2022年12月25日仕事日記

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 午前中には来年1月5日の岡崎市小中教頭会研修会でのプレゼンを完成するために、これまでの講演プレゼンや最新資料をもとに、新たな講演プレゼンを構成。この内容なら依頼に応えることができると判断。各教頭先生から届いたレポートも読み直して、データを送信。

 12時9分地元駅乗車、鶴舞駅まで。今日は名古屋市公会堂での「大名古屋らくご祭」の二つの会(写真)に参加。

 13時30分からの若手の会は、朝也「時そば」、小痴楽「松山鏡」、鯉八「にきび」、花録「文七元結」。やはり花録の貫録勝ち。悔しいのは携帯を鳴らしたお客さん(怒)。

 17時からの年納めの会は、二葉「金明竹」、南光「義眼」、志の輔「ディア・ファミリー」、生志「看板の一」、市馬「二番煎じ」。好みもあると思うが、やはり志の輔落語が群を抜いて面白い。もちろん、すべての出演者がさすがの話芸を披露してくれた。満足!

 久しぶりにこんなにたくさんの落語を一気に楽しんだ年末。話芸の素晴らしさを堪能できて、忘れていた落語会通いに火が付きそう(笑)。さっそく年末年始の落語会リサーチ。

 鶴舞駅付近の居酒屋でしっかり飲食。23時過ぎ帰宅。

 研究室HP記事は、「いのちの授業を体験的に学ぶ」シリーズ第4弾。9期生安田さんと古川君が発信。先輩ゼミ生の記録に大いに刺激されていると感じられる良い記事
 

12月10日「いのちの授業」を体験的に学ぶ(安田・古川)

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 みなさんこんにちは。9期生の安田愛梨です。12月10日に開催された「『いのちの授業』を体験的に学ぶ」に参加させていただきました。玉置ゼミに入って初めてのセミナーだったのでドキドキとワクワクがたくさんでとても学びのある1日となりました。

 今回の講演は、山田先生とゲストティーチャーの加藤みゆきさんのお話を聞きながら自分の考えを深め、「いのち」や「いのちの授業」について学んでいくというものです。

 繋がるいのち、限りあるいのち、いのちとは何なのか。そんないのちの連続性と有限性をどう捉えるのかについて、たくさんの方々の意見から新しい視点をもつことが出来ました。

 私は、玉置先生が仰った現場で働いている先生の悩みの中に「社会での『いのちの授業』を見透かしている中学生にどう授業をするのか?というものがある。」という言葉がとても印象深く残っています。思春期になれば「命」や「家族愛」というテーマは今まで以上に重く感じ、心に引っかかり、向き合いたくないものだと思います。それに対し、山田先生のお言葉から教師も子どもたちと同じように学び、「自分ごとで考える」ことで一方的に教えるだけではない体験型の学びが成立すると学びました。

 道徳は1つの答えがないから難しい。だからこそ自分に置き換えて考えることで今後に生きるテーマとして内容を捉えることが出来るのだと思います。

 今回、このような貴重な体験をさせていただけたことをとても嬉しく思います。玉置先生をはじめご協力頂いた先生方ありがとうございました。そして、先輩方のとても意欲的に学ぶ姿に刺激されました。これからもみんなとこれからもたくさん一緒に学び合っていきたいです。よろしくね!(安田)


こんにちは、9期生の古川航太郎です。

 今回は12月10日にじゅうろくプラザで「いのちの授業」を体験的に学ぶ!セミナーに参加させて頂きました。

 メインとして山田貞二先生による「命の授業」をゲストティーチャーの加藤みゆきさんと共に臓器提供の思いを学びました。

 「命」は大切である。こんな当たり前で分かりきっていることはありません。しかし子どもにこの当たり前の事を教えることはとても難しい事です。有限性・家族愛・連続性、この命の授業では周りと交流しながら「命」とは何なのか考えさせられました。

 「考えさせられる授業」山田貞二先生の授業は子どもたちにもゲストにも深く考えさせるものであった。発問が丁寧でシンプルなのに「自分だったら」と考えさせ落とし込まれた授業内容で学ぶ事が多かったです。ゲストがいなくても授業者が書籍を読み、当事者の経験や思いを知る事の必要性を学ぶことができました。

 初めてのセミナーでしたが学ぶ事の多いものとなりました。普段あまり考えない「命」について考える機会を頂きました。更に意欲的にゼミ生共に学び、高め合っていきたいです。

 最後に玉置先生、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。(古川)

2022年12月24日仕事日記

 目覚めて大変な朝になっていることに気づく。なんと10cmほどの積雪。ポストの上にもかなりの雪が積もっていて、新聞を取りに出るのも取りやめた朝。特に出かける予定はないので、久しぶりの雪景色を眺める。

 10時から11時30分まで、JEES教育セミナー「若手とGIGAで盛り上げる学校経営」にオンライン参加。180名ほどの参加者があって、この種のセミナーへの関心の高さを知る。3人の校長による経営論から、もう一度校長をやってもいいと思う良い刺激をもらう。もちろん、やらないけど(笑)。

 来週月曜日には文部科学省へ行き、デジタル化プロジェクトチームリーダーの武藤さんら数人の方による勉強会に参加する。そのときの資料作り。聞き手をかなり意識(笑)してのプレゼン完成。

 来年1月17日の吹田市教育センターでのチームビルディング講座についての自分の考えをまとめて、担当の米田さんに送付。新企画をどう考えられるのか楽しみにしたい。

 来年1月5日には、岡崎市小中教頭会で講演。そのプレゼンづくり。課題をいただいているので、それにどう応えるかと悩む。まずは関連書籍を読みながら方向性を決める。

 来年のセミナー案内もいくつか届いている。その中から、これはぜひフェローの皆さんで学びたいと思うものを紹介。

 研究室HP記事は、「いのちの授業を体験的に学ぶ」シリーズ第3弾。8期生安藤さんと9期生久保君が発信。授業をする際のポイントがコンパクトに記されている。
 
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12月10日 「いのちの授業」を体験的に学ぶ での学び (安藤、久保)

【安藤】
 こんにちは、8期生の安藤です! 12月10日にじゅうろくプラザにて『いのちの授業』を体験的に学ぶセミナーに参加させていただきました。今年もセミナーでの学びを早速記事にしていきます!

