2022年9月8日仕事日記

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 皆様のおかげで実に濃厚な1日となった9月8日。

 6時20分地元駅乗車、犬山経由、中部国際空港駅着は8時少し前。フライトまで50分余り。朝食をとりながら待つ。定刻どおりのフライトで、10時45分に新千歳空港着。

 お迎えいただいたのは、岩見沢市立教育研究所で、夕刻から講演をさせていただく「経営力を磨く会」の塾頭。車の中での話題は、玉置研究室HP、仕事日記、拙稿にしっかり目を通した上での質問が多く、そこまで読んでいただいていたのですか!と感激の連続。話したくなるご質問ばかりで、会話が止まらない。栗山町で美味しいそば屋に案内していただき、昼食。その後、岩見沢市立日の出小学校へ。

 日の出小学校では4年生の算数授業を見せていただいた。例によって授業のポイントを撮影しながら観察。

 子どもと教師の関係がとてもよく、元気がよく大きな声でつぶやく子どもも多く、それらの子どもたちのよさを活かしながら巧みな授業展開。授業が進むにつれて、自分たちの予想が間違っているのではないかと気づかせ、互いに情報交流をさせながら授業のねらいに無理なく迫った授業。

 授業後はすぐに動画を再生しながら、僕なりの価値づけ。意図して撮影した子どもの普段の様子を訊きながら、今日の授業へののめり具合を確認。ある子どもは他の子どもと交わらず、一人じっくり考えていた様子が読み取れたこと、その子がある交流場面をきっかけにとても晴れ晴れしい表情に変化したこと、自分の考えをノートに書き終えたときの鉛筆の置き方に満足感が表れていたことなどを動画で再確認。こうした子どもの変化を生んだのは、授業者の力。このようなことを伝えた。

 その後、教育委員会に移動して、教育長と懇談。岩見沢が目指しておられる教育をお聞きして学ぶ貴重な時間。

 教育研究所へ移動。17時から18時30分まで第5期2022経営塾「経営力を磨く会」で講演。演題は「自分が信じる『いい学校』づくりを楽しむ」。教職員、子ども、保護者とどのようにして、自分が目指す学校を創ってきたかの経験談。 

 熱心に聞いていただく皆さんばかりで、予定にないことをつい入れ込んでしまい、提示した話材をすべて伝えることができず反省。

 夜は「玉置崇先生を囲む会」を催していただき、とりわけ熱い思いの皆さんと美味しい料理を味わいながら、濃厚な情報交流。経営塾に私を紹介していただいたのは山田貞二先生とのことも知り、岩見沢市滞在14日間?ほどの山田先生に改めて感謝。

 ホテルに送っていただき、急ぎの返信をしなければならないメール対応。

 研究室HP記事は、9月3日にオンラインで行われた「第3回 教師力アップセミナーでの学び」。柴山君と前野さんが発信。教育実習直前にとても有意義な話を聞けた満足感がよく伝わってくる記事。

 

9月3日 第3回 教師力アップセミナーでの学び(柴山・前野)

 こんにちは!8期生の柴山です。今回は、教師力アップセミナーに参加させていただきましたので、学びを記事にさせていただきます。

 小倉先生のお話を聞き、心がけていきたいと思ったことは、「活動を自分事として向き合うチャンスを先生がつくること」です。

 周りがやっているから、学校で決められているから自分もやるでは思考が停止してしまいます。そのため、何のためにこの活動を行うのか、周りと話し合い考える場面を創っていきたいです。

 「自分」の目標と理由を考えられる場面を創ったうえで、
・子どもたちが抱いている目標を尊重する
・指導による変化をすぐには望まないこと
を意識していこうと思いました。

 学校での言葉がけについても、学びがありました。視点をずらした言葉がけで、子どもとの関係や雰囲気を柔らかくしていけるようにしようと思いました。掃除中ほうきを振り回していている子がいたのなら「ごみは廊下に落ちているよ。」のように声をかけていきたいです。

 樋口先生からは国語の授業づくりについてお話を聞きました。国語の授業では、「言葉」を大切にする授業を心がけていこうと思います。

 「物語文での大事なこと」に気づいていけるよう
・「時・場所・登場人物・語り手」などに焦点をあてる
・題名や、冒頭部分を丁寧に読み、中心人物の「課題」に気づく
・冒頭と結末を比較するなどし、変化に着目する

 また、習った言葉や文法などの事柄は、その単元のみで終わりではありません。学びをアウトプットする場面や、比較する場面をほかの単元や学習でも設けていきたいと思いました。学びの実感が得られる場面を増やしたいです。(柴山)


