【ゼミ合宿】稲田さんのご講演から学んだこと(吉久)

 こんにちは。7期生の吉久明日実です。12月20日、21日にゼミ合宿がありました。1日1日がとても濃くて2日間であることが未だに信じられません。

 1日目は、学校心理師・公認心理師である稲田康代さんのご講演があり、私は学校心理専修であるためとても楽しみにしていました。今回は、そこでの学びを記していきたいと思います。

 稲田さんから、「小中学校の通常学級で見かける気になる子へのアプローチについて」のご講演をして頂きました。私達7期生が疑問に思うこと・気になることについて一つ一つ丁寧に教えて頂きました。

 私が1番大切だと感じたことは、子どもに「寄り添う」ということです。正直な気持ち、気になる子へのアプローチはとても難しく、どうすればいいのだろうと思いました。

 私は、気になる子にどのようなアプローチをするかについて、他の場面で学ぶ機会があり、アプローチの仕方は目の前の子ども一人一人違っていて、知識を得るだけでは対応できるわけではないことを理解していたと思います。

 ですが、どのように声をかければよいのか、どのように課題などを設定すればよいか、わからないからこそ、基準となる目安、型があれば教師も行動することができるのではないかと考えました。ですが、その時点で自分中心であり、相手のことを考えられていない。寄り添えていないと思いました。無意識のうちにしてはいけない考えをしているのだと今回のご講演で気づかされました。

 目の前の子どもの得意・不得意とするもの、癖などを把握したうえで、適切な言動をすることが大切です。それでもやはり不安な気持ちは強いです。どうすればいいのだろうと深く深く考えることになりました。

 考えていた時に、ふと思いました。その子ども自身も不安なのではないかということを。むしろ、その子どもの方がずっと前から不安を抱え、悩まされ続けていたのかもしれない。そのように思うと、私は自分の不安を気にするより先に、その子がどのような困難さを感じているのかいち早く気づかなければならないと思いました。そのうえで、その子と一緒に考えていくことが大切だと思いました。どうすればその子どもは不安を感じないか、どのように課題の範囲や設定を工夫すればよくなるか考えていきたいです。このような考えのもと「寄り添うこと」の大切さを再度実感しました。

 稲田さんは最後に「不安を持ちながら教壇に立つことに自信を持ってください」とおっしゃいました。その言葉をお聞きして私は心が軽くなりました。失敗を恐れずにどのような工夫をすればよいのか試行錯誤し、その子に合ったものをできるようにしていきたいです。

 今回のご講演をお聞きして、より一層寄り添うことのできる教師になりたいと思いました。お忙しいところ、心に残るお話をありがとうございました。一生心に残る体験でした。このような場を設けてくださった玉置先生ありがとうございました。(吉久)
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