 今回、加藤みゆきさんがゲストティーチャーとしてご登壇されました。実際に加藤さんのお話をお聴きして、自分の視点から深く考えることができました。

 いのちは大切。これは誰もが分かり切っていることです。しかし、自分の視点から考え、実感するからこそ本当の理解につながります。

 授業者は深く考える情報を持っている必要があります。そのために今回のようにゲストの方を招くことも一つの手ですが、書籍などを読んで当事者の経験や心情を知ることも有効だと学びました。

 実習の道徳の授業では、喋りすぎてしまう失敗をしました。一方で山田貞二先生の授業は考え、交流する時間がほとんどでした。この時間は納得解を生み出す大切な時間です。今回学んだことと、しゃべりすぎないことを意識したうえでもう一度授業したいです。

 玉置先生、ご協力いただいた先生方、今回もありがとうございました。いのちについても、授業技術についても学べる濃い時間となりました。
 そして玉置ゼミ生の意欲的に学ぶ姿がとても印象的で刺激を受けました。真剣に学び合い、全力で楽しめる仲間と出会えて幸せです。ありがとう。(安藤)


 こんにちは、9期生の久保です。12月10日に「いのちの授業」を体験的に学ぶ!セミナーに参加させていただきました。初めてのセミナーの記事を書きたいと思います!

 今回のセミナーでは、加藤みゆきさんがゲストとしていらっしゃってみえて、山田貞二先生と模擬授業を進めていらっしゃいました。模擬授業を実際に参加して「いのちの授業」の大切さ、授業の作り方等を学ばせてもらいました。

 「つなぐ」命の連続性と有限性をわかってもらえるように、移植する方の家族の立場になって考えてみたり、「自分事」に置き換えて、自分だったらどう思う?という問いかけが多くありました。いのちを大切にするということは、当たり前の話で、その当たり前を教えることは難しいことだと感じました。自分の立場になって考える時間を増やすことで、また、先生も一緒になって考えることで、クラス全体で考えが深まることを学びました。

 また、玉置先生が質問されていた「加藤さんのような実際に体験された先生がいなくても授業ができるか。」ということに対して、書籍や映画からも授業づくりはできると聞いて、納得しました。なかなかお呼びするのが難しい状況でも、授業はできるので引き出しをこれからもっと増やしていこうと思いました。

 初めてのセミナーは、多くのことを学ぶ本当にいい機会となりました。日程が合えば、これからも多くのセミナーや授業に参加して、引き出しを増やしていきたいです!玉置先生、ご協力いただいた先生方、ありがとうございました。(久保)
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12月10日 「いのちの授業」を体験的に学ぶ での学び(古賀、由原)

 こんにちは、9期生の古賀です。12月10日に開かれた、「いのちの授業」を体験的に学ぶ に参加させて頂きました。

 山田貞二先生による、ゲストティーチャーの加藤みゆきさんを招いた「いのちの授業」と参加者交流、質疑応答から感じたこと・学び得たことについて、書いていきたいと思います。

 「いのちの授業」は、臓器移植を受けた方の心情と葛藤、ドナーファミリーの想いについて学んでいく授業で、加藤さんの実体験から、「いのちをつなぐ」ことについて深く考えさせられました。山田先生と加藤さんの対話形式で行われ、ゲストの方も一緒に考えながら、授業が進んでいきました。自分事のように考えることができる、授業の工夫や仕方について学びを深めることができました。授業終盤の「あなた自身や家族の臓器を提供できるか」という発問には、参加者の方々から様々な意見が出て、自分とは異なる考えに触れ自分の意見が変わったり深まったりして、これこそが道徳の授業のあるべき姿なんだと肌で感じました。

 当たり前のことを伝えるのは難しいので、児童生徒に自分だったら…と自分事として目に見える実感を与える必要があることも学びました。ゲストを迎えることができなくても、授業者が書籍や映画などから、人の経験を知り深く考える機会をつくることが言葉に説得力を生むので、もっと見聞を広げていきたいと思いました。また、児童生徒の予期しない答えから、発展させ話し合うこと、その時に軸だけは絶対にブラさないことが大切であり、子どもと共に考え、自分たちも学び続ける姿勢を忘れてはいけないと聞き、今までの自分の考えを見直し、良い方向へと昇華していきたいです。

 私は、勉強不足であると身に沁みて感じ、玉置ゼミ生の名に恥じないよう学び続けたいと思います!素敵な学びの機会をありがとうございました。
 7期生、8期生の先輩方の鋭い視点や学ぶ姿勢を見て、より一層頑張っていきたいと思いました。ありがとうございます。未熟な私ですが、今後ともよろしくお願いします。(古賀)


 こんにちは、9期生の由原です!12月10日に、「いのちの授業」を体験的に学ぶセミナーに参加させて頂きました。今から、その学びを記事にしていきたいと思います。

 加藤みゆきさんがゲストティーチャーとして来てくださり、臓器移植をしてからの生きることへの苦悩や辛さについてのお話を聴きました。お話を聴いて、私自身「いのち」の有限性、連続性について深く考えることができました。

 いのちは大切である、ということは当たり前で誰もが分かっていると思います。しかし、「いのち」について子どもに考えさせることはとても難しいのだと、改めて実感しました。山田先生と加藤みゆきさんの模擬授業を受けて、「自分だったら?」という発問をしたり、目に見て実感できるようなエピソードを用意したりすることで、いのちについて身近に感じることができるのだなと思いました。

 また、教師が、教えてやろうという姿勢で授業を行うのではなく、一緒に考えて納得解を導きだそうという姿勢で行うことで、お互いが学び合える、より良い授業になるのだと感じました。