 こんにちは!8期生の前野です。今回の教師力アップセミナーでは「アヤミサ」コンビとして絶大な支持を集める、樋口綾香先生と小倉美佐枝先生の講演が行われました。教育実習が始まる直前に貴重なお話を聞くことができましたので、講演から得た学びを書いていきたいと思います。

 小倉先生からは学級づくりについてお話を聞きました。学級づくりをしていく上で子どもが「自分」を意識しているかどうかが大切だということを学びました。子どもは学級活動、行事、授業と学校であらゆることに取り組む中で「自分は〜を学びたい」「クラスのみんなで〜したい」という気持ちがなくては成長に繋がらないだろうと感じました。

 特に2学期には行事が多く、子どもの成長に繋がるチャンスが沢山あります。学級づくりのために何か新しいをことをしなきゃと構えるのではなく、既に決まっている行事に子どもがどのような意識で取り組むかという部分を考え、子どもが主体となって取り組むためのアプローチをしていくことで十分に学級づくりに変化をもたらすことができるのだと感じました。

 樋口先生からは文学の授業づくりについてお話しを聞きました。樋口先生は「物語の大事なことに気づける子どもを育てる」ということを意識して授業づくりをされています。大事なこととは「言葉の見方・考え方を働かせながら文章を読むこと」だそうです。樋口先生のお話から、国語の授業で最も大切にされるべきなのは「言葉」なのだなと改めて感じることができました。

 大事なことに気づくために授業で意識するポイントとして挙げられていた
・言葉を大切にする
・問いをもつ
・これまでの作品と比べる
・学習の積み重ね
・物語の読み方を知る
は今後授業づくりを行う際に是非意識していきたいと思います。

 また、最後にお二人の対談をお聞きして印象に残ったことを書きたいと思います。それは若手の頃はとにかく一生懸命やる、そこに価値があるというお話です。セミナーに参加している先生が若手の先生が多いということでこのようなお話をしてくださったのですが、教育実習を間近に控える私にとっても心に響く言葉でした。子どもと上手く関われなかったらどうしよう、授業失敗せずにできるかなと挙げたらキリが無いくらい不安がありますが、まずは目の前のことに一生懸命に取り組もうという気持ちで実習を乗り越えたいと思います!

 今回、学級づくりと授業づくりの2つのテーマで講演をしてくださった小倉先生、樋口先生ありがとうございました。(前野)
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2022年9月7日仕事日記

 久しぶりに大学へ。コンビニで朝食用パンを買って研究室へ。7時30分ごろ着。なんと8期生からプレゼンとしてもらった飴細工が暑さで溶けていてビックリ(泣)。

 9時30分から、石原先生、山田先生、福地先生と教職実践演習の第1回目(オリエンテーション)のzoom収録。我ながらとっても良いコンテンツができた。少なくてもこれまでのオリエンテーションより、様々な点から考えてもよい。4人のチームワークを大いに発揮した感じ(笑)。

 福地先生と1時間ほど懇談。四方山話。土岐市教育委員会の評価報告書原案に目を通す。表現の統一のみが気になる。赤を入れて実習課へ持参。

 13時30分から実習委員会。皆さんの協力もあって、30分ほどで終了。

 研究室に戻り、わけあって(笑)高等学校学習指導要領を読む。

 16時からクリスタルプラン委員会。1時間ほど。実習委員長ならびにフレンドシップ担当として発言。

 研究室に戻り、片付け物をして大学を出る。名神高速道路の集中工事だとは知っていたが、それほどかからないだろうと思い、高速利用。なんと岐阜羽島から一宮まで1時間以上かかる渋滞。致し方ない。一宮SAで夕食。帰宅。

 ある方にある相談。明日は岩見沢。持参する資料等の準備。

 研究室HP記事は下野さんのエッセイ。「ようやっとる」。内容はお読みいただいて確認を。

ようやっとる(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。お昼間はまだ暑い陽射しがありながらも、朝晩は涼しく鈴虫が鳴き声をあげるこの季節。私は、秋の香りが好きです。

 3年前の秋、祖父を亡くしました。まだ70歳でした。祖父は、寡黙な人でした。でも笑う時はカラカラと笑う人でした。

 あまり出来の良い孫ではない私に、いつも密かに期待をしていてくれていたのは祖父でした。特段頭が良いわけでも、特段何かに優れていた訳でもないのに、いつも祖父は「綾ちゃんはようやっとる」と言ってくれていました。本当に?と内心で思いながらも、その過大評価でない「ようやっとる」の言葉は私の自信でもありました。

