2022年8月24日仕事日記

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 今日も濃密な日。午前は日進市立日進北中学校現職教育で講演。余裕を見て家を出る。学校付近までは順調に来たが、道路工事のため、回り道をしなくてはならず、なかなか学校にたどり着かない(泣)。ナビではここが学校のはずと思ったが、門には日進市立竹の山小学校???、よ〜く見てみると、北中学校も併設されていて、な〜んだ!という理解。

 9時40分ごろ校長室へ。少し懇談して、会場へ行き、機器準備。10時から11時まで演題「2年目を迎えたGIGAスクール構想をバージョンアップさせよう」と題して話す。やや大きめの会場で、ノーマイクであったので、つい声に力が入る。勢いは感じていただいただろうか。皆さん、同僚であるためか、ペアの話し合いはもっとくだけてもいいイメージをもっていたが、やや硬め(笑)。

 終了後は、学校近くのモスバーガーで参加の今井さんとミニランチ。久しぶりに話すゼミ生。元気を出させてもらえた。

 大学へ向かう。教育実習課へ行き、ここのところの懸案事項を整理。14時から教授会。15時から審査教授会。15時40分ごろから1時間ほど、タイトルも書けない(笑)研修会。内容はとても興味が湧くもの。その後、特令を受けている会議に参加して思うことを話す。18時終了。いよいよだな、という気持ちになる。

 帰宅。疲れが溜まってきていることは間違いない。気力はほとんどなく、起きているのか寝ているのかの状態。

 研究室HP記事は今井さんの久しぶりのエッセイ。「言語化」。なるほど、ここからつなげたのかという面白い展開。

言語化(今井)

おはようございます。こんにちは、こんばんは、7期生の今井美羽です。

みうのひとりごと

いつものように、ゆるゆると。中身はないと思うので、お時間がある方は、どうぞお付き合いください。

母がアメリカドラマにハマっています。『This is us』というドラマです。私もおこぼれを一緒に観ています。このドラマ、驚きなのが、1シーズンが20話近くあって、シーズン6まであるんです。

そんなことはさておき、アメリカのドラマの好きなところは、アメリカーンという雰囲気。伝わるかな?伝われー笑

日本人にはない図々しさが、笑えてくる。ワーオ。

私が思う、日本のドラマと違うなと感じるところは、セリフで表現される部分が多いということ。

日本のドラマは表情だったり、行動だったり、天気だったり、言葉以外の描写で気持ちが表現されることも多い。それに比べて、このドラマでは、登場人物が気持ちを言葉で表すシーンが多い気がする。日本のドラマとアメリカのドラマを真剣に比較したわけではないから、このドラマの特徴というだけかもしれないけど。

面接を受けるにあたって、自分の思いを沢山言語化してきました。なんとなく思っているつもりでも、いざ言語化しようとすると上手くできなかったりします。言語化してみて、いや、これは自分の思いと違うなという時もありました。

言語化を重ねていくうちに、自分の思いが明確になってくるのです。ちょっと不思議。逆も言えます。自分の明確な思いがあるから、言葉にできる。思ってないことを言葉にするのって逆に難しい。

私は、言葉が好きです。言葉は人の心を動かす力があるから。

p.s.これは、私のワンコイン貯金箱。500円、50円、5円が財布に入っていたら入れると決めて、いざという時のために貯めていました。教採期間で収入が途絶え、いざが来たようです笑(今井)

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2022年8月23日仕事日記

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 今日は久しぶりに四日市市総合会館へ。渋滞が怖くて7時前に出る。当初のナビ表示は1時間だが、徐々に延びて(笑)、1時間30分ほどに。8時40分くらいに着。

 さっそく機器準備。かなりの年齢幅がある参加者が60名ほどと聞き、気持ちを高める(笑)。

 9時5分から5分間休憩を2回入れて、演題「アクティブラーニングの視点とは〜主体的・対話的で深い学びを生み出す授業づくり〜」に合わせて、11時40分まで。参加意欲が高い方ばかりで、こちらの質問に対して、みなさんよ〜く話し合っていただけ、皆さんに乗せられて良いパフォーマンスができた感じ。さっそく届いた感想も元気が出るものばかり。みなさんたくさん書いていただいたが、その中で一番短いのが次の感想。「最高に楽しかったです。玉置先生の本を読ませていただきたいです。」楽しく研修していただいたなら本望。皆さんに感謝。 

 SAで桑名名物を買って帰宅。3時間の講演の疲れなのか、PCに向かえない(泣)。しばらく休んで連載中の「週刊 教育資料」の第11回の原稿書き。テーマが決まらず時間がかかったが、決まったらすぐに書くことができて編集部へ送信。とはいえ、零時過ぎ。