 私自身、模擬授業をして予想外の意見が出て動揺してしまうことがあったので、その予想外の意見こそが学びを深められるチャンスだということに気づくことができました。

 今まで、いのちについて深く考える機会はあまりなかったのですが、今回このような時間をいただけて、いのちについて、授業について、学びがたくさんありました。とても貴重な経験をさせていただきました。ご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。(由原)
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2022年12月23日仕事日記

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 ショートメールが気になる朝。というのは、本日、奈良県大和高田市で講演だが、大雪注意報が出そうとのことで、開催可否を知らせますとの連絡があったからだ。9時ごろに雪はたいしたことがないので、決行しますとの連絡あり。準備をして、今年最後の講演のために家を出る。

 10時24分地元駅乗車、名古屋からは近鉄アーバンライナーで大和八木まで。乗り換えて、13時31分大和高田駅下車。迎えの車で大和高田市文化会館「さざんかホール」へ。13時50分ごろ着。プレゼンの準備をして、開始の14時30分まで待つ。

 14時30分から16時30分まで講演。演題は「主体的・対話的で深い学びを教室で実現するために」。皆さんに問いかけ、考えを発表してもらいながら、動画も多用しての2時間。

 参加者数は、当初は20名から80名ほどという幅広い情報だったが、会場にはなんと100名近い先生方が集合。ある学校は全教員参加だったとのこと。

 昨日の春風亭一之輔落語に刺激をされて(笑)、いつも以上に本音を出して語ることにして、ここだけの話も入れ込む。みなさん、とっても受け入れていただいたように感じて、快調に話す(笑)。講演後に「また、ぜひ来てください」と言っていただけた方もあって、疲れがぶっ飛ぶ。皆さんの感想を待ちたい。

 帰りは、大和八木駅から近鉄「ひのとり」に乗車。19時9分着。名古屋で夕食と買い物。21時ごろ帰宅。

 研究室HP記事は、「いのちの授業を体験的に学ぶ」シリーズ第2弾。8期生前野さんと9期生石上さんの記事。いよいよ9期生も記事発信開始。

12月10日 「いのちの授業」を体験的に学ぶ での学び(前野、石上)

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 こんにちは!8期生の前野です。12月10日にじゅうろくプラザで行われた「『いのちの授業』を体験的に学ぶ」というセミナーに参加させていただきました。今回はその時の学びを記事にしていきたいと思います。

 「いのちは大切」という当たり前のことについて考えるためには、いかに自分事として想像力を働かせながら考えられるかということが大切だということを学びました。

 今回はゲストティーチャーとして移植手術を受けられた経験のある加藤さんのお話を聞きながら学ぶという形の授業でした。山田先生の模擬授業を受けてみて、加藤さんの経験を踏まえ、加藤さんやその周りの人がどのような思いだったのかということを想像しながら考えることで、自然と自分だったらこう感じるなという納得解へと繋がっていくことを体感できました。ゲストティーチャーを実際に招くことができなくても、授業者が書籍等から得た情報を子どもに伝え、「どうやって乗り越えたんだろう?」と投げかけることで十分に効果があるということをお聞きし、工夫次第でどんな形であっても深い学びが得られるということを感じました。

 また、ゲストティーチャーの話を聞く前にまず子どもに考えさせてから話してもらうことで、子どもはより話がスッと入ってきて全体でより考えを深めていきやすいということも分かりました。話を一方的にただ聞くだけでは自分事としては考えにくく集中力も続かないので、授業者が子どもとゲストティーチャーの橋渡し役になり授業を進めていくべきだなと感じました。

 今まで「いのちの授業」について学ぶ機会はほとんどなかったので、今回のセミナーはとても貴重な経験になりました。考えても考えても終わりのない「いのち」というテーマ。まだまだたくさんのことを学びたいと感じたセミナーになりました。玉置先生を始めご登壇なさった先生方、一緒に学んだ玉置ゼミ生の皆さん、ありがとうございました。(前野)


 こんにちは。9期生の石上夕貴です。12月10日に開催された「『いのちの授業』を体験的に学ぶ」というセミナーに参加させていただきました。

 今回の講演では山田先生とゲストティーチャーの加藤みゆきさんによる模擬授業を受けました。加藤さんは腎臓や膵臓を移植してもらうという経験をし、そこで感じた心の葛藤や当時の思いをお話してくださいました。加藤さんのお話を通して、私自身「いのち」とはなにか、どのようなものなのかについて深く考えるきっかけとなりました。

 私は先日、身近にいたペットが亡くなってしまうという体験をしました。その時「いのち」というものはこんなにも一瞬でなくなってしまうこと、当たり前にあるものではないということを実感しました。この体験は、山田先生も仰っていた「『いのち』は大切だという分かりきったことを、いかに自分事として考えさせられるか」ということの重要性について気づかせてくれたように感じます。

 また、「いのち」を自分事として考えるためには、動画や具体的なエピソードを提示し、「自分だったらどうする?」と問いかけるなど、授業における様々な方法も学びました。

 道徳の授業は正解があるわけでは無く、私自身模擬授業でもとても苦悩した覚えがあります。しかし、だからこそ自分自身が今後どう生きていきたいかを教師も一緒になって考え、自分なりの答え出していけるような、そんな授業にしたいです。今回はこのような機会をいただけて、新しい学びをたくさん得ることができました。ご協力いただいた先生方、ゼミ生の皆さんありがとうございました。(石上)

2022年12月22日仕事日記

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 7時ごろ研究室着。パンと珈琲で朝食。問い合わせメール対応などあれこれ。

 1・2限「教育課程論」。1限は「よのなか科」から「ハンバーガ屋の店長になろう」のワークショップをしながら、藤原和博さんが主張する「情報編集力」を深掘り。2限は「自殺予防」についての新井さんの動画を見て、「よのなか科」での「いのち」をロールプレイして論議。

 かなり時間をかけて振り返りを書いていた学生と授業後に話し合う。熟考させた授業ではこうしたシーンも生まれるようになってきた。授業積み重ねの成果!

