2022年7月25日豊中市教育センターでの研修参加者感想

画像1
 7月25日に豊中市教育センターで行った研修を受講された方々の感想が届きましたので紹介します。

・自分自身が時代に追いついていないと感じました。まずは、やってみるということが大切思いました。

・自己選択をする場面を作ること、ふりかえりの仕方など、とても勉強になりました。
また、最後の方にお話しされていた、情報発信のお話も感銘を受けました。ありがとうございました。

・主体的な学習におけるタブレットの活用や、様々なタブレットの活用方法などを教えていただきありがとうございました。二学期以降活用していければと思います。

・職員全体でまずは使ってみることから始めようと思いました。未だにこの段階なのは恥ずかしいのですが、推進担当として、みんなでスクラム組んで頑張ろうと思いました。また、個別最適な学びを実現するために、まずは自分が授業スタイルを変えてみる勇気を出そうと思いました。今日はありがとうございました。

・主体的な学びを促進するための方法をたくさんの情報からご提示を頂いたので、非常に分かりやすく、そして明日からすぐに使えるものばかりで大変参考になりました。

・ICT活用についても、CommunicationがなかなかうまくICTで使えませんでしたが、本日の講義の中でたくさんのCommunicationの例示があり、参考になりました。

・タブレットを文房具のように使う、はこれからの時代とても大切な考え方だと思います。ただ、ICTを使うために使うのではなく、必要に応じて文房具のように使わなければいけない。それは決してICTの必要性を感じさせるため、BYODになった時に必要性を感じてもらうためではないと思います。

・主体的に学習に取り組む態度の評価をすることがとても難しいなと感じました。

・とてもわかりやすく、考えさせられる研修となりました。豊中三中は生徒数が多く、教員数が多いので、チームとして取り組むのはリーダーの手腕が問われるなと思いました。
はじめて知る活用例を知ることができました。学校で共有し、新しい学びをつくっていきたいと思います。

・今まで少し気が引けていたICTですが、周囲を繋ぐツールとして使っていくことが大切だと改めて感じさせられました。しかし書くことも大切にしたいので、バランスがとても難しいです。

・GIGAスクール構想の前提に、主体的な学びがないと、ただ端末を与えてるだけになってしまう気がしました。子どもの実態を見ていかないとと思いました。先生のお話も上手で、研修の内容も期待以上に面白かったです。

・ICTが十分に活用できている環境には居ませんが、色々なヒントを得られたので、夏休みの授業研究で活かせそうです。ありがとうございました。

・ICTは子どもを繋げるために使う、という考えに、決して得意ではないけれど、それならICTを2学期から積極的に使おう!と思えました。ありがとうございました。

・勤務校では、本年から協働的な学びを研究テーマとしてタブレットを活用した取り組みを進めており、非常に参考になりました。校内研修で伝えたい内容がたくさんありました。

・昨年受講した「学校教育の情報化指導者養成研修」でも玉置先生の話を聞いていましたが、今年度改めて聞いてチーム学校としてICT教育、GIGAスクール構想を進めていくことの重要性を感じれました。二学期にやってみたいと思うことがたくさんありました。ありがとうございました。

2022年9月12日仕事日記

画像1
 今日は9月22日に、福井県嶺南教育事務所依頼で行うオンライン講演のプレゼンづくり。中学校数学教師参加なので、演題は「主体的・対話的で深い学びを生み出す数学授業づくり」。

 夏に何か所かで行った算数・数学研修を振り返りながら、新たに講演を構成。より参加型にシフトして完成。担当にデータを送付。

 10月1日に行う小学校教育実習事後指導(対面)の新たな展開を思い付き、急遽の相談。快諾をいただいたので、さっそくアイデアと依頼を関係者に連絡。実現できそうで嬉しい。

 9月25日(日)14:00から、岐阜県の先生方を中心とするロイロユーザーのつながりで生まれた「LEG 岐阜キックオフイベント」が開催される。その中で僕は1時間の講演をさせていただくことになっている。その内容をリーダーに報告。

 11時に家を出て、安城市立今池小学校へ向かう。ルート選択を豊田IC経由にしたら、なんと1時間で学校付近に到着。これまで1時間30分はかかっていたので、これだけで嬉しい気分。マクドナルドに寄り、月見バーガーで昼食。

 13時ごろ学校着。今日は何人かの外部参観者がおられて、その方々と四方山話。

 13時40分から4年生理科の授業参観。授業内容はさっそく学校HPに掲載されたので、まずはここをクリックしてご覧ください。

 写真を見ただけでもよく伝わってくる子どもたちの授業へののめり具合。実験に際しても様々な工夫がされていて、感心するばかり。自分の予想にはなかった結果が出て、思わず声を出す子どもたち。端末でそれぞれの実験結果が瞬時に共有できているからこそ、一人一人の驚きや疑問が全体の学びへつながるという心憎い展開。良い意味で大きな疑問が生まれて終了。

 授業後は研究協議。皆さんから出されるどの意見も、子どもの姿をもとに授業者の考えも踏まえた建設的な意見ばかり。高い同僚性を感じさせてもらいながら、僕は動画編集。

 20分間の指導助言の時間をいただく。まずは今池小学校の教育目標と学習指導要領の一致を確認(上写真)して、冒頭は「とってもいい授業でしたね」。この立場でなかったら、これで十分な授業評価だと思うが、それでは許されないので、動画をもとに、授業者へインタビューもしながら、とりわけ集団追究の在り方について助言。これだけ子どもが育っているので、もっと突き放してもいい!と思うからこそのアイデア提供。

 今池小は愛知県教育委員会事業もされているので、その県担当者からは、日ごろの指導のよさを賞賛された上で、一つのアイデア提案あり。なるほど!と納得。

 校長室でしばし懇談して退校。帰路はナビは往路と違うルートを指示。素直に(笑)したがって、1時間ちょっとで帰宅。

 20時から、9月17日(土)にオンラインで登壇させてもらう【21世紀型学校づくり入門講座】の打ち合わせ。主催の安部先生と初めて懇談。コーディネーターの方も気さくで、17日は講演ではなく、インタビューで展開することに決定。楽しい時間になることは間違いない。

