信じる魔法とやってみる価値(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。教員採用試験の一次試験が先日終わりました。ホッと一息は、まだもう少し先。今は、一次試験の通過を願いながら二次試験へ向けて面接練習に励む日々を送っています。

 そんな一次試験の前夜。私は、中高の恩師に連絡をしました。先生嫌いの私が唯一大好きだと言える先生です(笑)

 私が教育学部を目指した時、職員室はきっと大騒ぎだったと思います。「え、下野が?」そんな心の声が顔にダダ漏れの先生ばかりでした(笑) よく言えば色んな方向から物事を見る子、悪く言えばひねくれていたトゲトゲな私は「だって、私は先生たちみたいな先生になりたくないんだもん!私みたいな子の気持ちが分かる先生に私はなりたいんだもん!」と言い張っていました。

 そんな私に、ひとりだけ。たったひとりだけ。笑いながら「向いてるかどうかはやってみないと分かりません。貴方は、頭が良いから大丈夫でしょう。それに、貴方みたいな子どもの気持ちは貴方にしか分からない。やってみる価値はあります。」と仰ってくださる先生が居ました。中学生の時に社会科を教えて頂き、高校1年・2年の担任の先生です。

 そう言って頂いた時、きっと私は生意気だったので「先生だけじゃーん!分かってくれるの!」なんて大口を叩いていたはず。でも、心の中ではとっても嬉しかったんです。誰に話しても、「本気?」と聞かれた私を信じてくれた先生が1人だけでもいてくれたことが。特別頭が良いとも思ったことも無かったし、正直そんなに自信がなかった私の唯一の救いでした。「やってみる価値」に私は掛けようと思いました。

 何とも恥ずかしい世界は自分たちで回っていると本気で思い込んでいた中学生、高校生を見守っていてくださった、唯一夢を応援してくれた先生に一次試験前に連絡を入れました。どうしても先生に連絡がしたかったこと、やっと採用試験まで辿り着いたこと、合格したら必ず会いに行くこと、全部に感謝を込めました。

 先生は、「ここまで長くて、本当に色々あったと思います。でも、それを乗り越えた貴方が多様な生徒の喜怒哀楽に寄り添える先生になれることを願っています。」と返信をくださいました。ほら、やっぱり信じてくれていた。私の夢を最後まで応援してくださる。

 「やってみる価値」に掛けた私。それを信じてくれた先生。私も先生のように、子どもを信じたいと思っています。きっと、先生は私のことを今もこれからも信じてくれているんじゃないかななんて恩着せがましいことさえも思わせてくれる魔法が「信じる魔法」でした。

 「やってみる価値」への挑戦はまだまだ続きます。信じてくれた人に感謝を伝えられるように。

 あと少し!!!!頑張ります!!!

(下野)
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