 12時30分、岡君、田中君来研。卒論への最後の指導。これで7期生全員が本提出前に到達!

 13時から14時まで、オンラインで「恵那未来キャンパスに係る意見交換会」に参加。僕は高等学校の「総合的な探究の時間」に合わせて、施設利用を考えさせるプロジェクトをしたらどうかと提案。

 山田先生と来年度の「モーニング情報交流会」のプログラム相談。短時間で決定。14時30分ごろ大学を出て帰宅。

 17時前に家を出て、地元駅から鶴舞駅で降りて、名古屋市公会堂へ向かう。年末の楽しみにしていた「大名古屋らくご祭」の初日。

 今日は「師走のお祝い競演会」と題した番組。開口一番「道具屋」、林家けい木「壺算」、桂宮治「七段目」、林家木久扇「漫談」、玉川太福(浪曲)&玉川みね子(曲師)、春風亭一之輔「芝浜」という演目。

 一之輔の「芝浜」は群を抜いていい!この一席が聞けただけで大満足。一之輔の話芸を堪能。またすぐに聞きたくなる一之輔落語。さっそく他の会を検索。

 圓楽写真は2階ロビーでの撮影。「らくご祭」といった企画の立役者の代表ともいえた圓楽さん。

 終演後、このまま帰宅するのはもったいないという気持ちにもなって、鶴舞駅付近のお店に入って軽く飲む。こんな気持ちになったのも久しぶり。

 23時ごろ帰宅。研究室HP記事は、12月10日の「いのちの授業を体験的に学ぶ」での記録シリーズ発信開始。まずは下野さんの記事から。

12月10日 『いのちの授業』を体験的に学ぶ での学び (下野)

 こんにちは、7期生の下野です。12月10日に、じゅうろくプラザで開かれました『いのちの授業』を体験的に学ぶ に参加させていただきました。

 玉置先生の進行の元、山田貞二先生による「いのちの授業」が参加者を巻き込んだ形で行われました。山田先生の「いのちの授業」。臓器移植を行われた方の心の葛藤とドナー家族の想いについて学びます。

 「いのちの授業」とは、難しいものです。「命を大切にする」「死んではいけない」。これは、当たり前のように人の心に根付いているからです。会で、龍崎先生が仰られました通り、当たり前のことを教えることは難しい。だからこそ、「いのち」の前では皆平等で、教師も子どももなく、教師も一人の人として考える。これは、玉置先生と鈴木中人さんの著書『「いのちの授業」をつくる』にも著されていたことです。

 『いのちの授業』には、ゲストティーチャーを招くことがあります。今回であれば、加藤みゆきさん。臓器移植を受けた方としてご登壇されました。しかし、学校現場の一授業でゲストティーチャーを招くことは難しい場合もあります。もちろん、招くことに越したことはありませんが、そうも言っていられない現実もあります。では、どうするか。授業者が当事者の気持ちを著書や公演で知っているのであれば投げかけられる授業であると山田先生は仰られました。

 これって「いのちのバトン」を渡すことではないでしょうか。教師が知り得た、当事者の気持ちを子どもに伝える。その気持ちを知った子どもが、家族や友達に繋ぐ。「いのちの授業」は、そこに価値があると私は思います。

 「いのちの授業」をすることの出来る教師は、「いのちのバトン」を繋ぐことが出来る職業についています。子どもだからこそ、柔軟に生きていることの「価値」について深く考えられる。そんな子どもたちに「いのちのバトン」を繋げられる教師ってとてもとても大切な職業だなと実感していました。

 「いのちの授業」を実際に体験し、私も授業をつくりたくなりました。沢山の授業を見ることは、自分の授業づくりに生かされます。4月から教壇に立つにあたり、今だからこそできる「いのちの授業」を深く捉え直そうと思います。

 玉置先生、本回もありがとうございました。いのちの授業の捉え、授業論からの視点、全てが学びです。これからも、まだまだ学んでいたい気持ちです。
 8期生、9期生のみんな、会えて嬉しかったです。とても意欲的で、明るい後輩がいて幸せだなあと感じていました。ありがとう。

(下野)
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12月21日仕事日記

 7時頃研究室着。学生振り返り読みから開始。

 1限は「教育実践演習」。例によって保護者対応。ロールプレイ場面を多用にして、汎用性がある学びになるように助言する展開。いつものように手ごたえあり。

 2限は7期生ゼミ。先週提出があった卒業論文の最終添削済みの論文を返却。pdf提出、プレゼン提出の指示をして、卒論も大きなヤマを越える。

 集団追究に焦点を当てた模擬授業は高橋さんと丹羽さん。いずれの授業からも手法として記録しておきたいことが見えた授業。よし!

 12時30分から教職専修オンライン会議。オープンキャンパスへの関わりなどの確認。

 13時から教育課程論の振り返りを精読。これほど学生の考えが分かれたのも珍しく、読んでいて面白い。

 14時から教授会。審査教授会。FDしゃべり場に出席。学生のICT活用をどう指導するかが話題。

 18時30分から19時30分まで、一般社団法人未来を拓く学校づくり研究会理事会。ようやく会員の定義について明確になってきた。来年度の計画案も届き、光が見えてきた。

 帰宅。21時から4期生関口さんと8期生寺尾さんとズームでマッチング。教採の相談事。こうした縦のつながりがあるのも我がゼミのよさ。

 研究室HPは、12月7日8期生ゼミでの学びを安藤さんが発信。動画の威力を感じる。

12月7日 8期生ゼミでの学び (安藤)

 こんにちは!8期生の安藤です。今回は12月7日(水)のゼミでの学びを記事にしていきます。

 まず、卒論についてのお話を聞きました。その後、算数の授業動画をみて気づいたことや疑問に思ったことを話し合いました。
 実習後、授業動画を見る機会は今回が初めてで、実習前と見る視点が変わりました。実習をしたからこそ授業者の方の考えや気持ちが分かったり、自分の経験と重ね合わせたりして、より自分事として授業を見ることができるようになったと実感しました。
 
 では早速、授業動画から学んだことを大きく3つに分けてまとめていきます!