 皆様、9月17日(土)20時から1時間30分間のオンライン開催です!ぜひ申し込みください。参加申し込みは、https://forms.gle/Wyinq3q5GH4TkUXT9

 濃い打ち合わせが無事終了。今日も届いたいくつかの依頼。その対応。

 研究室HP記事は下野さんのエッセイ。「あやみんにしか出来ない」。まさに下野さんだからこそ書ける内容。ぜひご一読を。お勧め。

 
画像2

あやみんにしか出来ない(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。唐突ではありますが、私は中学生・高校生時代通った女子校で「あやみん」と呼ばれていました。大学生になった今は、「あやみちゃん」とか「あやみ」とかごくありふれた呼び名。あの若さ故の「あやみん」が私の青春です。

 そんな高校生。華のJKですね(笑) それはもうこの世界は私たちが中心で回っている!と本気で思い込んでいたあの時期、私にはあるひとりの友人が居ました。

 今は、私の唯一の男友達といったところでしょうか。彼とは、同じ中学・高校に通いました。あれ?と思った方もいらっしゃるはずです。私は、女子校に通っていました。

 彼は、身体が女の子でした。心は男の子でした。私は、昔から人を人のまま好きになる人間でしたので、それを言われても「あ、そうなんだ〜」程度でした。何も変わりません。

 でも、周りは違いました。厳格な伝統ある女子校に通う私たち。制服はもちろんセーラー服です。登下校は、制服(セーラー服)でも我慢するから学校の中では体操服で過ごさせて欲しいと願う彼を先生方は許しませんでした。苦しかったはずです。なんの関係のない私が、「なんでダメなんですか?登下校は我慢するって言ってるのに、なんで許せないんですか?」と先生と職員室の前で喧嘩もしました。保健室で苦しむ彼に、私は、何も出来ずに「大丈夫大丈夫、そのまんまでいい」としか言えなかった。

 進路を決める時、彼に教育学部に進むと伝えました。すると彼は、「あやみんは、先生になった方がいいよ。僕みたいな子を理解出来る子どもを育てて欲しい。それで、救ってあげてよ。」と言ってくれました。彼は覚えているか分かりません。でも、それは私にとってとても心の支えになりました。今でも私が教師を目指す一つの理由です。

 彼と関わったことで、私はジェンダーについて深く考えるようになりました。教員採用試験の面接練習でも、ジェンダーについて良く問われました。私はいつも彼を思い浮かべます。彼だったら、どう考えるだろう。どう寄り添って欲しかっただろう。教師がどうであったら彼は心を安心させて過ごせただろう。とても大切な友人です。

 なぜ、今回こういった記事を綴ろうかと思ったのか。それは、5年ぶりに彼から連絡があったからです。大学へ進学した私たちは、各々の道を歩み連絡が途絶えていました。久しぶりに話す彼に、ずっと貴方の言葉が私が教師を目指す理由の一つだった、今は結果待ちだよ。と伝えれば、「嬉しいなあ」と屈託のない笑顔と返事がそこにはありました。

 彼は今、作家として美術作品を制作しています。彼もまた自分の夢へと真っ直ぐに向かっていることを知り、私も負けられないなあと思うばかりです。

 人は、きっとまたいつかどこかで会える。そんなことを実感した大学生活最後の夏休み。夢を叶えるために、「私にしかできない何か」がそこには待っている」と信じられる出会いがありました。

(下野)
画像1

2022年9月11日仕事日記

 7時30分ごろに家を出て、父親名義の土地へ向かい、草刈り。汗びっしょり。三分の一残したところで、二つのバッテリー切れ(泣)。9時30分ごろ帰宅。シャワーを浴びる。手の震えがあって横になる。目覚めたのは11時。

 18日には「日本教育会愛知県支部教育研究大会講演」。演題を「学習指導要領を実現する教師の心得・あり方」としたため、高等学校の学習指導要領、特に「総合的な探究の時間」を読み込み、資料作り。さらに高等学校における情報端末の利活用について調べる。プレゼンができたので、担当校長へデータ送付。

 9月21日から開始される「教職実践演習」の第1時の授業連絡。設定最後になって、ようやく理解できた。同じ情報をいくつか掲載することになった模様(汗)

 メールチェックで、返信をうっかりしているいくつかのメールがあることに気づいて、その対応。遅くなってごめんなさい。

 研究室HP記事は9月3日の教師力アップセミナーでの学びを田中君、新谷さん、澤本君が発信。そういえば、教育実習5日間を終えた土日のゼミ生チャットがとてもいい。

9月3日第3回教師力アップセミナーでの学び(田中、新谷、澤本)

 こんにちは、7期生の田中です。教員採用試験も無事に終わり、ほっとしている反面、あと半年で大学を卒業すると思うと少し寂しく思います。今日は9/3(土)に行われた第3回教師力アップセミナーでの学びについて書いていきます。

 今回のセミナーでは、小倉先生から主に学級経営について、樋口先生から国語の授業づくりにおけるポイントについて学びました。どちらの先生のお話もとても面白く、勉強になりました。その中でも1番印象に残ったことは、小倉先生の学級経営におけるお話です。

 教員採用試験の面接練習をしていたこともあり、自分の目指す学級の姿や、子供にどのように指導するかなどを具体的に考えて発信することが最近多くありました。試験の準備、教員としてという視点からはそのように考えをもって発信していくこと、明確に自分自身の軸をもつことは大切だと思います。しかし、小倉先生のお話の中で、子ども主体、子どもがたてた目標を達成できるように手助けをしていく、自分が求める理想像にしていくのではないというような内容のお話を聞いてはっとしました。その時、少し自分はこうしたいという思いが強くなりすぎていたのではないかと反省しました。このような学級をつくりたい、こんな子たちに育ってほしいという願いや自分の軸はもった上で、子ども達自身が頑張りたいと思うことをサポートしていくという姿勢で学級担任として望みたいです。

