モチベーション(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。1次試験まで1ヶ月を切りました。ここまで走り続けてきた夢への道のりも本当に残り僅かです。

 教員採用試験は、始まりへの挑戦。私はそう思っています。学校が好きではなかった私が教師になりたいと思ったのは、ある意味反面教師でした。私みたいな子どもの気持ちを分かってくれる教師がいたら、私みたいな子どもを救えるかもしれない。高校生の時にそう思いました。

 私にとって、教師になることは私自身を救うことなんだろうなと今は思います。学校という場は、みんながみんな楽しい訳でもありません。子どもは、精神的にも経済的にもまだ自立していないのですから、悩み苦しむのが当然だと思います。悩み苦しんだ経験は、必ずその人の輝きに繋がります。元を正せば、悩み苦しんでいる時こそ人は輝いているのかもしれません。それだけ、自分自身に向き合っている証拠です。

 そこで、「そんなことぐらい大人になったらいくらでもあるよ」「辛いのは貴方だけじゃない」なんて言われたら、それは輝きを削ぐ声掛けです。教師は、何事も価値づける必要があります。どんなにどん底でも生きているだけで素晴らしいのだから。悩んでいる姿だって素敵です。

 こう綴っていると、きっと私は、誰かにそう言って欲しかったのだろうとやっぱり思います。私という人間を価値付けて貰いたかったのだと。そんな気がします。

 今は、沢山の素敵な人と出会い、沢山認めて頂き、やっとやっと自分で自分を価値づけられるようになりました。自分を信じられるようになりました。自分に価値を見出していなかった私が人と人との繋がりの中で、自分を好きでいられるようになりました。

 私がそうであったように、人との出逢いが自分を好きであれる契機になります。私は、子どもたちのそんな出会いの一人になりたいなと思います。少し遅かった私が自分で自分を好きであれる瞬間を、私と出会った子どもたちにはいち早く感じてもらいたいと思うのです。

 教員採用試験を前に、こんな想いが私のモチベーションになっています。かつて悩んでいた私への救いの手を今、自分自身で差し伸べるように。

(下野)
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