[子どもの考えを引き出す]
 最初から親切にテープ図や表などを提示してしまうと、子どもの解き方、考え方を限定してしまいます。親切は時に子どもの考える機会を奪う事にもなります。
 そのため、「どうやって解いていくと良いかな。」というような子どもの発想を引き出す問いかけが必要だと学びました。生徒の発言を価値づけするチャンスを作るためにも、子どもが考える機会を仕組んでいくことが大切だと思いました。

[間違いは楽しむところ]
 私は実習で、意図していない解答がでた時あせってしまいました。生徒は教師の反応をよく見ています。そのため、すべての子どもの意見を平等に受け止め、同じように板書する、同じように反応するということを心がけようと思いました。
 さらに、焦るのではなく「学びを深めるチャンス」だと捉えて楽しむところだと気付きました。子どもが話し合い、考える場面にも繋がります。意図していない意見はおいしい意見として取り上げることが学び深まる授業の秘訣です!

[追体験を忘れずに]
 間違えてしまった子をそのままにしてはいけません。理解できたか確認したり価値づけしたりするためにも、交流した後リターンをする事が必要です。他の子の意見をきくだけでは、聞いただけで終わってしまいます。そのためリターンした際に人の考えをもう一度体験させることが大切だと学びました。これは間違えてしまった子に限らず、普段の授業の中やふりかえりの際にとても有効だと思いました。実践でも「追体験」を意識して授業を行います!

 授業は教師のちょっとした発言やり方によって子どもの反応、学びの質が全く違ってくると改めて思いました。子どもが深い学び合いができる授業をするための工夫をこれからも考えていきたいです!
 そしていよいよ今週末にはゼミ合宿があります。卒論や面接練習が始まるので準備万端にして、気合を入れて臨みます!ご協力いただく先生方、そして先輩方、ご指導宜しくお願い致します!8期生みんなで頑張るぞー−ー!!!!(安藤) 

※写真は林文通先生からいただきました(玉置)
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2022年12月20日仕事日記

 早朝に目覚めて、本日締め切りの「教育放談」の原稿を仕上げて編集部へ送信。

 7時30分ごろ研究室着。授業準備。1・2限は第10回・第11回の教育課程論。1限は藤原和博さんの「よのなか科」から「ハンバーガー屋の店長になろう」を土台に体験的な学び。2限は、教職員支援機構の動画を使って「自殺予防」について学び、「よのなか科」から「いのちについて考える」をローププレイ。今日は随所で動きを作って、コミュニケーションの活性化を図る。我ながら良い感じ。

 研究室に戻る。8期生が卒業論文関連の書籍を借りに来研。たんさん読んで、基本的な知識をしっかり身に付けてほしい。そしてオリジナルの提案を出してほしいという願い。

 13時ごろ大学を出る。帰宅。メール処理などをして大阪へ向かう。スクールライフノートの関係で関わらせていただく大和川中学校の校長や先生、EDUCOMさんと懇談。

 23時ごろ帰宅。おかげさまで今日も濃密な1日。

 研究室HPは12月7日7期生ゼミの記録。二人の授業をもとに高橋さんが重要点をまとめてくれた。

12月7日7期生ゼミの学び (高橋)

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 こんにちは。7期生の高橋です。今日は、12月7日のゼミでの学びを書きます。

 今回のゼミは、下野さんと池戸さんの深い学びの授業提案でした。

 二人の授業の共通点は、ただ全体交流をするだけではなく、そこで出た子どもの言葉を用いて「ゆさぶり」の発問を入れるところです。そのために、子供の何気ないつぶやきや反応を大切にしていました。この授業法をさらに、子どもの学びにつなげるために必要なことは、考えを丁寧に板書することです。教師のきっと子どもに伝わっているだろう思うのではなく、押さえるところは丁寧に示すことが大切だと学びました。
 
 そして二人の授業を受けた感想です。下野さんは、普段の生活でもそうですが、人の良さや頑張りを大切にしていることが伝わる授業でした。自然に出てくる価値づけの言葉が、授業を受けている側としてとても安心して参加することができました。池戸さんは、授業に程よいスピード感があるので、テンポがよく、飽きることがない楽しい授業するところが流石だなと思いました。
 
 二人とも、自分の持ち味と、今まで学んできた授業法をいくつも組み合わて授業を行っていてとても刺激になりました。ゼミも終盤に差し掛かっていました。常に学び続ける気持ちを大切にして一回一回のゼミに臨みたいです。ありがとうございました。(高橋)
 

2022年12月19日仕事日記

 今朝は本日締め切りの週刊教育資料の原稿書き。精読して編集部へ送信。

 8時30分ごろに家を出て、愛知県立足助高等学校へ向かう。学校近くのコンビニで朝食を買って、食べながら時間調整。

 9時20分ごろ学校に入る。校長先生から日程をお聞きして懇談。9時50分から授業参観開始。2限、3限、4限、お弁当をいただき5限の授業、最後は総合的な探究の時間の発表会を見させていただく。例によって動画撮影をしながらの参観。

 どの学級を見ても純朴な生徒ばかりという印象で、突然、声をかけて質問してもしっかり答えてくれて、初めての高校授業の指導助言で妙に緊張していた気持ちが和らぐ。熱心に授業を進めておられる先生方の状況を見ながら、授業後1時間ほど設定がされた僕の講話の内容をあれこれ考える。