 今日の学びを活かし、加えて、残り半年で少しでも多くのことを学び、4月から教壇に立った時に少しでも多くのことを実践できるように頑張っていきたいです。(田中)


 こんにちは、八期生の新谷です。最近は、教育実習に向け、指導案を作成したり、授業について考えたり、緊張で落ち着かない毎日を過ごしています。先日、第三回教師力アップセミナーに参加しました。小倉先生と樋口先生による、二学期の学級づくりと、国語の授業についての講演でした。

 今回の講演は、教育実習前で緊張が止まらない私にとって、心構えになるものとなりました。第三部の対談にて、先生方は自信がなく、不安だからこそ、とにかく一生懸命やる事が大切と話されていました。私も今、実習前で、子どもたちと仲良くなれるかなとか、授業しっかりできるかなとか不安を抱えています。その不安をなくすためには、とにかく自分が一生懸命に取り組むことが大切だとわかりました。この対談を聞き、心が軽くなりました。上手くいかなくても、失敗して悔しくなっても、とにかく自分のできる最大限を発揮していきます。

 また、実習に関連して、言葉を「選ぶ・変える」という意識は大切だと思いました。小倉先生は、子どもになにか伝えるときにお笑いのセンスを入れていると話されていました。

 子どもと仲良くなるために、自分が固すぎると、子どもにとっても近づきにくい存在になってしまうかもしれないので、教師と生徒という関係を保った上での少し柔らかい関係になるような言葉選びは、実習で生徒と仲良くなるうえで大切だと思いました。自分にお笑いのセンスがあるかはわかんないのですが、、(笑)子どもにとって親しみやすい実習生を目指そうと思います。
 
 さらに、国語専修である私にとって文学の授業づくりはとても学びになりました。私は指導案を書くとき、いつも中身をどう教えればよいのかと考えています。しかし、樋口先生は、「物語の大事なことに気付ける子どもをどう育てよう」という授業に変えたと話されていました。その物語の大事な部分を子どもに気づいてもらうために、教師も、物語の読み方を知ることや、物語の系統性を理解しなければならないことを学びました。
 
 中学校の教育実習で物語について扱うかもしれないので、物語については、とにかく自分が何回も読んで、その物語において、何が大切なのか、どのようなことを子どもに気づいてほしいのか、教材の分析をしっかり行うことを大切にしていきたいです。
 
 実習二日前のこの日に、教師力アップセミナーに参加することができて本当に良かったです。まだ緊張は止まらないですが、とにかく一生懸命頑張ります。(新谷)


 こんにちは!8期生の澤本です!今回は先日受けた第三回教師力アップセミナーについての記事を書きます。内容は小倉先生による二学期の学級づくりと樋口先生による国語の授業づくりのポイントを学びました。

 今回のセミナーで印象に残ったことは、「自分ごと」として向き合い、考え、実行する機会を設けることです。先生が言ったから、学校で決められてるからとなんとなく生活してしまう。しかし、「この行事はなんのために行っているのか」、「学級はこれでいいのか 」といったように自分事としてクラス全員で考えさせることが大切だと思いました。常に自分事として考えさせることを習慣にしていくことで、長期間で子どもが成長していくことを知りました。今日明日ばかりに目を向けて焦るのではなく、一年後にこうなればいいという目標を掲げることが大切なことであると学びました。4月には全くできなかったことが3月には当たり前にできていることが教師にとってもうれしいことだと感じました。

 また、お二人の先生が共通しておっしゃっていたことはとにかく自分が一生懸命やっているということです。何年も教師を続けているお二人でも自信がなかったり不安を感じたりしていることを聞き驚きました。自分も教育実習中ですが、これから授業をしていきます。不安を感じていましたが、ベテランの先生でも感じるのだから自分はそれ以上に頑張りくらいついていくしかないと思いました。

 実習前にこのような貴重なお話を聞けてとても良かったです。とにかく、やれることは自分なりに頑張っていこうと思います!(澤本)
画像1画像2

2022年9月10日仕事日記

画像1
画像2
 9時30分から11時まで、オンライン「モーニング情報交流会」の主催。進行は山田貞二先生にお任せ。内容は写真のとおり。27名の全国各地からの参加があって、地域連携をテーマに様々な意見交流。今回も濃密。

 13時に愛知文教大学へ。学び合う学び研究所主催のセミナーで、今回は登壇。

 犬山中学校の研究概要と自分の授業実践を安形先生が発表。安形先生提示の冒頭動画は数人の生徒が話しあっている映像。実は授業後の一コマ。授業後もこうして話し合う生徒を育てたいという思いを皆さんに告げてからの発表。
 
 僕は犬山中研究が定期的な教科主任者会によって進められ、高められていることに、皆さんに注目してもらいたいと思い、そこに焦点を当てて進行。

 その後の安形先生の授業報告は、まさに「学び合う学び」の一授業であって、参加者に異論はないと思い、犬山中学校の研究の特長を伝える。そして、指導すべきことがきちんと指導されているから犬山中の今があること、深い学びの解釈について言及。

 犬山中の校長先生を始め、関係の方がたくさん来ていただけ、いつも以上に参加者が多いセミナーになったとのこと。午前も午後も人に恵まれていることを実感。

 セミナーに参加したゼミ生の下野さんと早めの夕食。久しぶりにたっぷり食べながら、しっかり懇談。教員採用試験を終えた学生の生活を知る(笑)。有意義な時間。

 帰宅。来週からのプレゼンを作ろうと思ったが、今日はのんびりすることに決めて、あれこれ動いた夕刻から夜。

 研究室HP記事は、岐阜県教育委員会から依頼を受けて行った初任者へのオンデマンド講演の感想が届いたのでアップ。初任者が気を付けるべき玉置流授業づくりのポイントがわかったようで、嬉しい感想ばかり。