 実は、私には後悔していることがあります。祖父は、身体を悪くした時孫が病院に来るのを拒みました。きっと孫に自分の弱っている姿を見せたくなかったのだと思います。まだ、元気だけれど入院している時、祖母が「じいちゃんの病院に行く?」と言ってくれたことがあります。私は、面倒だったので断りました。その次に、祖父母の家に遊びに行った時には、祖父は病室を祖母以外面会拒否とし、私は祖父に会えなくなりました。

 これが私の後悔です。あの時会っておけば良かった。あれが最後の祖父と会える時間だった。祖父が亡くなった時、何度も「ごめんね」と心の中で思いました。でもなんだか、祖父は許してくれているような気もしました。孫は勝手なのです。そして、そんな勝手な孫を祖父は、愛してくれていたと私は思うのです。

 私は、祖父が亡くなった時絶対に教師になろうと誓いました。誰よりも「ようやっとる」と言ってくれた人だから。本当は見せたかったのが本音です。教育学部に入学する時、誰もが「やめておいた方が、、、」と口にしました。でも祖父は、お決まりの「ようやっとる」と一言。これも密かな期待を寄せていた。私はそう思います。

 教師になることは、勿論自分の夢を叶えるため。でも、そこには祖父の密かな期待に、盛大に応えたいという思いもあります。「見ていてね、そして、カラカラ笑っていてね」と願いながら、試験前はお墓参りに行きました。

 結果は分かりませんが、祖父が近くに居てくれたように思います。きっと試験後には、空から「ようやっとる」と言ってくれていたように思います。

 秋になると祖父を強く思い出します。だから、私は秋が好きです。きっとまだまだ出来の悪い孫を「ようやっとる」と見守ってくれているから。

 いつか私が教師として、人生の役目を果たしてじいちゃんに会えた時には「ようやっとったな」の言葉を貰いたいと思うのです。

(下野)
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2022年9月6日仕事日記

 今朝は8日に伺う北見沢市での「経営力を磨く会」での講演プレゼン作成から。参加者の立場を考えると、大いに参考にしていただけるのはこれだろうと想像して作成。完成したので印刷資料送付。

 10時から11時45分ごろまで「授業と学び研究所」会議。二つの議題は提示しておいたが、いわゆる叩き台はできず。皆さんからの意見をもとに方針を決める。

 9月21日から4年生「教職実践演習」が始まる。第1回目は恒例のオリエンテーション。今回から教育学部では石原先生、山田先生、福地先生、僕とで行う。「教職実践演習」が設定された意味から押さえる第1回のプレゼン作り。これまでにないアイデアも浮かぶ。明日、4人で収録することを調整して決める。

 9月13日には、稲沢市小中教務主任研修会で講演。演題は「令和の日本型学校教育から教務主任として考えるべきこと」。教務主任を意識してのプレゼンづくり。完成したので、印刷資料データを送付。

 研究室HP記事は、すでに教育実習を始めている柴山君の「授業の腕をあげる法則」を読んでの学び。僕が30歳くらいに購入した本。向山洋一先生の名著。どれほど刺激を受けたことか。

授業の腕をあげる法則(柴山)

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 こんにちは!8期生の柴山です。いつの間にかセミの鳴き声も聞こえなくなり、秋の虫が鳴き始めました。夏休みの終わりを実感しています。

 向山洋一先生著の「授業の腕をあげる法則」を読んでの学びを記事にさせていただきます。

 本書は「授業の原則10ヶ条」として、授業上達の方法が簡潔に書かれていました。良い例・ダメな例、理由が詳しく書かれていたためイメージが湧きやすかったです。どれもこれも大切な原則ばかりでした。

 うまい指導法は、いくつもの原則・技術で組み合わせによって成り立っています。10個の中でも、自分が軸としたい原則3つについて書かせていただきます。

1.簡明の原則
 指示・発問は簡潔かつ具体的に述べることが大切です。端的に発問したとしても、「もっとがんばって」などの指示ではどのように動いてよいのかわかりません。「一回飛んだら、先生の所へ集まります。」などのように、最後の行動まで指示することを意識したいです。

 「電車の車掌はどんな仕事?」のような発問では、具体的に考えづらいです。「電車の車掌は笛を鳴らします。誰に聞かせているのですか?」のように様々なことをイメージしやすい、焦点化した発問を心掛けたいと思います。

