児童養護施設での実習を終えて(金子)

 こんにちは、6期生の金子です。暖かい季節がやってきました。大学生活最後の夏、一生懸命に突き進みたいと思います!

 さて、私は先日10日間の児童養護施設での実習を終えました。初めての児童養護施設での実習は緊張しましたが、貴重な体験ができて自分を見つめ直す新たな学びの機会となりました。

 児童養護施設実習と小学校や幼稚園での実習と違うところは、家庭生活を共にするということでした。これまでの実習先では、生活の中の社会という面が強かったと思います。児童養護施設では、衣食住を共にし、なかなか見ることの出来ない子どもの姿を見ることが出来ました。その点がこれまでの実習とは違ったため、今回の実習では自分の家庭について考えさせられました。

 私の母は、私が大学で一人暮らしをする前の高校生まで、毎日朝学校に行く時は玄関の外まで出て行ってらっしゃいと声をかけてくれました。喧嘩をして、私が無視をしたこともありました。大学に入って母の温かさに気づき、私がもし家庭を持ったら子どもに同じようにしたいと思っていました。実習中は毎日子どもたちが学校に行くのを見送りました。食器を洗い、掃除をしながら子どもたちを見送るのはバタバタで、母がしてくれたことは簡単なことではなかったことに改めて気づきました。また、笑顔で学校に向かう子ども達の様子はこちらまで笑顔になれるくらい嬉しかったです。母の偉大さと、ありがたさ、そして母の気持ちが少しわかったような気がしました。(笑)

 そして、将来子どもに携わりたいと思っている身として施設で生活する子どもたちの実態を知ることが出来たのは本当にいい経験でした。施設の職員さんから施設にいるのは支援が必要な子どものわずか3%で、残りの97%の子どもたちが地域に隠れているとお話を頂きました。その話を聞いて、教師として子どもたちが笑顔で過ごせるように努めたいと改めて強く思いました。難しい問題であるため、具体的な方法などはまた考えていきます。

 施設長さんが、「僕達は子どもたちの辛い記憶を過去にしてあげる仕事」とおっしゃっていました。職員の皆様の意思や行動から子どもが前向きに生きることができるように働きかけているのが伝わる10日間でした。その他にも考えたことや学んだことは沢山あります。教育についてだけではなく家庭生活についても考えることのできた貴重な実習となりました。学びを今後の生活に活かしていきます。

 最後に、教員採用試験までのこり2ヶ月を切りました。気を抜かず走り続けます!(金子)

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