2022年8月22日仕事日記

画像1
画像2
 渋滞で遅参することを心配して、7時前に家を出て、東員町立東員第一中学校へ向かう。東名阪の蟹江付近で渋滞があったが、時間的に余裕が生まれて、学校近くのマクドでしばし休憩。

 8時45分ごろ学校着。模擬授業で活用する教材作り作業。教室へ行き、機器準備と板書段取り。

 9時30分になり、先生方へ道徳模擬授業。この教材を使ってくださいと依頼されたものは、主題「自然への畏敬」、内容項目「感動、畏敬の念」としている東山魁夷さんの「風景開眼」。

 今日までに、この夏、どれほど悩んできただろうか。自然への畏敬はいわゆる自己関与(自分事にする)をさせにくく、自然への畏敬をどう引き出そうと考えてばかりいたが、原点回帰でこの「風景開眼」を読み直してみると、自然に畏敬を感じて自然との対話をしたのは東山さん、結局はすべては人間の行為、思いがなせるものだと思えば、自然への畏敬という文言だけに目がいっていたことは、浅はかだったとも思うようになり、授業の焦点化はできた。そのため、早くにこの授業をやってみたいとの気分にもなったいたのは正直なところ。

 導入は「自然との対話の中で天職を見いだした」という東山魁夷の紹介文。「自然と対話をするのはどういうことなのか」と問うことで、本題に近づくこともでき、中学3年生もそれなりに発言してくれるだろうとの読みでの発問。先生方なので、予想以上に明るく展開することができた。

 この教材は長いので、東山さんの心の変革をしている箇所を先に指示して、どうして「風景開眼ができたをできるかぎり想像しながら朗読を聞いてほしい」として、範読を流す。

 その後は「なぜ風景開眼ができたか」の一点のみで展開。事前にいただいた質問を意識して授業テクニックをわかりやすく披露。先生方から様々な意見が出されたが、自分として引き出したいと考えていた「東山さんの人より上手い絵を描きたい、注目されたいという欲が死を前にしなければならない状況ですべて消えたからこそ、自然がありのまま見ることができた」といった意見が出て来たときには、そこに少し時間をかけて、やりとりを生み出す。先生方相手なので、多面的・多角的な意見がたくさん出て来て、板書が埋まる。自分としては無事授業終わる。

 終了後、この授業を創るさいに考えたことを伝えて質問を受ける。休憩後、先生方からいただいた質問への解答集をもとに解説。インプットの成果があった、よく頑張ったと自分を褒めてやりたい気分。

 帰宅途中で昼食。お心遣いをいただいたので豪華な料理を注文して、この夏の大仕事完了一人お祝い。

 帰路は名古屋高速道路での大事故のため迂回。30分以上長くかかって帰宅。

 15時から9月に訪問する一宮市立瀬部小学校校長、教務主任、授業者とzoom相談。自分ができることを精一杯したいという気持ちで新たな提案をする。

 16時30分から一般社団法人未来を拓く学校づくり研究会の理事会。今後の見通しがつき、いよいよという気持ちに。すでに登記上は研究会は立ち上がっているが、会員募集も含めて来年4月から正式に動くことを決定。それまでにしておかないといけないこと多数。

 明日の四日市での講演の最終準備をして、あとはのんびりする。

 研究室HP記事は、下野さんが談慶師匠との共著「落語流 教えない授業のつくりかた」の感想を書いてくれたのでアップ。深謝。


  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31