 明日は日進市立日進北中学校現職教育へ。そのプレゼン最終チェック。

【拙稿紹介】教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ[第1回]校長と教頭・副校長が一枚岩になると時間が生まれる

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 ぎょうせい「新教育ライブラリ Premier II」で連載させていただいた「教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ」が公開されていました。

 まずは第1回「校長と教頭・副校長が一枚岩になると時間が生まれる」を紹介します。ここをクリックしてサイトへお進みください。

 ※写真はリンク先写真を活用

2022年8月22日仕事日記

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 渋滞で遅参することを心配して、7時前に家を出て、東員町立東員第一中学校へ向かう。東名阪の蟹江付近で渋滞があったが、時間的に余裕が生まれて、学校近くのマクドでしばし休憩。

 8時45分ごろ学校着。模擬授業で活用する教材作り作業。教室へ行き、機器準備と板書段取り。

 9時30分になり、先生方へ道徳模擬授業。この教材を使ってくださいと依頼されたものは、主題「自然への畏敬」、内容項目「感動、畏敬の念」としている東山魁夷さんの「風景開眼」。

 今日までに、この夏、どれほど悩んできただろうか。自然への畏敬はいわゆる自己関与(自分事にする)をさせにくく、自然への畏敬をどう引き出そうと考えてばかりいたが、原点回帰でこの「風景開眼」を読み直してみると、自然に畏敬を感じて自然との対話をしたのは東山さん、結局はすべては人間の行為、思いがなせるものだと思えば、自然への畏敬という文言だけに目がいっていたことは、浅はかだったとも思うようになり、授業の焦点化はできた。そのため、早くにこの授業をやってみたいとの気分にもなったいたのは正直なところ。

 導入は「自然との対話の中で天職を見いだした」という東山魁夷の紹介文。「自然と対話をするのはどういうことなのか」と問うことで、本題に近づくこともでき、中学3年生もそれなりに発言してくれるだろうとの読みでの発問。先生方なので、予想以上に明るく展開することができた。

 この教材は長いので、東山さんの心の変革をしている箇所を先に指示して、どうして「風景開眼ができたをできるかぎり想像しながら朗読を聞いてほしい」として、範読を流す。

 その後は「なぜ風景開眼ができたか」の一点のみで展開。事前にいただいた質問を意識して授業テクニックをわかりやすく披露。先生方から様々な意見が出されたが、自分として引き出したいと考えていた「東山さんの人より上手い絵を描きたい、注目されたいという欲が死を前にしなければならない状況ですべて消えたからこそ、自然がありのまま見ることができた」といった意見が出て来たときには、そこに少し時間をかけて、やりとりを生み出す。先生方相手なので、多面的・多角的な意見がたくさん出て来て、板書が埋まる。自分としては無事授業終わる。

 終了後、この授業を創るさいに考えたことを伝えて質問を受ける。休憩後、先生方からいただいた質問への解答集をもとに解説。インプットの成果があった、よく頑張ったと自分を褒めてやりたい気分。

 帰宅途中で昼食。お心遣いをいただいたので豪華な料理を注文して、この夏の大仕事完了一人お祝い。

 帰路は名古屋高速道路での大事故のため迂回。30分以上長くかかって帰宅。

 15時から9月に訪問する一宮市立瀬部小学校校長、教務主任、授業者とzoom相談。自分ができることを精一杯したいという気持ちで新たな提案をする。

 16時30分から一般社団法人未来を拓く学校づくり研究会の理事会。今後の見通しがつき、いよいよという気持ちに。すでに登記上は研究会は立ち上がっているが、会員募集も含めて来年4月から正式に動くことを決定。それまでにしておかないといけないこと多数。

 明日の四日市での講演の最終準備をして、あとはのんびりする。

 研究室HP記事は、下野さんが談慶師匠との共著「落語流 教えない授業のつくりかた」の感想を書いてくれたのでアップ。深謝。


「信じる」からはじめる「教えない」(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。やっとやっと教員採用試験を終えました。結果は実力次第。あとは、信じて待つのみ!です。

 ホッと一息つく時、私には読書があります。どこかへ遊びに行くことも好きですが、読書はまた違う楽しさ面白さがあるのです。今年の2月に発行された玉置先生・立川談慶師匠の共著『落語流 教えない授業のつくりかた』(誠文堂新光社)。教師を志す上で、今一度読み返しました。それはもう、しっかりと。

