「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えたい」(吉久)

 あけましておめでとうございます。もう2022年ということに驚きを隠せない7期生の吉久明日実です。お正月は家族とのんびり過ごしていたので、気持ちを切り替えて、今やれることをやるぞ!と意気込んでいるところです。

 さて、今回は「私が小学校学級担任になったら、『心の天気』のことを子どもに次のように伝えたい」というテーマについて私の考えを述べていこうと思います。

 私は、心の天気を自由に楽しく使うように伝えます。その子らしく活用してほしいため、あえて使い方を細かく説明しません。

 心の天気では、その日の気持ちを天気に表せば良いことと、コメント機能も好きに活用して良いことを伝えようと思います。

 自由であるがゆえに、その日の気持ちをどの天気で表せばよいのか分からず迷っている子どもがいた場合、私の考え方を軽く話します。コメント機能に対しては、まず使っても使わなくてもよいことを伝えます。使う場合は、1日の振り返りでも呟きでもなんでもいいことを伝えます。

 子ども一人一人が自由に使うことで、その子なりに感じること、子ども自身で気づいて活用法を工夫するなど楽しく使えればいいと思います。

 教師の側から考えると、「心の天気」から分かることは二つあります。
 一つ目は、子ども一人一人の気持ちを知ることができるということです。二つ目は、子どもとのコミュニケーションのツールとなるということです。

[一つ目に関して]
 子ども一人一人の気持ちを知るためには、気を付けなければならないことがあります。
天気に定義や基準がないため、子ども一人一人その時の気持ちと天気の選択は必ず異なります。そのため、基本を曇りとする子もいれば、晴れという子もいると思います。もしかすると雨だという子もいるかもしれません。

 子どもの天気の選択から、子どもたちのその日の気持ちを短期間に判断したり、断片的に取り上げて判断したり、教師の尺度で判断したりするのではなく、長期的に見て判断する必要があると思います。長期的に見ることによって、その子の気持ち、考えがわかります。そうすると、その子の心の天気の選択で些細な変化、心の叫びにいち早く気づき、声をかけることができます。

[二つ目に関して]
 心の天気には、先ほど述べたようにコメント機能もあるため、コミュニケーションの手段にもなります。学校外の出来事や些細なことを知るきっかけとなり、話す機会が必然的に増えます。また、学校外の様子、その子の心の声をダイレクトに知ることができます。

 このように「心の天気」から、子ども一人一人の気持ち、心の変化に気づくこともできれば、子どもとコミュニケーションのツールとすることもできます。(吉久)

※写真はEDUCOMサイトから。
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