2.全員指示の原則
 指示は必ず全員の前でしなければいけません。状況によって「給食を残してもいい。」だったり、「全部食べなさい。」と回答が変わることがあります。このくい違いから信頼を失ってしまうことを防ぐために、全員の前で指示をすることが大切です。
しかし、「指示したつもり。」「言っただけ。」の状態ではいけません。聴ける状態の相手に指示しなければならないのです。そのため、
・手に持っているものを置かせる。
・おへそを先生のほうへ向けさせる
・指示を追加でしない
の3つを意識していきたいです。

3.激励の原則
 子どものことを常に励まし続けることが大切です。子どもたちの中には、もちろん勉強や運動などが苦手な子どもたちがいます。その苦手な部分を克服していけるような指導技術を身につけること。それとともに、一緒に克服していく連帯者であることを伝えるためにも、欠点を克服できるよう絶えず励まし続けていかねばなりません。

 子どもが生きていく気力を育くんでいけるようにするためにも、シールなどの「もの」のみを目当てに頑張らせることを意識しようと思いました。

 本書を読んでいる最中、玉置先生の「愛のない技術は危険、技術のない愛は無力」ということ言葉を思い出しました。やさしさを土台として、子どもにとって学びのある指導をしていくことが大切です。授業の10ヶ条と照らし合わせながら、学びのある楽しい授業づくりをしていこうと思います。(柴山)

2022年9月5日仕事日記

 今日はお願いをして愛知県立豊橋聾学校で授業を見せてもらう日。というのは、10月6日に開催される第56回全日本聾教育研究大会(愛知大会)で記念講演をさせていただくこともあって、それまでには一度は現地を見ておくことが大切だと考えたからだ。

 7時6分地元駅乗車、犬山経由豊橋、そこから南栄へ。徒歩で聾学校へ到着。9時45分から12時まで、校長や教頭先生を始め、幼小中高部の主事のみなさんに丁寧な対応をいただき、聾教育や子どもたちの特長を知ることができた。講演に際して伝えたいこともかなりはっきりしてきた。皆さんに大感謝。

 豊橋駅ビル内レストランで昼食。新鵜沼行特急指定席に乗車して、犬山までぐっすり眠る。地元駅着は15時過ぎ。

 一旦休憩をして、連載中の「週刊教育資料」の第12回原稿を書き終えて編集部へ送信。

 教育実習初日を終えて、余裕がある(?)ゼミ生がチャットに書き込み。とても良いスタートを切った模様。

 研究室HP記事は、前野さんの夏休み中の読書感想。「プレミアム講座ライブ 二瓶弘行の国語授業のつくり方」からの貴重な学びの記録。

話したい、聞きたいと思わせる授業づくり(前野)

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 こんにちは!8期生の前野です。いよいよ教育実習が始まる時期になり、期待と不安が入り交じる何とも言えない感情になりながら日々を過ごしています。(笑)

 今日は二瓶弘行先生の「プレミアム講座ライブ 二瓶弘行の国語授業のつくり方」を読んで学んだことについて書いていきます。

 この本では、国語の授業の主軸となる表現する力を子どもが高めるための教師の働きかけについていくつも述べられていました。その中からいくつかピックアップして書いていきます。

 まず、国語の授業に限らず子どもが話すことに躊躇しない学級づくりが必要ということが述べられていました。自分の思いを人に伝えるために音声言語として表出することに躊躇する子どもが学級の半分もいては集団の学びは成立しないという内容から、学校で学ぶ意義の1つとして自分の思いを周りに伝えながら学んでいくという部分があるのではないかと考えました。自分の思いを周りに伝える場面は大人になっても必ずあります。学校という環境で自分の思いを周りの人に伝えるという体験を積み重ねていくことで、社会に出ても通用する力を養う重要性に改めて気づかされました。

 特に国語の授業では、書いてある文章を読む音読の活動があります。「読みたい人、いませんか?」と言ったときに、学級全員がごく自然に手を挙げる、自分は音読する場の一員なんだと感じられる学級づくりが重要だと感じました。このような学級づくりは誰も置いていかない、全員が学びに向かっている授業に繋がるのではないかと思います。

 そして、表現するものがいればそれを受け取る側の存在も必ずいます。話すことに躊躇しない子どもを育てると同時に「聞ける集団作り」も必要です。二瓶先生は子どもの「目」を意識して指導を行っているようです。聞き手が「目」で仲間の表現を受け取る力を獲得することで、話し手も安心して自分の思いを表現することができるのではないかと思います。国語の授業づくりでは話し手・聞き手の2つの視点から指導していくことが大切だと感じました。