 出てくる感想は、「玉置先生のゼミに入ってよかった」が一番ですが、、、(笑) それ以上に大きな学びがありましたので、記事にて綴らせていただきます。

 『教えない授業』とはなんだ。タイトルから興味をそそられます。全て読み返し、私なりに噛み砕いたところ『教えない授業』とは、子どもをいかに信じられるかだと考えました。

 子どもたちの興味や発想力、創造力、繋がる力、分からないを伝えられる仲間力。それ等全てを信じるのです。教師にとって、学級の子どもたちは「自分のクラスの子ども」、つまり、「自分の子どもたち」と言っても過言ではありません。ついつい、手とり足とりしたくなるものかと思います。それであっても「子どもを信じる」力があるかどうか。これが子どもたちをうんと惹き付ける『教えない授業』へと繋がります。

 今の私に、この本に書いてある心構えや実践がどれだけ出来るか分かりません。しかし、今この時期にもう一度、「信じる」からはじめる「教えない」。この心構えを今一度噛み締められたことが幸いです。目指すべき授業像が確かなものとなりました。

 玉置先生、素晴らしい著書をありがとうございました。これからの教職人生において、胸にとめて、迷った時にはまたここに立ち返りたいと思う書籍です。

(下野)

2022年8月21日仕事日記

 昨日からの続きで、明日訪問する東員町立東員第一中学校からいただいた道徳授業に関する質問に対しての自分なりの解答集作成の続き。ほぼできたので、本学・山田貞二先生に助言をいただくために送信。忙しいのにすぐに見ていただき、一つ助言をいただいた。なるほど!という内容。さっそくそれを入れ込んで資料完成。

 10時24分に地元駅を乗車。名古屋へ向かう。11時30分からタワープラザのレストランで「学びの天気」プロジェクトメンバーによる食事会&情報交流会。

 メンバーの学校間でも、かなりの環境格差があって、GIGAスクール構想がどの学校においても実現することへの困難さを強く感じる。情報端末活用の講演を依頼を受けてさせてもらっているが、実態とかなり離れた提案をしているのではないか、と強い不安に襲われる。もちろん多くの方が集まっている場で、各校の実態に応じた助言はできないが、実態をもとにしたバリエーションが必要なのだと自覚。次回から反映したい。

 それにしても「スーツァンレストラン 陳」は、いつも美味しい。だから話も進む。環境が大切と言うことだ(笑)。

 帰宅。明日の最終準備をして、あとはのんびり。明日から5日間続く講演・講話。あと一山乗り切るために体力温存。

2022年8月20日仕事日記

 今日はほぼ終日、22日に訪問する東員町立東員第一中学校での先生方相手の道徳模擬授業の最終準備、そして先ごろ届いた道徳授業に関する質問集に答えるプレゼンづくりに必死に取り組む。明日も引き続き取り組まないといけない状況(泣)。

 大いに参考になったのは、本学・山田貞二先生の書籍「WHYでわかる HOWでできる 中学校道徳授業アップデート」「初めてでも大丈夫!道徳授業の本質を大切にしたICT活用」の2冊。インプットの大切さを改めて実感。

 研究室HP記事は9月10日(土)午後の学び合う学び研究所主催のセミナー紹介。お勧めの対面セミナー。

【案内】学び合う学び研究所9月セミナーお勧め

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 9月10日(土)に以下のように、学び合う学び研究所主催のセミナーにコメンテーターとして登壇します。2年間関わらせていただいた犬山中学校の実践発表と、それを通して皆さんで話し合っていただきます。奮ってご参加ください。

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学び合う学び研究所 第6回セミナーを9月10日(土) 13:30〜15:30に開催します。
会場:愛知文教大学 ABUラウンジ
テーマ:深い学びの実現を社会科から考える 詳しくはここをクリックしてください
講 師:実践発表者  犬山市立犬山中学校 教諭 安形 直樹 先生
   :コメンテーター 岐阜聖徳学園大学  教授 玉置  崇 先生    
申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 9月予定GOOGLE フォームより

<セミナー内容> 
 安形先生からは、単元をつらぬく課題に対して、社会的な「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けて、級友の考えを参考にしながら、生徒一人一人が納得解・最適解を導き出す授業実践を発表します。深い学びができたと考察する生徒の振り返りも紹介していただき、フロアーで学び合いたいと思います。
 犬山中学校のアドバイザーをつとめる玉置 崇先生からは、犬山中学校の授業研究を通した学校改革の取り組みについてコメントしていただきます。