 総じて気づいたことは、もっと生徒同士の関わりを意図的に創り出していくと、もっと生徒は伸びると感じたこと。そのための手法を提示させていただこうと決意。

 校長室で動画整理。簡単なプレゼン作成。15時から16時まで動画をもとに先生方に質問しながら、生徒の出力と生徒同士のつながりが生み出すことの大切さやよさを話す。

 終了後の校長室には、数人の先生方が来られた。ご自身の授業づくりについて悩みを話されながら相談をされた。教科内容に深く入ることはできないが、授業の手法にはこれまでの知見があるので、義務教育では・・・と断りながら助言。生徒を育て高めたいという気持ちをもっておられる先生方との話し合いはとても楽しい。

 16時30分ごろ高校を出る。1時間ちょっとで帰宅。終日の対応で疲れがあるが、気持ちは充実。8期生の数人に卒業論文資料提示メッセージ発信。明日、締め切りの「玉置崇の教育放談」の原稿を書いて就寝。明朝見直して送信予定。

 研究室HP記事は、12月7日7期生ゼミでの学びと題して下野さんが発信。ゼミテーマ集団追究の手法一開発について書いてくれた
 

12月7日 7期生ゼミでの学び(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。12月7日、ゼミで行う最初で最後の模擬授業を行いました。

 今回私が授業者として大切にしたことは、「集団追究」をつぶやきで進行することでした。子どもに対話をさせ、その後どう「集団追究」するか。これは、今期ゼミでの大きな課題です。玉置先生のご講演やボランティア等で訪問する先生方から「集団追究」を学び、今回の授業は対話中の子どものつぶやきを板書し、それを元に授業を進行するという手立てを実践しました。

 結論から申しますと、どのつぶやきを拾えば良かったのかが明確では無かったことを反省しています。しかし、これはとても良い「集団追究」の一つの手立てであることに自信を持つことが出来ました。

 子どものつぶやきを取捨選択することは至難の業です。子どもの考えも尊重してしまいたくなってしまうからです。その気持をグッと堪えるためには、「授業のねらい」を明確にすることだと私は今回授業者として感じました。玉置ゼミ流に言うのなら、『この授業が大成功したら、子どもはなんと言うだろうか』を突き詰めることです。すると、授業や学習活動の意図や意義が明確になり、子どものどのつぶやきを拾っていくかも鮮明に見取ることができます。

 『この授業が大成功したら、子どもはなんと言うだろうか』
 これは、私たち7期生が初めて模擬授業をした3年生前期のゼミで玉置先生にお教え頂いたことです。私は、ずっとこの言葉を元に授業を作ってきました。自分の授業の軸がブレないために。そして、今回最後の模擬授業でまた一つ先の授業の軸を定めたいと思いました。
 子どもの考えやつぶやきを蔑ろにしないためにも、もっと丁寧に『この授業が大成功したら、子どもはなんと言うだろうか』を考えたいと思います。そういう授業の作り方をこれからもし続けたいです。

 最後の模擬授業は、玉置ゼミ生らしくまた新たなふか〜い課題を見つけられる実践となりました。最後の授業を自分らしく、今までの自分が学んだ成果を思う存分発揮できました!ありがとうございました!

(下野)

2022年12月18日仕事日記

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 昨日の仕事日記を書いたり、メール処理をしたりの朝。8時ごろ家を出て、8期生合宿2日目を行う中部公民館へ。近くのパン屋さんで珈琲とアップルパイで朝食。8時45分に合宿会場として予約した会議室へ。

 9時には酒井先生、齋藤さん、7期生6名、8期生全員が揃う。酒井先生、齋藤さんの紹介をして、12時過ぎまで8期生面接指導を開始。進行は酒井先生にお任せ。基本的なことを学んだあと、8期生は3グループに分かれて指導を受ける。2タイプの実際面接と相談。この形式と展開は、いわば玉置ゼミとして確立していて、実が確実に上がる方法。その内容もいずれも8期生が記事にして発信するのでお楽しみに。

 面接指導を受けている8期生を見ながら、僕は7期生卒業論文最終チェックを進める。

 写真のように、酒井先生、齋藤さん、7期生の面々と昼食。初めて利用したお店だが、なかなか良い感じ。覚えておくことにする(笑)。

 7期生から8期生へのアイスクリームの差し入れがあって、午後も大盛り上がり。最終ゴールの卒業論文の「はじめに」を書くゼミ生。相談にのる僕。15時30分から面接指導で学んだことの共有化、そして、それぞれが卒論「はじめに」の内容を発表して、次の人がコメントをするという流れ。大きな成果があって、無事、合宿成功。最後には8期生からお礼のプレゼントももらい感激。研究室書籍貸出日を連絡してすべて終了。

 帰宅。明日、締め切りの原稿書き開始。お礼のメールが届いたり、締め切り日に提出できなかった学生からレポートが届いたりして、その対応。当然、睡魔に襲われ、ちょっと横になったらトンデモナイ時刻。目覚めて再び書き始めるが、ワールドカップ決勝が気になって最後まで見てしまう。凄い試合で眠気が吹っ飛ぶ。

 研究室HP記事は、12月7日開催の7期生ゼミの振り返り。授業者の一人、池戸さんが発信。今回も集団追究を高めるための検討がメイン。良い記録。

 研究室HPトップを合宿2日目写真に入れ替え。充実感が写真から伝われば嬉しい。

12月7日7期生ゼミ模擬授業での学び池戸)

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 こんにちは、7期生の池戸です。最近寒くなってきましたね。無事に卒業論文を書き終え、年末も近づき、いよいよ大学生活も終わりに向かっているのを身をもって実感しています。

 さて,今回はゼミで行った模擬授業での学びを振り返ります。今回私は、小学4年生の「面積」の最初の段階となる「広さの表し方」の授業を行いました。集団追究の場面として、周りの長さで比べる、直接重ねる、同じ形がいくつあるかで比べるといった様々な方法から、広さを比べるためにはどの方法が最適なのかを追究する方法を考えました。

 まず得たテクニックは、交流場面での子供のつぶやきを黒板に残すということです。これは下野さんの模擬授業で得た技をすぐに使ってみました。わかる子だけが発表して終わる授業ではなく、つぶやきから子供と子供を繋いで深めていくことが可能になりました。また、この授業のねらいに近づけるために、聞こえてきていない意見を書いて深めていくという技があることも知りました。