岐阜県教育委員会初任者研修感想届く

画像1
 この7月に岐阜県教育委員会から依頼を受けて行った初任者へのオンデマンド講演の感想が届きました。以下に紹介します。

・先生が教えるのは最終手段であり、先生の役割は子供と子供、子供と教科書をつなぐことにあるという言葉が一番印象に残った。自分の授業を振り返ってみると、「どうしてそう思ったのか」と問いかけることは意識的に行っている。しかし、改めて自分の授業を振り返った時、できているようでできていないことが分かった。例えば、挙手指名方式での授業がほとんどで、全員が参加できている授業を創っていない。今後は、生徒の発言をそのまま受け止めて、その上で、問い返しをすることを日頃から心掛ける。そして、生徒と先生とのやり取りではなく、生徒同士で学び合いを深めていける授業を目指していきたい。

・教師が子供の発言や意見を意図的につなげ、子供の発言で授業を創りたいと改めて思った。子供の発言や考えを意図的につないでいくには、挙手する生徒の意見を取り上げるだけでは上澄みに働きかけているだけになってしまう。表情や視線、頷く動作などを丁寧に読み取り、生徒にその根拠を尋ね、意見を拾い、繋げていくことが大切だと学んだ。

・生徒が、分からないことを「分からないから教えて」と自分から発信し、周りの仲間に助けを求めていくことは、生徒を孤立させず、この先の生徒の自立につながる力を育てることにつながる。助けを求めることは恥ずかしいことではない。困ったときに助けてと言えるクラスの雰囲気を育てることを大切にしたい。また、教える側の自分も一緒に問題解決ができてうれしい、一緒に考えると面白いと生徒と共に喜びを味わえるそんな関係性を築きたいと思った。そうすることで、子供同士のやり取りの中で、問題を解決できた時に、生徒自身も喜び合えることにつながると思う。

・教師が子供の「わからない」を解決するのではなく、子供同士で困っていることを伝え合ったり、考えを出し合ったりして少しでも自分たちで分かったといえるような場面や時間を設定すること、子供の発言を教師の言ってほしかった言葉に言い換えるのではなく、ありのままの言葉を受け止めていくことで、子供の気付きにつなげること、その 1時間の授業において一番大切なことを子供自身が発見できるような手立てを打つこと、これらのことを今後の授業づくりで生かしていきたい。

・〇×方式のような、全員が考えを出しやすい場の設定を大切にしたい。生徒が話すときには、発言者だけではなく周囲の反応や表情を見て聞いていきたい。生徒と生徒とをつなぐ役割が教師の仕事なのだと思った。生徒と生徒をつなぐ役割として動き、授業において学びが深まっていくようにしたい。そして、生徒が自分から仲間とのつながりをもてるよう、子供にその大切さを語り、つながりをもてるような働きかけをしていきたいと思った。

・子供たちの力を付けていくためには、インプットよりアウトプットを多くすることをしていきたい。教師が説明をして子供がノートを取るというものではなく、子供自身が分かったことや学んだことを言語化する場を大切にしたい。何度も繰り返し行い、子供自身が学んだことを実感していくことができるようにしたいと思った。またもっと子供たちを見ていく大切さを学んだ。発言していない子の表情や反応を見て、その反応から意見を引き出していくことで、どの子もが授業に参加できる。また、分からないことについて教師が答えを教えるのではなく、子供同士で教え合う環境をつくることが大切だと思った。自分から教えて、助けてと安心して言える環境、人間関係を築いていきたい。

・授業づくりだけではなく、学級活動の際にも、子供同士で考えを伝え合ったり、共感したり、意見をつないだりする場面をたくさん設定し、子供たちと一緒に授業や学級をつくっていきたい。

2022年9月9日仕事日記

 久しぶりにホテルで目覚める朝。大浴場でゆったり朝風呂。朝食も美味しい。朝から食べすぎ(笑)。

 8時30分にチェックアウト。お迎えをいただいた車で新千歳空港へ向かう。車中は昨日に続いて、1時間ほどの実りある教育談義。二日間、様々なお心遣いをいただいた。有難い出逢いに大感謝。9時30分ごろ空港着。

 フライトまで時間があるので、昨日の授業映像の整理。授業を振り返りながらのタイトル付けの1時間。

 予定通り、12時に中部国際空港へ向けて飛び立つ。飛行機の中では熟睡。13時45分着。空港内でラーメンでお腹を満たす。金山経由で帰宅。あとはのんびりの1日。

 研究室HP記事は、9月3日の教師力アップセミナーでの記録。岡君、寺尾さんが発信。実践家の話で、大いなる刺激を受けた模様

 さくら社のトップページは、鈴木中人さんとの共著「『いのちの授業』をつくる」のいわゆる本帯。みなさま、ぜひご購入ください。自信作です。
画像1

いよいよ発売です。

画像1
 鈴木中人さんとの共著「いのちの授業をつくる」が9月23日発売です。

 ここをクリックしていただくと本の内容がわかります。どうぞ。

9月3日第3回教師力アップセミナーでの学び(岡、寺尾)

 こんにちは! 7期生の岡です。今回は教師力アップセミナーにて学んだことについて書かせていただきます。私自身教員採用試験も終了して、教員後の生活について考えることが増えてきた中でのセミナーでした。

 まず、小倉先生の学級経営についてはキーワードは「自分」だと感じました。

 私は学校は集団で生活する場でありそこで責任を持って行動することが大切であると考えています。この考えと繋がっているところご「自分」ということだと思います。責任を持って行動するということは、自分がなにをしたい、何をしなければいけないと考えて動くから、責任が生まれると思いました。そのため、これから子どもが学校で行うことを自分ごとと捉えられるようなことを考えていきたいです。

 次に樋口先生には国語の授業についてのお話をいただきました。

 この話から感じたことは国語の授業を行う上では、国語で扱われている題材についてすべて読み、分けることが重要だと感じました。これを行うことで、国語についての理解が深まったり、樋口先生が大切にされている国語の読み方について、教師自身が力がつくと考えるため、私も国語についての勉強ももっとしていかなければいけないと思いました。

 今回のセミナーを通して、後期の期間は短いですが、やらなければいけないことがたくさん見えてきた回だったので、自分のレベルアップにつなげていきたいです。(岡)


 こんにちは、8期生の寺尾です!