<スクールバス利用のお知らせ>
 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。

2022年8月19日仕事日記

 久しぶりに大学へ。山田先生と久しぶりの情報交流。中島先生来研で、僕が送った資料をもとに意見交換。

 事務室に届けなくてはならない書類を提出。教育実習課へ出向き、最近の状況を聞く。ある学生指導について相談。自分の立場(実習委員長)でできることで動く。

 12時ごろに大学を出て、「みんなの森メディアコスモス」へ向かう。45分程度で到着。スタバで会議資料の再検討。皆さんの意見を優先した後、伝えるべきだと思うことを整理。

 14時から、第2回岐阜市教育振興基本計画検討委員会に出席。今回は委員長として会議進行をしながら、委員と事務局とのやりとり、時々、自分の意見を入れ込みながら、予定された2時間進行。様々な意見が出され、ポイントを押さえることもできたので、自分としては満足なのだが、事務局には多大な検討事項を提示することになり、申し訳なく思うこともある。良いものを作るには致し方ないと判断。

 それにしても会議を行った「みんなの森メディアコスモス」は素晴らしい施設。帰りには施設を一周して見学。隣接の岐阜市役所も立派。

 帰宅。本日18時までのレポート提出がされていない学生に催促メール発信。こんなに多いとは(泣)。それだけで疲れる。

 研究室HP記事は好評の拙稿紹介シリーズ。今回は「全教職員を大切にする働き方改革」を紹介。
 
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【拙稿紹介】全教職員を大切にする「働き方改革」

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 月刊誌「教職研修」に掲載された「全教職員を大切にする働き方改革」の原稿を消化します。

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教職員×四倍の責任を負っているよ

 このタイトルは、私が校長になったときに企業の社長から言われた言葉です。
「玉置さん、校長就任おめでとう。先生方が30人ほどおられる学校ですか。ということは、120人ほどに対して責任を負うわけですね」
 この言葉を聞いたとき、120人という数の意味がまったくわかりませんでした。私の表情でわかっていないことが伝わったのでしょう。
「校長は社長と同じ。従業員には家族があるでしょ。一人平均4人家族だとしてごらんなさい。社長は、従業員数の四倍の責任があるということですよ。その従業員が辞めるということになったら、家族の明日からの生活もどうなるかわかりませんよ」
 校長の責任の重さをつくづく感じさせられた言葉でした。最近、教師人生に挫折したり、先行きを考えず、とりあえず辞めてしまったりする方も増えてきているようです。働き甲斐がある職場づくりは重要です。
 
働き甲斐がある職場づくり

 働き甲斐がある職場とは、どのような職場でしょうか。一つには、自分はこの職場で認められ、大切にされていると感じられる職場ではないでしょうか。
 私には忘れられないことがあります。校長時代に出会ったある教員との出来事です。その教員は、他の教員と一線を引いていて、図書担当であることもあって、授業後は職員室ではなく、図書室にいることが日常となっていました。したがって、私も会話をする機会はほとんどありませんでした。
 このままではいけないと思い、授業後に図書室を訪ねてみました。机上に置かれていた通信らしきものに目がとまりました。その教員は、教科通信を発行していたのです。前時の学習内容や子どもの発言を再現し価値付ける記録、教材関連情報などが書かれた通信が、驚くことに学級ごとに発行されていたのです。
 子ども一人一人を大切にした教育実践を地道に続けておられることを知り、私は素直に感動の気持ちを伝えました。それからは教科通信が校長机に置かれるようになりました。それをもとにちょっとした会話をしたり、授業を参観したりすることも生まれました。

 夏季休業中のことです。その教員が旅行先から私宛にお土産を送ってくれました。中には、「日本一の校長先生にお会いしました」とメッセージがありました。振り返ってみると、私はその教員のよさを知り、素直に認めただけです。本当は全教職員の前で、この教員の素晴らしさを伝えたかったのですが、性格的に好まれる方ではなかったので、そっとしておきました。
 しかし、校長が教員を認めているということは伝わるものです。その教員と会話をする者が増えました。そして、その教員の実践にはますます磨きがかかりました。

働き方改革の本質を忘れない

 働き方改革の推進が提唱されるようになり、職場ではそれなりの変革がされていることと思います。
 重要なことは、働き方改革は時間短縮だけが目的ではないということです。学校での滞在時間が短くなっても、それぞれを認め合っていない集団であれば、居心地が悪く、気持ちよく働くことができない職場ではないでしょうか。
 管理職は、「我が校は、教職員が苦しいときに弱音が吐ける職場かどうか」という視点を常に持っていることです。認め合うことができているからこそ、自分の苦しいところを発露できるのです。
 学び合いの授業を推進しようとしている学校から相談を受けたことがあります。「子どもたちには、『分からないときは分からないと言いましょう』と伝えています。それができないのです」
 大人なら、なおさらです。そのためには、リーダーが率先して教職員のよさをつかみ、互いによさを認め合う集団づくりをすることです。「この職場には、元気が出る空気がありますね」と言える学校の方が、定時退校よりずっと働き方改革が進んでいると思います。

