【読後感想】学校へ行けない僕と9人の先生を読んで(小林)

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 棚園正一さんが書かれた「学校へ行けない僕と9人の先生」を読んでの感想です。

 「学校へ行けない僕」が学校へ行けなかった背景を知るたび、胸が痛みました。そして、私は不登校の子どもの全てを理解することは不可能だと分かりました。だからこそせめて「先生はあなたの味方だよ」と、言葉ではなく行動で伝えられる教師になりたいと思いました。
 
 「僕」はやがて漫画家になりました。漫画に没頭できた理由は、不登校だった「僕」だからこそのものでもあると思います。不登校だったから、漫画を読む時間がたくさんあった。不登校だったから、絵をたくさん描けた。「僕」の学生生活は教師としては理想的ではなかったかもしれません。けれど大きな意味があるものになったことは確かだと思います。私の高校時代の先生がよく「勉強以外に何でもいいから没頭できるものを見つけなさい」と仰っていました。今その意味が分かったような気がします。勉強はもちろん大切だけれど、時には勉強以外のものに助けられたり、勉強以外のものが新たな出会いを与えてくれたりします。私も子どもの特技や個性、好きなものを認めて褒めてあげられる教師になりたいと思いました。
 
 私は自分のことを、普通の人より他人の気持ちを理解できる人間だと思い込んでいました。私自身小中学生時代は教室に入るのが怖い日も、ある理由からどうしても受けたくない授業もありました。だからこそ、辛い人の気持ちに寄り添うことができると思っていました。けれど私は結局「学校へ行ける人」でした。学校へ行く前に頭が痛くなることもありませんでした。様々な理由から学校へ行けない子どもたちに、「私はあなたの気持ちが分かるよ」と伝えたら、落胆してしまうかもしれません。なぜなら、子どもは私とは違う過去を背負って、違う環境で生きているからです。どんな言葉よりも、「あなたの気持ちが知りたい」「あなたをもっと知りたい」「あなたはとても価値のある人間だよ」と行動で示せる教師になりたいと思いました。(小林)
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