 今回の教師力アップセミナーでも、これから実践しようと思えることを学ぶことが出来ました。

 まず、小倉先生の学級づくりについては、「自分」というキーワードが何回も出てきて印象深かったです。子どもたちは、「〇〇さんが〜した」と言う事がありますが、自分はどうしたいのか・どうするのかを聞き、その理由も問いかけることで、自分事として物事を考える力を養うことが大切だと思いました。

 また、場面場面で言葉を選び、変えることを心がけていきたいです。声掛けの仕方次第で子どもたちにどう響くのかが変わってきます。もちろん、いけないことはいけないと言うことも大切ですが、時にはユーモアを入れて言葉を柔らかくすると子どもたちにも響くのではないかと思います。

 そして、樋口先生は文学の授業づくりについてポイントを抑えながら説明して下さりました。

 樋口先生のお話からは、物語の「冒頭」部分をしっかりと丁寧に読み込むことが大切だということを学びました。比較的短い冒頭部分には、時や場所、登場人物、語り手など、物語を読む上での大事な情報が詰め込まれています。ここをしっかり読み取ることで、授業の問いが生まれるのではないかと思います。また、冒頭と結末を比べることも重要だと学びました。このように、教師自身が物語の読み方を知っておくことが必要なのです。

 今回は教育実習直前に、意義ある学びを得ることが出来ました。自分なりに言葉を選びながら子どもたちと接していきたいと思いました。(寺尾)
画像1

2022年9月8日仕事日記

画像1
画像2
 皆様のおかげで実に濃厚な1日となった9月8日。

 6時20分地元駅乗車、犬山経由、中部国際空港駅着は8時少し前。フライトまで50分余り。朝食をとりながら待つ。定刻どおりのフライトで、10時45分に新千歳空港着。

 お迎えいただいたのは、岩見沢市立教育研究所で、夕刻から講演をさせていただく「経営力を磨く会」の塾頭。車の中での話題は、玉置研究室HP、仕事日記、拙稿にしっかり目を通した上での質問が多く、そこまで読んでいただいていたのですか!と感激の連続。話したくなるご質問ばかりで、会話が止まらない。栗山町で美味しいそば屋に案内していただき、昼食。その後、岩見沢市立日の出小学校へ。

 日の出小学校では4年生の算数授業を見せていただいた。例によって授業のポイントを撮影しながら観察。

 子どもと教師の関係がとてもよく、元気がよく大きな声でつぶやく子どもも多く、それらの子どもたちのよさを活かしながら巧みな授業展開。授業が進むにつれて、自分たちの予想が間違っているのではないかと気づかせ、互いに情報交流をさせながら授業のねらいに無理なく迫った授業。

 授業後はすぐに動画を再生しながら、僕なりの価値づけ。意図して撮影した子どもの普段の様子を訊きながら、今日の授業へののめり具合を確認。ある子どもは他の子どもと交わらず、一人じっくり考えていた様子が読み取れたこと、その子がある交流場面をきっかけにとても晴れ晴れしい表情に変化したこと、自分の考えをノートに書き終えたときの鉛筆の置き方に満足感が表れていたことなどを動画で再確認。こうした子どもの変化を生んだのは、授業者の力。このようなことを伝えた。

 その後、教育委員会に移動して、教育長と懇談。岩見沢が目指しておられる教育をお聞きして学ぶ貴重な時間。

 教育研究所へ移動。17時から18時30分まで第5期2022経営塾「経営力を磨く会」で講演。演題は「自分が信じる『いい学校』づくりを楽しむ」。教職員、子ども、保護者とどのようにして、自分が目指す学校を創ってきたかの経験談。 

 熱心に聞いていただく皆さんばかりで、予定にないことをつい入れ込んでしまい、提示した話材をすべて伝えることができず反省。

 夜は「玉置崇先生を囲む会」を催していただき、とりわけ熱い思いの皆さんと美味しい料理を味わいながら、濃厚な情報交流。経営塾に私を紹介していただいたのは山田貞二先生とのことも知り、岩見沢市滞在14日間?ほどの山田先生に改めて感謝。

 ホテルに送っていただき、急ぎの返信をしなければならないメール対応。

 研究室HP記事は、9月3日にオンラインで行われた「第3回 教師力アップセミナーでの学び」。柴山君と前野さんが発信。教育実習直前にとても有意義な話を聞けた満足感がよく伝わってくる記事。

 

9月3日 第3回 教師力アップセミナーでの学び(柴山・前野)

 こんにちは!8期生の柴山です。今回は、教師力アップセミナーに参加させていただきましたので、学びを記事にさせていただきます。

 小倉先生のお話を聞き、心がけていきたいと思ったことは、「活動を自分事として向き合うチャンスを先生がつくること」です。

 周りがやっているから、学校で決められているから自分もやるでは思考が停止してしまいます。そのため、何のためにこの活動を行うのか、周りと話し合い考える場面を創っていきたいです。

 「自分」の目標と理由を考えられる場面を創ったうえで、
・子どもたちが抱いている目標を尊重する
・指導による変化をすぐには望まないこと
を意識していこうと思いました。

 学校での言葉がけについても、学びがありました。視点をずらした言葉がけで、子どもとの関係や雰囲気を柔らかくしていけるようにしようと思いました。掃除中ほうきを振り回していている子がいたのなら「ごみは廊下に落ちているよ。」のように声をかけていきたいです。

