放てば手に満てり (6期生 池戸)

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 「放てば手に満てり」。言い換えれば、「ギブアンドギブ」。ギブアンドテイクではなくギブアンドギブ。何かを人にあげたり、してあげるとき、無意識のうちに見返りを求めてしまっていることはないだろうか。それを裏切られるからこそ人は他人にがっかりするし、怒ってしまう。自分もそんな経験が多くある。それを避けるためには最初から見返りを求めず、「与えるだけ」。与えたらそこでおしまい。そんな風に生きることができたらと自分も考えたことはある。
 
 ただ、本当にそんなことができるのか?自分はそれが自分だけでなく、他人もギブアンドギブでなければ成り立たないのではないか、言い換えれば、ギブアンドギブとしつつも相手にもギブアンドギブというテイクを求めているのではないかと思う。
 
 自分が見返りを求めず相手に尽くし続けていても、相手がそれを「美味しい」と思い、甘え続けられていては絶対にどこかで嫌になる時が来るだろう。それでも本当にギブアンドギブでい続けられるのか。志賀内先生の「ギブ&ギブの法則」の試読版を読んでふと考えたことである。(池戸)
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