教育実習を通じて得た宝物(柴山)

 こんにちは!8期生の柴山です。今更ではありますが、小中学での教育実習を無事にやり切ってきました!どちらの学校の実習も本当に楽しく、学びのあるものでした!この経験は、私にとっての「宝物」です。今回だけはどうしても文が長くなってしまいますが、実習での学びをまとめて記事にさせていただきます。

小学校実習(5年生)

・ 緊張しながらも、今まで習った授業技術を活かそうと思いながら挑みました。いざ実習が始まると、授業を時間内におさめたり、流れを崩さず進めたりすることなど、教材内容を扱いきることに精一杯になってしまいました。扱いたい教材内容ばかりに意識がとられ、授業を通してどんな力をつけさせたいのかまで考えることができなかったことも多くありました。授業の組み立て方や指導案の書き方などで苦労することが多かったです。授業がうまくいかず、悔しい思いを何度もしました。

・ 授業外では、休み時間や体育、配膳準備などでの児童とのかかわりを通して児童から力をもらえました!本当に元気いっぱいでした笑。同時に体力面でのタフさの必要性も体感しました。

・ 実習前、私は授業が上手くいくのだろうか、児童と上手くかかわれるのだろうかということばかり心配していました。しかし、現場でのプロの先生との関わりなどを通して多くのことを学ばせていただきました。先生方はいつも児童のために一生懸命仕事をなさっています。その環境下での、先生方への連絡や授業についての確認、頼み方。ホウレンソウの重要性や方法についても身をもって学ぶことができました。多忙の中、実習生として受け入れてくださったこと。多くの時間を割き、ご指導いただいたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

中学校実習(3年生 理科 化学変化と電池)

・ 小学校の実習での反省を踏まえ、教材内容にプラスして生徒がどんな力をつけたいかを意識しながら授業を組み立てました。ズバリいうなら、「主体的に考える力」です。ただ話を聞く、教科書を写すだけではなかなか脳が回転している状態にはなりません。脳を回転させ、この力をつけるために、三つのことを意識していました。

・ 一つ目として、自己選択の場面を増やすことを意識して授業を行いました。実験の授業では「この実験何分でできそう?道具何がいりそう?」と生徒に聞き、進めました。実験予想では、「溶ける、溶けない」などの二択の質問に対して手を挙げたり、ノートに自分の立場を書いたりする場面をつくることで授業に自己選択を増やしました。時には挙げた手を前後左右に振るなどの動きも取り入れました(笑)。予想を何らかの形で表現することで自分の立場や考えがハッキリします。立場を明確にした予想を行うことで、その先の展開に興味を持てるようにすることを意識しました。立場の明確化は道徳でも大切にし、意見を聴きあう意欲を高められるようにしました。

・ 二つ目として、アウトプットの機会を増やすことを意識していました。授業を受ける身としては活動がなければ集中が切れてしまいます。軽い発問の後に10秒話し合う時間をとったり、まとめや振り返りを自分で書いたりなど、「自分の言葉」で表現する活動を多く授業に組み込みました。「自分の言葉」といっても、何を話し合えばよいのか、何を書けばよいのかが曖昧になってしまってはいけません。そのため、活動について質問があるか生徒に問うこと、振り返りの観点を示すことなどを意識しました。

・ 三つ目は「みんなが楽しめる」です。私が教員として一番大切にしていきたい部分でもあります。理科が嫌いな生徒や苦手な生徒。発言や筆記が苦手もいるという意識も強くもって授業を計画しました。まず授業に参加してみよう、考えてみようと思い、生徒が活躍できる場面を増やすことを大切にしたのです。どんな生徒も答えられる、授業に関する発問を導入で投げかけること。グループワークで疑問点を周りと共有しながら進めていけるよう促すこと。よく手を挙げる生徒以外も発言できるよう、意図的指名を行うことを大切にしました。まとめの部分の板書を少しずつ消していき、文を暗唱する活動も取り入れました。

・ 最初は反応が薄かった生徒が「先生の授業は丁寧にゆっくり進めてくれるからわかりやすいよ。楽しいし。」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。授業や学校生活、日記などを通じて生徒一人一人とコミュニケーションを取ることはこれ以上なく楽しかったです。授業について手厚いご指導、お手伝いをしてくださった先生方。受験期に関わらず暖かく迎えてくれた生徒に感謝です。人生の中で一番楽しく、実りある一か月間でした!

 自分の物事の処理能力の低さや、ホウレンソウの方法やタイミングなどの面でも力不足を痛感し、本当に自分に教員が務まるのだろうかと不安を感じる場面もありました。しかし、子どもの目標に向かって頑張る姿から多くの力をもらいました。子どもが学びあっていける場をつくり、共に学んでいける教員になりたいと強く思いました。周りの先生や子どもの協力を通して「やり切った」という感覚を味わうことができました。心の面で8皮くらい剥けたと思います!芯も強くなりました!ここから先も、一歩一歩元気に、全力で前に進んでいきます!(柴山)
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