 また、学級全員が主体的な意思を持って話し聞き合う学習空間を創るには「対話」活動が重要ということを学びました。

 対話の進め方は「話題把握→心内対話→ペア対話→全体対話→個に戻る」という流れです。学級全員が言葉で話し伝える活動を保証するにはペア対話が重要です。ペア対話が重要視されるのは1対1で相手に自分の思いを伝え、相手の思いを受け取る体験を全員ができるためです。ただし対話が形だけにならないよう、教師が注意深く見ておくことも重要です。子どもが迷い悩みながらも相手と言葉を交わして学びを深めていくことができるよう教師の言葉がけも大切ということが分かりました。こういった活動を積み重ねていくことで、誰もが話したくてたまらない、誰もが聞きたくてたまらない学級集団が創られていくのだと学びました。

 今回本を読んで学んだことは、実習にも必ず生きてくると感じています。話したい、聞きたいと感じられるような授業づくりを意識したいです。(前野)

2022年9月4日仕事日記

 今朝は、昨日、出会った方々へのアクセスから。多くの方が何らかの発信をされているので、つながり率が高い。さっそくやりとり。

 「土岐市教育振興基本計画推進・点検委員会委員」を仰せつかっているので、令和3年度の報告書をもとにその原稿書き。松村課長へ送付。

 明日から教育実習を開始する8期生がほとんど。「心の天気」の書き込みからも緊張が伝わってくる(笑)。

 研究室HP記事は、寺尾さんが「白石範孝先生の国語授業の技術」(東洋館出版)を読んでの記録。白石先生の国語は論理的でわかりやすい。それを示す記事。

国語の説明文の授業で大切なこと(8期生 寺尾)

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 こんにちは、8期生の寺尾です!週末明けから小学校教育実習を控えていて不安と楽しみでいっぱいです(笑)
今回は、「白石範孝先生の国語授業の技術」(東洋館出版)を読んで学んだことを書いていきます。

 この本は白石先生流の国語の授業や、文学作品・説明文・詩の技術が書かれています。私自身、小学校教育実習で説明文の研究授業を行う予定でいるので、主に説明文の技術について記事にしていきます。

 説明文の授業を行う上で大切だと思ったことは、「形式段落の主語」を考えることです。形式段落の主語が同じものをひとつのまとまりとする原理・原則が、「はじめ」「なか」「おわり」を分ける時に役立ちます。逆に言えば、この主語連鎖を切り離して3つに分けることが出来ないのです。

 私は小学校や中学校の頃、説明文を読んでいた際にどこまでが「なか」でどこからが「おわり」になるのだろうと迷っていたことがありました。これを知っていれば、納得しながら「はじめ」「なか」「おわり」に分けることが出来ていたかもしれません。そのため、授業を行う時には形式段落の主語が何かを問う発問をしたいと思いました。

 また、説明文の中に複数の問いがある時、問いと答えは切り離して分類してはいけないのです。このことにも注意して説明文を「はじめ」「なか」「おわり」に分けていくよう指導していきたいです。

 そして、「題名から問いをつくり、それを解決していくことで、読みの課題(要旨がどこにあるのか)が見えてくる」ということも大切だと学びました。題名に続く形で子どもたちそれぞれが文中の言葉を用いてまとめをつくり、 その説明文で大切なことを捉えるという活動を取り入れていきたいと思いました。

 この本では、「たんぽぽのちえ」や「和紙の心」など実際の教材を例にして、このような授業をつくっていくことができるということを視覚的に見やすく書かれているため、スラスラと読むことが出来ました。

 今回学んだことを今月の教育実習で少しでも生かすことが出来たらなと思います。(寺尾)

2022年9月3日仕事日記

 今日は、京都賢人(変人?)会議 兼「吉うた」再建祝賀会に参加しました。7時過ぎに家を出て、地元駅、名古屋、京都、祇園四条へ。1時間ほど喫茶店で休憩。10時45分に会場へ。

 会場は、お茶屋「吉うた」。作家の志賀内泰弘さんの「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズの主人公「もも吉」のモデルである高安美三子さんのお茶屋さん。先年、火災に遭い再建されたことから、その「お祝い会」も兼ねての会。

 総勢16名が集まり、それぞれからとても濃い話を聞くことができた。新しい出逢いがいっぱいで、自分も新たに動き出しくなる、また動かなければと大いに刺激を受けた6時間の濃密な勉強会。