 樋口先生からは国語の授業づくりについてお話を聞きました。国語の授業では、「言葉」を大切にする授業を心がけていこうと思います。

 「物語文での大事なこと」に気づいていけるよう
・「時・場所・登場人物・語り手」などに焦点をあてる
・題名や、冒頭部分を丁寧に読み、中心人物の「課題」に気づく
・冒頭と結末を比較するなどし、変化に着目する

 また、習った言葉や文法などの事柄は、その単元のみで終わりではありません。学びをアウトプットする場面や、比較する場面をほかの単元や学習でも設けていきたいと思いました。学びの実感が得られる場面を増やしたいです。(柴山)


 こんにちは!8期生の前野です。今回の教師力アップセミナーでは「アヤミサ」コンビとして絶大な支持を集める、樋口綾香先生と小倉美佐枝先生の講演が行われました。教育実習が始まる直前に貴重なお話を聞くことができましたので、講演から得た学びを書いていきたいと思います。

 小倉先生からは学級づくりについてお話を聞きました。学級づくりをしていく上で子どもが「自分」を意識しているかどうかが大切だということを学びました。子どもは学級活動、行事、授業と学校であらゆることに取り組む中で「自分は〜を学びたい」「クラスのみんなで〜したい」という気持ちがなくては成長に繋がらないだろうと感じました。

 特に2学期には行事が多く、子どもの成長に繋がるチャンスが沢山あります。学級づくりのために何か新しいをことをしなきゃと構えるのではなく、既に決まっている行事に子どもがどのような意識で取り組むかという部分を考え、子どもが主体となって取り組むためのアプローチをしていくことで十分に学級づくりに変化をもたらすことができるのだと感じました。

 樋口先生からは文学の授業づくりについてお話しを聞きました。樋口先生は「物語の大事なことに気づける子どもを育てる」ということを意識して授業づくりをされています。大事なこととは「言葉の見方・考え方を働かせながら文章を読むこと」だそうです。樋口先生のお話から、国語の授業で最も大切にされるべきなのは「言葉」なのだなと改めて感じることができました。

 大事なことに気づくために授業で意識するポイントとして挙げられていた
・言葉を大切にする
・問いをもつ
・これまでの作品と比べる
・学習の積み重ね
・物語の読み方を知る
は今後授業づくりを行う際に是非意識していきたいと思います。

 また、最後にお二人の対談をお聞きして印象に残ったことを書きたいと思います。それは若手の頃はとにかく一生懸命やる、そこに価値があるというお話です。セミナーに参加している先生が若手の先生が多いということでこのようなお話をしてくださったのですが、教育実習を間近に控える私にとっても心に響く言葉でした。子どもと上手く関われなかったらどうしよう、授業失敗せずにできるかなと挙げたらキリが無いくらい不安がありますが、まずは目の前のことに一生懸命に取り組もうという気持ちで実習を乗り越えたいと思います!

 今回、学級づくりと授業づくりの2つのテーマで講演をしてくださった小倉先生、樋口先生ありがとうございました。(前野)
画像1

2022年9月7日仕事日記

 久しぶりに大学へ。コンビニで朝食用パンを買って研究室へ。7時30分ごろ着。なんと8期生からプレゼンとしてもらった飴細工が暑さで溶けていてビックリ(泣)。

 9時30分から、石原先生、山田先生、福地先生と教職実践演習の第1回目(オリエンテーション)のzoom収録。我ながらとっても良いコンテンツができた。少なくてもこれまでのオリエンテーションより、様々な点から考えてもよい。4人のチームワークを大いに発揮した感じ(笑)。

 福地先生と1時間ほど懇談。四方山話。土岐市教育委員会の評価報告書原案に目を通す。表現の統一のみが気になる。赤を入れて実習課へ持参。

 13時30分から実習委員会。皆さんの協力もあって、30分ほどで終了。

 研究室に戻り、わけあって(笑)高等学校学習指導要領を読む。

 16時からクリスタルプラン委員会。1時間ほど。実習委員長ならびにフレンドシップ担当として発言。

 研究室に戻り、片付け物をして大学を出る。名神高速道路の集中工事だとは知っていたが、それほどかからないだろうと思い、高速利用。なんと岐阜羽島から一宮まで1時間以上かかる渋滞。致し方ない。一宮SAで夕食。帰宅。

 ある方にある相談。明日は岩見沢。持参する資料等の準備。

 研究室HP記事は下野さんのエッセイ。「ようやっとる」。内容はお読みいただいて確認を。

ようやっとる(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。お昼間はまだ暑い陽射しがありながらも、朝晩は涼しく鈴虫が鳴き声をあげるこの季節。私は、秋の香りが好きです。

 3年前の秋、祖父を亡くしました。まだ70歳でした。祖父は、寡黙な人でした。でも笑う時はカラカラと笑う人でした。

 あまり出来の良い孫ではない私に、いつも密かに期待をしていてくれていたのは祖父でした。特段頭が良いわけでも、特段何かに優れていた訳でもないのに、いつも祖父は「綾ちゃんはようやっとる」と言ってくれていました。本当に?と内心で思いながらも、その過大評価でない「ようやっとる」の言葉は私の自信でもありました。

 実は、私には後悔していることがあります。祖父は、身体を悪くした時孫が病院に来るのを拒みました。きっと孫に自分の弱っている姿を見せたくなかったのだと思います。まだ、元気だけれど入院している時、祖母が「じいちゃんの病院に行く?」と言ってくれたことがあります。私は、面倒だったので断りました。その次に、祖父母の家に遊びに行った時には、祖父は病室を祖母以外面会拒否とし、私は祖父に会えなくなりました。

 これが私の後悔です。あの時会っておけば良かった。あれが最後の祖父と会える時間だった。祖父が亡くなった時、何度も「ごめんね」と心の中で思いました。でもなんだか、祖父は許してくれているような気もしました。孫は勝手なのです。そして、そんな勝手な孫を祖父は、愛してくれていたと私は思うのです。