 次に、3通りの意見に対して周りの長さで比べるのはいいのか?という疑問を深めているときに、教師が「このやり方は正しい?」と問うことに抵抗があり、頑張って子供から「でもそれって、、」という言葉を出させようとしてしまいました。しかし、玉置先生から「このやり方って正しい?このやり方でやったグループが、納得するような例を出して!(反例)」と言えば、深まるよと教えていただき、なるほど!!と思いました。
 
 算数には正解があるので、どうしてもそのゴールを目指そうとして、教え込みがちですが、このように発問一つでこんなにも深まるのだと実感しました。

 ゼミでの模擬授業は今回で終わりですが、この学びは確実に4月からの教員生活で活きてくると思います。いや、活かします!(7期生 池戸)

2022年12月17日仕事日記

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 8期ゼミ生合宿1日目。なんとなく落ち着かず、いつも以上に早い目覚め。卒業論文の「はじめに」の例として、1期生から二人の「はじめに」を取り出して、コメントをいれて作成。卒業論文提出までの段取りを説明するために、ゼミ生に渡す新書「論文の書き方」の卒業論文該当ページを読み直し。

 いつもの喫茶店経由、小牧勤労センターへ。年々、自分が合宿について関わることを減らしてきていて、僕が行ったのは会議室予約、日程提示、ゲストへの連絡方法を伝えたのみ。1日目は滞りなく、ゲストへの失礼もなく完了。よし!

 合宿の状況は、それぞれが1日ごとに記事を発信することにしたので、後日を楽しみにしていただきたい。ここでは指導者として記録をしておきたい。

 ゼミ運営にあたって僕が心掛けているのは、素晴らしい人との出逢いを作り、その方を通して、それぞれが大いに学んでほしいということ。この意味からも、1日目に坂本陽さん(写真上)と稲田康代さん(写真下)をゲストに迎えたのは、大正解。すでにゼミ生3人から記事が届いているが、とても濃厚な学びができたことは間違いない。14日に中川行弘先生を招いたゼミを行ったのは、合宿0日目といってもいい。とても貴重な学びをしているので、学びをシャープに記事にして伝えようとするゼミ生も大変だと思いつつ、届く記事を楽しみにしている。

 ゲストを迎えるにあたって、ゼミ生に伝えたのは、先に書いた僕の思いと、人とのつながりを大切にすることが人生の彩を豊かにしてくれること。これからの時代、ますます大切にしてほしいと願ってのことだ。

 合宿1日目のもう一つのねらいは、卒業研究のテーマをほぼ決めること。面接で各自が取り組んでみたいテーマを聞き、ゴールへ向かうための助言。壮大すぎて難しいテーマであることを伝えたり、現場で働いていない身では深掘りすることは困難なテーマであることを話したりして、まずは「はじめに」を書き始めるように指示。

 会議室使用時刻が16時30分までなので、ロビーで30分間ゼミ。明日のゴールに向けて各自が現況を報告。全員がそれなりに先が見えてきた状況と判断。ほっとする。

 合宿終了後は、オプショナルツアーを実施。僕の家の近くで食事会。我が家のしっぽ付きの娘に会ってもらうツアー。今年も好評の企画ができて満足。

 仮提出された7期生卒論のチェック開始。中学校教育実習事後指導レポートが届くたびにチェック。

 研究室HP記事は8期生柴山君の「教育実習を通して得た宝物」。長文だが、一学生が実習を通してこのような学びをしていることをぜひとも知っていただきたいという思いに駆られる文章。好評エッセイは、下野さんの「置かれた場所」。ぜひご一読を。

置かれた場所(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。卒論がひと段落し、2年間のゼミでの学びを今一度ノートに記しながら、学びを確かなものにする冬を迎えています。本記事では、ある言葉について考えます。週に1本記事更新は、週に2本になりそう(笑) 書きたいことが山積みです。

 『置かれた場所で咲きなさい』

 とてもとても綺麗な言葉ですよね。置かれた場所(環境)があなたのいる場所なのだから、どんな時もあなたらしく咲くことを諦めない。雨の日や風の日、どうしても咲けないと思ったのなら、下に下に根を張りなさい。

 私は、キリスト教系の中高一貫校に通っていたので、ちょうどこの時期に開かれるクリスマス礼拝でこの言葉を知りました。『置かれた場所で咲きなさい』を著された渡辺和子氏はキリスト教カトリック修道女の方です。

 中学生の時、なるほどなあと思って礼拝でのお話を聞いていました。でも、ふと疑問に思ってしまいました。私の悪い癖です。

 サボテンは街中では咲けないし、たんぽぽは砂漠では咲けない。もし、たんぽぽが砂漠に置かれてても咲きなさいって言われたら辛いんじゃないかな。

 上記の感想を礼拝後の感想シートに書いた私は、職員室でこっぴどく叱られました(笑) それはもうとてもとてもこってりと絞られたのですが、やっぱりたんぽぽは砂漠では咲けないじゃないかと随分長い時間粘ったことを覚えています。結局、「置かれた場所を見極める力が必要だと思います」という言葉で、一旦生徒指導室から私は解放されました。

 今、不登校支援のボランティアを行っている時、昔の私を思い出します。この子たちは、たんぽぽだったんじゃないかって。彼ら彼女らというたんぽぽにとって、学校という砂漠に置かれて、でも咲きなさいと言われ、苦しくなってしまう。それはそうですよね、だってたんぽぽは砂漠では咲けませんから。

 私の行う不登校支援のボランティアは、子どもが中学を卒業する時に終わってしまいます。中学3年生になると進路先を決めていく姿が見られます。通信制の学校だったり、月に何回スクーリングするという学校だったり様々です。中学校には行けなかったけれど、この高校だったら行けると思う!と目を輝かせる子どもを何人もこの2年間で見てきました。その時、ああこの子たちは自分で「置かれた場所を見極める力」を身につけたんだなと思います。