2022年8月18日仕事日記

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 いつもの喫茶店でモーニング。朝から考えること多し。ふと浮かんだアイデア。これはいけるかもしれない(笑)。

 9時から和田先生と相談。話しているうちにさらによりよいアイデアが浮かぶ。さっそく関係者に提案。良い動きが出てくることを願う。

 中学校教育実習事前指導レポートチェック。時間がかかるがしかたがない。

 11時49分地元駅乗車。犬山経由でミューskyで豊橋へ向かう。お迎えの車でライフポートとよはしへ。14時ごろ着。機器のセッティングをして、控室で館長さんらと懇談。

 14時30分から16時まで講演。演題は「一人一台端末を有効活用するための教師のとらえ方」。第4ブロックの小中学校の先生方に聞いていただく。いわゆる夏休み(7月21日)に入ってから22本目の講演。

 一人一台端末活用の評価ポイントは、「働き方改革」に通じているか、一人一人が結びついているか、この二点を強調。そのための様々な資料提示。また基本は学級づくりにあると伝える。

 ペア交流も盛ん。質問もたくさんいただく。教えるべき知識がたくさんあるが、どうしたらよいかという定番の質問。最近、それに対して自分でも厳しいコメントを出している。伝え方も強くなってしまう自分を反省。持参した書籍は完売。

 豊橋駅へ送っていただく。駅隣接喫茶でしばし休憩。17時32分ミューsky乗車。犬山経由で地元駅へ。19時8分着。
 
 19時30分から第3回DCオンラインゼミに参加。今回は「GIGAびらきからはじまる岐阜市のデジタル・シティズンシップ」。芳賀先生の尽力、水川教育長の理解による素晴らしい取組。次年度はさらに拡張とのことで、実習委員長にも関わることで、いろいろと考える。

 遅い夕食。岐阜、愛知教採2次試験の報告を読みながら、昨年12月の合宿からよく頑張ったものだと拍手。あとは三重県のみ。

【拙稿紹介】困ったら回せ!

 月刊誌PHPに「校長の快談」と題して連載をしていました。今回のその中から、拙稿「感動の「困ったら回せ」という言葉」を紹介します。

 中学校に勤めていたときには、バレーボール部の顧問をしていました。ある年度のチームは、それまで指導をしてきた生徒達と比較すると、小さな体格な者が多く、これまでのように強いチームになることは難しいと思っていました。

 ただし、一人だけ立派な体格で、中学生とは思えないほどのジャンプ力を持ったA君がいました。したがって、この年度のチームは、このA君の攻撃力に頼るしかありませんでした。勝つための作戦はただ一つ。「困ったら、Aに回せ」というものでした。

 A君は、その当時としては珍しく、バックアタックを打つことができる選手でしたので、とにかくセカンドボールを高く上げて、彼に決めてもらおうという、実に単純な作戦です。
 
 彼は、高く上がったボールをコート後方からも、切れの良いアタックで相手コートに沈め、見事に期待に応えてくれるのです。
 
 A君の活躍のおかげで、その年度のチームも、市内大会優勝という伝統を守ることができました。名実ともに、A君はチームにとってなくてはならない選手でした。
 
 ところが、彼は勉強が大の苦手で、教室ではじっとしていることがなかなかできませんでした。授業中には、何かにつけて教師から注意を受けることが多く、職員室では、
「A君の指導は難しい。注意しても、素直に聞かない。高校に行かないから勉強は必要ないと言っている」
といった報告がされるほどでした。いわゆる問題生徒だったのです。

 しかし、バレーボール部では、A君は自分がチームの大黒柱であると自覚しています。また、自分をそのような存在にしてくれた私への恩義を感じていたのでしょう。部内では、とても素直で意欲的な選手でした。

 私が大学教授になったときに、このA君がお祝い会を開いてくれました。A君は、
「私がバレーボール部員だったときに、先生はどのような作戦を立てていたかを覚えておられますか」
と尋ねました。
「勝つためには、君に頼るしかなかったので、『困ったら、Aに回せ』と言っていたね」
と応答したときに、土建業の社長をしているA君が誇らしげに名刺を見せてくれました。その名刺には、

「困ったら、Aに回してください」

と書かれてあったのです。感動で、体が震えたことを覚えています。教師冥利に尽きる言葉でした。

※写真は記事とは関係がありません。30数年追いかけ続けている野口芳宏先生と開催している「教育と笑いの会」からのワンショットです。
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2022年8月17日仕事日記