 私は、祖父が亡くなった時絶対に教師になろうと誓いました。誰よりも「ようやっとる」と言ってくれた人だから。本当は見せたかったのが本音です。教育学部に入学する時、誰もが「やめておいた方が、、、」と口にしました。でも祖父は、お決まりの「ようやっとる」と一言。これも密かな期待を寄せていた。私はそう思います。

 教師になることは、勿論自分の夢を叶えるため。でも、そこには祖父の密かな期待に、盛大に応えたいという思いもあります。「見ていてね、そして、カラカラ笑っていてね」と願いながら、試験前はお墓参りに行きました。

 結果は分かりませんが、祖父が近くに居てくれたように思います。きっと試験後には、空から「ようやっとる」と言ってくれていたように思います。

 秋になると祖父を強く思い出します。だから、私は秋が好きです。きっとまだまだ出来の悪い孫を「ようやっとる」と見守ってくれているから。

 いつか私が教師として、人生の役目を果たしてじいちゃんに会えた時には「ようやっとったな」の言葉を貰いたいと思うのです。

(下野)
画像1

2022年9月6日仕事日記

 今朝は8日に伺う北見沢市での「経営力を磨く会」での講演プレゼン作成から。参加者の立場を考えると、大いに参考にしていただけるのはこれだろうと想像して作成。完成したので印刷資料送付。

 10時から11時45分ごろまで「授業と学び研究所」会議。二つの議題は提示しておいたが、いわゆる叩き台はできず。皆さんからの意見をもとに方針を決める。

 9月21日から4年生「教職実践演習」が始まる。第1回目は恒例のオリエンテーション。今回から教育学部では石原先生、山田先生、福地先生、僕とで行う。「教職実践演習」が設定された意味から押さえる第1回のプレゼン作り。これまでにないアイデアも浮かぶ。明日、4人で収録することを調整して決める。

 9月13日には、稲沢市小中教務主任研修会で講演。演題は「令和の日本型学校教育から教務主任として考えるべきこと」。教務主任を意識してのプレゼンづくり。完成したので、印刷資料データを送付。

 研究室HP記事は、すでに教育実習を始めている柴山君の「授業の腕をあげる法則」を読んでの学び。僕が30歳くらいに購入した本。向山洋一先生の名著。どれほど刺激を受けたことか。

授業の腕をあげる法則(柴山)

画像1
 こんにちは!8期生の柴山です。いつの間にかセミの鳴き声も聞こえなくなり、秋の虫が鳴き始めました。夏休みの終わりを実感しています。

 向山洋一先生著の「授業の腕をあげる法則」を読んでの学びを記事にさせていただきます。

 本書は「授業の原則10ヶ条」として、授業上達の方法が簡潔に書かれていました。良い例・ダメな例、理由が詳しく書かれていたためイメージが湧きやすかったです。どれもこれも大切な原則ばかりでした。

 うまい指導法は、いくつもの原則・技術で組み合わせによって成り立っています。10個の中でも、自分が軸としたい原則3つについて書かせていただきます。

1.簡明の原則
 指示・発問は簡潔かつ具体的に述べることが大切です。端的に発問したとしても、「もっとがんばって」などの指示ではどのように動いてよいのかわかりません。「一回飛んだら、先生の所へ集まります。」などのように、最後の行動まで指示することを意識したいです。

 「電車の車掌はどんな仕事?」のような発問では、具体的に考えづらいです。「電車の車掌は笛を鳴らします。誰に聞かせているのですか?」のように様々なことをイメージしやすい、焦点化した発問を心掛けたいと思います。

2.全員指示の原則
 指示は必ず全員の前でしなければいけません。状況によって「給食を残してもいい。」だったり、「全部食べなさい。」と回答が変わることがあります。このくい違いから信頼を失ってしまうことを防ぐために、全員の前で指示をすることが大切です。
しかし、「指示したつもり。」「言っただけ。」の状態ではいけません。聴ける状態の相手に指示しなければならないのです。そのため、
・手に持っているものを置かせる。
・おへそを先生のほうへ向けさせる
・指示を追加でしない
の3つを意識していきたいです。

3.激励の原則
 子どものことを常に励まし続けることが大切です。子どもたちの中には、もちろん勉強や運動などが苦手な子どもたちがいます。その苦手な部分を克服していけるような指導技術を身につけること。それとともに、一緒に克服していく連帯者であることを伝えるためにも、欠点を克服できるよう絶えず励まし続けていかねばなりません。

 子どもが生きていく気力を育くんでいけるようにするためにも、シールなどの「もの」のみを目当てに頑張らせることを意識しようと思いました。

 本書を読んでいる最中、玉置先生の「愛のない技術は危険、技術のない愛は無力」ということ言葉を思い出しました。やさしさを土台として、子どもにとって学びのある指導をしていくことが大切です。授業の10ヶ条と照らし合わせながら、学びのある楽しい授業づくりをしていこうと思います。(柴山)

2022年9月5日仕事日記

 今日はお願いをして愛知県立豊橋聾学校で授業を見せてもらう日。というのは、10月6日に開催される第56回全日本聾教育研究大会(愛知大会)で記念講演をさせていただくこともあって、それまでには一度は現地を見ておくことが大切だと考えたからだ。

 7時6分地元駅乗車、犬山経由豊橋、そこから南栄へ。徒歩で聾学校へ到着。9時45分から12時まで、校長や教頭先生を始め、幼小中高部の主事のみなさんに丁寧な対応をいただき、聾教育や子どもたちの特長を知ることができた。講演に際して伝えたいこともかなりはっきりしてきた。皆さんに大感謝。

