。

 2限7期生ゼミ。気になっている教育課題でやりとり。知識が増えてきているので、尋ねたこと以外に話すゼミ生が多くなってきて注意。

 第1回中堅教諭等資質向上研修講師として、岐阜市教育研究所へ向かう。12年目、72名の参加。

 14時10分から16時10分まで「ミドルリーダー力を高める」と題して講演。中堅教諭に期待することを「最新の教育動向を把握し、これまでの経験から理解して教職員に自分の言葉で語り、学校経営に考えを反映できる力」と定義して2時間話す。

 ペアでの話し合いは止めるのが申し訳ないほどの盛り上がり。もちろん皆さんの反応はよく、つい予定にないことを伝えてしまい(笑)、後半はかなり端折っての講演。これだけは反省。

 小牧小学校へ向かう。教務主任の渡邉先生に「スクールライフノート」の内容と価値を伝えるため。EDUCOMの小森さん、亀野さんも同席。今後の展開を大いに期待する。十分に思いは伝えたつもり。

 今日も届くいくつかの依頼。お断りをするしかない状況。ごめんなさい。

 研究室HP記事は、留学中の小林さんの「バンクーバー日記」の第11弾。楽しさや苦しさの中での奮闘記。
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20220515バンクーバー日記(小林)

 今週は月曜日から金曜日までブレイクタイムで、学校がお休みでした。このブレイクタイムのおかげで心も身体もしっかりと休めることができました。

 月曜日にはカレッジのクラスメイトとグランビルアイランドへ観光に行きました。ここは多くのお店やレストランが並んでいる小さな街のような場所です。お店の商品を見ていると、家族や友達に買って帰りたいお土産のことばかり考えてしまいます。バンクーバーは物価が高いので普段は甘いものを買うのを我慢しているのですが、この日は自分へのご褒美として、甘いものをお腹いっぱい食べられてとても幸せでした。

 水曜日には一人でディープコーブという大自然へ観光へ行ってきました。日本にいた頃は、一人でどこかへ出かけることはほとんどありませんでした。そんな私が予定がないからという理由で一人で観光へ行ったことに自分で驚いています。曇りと雨の天気でしたが、それでもとてもきれいな景色を見ることができました。また晴れの日に挑戦しようと思います。

 そして今日は私の誕生日だったのですが、シェアメイトがお祝いしてくれました。ホールケーキとピザとビールを準備してくれました。ケーキは私が一番好きなチーズケーキで本当に美味しかったです。私のために話し合って準備してくれたことが本当に嬉しかったです。次は私がシェアメイトの誕生日を盛大にお祝いできるように頑張ろうと心に決めました。

 バイト先では傷つくこと、悔しいことが沢山あります。例えばお客さまに「もっと英語できる人呼んできて」と言われたこともありました。そういった一言が本当に悔しくて、自分が情けなくて、バスの中で泣きながら帰ったりしています。でもこのような辛い出来事と同じくらい、たくさん幸せな経験もできています。毎日がとても濃くて、宝物のような思い出でいっぱいです。本当に留学に来てよかったと思えています。こんな気持ちを味わえているのは確実にまわりの方々のおかげです。アルバイト先の先輩方、学校のクラスメイト、シェアメイト、そして日本から連絡を取ってくれる方々。すべての方に与えてもらった分の恩返しをすることはできないかもしれません。だからこそ感謝の気持ちをずっと忘れないようにしたいです。(小林)

写真は左から、グランビルアイランド、ディープコーブ、誕生日の写真です。
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2022年5月15日仕事日記

 沖縄本土復帰50年の記録映像を見て、いろいろと考える日。

 昨日の教師力アップセミナーを終えて、7期生・8期生にセミナーを始めたきっかけや、セミナーを継続する大変さ、玉置ゼミ生による功績などをslackで伝える。その上で、セミナー参加や学校訪問を紹介する思いを語った。それを受けて嬉しいコメントが届く。

 素晴らしい人との出会い。
 到底ただの大学生では、出会うことのなかった方々との出会い。
 ただの大学生では、一生門をくぐることのなかったであろう学校。そこでの授業やそこでの子どもたちの悩む顔、笑顔、先生方の熱意ある思い。

 教師として何が大切か、何を核にこれからを歩むのかが明確になります。教師には、一般企業とは違って研修が用意されていません。子どもの前に立てば、それはもう立派な教師。

 だからこそ、今、いいものに触れたいと思います。分かってはいたものの、改めて玉置先生の想いを伺って、とても納得というか、これからも頑張りたいという思いになりました。


 連載中の週刊教育資料「学習指導要領のイデアを実践する」の第6回原稿書き。完成して編集部へ送信。

 明日の午後は、岐阜市教育研究所から依頼を受けて「中堅教諭研修講師」。「ミドルリーダー力を高める」と題して講演。プレゼンを確認して若干の付け加え。

 今日中にやっておくと宣言したことがあるが、体調は芳しくない。ここのところの疲れがまったくとれていない感じ。日中に、思い切って横になる。

 研究室HP記事は5月11日8期生ゼミでの柴山君の模擬授業振り返り。自己分析がこれだけできていればいい。まずは己を知ることから始まるからだ。

 また4月2日に登壇した「GIGA×働き方改革で学校が変わる! 学校現場改善セミナー」の記録サイトを紹介。
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