 今日は8月22日の東員第一中学校での道徳模擬授業検討再開から。一晩寝ても方針は変わらず。ただし資料追加は必要だと考え、プレゼン修正。まずは完成。

 9時30分から8月25日オンライン講演をする小樽市立朝里中学校の教頭先生や主幹、研究主任さんとその打ち合わせ。依頼を受けたのはずばり「教えない授業」のこと。これまでの学校の歩みを聞き、その資料をいただいて準備することをお約束。短時間で終了。

 さっそく朝里中学校での講演資料作成開始。つかみをどうしようかと悩み、今回はここからスタートして見ようと決意。ご自身の学力は教えられたことばかりか?と問う導入。皆さんの反応を楽しみにしながら資料作成。断続的に取り組み、午後には資料が送付できる段階になった。これで8月末までの講演資料全て完成。

 中学校教育実習事前指導レポートをユニパで読む。300名を超える学生のレポートを読むことは大変だが、このような体制にしたのは自分だからしかたがない。ただし、レポートから今後の講話を考えるヒントがたくさんあることは嬉しいこと。

 今日の昼食はあるラーメン屋さんへ。久しぶりに来たが、今日はどういうわけか、う〜む?という味で、これからここには足を運ばないと決める。

 19時から1時間余、ある方々と相談。どれだけ話し合っても先が見通せない苦しい状況。すぐに解決するようなら、このようになっていないわけで・・・。悩みは続く。

 研究室HP記事は、ここのところ過去の拙稿紹介をしているが、今回はぎょうせいの隔月刊で書いた「職員会議などの諸会議をスムーズに進行して時間を生み出す」。読み手は副校長、教頭先生。参考になれば幸せ。

【拙稿紹介】職員会議などの諸会議をスムーズに進行して時間を生み出す

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 昨年、ぎょうせいの隔月刊の中で連載をさせていただいた「教頭・副校長のための時間が増える!仕事のワザ」から、タイトルの拙稿を紹介します。

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 教頭・副校長として、様々な会議の企画や進行役を務めることがあるでしょう。今回は、その会議をより充実させたり、進行をスムーズに行ったりする技をお伝えします。

 職員会議の進行をスムーズにする技

 職員会議の議題はどのようにして決めているでしょうか。多くの学校は、次の5点から決定していると考えています。
1 昨年度同時期の職員会議での議題をもとに決定
2 運営委員会の話し合いをもとに決定
3 専門委員会などの校務分掌からの提案をもとに決定
4 事務部からの提案をもとに決定
5 校長・教頭の意向をもとに決定
 さて、職員会議の次第(議題一覧)作成に、時間をかけていませんか。GIGAスクール構想をより早く実現するために、教職員もICTを積極的に活用しましょう。

 例えば、校務支援システムの連絡掲示板に議題としたい事項をそれぞれの立場から書き込むと良いでしょう。書き込まれた議題を見て、このことも話し合っておきたいと、新たな議題が浮かぶこともあります。協議する順は最終的に決めればよいことです。まずは提案したい者が自身で書き込むというルールを作ると、次第作成の時間が省かれ、手間がなくなります。

 なお、議題提案の際に、協議に要したい時間も加えてもらうとよいでしょう。
・10月の行事予定ついて(10分)
・卒業証書授与式について(20分)
・10月から2月までの下校時刻について(10分)
というように、提案者に協議時間として必要と思う時間を記してもらうのです。議題が多くなれば、当然、全体時間が長くなります。勤務時間の関係で要望通りの時間を設定できないことは多々あります。会を進行する教頭・副校長が会議終了時刻から逆算して、それぞれの議題にかける時間を決め、それを次第に明記しておくことで、会の進行がよりスムーズになります。
 
 なお、時間を明記した以上、その時間は厳守すべきです。協議の中で予定した時間内で結論が出せない事柄も出てくることがあります。その際は、進行役の腕の見せ所です。「〇については運営委員会で結論を出すことでよいでしょうか」「□については担当の専門委員会で審議してもらうことにして、翌月の職員会議で提案していただくことでよいでしょうか」「△については校長先生に最終決定していただくことにします」などと、次のステップに移行する提案(空気を読みながら賛同を得られる提案を心掛ける)をして、次の議題に移ることが大切です。
 
 さらに職員会議提案はすべてデジタルで行うことにも挑戦するとよいでしょう。掲示板上に議題一覧が掲載されるわけですから、そこから各提案文書へのリンクをはり、議題をクリックすると文書が立ち上がってくることは容易にできるはずです。提案者も印刷・綴じ・配付の手間が省け、職員会議のデジタル化に賛同することでしょう。