 豊橋駅ビル内レストランで昼食。新鵜沼行特急指定席に乗車して、犬山までぐっすり眠る。地元駅着は15時過ぎ。

 一旦休憩をして、連載中の「週刊教育資料」の第12回原稿を書き終えて編集部へ送信。

 教育実習初日を終えて、余裕がある(?)ゼミ生がチャットに書き込み。とても良いスタートを切った模様。

 研究室HP記事は、前野さんの夏休み中の読書感想。「プレミアム講座ライブ 二瓶弘行の国語授業のつくり方」からの貴重な学びの記録。

話したい、聞きたいと思わせる授業づくり(前野)

画像1
 こんにちは!8期生の前野です。いよいよ教育実習が始まる時期になり、期待と不安が入り交じる何とも言えない感情になりながら日々を過ごしています。(笑)

 今日は二瓶弘行先生の「プレミアム講座ライブ 二瓶弘行の国語授業のつくり方」を読んで学んだことについて書いていきます。

 この本では、国語の授業の主軸となる表現する力を子どもが高めるための教師の働きかけについていくつも述べられていました。その中からいくつかピックアップして書いていきます。

 まず、国語の授業に限らず子どもが話すことに躊躇しない学級づくりが必要ということが述べられていました。自分の思いを人に伝えるために音声言語として表出することに躊躇する子どもが学級の半分もいては集団の学びは成立しないという内容から、学校で学ぶ意義の1つとして自分の思いを周りに伝えながら学んでいくという部分があるのではないかと考えました。自分の思いを周りに伝える場面は大人になっても必ずあります。学校という環境で自分の思いを周りの人に伝えるという体験を積み重ねていくことで、社会に出ても通用する力を養う重要性に改めて気づかされました。

 特に国語の授業では、書いてある文章を読む音読の活動があります。「読みたい人、いませんか?」と言ったときに、学級全員がごく自然に手を挙げる、自分は音読する場の一員なんだと感じられる学級づくりが重要だと感じました。このような学級づくりは誰も置いていかない、全員が学びに向かっている授業に繋がるのではないかと思います。

 そして、表現するものがいればそれを受け取る側の存在も必ずいます。話すことに躊躇しない子どもを育てると同時に「聞ける集団作り」も必要です。二瓶先生は子どもの「目」を意識して指導を行っているようです。聞き手が「目」で仲間の表現を受け取る力を獲得することで、話し手も安心して自分の思いを表現することができるのではないかと思います。国語の授業づくりでは話し手・聞き手の2つの視点から指導していくことが大切だと感じました。

 また、学級全員が主体的な意思を持って話し聞き合う学習空間を創るには「対話」活動が重要ということを学びました。

 対話の進め方は「話題把握→心内対話→ペア対話→全体対話→個に戻る」という流れです。学級全員が言葉で話し伝える活動を保証するにはペア対話が重要です。ペア対話が重要視されるのは1対1で相手に自分の思いを伝え、相手の思いを受け取る体験を全員ができるためです。ただし対話が形だけにならないよう、教師が注意深く見ておくことも重要です。子どもが迷い悩みながらも相手と言葉を交わして学びを深めていくことができるよう教師の言葉がけも大切ということが分かりました。こういった活動を積み重ねていくことで、誰もが話したくてたまらない、誰もが聞きたくてたまらない学級集団が創られていくのだと学びました。

 今回本を読んで学んだことは、実習にも必ず生きてくると感じています。話したい、聞きたいと感じられるような授業づくりを意識したいです。(前野)

2022年9月4日仕事日記

 今朝は、昨日、出会った方々へのアクセスから。多くの方が何らかの発信をされているので、つながり率が高い。さっそくやりとり。

 「土岐市教育振興基本計画推進・点検委員会委員」を仰せつかっているので、令和3年度の報告書をもとにその原稿書き。松村課長へ送付。

 明日から教育実習を開始する8期生がほとんど。「心の天気」の書き込みからも緊張が伝わってくる(笑)。

 研究室HP記事は、寺尾さんが「白石範孝先生の国語授業の技術」(東洋館出版)を読んでの記録。白石先生の国語は論理的でわかりやすい。それを示す記事。

国語の説明文の授業で大切なこと(8期生 寺尾)

画像1
 こんにちは、8期生の寺尾です!週末明けから小学校教育実習を控えていて不安と楽しみでいっぱいです(笑)
今回は、「白石範孝先生の国語授業の技術」(東洋館出版)を読んで学んだことを書いていきます。

 この本は白石先生流の国語の授業や、文学作品・説明文・詩の技術が書かれています。私自身、小学校教育実習で説明文の研究授業を行う予定でいるので、主に説明文の技術について記事にしていきます。

 説明文の授業を行う上で大切だと思ったことは、「形式段落の主語」を考えることです。形式段落の主語が同じものをひとつのまとまりとする原理・原則が、「はじめ」「なか」「おわり」を分ける時に役立ちます。逆に言えば、この主語連鎖を切り離して3つに分けることが出来ないのです。

 私は小学校や中学校の頃、説明文を読んでいた際にどこまでが「なか」でどこからが「おわり」になるのだろうと迷っていたことがありました。これを知っていれば、納得しながら「はじめ」「なか」「おわり」に分けることが出来ていたかもしれません。そのため、授業を行う時には形式段落の主語が何かを問う発問をしたいと思いました。

 また、説明文の中に複数の問いがある時、問いと答えは切り離して分類してはいけないのです。このことにも注意して説明文を「はじめ」「なか」「おわり」に分けていくよう指導していきたいです。

 そして、「題名から問いをつくり、それを解決していくことで、読みの課題(要旨がどこにあるのか)が見えてくる」ということも大切だと学びました。題名に続く形で子どもたちそれぞれが文中の言葉を用いてまとめをつくり、 その説明文で大切なことを捉えるという活動を取り入れていきたいと思いました。

 この本では、「たんぽぽのちえ」や「和紙の心」など実際の教材を例にして、このような授業をつくっていくことができるということを視覚的に見やすく書かれているため、スラスラと読むことが出来ました。

 今回学んだことを今月の教育実習で少しでも生かすことが出来たらなと思います。(寺尾)

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31