 写真は芸妓さん。つい教師根性が出てしまい、どうしてこの職業を選んだとか、修業中の生活はどうだったかなどを聞いてしまう(笑)。なるほど!という話ばかり。

 19時前に帰宅。たくさんのお土産をもとに振り返り。京都まで足を運んで本当によかったと思えた1日。

 研究室HP記事は、澤本君の「どんな子どもの力も伸ばす 全員参加の授業作法」(野口芳宏著)を読後感想。ポイントをしっかりついている。

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教育書を読んでの学び(澤本)

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 こんにちは!8期生の澤本です!今回は夏休み中に読んだ教育書の読後感想を記事にしていきます。

 私が読んだ教育書は野口芳宏先生著の『どんな子どもの力も伸ばす 全員参加の授業作法』という本です。第7章で構成されていて見開き1ページでまとめられていてとても読みやすくわかりやすかったです。子どもに説明する時も要点を端的に述べることが大切だと思いました。

 読後の感想を特に心に残った3つに分けて、書かさせていただきます。

 まずは、「発問―挙手―指名方式」です。教師が発問をして児童が挙手し、その中から教師が指名するといった当たり前になっている授業風景です。私もこの授業を受けてきたので、疑問に感じることはなかったです(ゼミで学ぶ前)。しかし、これでは、教師の関心が挙手児に限定されてしまい、「全員参加」ではなくなってしまうことに気づかされました。この指名方式ではなく、意図的指名方式を使い、意図を持って指名・授業を行っていくことが大切だと思いました。

 次に、発問に対して必ず反応を書かせることです。授業に参加するためには聞く・書く・話すを行う必要があります。しかし、ただ発問を投げかけただけでは、やる気のない子や分からない子は行動に移すことができず、参加していることになりません。そこで、発問したら、「〇×・賛成反対をノートに書かせる」、「3つの選択肢から選ばせる」など書くという行動をさせることが大切だと思いました。

 最後に「常時善導」です。よく「子どもの主体性が大事」ということを耳にします。教師が出すぎずに子どもに自由に活動させるといった指導方法です。私もこの方法が良いと思っていました。しかし、義務教育を受けている児童においては、教えるべきことは教師が働きかけをしながら教えることが大切だと学びました。子どもに任せても効率や質が低下したり、時間がかかったりしてしまいます。子どもが主体的に動けるように教師が積極的に働きかけることが大切だと思いました。

 もうすぐ教育実習に行かさせていただきます。すぐにこれらのことを実践できる自信はありませんが、常に意識しながらイメージを持ちながら行動していきたいです。実習がんばるぞ!(澤本)

2022年9月2日仕事日記

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 今日はほぼ終日、名古屋市立露橋小学校で指導助言。7時55分地元駅乗車、金山経由、山王駅へ。お迎えをいただき徒歩で学校へ。

 教頭、教務主任に今回の僕の役割を再度確認。ご期待に沿えるように頑張ろうと気合を入れ直す(笑)。

 2限、3限で全学級の授業参観。お弁当をいただきながら動画編集。13時までになんとか間に合う。

 13時から講演と動画をもとにした授業の指導助言。どの学級も教師と子どもとの関係はよく、ほぼ全員といってもいいほど授業に向かっている子どもたち。

 それぞれの先生とやりとりをしながら、そのよさを動画で伝えながら、若干の助言をする。最後には、他校の指導の成果が見られる動画を見せながら、日常指導の積み重ねの大切さを伝える。

 終了後、個別に質問をいただき、考えることを伝える。本もたくさん買っていただけた。

 夕刻に帰宅。明日は京都賢人(変人?)会へ向かう。皆様へのお土産を準備。

2022年9月1日仕事日記

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 今日1日で、様々なことが決まってすっきりできた1日。

 「いのちの授業をつくる」プロジェクトでは、水川教育長、野木森教育長、野口芳宏先生が快諾していただけた。遅れていた僕の添え状への一言書きが完了。投函へ。

 鈴木中人さんが発信された「いのちの授業をつくる」紹介文を記事として発信

 「小学校教育実習」では、担当校の校長先生らに電話で挨拶ができた、実習参観日を決めることができた。

 「岐阜市とのスクールパートナーシップの一環で行うGIGA開き」プロジェクトでは、僕の案を基本として進み出す。

 「キャリア教育に活きる! 仕事ファイル」第7期打ち合わせでは、教師の立場でどのように子どもたちにアプローチしていくかのいくつかの提言ができた。

 僕のうっかりで春日井市立藤山台中学校には日程でご迷惑をかけたが了解していただいたこと。また問い合わせた授業に関して、貴重な情報をいただけた。

 11時30分に家を出て向かった長久手市立西小学校。学校近くで小休憩して13時20分ごろに学校に入る。教務主任はなんと僕が愛知教育大学附属名古屋中学校時代の教育実習生だったとのこと。懐かしい話に一気に過去を思い出す。