PTA・地域会議の進行をスムーズにする技

 PTAや地域会議の進行は、教頭・副校長として神経を遣う業務の一つです。

 忘れてはならないのは、PTAや地域からの参加者は、時間の調整をしたり、仕事を休んだりして、それぞれが時間を生み出して学校に来ていただいていることです。教頭・副校長は勤務時間内で会議を行うことが多いので、失念しがちなのです。

 このことを踏まえると、PTAや地域会議の進行で心掛けるべきことが明確になります。参加者が「参加してよかった」と思うことです。単に報告だけの会議だったらどうでしょう。わざわざ学校に足を運ばなくても文書を送ってくれればよかったと思う方がいます。オンライン会議で十分だったと感じる方もいるはずです。

 このような気持ちを持っていただかないようにするためには、会議の中で、声を発してもらうことです。議題についての感想を述べるだけでも、参加者の意識は異なってきます。
「〇さん、昨年度と変更した箇所についてどう思われるでしょうか」
「□さん、地域でこのことについて耳にしたことはございますか」
「△さん、学校がこのようなことをしますと伝えると、保護者の皆さんはどう思われるでしょうか」
など、授業のように参加者を意図的指名します。そこで、参加者が答えやすい問いを発して、気軽に発言してもらいます。そのとき、「ありがとうございます」「なるほど。気づきませんでした」「大切な指摘です」などと、必ずお礼を述べることを忘れていけません。
 このことで、時間がなぜ生まれる技となるのかと疑問を持たれる方があるでしょう。経験上、大いに時間を生み出すことになると自信をもって言えます。

 会議を通して、PTA役員や地域役職者とコミュニケーションをとっておくと、「あの教頭・副校長なら伝えておいた方がよい」と思われるのでしょう。電話等で、「実は…ということがあるのだが、知っておられるか」などと情報を寄せていただけます。わざわざ伝えられる情報は貴重です。びっくりするような事柄もあって、事前対応ができて大事にならなかったということが幾度かありました。知らずしていれば、問題が発覚したときには、その対応にかなりの時間を割かなくてはならなかったと思ったことが何度もあるのです。コミュニケーションは時間を生み出すための直接的な手段ではありませんが、そのことで無駄な時間が省かれると、経験上、強く思います。

2022年8月16日仕事日記

 さすがに昨日の疲れを感じる朝。とはいえ、気分は上々。

 まずはインプットの時間。棚園正一さんの新刊「マンガで読む 学校へ行きたくない君へ」「ICT×インクルーシブ教育」「ダイヤローグ」を読破。

 棚園さんの本は、FBで投稿。次のように紹介した。

 一気に読みました。棚園正一さんの新刊「マンガで読む 学校に行きたくない君へ」。棚園さんをはじめ、登場する15名の方の体験談を通して、自分の生き方を見つけることのよさを実感しました。教育に関わらせていただいている身として、自分の在り方を振り返る良い機会にもなりました。みなさんにお勧めです。

 懸案になっていた8月22日東員第一中学校での先生方対象の道徳模擬授業。依頼を受けた題材が「風景開眼」。主題は「自然への畏敬」(感動、畏敬の念)。いよいよ準備しなければならない時期になってきた。題材をしっかり読み込む。東山魁夷さんを調べる。例によって、この授業が大成功したら、子どもはどんなことを言ったり書いたりしたらよいかを熟考。それをもとに指導の流れを考える。なんとなく光が見えてきた先行き。明日、もう一度、熟考と決める。

 過去の原稿のデジタル化作業。今日は日本教育新聞「校長塾 経営力を高める」の26回分の原稿を研究室HPにアップ完了。自分で言うのもなんだが、とっても参考になる玉置流経営論。

 研究室HP記事は、下野さんのエッセイ「共通言語 笑顔」。いつものクオリティ。
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共通言語『笑顔』(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。今回は、幼少期、父から教わったお話を綴りたいと思います。

 私の父は、大学時代イギリスへ留学したそうです。小さい頃そのお話を聞いた時、私が口に出した言葉は、「え?パパ英語話せないじゃん!」でした(笑) なんとも、失礼な娘ですが、、、(父の名誉のために、お伝えしておくと、父は人並み以上には英語ができる人です。子どもの頃の私はなんと失礼な、、、)
 父は大笑いして「そう、だから気付いたことがあるんだ。笑顔だけはイギリスでも伝わった。笑顔は、共通言語なんだよ。国を越えるんだ。だから、笑顔でいることは大事なんだよ。」と。