 自分がたんぽぽかサボテンか、はたまた、向日葵か桜かなんて子どもには分かりません。まだこの世に生まれて、数年しか経っていないのですから、分かっていたのなら超人です。だから、大人がいると私は思います。卒業研究にも書きましたが、自分を見つめる時間こそが自分を好きになる第一歩なのです。

 自分はどんな花で、自分が置かれる場所は自分で決められる。そんな時代になったと思います。咲くことを諦めないでいられる場所が沢山できたのが現代です。

 自分を見つめる時間を取れる教師になりたいです。もちろん、私自身も。花は変化していきます。自分の努力次第で、突然変異だってします。そういった意味で、『置かれた場所で咲きなさい』を捉え直すと中学生の頃の私が思う存分報われたように思うのです。

 優しい気持ちで自分を大切に。自分の花を大切に生きていく教師であり、自分の花を大切にできる子どもたちが生きられる社会であって欲しいと願っています。

(下野)

教育実習を通じて得た宝物(柴山)

 こんにちは!8期生の柴山です。今更ではありますが、小中学での教育実習を無事にやり切ってきました!どちらの学校の実習も本当に楽しく、学びのあるものでした!この経験は、私にとっての「宝物」です。今回だけはどうしても文が長くなってしまいますが、実習での学びをまとめて記事にさせていただきます。

小学校実習(5年生)

・ 緊張しながらも、今まで習った授業技術を活かそうと思いながら挑みました。いざ実習が始まると、授業を時間内におさめたり、流れを崩さず進めたりすることなど、教材内容を扱いきることに精一杯になってしまいました。扱いたい教材内容ばかりに意識がとられ、授業を通してどんな力をつけさせたいのかまで考えることができなかったことも多くありました。授業の組み立て方や指導案の書き方などで苦労することが多かったです。授業がうまくいかず、悔しい思いを何度もしました。

・ 授業外では、休み時間や体育、配膳準備などでの児童とのかかわりを通して児童から力をもらえました!本当に元気いっぱいでした笑。同時に体力面でのタフさの必要性も体感しました。

・ 実習前、私は授業が上手くいくのだろうか、児童と上手くかかわれるのだろうかということばかり心配していました。しかし、現場でのプロの先生との関わりなどを通して多くのことを学ばせていただきました。先生方はいつも児童のために一生懸命仕事をなさっています。その環境下での、先生方への連絡や授業についての確認、頼み方。ホウレンソウの重要性や方法についても身をもって学ぶことができました。多忙の中、実習生として受け入れてくださったこと。多くの時間を割き、ご指導いただいたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

中学校実習(3年生 理科 化学変化と電池)

・ 小学校の実習での反省を踏まえ、教材内容にプラスして生徒がどんな力をつけたいかを意識しながら授業を組み立てました。ズバリいうなら、「主体的に考える力」です。ただ話を聞く、教科書を写すだけではなかなか脳が回転している状態にはなりません。脳を回転させ、この力をつけるために、三つのことを意識していました。

・ 一つ目として、自己選択の場面を増やすことを意識して授業を行いました。実験の授業では「この実験何分でできそう?道具何がいりそう?」と生徒に聞き、進めました。実験予想では、「溶ける、溶けない」などの二択の質問に対して手を挙げたり、ノートに自分の立場を書いたりする場面をつくることで授業に自己選択を増やしました。時には挙げた手を前後左右に振るなどの動きも取り入れました(笑)。予想を何らかの形で表現することで自分の立場や考えがハッキリします。立場を明確にした予想を行うことで、その先の展開に興味を持てるようにすることを意識しました。立場の明確化は道徳でも大切にし、意見を聴きあう意欲を高められるようにしました。

・ 二つ目として、アウトプットの機会を増やすことを意識していました。授業を受ける身としては活動がなければ集中が切れてしまいます。軽い発問の後に10秒話し合う時間をとったり、まとめや振り返りを自分で書いたりなど、「自分の言葉」で表現する活動を多く授業に組み込みました。「自分の言葉」といっても、何を話し合えばよいのか、何を書けばよいのかが曖昧になってしまってはいけません。そのため、活動について質問があるか生徒に問うこと、振り返りの観点を示すことなどを意識しました。

・ 三つ目は「みんなが楽しめる」です。私が教員として一番大切にしていきたい部分でもあります。理科が嫌いな生徒や苦手な生徒。発言や筆記が苦手もいるという意識も強くもって授業を計画しました。まず授業に参加してみよう、考えてみようと思い、生徒が活躍できる場面を増やすことを大切にしたのです。どんな生徒も答えられる、授業に関する発問を導入で投げかけること。グループワークで疑問点を周りと共有しながら進めていけるよう促すこと。よく手を挙げる生徒以外も発言できるよう、意図的指名を行うことを大切にしました。まとめの部分の板書を少しずつ消していき、文を暗唱する活動も取り入れました。

・ 最初は反応が薄かった生徒が「先生の授業は丁寧にゆっくり進めてくれるからわかりやすいよ。楽しいし。」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。授業や学校生活、日記などを通じて生徒一人一人とコミュニケーションを取ることはこれ以上なく楽しかったです。授業について手厚いご指導、お手伝いをしてくださった先生方。受験期に関わらず暖かく迎えてくれた生徒に感謝です。人生の中で一番楽しく、実りある一か月間でした!

 自分の物事の処理能力の低さや、ホウレンソウの方法やタイミングなどの面でも力不足を痛感し、本当に自分に教員が務まるのだろうかと不安を感じる場面もありました。しかし、子どもの目標に向かって頑張る姿から多くの力をもらいました。子どもが学びあっていける場をつくり、共に学んでいける教員になりたいと強く思いました。周りの先生や子どもの協力を通して「やり切った」という感覚を味わうことができました。心の面で8皮くらい剥けたと思います!芯も強くなりました!ここから先も、一歩一歩元気に、全力で前に進んでいきます!(柴山)
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