 講演は、依頼を受けて「学習評価で子どもを育てる」と題して1時間。観点ごとの評価方法を押さえた上で、「主体的に学習に取り組む態度」の評価の重要性を動画も用いてしっかり伝える。

 持参した本も買っていただけたが、すでに拙著を数冊購入していただいている方もあって感激。

 8期ゼミ生の小学校教育実習がいよいよ始まった日。「心の天気」と「チャット」への書き込みがあって、情報交流が始まった。これも嬉しい。

 そしてなりより嬉しいのは、鳥取の岡本先生から20世紀梨を送っていただけたこと。

 ということで、とても充実した1日。皆さんに感謝。

『「いのちの授業」をつくる』発刊

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 鈴木中人さんとの共著本「いのちの授業をつくる」がいよいよ発刊されます。次は、鈴木さんが書いていただいた紹介文です。ぜひお読みください。私たちの思いがいっぱいつまった本です。

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 いよいよ上梓です。「いのちの授業」の実践者・鈴木中人、授業づくり・学校経営の達人・玉置崇。立場の異なる二人が、学校現場で活かせる、教師の生の声に答える、家庭でも読める「いのちの本」を綴りました。

 「いのちの授業」をつくる (鈴木中人・玉置崇著、さくら社、1760円、9月23日発売・先行予約中)
 
 実は、本の紹介をどうお伝えするか考えていました。昨日、本の表紙カバーが届きました。本当にステキ! 手にした瞬間、氣が入ります。表紙コメントをまずはご紹介いたします。

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もしも自分なら、どうするだろうか?
大切だと思っていることを心底から大切だと思わせることこそ、実はとても難しい。
その大切さはわかっていても、授業にする自信はない―。
そんなあなたにこそ、読んで欲しい。
「教師として」その前に、ご自身に問いかけながら読んでください。
30万人以上が参加した、涙した
心揺さぶる感動の授業!
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「いのちの授業」をつくる ーもくじー
第一章 「いのちの授業」とは、何を、どのように学ぶのか
第二章 子どもたちに伝えたい「いのちのメッセージ」(話材集)
第三章 明日へ、「いのちの授業」つくりの実践ヒント
第四章 今、「いのちの悩み」に答える
・・・・・・・・・・・

「広げよう!いのちの授業」プロジェクト(9/1〜11月末)もスタートです。全国の学校において、「いのちの授業」がより推進されることを願い、本書を全国の学校や教育委員会に献本します。特別価格(20%割引)での斡旋も行います。ぜひ、当会公式サイトもご覧ください。

 小さな思いですが、ご一読ご紹介賜れば幸いです。「いのちの輪」が広がりますように。ありがとうございます。

2022年8月31日仕事日記

 今日は8月最終日。あらためてよく働いた8月。自分を褒めてやりたい気分。

 8時に勝川駅近くにモスバーガーに入る。モーニングセットを食べながら、しばしゆったりとする。

 授業と学び研究所合宿の二日目。今日もホテルプラザ勝川の豪華ホールで深い学びをした1日。10時から17時30分まで、たっぷり。この二日間で強い確信になったのが、スクールライフノートが持つ教育的価値。改良を加えることで、他に類を見ない物凄い宝物になること。なんとかして具現化したい。興奮状態のまま合宿終了。皆さんに深謝。

 帰宅。昨日締め切りだった連載「教育放談」。テーマ設定にあれこれ悩む。テーマを決めてからは一気に書くことができて、精読して手を入れて、編集部へ送信。

 研究室HP記事は、拙稿紹介シリーズ。2021年12月に小学館「総合教育技術」に掲載された「「1人1台端末活用」管理職におけるマネジメントのポイントとは?」を紹介。
 

【拙稿紹介】小学館みんなの教育技術「「1人1台端末活用」管理職におけるマネジメントのポイントとは?」

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  小学館みんなの教育技術サイトに掲載された拙稿「「1人1台端末活用」管理職におけるマネジメントのポイントとは?」をお伝えします。ここをクリックしてサイトへお進みください。