 つい最近、このことを思い出しました。なぜだか、理由は分かりません。面接練習でずっと「笑顔」について考えていたからかもしれません。本当にふっと思い出したのです。

 きっとこのお話を父は何度もはしていないと思います。幼い頃に、たった数回程度だったはずです。不思議なことに、人は大切な時期に大切なことを思い出すように設計されているのかもしれません。

 「笑顔の発信源でありたい」
 これは、私がずっとお話していることです。きっと父のDNAが私に、確かに受け継がれていたのでしょうか。父が「共通言語『笑顔』」と核心を持ったように、私もまた「笑顔の発信源でありたい」と確固たる核心を得ました。

 笑顔は、国をも越えます。父がそう教えてくれていました。私の笑顔につられるように、子どもたちが笑顔になれるように。そんな魔法を私は子どもたちにかけたいのです。だから、私は、「笑顔の発信源」になりたい。

 幼い頃、父がそっと伝えてくれた教えは確かに私の人生に心に在りました。もし教職を目指していなかったら、思い出さなかったのかもしれません。教師は、「笑顔」という共通言語を持って、人を育てる職業なのだと思います。

 父の教えである 共通言語『笑顔』
 私が志す 『笑顔の発信源』
 
 その夢は、まだまだこれからです。私はやっとやっと始まりへの挑戦を今しているところ。父には、まだまだ敵いませんが(笑) 私は私の世界で、「笑顔」を大切に、いつか父にこのお話をしたいと思っています。

(下野)

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【拙稿紹介】日本教育新聞連載「校長塾」公開

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 平成25年3月4日から26回にわたって、日本教育新聞に連載した記事を後悔します。

 連載タイトルは「校長塾 経営力を高める」です。

 ありがたいことに好評で、当初は8回でしたが、26回まで続きました。

 ここをクリックしてお読みいただけましたら幸いです。

2022年8月15日仕事日記

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 5時に家内の車で岩倉駅まで。準急で名古屋へ。ミューskyに乗り換えて中部国際空港駅へ着。

 7時35分発那覇行でフライト。9時45分着。お迎えの車で名護市まで移動。高速を使って1時間余。

 お迎えいただいた指導主事さんと昼食。美味しいヒレカツ定食。指導主事さんは所用で午後の講演を聞くことができないとのこと。ならば、と様々な情報提供。

 会場の名護市民会館へ。機器セッティング。動画も良い具合。プレゼン最終調整。教育長、課長、名桜大学の新城先生らと懇談。教育長は、校長時代に小牧中を視察いただいたとのこと。ご縁にびっくり。確かに仕事日記に記載あり。お会いしたのは、2013年10月10日。そのときの仕事日記には、次のことを書いていた。

 沖縄県本部町校長会の皆さんへのプレゼンデータを学校のパソコンに仕込む。応接室でTVとPC接続して再調整。

 9時きっかりに9名の皆さん来校。2時間30分にわたって学校経営の説明。4つの柱で。

0 学校経営の基本姿勢
1 ICT活用(校務、授業)
2 授業づくりと授業力向上
3 命を実感するプロジェクト
4 保護者・地域との連携

 すべてにわたって学校HPの記事が説明に絡む。連携では「PTAの部屋」が説明のメイン。自分自身でも気づく。ここまで日ごろから公開しているのだと(笑)。ほとんど隠していないじゃないか、自分は(笑)。皆さんの驚きがよく伝わってくる。書籍も買っていただいて、集合写真も撮って、無事お見送り。


 14時から講演。演題は「主体的・対話的で深い学びを教室で実現するために」。いずれ名護市の先生方皆さんが見ていただけるとのことで、若い人からベテランまで何かしらのお役に立てる話と思い、会場が大きいこともあって、いつも以上にエネルギー投資(笑)。

 終了後、沖縄に住むかつての教え子・金城さんと控室で会う。あのころの授業の面白さを語ってくれて、とても幸せな気分になる。

 新城先生に那覇空港まで送っていただく。1時間余、楽しく会話。

 19時15分那覇空港発、21時25分中部国際空港着。犬山経由で帰宅が23時20分。長い1日が無事終了。今日もたくさんの方にお世話になった。

2022年8月14日仕事日記

 今日もインプットと情報整理の日。

 「超整理法」で保管していた資料を再読。その価値を自覚。今後のことを考えて、デジタル化。最後はiPadのGoodNoteで読み込み。積読書籍も読む。充実の1日。頼まれた小論文を添削して投函。

 研究室HP記事は、拙稿「やりたいことをやるためのコツ」(月刊プリンシパル)より。 視察された方から多かった質問。「なぜ、このようなことができたのですか」に答えた記事。

 明日は沖縄県名護市で講演。日帰り。
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