 ※写真はリンク先写真を活用

2022年8月30日仕事日記

 今日は「授業と学び研究所」のいわゆる合宿(宿泊しないけど(笑))の1日目。ホテルプラザ勝川のホールで、自分も含めて3人のフェローが提案。各2時間ずつ。10時15分に始めて、修了は17時30分。

 僕の提案は、「文部科学省 GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議(2022年8月26日資料)をもとに考える」と題して、ここで示された様々な方向性の具体化をいち早く図ろうという狙いでの2時間。とても良い話し合いとなった。研究所が今後やるべきことも明確になったと思う。

 18時20分ごろ帰宅。19時からはオンラインで「令和4年度第1回恵那市教育環境等検討委員会」にアドバイザーとして参加。

 僕は最後に求められて発言。「1 アドバイザーとしての立場 2 皆さんの意見への冷静な評価 3 その他」であると認識して3分間ほど話す。委員の皆さんのお気持がよくわかるだけにそれに寄り添いたいと思いつつ、教育行政を進める立場もよくわかり、どのようにアドバイスするべきかを悩みながらの2時間。正直、とっても疲れた。

 くたくたになってPCチェック。文部科学省令和5年度概算要求書に目が留まり、さっそく研究所の皆さんに伝えるべき事項があると思って発信。明日の冒頭の話題としたい。

 大学プロジェクト文に意見を求められたので、いろいろと調べて発信。疲れている割にはよく頭が働いたと思う。

 研究室HP記事は拙稿紹介。ぎょうせいサイトから「教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ[第2回]同じ業務は一気にまとめて行う」。

 嬉しい1冊が届く。「明日の授業が変わる「発問」の技術」(『授業力&学級経営力』編集部 明治図書)だ。この本の中で、拙稿「授業名人が考える「よい発問」の条件」「「おいしいところは子どもに残す発問」ってどうすればいいの?」が掲載していただいた。
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【拙稿紹介】教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ[第2回]同じ業務は一気にまとめて行う

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 ぎょうせい「新教育ライブラリ Premier II」で連載させていただいた「教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ」が公開されていました。

 第2回目の「同じ業務は一気にまとめて行う」を紹介します。ここをクリックしてサイトへお進みください。

 ※写真はリンク先写真を活用

2022年8月29日仕事日記

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 この夏、7月21日からの講演回数を数えると、今日で29回目となる。こんなにも各地から声をかけてもらって僕の思いを伝えることができた夏。有難いの一言に尽きる。おかげさまで発信だけではなく、発信のための貴重なインプットもたくさんできた。本もたくさん読んだ。

 今日はこの夏最後の講演。奈良県下市町へ向かう。10時24分地元駅乗車、名古屋駅からは近鉄。大和八木、橿原神宮前で特急を乗り継いで下市口駅へ。14時11分着。迎えの車で会場の下市観光文化センターへ。5分ほどで到着して、さっそく講演準備。

 14時30分から16時までの1時間30分、いただいた演題「教えないスキルで学びに向かう力を育成するために」と題して話す。

 下市町では義務教育学校建設が進んでいて、来年度からの新たな教育展開への準備を進めておられる状況。その中で授業づくりの根幹を「教えないスキル」というキーワードで表現して、その研修も行われている。その中で、立川談慶師匠との共著「落語流 教えない授業のつくりかた」が下市町との縁を作ってくれて、僕を講師として呼んでいただいたというわけだ。

 下市町教育委員会からいただいた資料をもとに、進んでいる方向の価値づけをして、僕が考えるところの「教えない授業のつくりかた」を動画を交えてお伝えする。ここでも熱心に聞いていただける先生方に助けられて、気持ちよく話すことができた。持参した書籍もいっぱい買っていただき感謝。すでに「教えない授業のつくりかたは持っています」という声も嬉しい。

 大和八木駅まで送っていただき、2回目の乗車となる「ひのとり」で名古屋へ。とっても快適な椅子で、いつのまにか熟睡。目覚めたら名古屋駅直前。19時14分着。

 徒歩でなごのキャンパスへ向かい、一般社団法人「未来を拓く学校づくり研究会」専用のカードをもらう。今朝の朝日新聞掲載の弁才天記事で興味が湧いて、フルーツ大福を購入。タワープラザで豪華夕食。すべてはこの夏頑張った自分へのご褒美。

 帰宅。さすがにPCを開く気力はなし。横になったらそのまま。目覚めて風呂に入って就寝。

 研究室HP記事は久野さんのエッセイ「大好きを惜しみなく」。この先生にお会いしたいという気持ちになるほど。とても良い話。
 
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